JPS62275309A - 磁気ヘツド及びこれを用いた磁気記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 ［産業上の利用分野］ 本発明は磁気ヘッド及びこれを用いた磁気記録装置に係
り、さらに詳しくは磁気記録及び消去を行なう複合磁気
ヘッド及びこれを用いた磁気記録装置に関するものであ
る。

［従来の技術］ 近年、静止画像の情報を電気信号に変換し、磁気ディス
クに記録再生する、いわゆる電子スチルカメラが開発さ
れている。

この電子スチルカメラに於る再生は記録と逆の過程をた
どり、磁気ディスク内に磁気信号として蓄えられた情報
を電気信号に変換し、ディスプレイ上に表示したり、ハ
ードコピーとしてプリントしたりする。

従来のｌＩ！塩フィルムを用いるカメラに対する電子ス
チルカメラの特徴の１つとして、記録媒体の繰り返し使
用があげられる。具体的には、１度映像信号を記録した
磁気ディスク上のトラックに、異なる映像信号を再度記
録することを意味する。

ただし、１度記録されたトラックの上に、単に異なる映
像信号を重ね記録しただけでは、既に記録されていた映
像信号の影響が現われ、１１ｉ像の質を低下させる。

そこで、映像信号の再記録に関しては、記録済信号の影
響が現われないようにして、良好な画質を保証するため
に、各種の方法が考えられている。以下、この種の方法
に関する従来例を説明する。

第１の従来例は、１つのへラドで記録、再生。

再記録を行おうとするものである。

この場合には、再記録を行うには、まず、単一周波数の
大きな電流を磁気ヘッドのコイルに流して記録トラック
を消去し、しかる後に新しい映像信号を記録する。

第２の従来例を第４図に示す０図中１は記録媒体であり
、矢印は回転方向を示す、この例では、記録再生用へラ
ド３とは別に、消去専用のへ７ド２を設けている。

この場合、消去専用ヘッドのギャップ長は、記録再生用
ヘッドのギャップ長とは独立に大きく設定しうるので、
充分な消去が可能になる。

再記録を行うには、まず、記録しようとするトラックを
消去専用ヘッド２で消去し、次に記録再生用へラド３で
映像信号を記録する。

また、第３の従来例を第５図に示す、符号は第３図と同
じである。

この例では、記録再生用へ７ド３と消去専用ヘッド２を
近接して設置することにより、スペースの節約と部品点
数の減少を図っている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかし、第１の従来例では、前回の映像信号が完全に消
去されないために、良質な画像を得ることができない、
理由は以下の通りである。

（１）消去を行うときには使用する信号周波数よりも高
い周波数を使用する必要があり、電子スチルカメラの場
合では、記録する映像信号の周波数に対応して８ＭＨｚ
以上の周波数が必要であるから、このような高周波数で
はへラドコアの磁気特性が低下するため、消去に必要な
大きさの磁界を発生することができない、特に、低域の
信号は磁気媒体の厚み方向に深くまで記録されているた
め、完全に消去することができない。

（２）大きな磁界を発生させるために、磁気ヘッドのギ
ャップ長を大きくすることが考えられるが、記録再生を
兼ねるため、使用する信号の最短波長（０，５ｕ、＋＊
）よりも充分小さくしなければならないという制限があ
るため、大きな磁界を出すためには限度がある。

（３）大きな磁界を発生させるために、消去周波数を下
げることが考えられるが、消去周波数が信号帯域内には
いると、消去信号が逆に記録されて残るため、この消去
信号が次に記録する映像信号に悪影響を及ぼす。

また、第２の従来例には、次のような欠点がある。

（１）消去する過程と、記録する過程の２つの過程が必
要となるため、迅速な記録ができない。

（２）ヘッドの取り付け、および調整機構が２箇所必要
となるため、装置として大きくなり、部品点数も多くな
る。

さらに、ｗＳ３の従来例には、次のような欠点がある。

すなわち、両ヘッドを充分に接近させることが困難であ
ること、および近接した位置における両ヘッドの良好な
ヘッドタッチを実現することが難しいことなどである。

ｃ問題点を解決するための手段］ 本発明の磁気ヘッドにおいては上述した問題点を解決す
るために、磁性基板上に薄膜堆積技術とフォトリングラ
フイー技術を用いて形成された薄膜磁気ヘッドと、この
薄膜磁気ヘッド上に接着され、ヨーク部を構成する磁性
ブロックとを備え、前記磁性基板と磁性ブロックは薄膜
磁気ヘッドの磁気ギャップ部を介して閉磁路を構成し、
この閉磁路と鎖交するようにコイルを巻装した構成を採
用した。

また、本発明の磁気記録装置においては上述した問題点
を解決するために、磁性基板上に薄膜堆積技術とフォト
リソグラフィー技術を用いて形成された薄膜磁気ヘッド
と、この薄膜磁気ヘッド上に接着され、ヨーク部を構成
する磁性ブロックとを備え、前記磁性基板と磁性ブロッ
クは薄ＦＩＩｉ磁気ヘッドの磁気ギャップ部を介して閉
磁路を構成し、この閉磁路と鎖交するようにコイルを巻
装した磁気ヘッドを具え、薄膜磁気ヘッドには輝度信号
を含む記録信号の電流を供給し、前記コイルには輝度信
号と同一周波数の電流のみを供給する構成としている。

［作　用］ 上述した構造を採用すると、消去ヘッドと記録再生ヘッ
ドとを一体化することができ、消去と記録が同時に行え
る。また輝度信号と同一周波数を消去周波数として使用
できるため、既に記録されている信号を完全に除去でき
る。

［実施例・］ 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明
する。

第１図は本発明の一実施例の磁気ヘッドを説明するもの
で１図において符号ｌＯで示すものは基板で、この基板
ｌＯは５ｉ０２．Ａｊ１２０３．非磁性フェライトなど
からなる左右一対の非磁性部材１１．１１と、これらに
挟まれたセンダスト、Ｍ　ｎ　Ｚ　ｎフェライトなどの
磁性部材１１から構成される複合部材である。

この基板ｌＯの上に、ＥＢ蒸着法やスパッタリング法な
どの薄膜堆積方法や、フォトリソグラフィー技術を用い
て、導電層１３及び磁性層１４を絶縁層を介して形成し
である。ただし、絶縁層は省略した。

基板１０の磁性部材１２と磁性層１４は、ギャップ部１
５を介して閉磁路を構成し、導電層１３とともに薄膜磁
気ヘッドを形成する。

一方、符号２０で示すものは磁性ブロックで。

この磁性ブロック２０も基板ｌＯと同様に、左右一対の
非磁性部材２１と、これらの間に挟まれた磁性部材２２
からなる複合部材である。

磁性ブロック２０には、切欠部２３が設けられている。

薄膜磁気ヘッドを形成した基板１０と、磁性ブロック２
０を水ガラス、低融点ガラスなどの接着材を用いて、第
２図に示すように接着する。

しかる後、磁性ブロック２０の切欠部２３を利用して、
磁性ブロック２０もしくは基板１０にコイル２４を巻く
。

基板１０の磁性部材１２と、磁性ブロック２０の磁性部
材２２は閉磁路を構成し、コイル２４とともにバルクヘ
ッドを形成する。

次に、以上のように構成された本実施例の動作について
、第２図及び第３図とともに説明する。

基板１０の磁性部材１２上に、導電層１３と磁性層１４
が形成され、これらは薄膜磁気ヘッドを構成している。

一方、基板１０の磁性部材１２と、磁性ブロック２０の
磁性部材２２は、磁性ブロック２０の切欠部２３を利用
して巻かれたコイル２４とともにバルクヘッドを構成し
ている。

すなわち、薄膜磁気ヘッドとバルクヘッドは、基板ｌＯ
の磁性部材１２の先端である磁極部３１を、共通の磁極
として構成される。

本実施例を用いて記録を行う場合の動作は、以下の通り
である。

バルクヘッドのコイル２４には、ｊ１１信号と等しい周
波数の消去電流を流し、薄膜ヘッドの導電層１３には、
輝度信号、色信号など必要な全ての信号成分を含んだ電
流を流す、この時、両者の電流は同時に流す。

なお、コイル２４により発生する消去時間の流れを４２
の矢印で、導電層１３により発生する信号磁界の流れを
４１の矢印で示す、記録媒体は摺動面３４に沿って、矢
印４０の方向へ移動する。

記録媒体には１次の順番で磁界が加わる。

すなわち、まず消去磁界４２１次に信号磁界４１である
。この結果、消去磁界４２が先に記録されている情報を
消去し、しかる後、信号磁界４１によって新しい信号成
分が記録されることになる。

第３図は上述の如き磁気ヘッドを用いた磁気記録装置の
一実施例を示す図であり、電子スチルカメラの記録系の
概略構成を示す図である。

図中、１３は第２図に於る導電層１３に対応し、２４は
第２図に於るコイル２４に対応している。５１は被写体
像を電気信号に変換するカメラ部であり、赤（Ｒ）、緑
（Ｇ）、青（Ｂ）の３原色信号が出力される。この、３
原色信号はマトリクス回路５２に供給され、Ｎ度信号（
Ｙ）と２種類の色差信号（Ｒ−Ｙ　、Ｂ−Ｙ）を得る。

輝度信号は輝度信号処理回路５３に供給され。

ＦＭ変調等の処理が施される。２種類の色差信号は色差
信号処理回路５４に供給され、線順次化。

ＦＭ変調等の処理が施される。加算回路５５では回路５
３より得た被ＦＭ変調輝度信号と回路５４より得た被Ｆ
Ｍ変調線順次色差信号が加算され記録信号として導電Ｆ
！）１３に供給される。

また被ＦＭ変調輝度信号はリミッタ５６を介した後、所
要のレベルまで増幅されて、消去信号としてコイル２４
に供給される。

上述の実施例の磁気ヘッド及び磁気記録装置は以上のよ
うに構成されているため、以下のような作用、効果を有
する。

（１）消去周波数として輝度信号を用いるので、より高
い周波数を消去周波数として用いる場合に比べて消去効
率がよい、ただし、消去信号である輝度信号が、記録さ
れないようにするために、消去ギャップ長（Ｇｂ）は、
輝度信号の波長入ｙに対して、次の関係を満たす必要が
ある。

Ｇ　ｂ＞５　＠λｙ　　　　　　・・・（１）消去ギャ
ップ長Ｇｂが（１）式を満たしていると、消去磁界に対
しては記録減磁の効果が発生し、消去信号が記録されて
残ることはない。

また、仮に記録減磁が不充分であっても、信号磁界の輝
度成分と同位相で記録されるだけであるため、記録され
た画像に悪影響を及ぼすことがない。

（２）消去ヘッドと記録再生ヘッドが一体となっている
ため、へ−２ド取り付は機構及びＦＡ整機構が１個でよ
く、小型化が可能になり、ｖ＆部品点数少なくなる。

（３）消去ヘッドと記録再生ヘッドの磁極が共通である
ため、１筒所についてヘッドタッチをとるだけでよく、
消去ヘッドと記録再生ヘッドとで別個にヘッドタッチを
とる場合に比べて、ヘッド設定が格段に容易となる。

（４）消去と記録を同時に行えるので、記録が１回の動
作で済み、迅速な記録が可能になる。

なお、本実施例においては、■膜ヘッド部の導電層とし
てｌターンの場合を示したが、２タ一ン以上とすること
も可能である。

また、薄膜ヘッドの磁気コアとして、基板ｌＯの磁性部
材１２をそのまま使用したが、基板１０の上に、さらに
磁性膜による磁気コアを形成した後、薄膜へラドを構成
してもよい、この場合、基板１０の磁性部材１２とは別
個に磁気コアを選択できるので、記録効率の向上を図れ
る。

［効　果］ 以上の説明から明らかなように、本発明の磁気ヘッドに
よれば、消去ヘッドと記録再生ヘッドを一体化した構造
を採用したため、消去と記録が同一の磁極で動作するの
で、ヘッドタッチ１箇所について実現すればよく、消去
ヘッドと記録ヘッドを別個に設ける場合に比べて、ヘッ
ド調整が格段に容易となる。

また本発明の磁気記録装置に於ては消去と記録が同時に
行えるので、迅速な記録が可能となる。

ヘッドが１個であるため、堆り付は及び調整の機構が１
個で済み、部品点数が減り、小型化が可能となる。ｍ度
信号と同一周波数を消去周波数として使用できるため、
より高い周波数を消去周波数として使用する場合に比べ
て、消去効率がよい。

完全な消去を可能にし、良好な磁気記録を実現する等の
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例の磁気ヘッドを説
明するもので、第１Ｆ１！Ｊは要部の分解斜視図、第２
図は動作を説明する側面図、第３図は第１図の磁気ヘッ
ドを用いた磁気記録装置の一例を示す制御回路のブロッ
ク図、第４図及び第５図はそれぞれ異なった従来構造を
示す要部の概略構成図である。 ｌ・・・記録媒体　　　　２・・・消去専用へラド３・
・・記録再生用ヘッド ｌＯ・・・基板 １１．２１・・・非磁性部材 １２．２２・・・磁性部材

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）磁性基板上に薄膜堆積技術とフォトリソグラフィー
   技術を用いて形成された薄膜磁気ヘッドと、この薄膜磁
   気ヘッド上に接着され、ヨーク部を構成する磁性ブロッ
   クとを備え、前記磁性基板と磁性ブロックは薄膜磁気ヘ
   ッドの磁気ギャップ部を介して閉磁路を構成し、この閉
   磁路と鎖交するようにコイルを巻装したことを特徴とす
   る磁気ヘッド。 ２）磁性基板上に薄膜堆積技術とフォトリソグラフィー
   技術を用いて形成された薄膜磁気ヘッドと、この薄膜磁
   気ヘッド上に接着され、ヨーク部を構成する磁性ブロッ
   クとを備え、前記磁性基板と磁性ブロックは薄膜磁気ヘ
   ッドの磁気ギャップ部を介して閉磁路を構成し、この閉
   磁路と鎖交するようにコイルを巻装した磁気ヘッドを具
   える磁気記録装置であって、薄膜磁気ヘッドには、輝度
   信号を含む記録信号の電流を供給し、前記コイルには、
   輝度信号と同一の周波数の電流のみを供給することを特
   徴とする磁気記録装置。 ３）磁性基板と磁性ブロックが構成する閉磁路の薄膜磁
   気ヘッドの磁気ギャップ部を介する磁気ギャップのギャ
   ップ長をＧｂとし、映像信号の輝度信号の波長をλｙと
   すると、Ｇｂ＞５・λｙとなるように構成したことを特
   徴とする特許請求の範囲第２項に記載の磁気記録装置。