JPH0682443B2 - 磁気記録方法 - Google Patents

磁気記録方法

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JPH0682443B2
JPH0682443B2 JP61032713A JP3271386A JPH0682443B2 JP H0682443 B2 JPH0682443 B2 JP H0682443B2 JP 61032713 A JP61032713 A JP 61032713A JP 3271386 A JP3271386 A JP 3271386A JP H0682443 B2 JPH0682443 B2 JP H0682443B2
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erasing
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JP61032713A
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一毅 山森
立雄 藤原
肇 竹内
知司 長谷川
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、フレキシブルディスク等の磁気記録媒体を用
いて信号を記録する磁気記録方法に係り、特に主として
媒体の膜面に垂直方向に残留磁化を利用してディジタル
磁気記録を行なう磁気記録方法に関する。
〔発明の技術適背景とその問題点〕
従来のディジタル記録では、記録情報を更新するときに
は、旧記録の上に単に新情報を重ね書き記録していた。
ところが、超高密度記録にふさわしい垂直記録媒体で
は、重ね書き特性が極めて悪い。つまり旧情報が完全に
は消去されないで残ってしまい、それがノイズとして新
情報に混入する。これは、従来の面内記録では、情報記
録点である磁化転移点で内部エネルギーが最大となるの
に対し、垂直記録では、磁化転移点でエネルギーが最小
の、最も安定な状態になるからである。また、超高密度
記録では、再生損失を最小に抑えるために、記録再生ヘ
ッドのギャップを極めて小さくしなければならない結
果、記録媒体の全厚に渡って磁化が浸透出来なくなるこ
とも重ね書き特性の劣化を引き起こす。このような、い
わゆる表層型記録では、ドライブ間の記録電流,ギャッ
プ長,媒体の温度変化による抗磁力等の変化により、磁
化の浸透が大幅に変化し、重ね書き特性の劣化を生じ
る。
この問題点を解決するための方法として、先行消去形ヘ
ッドを用いた磁気記録再生装置の提案がなされている。
同提案は、媒体の走行方向に対し記録または記録再生ヘ
ッドより先行する位置に消去ヘッドを配置し、媒体全厚
を先行的に消去することを特徴としたものである。しか
しながら、その後の実験の結果、消去電流を直流にした
場合媒体の垂直配向度を増加していくに従い、再生信号
の二次歪みが増加し、エラーの原因となることが明らか
となった。
〔発明の目的〕
本発明は、このようにな問題に鑑みてなされたもので、
重ね書き特性が良好で、かつ二次歪みの発生が少ない磁
気記録方法を提供することを目的とするものである。
〔発明の概要〕
この発明は、以下に述べる実験の結果より、磁気記録媒
体の垂直方向の角形比を0.6以下に設定し、直流電流に
より先行消去を行うと旧情報の新情報中への混入を防止
でき、且つ二次歪みが少なくしかも高密度記録が可能で
あるということを初めて見いだし成されたものである。
〔発明の実施例〕
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。第1図
は本発明の一実施例に係る磁気記録方法を説明するため
の図である。同図において、磁気記録媒体11はこの例で
はディスク状に形成されたもので、主として磁性層の膜
面に垂直方向に磁化容易軸を有しており、その垂直方向
の角形比は0.6以下である。磁性層は、例えばバリウム
フェライトを基体上に塗布して形成されたものである。
磁気記録媒体11の磁性層に対向して磁気ヘッド12が配置
されている。磁気記録媒体11は、磁気ヘッド12に対して
矢印方向に回転するものとする。13は記録トラックであ
り、磁気ヘッド12は、記録再生ヘッド14と消去ヘッド15
とを有し、消去ヘッド15が、磁気記録媒体11上で記録再
生ヘッド14より先行する位置に配置されている。
第2図は磁気ヘッド12を詳細に示したもので、記録再生
ヘッド14と消去ヘッド15とが一体的に構成されている。
即ち、記録再生ギャップ16を有する磁気コア17と、消去
ギャップ18を有する磁気コア19とを非磁性材料からなる
スペーサ20を挟んで接合して一体化して構成されてい
る。磁気コア17,19にはそれぞれ巻線21,22が巻回されて
おり、記録時には21に記録信号が供給され、巻線22に直
流消去電流が供給される。再生時には、記録再生ヘッド
14の巻線21から再生出力が取り出される。
消去ギャップ18のギャップ幅W2(トラック幅方向の寸
法)は記録再生ギャップ16のギャップ幅W1以上に設定さ
れ、また消去ギャップ18のギャップ長G2(トラック長さ
方向の寸法)は記録再生ギャップ16のギャップ長G1より
十分に大きく設定されている。W1≦W2とする理由は言う
までもなく、ヘッドのオフトラック等によってトラック
サイドに旧記録情報が残るのを防止するためである。ま
た、G2>G1とするのは消去効果が十分に得られることに
するためであり、消去ヘッド15は記録再生上の制約がな
いため、こうしてG2を十分に大きくすることができるの
である。また、G2≦G1であると、消去ギャップ18で検出
した信号磁束により、記録再生ヘッド14の磁気コア17に
クロストークを生じることがあるが、G2≫G1としておけ
ばギャップロスの効果でこのクロストークは十分に抑圧
できる。
第3図は、磁気記録媒体の減磁界補正後の垂直方向の角
形比と二次歪みの関係の実験データである。すなわち種
々の垂直角形比をもった媒体について、それぞれ10kFRP
Iの信号が−40dBまで減衰される直流消去電流で磁気記
録媒体を先行消去しながら、10kFRPIの信号を記録しそ
の再生信号の二次歪みを測定したものである。また、実
験は、バリウムフェライト塗布媒体と消去ギャップ長が
2μm、記録再生ギャップ長が0.35μmのフェライトヘ
ッドを用いた。同図から判るように角形比が0.6以下に
なると二次歪みが一般に許容される−26dBを下回る。
また第4図は垂直方向の減磁界補正後の角形比0.54のバ
リウムフェライト磁気記録媒体(磁性層厚3.0μm,垂直
方向Hc=750エルステット)を用いて第1図に示す構成
の装置での消去特性の測定データであるが、二次歪み等
に起因するアシンメトリーもほとんどなくしかも−40dB
以下に旧情報が抑圧できている。
第5図は、上の実験結果である角形比による二次歪みの
違いの原因を推測したもである。同図(a)は、媒体の
垂直角形比が小さい場合であり、(b)は角形比が大き
い場合である。磁気ヘッドを用いて直流消去を行なう
と、垂直方向角形比が小さい媒体では、第4図(a)の
ようにエネルギー的に安定な長手方向へ磁化ベクトルが
向く。ところが、角形比の大きな媒体では、ヘッドで直
流消去した場合も第4図(b)のように磁化ベクトルが
垂直方向へ傾く。これは、角形比の大きな媒体の持つ高
い垂直異方性エネルギーが、静磁エネルギーを上回るた
めである。一方、高密度記録になると、媒体の垂直方向
角形比が0.5〜0.6と比較的小さくても、残留磁化ベクト
ルは垂直方向へ向いてくる(昭和60電子通信学会半導
体,材料部門全国大会33参照)。即ち、角形比が小さい
媒体では、消去状態と記録状態とでその磁化ベクトルの
方向が90度異なっている。従って、消去の影響が再生信
号の二次歪みとして現われる事が小さいと推測できる。
逆に角形比が大きな媒体では、消去状態の磁化ベクトル
と記録信号の磁化ベクトルの向きが一致しているため、
消去状態の上へ信号を記録すると結果的に二次歪みの増
加をもたらすと予想される。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によると、記録に先立って既
に記録されている旧情報を完全に消去できるので、新た
に記録した情報中に旧情報が雑音として混入することが
防止され、しかも二次歪みの問題なく高品質の高密度記
録が達成できる。垂直方向の角形比は、記録密度特性か
らだけすると大きいほうが望ましいが、先に引用した文
献(昭60電子通信学会半導体、材料部門全国大会33)か
らも明らかなように、角形比0.54程度でも100kFRPI以上
の高密度記録が達成されており、現状値(フレキシブル
ディスクで約9kFRPI)からすると角形比0.6程度でも記
録密度的には十分である。
尚、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施が可能であ
る。例えば、実施例では記録再生ヘッドと消去ヘッドが
一体的に構成されていたが、別々に構成されていてもよ
い。また、記録ヘッドと再生ヘッドが別々に設けられて
いてもよい。その場合、消去ヘッドは記録ヘッドに対し
磁気記録媒体上で先行する位置にあればよく、再生ヘッ
ドと消去ヘッドの位置関係は特に限定されない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わる磁気記録再生装置の
概略構成を示す図、第2図は同実施例における磁気ヘッ
ド部の詳細を示す図、第3図は種々の垂直角形比の媒体
の二次歪み特性を示す図、第4図は本発明の実施例によ
って得られた特性の一例のグラフ、第5図は第3図の結
果から検討した残留磁化状態の解析結果を示す説明図で
ある。 11……磁気記録媒体、12……磁気ヘッド 13……記録トラック、14……記録再生ヘッド 15……消去ヘッド、16……記録再生ギャップ 17……磁気コア、18……消去ギャップ 19……磁気コア、20……非磁性スペーサ 21……記録再生コイル、22……消去コイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主として磁気記録媒体の磁性層膜面に垂直
    方向の残留磁化を利用して記録を行なう磁気記録方法に
    おいて、前記磁気記録媒体として減磁界補正後の垂直方
    向の角形比が0.6以下の磁気記録媒体を用いるとともに
    この磁気記録媒体上で記録ヘッドまたは記録再生ヘッド
    より先行する位置に消去ヘッドを配置し、この消去ヘッ
    ドに直流電流を印加して旧情報を消去し、その後前記記
    録又は記録再生ヘッドにより新情報を記録することを特
    徴とする磁気記録方法。
  2. 【請求項2】記録または記録再生ヘッドと消去ヘッドが
    一体に構成されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の磁気記録方法。
  3. 【請求項3】消去ヘッドのギャップ幅が、記録ヘッドま
    たは記録再生ヘッドのギャップ幅以上であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の磁気記録
    方法。
  4. 【請求項4】消去ヘッドのギャップ長が、記録ヘッドま
    たは記録再生ヘッドのギャップ長以上であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに
    記載の磁気記録方法。
JP61032713A 1986-02-19 1986-02-19 磁気記録方法 Expired - Lifetime JPH0682443B2 (ja)

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JPS62192002A JPS62192002A (ja) 1987-08-22
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5687222A (en) * 1979-12-14 1981-07-15 Sanyo Electric Co Ltd Composite magnetic head
JPS57179924A (en) * 1981-04-28 1982-11-05 Canon Inc Magnetic head
JPS59139143A (ja) * 1983-01-28 1984-08-09 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体の製造方法

Patent Citations (3)

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