JPS62275114A - 結晶性ブロック共重合体 - Google Patents

結晶性ブロック共重合体

Info

Publication number
JPS62275114A
JPS62275114A JP11718886A JP11718886A JPS62275114A JP S62275114 A JPS62275114 A JP S62275114A JP 11718886 A JP11718886 A JP 11718886A JP 11718886 A JP11718886 A JP 11718886A JP S62275114 A JPS62275114 A JP S62275114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conjugated diene
compound
copolymer
vinyl aromatic
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11718886A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH043761B2 (ja
Inventor
Takeshi Ikematsu
武司 池松
Hideo Morita
英夫 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP11718886A priority Critical patent/JPS62275114A/ja
Priority to ES87102388T priority patent/ES2087057T3/es
Priority to EP87102388A priority patent/EP0234512B1/en
Priority to DE3751812T priority patent/DE3751812T2/de
Publication of JPS62275114A publication Critical patent/JPS62275114A/ja
Priority to US07/703,698 priority patent/US5159022A/en
Publication of JPH043761B2 publication Critical patent/JPH043761B2/ja
Priority to HK97102128A priority patent/HK1000512A1/xx
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は共役ジエン単量体とビニル芳香族単量体とから
なる新規なブロック共重合体に関するものである。詳し
くは、硝子転位温度が50℃以上である2つ以上のビニ
ル芳香族炭化水素重合体類ブロックに挟まれた、25°
Cにおいて結晶性を有す1・4−トランス共役ジエン重
合体類ブロックを重合体連鎖中に少なくとも一組含むブ
ロック共重合体に関するものである [従来の技術] 有機リチウム等の王、金属化合物を重合触媒として用い
る製造技術は、そのリビングアニオン重合特性を利用し
てビニル芳香族単量体および共役ジエン単量体を順次重
合し、また必要により末端カップリング反応を行ってビ
ニル芳香族単量体と共役ジエン単量体とのブロック共重
合体を1qることが出来る。これらのブロック共重合体
は比較的ビニル芳香族化合物の含′Fi量が少ない場合
加硫をしなくても加硫された天然ゴムあるいは合成ゴム
と同様の弾性を常温で有し、しかも高温では熱可塑性樹
脂と同様に加工が可能なことがら熱可塑性エラストマー
と呼ばれ、プラスチック改質材、粘着剤等の分野で広く
用いられている。また比較的ビニル芳香族化合物の含有
量が多い場合は透明性と耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂
が得られ、食品包装容器分野を中心に広く用いられてい
る。しかし、このような製造方法によって1昇られる重
合体の共役ジエン部のトランス結合金率は通常60%を
越えることはなく、結晶性トランス共役ジエン重合体ブ
ロックを有するブロック共重合体は1qられていない。
一方トランスー1・4−結合含率の高い共役ジエン重合
体は次の3種の技術によって製造出来ることが知られて
いる。
(1)遷移金属を主成分とするいわゆるチーグラー触媒
を用いる製造技術 (2)アルカリ土類金属化合物を主成分とするアニオン
重合触媒系を用いる製造技術 (3)希土類金属化合物を主成分とする触媒系を用いる
製造技術 ニッケル、コバルト、チタン、バナジウム等の遷移金属
を主成分とする第1の技術は共役ジエン単量体の高度に
立体規則重合が行われることが知られている。しかし重
合活性のリビング性およびビニル芳香族単量体との共重
合性が低いことから、これらの製造技術により共役ジエ
ン単量体とビニル芳香族単量体とのブロック共重合体の
製造は困難でおった。
第2の技術に屈するものとしては■。金属の有機金属化
合物を重合触媒とする例があるが、一般にベリリウム、
マグネシウム以外の■ヶ金属の有機金属化合物は合成が
困難であり、重合活性も著しく低いものであった。ベリ
リウム、マグネシウムの有機化合物は合成は比較的容易
であるものの共役ジエンに対する重合活性は特殊な反応
条件以外になく、またjqられる重合体の分子量も低い
ものでしかなかった。これに対してバリウム、ストロン
チウム等の■。金属の有機酸塩と他の有機金属化合物と
を組合せた方法としては、バリウム−ジーtert−ブ
トキシドと有機リチウム(特開昭47−3728号)、
バリウム=ジーtert−ブトキシドと有段マグネシウ
ム(特開昭52−48910M )あるいはバリウムま
たはストロンチウムの有機化合物と有機リチウムおよび
■8あるいは■。金属の有機化合物(特開昭52−30
543号)を用いて共役ジエン単量体の重合を行う方法
等が知られている。これらの[A金属化合物を含む複合
触媒を用いる方法においては分子量の高い重合体が得ら
れ、ざらに共j99ジエン単量とビニル芳香族単量体と
の共重合も可能である。しかし共役ジエン部のトランス
結合金率が80%を越える立体規則性の高い、結晶性を
示す重合体を1qようとする場合、一般に重合温度を低
くする必要があり、重合活性は低いものとなってしまう
。特に共役ジエン単量体とビニル芳香族単椙体をブロッ
ク共重合しようとする場合、重合反応の各ブロックで反
応を完結する必要がおり、活性末端に高いリビング性が
要求される。そのため比較的低分子量のブタジェンとス
チレンとのジブロック共重合体を得た例(特開昭56−
118403)はあるものの、本発明の目的とする構造
のブロック共重合体を得るには到っていない。
さらに第3の技術に属するものとしては、ネオジムのバ
ーサチック酸塩と有機マグネシウムを重合触媒とするも
の(特開昭59−1508号)が知られている。この技
術によれば高いトランス結合金率の結晶性のブタジェン
重合体が得られるものの、重合活性、特にスチレン等の
ビニル芳香族単量体との共重合性が著しく低く、やはり
共役ジエン単量体とビニル芳香族単量体とのブロック共
重合体を得るには到っていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上のように従来の重合触媒を用いる技術においては、
その触媒特性に問題があるため、本発明の目的とする2
つ以上のビニル芳香族化合物の重合ブロックに挟まれた
、共役ジエン部の1・4−トランス結合金率か80%以
上の結晶性共役ジエンの重合ブロックを重合体連鎖中に
含むブロック共重合体は1qられるに到っておらず、現
在に至るまでこの種の重合体はまったく知られていなか
った。
〔問題点を解決するための手段および作用〕このような
状況下、本発明者は結晶性トランス共jQジエン重合体
ブロックとビニル芳香族化合物重合体ブロックを含む共
重合体の製造法について鋭意検討した結果、その製造方
法を開発し、得られる共重合体が極めて特長ある性質を
有することを見出し、本発明に到達した。
すなわら、本発明は、重合体連鎖中に少なくともA−B
−Cの一般式で示されるi〜リブロック連鎖を含むブロ
ック共重合体、もしくは重合体連鎖中に少なくとも(D
−E −)−Xの一般式で示される星形構造を含む結晶
性ブロック共重合体に関するものである。
〔式中、A、CおよびDは硝子転位温度50℃以上、重
囲平均分子12,000〜ioo、oooの範囲のビニ
ル芳香族化合物の単独重合体、又はビニル芳香族化合物
と他のビニル芳香族化合物もしくは共役ジエン化合物と
の共重合体から成るブロックである。BおよびEはそれ
ぞれの重量平均分子量が25.000〜1.000.0
00の範囲もしくは10.000〜500、000の範
囲であり、硝子転位温度が10°C以下、25°Cにお
いて結晶性を有し、共役ジエン部の1・4−トランス結
合含率80%以上の共役ジエン化合物の単独重合体、又
は共役ジエン化合物と他の共役ジエン化合物との共重合
体もしくは共役ジエン化合物と20重間%未満のビニル
芳香族化合物との共重合体から成るブロックである。X
は末端カップリング剤であり、nは2以上、10以下の
整数である。〕 このような結晶性ブロック共重合体は、主にその共役ジ
エンとビニル芳香族化合物との組成比によって異なる特
性を示す。
すなわち (1)比較的ビニル芳香族化合物の含有■が少ない場合
:硬度および強度が著しく高く、反溌弾性に優れる熱可
塑性樹脂となる。またこの種の重合体は著しく配向、結
晶化しやすいため、例えばビニル芳香族炭化水素ブロッ
クの硝子転位温度か共役ジエンブロックの融点より高い
場合、好ましくは10℃以上高い重合、ビニル芳香族炭
化水素ブロックの硝子転位温度以上の温度で成型したサ
ンプルをビニル芳香族炭化水素ブロックの硝子転位温度
未満、共役ジエンブロックの融点以上で変形し冷却する
とこの形を凍結保持し、再度これを共役ジエンブロック
の融点以上に加温すると素早く成型されたサンプルの形
を回復するといった形状記憶樹脂としての優れた特性を
示す。
(2)比較的ビニル芳香族化合物の含有率の多い場合:
硬度及び強度が高く、耐衝撃性に潰れる熱可塑性樹脂と
なる。
而して、本発明の目的は上記の各種の優れた特性を有す
結晶性ブロック共重合体を提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明は、重合体連鎖中に少なくともA−B−〇の一般
式で示されるトリブロック連鎖を含む結品性ブロック共
重合体、あるいは重合体連鎖中に少なくとも(D−E 
+−Xの一般式で示される星形構造を含む結晶性ブロッ
ク共重合体に関するものである 式中、A、CおよびDは硝子転位温度50℃以上、重量
平均分子量2,000〜100,000の範囲のビニル
芳香族化合物の単独重合体、又はビニル芳香族化合物と
他のビニル芳香族化合物もしくは共役ジエン化合物との
共重合体から成るブロックである。
△、c、iよびDのブロックの硝子転位温度が50°C
未満では1qられる共重合体の強度および伸び等の物性
が著しく低下して好ましくない。重量平均分子量が2,
000未満でもやはり共重合体の強度および伸び等の物
性が低下して好ましくないし、100、000を越える
と共重合体の加工性が著しく低下して好ましくない。
A、CおよびDのブロックはビニル芳香族化合物の単独
重合体もしくはビニル芳香族化合物と他のビニル芳香族
化合物との共重合体であることが好ましいが、ビニル芳
香族化合物と共役ジエン化合物とのランダムもしくはテ
ーパー共重合体であっても構わない。
BおよびEのブロックは、それぞれの重量平均分子量が
25,000〜1.000.000の範囲もしくは10
、000〜500.000の範囲であり、硝子転位温度
が10℃以下、25℃において結晶性を有し、共1ジジ
エン部の1・4−トランス結合含率80%以上の共役ジ
エン化合物の単独重合体、又は共役ジエン化合物と伯の
共役ジエン化合物との共重合体もしくは共役ジエン化合
物と20重量%未満のビニル芳香族化合物との共重合体
から成るブロックである。
Bのブロックの重量平均分子量が25,000未満もし
くはEブロックの重量平均分子量がio、ooo未満で
は、得られる共重合体の伸びおよび反撥弾性等の物性が
低下して好ましくない。B、Eそれぞれのブロックの重
量平均分子量が1,000,000もしくは、500.
000を越えると得られる共重合体の加工性が著しく低
下して好ましくない。
またBおよびEのブロックの硝子転位温度が10℃を越
えると、得られる共重合体の反撥弾性や形状記憶特性が
低下して好ましくない。
BおよびEのブロックは25°Cにおいて結晶性を有し
ていなければならない。すなわち、その融点は25°C
以上でなければならない。好ましいBおよびEのブロッ
クの融点は25°C以上で、かつ対応する重合体のAお
よびCのブロックもしくはEのブロックの硝子転位以下
でおり、特に好ましくはその硝子転位温度の10°C以
下である。
B、HよびEのブロックが25℃で結晶性を持たない場
合、得られる共重合体は硬度および強度が低下し、かつ
形状記憶特性が著しく低下し好ましくない。
またBおよびEのブロックにおける共役ジエン部の1・
4−トランス結合金率が80%未満でも、得られる共重
合体の強度および伸びが低下し、形状記憶特性が著しく
低下して好ましくない。
ざらにBおよびEのブロックは共役ジエン化合物の単独
重合体、共役ジエン化合物と他の共役ジエン化合物との
共重合体もしくは共役ジエン化合物と20重量%未満の
ビニル芳香族化合物との共重合体で必り、ブロック中の
ビニル芳香族化合物の含率が20重量%を越えると、得
られる共重合体の反撥弾性や形状記憶特性が低下して好
ましくない。
またその共重合の態様はランダム共重合でも、テーパー
共重合であっても構わない。
本発明の結晶性ブロック共重合体においては、重合体連
鎖中に、上記A、B、Cのブロックもしくはり、Eのブ
ロックの他に、各ブロックの間もしくは外に本発明で規
定しない構造のブロック、例えば1・4−トランス結合
金率が80%未満の共役ジエン重合体ブロック等を本発
明の重合体の基本的特性を失わない程度で含んでいても
構わない。
本発明の結晶性ブロック共重合体の@造を示す一般式に
おけるnは2以上、10以下の整数であるnが1ではj
qられる重合体の強度、伸び等の物性が著しく低下し、
形状記憶特性が低下して好ましくなく、nが11以上で
は加工性が著しく低下して好ましくない。Xは末端カッ
プ1ノング剤であり、一般に共役ジエン類のアニオン重
合での末端カップリング反応に用いられるカップリング
剤から選ばれる。この例としてはマルチエポキシド、マ
ルチイソシアネート、マルチイミン、マルチアルデヒド
、マルチケトン、マルチ酸無水物、マルチエステル、モ
ノエステル、マルチハライド、−酸化炭素および二酸化
炭素が挙げられる。特に好ましいカップリング1AIJ
tよテトラクロルシラン、トリクロルモノメチルシラン
、トリクロルモノエチルシラン、ジクロルジエチルシラ
ン等のマルチハロゲン化硅素化合物、テトラクロルスズ
、トリクロルモノメチルスズ、トリクロルモノエチルス
ズ等のマルチハロゲン化スズ化合物、炭酸ジフェニル、
アジピン酸ジエチル等のエステル化合物である。
本発明の結晶性ブロック共重合体を構成する単量体の例
は、ビニル芳香族化合物としてスチレン、α−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、0
−メチルスチレン、p −tert−プチルスヂレン、
ジメチルスチレン、ビニルナフタレン等が挙げられ、共
役ジエン化合物としてブタジェン、イソプレン、ピペリ
レン等が挙げられる。特に好ましい単量体はスチレンお
よびブタジェンである。
本発明の結品性ブロック共重合体は、−例として挙げる
と、バリウムまたはス1〜ロンチウムの有機化合物、有
機リチウム化合物、有機マグネシウム化合物および行別
アルミニウム化合物より成る複合触媒により、各重置体
成分を順次炭化水素溶媒中で重合し、また必要により末
端カップリング反応することによって得ることができる
。いま一つの例を挙げると、本発明の結品性ブロック共
重合体は、ビニル芳香族化合物もしくはビニル芳香族化
合物と共役ジエン化合物の混合物を炭化水素溶媒中で有
機リチウム化合物と行別マグネシウム化合物との混合物
から成る複合触媒を用いて重合し、その後共役ジエン化
合物と希土類金属の有機酸塩とを添加し、ざらに重合し
た後末端カップリング反応することによって得ることが
できる。
本発明の結品性ブロック共重合体は、前記の一般式A−
B−Cのトリブロック共重合体もしくは一般式(D−E
 −)−Xの星形ブロック共重合体の仙に、当然重合中
に生成する不純物、例えば1・4−1〜ランス共役ジ工
ン重合体、ビニル芳香族化合物重合体、1・4−1〜ラ
ンス共役ジ工ン重合ブロックとビニル芳香族化合物ブロ
ックとから成るジブロック共重合体を含むものであって
も構わない。
しかしこの場合でもA−B−Cトリブロック共重合体も
しくは(D−E +−Xの星形ブロック鼓型合体が30
重量%以上含まれていなければ、本発明の効果を十分に
は発現できない。
本発明の結晶性ブロック共重合体は単独で用いることか
できるが、用途によってはさらに重合体の軟化温度、剛
性、強度、反撥弾性、成形性等を改良するためには他の
重合体樹脂との混合物であることが好ましい場合がある
。但し、この場合においても結晶性ブロック共重合体が
重合体成分として、少なくとも30重量%以上含まれて
いなければ本発明の目的とする効果は十分発現し得ない
−またざらに、上記重合体成分の他に硬度や可塑性等を
調整するために必要により無機充填剤や可塑剤を配合す
ることができる。また、重合体樹脂材料に添加する一般
的な添加剤でおる安定剤や顔料等は、本発明の場合でも
従来樹脂材料と同様に適宜添加することができる。
使用される無機充填剤の量は、重合体成分100重量部
当り5〜100重四部である。無機充填剤の例としては
、酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、タルク、マイ
カ、ベントナイト等が挙げられる。100重量部を越え
る無機充填剤の使用は、得られる重合体樹脂材料の衝撃
強度を低下させて好ましくない。
使用される可塑剤の量は、通常重合体成分100重量部
あたり1〜20重量部の範囲である。可塑剤の例として
は、ジブチルフタレート、シー(2−エチルヘキシル)
フタレート、ジー(2−エチルヘキシル)アジペート、
ジエチレングリコールジベンゾエート、ブチルステアレ
−1〜、ブチルエポキシステアレー1−、トリー(2−
エチルヘキシル)ポスフェート等が挙げられる。
本発明の結晶性ブロック共重合体は押出機、ニーグー、
ロール等によって容易に混合することかできる。これら
の装置の設定温度は60〜200°Cの範囲で自由に選
択できるが、好ましくは80〜180°Cに設定するの
が良い。また、適当な溶剤中に溶解し溶液中で混合する
こともできる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明は目的に応じた各種の優れた
特性、−例えば硬度、強度、反撥弾性等の優れた樹脂と
して有用な、(しかもそれは形状記憶樹脂として有用な
性質も具備している)更には耐衝撃性に優れた性質のも
のもできるといった諸特性−を有するビニル芳香族炭化
水素重合体類ブロックと結晶性トランス共役ジエン重合
体ブロック、を含む新規な結晶性ブロック共重合体を提
供するものである。
(実施例) 以下に実施例を示し本発明を具体的に説明するが、本発
明の範囲はこれらに限定されるものではない。
実施例1 窒素ガスで内部を置換したステンレス製の撹拌機付き、
容量10ノの重合器に、予め精製、乾燥したスチレンを
20重量%の濃度で含有するシクロへキリン溶液1.5
Ngを仕込み、次に触媒成分としてジブチルマグネシウ
ム0.0113モル 、5ec−ブチルリチウム0.0
1°13モル、重合促進剤としてテトラヒドロフラン(
THE)0.034モルを添加して、65°Cで3時間
重合した。この時点で重合器から重合溶液を少口央き出
し分析したところ、ガスクロマトグラフ分析による重合
転化率は100%、ゲルパーミェーションクロマトグラ
フ(GPC)分析による数平均分子1Mn= 8,90
0. 重量平均分子量との比で示される分子量分イ5 
M W / M rl =1.16であった。GPC測
定条件は以下のとおりである。
(イ)  GPC=島津製作所製LC−6A(ロ) 展
開液−THF (ハ) カラム温度−40℃ 次いで重合溶液中にランタン金属のリン酸ビスく2−エ
チルヘキシル)塩0’、0023モル゛を添加した後、
精製、乾燥した1・3−ブタジエンを20重量%濃度で
含有するシクロヘキサン溶液3.5に!Jを仕込み、ざ
らに65°Cで3時間重合した。この時点において、重
合溶液を一部扱き出し分析したところ、ブタジェンの重
合転化率98%であった。ざらにこの時点での重合体は
第1図に示すGPC測定結果より明らかなように、スチ
レン−ブタジエンジブロックポリマーを多量に含む重合
体混合物であった。第1図における結合スチレン濃度分
布は、GPCにおいて屈折率よりスチレン濃度補正して
分子量分布を測定するとともに、紫外吸光度よりスチレ
ン濃度を測定することにより計算した。重合体は全体と
してはM n =32,6005Mw/M n =1.
40でおった。
また第1図より、少量のスチレンホモポリマー、ブタジ
ェンホモポリマーを含んではいるが、重合体の大部分が
スチレン−ブタジエン ジブロックポリマーとなってい
ることが分る。これらGPC測定結果より計算されるジ
ブロックポリマーの重合金率は87%であった。
重合溶液はざらに末端カップリング剤として炭酸ジフェ
ニルを残存する重合器中のマグネシウム但に等モルにな
るように仕込み、65°Cで1時間反応させた。このカ
ップ1ノング反応の結果、重合体の分子量はMn=64
,0001Mw/Mn= 1.45となり、分子量の大
幅な増大が認められた。また最終的なポリマー回収率は
97%となった。
*リチウムコーホ製・ (n −BLItyl 、 5−auty+約1:1)
実施例2 単量体としてスチレンを20@量%の温度で含有するシ
クロヘキサン溶液2.0Kg、1・3−ブタジエンを2
0重量%濃度で含有するシクロヘキサン溶液3.0Kg
を用いる伯は実施例1とまったく同様に実施した。
実施例3 単量体としてスチレンを20重量%の濃度で含有するシ
クロヘキサン溶液1.0Ky、1・3−ブタジエンを2
o@徂%濃度で含有するシクロヘキサン溶液4.0Kg
を用いる他は実施例1とまったく同様に実施した。
実施例4 1・3−ブタジエン重合条件を50°Cで24時間にす
る他は実施例1とまったく同様に実施した。
実施例5 触媒成分としてジブチルマグネシウム0.0085モル
、5ec−ブチルリチウム0.017モル用いる他は実
施例1とまったく同様に実施した。
実施例6 窒素ガスで内部を置換したステンレス製の攪拌機付き、
容量10ノの重合器に、予め精製、乾燥した1・3−ブ
タジエンを20重量%濃度で含有ザるシクロヘキサン溶
液0.5Kgおよび精製、乾燥したスチレンを20重量
%の濃度で含有するシクロヘキサン溶液1.5NJを仕
込み、次に触媒成分としてジブチルマグネシウム0.0
113モル 、5ec−ブチルリチウム0.0113モ
ル、重合促進剤としてテトラじドロフラン(THF>0
.034モルを添加して、65°Cで3時間重合した。
次いで重合溶液中にランタン金属のリン酸ビス(2−エ
チルヘキシル)塩0.0023モルを添加した後、精製
、乾燥した1・3−ブタジエンを20重量%濃度で含有
するシクロヘキサン溶液3.5Kgを仕込み、ざらに6
5°Cで3時間重合した。
重合溶液はざらに末端カップリング剤として炭酸ジフェ
ニルを残存する重合器中のマグネシウム量に等モルにな
るように仕込み、65°Cで1時間反応させた。
実施例7 窒素ガスで内部を置換したステンレス製の撹拌機付き、
容1io iの重合器に、予め精製、乾燥したスチレン
を20重量%の濃度で含有するシクロヘキサン溶液1.
5KBを仕込み、次に触媒成分としてジブチルマグネシ
ウム0.0113モル 、5ec−ブチルリチウム0.
0113モル、重合促進剤としてテトラヒドロフラン(
THF)0.034モルを添加して、65°Cで3時間
重合した。
次いで重合溶液中にランタン金属のリン酸ビス(2−エ
チルヘキシル)塩0.0023モルを添加した後、精製
、乾燥した1・3−ブタジエンを20重量%濃度で含有
するシクロヘキサン溶液3.31tsおよび精製、乾燥
したイソプレンを20重量%濃度で含有するシクロヘキ
サン溶液0.2Kgを仕込み、ざらに65°Cで3時間
重合した。
重合溶液はさらに末端カップリング剤として炭酸ジフェ
ニルを残存する重合器中のマグネシウム量に等モルにな
るように仕込み、65°Cで1時間反応させた。
実施例8 窒素ガスで内部を置換したステンレス製の滑拌機付き、
容量101の重合器に、予め精製、乾燥したスチレンを
20重量%の濃度で含有するシクロヘキサン溶液0.7
に=Jを仕込み、次に触媒成分として、バリウムジノニ
ルフェノキシド0.0038モル、ジブチルマグネシウ
ム 0.0057モル、5ec−ブチルリチウム0.0
057モル、トリエチルアルミニウム0.008モルを
添加して、70°Cで2時間重合した。
この時点で、重合器から重合溶液を少Mlき出し分析し
たところ、ガスクロマトグラフ分析による重合転化率は
97%、ゲルパーミェーションクロマトグラフ(GPC
)分析による数平均分子量Mn= 9,600. 重t
i平均分子量との比で示される分子量分イITMW/ 
M ml = 1.16であった。
次いで重合溶液中に精製、乾燥した1・3−ブタジエン
を20重量%濃度で含有するシクロヘキサン溶液3.5
に3を仕込み、さらに65℃で3時間重合した。この時
点においても、重合溶液を一部扱き出し分析したところ
、ブタジェンの重合転化率90%であった。この時点で
の重合体は全体としてはMn=58,000. Mw/
Mn= 1.23であった。
重合溶液には、さらに精製、乾燥したスチレンを201
1%の濃度で含有するシクロヘキサン溶液0.8Ngを
仕込み、さらに70℃で3時間重合した。
重合溶液を一部央き出し分析したところ、最終的なブタ
ジェンの転化率99%、スチレンの全体としての転化率
は87%であった。
比較例1 重合中にランタン金属のリン酸ビス(2−エチルヘキシ
ル)塩を添加しない他は実施例1と全く同様に実施した
比較例2 触媒成分を5ec−ブチルリチウム0.017モルのみ
にする他は実施例8と全く同様に実施した。
実施例1〜8、比較例1,2によって得られたポリマー
の構造、および150℃でプレス成型した試験片を用い
たポリマー特性を表−1に示す。
以下余白 本1.赤外分光光度計を用い、ハンプトン法によって測
定した。
*2.ゲルパーミェーションクロマトグラフにより測定
した。
*3.示差熱分析計によって測定した。
*4.試験温度190°C1試験荷重2.16Ky。
*5. J Is  K−6301によって測定した。
*6.温度25°Cにおいて、ダンロップフレクソメー
ターによって測定した。
*γ0幅5#、厚ざ2履、長ざioCmの試験片を80
℃の温度で角度で180°折返し、そのまま20℃に急
冷することによって形状を固定する。次いで試験片の温
度を徐々に上げ、角度が90’になる温度を形状回復温
度とする°。ざらに80°Cまで温度を上げてその折返
し角の回復度を回復率で現した。
実施例9 ブタジェンの代りにイソプレンを用いて実施例1と同様
に重合した。得られたポリマーの構造および150℃プ
レス成型した試験片を用いたポリマー特性を表−2に示
す。
以下余白 表−2 *2〜7は実施例1〜8に同じ 実施例10〜13 窒素ガスで内部を置換した後、打栓した容量が700r
rdlの耐圧硝子ボトルに、予めM製、乾燥したスチレ
ンを20重量%濃度で含有するシクロヘキサン溶液12
0gを仕込む。次に触媒成分として、バリウムジノニル
フェノキシド0.5 m mol、ジブチルマグネシウ
ム 0.67 m mol、5ec−ブチルリチウム0
.67 m molおよびトリエチルアルミニウム0.
89 m molを添加して、70℃で3時間撹拌しな
がら重合した。この時点で、重合溶液を少渇人き出し、
分析をおこなった。次いで重合溶液中に精製、乾燥した
1・3−ブタジエンを20重量%濃度で含有するシクロ
ヘキサン溶液280gを仕込み、ざらに65°Cで3時
間重合した。重合後さらに末端カップリング剤として表
−3に示す化合物を同表に示す量添加し、65°Cで1
時間反応させた。反応後は11I!lのメタノールを添
加することにより反応を停止し、重合体100重母都市
たり0.3重量部のBI」Tを加え、溶剤を揮発させて
重合体を回収した。結果は表−3に示す。
スチレンおよびブタジェンの重合転化率は、ガスクロマ
トグラフィーによる分析、重合体の分子量、分子量分布
および重合体の組成は実施例1にあ【プる条件でのゲル
パーミェーションクロマトグラフィー(GPC)による
分析、重合体中のブタジェン部のトランス−1,4−結
合含率は赤外分光光度品目こよる分析、ハンプトン法に
よる計算、融点は示差熱分析計(DSC)による分析に
より求めた。
本すチウムコーポ製(n−8uty、 5−8Uty約
1:1)実施例10〜14によって得たポリマーの特性
および150℃でプレス成型した試験片を用いたポリマ
ーの物性を表−4に示す。
測定条件は表−1に示す条件に同じである。
以下余白 表−4
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1て製造した重合体のGPC測定結果を
示す図(グラフ)である。 特許出願人 旭化成工業株式会社 代理人 弁理士 野 崎 鋏 也 ♀ 富m セ4−一一一

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重合体連鎖中に、少なくともA−B−Cの一般式で
    示されるトリブロック連鎖を含む結晶性ブロック共重合
    体。 式中、AおよびCは硝子転位温度50℃以上、重量平均
    分子量2,000〜100,000の範囲のビニル芳香
    族化合物の単独重合体、又はビニル芳香族化合物と他の
    ビニル芳香族化合物、もしくは共役ジエン化合物との共
    重合体から成るブロックであり、AとCは同一構造でも
    異なった構造であってもかまわない。Bは硝子転位温度
    10℃以下、25℃において結晶性を有し、重量平均分
    子量が25,000〜1,000,000の範囲、共役
    ジエン部の1・4−トランス結合含率80%以上の共役
    ジエン化合物の単独重合体、又は共役ジエン化合物と他
    の共役ジエン化合物との共重合体もしくは共役ジエン化
    合物と20重量%未満のビニル芳香族化合物との共重合
    体から成るブロックである。 2、重合体連鎖中に、少なくとも(D−E)−_nXの
    の一般式で示される星形構造を含む結合性ブロック共重
    合体。 式中、Dは硝子転位温度50℃以上、重量平均分子量2
    ,000〜100,000の範囲のビニル芳香族化合物
    の単独重合体、又はビニル芳香族化合物と他のビニル芳
    香族化合物もしくは共役ジエン化合物との共重合体から
    成るブロックである。Eは硝子転位温度10℃以下、2
    5℃において結晶性を有し、重量平均分子量10,00
    0〜500,000の範囲、共役ジエン部の1・4−ト
    ランス結合含率80%以上の共役ジエン化合物の単独重
    合体、又は共役ジエン化合物と他の共役ジエン化合物と
    の共重合体もしくは共役ジエン化合物と20重量%未満
    のビニル芳香族化合物との共重合体から成るブロックで
    ある。Xは末端カップリング剤であり、nは2以上、1
    0以下の整数である。 3、ビニル芳香族化合物がスチレンであり、共役ジエン
    化合物が1・3−ブタジエンである特許請求の範囲第1
    項記載の結晶性ブロック共重合体。 4、ビニル芳香族化合物がスチレンであり、共役ジエン
    化合物が1・3−ブタジエンである特許請求の範囲第2
    項記載の結晶性ブロック共重合体。
JP11718886A 1986-02-20 1986-05-23 結晶性ブロック共重合体 Granted JPS62275114A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11718886A JPS62275114A (ja) 1986-05-23 1986-05-23 結晶性ブロック共重合体
ES87102388T ES2087057T3 (es) 1986-02-20 1987-02-19 Copolimero bloque cristalino y procedimiento para su fabricacion.
EP87102388A EP0234512B1 (en) 1986-02-20 1987-02-19 Crystaline block copolymer and process for producing the same
DE3751812T DE3751812T2 (de) 1986-02-20 1987-02-19 Kristallines Blockcopolymer und Verfahren zu dessen Herstellung
US07/703,698 US5159022A (en) 1986-02-20 1991-05-21 Crystalline block copolymer and process for producing the same
HK97102128A HK1000512A1 (en) 1986-02-20 1997-11-07 Crystalline block copolymer and process for producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11718886A JPS62275114A (ja) 1986-05-23 1986-05-23 結晶性ブロック共重合体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3048668A Division JP2541388B2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 結晶性ブロック共重合体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62275114A true JPS62275114A (ja) 1987-11-30
JPH043761B2 JPH043761B2 (ja) 1992-01-24

Family

ID=14705583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11718886A Granted JPS62275114A (ja) 1986-02-20 1986-05-23 結晶性ブロック共重合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62275114A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004131738A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Atofina Research 透明なブロックコポリマーと、その製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56118403A (en) * 1980-02-25 1981-09-17 Gen Tire & Rubber Co Solution polymerization

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56118403A (en) * 1980-02-25 1981-09-17 Gen Tire & Rubber Co Solution polymerization

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004131738A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Atofina Research 透明なブロックコポリマーと、その製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH043761B2 (ja) 1992-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6107411A (en) Block copolymer, block copolymer composition and heat shrinkable films made thereof
US6593430B1 (en) Transparent, impact-resistant polystyrene on a styrene-butadiene block copolymer basis
CA2368312C (en) Transparent, impact-resistant polystyrene on a styrene-butadiene block copolymer basis
US7064164B2 (en) Transparent styrol-butadiene block copolymer mixtures
CA2655065C (en) Highly transparent and tough-stiff styrene-butadiene block copolymer mixtures
US4195136A (en) Impact-resistant styrene resin composition
US7714067B2 (en) Block copolymer mixture containing star-branched block copolymer
JP2777239B2 (ja) 水添ブロック共重合体
EP0135169B1 (en) Impact resistant alpha-methylstyrene-styrene copolymer blends
EP0879836B1 (en) Aromatic vinyl-conjugated diene block copolymer and production process thereof
JPS62275114A (ja) 結晶性ブロック共重合体
US6992136B2 (en) Transparent block copolymers and production thereof
JP2541388B2 (ja) 結晶性ブロック共重合体
JPH0797418A (ja) 透明高強度ブロック共重合体
JPH02133407A (ja) 形状記憶材料、形状記憶成形物及びその使用方法
JPH02113007A (ja) 耐衝撃性ブロック共重合体
TW202007701A (zh) 共聚物的製造方法及共聚物氫化物的製造方法、共聚物組成物、聚合物組成物以及成形體
JPS61171749A (ja) イソプレン系ゴム組成物
JP2572227B2 (ja) ブロック共重合体
JP3333045B2 (ja) 環状ジエン系ブロック共重合体組成物
JPS62215613A (ja) 重合体の色調改良方法
JPH01297415A (ja) ジエン系ブロックポリマー
JPS6356264B2 (ja)
JPS5920315A (ja) 新規なジエン系ブロツク共重合体
JPH0370718A (ja) 崩壊性成形体