JPS6227447A

JPS6227447A - 難燃性組成物

Info

Publication number: JPS6227447A
Application number: JP60168120A
Authority: JP
Inventors: Hirotada Kobayashi; 弘忠小林; Hideo Sunatsuka; 砂塚　英夫; Masaki Hasegawa; 長谷川　正毅
Original assignee: Fujikura Ltd
Current assignee: Fujikura Ltd
Priority date: 1985-07-29
Filing date: 1985-07-29
Publication date: 1987-02-05
Anticipated expiration: 2009-11-24
Also published as: JPH0694522B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、電線・ケーブル等に用いられるハロゲン等の
有害ガスを発生することのない難燃性組成物及びそれを
用いた難燃性電線・ケーブルに関するものである。

〈従来の技術〉近時、電線・ケーブルの火災時における延焼の問題や有
害ガスの発生、その発煙量が問題となっており、種々の
改良が提案されている。

例えば、延焼防止のための提案として、特開昭５５−６
９６７９号公報に見られるような、ポリクロロプレンに
水和アルミナと燐Ｈ塩フリットを添加した難燃性組成物
を用いるもの、又有害ガスを発生しない難燃性組成物と
しては特開昭５６−１８６３６号公報に見られるように
、ポリオレフィンに無機の含水化合物を多量に添加する
ものもある。

〈発明が解決しようとする問題点〉しかしながら、これ等の提案においても、延焼防止、有
害ガスの発生を無くし、又その発煙量を抑え、更にはテ
ープやシート等の完成品としても満足するものが得られ
ていない。

く問題点を解決するための手段及び作用〉本発明は、前
述の問題点を解決しようとするもので、その要旨は、ノ
ンハロゲンのゴム・プラスチック、好ましくはエチレン
・プロピレン共重合体トノンハロゲンのゴム・プラスチ
ックのブレンド物をベースポリマーとし、これに無機の
含水化合物、ハロゲンを含まない炭化促進剤及び金属酸
化物を配合した難燃性組成物であり、更には当該組成物
をシートやテープ状とし、これを電線・ケーブルの最外
層に設けることによる難燃性電線・ケーブルである。

そして、より好ましくは前記無機の含水化合物として、
水酸化マグネシウム及び／又は硼酸亜鉛を用いること、
更には無機の含水化合物をチクネートシラン化合物で表
面処理することである。

以下、本発明の詳細を作用と併せて説明する。

先ず、本発明で使用されるベースポリマーは、エチレン
・プロピレン共重合体、ブチルゴム、ブタジェンゴム、
ＳＢＲ（スチレンブタジェンラバー）、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−α−オレフィン多元共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ＥＥＡ　（エチレ
ン−エチルアクリレート）　、ＦＡＡ　（エチレン−ア
クリンクアシッド）　、ＥＭＡＡ　（エチレン−メタク
リル酸コポリ−）、エチレンアクリリックエラストマー
等のハロゲン元素を含まないゴム・プラスチックである
。そして、特に加工性等を考慮して、エチレン・プロピ
レン共重合体を必須成分として、これに前記の他のゴム
・プラスチックをブレンドすることにある。このように
ブ、レフドすることによって、ハロゲンガス等の有害な
ガスの発生、発煙量を抑えることができ、しかも、押し
出しやテープ、シート等への成型加工上の問題も解決で
きる。

そして、更に難燃性を向上させるために、前記ヘースボ
リマー１００重量部に対して、無機の含水化合物である
、水酸化マグネシウム、硼酸亜鉛、水酸化アルミニウム
、塩基性炭酸マグネシウム等を５０〜２００重量部と加
熱炭化層をより強固に生成させ脱落を防止するために、
ハロゲンをふくまない燐酸エステル化合物及び／又は燐
酸塩フリットからなる炭化促進剤を５〜５０重量部とガ
ラス層を形成する、好ましくは５００℃以上の軟化温度
を有する金属酸化物を５〜５０重量部添加するものであ
る。

前記燐酸エステル化合物としては、ＴＣＰ　（トリクレ
ジルホスフェート）、ＴＯＰ（）リオクチルホスフエー
ト）　、ＯＤＰ　（オクチルジフェニルホスフェート）
等があり、金属酸化物としては、珪素、チタン、ジルコ
ニウム、アンチモン等の酸化物である。

尚、好ましい構成として、前記無機の含水化合物を水酸
化マグネシウムと硼酸亜鉛を１０：１〜５０：１の範囲
でブレンドすることによって、より強固な炭化層、ガラ
ス層を形成することができ、又前記無機の含水化合物を
チタンカップリング剤で表面処理することによって、シ
ート、テープ等の加硫後の伸びを向上させることができ
る。

尚、前記組成とする理由は、無機の含水化合物が２００
重量部未満であると、難燃効果が十分でなく、又４００
重量部を越えると、組成物が硬くなり過ぎたり、加工性
が悪くなるためであり、又ハロゲンを含まない炭化促進
剤は５重量部未満だと、炭化層が脆弱であり、５０重量
部を越えるとと、かえって難燃性が低下するためである
。更に金属化合物が５重量部未満だと、燃焼時間が長か
ったり、高温での燃焼時に炭化被膜が脱落したりして、
難燃性が不足し、５０重量部を越えると、組成物が硬く
なり過ぎたり、加工性が悪くなるためである。

このように本発明の難燃性組成物には、老化防止剤、着
色剤、軟化剤、滑剤、紫外線吸収剤等の添加剤を加える
ことができる。

そして、このような組成物は、押出し被覆され、又シー
ト状、テープ状等に成形加工されて用いられる。

前記シート状、テープ状に成形加工されるものは、通常
、架橋剤（加硫剤）によって架橋（加硫）され、電線・
ケーブルの最外層に設けられる。

そして、この成形はオーバーラツプさせて巻回されるが
、この構成の場合には、簡単に施すことができ、交換等
も容易である等の利点がある。

このシート、テープの厚さは、０．５〜１ｍｍ程度のも
ので、１７２ラップ２回巻き程度でも十分に電線・ケー
ブルの難燃化が図れる。

〈実施例〉実施例■ 第１表に示す組成物について、伸び特性及び難燃性（短
絡、耐火層の脱落）を調べた。

第１表から明らかなように、本発明の難燃性組成物は、
全ての特性に優れたものであることが分かる。

実施例■ 実施例■の寛■の組成物を、厚さｌｒｎｍのテープ状に
加工し、６ＫＶ、ｌＸ１５０ｍｍ２のＣＶケーブルの最
外層に１７２ランプで２回巻回した思料を用意し、第１
図に示す燃焼試験を行った。この場合、試料の電線・ケ
ーブル１に２本のバーナー２，２を１２０度の角度から
向け、バーナー炎の心温度１０２０±３０℃で１０分間
行った。

尚、比較例は実施例Ｉの患■との組成物を同様に行った
場合である。その結果を第２表に示す。

第２表〈発明の効果〉以上述べた通り、本発明の難燃性組成物及び難燃性電線
・ケーブルは、ハロゲンガス等の有害ガスの発生がなく
、且つ十分な難燃性（耐火層の脱落がない）と電気特性
（一定時間短絡しない）を有するものである。又、成型
加工上必要な伸び特性も十分にあり、実用上優れたもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は電線・ケーブルの燃焼試験方法を示す概略図で
ある。図中、１・・・試料（電線・ケーブル）、２・・・バー
ナー、ど

Claims

【特許請求の範囲】

（１）、エチレン・プロピレン共重合体とハロゲン元素
を含まないゴム・プラスチックの混合物１００重量部に
対して、無機含水化合物２００〜４００重量部、ハロゲ
ンを含まない炭化促進剤５〜５０重量部及び金属酸化物
５〜５０重量部を配合したことを特徴とする難燃性組成
物。
（２）、前記無機含水化合物が水酸化マグネシウム及び
／又は硼酸亜鉛であることを特徴とする特許請求の範囲
第１項記載の難燃性組成物。
（３）、前記無機含水化合物のうち少なくとも１種類が
チタネートカップリング剤によって表面処理されている
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載
の難燃性組成物。
（４）、エチレン・プロピレン共重合体とハロゲン元素
を含まないゴム・プラスチックの混合物１００重量部に
対して、無機含水化合物２００〜４００重量部、ハロゲ
ンを含まない炭化促進剤５〜５０重量部及び金属酸化物
５〜５０重量部を配合した難燃性組成物がテープ、シー
ト状に成形され、それを電線・ケーブルの最外層に設け
たことを特徴とする難燃性電線・ケーブル。