JPS63289714A - 難燃性電気絶縁組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、電線・ケーブルの絶縁材料やシース材料への
適用に好適な難燃性電気絶縁組成物、特に燃焼時に有毒
なハロゲン系ガスの発生がない難燃性電気絶縁組成物に
関するものである。

［従来の技術］ 電線・ケーブルの絶縁材料やシース材料としては、電気
絶縁性にすぐれたポリオレフィンが多用されてきている
。近年、ヒルなとの高層建築物、発電所、各種プラント
などにおいて、火災が発生した場合のことを考えて、人
体に対する影響および機器への腐食性を考慮して、ハロ
ゲン系ガスを発生しない難燃性電線・ケーブルが強（望
まれるようになってきた。

このような情勢から、発煙性および毒性が非常に少ない
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムのような無機
含水化合物を難燃剤として使用することが注目されるよ
うになってきた。

［発明が解決しようとする問題点］ 含水無機化合物は、難燃効果が比較的少ないため多量に
配合する必要がある。このため、得られたう）Ｗ燃性材
料は外傷に対して弱く、こすりつけたりすると白くなり
、製品価値が低下するという問題がある。

本発明は上記に基づいてなされたもので、耐外傷性を向
上できる燃焼時に有毒なハロゲン系カスを発生しない難
燃性電気絶縁組成物の提供を目的とするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の難燃性電気地縁組成物は、ポリオレフィン１０
０重量部に対してＤＳＣで測定した分解の吸熱ピークが
３３０〜５００°Ｃの範囲にある含水無機化合物を・１
０〜２００重量部およびけい酸化合物を５〜１００重量
部含有することを特徴とするものである。

本発明において、ポリオレフィンとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリマテン、ポリメチルペンテン
−１等のα−オレフィン、エチレンプロピレンコポリマ
、エチレンプロピレンジェンターポリマ、ポリエチレン
、エチレン酢酸ヒニルコボリマ、エチレンエチルアクリ
レートコポリマ、エチレンブテンコポリマ、エチレンブ
テンシエンターボリマ等のエチレン系共重合体なとがあ
けられ、これらは単独使用あるいは２種類以上の併用か
可能ある。

ＤＳＣで測定した分解の吸熱ピークが３３０〜５００℃
の範囲にある含水無機化合物としては、アルミン酸カリ
ウム、水酸化マグネシウム、はう酸亜鉛、塩基叶炭酸鉛
、ハイドロタルサイｌ−類等があげられる。これらの含
水無機化合物はポリオレフィン１００重世部に対して４
０〜２００重量部の範囲で含有させる必要があり、４０
重量部未満ては目的とする難燃性を付与することができ
ず、２００重世部を越えると機械的特性、耐環境性等の
低−ドか著しい。

けい酸化合物としては、けい酸（無水、含水）、クレー
、タルク、ウオラストナイトなどがあげられる。クレー
はけい酸カルシウムを主成分とするが、その組成は多岐
にわたっている。大別してハードクレー（粒径の細かい
もの）、ソフトクレー（粒径のやや荒いもの）の２種類
かあり、本発明ではいずれでも使用できる。最も有用な
りレーとしてはカオリンクレーである。６００〜８００
０Ｃで焼成し、結晶水を失った焼成りレーでもよい。タ
ルクは滑石、ソープストーン、タルカム、フレンチチョ
ーク、ステアタイトとも呼ばれ、成分は含水けい酸カル
シウムで理論」二はＭｇ０３１．７％、５ｉｎ２６３．
５％、８２０４゜８％であるが、実際には酸化鉄、石灰
などの不純物を含有している。ウオラストナイトは天然
に産出されるメタけい酸カルシウムで、白色針状の形状
をしている。主成分は理論的にはＣａ０４８．３％、Ｓ
ｉｎ。

５１．７％といわれており、アミノシラン処理品などが
多く用いられている。これらけい酸化合物はポリオレフ
ィン１００重量部に対して５〜１００重量部の範囲で含
有させる必要かあり、５重量部未満ては耐外傷性を付与
する効果が小さく、１００重量部を越えると機械的特性
の低下が著しくなる。

本発明では、上記成分以外にフェロセン、赤りん、酸化
モリブデンなどを加えてもよく、更に必要に応じてカー
ホンブラック、酸化防止剤、滑剤、・欧化剤、分散値１
などを添加してもよい、。

［発明の実施例］ 第１表に示すような配合に従い各種成分を１００〜１２
０°Ｃに設定された６インチロールに投入してロール混
練を行ない、続いて１５０°Ｃに設定された４　０　ｍ
　ｍ押出機（Ｌ、／Ｄ＝２５）を用い、外径２．Ｏｍｍ
の銅線外周に厚さ１　、０ｍ　ｍに押出し被覆して絶縁
電線を装造した。

各列の絶縁電線についての評価結果を第１表の下潤に示
す。なお、評価は次に基づいて行なった。

・）”１［燃性：　ＪＩＳＣ３００４に基づき、水平に
保持された電線をバーナで燃暁後バーナを取り去り、１
分辺、内に、肖えるものを合格とし、１分以上燃えるも
のは不合格とした。

白化の有、１ｉｊｌＨ：ニードル摩耗試験機を用い、Ｍ
ＩＬ規格Ｗ−２２７５９Ｄに準拠し、荷重５００ｇで電
線表面を１回／２秒のストロークで１分間こすり、白化
の有厘を調へた。

引張り特性二電線から導体を引き抜いたチューブを２０
０Ｃの恒温室に２４時間放置した後、ショツパー型引張
り試験機により引張り速度’２００　ｍ　Ｉｎ７分で−
（１１定した。

第１表から明らかな通り、本発明に係る実施側〜６ては
、いずれも難燃性試験に合格し、また白化もμられない
。比較例１．２はけい酸化合物を使用しないものであり
、難燃性は合格するものの、白化が見られる。比較例３
は含水ノ！！（機化合物の含有量が本発明の規定値以下
の場合であり、難燃性が不合（各である。比）咬例４は
含水ｊ１！１殿化合物の含有量が本発明の規定値以下で
けい酸化合物の含有量が本発明の規定値を越える場合で
あり、引張り特性の低下が著しく難燃性が不合格である
。比較例５は含水１１！（浅化合物の含有量が本発明の
規定値を越える場合であり、引張り特性の低下が著しい
。

［発明の効果］ 以上説明してきた通り、本発明によれば耐外傷ｔ１１を
向」−でき、しかも燃焼時に有毒なハロケン系カスを発
生するのを防止することが可能となる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ポリオレフィン１００重量部に対してＤＳＣで測
   定した分解の吸熱ピークが３３０〜５００℃の範囲にあ
   る含水無機化合物を４０〜２００重量部およびけい酸化
   合物を５〜１００重量部含有することを特徴とする難燃
   性電気絶縁組成物。