JPS62273165A - 電動式パワ−ステアリング装置 - Google Patents

電動式パワ−ステアリング装置

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JPS62273165A
JPS62273165A JP61117928A JP11792886A JPS62273165A JP S62273165 A JPS62273165 A JP S62273165A JP 61117928 A JP61117928 A JP 61117928A JP 11792886 A JP11792886 A JP 11792886A JP S62273165 A JPS62273165 A JP S62273165A
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JP
Japan
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bevel gear
steering
clutch
gear
forward rotation
Prior art date
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Application number
JP61117928A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Omichi
大道 俊彦
Hideo Matsubara
英雄 松原
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は自動車等に用いられる電動式パワーステアリ
ング装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、電動式パワーステアリング装置としては第7図に
示すようなものがある(特開昭57−99467号)。
このパワーステアリング装置は、ラブクピニオンステア
リングRと回転補助機構A°とから構成され、この回転
補助機構A°はモータ3と、モータ3の出力軸3a上の
クラッチEl、E、と、減速手段4と逆転手段IOとか
らなる。上記減速手段4は、駆動部材lに一体に固定さ
れた大径の歯車5と、アイドル歯車9.7と、モータ3
の出力軸3aに回転自在に嵌合したビニオン6とのギヤ
トレインからなる。上記ビニオン6はクラッチE1によ
りモータ3の出力軸3aに接続される。このビニオン6
は減速手段4の中間軸8に固定した歯車7と噛み合い、
この歯車7は同軸に設けたアイドル歯車9と一体化して
おり、歯車5と噛み合う。
一方、駆動部材lの逆転を補助するための逆転手段lO
は出力軸3aに回動自在に装着された歯車12と、この
歯車12と噛み合う逆転歯車11とビニオン13を含む
。上記歯車11とビニオンI3は軸3aおよび中間軸8
に平行な逆転軸14に固定されて一体化している。この
ビニオン13は上記アイドル歯車7と噛み合う。逆転手
段lOの歯車12は第2クラッチE、により出力軸3a
に断接される。
しかして、上記従来の電動式パワーステアリング装置で
は、駆動トルクが軸2を介して駆動部材lに作用してい
ないときには、駆動部材Iに取り付けたプレー)19は
バネ17.18の/ (ネj)0’)均衡により、中立
位置に存し、二つのクラッチE + 。
E2は断の位置にある。そのため、モータ3の出力軸3
aに対して回転不可、かつ軸方向に移動自在に設けられ
たスライダ15の回転は、ビニオン6および歯車12に
伝えられr1シたがって、モータ3の回転は駆動部材1
に伝えられない。
一方、駆動トルクが軸2に作用すると、駆動部材lの回
転をひき起こし、プレート19もバネ17.18の作用
により駆動部材1に対して並進運動をし、この動きがス
ライダ15に伝達される。
軸2に加えられるトルクが所定値以下の場合はスライダ
15の動きはクラッチE、、Efの片方を係合させるた
めには不充分である。軸2上に加えられる駆動トルクが
所定値以上の場合には、スライダ15の動きはクラッチ
E 1. E 2の片方を係合するのに充分となり、袖
2に加えられたトルクと同一方向に歯車5は減速手段4
または逆転手段10を介して駆動される。たとえば、プ
レート19およびスライダ15が第1図の右側に滑動し
、クラッチE1が係合すると、モータ3の出力が出力軸
3aからクラッチE7、ビニオン6、歯車7、歯車9お
よび歯車5を通って駆動部材lに伝達され、駆動部材1
を正転方向に回転させる。上記トルクの向きが反対の場
合はプレート19、スライダ15JsJFJj+rp、
−t:白1−に与mηl/7−”1.、、$II;’−
!+<l”!−イhlモータ3の出力が逆転手段10の
歯車12および11を通り減速手段4に伝達され、駆動
部材lを前記と逆の方向に回転させる。
〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、上記従来の電動式パワーステアリング装置で
は駆動部材lに常時連結されたギヤトレインからなる減
速手段4と逆転手段lOを、クラッチE 4. E t
によって電動モータ3の出力軸3aに断接することによ
って、操舵補助力を得るようにしているため次のような
問題がある。すなわち、クラッチE、、E、か切れた状
態でも駆動部材1には減速手段4および逆転手段!0の
歯車が結合しているため、慣性負荷が大きくなり、ハン
ドルの戻りが悪いという問題がある。また、ハンドルの
操舵方向を急に反転させた場合、減速手段4の歯車の慣
性力に打ち勝って減速手段4の歯車を反転させねばなら
ないため、操舵の応答性が悪く、操舵速度が遅くなると
いう問題がある。
また、操舵補助力の方向を切り換えろために、ギヤトレ
インからなる減速手段4の池に、ギヤトレインからなる
逆転手段IOを使用しているため、正転側と逆転側とで
使用している歯車の数が異なることになり、正転側と逆
転側で歯車の伝達効率により補助力が異なるという問題
がある。
また、人力される操舵トルクに対して操舵補助力が一定
であるため、負荷の変動に対する最適な操舵補助力が得
られないという問題らある。
そこで、この発明の目的は、ハンドル軸にギヤトレイン
による慣性力が作用しないようにして、操舵補助力の方
向を切り換えた際に慣性力の影響をなくして、ハンドル
の戻りを良好にし、また、ハンドルの切り換えの際の操
舵補助力の応答性およびつながりを良好にすることにあ
る。また、ギヤトレインを対称構造とすることによって
、正転側と逆転側との操舵補助力を同等にすることにあ
る。
さらに、この発明の目的は操舵トルクおよび車速に応じ
て操舵補助力を最適に制御するようにすることにある。
く問題点を解決するための手段〉 上記問題点を解決するため、第1の発明は、ハンドル軸
の回りに設けられた正転用かさ歯車および逆転用かさ歯
車と、上記ハンドル軸と正転用かさ歯車とを断接する正
転用クラッチと、上記ハンドル軸と逆転用かさ歯車とを
断接する逆転用クラッチと、上記正転用かさ歯車および
逆転用かさ歯車と噛合する駆動用かさ歯車と、上記駆動
用かさ歯車にウオームホイールが連結されたウオーム歯
車装置と、上記ウオーム歯車装置のウオームを駆動する
電動モータとを備えたことを特徴としている。
また、第2の発明は、ハンドル軸の回りに設けられた正
転用かさ歯車および逆転用かさ歯車と、上記ハンドル軸
と正転用かさ歯車とを断接する正転用クラッチと、上記
ハンドル軸と逆転用かさ歯車とを断接する逆転用クラッ
チと、上記正転用かさ歯車および逆転用かさ歯車と噛合
する駆動用かさ歯車と、上記駆動用かさ歯車にウオーム
ホイールが連結されたウオーム歯車装置と、上記ウオー
ム歯車装置のウオームを駆動する電動モータと、操舵ト
ルクを検出するトルクセンサおよび車速センサと、上記
トルクセンサおよび車速センサの出力を受けて、操舵ト
ルクおよび車速に応じて、電動モータ、正転用クラッチ
および逆転用クラッチへの通電を制御すると共に、操舵
トルクの大きさが操舵補助を行なわない一定値以下の場
合、あるいは車速の大きさが操舵補助を行なわない一定
値以上の場合においてでも、上記電動モータを停止さ仕
ずに所定の回転速度で回転させる制御装置とを備えたこ
とを特徴としている。
〈作用〉 第1の発明においては、正転用かさ歯車と逆転用かさ歯
車とは電動モータによってウオーム歯車装置および駆動
用かさ歯車を介して互いに逆方向に回転させられている
。そして、ハンドル軸は正転方向の操舵補助力を必要と
する場合には正転用クラッチによって正転用かさ歯車に
連結され、逆転方向の操舵補助力を必要とする場合には
逆転用クラッチによって逆転用かさ歯車に連結されろ。
このように、操舵補助力の方向を切り換える際には、ハ
ンドル軸は正転用クラッチまたは逆転用クラッチによっ
て正転用かさ歯車または逆転用かさ歯車に連結されるた
め、正転用かさ歯車、逆転円かさ歯車、駆動用かさ歯車
、つ十−ム歯車装置の慣性力の影響を受けず、ハンドル
軸の戻りが良くなり、ハンドルの切り換え時の補助力の
応答性か良く、つながりか良くなる。また、ハンドル軸
の回りに正転用かさ歯車と逆転用かさ歯車を設け、この
両かさ歯車を駆動用かさ歯車に噛合すると共に、この駆
動用かさ歯車をウオーム歯車装置によって駆動している
ため、この歯車系列か対称構造となり正転側の補助力と
逆転側の補助力が同等になり、操作性が良好になる。
また、第2の発明においては、トルクセンサおよび車速
センサからの信号を受ける制御装置によって操舵トルク
および車速に応じて、電動モータ、正転用クラッチおよ
び逆転用クラッチへの通電を制御するため、負荷の変動
に応じた最適な操舵補助力を得ることかできる。また、
制御装置は操舵トルクの大きさが操舵補助を行なわない
一定値以下の場合あるいは車速の大きさが操舵補助を行
なわない一定値以上の場合においてでも、電動モー夕に
電流を通じて電動モータを停止させずに所定の回転速度
で常時回転させる。したがって、正転用かさ歯車および
逆転用かさ歯車は操舵補助を行なわないときでも一定の
速度で逆方向に回転することになり、操舵補助力を急に
必要とする急操舵時において、正転用クラッチまたは逆
転用クラッチでハンドル軸を正転用かさ歯車または逆転
用かさ歯車に連結すると、操舵補助力を直ちに得ること
ができ、急操舵時の応答性がよい。
〈実施例〉 以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図において、Aはハンドル軸21に操舵補助力を与
える操舵力補助機構、Mは操舵補助力を発生するための
電動モータ、Wは電動モータMの出力を操舵力補助機構
Aに伝えるウオーム歯車装置である。
上記操舵力補助機構Aは、ハンドル軸21の回りに軸受
48を介して逆転用かさ歯車28を回動自在に設けると
共に、軸受49を介して正転用かさ歯車29を回動自在
に設けている。上記正転用かさ歯車29と逆転用かさ歯
車28は同一寸法をしており、歯の存する側を互いに対
向させている。
正転用かさ歯車29の内側には正転用電磁クラッチ23
を設ける一方、逆転用かさ歯車28の内側には逆転用電
磁クラッチ22を設けている。上記正転用かさ歯車29
と逆転用かさ歯車28との間のハンドル軸21−の部分
にはスプラインスリーブ27を溝機構により固定してい
る。上記スプラインスリーブ27の外周のスプライン溝
には互いに対向するクラッチ板30.31を軸方向に若
干移動自在に設けている。上記正転用電磁クラッチ23
はクラッチ板30を吸引して、正転用かさ歯車2つにク
ラッチ板30を連結することによって、正転用かさ歯車
29とハンドル軸2Iを連結し、また逆転用電磁クラッ
チ22はクラッチ板3Iを吸引して逆転用かさ歯車28
にクラッチ板3Iを連結して、逆転用かさ歯車28とハ
ンドル軸21とを連結する。上記正転用かさ歯車29と
逆転用かさ歯車28は駆動用かさ歯車24に噛合してい
る。上記駆動用かさ歯車24はウオーム歯車装置Wのウ
オームホイール26に固定している。上記ウオームホイ
ール26は第2図に示す電動モータMの出力軸に直結し
たウオーム25に噛合している。したがって、電動モー
タMの回転力はウオーム25からウオームホイール26
に伝えられて減速され、さらに駆動用かさ歯車24と正
転用かさ歯車29.逆転用かさ歯車28との噛み合いに
よって減速して増力される。また、この正転用かさ歯車
29と逆転用かさ歯車28とは対称構造になっており、
互いに逆方向に回転する。
上記電動モータM、正転用電磁クラッチ23および逆転
用電磁クラッチ22は、第3図に示す制御装置としての
マイクロコンピュータ55によって制御するようにして
いる。上記マイクロコンピュータ55には、トルクセン
サ52によって検出した操舵トルクを表わす信号が増巾
機53.A/D変換器54を介して入力され、また車速
を表わす信号が車速センサ51を介して人力されるよう
に)プ111   づ76口17し0−−々ζち汁mt
b I−1シクおよび車速に応じて電動モータMをチョ
ッパ制御するデユーティおよび逆転用電磁クラッチ22
゜正転用電磁クラッチ23をチョッパ制御するデユーテ
ィを表わす出力データを予め記憶している。
すなわち、マイクロコンピュータ55は操舵トルクおよ
び車速に応じて電動モータM、逆転用電磁クラッチ22
および正転用電磁クラッチ23をいわゆるマツプ制御す
るようにしている。第5図に一例として車速がOkm/
hにおける操舵トルクに対する電動モー>Mをチョッパ
制御するデユーティを示している。また、第6図は車速
がOkm/hにおける操舵トルクに対する正転用電磁ク
ラッチ23および逆転用電磁クラッチ22をチョッパ制
御するデユーティを示している。このように、マイクロ
コンピュータ55は操舵トルクに応じて電動モータM、
逆転用電磁クラッチ22および正転用電磁クラッチ23
を制御するようになっている。また、図示しないが車速
に応じてもこれらへの通電を制御するようになっている
第5図から分かるように、車速がOkIR/hでは操舵
トルクが一定値未満すなわち操舵補助を行なわない場合
でも、電動モータMに適宜なモータ電流を通電して、電
動モータMを所定の回転速度で回転させるようにしてい
る。マイクロコンピュータ55からの出力信号がモータ
駆動回路57に入力されて、電動モータMを所定の回転
速度で回転させる。さらに、第6図から分かるように、
車速がOkx/hにおいて操舵トルクが一定値以下の場
合にはクラッチ電流が零となってクラッチ用駆動回路5
8には信号が出力されず、正転用電磁クラッチ23およ
び逆転用電磁クラッチ22は励磁されず、ハンドル軸2
1と正転用かさ歯車29および逆転用かさ歯車28との
連結は遮断される。一方、このハンドル軸21と逆転用
かさ歯車28.正転用かさ歯車29との接続が断たれた
操舵トルクが基準値以下の場合でも、マイクロコンピュ
ータ55はモータ駆動回路57に電動モータMを回転さ
せるための信号を出力している。したがって、電動モー
タMは操舵補助力を必要としない場合でら、一定の速度
で回転して正転用かさ歯車29および逆転用かさ歯車2
8を一定の速度で空転させるようになっている。
なお、第3図において、61は電動モータMを保護する
ための保護回路、62は電源回路である。
上記構成において、いま、たとえば車速がOkx/hで
ハンドル軸2Iを右方向つまり正転方向に操舵しており
、操舵トルクが第6図に示すように正転用電磁クラッチ
23をオンにする値以上になったとする。そうすると、
マイクロコンピュータ55は増巾機53およびA/D変
換器54を介して受けたトルクセンサ52からの信号と
車速センサ51からの車速を表わす信号に基づいて、正
転用電磁クラッチ23をオンにして、クラッチ板30と
正転用かさ歯車29が連結される。この正転用かさ歯車
29は駆動用かさ歯車24、ウオーム歯車装置Wを介し
て電動モータMに連結されており、電動モータMは第5
図に示すように操舵補助力を必要としていないときでも
マイクロコンピュータ55よりの信号で一定の回転速度
で回転しているため、正転用かさ歯車29とハンドル軸
21とが正転用電磁クラッチ23およびクラッチ板30
によって連結されると、直ちにハンドル軸21に操舵補
助力が得られ、応答性が良好である。
次に、ハンドル軸21を右方向から左方向に切り換えて
操舵すると、正転用電磁クラッチ23がオフとなる一方
、逆転用電磁クラッチ22がオンとなって、クラッチ板
31と逆転用かさ歯車28が連結され、ハンドル軸21
に逆転方向の操舵補助力が与えられる。このとき、ハン
ドル軸21と正転用かさ歯車29との連結は正転用電磁
クラッチ23によって遮断され、ハンドル軸21には正
転用かさ歯車23の慣性力が全く作用しないので、ハン
ドルの逆転方向の戻りが極めて良好であり、ハンドルの
切り換え指示の応答性およびつながりがr好である。す
なわち、ウオーム歯車装置W1駆動用かさ歯車24、正
転用かさ歯車29、逆転用かさ歯車28からなるギヤト
レインの最終段階において、ハンドル軸21を正転用電
磁クラッチ23または逆転用電磁クラッチ22によって
正転用かさ歯車29または逆転用かさ歯車28に連結す
るようにしているため、ハンドル軸21には慣性力が作
用せず、ハンドルの切り換えの応答性やつながりが極め
て良好になるのである。また、この操舵補助力を得る構
造においては、正転方向の操舵補助力を得ろ際のウオー
ム歯車装置W、駆動用かさ歯車装置24、正転用かさ歯
車29と逆転方向の操舵補助力を得るためのウオーム歯
車装置W、駆動用かさ歯車24、逆転用かさ歯車28と
は歯車の数が全く同一で対称構造になっているため、正
転方向の操舵補助力と逆転方向の操舵補助力が全く同一
になり、操作性が極めて良好である。
また、マイクロコンピュータ55はトルクセンサ52か
らの操舵トルクを表わす信号を受けると共に、車速セン
サ51からの車速を表わす信号を受けて、操舵トルクお
よび車速に応じて電動モータM、正転用電磁クラッチ2
3および逆転用電磁クラッチ22を制御しているので、
負荷の変動に対する最適な操舵補助力が得られろ。また
、このマイクロコンピュータ55は操舵補助を必要とし
ない場合においてら、電動モータMを適宜な回転速度で
回転させて、正転用かさ歯車29および逆転用かさ歯車
28を常時回転させるような制御を行なうので、急操舵
時に、正転用かさ歯車29または逆転用かさ歯車28と
ハンドル軸2Iとを連結することによって、直ちに操舵
補助力を得ることができ、急操舵時の応答性が極めて良
好である。
上記マイクロコンピュータ55はこれらの制御を行なう
ために第4図に示すようなフローに従って処理を行なう
。まず、ステップS、において初期化を行ない、ステッ
プS、においてトルクセンサ52からのトルクデータを
読み込み、ステップS。
で車速センサ51からの車速データを読み込み、ステッ
プS4で操舵トルクおよび車速に応じて操舵速度を決定
し、ステップS5では操舵方向を決定し、ステップS、
では車速センサ51からの車速によってマツプ制御をす
る際の車速域を決定し、・  ステップS7では車速域
、操舵方向、操舵速度、操舵トルクによって出力データ
を決定し、ステップS8ではこの出力データをモータ用
駆動回路57およびクラッチ用駆動回路58に出力して
、電動モータM、逆転用電磁クラッチ22および正転用
電磁クラッチ23を制御する。
上記実施例では制御装置としてマイクロコンピュータ5
5を用い、制御をソフトウェアにより構成したが、制御
装置は関数発生器などを組み合わけたハードウェアによ
り構成してもよい。
〈発明の効果〉 以上より明らかなように、この第1の発明の電動式パワ
ーステアリング装置は、電動モータによって、ウオーム
歯車装置、駆動用かさ歯車を介して回転駆動される正転
用かさ歯車と逆転用かさ歯車をハンドル軸の回りに設け
、この正転用かさ歯車を正転用クラッチでハンドル軸に
断接すると共に、逆転用かさ歯車を逆転用クラッチによ
ってハンドル軸に断接するようにして、ギヤトレインの
最終段階において正転用かさ歯車または逆転用かさ歯車
にハンドル軸を正転用クラッチまたは逆転用クラッチで
断接するようにしているので、ハンドル軸にギヤトレイ
ンの慣性力の影響を与えないようにでき、したがって、
ハンドルの戻りがよく、また切り換えの応答性やつなが
りが極めて良好であるという利点を有する。
また、この第1の発明のパワーステアリング装置は、逆
転時の歯車系列と正転時の歯車系列との歯車の数が同一
で対称構造になっているため、正転側と逆転側の操舵補
助力が同等になり、操作性が極めて良好であるという利
点を育する。
また、この第1の発明の電動式パワーステアリング装置
は、操舵補助力の方向を切り換えるためには単に正転用
または逆転用クラッチを切り換えればよいようにしてい
るので、たとえば従来のリレーやパワートランジスタを
4辺使用するものに比べて構造が簡単であり、信頼性が
高いという利点を有する。
また、この第2の発明のパワーステアリング装置は、第
1の発明の構成に加えて、トルクセンサと車速センサと
操舵トルクおよび車速に応じて電動モータ、正転用クラ
ッチおよび逆転用クラッチを制御すると共に、操舵補助
力を必要としない状態においてら電動モータを一定速度
で回転させる制御装置を備えているので、第1の発明の
効果に加えて、負荷の変動に応じて最適な操舵補助力を
得ることができ、かつ正転用かさ歯車および逆転用かさ
歯車を常時回転させているため、急操舵時の応答性が極
めて良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のパワーステアリング装置の操舵力補
助機構を示し、第2図のI−I線断面図、第2図は上記
電動式パワーステアリング装置の平面図、第3図は上記
電動式パワーステアリング装置の制御系のブロック図、
第4図は上記実施例の制御のフローチャート、第5図は
操舵トルクとモータ電流の関係を示す特性図、第6図は
操舵トルクとクラッチ電流の関係を示す特性図、第7図
は従来の電動式パワーステアリング装置の断面図である
。 A・・操舵力補助機構、M・・・電動モータ、W・・・
ウオーム歯車装置、21・・ハンドル軸、22・・・逆
転用電磁クラッチ、23・・・正転用電磁クラッチ、2
4・・・駆動用かさ歯車、25・・・ウオーム、26・
・・ウオームホイール、27・・・スプラインスリーブ
、28・・・逆転用かさ歯車、29・・・正転用かさ歯
車。 特許出願人 光洋精工株式会社 外1名代 理 人 弁
理士 青白 葆 外28第51!21 笛6y!J 手続補正書(自制 昭和61年 6月27日。 昭和61年特許願第  117928   号2、発明
の名称 電動式パワーステアリング装置 3補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 大阪府大阪市南区鰻谷西之町二番地名称(124
)光洋精工株式会社 代表者森田俊夫 (ほか1名) 4、代理人 明    細    書 1、発明の名称 電動式パワーステアリング装置 2、特許請求の範囲 (1)ハンドル軸の回りに設けられた正転用かさ歯車お
よび逆転用かさ歯車と、 上記ハンドル軸と正転用かさ歯車とを断接する正転用ク
ラッチと、 上記ハンドル軸と逆転用かさ歯車とを断接する逆転用ク
ラッチと、 上記正転用かさ歯車および逆転用かさ歯車と噛合する駆
動用かさ歯車と、 上記駆動用かさ歯車に連結された減速歯車装置と、 上記線表歯車装置−を駆動する電動モータとを備えたこ
とを特徴とする電動式パワーステアリング装置。 (2)ハンドル軸の回りに設けられた正転用かさ歯車お
よび逆転用かさ歯車と、 上記ハンドル軸と正転用かさ歯車とを断接する正転用ク
ラッチと、 上記ハンドル軸と逆転用かさ歯車とを断接する逆転用ク
ラッチと、 上記正転用かさ歯車および逆転用かさ歯車と噛合する駆
動用かさ歯車と、 上記駆動用かさ歯車に一連結されたda歯車装置と、 上記線表歯車装置−を駆動する電動モータと、操舵トル
クを検出するトルクセンサおよび車速センサと、 上記トルクセンサおよび車速センサの出力を受けて、操
舵トルクおよび車速に応じて、電動モータ、正転用クラ
ッチおよび逆転用クラッチへの通電を制御すると共に、
操舵トルクの大きさが操舵補助を行なわない一定値以下
の場合、あるいは車速の大きさが操舵補助を行なわない
一定値以上の場合においてでも、上記電動モータを停止
させずに所定の回転速度で回転させる制御装置とを備え
たことを特徴とする電動式パワーステアリング装置。 3、発明の詳細な説明 〈産業上の利用分野〉 この発明は自動車等に用いられる電動式パワーステアリ
ング装置に関する。 〈従来の技術〉 従来、電動式パワーステアリング装置としては第7図に
示すようなものがある(特開昭57−99467号)。 このパワースヂアリング装置は、ラブクピニオンステア
リングRと回転補助機構A゛とから構成され、この回転
補助機構A゛はモータ3と、モータ3の出力軸3a上の
クラッチE、、E、と、減速手段4と逆転手段IOとか
らなる。上記減速手段4は、駆動部材lに一体に固定さ
れた大径の歯車5と、アイドル歯車9.7と、モータ3
の出力軸3aに回転自在に嵌合したビニオン6とのギヤ
トレインからなる。上記ビニオン6はクラッチElによ
りモータ3の出力軸3aに接続される。このビニオン6
は減速手段4の中間軸8に固定した歯車7と噛み合い、
この歯車7は同軸に設けたアイドル歯車9と一体化して
おり、歯車5と噛み合う。 一方、駆動部材lの逆転を補助するための逆転手段10
は出力軸3aに回動自在に装着された歯車12と、この
歯車12と噛み合う逆転歯車11とビニオン13を含む
。上記歯車11とビニオン13は軸3aおよび中間軸8
に平行な逆転軸14に固定されて一体化している。この
ビニオン13は上記アイドル歯車7と噛み合う。逆転手
段IOの歯車12は第2クラツチE2により出力軸3a
に断接される。 しかして、上記従来の電動式パワーステアリング装置で
は、駆動トルクが軸2を介して駆動部材lに作用してい
ないときには、駆動部材1に取り付けたプレート19は
バネ17.18のバネ力の均衡により、中立位置に存し
、二つのクラッチE1゜E、は断の位置にある。そのた
め、モータ3の出力軸3aに対して回転不可、かつ軸方
向に移動自在に設けられたスライダ15の回転は、ビニ
オン6および歯車12に伝えられず、したがって、モー
タ3の回転は駆動部材lに伝えられない。 一方、駆動トルクが軸2に作用すると、駆動部材1の回
転をひき起こし、プレート19もバネ17.18の作用
により駆動部材lに対して並進運動をし、この動きがス
ライダ15に伝達される。 軸2に加えられるトルクが所定値以下の場合はスライダ
15の動きはクラッチE、、E、の片方を係合させるた
めには不充分である。軸2上に加えられる駆動トルクが
所定値以上の場合には、スライダ15の動きはクラッチ
E 、、Eえの片方を係合するのに充分となり、軸2に
加えられたトルクと同一方向に歯車5は減速手段4また
は逆転手段10を介して駆動される。たとえば、プレー
ト19およびスライダI5が第1図の右側に滑動し、ク
ラッチE、が係合すると、モータ3の出力が出力軸3a
からクラッチE1、ビニオン6、歯車7、歯車9および
歯車5を通って駆動部材lに伝達され、駆動部材1を正
転方向に回転させる。上記トルクの向きが反対の場合は
プレート19、スライダ15が反対の方向に滑動し、ク
ラッチE、が係合し、モータ3の出力が逆転手段IOの
歯車12および11を通り減速手段4に伝達され、駆動
部材1を前記と逆の方向に回転させる。 〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、上記従来の電動式パワーステアリング装置で
は駆動部材lに常時連結されたギヤトレインからなる減
速手段4と逆転手段10を、クラッチE、、E、によっ
て電動モータ3の出力軸3aに断接することによって、
操舵補助力を得るようにしているため次のような問題が
ある。すなわち、クラッチE l、 E tが切れた状
態でも駆動部材lには減速手段4および逆転手段10の
歯車が結合しているため、慣性負荷が大きくなり、ハン
ドルの戻りが悪いという問題がある。また、ハンドルの
操舵方向を急に反転させた場合、減速手段4の歯車の慣
性力に打ち勝って減速手段4の歯車を反転させねばなら
ないため、操舵の応答性が悪く、操舵速度が遅くなると
いう問題がある。 また、操舵補助力の方向を切り換えるために、ギヤトレ
インからなる減速手段4の他に、ギヤトレインからなる
逆転手段10を使用しているため、正転側と逆転側とで
使用している歯車の数が異なることになり、正転側と逆
転側で歯車の伝達効率により補助力が異なるという問題
がある。 また、人力される操舵トルクに対して操舵補助力が一定
であるため、負荷の変動に対する最適な操舵補助力が得
られないという問題もある。 そこで、この発明の目的は、ハンドル軸にギヤトレイン
による慣性力が作用しないようにして、操舵補助力の方
向を切り換えた際に慣性力の影響をなくして、ハンドル
の戻りを良好にし、また、ハンドルの切り換えの際の操
舵補助力の応答性およびつながりを良好にすることにあ
る。また、ギヤトレインを対称構造とすることによって
、正転側と逆転側との操舵補助力を同等にすることにあ
る。 さらに、この発明の目的は操舵トルクおよび車速に応じ
て操舵補助力を最適に制御するようにすることにある。 く問題点を解決するための手段〉 上記問題点を解決するため、第1の発明は、ハンドル軸
の回りに設けられた正転用かさ歯車および逆転用かさ歯
車と、上記ハンドノL軸と正転用かさ歯車とを断接する
正転用クラッチと、上記ハンドル軸と逆転用かさ歯車と
を断接する逆転用クララtと、上記正転側かさ歯車およ
び逆転用かさ歯車と噛合する駆動用かさ歯車と、上記駆
動用かさ歯車に連結された減速歯車装置と、上記減速歯
車装置を駆動する電動モータとを備えたことを特徴とし
ている。 また、第2の発明は、ハンドル軸の回りに設けられた正
転側かさ歯車および逆転用かさ歯車と、上記ハンドル軸
と正転用かさ歯車とを断接する正転用クラッチと、上記
ハンドル軸と逆転用かさ歯車とを断接する逆転用クラッ
チと、上記正転用かさ歯車および逆転用かさ歯車と噛合
する駆動用かさ歯車と、上記駆動用かさ歯車に連結され
た減速歯車装置と、上記減速歯車装置を駆動する電動モ
ータと、操舵トルクを検出するトルクセンサおよび車速
センサと、上記トルクセンサおよび車速センサの出力を
受けて、操舵トルクおよび車速に応じて、電動モータ、
正転用クラッチおよび逆転用クラ”7千への涌雷JIP
湘制御オ乙ン廿に一撞蛇トルクの大きさが操舵補助を行
なわない−・定値以下の場合、あるいは車速の大きさが
操舵補助を行なわない一定値以上の場合においてでも、
上記電動モータを停止させずに所定の回転速度で回転さ
せる制御装置とを備えたことを特徴としている。 く作用〉 第1の発明においては、正転用かさ歯車と逆転用かさ歯
車とは電動モータによって減速歯車装置および駆動用か
さ歯車を介して互いに逆方向に回転させられている。そ
して、ハンドル軸は正転方向の操舵補助力を必要とする
場合には正転用クラッチによって正転用かさ歯車に連結
され、逆転方向の操舵補助力を必要とする場合には逆転
用クラッチによって逆転用かさ歯車に連結される。 このように、操舵補助力の方向を切り換える際には、ハ
ンドル軸は正転用クラッチまたは逆転用クラッチによっ
て正転用かさ歯車または逆転用かさ歯車に連結されるた
め、正転側かさ歯車、逆転用かさ歯車、駆動用かさ歯車
、減速歯車装置の慣性力の影響を受けず、ハンドル軸の
戻りが良くなリ、ハンドルの切り換え時の補助力の応答
性が良く、つながりが良くなる。また、ハンドル軸の回
りに正転用かさ歯車と逆転用かさ歯車を設け、この両か
さ歯車を駆動用かさ歯車に噛合すると共に、この駆動用
かさ歯車を減速歯車装置によって駆動しているため、こ
の歯車系列が対称構造となり正転側の補助力と逆転側の
補助力が同等になり、操作性が良好になる。 また、第2の発明においては、トルクセンサおよび車速
センサからの信号を受ける制御装置によって操舵トルク
および車速に応じて、電動モータ、正転用クラッチおよ
び逆転用クラッチへの通電を制御するため、負荷の変動
に応じた最適な操舵補助力を得ることができる。また、
制御装置は操舵トルクの大きさが操舵補助を行なわない
一定値以下の場合あるいは車速の大きさが操舵補助を行
なわない一定値以上の場合においてでも、電動モータに
電流を通じて電動モータを停止させずに所定の回転速度
で常時回転させる。したがって、正転用かさ歯車および
逆転用かさ歯車は操舵補助を行なわないときでも一定の
速度でそれぞれ逆方向に回転していることになり、操舵
補助力を急に必要とする急操舵時において、正転用クラ
ッチまたは逆転用クラッチでハンドル軸を正転用かさ歯
車または逆転用かさ歯車に連結すると、操舵補助力を直
ちに得ることができ、急操舵時の応答性がよい。 〈実施例〉 以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明する。 第1図及び第2図において、Aはハンドル軸21に操舵
補助力を与える操舵力補助機構、Mは操舵補助力を発生
するための電動モータ、Wは電動モータMの出力を操舵
力補助機構Aに伝えるウオーム歯車装置である。 上記操舵力補助機構Aは、ハンドル軸21の回りに軸受
48を介して逆転用かさ歯車28を回動自在に設けると
共に、軸受49を介して正転用かさ歯車29を回動自在
に設けている。上記正転用かさ歯車29と逆転用かさ歯
車28は同一寸法を有しており、歯の存する側を互いに
対向させている。正転用かさ歯車29の内側には正転用
電磁クラッチ23を設ける一方、逆転用かさ歯車28の
内側には逆転用電磁クラッチ22を設けている。 上記正転用電磁クラッチ23と逆転用電磁クラッチ22
は、図示しない保持手段によってケースに固定して、ハ
ンドル軸21と共回りしないようにしている。上記正転
用かさ歯車29と逆転用かさ歯車28との間のハンドル
軸21の部分にはスプラインスリーブ27をキーにより
固定している。 上記スプラインスリーブ27の外周のスプライン溝には
互いに対向するクラッチ板30.31を軸方向に若干移
動自在に設けている。上記正転用電磁クラッチ23はク
ラッチ板30を吸引して、正転用かさ歯車29にクラッ
チ板30を連結することによって、正転用かさ歯車29
とハンドル軸21を連結し、また逆転用電磁クラッチ2
2はクラッチ板31を吸引して逆転用かさ歯車28にク
ラッチ板31を連結して、逆転用かさ歯車28とハンド
ル軸2Iとを連結する。上記正転用かさ歯車29と逆転
用かさ1iljl屯28は駆iMl+用かさ歯車24に
噛合している。上記駆動用かさ歯車24はウオーム歯車
装置Wのウオームホイール26に固定している。上記ウ
オームホイール26は第2図に示す電動モータMの出力
軸に直結したウオーム25に噛合している。したがって
、電動モータMの回転力はウオーム25からウオームホ
イール26に伝えられて減速され、さらに駆動用かさ歯
車24と正転用かさ歯車29.逆転用かさ歯車28との
噛み合いによって減速して増力される。また、この正転
用かさ歯車29と逆転用かさ歯車28とは対称構造にな
っており、互いに逆方向に回転する。 上記電動モータM、正転用電磁クラッチ23および逆転
用電磁クラッチ22は、第3図に示す制御装置としての
マイクロコンピュータ55によって制御するようにして
いる。上記マイクロコンピュータ55には、トルクセン
サ52によって検出した操舵トルクを表わす信号が増巾
機53.A/D変換器54を介して入力され、また車速
を表わす信号が車速センサ51を介して人力されるよう
にしている。マイクロコンピュータ55は操舵トルりお
よび車速に応じて電動モータMをチョッパ制御するデユ
ーティおよび逆転用電磁クラッチ22゜正転用電磁クラ
ッチ23をチョッパ制御するデユーティを表わす出力デ
ータを予め記憶している。 すなわち、マイクロコンピュータ55は操舵トルクおよ
び車速に応じて電動モータル1.逆転用電磁クラッチ2
2および正転用電磁クラッチ23をいわゆるマツプ制御
するようにしている。第5図に一例として車速がOkn
/hにおける操舵トルクに対する電動モータMをチョッ
パ制御するデユーティを示している。また、第6図は車
速がOkm/hにおける操舵トルクに対する正転用電磁
クラッチ23および逆転用電磁クラッチ22をチョッパ
制御するデユーティを示している。このように、マイク
ロコンピュータ55は操舵トルクに応じて電動モータM
、逆転用電磁クラッチ22および正転用電磁クラッチ2
3を制御するようになっている。また、図示しないが車
速に応じてもこれらへの通電を制御するようになってい
る。 第5図から分かるように、車速がOkm/hでは操゛舵
トルクが一定値未満すなわち操舵補助を行なわない場合
でも、電動モータMに適宜なモータ電流を通電して、電
動モータMを所定の回転速度で回転させるようにしてい
る。マイクロコンピュータ55からの出力信号がモータ
駆動回路57に入力されて、電動モータMを所定の回転
速度で回転させる。さらに、第6図から分かるように、
車速がOkx/hにおいて操舵トルクが一定値以下の場
合にはクラッチ電流が零となってクラッチ用駆動回路5
8には信号が出力されず、正転用電磁クラッチ23およ
び逆転用電磁クラッチ22は励磁されず、ハンドル軸2
1と正転用かさ歯車29および逆転用かさ歯車28との
連結は遮断される。一方、このハンドル軸21と逆転用
かさ歯車28.正転用かさ歯車29との接続が断たれた
操舵トルクが基準値以下の場合でも、マイクロコンピュ
ータ55はモータ駆動回路57に電動モータMを回転さ
せるための信号を出力している。したがって、電動モー
タMは操舵補助力を必要としない場合でも、一定の速度
で回転して正転用かさ歯車29および逆転用かさ歯車2
8を一定の速度で空転させるようになっている。 なお、第3図において、61は電動モータMを保護する
ための保護回路、62は電源回路である。 上記構成において、いま、たとえば車速がOkx/hで
ハンドル軸21を右方向つまり正転方向に操舵しており
、操舵トルクが第6図に示すように正転用電磁クラッチ
23をオンにする値以上になったとする。そうすると、
マイクロコンピュータ55は増巾機53およびA/D変
換器54を介して受けたトルクセンサ52からの信号と
車速センサ51からの車速を表わす信号に基づいて、正
転用電磁クラッチ23をオンにして、クラッチ板30と
正転用かさ歯車29が連結される。この正転用かさ歯車
29は駆動用かさ歯車24、ウオーム歯車装置Wを介し
て電動モータMに連結されており、電動モータMは第5
図に示すように操舵補助力を必要としていないときでも
マイクロコンピュータ55よりの信号で一定の回転速度
で回転しているため、正転用かさ歯車29とハンドル軸
21とが正転用電磁クラッチ23およびクラッチ板30
によって連結されると、直ちにハンドル軸21に操舵補
助力が得られ、応答性が良好である。 次に、ハンドル軸21を右方向から左方向に切り換えて
操舵すると、正転用電磁クラッチ23がオフとなる一方
、逆転用電磁クラッチ22がオンとなって、クラッチ板
31と逆転用かさ歯車28か連結され、ハンドル軸21
に逆転方向の操舵補助力が与えられる。このとき、ハン
ドル軸21と正転用かさ歯車29との連結は正転用電磁
クラッチ23によって遮断され、ハンドル軸21には正
転用かさ歯車23の慣性力が全く作用しないので、ハン
ドルの逆転方向の戻りが極めて良好であり、ハンドルの
切り換え指示の応答性およびつながりが良好である。す
なわち、ウオーム歯車装置W、駆動用かさ歯車24、正
転用かさ歯車29、逆転用かさ歯車28からなるギヤト
レインの最終段階において、ハンドル軸21を正転用電
磁クラッチ23または逆転用電磁クラッチ22によって
正転用かさ歯車29または逆転用かさ歯車28に連結す
るようにしているため、ハンドル軸21には慣性力が作
用仕ず、ハンドルの切り換えの応答性やつながりが極め
て良好になるのである。また、この操舵補助力を得る構
造においては、正転方向の操舵補助力を得る際のウオー
ム歯車装置W1駆動用かさ歯車装置24、正転用かさ歯
車29と逆転方向の操舵補助力を得るためのウオーム歯
車装置W、駆動用かさ歯車24、逆転用かさ歯車28と
は歯車の数が全く同一で対称構造になっているため、正
転方向の操舵補助力と逆転方向の操舵補助力が全く同一
になり、操作性が極めて良好である。 また、マイクロコンピュータ55はトルクセンサ52か
らの操舵トルクを表わす信号を受けると共に、車速セン
サ51からの車速を表わす信号を受けて、操舵トルクお
よび車速に応じて電動モータM、正転用電磁クラッチ2
3および逆転用電磁クラッチ22を制御しているので、
負荷の変動に対する最適な操舵補助力が得られる。また
、このマイクロコンピュータ55は操舵補助を必要とし
ない場合においても、電動モータMを適宜な回転速度で
回転させて、正転用かさ歯車29および逆転用かさ歯車
28を常時回転させるような制御を行なうので、急操舵
時に、正転用かさ歯車29または逆転用かさ歯車28と
ハンドル軸21とを連結することによって、直ちに操舵
補助力を得ることができ、急操舵時の応答性が極めて良
好である。 上記マイクロコンピュータ55はこれらの制御を行なう
ために第4図に示すようなフローに従って処理を行なう
。まず、ステップS1において初期化を行ない、ステッ
プS、においてトルクセンサ52からのトルクデータを
読み込み、ステップS。 で車速センサ51からの車速データを読み込み、ステッ
プS、で操舵トルクおよび車速に応じて操舵速度を決定
し、ステップS5では操舵方向を決定し、ステップS、
では車速センサ51からの車速によってマツプ制御をす
る際の車速域を決定し、ステップS7では車速域、操舵
方向、操舵速度、操舵トルクによって出力データを決定
し、ステップS6ではこの出力データをモータ用駆動回
路57およびクラッチ用駆動回路58に出力して、電動
モータM、逆転用電磁クラッチ22および正転用電磁ク
ラッチ23を制御する。 上記実施例では制御装置としてマイクロコンピュータ5
5を用い、制御をソフトウェアにより構成したが、制御
装置は関数発生器などを組み合わせたハードウェアによ
り構成してもよい。 〈発明の効果〉 以上より明らかなように、この第1の発明の電動式パワ
ーステアリング装置は、電動モータによって、減速歯車
装置、駆動用かさ歯車を介して回転駆動される正転用か
さ歯車と逆転用かさ歯車をハンドル軸の回りに設け、こ
の正転用かさ歯車を正転用クラッチでハンドル軸に断接
すると共に、逆転用かさ歯車を逆転用クラッチによって
ハンドル軸に断接するようにして、ギヤトレインの最終
段階において正転用かさ歯車または逆転用かさ歯車にハ
ンドル軸を正転用クラッチまたは逆転用クラッチで断接
するようにしているので、ハンドル軸にギヤトレインの
慣性力の影響を与えないようにでき、したがって、ハン
ドルの戻りがよく、また切り換えの応答性やつながりが
極めて良好であるという利点を有する。 また、この第1の発明のパワーステアリング装置は、逆
転時の歯車系列と正転時の歯車系列との歯車の数が同一
で対称構造になっているため、正転側と逆転側の操舵補
助力が同等になり、操作性が極めて良好であるという利
点を有する。 また、この第1の発明の電動式パワーステアリング装置
は、操舵補助力の方向を切り換えろためには単に正転用
または逆転用クラッチを切り換えればよいようにしてい
るので、たとえば従来のリレーやパワートランジスタを
4個使用するものに比べて構造が簡単であり、信頼性が
高いという利点を有する。 また、この第2の発明のパワーステアリング装置は、第
1の発明の構成に加えて、トルクセンサと車速センサと
操舵トルクおよび車速に応じて電動モータ、正転用クラ
ッチおよび逆転用クラッチを制御すると共に、操舵補助
力を必要としない状態においても電動モータを一定速度
で回転させる制御装置を備えているので、第1の発明の
効果に加えて、負荷の変動に応じて最適な操舵補助力を
得ることができ、かつ正転用かさ歯車および逆転用かさ
歯車を常時回転させているため、急操舵時の応答性が極
めて良好である。 4、図面の簡単な説明 第1図はこの発明のパワーステアリング装置の操舵力補
助機構を示し、第2図の1−1線断面図、第2図は上記
電動式パワーステアリング装置の平面図、第3図は上記
電動式パワーステアリング装置の制御系のブロック図、
第4図は上記実施例の制御のフローチャート、第5図は
操舵トルクとモータ電流の関係を示す特性図、第6図は
操舵トルクとクラッチ電流の関係を示す特性図、第7図
は従来の電動式パワーステアリング装置の断面図である
。 A・・・操舵力補助機構、M・・・電動モータ、W・・
ウオーム歯車装置、21・・・ハンドル軸、22・・・
逆転用電磁クラッチ、23・・・正転用電磁クラッチ、
24・・・駆動用かさ歯車、25・・ウオーム、26・
・・ウオームホイール、27・・スプラインスリーブ、
28・・・逆転用かさ歯車、29・・正転用かさ歯車。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ハンドル軸の回りに設けられた正転用かさ歯車お
    よび逆転用かさ歯車と、 上記ハンドル軸と正転用かさ歯車とを断接する正転用ク
    ラッチと、 上記ハンドル軸と逆転用かさ歯車とを断接する逆転用ク
    ラッチと、 上記正転用かさ歯車および逆転用かさ歯車と噛合する駆
    動用かさ歯車と、 上記駆動用かさ歯車にウォームホィールが連結されたウ
    ォーム歯車装置と、 上記ウォーム歯車装置のウォームを駆動する電動モータ
    とを備えたことを特徴とする電動式パワーステアリング
    装置。
  2. (2)ハンドル軸の回りに設けられた正転用かさ歯車お
    よび逆転用かさ歯車と、 上記ハンドル軸と正転用かさ歯車とを断接する正転用ク
    ラッチと、 上記ハンドル軸と逆転用かさ歯車とを断接する逆転用ク
    ラッチと、 上記正転用かさ歯車および逆転用かさ歯車と噛合する駆
    動用かさ歯車と、 上記駆動用かさ歯車にウォームホィールが連結されたウ
    ォーム歯車装置と、 上記ウォーム歯車装置のウォームを駆動する電動モータ
    と、 操舵トルクを検出するトルクセンサおよび車速センサと
    、 上記トルクセンサおよび車速センサの出力を受けて、操
    舵トルクおよび車速に応じて、電動モータ、正転用クラ
    ッチおよび逆転用クラッチへの通電を制御すると共に、
    操舵トルクの大きさが操舵補助を行なわない一定値以下
    の場合、あるいは車速の大きさが操舵補助を行なわない
    一定値以上の場合においてでも、上記電動モータを停止
    させずに所定の回転速度で回転させる制御装置とを備え
    たことを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6026925A (en) * 1995-12-19 2000-02-22 Denso Corporation Electrically driven power assisting device
JP2009248762A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Jtekt Corp 車両用操舵装置

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