JPS6227208B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金網状の仕切材を結合して、例へば亀
甲状の法面保護層を形成する際に利用して、極め
て有利な法面保護材を提供せんとするに在る。

図に就いて本発明を説明すると、図中１は単位
の仕切材で、正六角形の三辺即ち半亀甲形をな
し、上下方向に高さａを有する三面より成り、結
合隅たる端縁２を有する。この仕切材１は第１図
の様に交互に組合はせて法面上に亀甲形をなして
配置される。隣接する両仕切材の結合は第５，６
図に示す様に端縁２を隅端縁３に接せしめ、上方
から螺旋体５を旋回せしめつつ両縁の各々に掛合
させ縫合的に結合する。この螺旋体５の中にアン
カーを入れて法面に打込みこの部分を固定する。
この亀甲形内に小石などを詰める。ストツパー６
は螺旋体５の進入を定位置に留める補助作用をな
す。

本発明は各仕切材を網目を有する金網状材を仕
切材として用いる点を最大の要部とし螺旋体で縫
合結束する点を要旨とし、法面に対し直角である
かどうかは重要な点ではない。

本発明は上述の通りであるから、在来の様にネ
ジによつて結合部分の数個所を相互固定するとい
う如き手間を要せず、又ビス、ナツトの如き組み
の部品を用意する必要も全く無い。単に螺旋体を
旋回降下させるのみで容易に仕切材相互を強固に
結合する事ができる。然して目的とする最大の点
へたる法面の排水を良好ならしめる点から見れ
ば、第３図矢印に示す如く上方実線で示す排水も
下方点線で示す排水も極めて容易に通過し滞留す
る事がなく水の流出が良い。従つて法面表土のな
だれを防ぎ得る。

螺旋体は各結合端縁との間に余裕を持たせた内
径としあるので、各仕切材は結合部に於て多少の
傾きが自在である為に、法面の凹凸、曲面などに
応じてなじませて法面に各仕切材全部が密着して
保護効果をあげる事ができる。第８図又螺旋体の
内径中にアンカーを挿入して法面に打込み得るの
で、結合部とアンカーとは一体化して固定効果を
一段と高める事ができるのである。又作業現場搬
入に際しては最も容積がかさ高となる山形（半亀
甲状）の仕切材は第７図の如く小容積にまとめて
連ぶで運搬能率が大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明仕切材の法面上の配列を示す正
面図、第２図は同上の側面図、第３図は仕切材の
斜面図第４図は螺旋体の斜面図第５図は結合説明
図第６図は結合部の斜面図である。第７図は運搬
時の仕切材の荷造りの姿図第８図は法面施工の側
面図である。 １……仕切材、２……結合端縁、３……隅端
縁、４……法面、５……螺旋体、６……ストツパ
ー、７……アンカー、８……結合部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 法面に直角な三つの面によつて金網状仕切材
   を構成しこの仕切材の開放端たる結合端縁を他の
   仕切材の隅角端縁とそれぞれ接せしめ網目を通じ
   て上から下へ螺入する螺旋体により結合端縁と隅
   角端縁とを結合しこの螺旋体の上から法面土中に
   打込むアンカーとより成る、法面保護材。