JP2569780Y2 - トラフの被覆構造 - Google Patents

トラフの被覆構造

Info

Publication number
JP2569780Y2
JP2569780Y2 JP1991082364U JP8236491U JP2569780Y2 JP 2569780 Y2 JP2569780 Y2 JP 2569780Y2 JP 1991082364 U JP1991082364 U JP 1991082364U JP 8236491 U JP8236491 U JP 8236491U JP 2569780 Y2 JP2569780 Y2 JP 2569780Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trough
lid
lids
gap
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991082364U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0526107U (ja
Inventor
博行 石橋
薫 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takiron Co Ltd filed Critical Takiron Co Ltd
Priority to JP1991082364U priority Critical patent/JP2569780Y2/ja
Publication of JPH0526107U publication Critical patent/JPH0526107U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2569780Y2 publication Critical patent/JP2569780Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水処理施設のトラフの
被覆構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、水処理施設における沈殿
槽等の側壁上端には、溢れ出た上澄み水を集水するトラ
フが設けられている。けれども、従来のトラフは、単に
沈殿槽等の側壁上端を凹溝状に形成しただけの簡単な構
造であるため、次のような問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】即ち、従来のトラフは
日光を遮断する蓋等がないため、トラフ内面に大量の藻
が発生し、しかもトラフ内を流れる水の音がよく聞こえ
るので耳障りになるという問題があった。また、沈殿槽
等を点検する場合、トラフの上を歩きにくいという問題
もあった。
【0004】本考案は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、藻が発生せず、水の音も
聞こえにくく、容易に歩行できるトラフの被覆構造を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、少なくとも上面が銅貼りされた平板状の
合成樹脂製の蓋体と、少なくとも上面が銅貼りされ且つ
溝形凹部が形成された合成樹脂製の蓋体とを、交互に
数並べて水処理施設のトラフに被せ、蓋体のつなぎ目に
落水用の隙間を形成したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本考案によれば、沈殿槽等の水処理施設から溢
れ出た水が蓋体の銅貼り上面を伝って、蓋体のつなぎ目
の隙間、つまり平板状の蓋体と溝形凹部が形成された蓋
体の該溝形凹部との間に生じる隙間からトラフへ流落
し、トラフ内を流れるが、トラフ内部は蓋体によって日
光が遮断されており、しかも蓋体の銅貼り上面は防藻作
用があるため、トラフ内面や蓋体に藻が発生することは
ない。蓋体のつなぎ目の隙間が平面的な隙間であると、
該隙間を通じて日光が上方からトラフ内にある程度差し
込むので、防藻作用の低下を招く恐れがあるが、本考案
は上記のように平板状の蓋体と溝形凹部を形成した蓋体
を交互に並べることにより、蓋体のつなぎ目において縦
方向の隙間が溝形凹部と平板状の蓋体との間に形成され
るようにしてあるため、日光が上方から差し込みにく
く、優れた防藻作用を発揮できる。また、上記のような
蓋体をトラフに被せてあると、トラフ内を流れる水の音
も蓋体によって遮音されるため殆ど聞こえなくなり、点
検等の際に蓋体の上を容易に歩行することも可能とな
る。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0008】図1は本考案の一実施例を示す斜視図であ
って、1は沈殿槽を示しており、該沈殿槽1の四方の側
壁上端には凹溝状のトラフ2が所定の流れ勾配をもって
形成されている。そして、沈殿槽1の上端開口にはV字
状の切欠部31を多数形成した越流板3が取付けられ、
沈殿槽1の上澄み水が該越流板の切欠部31からトラフ
2の方へ溢れ出すようになっている。
【0009】このトラフ2には、平板状の蓋体4Aと中
央に溝形凹部41を形成した蓋体4Bが交互に並べで被
せられ、これら蓋体4A,4Bのつなぎ目には落水用の
縦方向の隙間5(蓋体4Aと蓋体4Bの溝形凹部41と
の間に生じる縦方向の隙間)が形成されている。これら
の蓋体4A,4Bは、図2〜図5に示すように、いずれ
も上面に銅42を貼ったFRP等の合成樹脂製の蓋体で
あり、図2〜図3に示すように平板状の蓋体4Aの裏面
には複数の補強用リブ43が形成され、歩行時の荷重に
耐え得るように構成されている。蓋体Bの溝形凹部41
の断面形状は、双方の蓋体A,Bを並べた時、そのつな
ぎ目に縦方向の隙間5が生じる形状であればよく、従っ
て図4に示すような浅いU字形状や図6に示す浅いV字
形状など所望の断面形状とすることができる。
【0010】上記のように構成すると、沈殿槽1の越流
板3の切欠部31から溢れ出た上澄み水が蓋体4A,4
Bの銅貼り上面を伝ってつなぎ泪の隙間5からトラフ2
へ流落し、この流落した水はトラフ2内を流れて次の水
処理施設(不図示)へ送られるが、トラフ2内部は蓋体
4A,4Bにより日光が遮断されて光合成困難な状態と
なっており、しかも蓋体4A,4Bの銅貼り上面は防藻
作用があるため、トラフ2の内面や蓋体4A,4Bに藻
が発生することはなくなる。その場合、蓋体のつなぎ目
の隙間が平面的な隙間であると、該隙間を通じて日光が
上方からトラフ内にある程度差し込むので、防藻作用の
低下を招く恐れがあるが、このトラフ被覆構造では、上
記のように平板状の蓋体4Aと溝形凹部41を形成した
蓋体4Bを交互に並べることにより、蓋体4A,4Bの
つなぎ目において縦方向の隙間5が溝形凹部41と平板
状の蓋体4Aとの間に形成されるようにしてあるため、
日光が上方から差し込みにくく、優れた防藻作用が発揮
される。また、トラフ内を流れる水の音も蓋体4A,4
Bによって遮音されるため殆ど聞こえなくなる。そし
て、沈殿槽1を点検する場合には、蓋体、特に平板状の
蓋体4Aの上を歩行しながら隅々まで点検できるので、
従来より点検作業が楽になる。
【0011】以上の実施例では、上面のみに銅42を貼
った蓋体A,Bを使用しているが、上下両面に銅を貼っ
た蓋体を使用してもよく、その場合は防藻効果が一層向
上するという利点がある。また、上記の実施例では蓋板
A,Bを互いに重ならないように並べてトラフ2に被せ
ているが、蓋板A,Bの端部同士を重ねてトラフ2に被
せるようにしてもよく、その場合は蓋板のつなぎ目の隙
間5から日光が斜めに差し込むのを防止できるため、ト
ラフ2内部の防藻効果が一層向上するという利点があ
る。
【0012】図7は本考案の他の実施例を示す部分断面
図である。これによれば、トラフ2の外側エッジが上方
へ鉤状に突き出して庇部6が形成されており、トラフ2
の内側エッジに越流板3が取付けられている。そして、
外側エッジに銅貼りアングル7が銅アンカー8で固定さ
れ、このアングル7と内側エッジとの間に前記の蓋体4
A(4B)が架渡されて交互にトラフ2に被せられてい
る。その他の構成は前記実施例と同様である。このよう
に庇部6があると、蓋体のつなぎ目の隙間から日光が斜
めに差込みにくくなるので、トラフ2内の防藻効果が向
上し、また、庇部6の上を歩行して点検できるので、薄
くて安価な蓋体4A,4Bを使用できるという利点があ
る。
【0013】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
のトラフの被覆構造によれば、蓋体やトラフ内部に藻が
発生するのを防止でき、水の流れる音も殆ど聞こえなく
なり、蓋体の上を歩行しながら点検作業等を容易に行え
るといった顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るトラフの被覆構造の一実施例を示
す斜視図である。
【図2】蓋体Aの縦断面図である。
【図3】蓋体Aの横断面図である。
【図4】図1のX−X線に沿った拡大部分断面図であ
る。
【図5】図1のY−Y線に沿った拡大部分断面図であ
る。
【図6】形状の異なる蓋体Bの断面図である。
【図7】本考案の他の実施例に係るトラフの被覆構造を
示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 沈殿槽(水処理施設) 2 トラフ 4A,4B 蓋体 42 銅 5 隙間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも上面が銅貼りされた平板状の
    成樹脂製の蓋体と、少なくとも上面が銅貼りされ且つ溝
    形凹部が形成された合成樹脂製の蓋体とを、交互に複数
    並べて水処理施設のトラフに被せ、蓋体のつなぎ目に落
    水用の隙間を形成したことを特徴とするトラフの被覆構
    造。
JP1991082364U 1991-09-13 1991-09-13 トラフの被覆構造 Expired - Lifetime JP2569780Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991082364U JP2569780Y2 (ja) 1991-09-13 1991-09-13 トラフの被覆構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991082364U JP2569780Y2 (ja) 1991-09-13 1991-09-13 トラフの被覆構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0526107U JPH0526107U (ja) 1993-04-06
JP2569780Y2 true JP2569780Y2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=13772531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991082364U Expired - Lifetime JP2569780Y2 (ja) 1991-09-13 1991-09-13 トラフの被覆構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2569780Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001009210A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Furukawa Co Ltd 沈殿池の防藻トラフ
JP6798214B2 (ja) * 2016-09-23 2020-12-09 栗田工業株式会社 凝集沈澱装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59171793U (ja) * 1983-04-26 1984-11-16 日本ポリエステル株式会社 トラフ用遮光装置
JPS6151989U (ja) * 1985-08-15 1986-04-08
JPS6346909U (ja) * 1986-09-11 1988-03-30
JPH028600U (ja) * 1988-06-25 1990-01-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0526107U (ja) 1993-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2569780Y2 (ja) トラフの被覆構造
US5916098A (en) Swimming pool steps
JPS587049A (ja) コンクリ−トスラブ
FR2547341B1 (fr) Jeu d'elements de construction pour une cloture, une grille, une balustrade ou des delimitations de meme type
JPS5817972A (ja) 水泳プ−ル構築用構造体及び水泳プ−ルの構築方法
US1871585A (en) Metal flashing
JP2660962B2 (ja) 屋根パネルの接続構造
JP2004153937A (ja) トラフ
JP2752313B2 (ja) 遊水池装置
JPS5837255A (ja) 合成床板
JP2500825Y2 (ja) 窯業系外装役物
JPS603116Y2 (ja) 容器の傾斜蓋
JPH018623Y2 (ja)
JPS59156981U (ja) 床排水装置
SU1627624A1 (ru) Стыковое соединение стеновых панелей
JPS5943581U (ja) 排水設備排水溝
JPH079945Y2 (ja) 採光窓の水切り構造
JPH0546588Y2 (ja)
JP2005180074A (ja) 屋根材
JPS59842U (ja) 雪止金具を有する屋根構造
JPS59190807U (ja) 軽量コンクリ−ト壁版の取付装置
JPH0716829U (ja) 棟隅瓦
RU93001099A (ru) Сиденье в ванну
JPS5899445U (ja) 金属製プ−ルにおけるオ−バ−フロ−水の排水路
JPH01275843A (ja) 水切り板とその施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971202