JPS62270717A - 鋳鉄のレ−ザ−焼入れ方法 - Google Patents

鋳鉄のレ−ザ−焼入れ方法

Info

Publication number
JPS62270717A
JPS62270717A JP11444686A JP11444686A JPS62270717A JP S62270717 A JPS62270717 A JP S62270717A JP 11444686 A JP11444686 A JP 11444686A JP 11444686 A JP11444686 A JP 11444686A JP S62270717 A JPS62270717 A JP S62270717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
laser beam
laser beams
workpiece
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11444686A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikoharu Aoki
彦治 青木
Tatsuya Hagi
萩 達也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP11444686A priority Critical patent/JPS62270717A/ja
Publication of JPS62270717A publication Critical patent/JPS62270717A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 [産業上の利用分野] 本発明はレーザ焼入れ方法に関し、詳しくは楕円形のレ
ーザビームを被加工物に照射することによりチル化を防
止し深い焼入れ硬化層を得ることのできる鋳鉄のレーザ
焼入れ方法に関する。
[従来の技術] レーザビーl、は、集光することにより103〜10’
W/cm2の高エネルギー密度となり、このビームを余
尺表面に短時間照射すると、材料表面近傍のみが急速に
加熱される。この際加熱速度が早いのでレーザ照射部以
外は昇温せず、表面と内部との間の急峻な温度勾配が形
成されるなめ、急速な熱伝導により自己焼入れされる。
この短時間照射という条件は、レーザビームを移動させ
たり、パルス出力のビームを照射することにより達成さ
れる。
レーザ発振器から取り出されるレーザビームのエネルギ
ー分布は大別するとシングルモード(TEMoo)とマ
ルチモード(TEMmn)に分けられる。
シングルモードのエネルギー分布は、第7図にその横断
面1および縦断面2を示したように、早鐘型である。こ
のシングルモードによってi1鉄を熱処理すると、第8
図に被加工物の断面を示したように、表面は硬く脆いチ
ル化部3に覆われ、その下をマルテンサイト変態により
硬化した焼入れ硬化部4が生成し母材5と接している。
このようにシングルモードの場合は、ビーム中心部はエ
ネルギー密度が高いため硬化表面の中心領域と周辺部で
温度差が著しく、焼入れ深さが均一にならず、中心部は
チル化部3が多く、焼入れ硬化部4は浅く組織が不均一
になるという欠点を有する。
また、従来のマルチモードのエネルギー密度分布は、第
9図の横断面6、x−X方向およびY−Y方向の縦断面
7a、7bに示すように、はぼ均一で平坦な形をしてい
る。しかし、マルチモードのビームの横断面6の形状は
従来円形のものしか存在しないので、マルチモードによ
って鋳鉄を熱処理すると、第10図に被加工物の断面を
示したように、チル化部3の生成を完全に防止すること
は出来ずまた焼入れ部硬化4も深くすることが出来ない
という欠点がある。
[発明が解決しようとする問題点] このように従来の鋳鉄のレーザ焼入れでは、表面が硬く
て脆いチル化層で覆われるため割れ易く、焼入れ層も充
分な深さが得られない0本発明は従来の鋳鉄のレーザ焼
入れの前記のような問題点に鑑みてなされたもので、チ
ル化を完全に防止し、充分な深さの焼入れ硬(ヒ層が得
られる鋳鉄のレーザ焼入れ方法を提供することを目的と
する。
[問題点を解決するための手段] 本発明の鋳鉄のレーザ焼入れ方法は、被加工物に略々楕
円形のレーザビームを照射すると共に、前記楕円形の長
軸方向に前記レーザビームを走査することを要旨とする
[作用コ レーザ発振器から取り出された断面円形のレーザビーム
は反射鏡により屈折集光され、反射鏡ないしは照射ヘッ
ドからの距離により被処理物の表面に楕円形のレーザビ
ームが照射°される。なお、本発明ではビームのエネル
ギー分布の平坦なマルチモードを採用した。被処理物の
表面はエネルギー吸収を良くするため予め難燃性の吸収
剤が塗布されているので、レーザビームが被処理物の表
面に吸収されて、表面温度が急激に上昇する。被処理物
の表面に楕円形のレーザビームが照射されると同時に、
照射ヘッドまたは被処理物が所定の速度で移動され、レ
ーザビームは楕円形の長軸方向に走査される。レーザビ
ームの走査により、レーザビームの取り除かれた部分で
は、表面の熱が処理部の内部へ熱伝導により放散され、
表面が急速に冷却され、自己焼入れが行なわれる。レー
ザビームの走査速度(+=/win)、楕円の形状、パ
ワーを適当に選んでやると、表面はチル化しないで深い
焼入れ硬化層が得られる。これは進行方向にビームが細
長いため熱が被処理物の表面に滞留する時間が長いため
と思われる。
レーザビームの走査速度は、0.1m/minよりも速
く、0.2m/sinより遅いことが好ましい。
走査速度がQ、1m/winより遅いとチル化が著しく
なり被処理物への入熱量が過大となり表面部が酸化熔融
して形状が崩れる。走査速度が0.2m/111nより
速いと深い焼入れ硬化層が得られず、焼きムラが生じ均
一な焼入れ組織とならず、硬度低下や不均一の原因とな
る。
レーザビームの楕円の形状としては、長軸が21〜28
III@、短軸が6〜ioamであることが好ましい、
長軸がこれより短くなると、チル化層が増加し焼入れ硬
化層も浅くなる。長軸がこれより長いとチル化層が増加
し焼入れ硬化層が得られない。
レーザビームのパワーは1.8kWより大きく、2、O
kWより小さいことが好ましい、パワーが1゜8kWよ
り小さいと光分深い焼入れ硬化層が得られない、また、
パワーが2.0kW以上になると、処理部のチル化が激
しくなるからである。
[実施例] 本発明の実施例のついて詳細に説明し本発明の効果を明
らかにする。
第1図は本発明に使用されるレーザ加工機の集光光学系
の概略を示す斜視図である。第1図において図示しない
レーザ発振器で得られた断面円形のレーザビーム10は
、凹面状の第1の反射鏡12により屈折され第2の反射
鏡14に当てられる。
第2の反射[14で屈折集光されたレーザビームは照射
ヘッド16から被処理物18表面に照射される。被処理
物18に照射されるレーザビーム10の形状は、照射ヘ
ッド16からの距離によって第2図に示すような楕円状
ビーム断面形20が得られる。第2図においてaは長軸
の長さll1m、bは短−軸の長さ1を示す。
(実施例1) 得られた楕円状ビーム20の内、長軸aが281−1短
軸すが10111−のものを用い、鋳鉄を被処理物とし
て長軸方向にレーザビームを移動させ、種々のパワーお
よび走査速度で被処理物を照射し、焼入れ組織を検査し
た。結果を第3図(C)に示す。
なお、比斂のために比較例1として短軸すは10糟面の
ままで長軸aを3ml11にしたもの、比較例2として
短軸すは10+mのままで長軸aを9mmにしたものに
ついても、鋳鉄を被処理物として長軸方向にレーザビー
ムを移動させ、種々のパワーおよび走査速度で被処理物
を照射し、焼入れ組織を検査した。
その結果をそれぞれ第3図(Δ)および(B)に示す。
レーザビームの走査速度はいずれも0.10.0゜20
および0.30111/彌inの3種類について行った
。また、図において下の横軸はパワー密度(出力/ビー
ム断面m)W/am2、上の横軸はパワーkWを示す、
縦軸は被処理物の焼入れ部深さma+を示す。
第3図(A)において比較例1は、かなり高いパワー密
度になるまで焼入れ硬化層は得られず、得られた焼入れ
硬化層は非常に浅く、それより高いパワー密度では被処
理物は総てチル化してしまう。
また、第312(B)において比較例2は、比較的低い
パワー密度で硬化層が得られ、順次硬fヒ層の深さは増
加するが、111116に満たない深さまで硬化して後
はチル化してしまう、これに対して第3図(C)の本発
明例では、低いパワー密度でチル化しないでII−以上
の深い焼入れ硬化層が得られた。
さらに、比較例4として比較例1で用いたビームの長軸
aおよび短軸すの値を大きくした相似形のビームについ
て、同様に被加工物上を走査し、被加工物の硬化層の厚
さを測定し第4図に示す、第4図から明らかなように、
ビーム進行方向に対して偏平なビームは、パワーの低い
場合は焼入れ硬化層が出来ないかあるいは出来ても非常
に薄い。
パワーの増加と共に、焼入れ硬化層はやや深くなるもの
の同時にチル化層が厚くなる0以上からチル化を防止し
深い焼き入れをするにはビーム進行方向に細長い楕円形
をしたビームが最も都合が良いことが明らかである。
(実施例2) 長軸aが2811II11短軸すが10m+a、長軸a
が25+a+a短軸すが811Ifi、および長軸aが
21mm短軸すが6Iの三捌類の楕円形ビームについて
、ビームの走査速度を0.10n/win、 0.20
m/min、0.30m/sinの3種類に変えて、種
々のパワーでビームを被加工物に照射し、被処理部の焼
入れ深さを測定し、その結果を縦軸に被処理部の硬化深
さl、横軸をパワーkWとして第5図に示した。
第5図より出力が1.8kWより低くなると充分な焼入
れ深さが得られない、逆に出力が2.0kWを越えると
、被処理部がチル化してしまう、また、ビームの走査速
度が0.10m/In1nであるときに、最も焼入れ深
さが深く、と−11の走査速度が上がると焼入れ深さが
浅くなり、ビームの走査速度が0 、30 m/ +*
inになると充分な力Z入れ深さが得られない0以上の
結果より楕円の形状は長軸aは21〜28mmが、短軸
すは6〜10mmが適切であることが明らかとなった。
また、ビーム走査速度0゜10〜0.20m/sin、
出力1.8〜2.OkWにおいて、チル化層のない深い
焼入れ硬化層が得られることが確認された。
第6図は出力2.0kW、ビーム走査速度0.1m/m
an、長軸a28mm、短軸1onII11の条件でレ
ーザビームを照射した被加工物の焼入れ断面組織と表す
顕微鏡写真である。第6図がら明らかなように、チル化
層が全く生成しないで、深さ11以上の焼入れ硬化層が
得られた。この焼入れ硬化層は硬度が均一で、ビッカー
ス硬度で平均800を越え、良好な耐摩耗性を備えてい
る。
[発明の効果コ 本発明は以上説明したように、鋳鉄のレーザ焼入れにお
いて、レーザビームを反射鏡で屈折集光して被加工物の
表面に楕円形として照射し、この楕円形の長軸方向にレ
ーザビームを移動することによって、被加工物の熱処理
を行うものであって、鋳鉄の表面をチル化させないで、
従来方法では実現できなかったような深さまで焼入れ硬
fヒ層f:(′2くすることができる。また、この焼入
れ硬1ヒ層の硬度は高く耐摩耗性を備え、チル化部がな
いためffr撃が加わっても亀裂が発生しない笠の優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に使用されるレーザ加工機の集光光学系
の概略を示す斜視図、第2図は第1図のレーザ加工機で
得られた楕円状ビーム断面図、第3図(A )(B )
(C”)、第4図および第5図は種々の条件でレーザビ
ームを照射した場合のパワー密度と被加工物のチル化層
の深さおよび焼入れ硬化層の深さの関係を示す図、第6
図は被加工物の焼入れ断面m繊を表す顕微鏡写真、第7
図はシングルモードのエルネギ−分布を示す図、第8U
jiはシングルモードのビームで照射した場合の被加工
物の断面組織の模式図、第9(21はマルチモードのエ
ルネギ−分布を示す図、第10図はマルチモードのビー
ムを照射した場合の被加工物の断面組織の模式図である
。 3・・・チルfヒ層、4・・・焼入れ硬化層、10・・
・レーザビーム、(12,14)・・・反射鏡、20・
・・楕円状ビーム断面形 鋼10 第2図 第7図          第9図 第80

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被加工物に略々楕円形のレーザビームを照射する
    と共に、前記楕円形の長軸方向に前記レーザビームを走
    査することを特徴とする鋳鉄のレーザ焼入れ方法。
JP11444686A 1986-05-19 1986-05-19 鋳鉄のレ−ザ−焼入れ方法 Pending JPS62270717A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11444686A JPS62270717A (ja) 1986-05-19 1986-05-19 鋳鉄のレ−ザ−焼入れ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11444686A JPS62270717A (ja) 1986-05-19 1986-05-19 鋳鉄のレ−ザ−焼入れ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62270717A true JPS62270717A (ja) 1987-11-25

Family

ID=14637934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11444686A Pending JPS62270717A (ja) 1986-05-19 1986-05-19 鋳鉄のレ−ザ−焼入れ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62270717A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04127253U (ja) * 1991-05-10 1992-11-19 三菱自動車工業株式会社 円筒内面のレーザ焼入装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5550209A (en) * 1978-10-06 1980-04-11 Komatsu Ltd Forming method of laser beam for heat treatment
JPS5933802A (ja) * 1982-07-30 1984-02-23 アームコ、アドバンスト、マテリアルズ、コーポレーション 磁性材料の鉄損の改善方法
JPS6021322A (ja) * 1983-07-14 1985-02-02 Toyota Motor Corp 高靭性ベイナイト鋳鉄部材の耐摩耗性付与方法
JPS6054838A (ja) * 1983-09-06 1985-03-29 Toshiba Mach Co Ltd 縦延伸機のロ−ル周速無段変速装置
JPS60116718A (ja) * 1983-11-29 1985-06-24 Mazda Motor Corp 鋳鉄部材の表面硬化処理方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5550209A (en) * 1978-10-06 1980-04-11 Komatsu Ltd Forming method of laser beam for heat treatment
JPS5933802A (ja) * 1982-07-30 1984-02-23 アームコ、アドバンスト、マテリアルズ、コーポレーション 磁性材料の鉄損の改善方法
JPS6021322A (ja) * 1983-07-14 1985-02-02 Toyota Motor Corp 高靭性ベイナイト鋳鉄部材の耐摩耗性付与方法
JPS6054838A (ja) * 1983-09-06 1985-03-29 Toshiba Mach Co Ltd 縦延伸機のロ−ル周速無段変速装置
JPS60116718A (ja) * 1983-11-29 1985-06-24 Mazda Motor Corp 鋳鉄部材の表面硬化処理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04127253U (ja) * 1991-05-10 1992-11-19 三菱自動車工業株式会社 円筒内面のレーザ焼入装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4315130A (en) Method of treating object by laser beam and apparatus therefor
WO2014121621A1 (zh) 一种激光淬火方法及装置
JPS6045247B2 (ja) 高エネルギ−ビ−ムによる鋼製品表面の熱処理方法
JPS6163389A (ja) 動力レーザによる金属被加工物の処理装置
JPS62270717A (ja) 鋳鉄のレ−ザ−焼入れ方法
JPH03253025A (ja) 加工基板及びシリコン異方性エッチング方法
JPS62133016A (ja) 摺動表面の硬化方法
KR20120108752A (ko) 미세 요철부를 형성하기 위한 레이저 가공 방법
JP2000091170A (ja) 半導体ウェハのレーザマーキング方法及び装置
JPH07252521A (ja) レーザ焼入れ方法
JPS62235417A (ja) レ−ザ−による焼入れ方法
JPH05287362A (ja) 円周表面の熱処理方法
JPH06316722A (ja) 円筒表面のレーザ焼入加工装置
JP2003231914A (ja) レーザ焼入れ方法
JPH08291322A (ja) レーザ焼入れ方法
JPH0238255Y2 (ja)
JP7232452B2 (ja) めっき被膜の表面改質方法及び装置
JPH0571646B2 (ja)
JPS60215715A (ja) 熱処理装置
KR100347952B1 (ko) 유리 절단 방법
JPH02141525A (ja) レーザビームによる表面焼入れ方法
JPH0377252B2 (ja)
JPH01152220A (ja) 工具刃先の焼入れ方法
JPS6338516A (ja) レ−ザ焼入れ方法
JPS5891124A (ja) プ−リの製造方法