JPS6045247B2 - 高エネルギ−ビ−ムによる鋼製品表面の熱処理方法 - Google Patents

高エネルギ−ビ−ムによる鋼製品表面の熱処理方法

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JPS6045247B2
JPS6045247B2 JP53083328A JP8332878A JPS6045247B2 JP S6045247 B2 JPS6045247 B2 JP S6045247B2 JP 53083328 A JP53083328 A JP 53083328A JP 8332878 A JP8332878 A JP 8332878A JP S6045247 B2 JPS6045247 B2 JP S6045247B2
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steel product
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/32Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for gear wheels, worm wheels, or the like
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/073Shaping the laser spot
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
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    • B23K2103/02Iron or ferrous alloys
    • B23K2103/04Steel or steel alloys

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鋼製品表面の熱処理方法、特に歯車、ラック
等谷形に形成された部分を有する鋼製品の該谷形の部分
の表面を高エネルギービームを用いて熱処理する方法に
関する。
歯車、ラック等の谷形の部分、すなわち歯溝の強度増
すためには該歯溝表面に熱処理を施すことが不可欠であ
るが、工業的には電磁誘導加熱、浸炭、窒化等の方法に
よりこの熱処理を行つているのが現状である。
ところがこの方法による場合は特に熱処理の不要な歯先
平頂部が過度に熱処理された強度上好ましくないことは
勿論、エネルギロスも大きく、またはこれに伴い熱処理
歪が大となり、新たな熱処理方法の開発が待たれている
。 ところで近時電子ビーム、レーザビームを加熱手段
とする試みが種々なされており、特に前者は溶接手段と
して既に実用の域に達している。しかし、鋼製品表面の
熱処理については平担な表面を有する鋼製品に対しては
適用されつつあるもの・の、歯車、ラックの如く凹凸表
面を有する鋼製品については実用上種々の問題点があり
、未だ工業的に実用化されていないのが実情である。
例えばラックの歯溝の表面熱処理をするために第5図に
示す如く歯溝の直上からレーザビームを門照射すると硬
化層(斜線で図示)の分布は側壁面表層では薄く、底面
表層では厚い態様となり、著しく不均一な熱処理しか施
し得ない。
つまり側壁面表層に適厚の硬化層を形成せんとする場合
は底面表層が溶融し、逆に底面表層に適厚の硬化層を形
成せんとする場合は側壁面表層に十分な厚さの硬化層が
形成されないことになる。このような現象を惹起する原
因の一つはレーザビームのエネルギ分布がビーム中心に
おいて高エネルギであるのに対し、ビーム周縁に向かう
につれて低エネルギとなつたいわゆるガウス分布をして
いるために高エネルギのビーム中心が投射される歯構底
面が強く加熱され、逆に低エネルギーのビーム周縁部が
投射される歯溝側壁面が弱く加熱されるにある。この原
因を解消すべくレーザビームの略全領域に亘つてエネル
ギ分布の均一な、いわゆるトツプハツト形の分布をした
レーザビームを発生する装置も実現されてはいるが、こ
れを用いた場合にも歯溝形状に起因する次の理由により
、熱処理の均一化は図れていない。すなわち、第5図に
示す歯溝の開口角度又は左右側壁面のなす角度を4Cf
Cとすると、底面に対するレーザビームの入射角がO℃
であるのに対し、側壁面に対するレーザビームの入射角
は700となり、両部分におけるエネルギ吸収能は大幅
に異なることになる。加えて側壁面入射したレーザビー
ムの一部は両側壁面の間で反復反射されて底面に達し、
この部分の加熱に寄与することになり、厚い硬化層を得
たい壁面の硬化層が薄く、逆に硬化層が薄くてもよい底
面の硬化層が厚くなる不都合がある。このような理由に
より、ラック、歯車等の歯溝部分に対する高エネルギー
ビームによる表面熱処理は未だ実用化される至つていな
かつた。本発明は上述の如き技術的背景の下になされた
、ものであつて、その目的はラック、歯車の歯溝の如く
所定角度を隔てて向する2つの壁面を有する谷形に形成
された部分を具備する鋼製品の前記谷形の部分の表面の
熱処理をレーザビーム又は電子ビームを用いて行い、硬
化層分布が望ましい形態ζで形成され機械的強度に優れ
た鋼製品を得ることを可能にする鋼製品表面の熱処理方
法を堤供するにある。
本発明の前述した目的及び他の目的及び特徴は本発明の
実施例を示す図面を参照して行う以発明の詳細な説明か
ら一層明らかとなるであろう。
まず本発明を要約すれは前記歯溝の如く所定角度を隔て
て対向する二つの壁面夫々に各1本の高エネルギービー
ムを同時的に照射する点に特徴を有してる。すなわち、
本発明に係る第1の鋼製品表面の熱処理方法は、所定角
度を隔てて対向する2つの壁面を有する谷形に形成され
た部分を具備する鋼製品の前記谷形の部分の表面を熱処
理をする方法において、第1の高エネルギービームを第
1の壁面に投射すると同時的に、第1の壁面における第
1の高エネルギービームの投射領域に対向する第2の壁
面の領域に第2の高エネルギービームを投射することを
特徴としている。そして前記ノ高エネルギービームとし
てはレーザビーム又は電子ビームが使用される。第1図
は本発明の実施状態を示す概略図であつて11,12は
夫々第1及び第2のレーザビーム発生装置であり、夫々
熱処理対象たるラック10の歯溝101を形成する第一
1の壁面1011及び第2の壁面1012に夫々から発
せられた投射ビームが向かうように配置されており、夫
々のビームの光路中には該ビームを集束する凸レンズ1
3,14を介在させている。電子ビームを高エネルギー
ビームとして用いる場合にはビーム集束手段として磁気
レンズが用いられるが、いずれの場合においてもビーム
径が適当である場合にはこれらのビーム集束手段を省略
し得る。而して第1のレーザビーム発生装置11と第2
のレーザビーム発生装置12とは熱処理を行わんとす歯
溝101の中心線に関して対称となるようにし、且つ各
装置11及び12夫々から発せられるレーザビームの第
1の壁面1011及び第2の壁面1012に対する入射
角が可及的に小となるように配設されている。而してこ
の入射角は両壁面1011,1012の歯先平頂部端縁
から歯溝底面に至る寸法(以下壁面深さという)及び両
壁面1011,1012のなす角度(以下歯溝角度とい
う)並びにビーム径に関連して定められる。すなわち第
1のレーザビーム発生装置11から発せられた第1のレ
ーザビームは第2の壁面1012に投射されることなく
第1の壁面1011の歯先平頂部端縁から歯溝底面に至
る間に投射され、逆に第2のレーザビーム発生装置12
から発せられた第2のレーザビームは第1の壁面101
1に投射されることなく第2の壁面1012の歯先平頂
部端縁から歯溝底面に至る間に投射されるように、壁面
1011,1012における夫々のビーム径及び入射角
が定められる。なお第1及び第2のレーザビームのエネ
ルギ分布モードはガウス分布、トツプハツト分布のいず
れであつてもよい。さて壁面1011,1012におけ
るレーザビーム投射領域の面積はビーム径によつて定ま
る。
このビーム径は必ずしも前述した如き方法で厳密.に定
める必要はなく、歯先平頂部にまで若干広がる程度の大
きさであつてもよいが、いずれにしてもさほど大径とは
なし得ずレーザビーム投射領域の面積も狭い。従つてラ
ック10の幅寸法が大である場合は両レーザビームを歯
溝101の長手方向、すなわちラック10の幅方向に沿
つて投射走査する必要があることは勿論であり、またラ
ック10の多数の歯溝に対しての熱処理を施すにはラッ
ク10を1ピッチ分スライドさせればよい。なおレーザ
ビーム投射領域におけるエネルギ密度は1σ〜1cf′
Watt/i程度にするのが適当であり、エネルギ密度
がこの範囲内の値になるようにレーザビーム発生装置1
1,12の出力、又はビーム投射時間若しくは走査速度
が選定される。そしてエネルギ密度をこの範囲内の値に
することによりビーム投射領域の表層部分の温度は変態
点以上となり、また溶融点を超えず適切な表面焼入れが
行われることになる。叙上の如き本発明方法による場は
壁面1011,1012夫々に小さな入射角でレーザビ
ーム等の高エネルギービームが投射されるため、従来方
式の如く歯溝101の直上から高エネルギービームを投
射する場合に比して壁面各部における投射エネルギの分
布が均一化され、これにより歯溝101の表層は歯先平
頂部端縁側が稍々厚く、底面側が稍々薄い理想的な分布
の硬化層(斜線で図示)が得られる熱処理を施されるこ
とになり、その結果機械的強度に優れた鋼製品が得られ
る。
さて上述の如き本発明方法の効果は単に一の壁面101
1又は1012に高エネルギービームを側方から、すな
わち壁面1011又は1012に対する入射角が小とな
るように投射することのみによつて得られるものではな
く両壁面1011,1012の対向領域を同時的に側方
から投射することによつて得られるものである。すなわ
ち本発明者は本発明を完成する過程において、次のよう
な熱処理方法を試みた。すなわち最初の工程において第
1の壁面1011に対してのみこれに対向する方向から
レーザビームを投射し、次工程において第2の壁面10
12に対してのみこれに対向する方向からレーザビーム
を投射する方法を試みたが、この場合は後工程における
レーザビームの反射により第1の壁面が過処理されて軟
化ゾーンが現れることとなり両壁面の熱処理状態に非対
称性が現れる外、底面の表層部において先工程によつて
形成された硬化層ど後工程において形成された硬化層と
のオーバーラップ域が現れ、製品強度上好ましくない結
果を招来することになる。第6図は上述のようにして処
理されたラックの1(@に拡大した金属顕微鏡写真であ
つて、右側の壁面に黒く現れているのが軟化ゾーンであ
り、左右非対称の熱処理が行われていること及び底面に
オーバーラップ域が現れていることが示されている。こ
れに反して本発明方法による場合は両壁面1011,1
012の対向領域を同時的に熱処理するので、上述の方
法の如き不都合は全く現れないことになる。さて上述し
たように両壁面1011,1012の対向領域に高エネ
ルギービームを同時的に投射することは本発明方法の重
要な一要素てある。
次に説明する方法はレーザビーム発生装置の使用個数を
低減すると共に両壁面1011,1012に投射される
レーザビームの整合、すなわち両壁面1011,101
2の対向領域に対するエネルギ投射量を均等にし、且つ
投射タイミングの同時性を容易に確保することを可能と
するものである。すなわち、本発明に係る第2の熱処理
方法は、所定角度を隔てて対向する2つの壁面を有する
谷形2に形成された部分を具備する鋼製品の前記谷形の
部分の表面を熱処理する方法において、前記谷形の部分
に向かうレーザビームを該レーザビームの光路中に配設
した光学的手段により2分割した相異る方向に向かう第
1及び第2の分割レーザビー7ムを得、こら第1及び第
2の分割レーザビームの光路中に夫々配設した光学的手
段により第1の分割レーザビームを第1のに投射すると
同時に、第1の壁面における第1の分割レーザビームの
投射領域に対向する第2の壁面の領域に第2の分割レフ
ーザビームを投射することを特徴としている。以下この
第2の熱処理方法をその実施に使用する熱処理装置の一
実施例を示す図面に詳いて説明する。第2図において2
1はレーザビーム発生装置であつてラック20の歯溝2
01向けてレーザビーム21bが発せられるように配置
されている。22は断面が二等辺三角形をなす三角柱状
の二面鏡であつて、等辺に相当する二面に夫々反射鏡2
21,222を備えており、両反射鏡221,222の
接合線がレーザビーム21bにおける、歯溝201の長
手方向に延びる中心線と対向する直径と一致し、且つレ
ーザビーム21bの各反射鏡221,222に対する入
射角が等しくなるように、換言すればレーザビーム21
bが歯溝201の第2の壁面2012側と第1の壁面2
011側とに2分割されて振分けられるように配設され
ている。
この二面鏡22によつてレーザビーム21bは2分割さ
れて夫々異方向に進む第1及び第2の分割レーザビーム
221b,222bとなるが、反射鏡221によつて第
2の壁面2012側に振分けられた第1の分割レーザビ
ーム221bの光路中には該第1の分割レーザビーム2
21bを歯溝201の第1の壁面2011に向けて反射
させるべく平面鏡231が配設されており、該平面鏡2
31と第1の壁面2011との間にはこの分割レーザビ
ーム221bを集束する凸レンズ241が配設されてい
る。一方、反射鏡222によつて第1の壁面2011側
に振分けられた第2の分割レーザビーム222bの光路
中には該第2の分割レーザビーム222bを歯溝201
の第2の壁面2012に向けて反射させるべく平面鏡2
32が配設されており、該平面鏡232と第2の壁面2
012との間にこの分割レーザビーム222bを集束す
る凸レンズ242が配設されている。この場合において
も第1の分割レーザビーム221bが前記第1のレーザ
ビーム同様第1の壁面2011に投射され、且つその入
射角が可及的に小となるように、また第2の分割レーザ
ビーム222bが前記第2のレーザビーム同様第2の壁
面ζ2012における、第1の分割レーザビーム221
bによる第1の壁面2011の投射領域に対向する領域
に投射され、且つその入射角が可及的に小となるように
する必要があるが、これらの条件はレーザビーム21b
のビーム径、二面鏡22のt反射鏡221,222のな
す角度、分割レーザビーム221b,222bの平面鏡
231,241に対する入射角等を歯溝201の壁面深
さ、歯溝角度に応じて適当に選択することによつて充足
される。
なお分割レーザビーム221b,222b夫々を第1の
壁面2011、第2の壁面2012の夫々に集光投射す
る光学的手段としては前記平面鏡231,232と凸レ
ンズ241,242との組合せに替えて、各1個の凹面
鏡を用い、これを平面鏡231,232と略同位置に配
設することとしてもよい。このような装置を用いて本発
明に係る第2の熱処理方法を実施した場合は両壁面20
11,20)12が同時的に、しかも略等しい条件で熱
処理されることになり、前述の如く2つのレーザビーム
発生装置を使用した場合と同様に両壁面とも歯先平頂部
端縁側が厚く、底面側が薄い理想的な分布の硬化層が形
成されることになる。
そしてこの方・法による場合は第2図に示すレーザビー
ム21b及び分割レーザビーム221b,222bの光
路から理解されるように、レーザビーム21bとしてガ
ウス分布タイプのものを用いる場合はエネルギ密度の高
いレーザビーム21bの中心部が壁面2012,201
1の歯先寄りに投射され、エネルギ密度の低いレーザビ
ーム21bの周縁部が歯溝201の底面寄りに投射され
ることになにり、底面側部分においては反射による二次
投射効果が若干現れるので結果的により望ましい熱処理
パターンが得られることになる。また平面鏡231,2
32を適当な範囲で接近・離隔させることによつてエネ
ルギ密度の高い部分を歯溝201の底面中心から離隔さ
せ、又は該中心へ接近させることができるので、分割レ
ーザビームが投射される領域の投射エネルギ分布を所望
形態になし得る。更に二面鏡22としてその両反射面2
21,222のなす角度θを調節可能とした構造のもの
を使用することも可能てあり、この場合も角度θを適当
に調節することにより投射エネルギ分布を所望形態にす
ることがきる。すなわち僅かの操作のみで、壁面深さ、
歯溝角度の異る処理対象物には最適のエネルギ分布でビ
ームを投射するべく対処できる。第3図及び第4図は本
発明に係る前記第1の熱処理方法(レーザビーム使用)
により熱処理を施したラックの部分断面を示写真である
第3図は熱処理されたラックの部分断面を1@に拡大し
た金属顕微鏡写真であつて、壁面の表層部分が硬化層と
なつており、この硬化層は歯先平頂部端縁寄りが厚く、
壁面中央部が薄く形成されており、歯先強度の優れたラ
ックが得られた。
第4図は10皓に拡大した歯底部硬化層の金属顕微鏡写
真であつて、この硬化層部分が完全にマルテンサイト変
態をしていることが確認された。なお、第3図、第4図
のラック加工条件は次のとおりである。処理対象ラック
仕様 :m=2.5 圧力角=20ク 使用レーザビーム発生 装置 :炭酸ガスレーザビーム
発生装置2台 出力1
.5KW ビーム直径17顛φ レーザビームヘッドか ら壁面までの寸法 :235Ta ビーム走査速度 :300m/Min照射面前処理
:黒体化処理 なお下記の条件で本発明に係る第2の熱処理方法を実施
した場合にも同様に優れた熱処理が施された。
処理対象ラック仕様 :m=2.5 圧力角=20ク 使用レーザビーム発生 装置 :炭酸ガスレーザビーム
発生装置1台 出力
1.5KW ビーム直径17T0Rφ レーザビームヘッドか ら壁面までの寸法 :281.5wrI1.ビーム走
査速度 :13h/Min.照射面前処理
:黒体化処理 そして本発明方法による場合は比較的硬化層の薄い底面
部分においてもビッカース硬さ20砒■以上の硬度が得
られ、また硬化層の厚い歯先平頂部端縁寄りの壁面にお
いては60〔■以上の硬度が得られた。
以上詳述したように本発明による場合は、エネルギービ
ームによる鋼製品の表面熱処理技術一般に得られる自己
焼入(SeIf−Quench)効果が奏されることは
勿論、硬化層が望ましい厚さ分布で形成され、また溶融
による軟化ゾーンが形成されることもないなどの効果を
奏し、本発明がこの種の熱処理技術の向上に寄与すると
ころ多大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであつて、第1図は本
発明に係る第1の熱処理方法を説明する・ための説明図
、第2図は本発明に係る熱処理装置の略示図、第3図、
第4図は本発明方法により熱処理したラックの金属顕微
鏡写真、第5図は従来方法の問題点の説明図、第6図は
歯溝壁面を一側ずつ順次的に熱処理したラックの金属顕
微鏡写真である。 11,12,21・・・・・ルーザビーム発生装置、1
3,14,241,242・・・・・・凸レンズ、22
・・・二面鏡、231,232・・・・・・平面鏡。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定角度を隔てて対向する2つの壁面を有する谷形
    に形成された部分を具備する鋼製品の前記谷形の部分の
    表面を熱処理する方法において、第1の高エネルギービ
    ームを第1の壁面に投射すると同時的に、第1の壁面に
    おける第1の高エネルギービームの投射領域に対向する
    第2の壁面の領域に第2の高エネルギービームを投射す
    ることを特徴とする鋼製品表面の熱処理方法。 2 前記高エネルギービームがレーザビームである特許
    請求の範囲第1項記載の鋼製品表面の熱処理方法。 3 前記高エネルギービームが電子ビームである特許請
    求の範囲第1項記載の鋼製品表面の熱処理方法。 4 所定角度を隔てて対向する2つの壁面を有する谷形
    に形成された部分を具備する鋼製品の前記谷形の部分の
    表面を熱処理する方法において、前記谷形の部分に向か
    うレーザビームを該レーザビームの光路中に配設した光
    学的手段により2分割して相異る方向に向かう第1及び
    第2の分割レーザビームを得、これら第1及び第2の分
    割レーザビームの光路中に夫々配設した光学的手段によ
    り第1の分割レーザビームを第1の壁面に投射すると同
    時的に、第1の壁面における第1の分割レーザビームの
    投射領域に対向する第2の壁面の領域に第2の分割レー
    ザビームを投射することを特徴とする鋼製品表面の熱処
    理方法。
JP53083328A 1978-07-07 1978-07-07 高エネルギ−ビ−ムによる鋼製品表面の熱処理方法 Expired JPS6045247B2 (ja)

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