JPS6227040A - 物質を澱粉に吸着あるいは包接させる方法 - Google Patents

物質を澱粉に吸着あるいは包接させる方法

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JPS6227040A
JPS6227040A JP60163913A JP16391385A JPS6227040A JP S6227040 A JPS6227040 A JP S6227040A JP 60163913 A JP60163913 A JP 60163913A JP 16391385 A JP16391385 A JP 16391385A JP S6227040 A JPS6227040 A JP S6227040A
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JP
Japan
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starch
water
alcohol
substance
adsorbing
Prior art date
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JP60163913A
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English (en)
Inventor
Kimimichi Miyazawa
宮沢 公通
Kazumi Ohata
一美 大畑
Kozo Kamata
鎌田 耕造
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Sapporo Breweries Ltd
Original Assignee
Sapporo Breweries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は物質を澱粉に吸着あるいは包接させる方法に関
する。
物質を澱粉に吸着あるいは包接させることにより該物質
は吸湿、空気による酸化、光による変色。
劣化等の影響を受は難くなり、安定性が増大し、その用
途が拡大される。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕澱粉
が物質を吸着する性質を有していることは知られており
、吸着された物質の一部は澱粉に強く結合しており、澱
粉分子のらせん構造内に取込まれた、いわゆる包接され
た状態になっているものと考えられる。
このように澱粉に吸着または包接させることにより物質
は連敗、酸化等が起こり難くなるため、物質の固定化方
法として実用価値の高いものである。
しかしながら、物質を澱粉に吸着または包接させるため
の条件の検討が十分でないため、従来法では吸着または
包接させることが出来る物質の種類が制限されたり、効
率よく吸着または包接させることが出来ない等の問題点
を有していた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明者らは上記問題点を解決すべく検討を重ね
た結果、予め澱粉を溶媒で処理することが有効であるこ
とを見出し、かかる知見に基いて本発明を完成したので
ある。
本発明は、物質を澱粉に吸着あるいは包接させるにあた
り、該物質と接触させる前に澱粉を水または水とアルコ
ール類もしくはアセトンの混合液で処理するこ・とを特
徴とする物質を澱粉に吸着あるいは包接させる方法であ
る。
本発明に用いる澱粉としては種々のものがあり、たとえ
ばばれいしょ澱粉等の地下澱粉やとうもろこし澱粉等の
地上澱粉のいずれでもよい。
澱粉を処理するための溶媒としては水のほか水とアルコ
ール類、アセトン等の有機溶媒の混合液が用いられる。
なお、水と有機溶媒の混合液には澱粉を処理する際に有
機溶媒と水を別々に加える場合も包含される。また、ア
ルコール類としてはメタノール、エタノールおよびプロ
パツールが好適に使用される。さらに、吸着あるいは包
接される物質がアルコール類であるときは、溶媒として
アルコール類以外のものを使用すべきである。
澱粉を溶媒で処理する場合、溶媒として水のみを用いる
ときは、澱粉に対して所定量の水を加えて混合し加湿調
整する。加湿調整後の澱粉は水分含量が20〜40%、
好ましくは25〜30%となるようにすべきである。ま
た、アルコール類やアセトンを水との混合液として用い
る場合、アルコール類やアセトンの混合割合は10〜9
0%、好ましくは30〜80%である。この場合、澱粉
はアルコール類やアセトンの水溶液に浸漬し、好ましく
は60〜100℃で5〜60分間加熱する。
次いで、適当な手段にて乾燥することにより嵩比重の軽
い粉末状の澱粉が得られる。なお、この澱粉中の溶媒含
量については水分20〜40%、好ましくは25〜30
%、アルコール類またはアセトン痕跡量(通常0.00
1〜0.004%程度)乃至0.1%、好ましくは痕跡
量乃至0.01%が適当である。この範囲外の割合で溶
媒が存在しても澱粉による下記物質の吸着あるいは包接
量は低下する。
次に、吸着あるいは包接させる物質としては特に制限な
く、たとえば脂質(リノール酸、オレイン酸、リルン酸
など)、エステル(酢酸イソアミル、ベンジルアセテー
ト、ギ酸エチルなど)。
カルボニル化合物(シトラール、ノナナール、バニリン
など)、アルコール類(ブタノール、1−メントール、
リナロールなど)、芳香族化合物(ベンズアルデヒド、
安息香酸メチルなど)を挙げることができる。なお、澱
粉への物質の吸着については、物質が分子内らせん構造
に取り込まれているかあるいは分子鎖内に単に吸着され
た状態であるかは判別し難いので、本発明では物質が澱
粉に強く付着していて分離し難い状態にあることを吸着
あるいは包接と称する。
上記物質を前記の如く処理した澱粉と接触させることに
よって該物質を効率よく澱粉に吸着あるいは包接させる
ことができる。両者の接触は様々な態様にて行なうこと
ができるが、一般的には澱粉に対し物質を澱粉重量の1
〜5倍量、好ましくは2.5〜4倍量を加えて低温、好
ましくは0〜5℃にて1〜5時間混合することにより行
なう。
余剰の物質を濾過遠心分離等の適当な操作にて分離した
のち適当な手段にて乾燥することによって目的とする吸
着乃至包接された物質が得られる。
余剰量の溶媒や物質を除去するにあたり、濾過。
遠心分離等の一般的操作を行なったのち、物質の性質を
考慮して減圧あるいは加熱等の条件で留去したり揮散さ
せる方法を採用することもできる。
この方法は、吸着あるいは包接させる物質が酢酸イソア
ミル等であり、溶媒がアルコール類やアセトンを含むも
のであるときに好適に実施できる。
また、澱粉に吸着あるいは包接された物質の量を測定す
るには常法によって行なえばよく、たとえばメタノール
、エタノール等の有機溶媒を用いて澱粉を抽出し、抽出
液をガスクロマトグラフ分析することにより測定できる
〔実施例〕
次に、本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1 市販澱粉(水分11%)を水分が30%となるように加
湿調整したのち、これにカプロン酸を澱粉重量の3.5
倍量加え、0〜2℃で3時間混合した。
次いで、0〜2℃の温度にて24時間吸引乾燥した。得
られた乾燥品はカプロン酸のにおいが消失していた。澱
粉へのカプロン酸の吸着あるいは包接量は澱粉の10倍
量のメタノールにて澱粉を抽出し、抽出液をガスクロマ
トグラフ分析することによって測定した。結果を第1表
に示す。なお、比較のための加湿処理しない澱粉(水分
11%)を用いて同じ操作をした結果も併せて表示する
実施例2 コーンスターチ(水分11%)10gにエタノール17
.9 gと水7.9gを加え80〜90℃で20分間還
流煮沸した。この懸濁液に冷水1βを添加して液温を2
0℃に調整したのち、寛2濾祇を用いて濾過した。次い
で、ロータリーエバポレーター(40℃)にて乾燥した
このようにして得られた澱粉は雪状でふわふわしており
、水分含量は30%、エタノール含量は痕跡量であった
。この澱粉と対照の無処理澱粉を用いてベンズアルデヒ
ドを実施例1と同様の方法により吸着ないし包接せしめ
た。結果を第2表に示す。
実施例3 コーンスターチ(水分11%)10gにメタノール17
.9 gと水7.9gを加え80〜90℃で20分間還
流煮沸した。この懸濁液に冷水11を添加して液温を2
0℃に調整したのち、N12濾紙を用いて濾過した。次
いで、ロータリーエバポレーター(40℃)にて乾燥し
た。
このようにして得られた澱粉は雪状でふわふわしており
、水分含量は30%、エタノール含量は痕跡量であった
。この澱粉と対照の無処理澱粉を用いてブタノールを実
施例1と同様の方法により吸着ないし包接せしめた。結
果を第3表に示す。
第−主一犬 実施例4 市販澱粉(水分11%)を水分が30%となるように加
湿調整したのち、これに酢酸イソアミルを澱粉重量の3
.5倍量加え、0〜2℃で3時間混合した。
次いで、0〜2℃の温度にて24時間吸引乾燥した。得
られた乾燥品は酢酸イソアミルのにおいが消失していた
。澱粉への酢酸イソアミルの吸着あるいは包接量は澱粉
の10倍量のメタノールにて澱粉を抽出し、抽出液をガ
スクロマトグラフ分析することによって測定した。結果
を第4表に示す。なお、比較のため加湿処理しない澱粉
(水分11%)を用いて同じ操作をした結果も併せて表
示する。
葛−一り一表 〔発明の効果〕 本発明によれば、澱粉に対し種々の物質を効率よく吸着
あるいは包接させることができる。このようにして得ら
れる被吸着乃至包接物質は吸湿。
空気による酸化、光による変色、劣化等を受は難いので
、品質が長期にわたり安定する。したがって、保存性に
すぐでいる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)物質を澱粉に吸着あるいは包接させるにあたり、
    該物質と接触させる前に澱粉を水または水とアルコール
    類もしくはアセトンの混合液で処理することを特徴とす
    る物質を澱粉に吸着あるいは包接させる方法。
  2. (2)アルコール類がメタノール、エタノールおよびプ
    ロパノールのうちから選ばれたものである特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
  3. (3)水で処理後の澱粉中の水分含量が20〜40%で
    ある特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. (4)水とアルコール類もしくはアセトンで処理後の澱
    粉中の水分含量が20〜40%、アルコール類もしくは
    アセトン含量が痕跡量乃至0.1%である特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
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