JPS62265993A - 抗コレラ菌モノクロ−ナル抗体、それを生産するハイブリド−マ及びそれを用いたコレラ菌の検出方法 - Google Patents

抗コレラ菌モノクロ−ナル抗体、それを生産するハイブリド−マ及びそれを用いたコレラ菌の検出方法

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JPS62265993A
JPS62265993A JP61110177A JP11017786A JPS62265993A JP S62265993 A JPS62265993 A JP S62265993A JP 61110177 A JP61110177 A JP 61110177A JP 11017786 A JP11017786 A JP 11017786A JP S62265993 A JPS62265993 A JP S62265993A
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JP
Japan
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vibrio cholerae
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monoclonal antibody
ogawa
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JP61110177A
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Inventor
Junji Matsuda
潤治 松田
Fumio Gondaira
文夫 権平
Masaru Hirano
勝 平野
Masao Soga
正男 曽我
Junichi Sugiyama
純一 杉山
Tomoji Terada
寺田 友次
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Denka Seiken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、コレラ菌の抗原す因子に対するモノクロー
ナル抗体及びこれを用いたコレラ菌の検出方法に関する
。さらにこの発明は、コレラ菌の抗原す因子に対するモ
ノクローナル抗体を産生ずるハイブリドーマに関する。
[従来の技術] コレラ菌は法定伝染病てあり、コレラ菌(Vibrio
 cholerae O:I)によって引き起こされる
。また、コレラ菌は国際検疫伝染病原菌として重要な位
芒を占めている。
コレラ菌はビブリオ・コレラ(Vibri。
cholerae)に屈するが、分類学上のとブリオ・
コレラは多数の血清型に分けられ、コレラ菌はそれらの
うち血清型1に該当する。コレラ菌以外の血清型はしば
しばノンOlビブリオコレラ(non−01Vibri
o cholerae)又はナクビブリオ(NAG V
ibri。
cholerae)と呼ばれ、コレラ菌と区別されてぃ
る。両者は共にビブリオ・コレラN:″膠す)か、そ−
の行政上の取扱いは全く異なっている。すなわち、血清
型lであるコレラ菌は法定伝染病、国際検疫伝染病の原
因菌であり、その他の血清型の菌は食中毒の原因菌とし
て扱われる。
また、コレラ菌はさらにその菌体抗原(0抗原)の差異
に基づき、小川型、稲葉型、彦島型に分類される。これ
らの各型の抗原解析か行なわれた(Japanese 
Journal of 1ledical Scien
tificBiology vol、24. pp、9
コー100 ’(1971))研究によると、小川型の
抗原構造がC因子、b因子及びC因子て表現されるのに
対し、稲葉型はそのb因子の欠如した変異型てC因子及
びC因子て表現される。各因子の木質は菌の細胞表面上
にある多糖体である。C因子及びC因子は小川型及び稲
葉型の両方の型に共通しているが抗原の量的な違いがあ
り、℃因子は稲葉型には大量に存在し、小川型には少量
しか存在しない。また、彦島塁は小川型と稲葉型の中間
型てあり、抗原構造は小川型と同じくC因子、b因子、
C因子で表現されるか量的にb因子は小川型より少なく
、C因子は小川型より多く稲葉型より少ない。
コレラ菌を検出する場合には、まず検査材料、通常大便
を分離培地に塗布して菌を培養し、形態学的及び生化学
的にビブリオ・コレラであると同定された場合には、い
ずれの型のコレラ菌とも反応して凝集を引き起こすコレ
ラ菌抗血清(混合血清)と菌とをスライド上て反応させ
て凝集するかどうかを調べ(スライド凝集試験)、凝集
した場合にはコレラ菌とし、凝集しない場合にはナグビ
ブリオとする。コレラ菌であると同定されたら次に小川
型及び稲葉型の型特異血清を用いスライド凝集試験によ
って抗原型を決定する。すなわち、小川型特異血清に凝
集し、稲葉型特異血清には30秒以内には反応しないも
のは小川型とし、稲1!;型特異血清に中等度以上に凝
集し、小川型特異血清に全く反応しないものを稲葉型と
する。また1両特異血清のいずれにも明瞭に凝集するも
のを彦島型とする。
[従来技術の欠点] 上記検査に用いられる市原の抗血清はコレラ菌をウサギ
、ヤギなどに直接免疫することによって得られるポリク
ローナル抗体を含むものてあり、抗原因子a、b、cに
対する抗体のみか含まれているわけてはない。そのため
R型コレラ菌又はノンOfビブリオともまぎられしい凝
集を示す場合かある。また、これらの血清を作製する場
合、小川型と稲葉型において抗原因子Cか共通している
のて、稲葉型にのみ特異的に反応する血清を得ることか
困難であった。
[発明か解決しようとする問題点] この発明の目的は、コレラ菌の抗原す因子に対するモノ
クローナル抗体を提供し、それによって小川型コレラ菌
を感度良く検出することを回走にすることである。
[問題点を解決するための手段] すなわち、この発明はコレラ菌の抗原す因子に対するモ
ノクローナル抗体を提供する。
また、この発明は、該モノクローナル抗体と、コレラ菌
の疑いのある菌とを反応させ、生成される抗原抗体反応
物を検出することから成るコレラ菌の検出方法を提供す
る。
さらにまた、この発明は、小川型コレラ菌で免疫化した
動物の肺細胞と骨髄腫細胞とを融合させることによって
得られ、コレラ菌の抗原す因子に対するモノクローナル
抗体を産生するバイプリトーマを提供する。
[発明の効果] この発明によると、コレラ菌の抗原す因子に対するモノ
クローナル抗体か提供される。さらに、この発明による
と、小川型コレラ菌を感度良く検出することかてきるコ
レラ菌の検出方法か提供される。さらに、この発明によ
ると、上記モノクローナル抗体を産生ずるハイブリドー
マか提供される。
[発明の詳細な説明] この発明のモノクローナル抗体は、コレラ菌の抗原す因
子に対するモノクローナル抗体てあり、従って、コレラ
菌の抗原す因子とのみ特異的に抗原抗体反応を起こす。
すなわち、この発明のない稲葉型コレラ菌は凝集させな
い。
この発明のモノクローナル抗体は、以下のような工程に
より製造することかできる。まず、小川型コレラ菌で動
物を免疫化し、抗小用型コレラ菌抗体を動物体内に誘導
する。
次に動物の脾細胞をとり、これを骨髄腫細胞と融合させ
る。脾細胞と骨髄腫細胞との融合は。
それぞれの細胞のベレットを融合剤、例えばポリエチレ
ングリコールを含む溶液て懸濁、混合し、インキュベー
トすることによって行なうことができる。この場合、各
細胞ベレットの細胞数は例えば107ないし108個、
ポリエチレングリコール溶液の量は例えば11、好まし
いインキュベーション条件は20℃ないし37℃て2分
間から8分間てあり、脾細胞と骨髄腫細胞の数の好まし
い比率は1:1ないし10:lである。また、ポリエチ
レングリコールの好ましい分子量は1000から600
0である。
このようにして脾細胞のうちのあるものは骨髄腫細胞と
融合し、ハイプリトーマかつくられる0次につくられた
バイプリトーマを選択する。
ハイブリドーマの選択は、上記混合細胞浮遊液をHAT
培地中て培養し、HAT培地中に形成されたコロニーを
採取することによって行なうことかてきる。HAT培地
中てはハイプリドーマ以外の細胞は生育することがてき
ないからである。
次にハイブリドーマの増殖を認めた培地の上清を採取し
、小川型コレラ菌とスライド上て反応させてスライド凝
集試験を行ない、抗体陽性を示すもの、すなわち、凝集
を示すものを検索する。
この試験において抗体陽性を示すコロニーには求めるコ
レラ菌のb因子に対するモノクローナル抗体を産生ずる
ハイブリドーマか含まれている。抗体陽性を示すハイプ
リドーマは限界希釈法によるクローニングを繰り返すこ
とにより単一クローンとすることかできる。限界希釈法
とはハイブリドーマの濃度が低濃度、例えば3個/ml
になるように適当な培地例えば15w/v%牛脂児血清
を含むRPM11640培地て希釈し、これを少量づつ
、例えば0.21づつ分注し、クローンが増殖してきた
らこの操作を繰り返して単一クローンを得る方法である
。このようにしてこの発明のハイブリドーマを得ること
かできる。
このようにして得られたバイプリドーマを培養し、その
上清からこの発明のモノクローナル抗体を得ることかて
きる。また、特に抗体を大量に得るためには、この抗体
を動物、例えばマウスの腹腔内に摂取し、腹水を貯留さ
せ、この腹水から抗体を採取することもてきる。この場
合、マウスの腹腔に予めプリスタン(2,5,10,1
4−テトラメチルペンタデカン)を接種しておくことが
好ましい。この場合の好ましい接種量は0.31ないし
0.51である。また、動物の腹腔内に接種されるハイ
フリドーマの好ましい数は1 x 10’ないし1 x
 10’である。
このようにして得られるこの発明のモノクローナル抗体
は、常法により、硫酸アンモニウムて塩析し、イオン交
換クロマトグラフィー、ゲルろ過クロマトグラフィー等
により精製することかてきる。
この発明のモノクローナル抗体と検体とを反応させ、精
製される抗原抗体複合物を検出することによってコレラ
菌を検出することかてきる。このような検出は、従来の
免疫学的検出法、例えば凝集反応法、E r A (E
nzyme−Linkedlmmunosorbent
 As5ay)法、蛍光抗体法等に従来の抗体と同様に
用いることかてきる。凝集反応法では、不溶性担体にモ
ノクローナル抗体を結合させたものを含む懸濁液を調製
し、これをコレラ菌と反応させる。小川型コレラ菌か存
在すると小川型コレラ菌を介して担体か凝集するのて小
川型コレラ菌の存在を迅速に検出することかできる。凝
集は肉眼によっても確認することかできるし、吸光度°
を測定することによっても行なうことがてきる。不溶性
担体としては、従来と同様、ボリスチレンラテンクス、
各種動物の赤血球及びブドウ球菌等の細菌を用いること
かできる。また、従来から行なわれているのと同様に、
コレラ菌に対するポリクローナル抗体を不溶性担体に結
合させたものと検体とを反応させ、担体を洗浄後、標識
されたこの発明のモノクローナル抗体を反応させ、サン
ドイッチ複合体を形成させて反応に関与しなかった標識
抗体を除き、結合した標識物質の量を測定することによ
り、コレラ菌の検出を行なうこともてきる。この場合の
標識物質は酵素、ラジオアイソトープ、蛍光物質等を用
いることかてきる。また、スライド等にコレラ菌を固定
し、この発明のモノクローナル抗体を反応させ1次いで
このモノクローナル抗体に対する抗体に蛍光物質を結合
したものを反応させ、蛍光顕微鏡て観察してコレラ菌の
検出を行なうこともてきる。
以下、この発明の実施例を示し、この発明を具体的に説
明する。
実施例1 (1)免疫 コレラ菌小川型菌株(NrH41)と稲葉型菌株(NI
H35A3)とを普通寒天培地に培養し、0.5v/v
$ホルマリンで不活化するか又は100℃60分間以上
加熱処理した菌体をバッファーに約IB/1の濃度にな
るように懸濁し、免疫抗原とした。この抗原をメスのB
ALB/cマウスの腹腔内に0.51づつ6日間連続注
射した。lO日間後、同じ抗原を腹腔内に0.51注射
し、同時に0.11をマウスの尾静脈内に投与した。
(2)細胞融合 最終免疫より72時間後、マウスの膵臓を取り出し、単
細胞ベレットを調製した。単細胞ベレット中の細胞数は
10t′個であった。単細胞ベレットの調製は、採取し
た膵臓をステンレスメツシュてろ過してD−MEM培地
て3回遠心洗浄することによって行なった。この脾細胞
とマウス骨髄腫細胞P3X6:1−Ag8−6.S、:
l ノヘレット(入手先:大日本製薬)とを分子量40
00のポリエチレングリコールをダルベツコの培地に溶
かした溶液で懸濁、混合し、37℃で8分間インキュベ
ートして融合した。この場合、骨髄腫細胞ベレットの細
胞数は107であり、ポリエチレングリコールの濃度は
45重量%てあった。
(3)ハイブリドーマの選択 インキュベーション終了後、細胞浮遊液を96穴のマイ
クロウェルプレートに100.1づつ分注し、HAT培
地を加えながら約10日間37°Cで、5zco26度
インキュヘーター中で培養した。一方、別のマイクロウ
ェルプレートにて同様にHAT培地て培養した骨髄腫細
胞が7日間はどで死滅するのを確認した。10日目位よ
り多数のウェルより融合細胞のコロニーの出現を認めた
。コロニー出現後、6日間HT培地て培養し、以後は1
5w/v%牛脂児血清を含むllPM+1640培地て
37℃て5$[:026度インキュベーター中て培養し
た。
(4)抗体産生ハイブリドーマの選択及び単クローン化 ハイブリドーマの増殖を認めたウェルより培養上清を採
取し、小川型、稲葉型のコレラ菌を用いてスライド凝集
試験により抗体陽性を示すウェルを検索した。スライド
凝集試験はスライドガラス上て培養上清25ル1と各型
の加熱菌(120℃、90分加熱)浮遊液lOルlとを
混合し、凝集の有無及び程度を観察することにより行な
った。抗体陽性を示したハイブリドーマは限界希釈法に
よりクローニングを3回行ない単一クローンとした。限
界希釈法はハイブリドーマを3個/mlに15w/v%
牛脂児血清を含むRPM11640培地て希釈し96ウ
エルプレートに0.2ml/ウェルづつ分注することに
より行なった。
(5)モノクローナル抗体の作製 クローン化したハイブリドーマを15w/v%牛脂児血
’121 ヲ含t? RPM11640培地中て37℃
テs%co、 6度インキュベーター中て培養し、その
上清より抗体を得た。一方、多量の抗体を得るため0.
51のブリスタンを予め腹腔内に摂取したBALB/c
マウスの腹腔内に10’個のバイブリドーマを注射した
約1週間後よりマウスの腹腔内に腹水の貯留か見られ、
その中には高濃度の抗体か含まれていた。
この腹水を採取して抗体とした。抗体の精製は、常法に
より、50%飽和硫酸アンモニウムて分画後、イオン交
換クロマトグラフィー、ゲルろ過法を用いて精製した。
イオン交換クロマトグラフィー及びゲルろ過は常法に従
い、DEAEセルロース及びセファデックスG150 
(商品名)を用いて行なった。
実施例2 実施例1て確立されたハイプリドーマ株が産生ずる抗体
の免疫学的分類を調べた。これはハイブリドーマ培養上
清を各マウス免疫グロブリン特異抗血清を用いた二重拡
散法により試験することによって行なった。結果を次の
表に示す。
これらのハイツリドーマの産生する抗体をコレラ菌小川
型と稲葉型の菌株を用いてスライド凝集試験及び試験管
凝集試験て反応性の異同を決定した。この際、スライド
凝集試験及び試験管凝集試験は、具体的には上記腹水を
50倍に希釈したものを抗体として用い、スライド凝集
試験はその25ル1と菌液10牌1をスライド上て反応
させ、試験管凝集試験は希釈した抗体の0.25m1と
菌液0.251を小試験管内で反応させ、それぞれ凝集
の有無及び程度を観察することによって行なった。
試験の結果、ハイブリドーマ番号176−1とC−8−
19のバイブリトーマか産生する抗体は小川型、稲葉型
の両方の型のコレラ菌を凝集させ、B−3−14と八−
itのハイブリドーマか産生する抗体は小川型コレラ菌
のみを凝集させた(強く凝集)、一方、ハイブリドーマ
番号41−1と22−4の産生する抗体は稲葉型コレラ
菌に強い凝集性を示し、小川型コレラ菌に対しては弱い
凝集性しか示さなかった。これらの結果は、各ハイブリ
ドーマの産生ずる抗体は前記のコレラ菌抗原因子a。
b、cの理論に一致した成績を示すものてあった。ここ
で、強い凝集とは実質的に全ての菌か塊となり、そのた
め液中には画境以外に菌は実質的に存在しなくなって菌
が透明に見える程度の凝集を言い、弱い凝集とは、菌の
塊は形成されるけれども塊を形成しない菌も液中に存在
するため液が濁って見える程度の凝集を言う。
実施例3 実施例1により得られた精製モノクローナル抗体をリン
酸緩衝生理食塩液(pH7,0)て希釈したものと、該
液でlv/v%になるように懸濁したラテックス粒子(
粒径01Bm、ロース・ブーラン社製)とを等量づつ3
7℃て攪拌下に混合し。
十分感作させた。この場合、抗体の濃度は500gg/
lてあった。感作したラテックスは遠心分離後、上清を
除き、 5mg/mlのウシ血清アルブミンて処理した
。このようにして得られたラテックスをO,15M−ク
リシン緩衝液(po7.o)に懸濁して使用した。この
懸濁液の濃度は0.25v/v$であった。
上記の方法てハイブリドーマ番号176−1又はC−8
−19の産生ずる抗体をラテックスに感作したものを以
後Aラテックス液呼ぶ。同様にハイツリドーマ番号B−
]−14又はA−1−1の産生ずる抗体をラテックスに
感作したものを以後Bラテックスと呼ぶ。同様にバイブ
リド−7番号41−1又は22−4の産生する抗体をラ
テックスに感作したものを以後Cラテックスと呼ぶ。
検体と感作ラテツクスとの反応は次のように行なった。
判定板(ガラス又は紙製)上にA、B、及びCラテック
スの1滴(約25.1)を滴下し、これに検体(菌液、
糞便液)を1滴(約25g1)づつ加え、判定板を液か
こぼれない程度に前後に傾はラテックス液と検体とを十
分に混合させ、約30秒間はど反応させた。反応後ラテ
ックスの凝集を肉眼で判定した。
感作した各ラテックスは感作した抗体の反応性と同じて
Aラテックスは小川型、稲葉型両方の型のコレラ菌と凝
集し、Bラテックスは小川型コレラ菌とのみ凝集した。
一方、Cラテックスは稲葉型コレラ菌に強い凝集性を示
し、反応時間を長くすると小川型コレラ菌とも弱い凝集
を示した。
また、各感作ラテツクスの最小検出感度はAラテックス
か小川型、稲葉型両コレラ菌に対し5 x 10’個/
1、Bラテックスは小川型コレラ菌に対してl x 1
0’個/1.Cラテックスは稲葉型コレラ菌に対して5
 x 10’個/1てあった。最小検出感度の測定は、
濃度既知の菌液(4’x 10’/ml)を段階的に3
倍希釈した菌液のぞれぞれとラテックス浮遊液とを次々
と反応させ、弱い凝集かlII察される最小濃度の菌液
の濃度を求めることにより行な9た。
実施例4 感作ラテツクスによるコレラ菌の血清型判別
と直接検出 実施例3て得た感作ラテツクスを用いてコレラ菌62株
(小川型49株、稲葉型13株)との反応性を調べた。
全ての菌株を普通寒天培地に37°Cで培養し、生理食
塩液にて連理浮遊液(C度約1 x 10’/ml)を
作製した。この菌液と各感作ラテツクスとを判定板上て
反応させた。その結果、Aラテックスは62株全てと凝
集した。Bラテックスは小川型49株全てと凝集し、稲
葉型菌株とは凝集を示さなかった。一方、Cラテックス
は稲葉型13株と強い凝集を示したか小川型49株とは
凝集しなかった。
実施例5     ・ 各感作ラテ・ンクスのコレラ菌以外の菌との交差凝集性
を調べた。用いた菌株はナグビブリオ11株、赤痢菌l
O株、病原大腸菌10株、サルモネラ10株及び腸炎ビ
ブリオ10株てあった。その結果、3種類の感作ラテツ
クスはいずれの菌株とも凝集しなかった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)コレラ菌の抗原b因子に対するモノクローナル抗
    体。
  2. (2)小川型コレラ菌に対して強い凝集性を示すが稲葉
    型コレラ菌に対しては凝集性を示さない特許請求の範囲
    第1項記載のモノクローナル抗体。
  3. (3)小川型コレラ菌で免疫化した動物の脾細胞と骨髄
    腫細胞とを融合させることによって得られ、コレラ菌の
    抗原b因子に対するモノクローナル抗体を産生するハイ
    ブリドーマ。
  4. (4)ハイブリドーマB−3−14又はA−1−1であ
    る特許請求の範囲第3項記載のハイブリドーマ。
  5. (5)コレラ菌の疑いのある菌とコレラ菌の抗原b因子
    に対するモノクローナル抗体とを反応させ、生成される
    抗原抗体反応物を検出することからなるコレラ菌の検出
    方法。
JP61110177A 1986-05-14 1986-05-14 抗コレラ菌モノクロ−ナル抗体、それを生産するハイブリド−マ及びそれを用いたコレラ菌の検出方法 Pending JPS62265993A (ja)

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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JOURNAL OF CLINICAL MICROBIOLOGY=1983 *

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