JPS62265251A - ポリエチレンポリアミンの製造法 - Google Patents

ポリエチレンポリアミンの製造法

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JPS62265251A
JPS62265251A JP10765886A JP10765886A JPS62265251A JP S62265251 A JPS62265251 A JP S62265251A JP 10765886 A JP10765886 A JP 10765886A JP 10765886 A JP10765886 A JP 10765886A JP S62265251 A JPS62265251 A JP S62265251A
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polyamines
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靖 原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エチレンアミン主としてエチレンジアミンと
モノエタノールアミンより高品質のトリエチレンテトラ
ミン、テトラエチレンペンタミン。
ペンタエチレンへキサミノ。ヘキサエチレンへブタミン
等のポリエチレンポリアミンを製造するための改良され
た反応方法に関する。
ポリエチレンポリアミンは、エポキシ硬化剤。
潤滑油添加剤、腐食防止剤等として広く工業的に利用さ
れている有用な脂肪族ポリアミン化合物である。
〔従来の技術〕
ポリエチレンポリアミンは、従来工業的に二塩化エチレ
ンとアンモニアあるいは二塩化エチレンとアンモニア及
びエチレンアミンとの反応により製造されている(二塩
化エチレン原料プロセス)。
この方法により得られるポリエチレンポリアミンは、主
として単一成分のジエチレントリアミンおよび分子内に
アミン基を四個以上有するトリエチレンテトラミン〜ヘ
キサエチレンへブタミン等の高次ポリアミンから成って
いる。これらの高次ポリアミンは線状及び分岐ポリアン
ミ(非環状ポリアミン)や分子内にピペラジン環を有す
る環状ポリアミン等の多成分のポリアミン混合物である
これらの高次ポリアミンの品質は、通常ISO法(工s
o/To 61/(’T 9/GR9(sea、) 1
01 )や日本工業規格(、TIS K−2501)に
基づく過塩素酸ソーダ滴定さぁ求められるアミン価にて
表わされろ場合が多い。二塩化エチレン原料プロセスよ
り得られる上記の高次ポリアミンは、環状ポリアミンの
含有量が抑制された高いレベルのアミン価を有する品質
のものが各種産業分野へ供給され広く利用されている。
未だ実用化されていないポリエチレンポリアミンの製造
法の一つに、アンモニアまたは/およびエチレンジアミ
ンとモノエタノールアミンとを原料とする製造プロセス
がある(モノエタノール原料プロセス)。このプロセス
の主たる技術は、塊状ポリアミンの生成を抑え、非環状
ポリアミンを高収率にて得ることを目的としている。即
ち、線状ポリエチレンポリアミンの含有率が大きい高次
ポリエチレンポリアミンを製造し得る触媒が種々提案さ
れている。特開昭51−147600号公報、特開昭5
7−74531号公報、特開昭60−4164 j号公
報、特開昭60−94944号公報には、触媒としてリ
ン酸、亜すン酸、リン酸ホウ素、リン酸アルミ、リン酸
第二鉄、酸性リン酸ランタン、酸性リン酸セリウム等の
リン含有化合物を用いろことにより、ピペラジン、H−
アミノエチルピペラジンやN−ヒドロキシエチルピペラ
ジン等の環状アミンの生成を抑え、更にはトリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン中の非環状ポリ
アミンの収率向上が可能であることが記載されている。
ところで、これらの文献にもみられるようにモノエタノ
ールアミン原料プロセスから得られる分子内のアミン基
数が2個の比較的低分子量のポリエチレンポリアミン生
成物中には、水酸基を有するアミノエチルエタノールア
ミンやN−ヒドロキシエチルピペラジンの存在が確認さ
れている。原料として水酸基を有するモノエタノールア
ミンが使用されることから、これらの水酸基含有ポリエ
チレンポリアミンの生成は不可避である。本発明者らが
この方法により得られる多成分のアミン混合物から成っ
ている高次のポリエチレンポリアミン(分子内に四個以
上のアミノ基を有するポリアミン)の品質を詳細に検討
したところ、これらのポリアミンは化学構造上、以下の
如く分類されるポリアミン混合物であることが判明した
。即ち、■アミン基を有する非環状ポリアミン、■アミ
ノ基と水酸基を有する非環状ポリアミン、■アミン基を
有する環状ポリアミン、■アミン基と水酸基を有する環
状ポリアミン等に大別されるポリアミン混合物であった
モノエタノールアミン原料プロセスから得られろこれら
の水酸基を一部有するポリアミン混合物は二塩化エチレ
ン原料プロセスから得られる全く水酸基を有さないポリ
アミン混合物と、品質面で異なっている。水酸基を有す
るポリアミン混合物は、水酸基含有量に相当する量のア
ミノ基含有量が減少するため、アミン価が低下し好まし
い品質とは言い難い。
前記の公知文献に記載されている製造法にて得られるポ
リエチレンポリアミンは、水酸基含有に起因するアミン
基含有量の低下のため必ずしも品質的に優れたポリエチ
レンポリアミンの製造法ではない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ポリエチレンポリアミンの製造において、二塩化エチレ
ン原料プロセスとモノエタノールアミン原料プロセスと
は基本的に原料が全く異なる。そのため、得られる両者
のポリエチレンポリアミンは、化学構造及び0品質も異
なっている。即ち、高次ポリエチレンポリアミンの品質
を既知文献にみられる如く、単に非環状体と環状体との
比率から評価するだけでは不十分である。生成ポリアミ
ンのアミン価(アミン基含有率)を評価することにより
真の品質を把握できることになる。モノエタノールアミ
ンを原料とするポリエチレンポリアミン製造プロセスに
おいて触媒の種類や反応方法の違いに依存することなく
、高アミン価即ち高品質のポリエチレンポリアミンを製
造しつる新しい技術の開発が強く望まれている。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明者ら
は、アンモニアおよび/またはエチレンアミン(主とし
てエチレンジアミン)とモノエタノールアミンとの反応
によるポリエチレンポリアミンの製造法を鋭意検討した
結果、反応工程を二段反応に改良することにより、高品
質の高次ポリアミンを製造できる新規な事実を見出し本
発明を完成するに至った。
即ち、本発明は(1)アンモニアまたは/およびエチレ
ンアミンとモノエタノールアミンを1iM[−の酸性質
物質またはリン含有化合物の触媒存在下で250〜40
0℃の温度にて反応を行う第一の反応工程。(2)上記
(11の反応液から分離された沸点230℃(大気圧下
)以上の粗ポリアミン混合物とアンモニアおよび/また
はエチレンジアミンとを酸性質物質またはリン含有化合
物の触媒存在下で反応を行う第二の反応工程。上記+1
1および(2)の二段反応を行5ことを特徴とする高品
質の分子内にアミノ基を四個以上有するポリエチレンポ
リアミ/(トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペ
ンタミン、ペンタエチレンへキサミン、ヘキサエチレン
へブタミン等)の製造法である。
以上のよ5な改良された製造プロセスから得られる高次
ポリアミンは、水酸基含有量か大幅に低減され、高いレ
ベルのアミン価を有する高品質のポリエチレンポリアミ
ンであることが判明した。エチレンアミンとモノエタノ
ールアミンとの反応に使用される触媒の種類や反応条件
の違いにより、生成するポリエチレンポリアミンの品質
が大きく変動することが公知文献に示されているが、本
発明に基づく反応方法の適用により、触媒や反応条件に
大きく依存することなく、最終製品として高品質の高次
ポリエチレンポリアミンを得ることが可能となった。
本発明の第一の反応工程に使用される原料は、基本的に
エチレンアミンとモノエタノールアミンである。エチレ
ンアミンとは、エチレンジアミン。
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン。
テトラエチレンペンタミン等のポリエチレンポリアミン
であり、中でもエチレンジアミンが主に原料として使用
される。即ち、実質的には、エチレンジアミンとモノエ
タノールアミンの反応であり、エチレンジアミンの一部
または全部にアンモニア。
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等が用
いられても何ら差し支えはない。エチレンアミンとモノ
エタノールアミンとの供給比は3;1〜1:4(重量比
)の範囲が通常適用される。
これらの供給比以外の範囲で反応を実施することもでき
るが、生産性が著しく低下する等工業的に好ましいとは
いえない。反応温度は、通常250〜400℃にて実施
される。250℃以下では反応速度が著しく低下し、ま
た400℃以上では、生成したポリアミンの分解が起こ
り、実用的でないO 反応に使用される触媒は、通常、広翰の酸性質を有する
物質であれば使用できる。酸性質物質触媒は、本発明の
第一および第二の反応工程に共通して使用できる。例え
ば、硫酸、 1ii”j酸およびそれらの各種塩(硝酸
アンモニウム、硝酸アルミ、硝酸リチウム、vl酸鉄、
硫酸ぺIJ IJウム、硫酸硼素等)。
ハロゲン化水素やそのアンモニウム塩、各種金属塩類。
シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、ヘテロポリ酸等
の各種固体酸化合物。リン酸、&i合リン酸、亜リン酸
やそれらの各種アンモニウム塩や金属塩等が広く用いら
れる。以上のような各種の酸性質を有する物質の中でも
、本発明の反応には、リン含有化合物を触媒として用い
ることが好ましい。リン酸や亜リン酸は、反応時直接反
応系へ添加されてよいし、また、ケイソウ土、酸化チタ
ン、酸化ジルコニア等の酸化物に固定した固体酸の形態
で使用されてもよい。リン含有固体酸触媒の調製にあた
っては、リン酸、亜リン酸の他にオキシハロゲン化リン
やハロゲン化リン等が用いられてもよく、担持されろリ
ン化合物の種類は特に限定されるものではない。また、
亜リン酸ジエチル、亜リン酸トリフェニル、リンアミド
等の各種有機リン化合物も有用に使用できる。その他、
リン酸アルミ、リン酸ホウ素、各種酸性リン酸金属塩等
も触媒として使用可能である。上記のような各種リン含
有化合物の添加量は、目的とする反応を工業的に有意な
反応速度で進行せしめるに必要な触媒として有効な量で
あれば特に限定されるものではない。また、反応形式が
固定床、懸濁床。
均−液相反応方式等によるか、また用いられろ触媒の種
類によって大きく変動するため触媒の添加量を規定する
ことは困難である。例えば、懸濁床反応では原料の総重
量に対し、通常Q、05〜20重#E%の触媒が使用さ
れる。反応は、加圧下、エチレンアミンとモノエタノー
ルアミンまたはエチレンアミン、アンモニアとモノエタ
ノールアミン触させ実施されろ。
上記の第一の反応工程から得られた反応生成物中には、
アミノエチルエタノールアミンやヒドロキシエチルピペ
ラジンの他に、分子内に3個以上のアミン基と1個以上
の水酸基を有する極めて高沸点の高次ポリアミン類、即
ち、分子内に水酸基を有するポリアミンの存在が認めら
れる。これらの水酸基含有ポリアミンの中でも、アミノ
エチルエタノールアミンやN−ヒドロキシエチルピペラ
ジンは、蒸留により単一成分として分離できるが、例え
ば、分子内に3個のアミノ基と 個の水酸基を有するN
−ビトロキシエチルジエチレントリアミンは分子内に4
個のアミン基を有するトリエチレンテトラミンと分離す
ることが実質的に困難で、通常トリエチレンテトラミン
混合物の中に含有された形で反応液から蒸留により取り
出される。沸点230℃(大気圧下)以上のトリエチレ
ンテトラミン等の高次ポリアミン混合物中には、原料モ
ノエタノールアミン由来の水酸基含有ポリアミン生成が
不可避で、これがアミン価低減をもたらし、高次ポリア
ミン品質を低下せしめる原因となっている。本発明は、
第一の反応工程から得られた反応液を、230°C(大
気圧下)以下の沸点を有するアミン留分と、それ以上の
沸点を有する高沸点アミン留分とに分離し、後者の高沸
点留分のポリアミン混合物を第二の反応工程に供する操
作から成っている。該分離操作は、通常蒸留により行わ
れる。
沸点230℃(大気圧下)以下のアミン混合物は、通常
各々の成分に分離され、未反応エチレンジアミンやモノ
エタノールアミンは第一の反応工程へ循環再使用される
。また、ジエチレントリアミンは製品として取り出され
てもよいし、一部を第一の反応工程ヘリサイクルしても
よい。
沸点230℃(大気圧下)以上の高次ポリアミン混合物
は、通常第二の反応工程へ供されるが、その一部を第一
の反応工程ヘリサイクルしてもよい。
また、沸点230℃(大気圧下)以上の高次ポリアミン
混合物から単一成分として各々蒸留分離可能なN−アミ
ノエチルピペラジン、N−ヒドロキシエチルピペラジン
およびN−アミノエチルエタノールアミンを蒸留力、ト
シたより高沸点の高次ポリエチレンポリアミン混合物を
第二の反応工程へ供給してもよい。沸点230℃(大気
圧下)以上の高次ポリエチレンポリアミン混合物は、主
として分子内にアミン基を4個以上有するポリエチレン
ポリアミン混合物と、分子内にアミノ基と水酸基の総和
が4個以上である水酸基含有ポリエチレンポリアミン混
合物から成っている。これらのポリアミン類は、アミン
基や水酸基の数の相違のみならず、直鎖状・分岐状のポ
リアミンやビペラジン環含有ポリアミン等構造上の相違
をも考慮すると多成分のポリアミン混合物である。これ
らの高次ポリアミン類とアンモニアまたは/およびエチ
レンジアミンが触媒存在下、第二の反応工程にて反応せ
しめられる。沸点230℃(大気圧下)以上の高次ポリ
エチレンポリアミン混合物とアンモニアおよびエチレン
ジアミンとの供給比は、主に高次ポリエチレンポリアミ
ン混合物中の水酸基含有量により変化する。通常、高次
ポリエチレンポリアミン混合物中に存在する水酸基1当
i/IC9に対し、アンモニアおよびエチレンジアミン
の総和重量として(L1〜50kgである。好ましくは
、13〜21C9である。(Llkg以下では品質的に
良好とはいえない重質ポリアミン生成量が増加し好まし
くない。また、50pc9以上のアンモニア、エチレン
ジアミンを加えても、更なる品質の向上は認められず、
工業的にも何ら有利とはならない。
原料としてアンモニアを用いた場合、高次ポリエチレン
ポリアミン混合物中の水酸基1当量/It9に対し、ア
ンモニアは11〜5kgの範囲が好ましい。
5kg以上では反応圧力が高くなり、装置上工業的には
好ましくない。
反応に使用される触媒の種類は、第一の反応工程に用い
られた触媒と同一であり、好ましくはリン含有化合物が
有用である。触媒の添加量は全アミン原料に対し、通常
(105〜10重量%程度で応を有意に進行せしめる有
効な量であればよ〜・。
上記反応は、約250〜400℃の温度にて実質的に加
圧子液相で実施される。反応温度250℃以下では反応
速度が極めて遅く、工業的でない。
また、反応温度400℃以上では、生成ポリアミンの分
解が起り高品質ポリアミンの製造を目的とする本発明に
とって好ましくない。反応は、通常的10−500kg
/dの加圧下にて実施される。
反応時間は第一の反応工程および第二の反応工程におい
て通常約10時間以内に完結させることができる。反応
の形式は使用される触媒の種類や形態により異な嬬体触
媒を用いる場合は、固定床あるいは懸濁床の流通反応が
行われるが、懸濁床回分反応でも何ら差し支えはない。
また、リン酸が触媒として使用される場合は、均一液相
反応で実施することもできる。以上のように第二の反応
工程における反応方式は特に限定されるものではない。
第二の反応工程より得られる反応液は、エチレンジアミ
ンおよび/またはアンモニアやトリエチレンテトラミン
、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンへキサミ
ン、ヘキサエチレンへブタミン等の高次ポリアミンの他
、副生物として少量のピペラジン、ジエチレントリアミ
ン、N−アミノエチルピペラジy等が含まれている。
これらの反応液より蒸留等の分離操作にて回収されたエ
チレンジアミンおよび/またはアンモニアは第二の反応
工程へ再循環され使用される。生成したポリエチレンポ
リアミン類は蒸留等の分離操作にてトリエチレンテトラ
ミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンへキ
サミツ9重質ポリアミン等の個々の留分に分離され、製
品とじて供されることができる。
〔発明の効果〕 第一の反応工程から得られた反応生成物と第二の反応工
程から得られた反応生成物とを比較すると、第二の反応
工程から得られた反応生成物は、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、および重質アミン分の
より多い混合物からなり、よりアミン価の高い高次ポリ
エチレンポリアミンへ転化されている。
また、水酸基含有量は大幅に低減される。
エチレンアミンとモノエタノールアミンからポリエチレ
ンポリアミンを製造するに際し、本発明の改良された二
段反応の適用は、高次ポリエチレンポリアミンの高品質
化に極めて有用である。
゛〔実施例〕 本発明を実施例により説明するが、これにより特に限定
されるものではない。
記述をfjft FMにするため得られた生成物ポリエ
チレンポリアミンを以下のような記号で略記した。
EDA   エチレンジアミン P工P  ピペラジン AIICP   アミノエチルピペラジンHIP   
ヒドロキシエチルピペラジンDICTA  ジエチレン
トリアミン Tl!:TA  トリエチレンテトラミン(鎖状9分岐
状、環状異性体およびアミノ基と水酸 基との総和が4個の異性体) TKPA  テトラエチレンペンタミン(鎖状1分岐状
、環状異性体およびアミノ基と水 酸基との総和が5個の異性体) PKHA  ペンタエチレンへキサミンllL分岐状、
環状異性体およびアミン基と水 酸基との総和が6個の異性体) HVY   ヘキサエチレンへブタミンおよびより高次
のポリエチレンポリアミン混合物 AIIKA  アミノエチルエタノールアミンMEA 
 モノエタノールアミン 実施例1.2 第一の反応工程 1リツトルの電磁攪拌式オートクレーブにモノエタノー
ルアミン5869(lh52モル)、エチレンジアミン
2009(A33モル)および表1−1記載の重量の触
媒を加えた。触媒の重量%はモノエタノールアミンを基
準とした。この混合物を300 ’Cへ昇温後2時間反
応させた。反応圧は35〜45kg1adaであった。
反応終了後、反応液を取り出しガスクロマトグラフィー
分析を行い液組成を解析した。次に、反応液を充填塔高
さ1mの蒸留塔にて蒸留を行った。初めに常圧蒸留にて
水および低沸点生成物を留去した。減圧度を760から
45 Torrへ徐々に高め、塔頂温度100〜64℃
で主としてエチレンジアミン、ピペラジン、モノエタノ
ールアミンを留去した。更に減圧度を45からQ、 3
 Torr a塔頂温度100〜60℃にてジエチレン
トリアミン、N−アミノエチルピペラジンを留去した。
アミノエチルエタノールアミン及び少量のN−ヒドロキ
シエチルピペラジンは、塔中に存在していた。
蒸留釜に残った高次ポリアミンをガスクロマトグラフに
より分析するとアミノエチルエタノールアミンは全く認
められなかった。この蒸留釜残液をガスクロマトグラフ
および核磁気共鳴スペクトルにて分析を行い水酸基含有
量を測定した。更に、日本工業規格J工5K−2501
の分析法(クリスタルパイオレ、ト指示薬を用い、過塩
素酸ソーダ水溶液による滴定分析)を用いてアミン価の
測定を行った。その結果を表1−2に示した。
第二の反応工程 第一の反応工程および蒸留分離操作より得られた蒸留釜
残液(大気圧下、沸点250℃以上の高次ポリアミン混
合物)、主としてトリエチレンテトラミン、テトラエチ
レンペンタミンおよびペンタエチレンへキサミン等の重
質ポリアミンからなる高次ポリエチレンポリアミン混合
物(組成及び品質は表1−2記載データ参照。)180
9.エチレンジアミン4509および表2−1記載の重
量の触媒を1リットル電磁攪拌式オートクレーブに加え
た。この混合物を300℃へ昇温後45分間反応を行っ
た。反応圧は25〜35 kg /crtl aであっ
た。反応終了後、反応液を取り出し、その液組成をガス
クロマトグラフィーにて分析した。その結果を表2−2
に示した。(水およびKDAを除外した生成ポリアミン
類の重量組成。)次に、第一の反応工程において用いた
と同一の蒸留装置にて大気圧下沸点250℃以下の留分
(主としてエチレンジアミンおよびジエチレントリアミ
ン。
N−アミノエチルピペラジン、水)と、大気圧下沸点2
50℃以上の留分(主としてトリエチレンテトラミンお
よびより高次のポリエチレンポリアミン混合物)とに蒸
留分離した。沸点250℃以上(大気圧下)の留分につ
いてガスクロマトグラフ、核磁気共鳴スペクトルおよび
アミン価の測定を行った。それらの結果を表2−2に示
した。
実施例へ4 第一の反応工程 1す、トルの電磁攪拌式オートクレーブにモノエタノー
ルアミ/3o59(5,00モル)、エチレンジアミン
2009C!h55モル)、アンモニア409及び表1
−1記載の重量の触媒を加えた。
この混合物を300℃へ昇温後、2時間反応させた。反
応終了後、反応液組成をガスクロマトグラフにより分析
した。表1−2に原料KDA、MIA。
NH,および生成水を除く生成物の重量%を示した。
次いで、実施例1と同一の蒸留装置を用い、大気圧下で
の沸点230℃以下の留分(水、KDA。
PIF、MIA、DKTA、All!P)と、大気圧下
での沸点250℃以上の留分(AIKA、HKm’。
TETA、TIPAおよび重質ポリエチレンポリアミン
)とを、実施例1と同様の方法にて蒸留分離した。蒸留
塔中にAKIAおよび少量のHIPが存在し、蒸留釜K
TITAおよびそれより高次のポリアミン混合物が残っ
た。蒸留釜に残ったT E T A 、 T E P 
AおよびPIIiHA等の重質アミンから成る高次ポリ
エチレンポリアミン混合物のアミン価及び水酸基価を実
施例1と同様の分析法にて分析した。その結果を表1−
2VC示した。
第二の反応工程 第一の反応工程の蒸留分離操作において塔中に存在して
いたAXEAおよびHIPをメタノールにて洗い出し回
収した。回収液よりメタノールをエバボレートにより除
去し、AREAとHIPを取得した。この回収AIEA
、HEP混合物と蒸留釜残液(TICTAおよびそれよ
り高次のポリエチレンポリアミン)を合わせたポリアミ
ン混合物(大気圧下、沸点230℃以上の高次ポリエチ
レンポリアミン混合物)1909.エチレンジアミン5
809.アンモニア38gおよび表2−1記載の重量の
触媒とを1す、トル電磁攪拌式オートクレーブに加えた
。この混合物を500℃に昇温後、45分間反応させた
。反応終了後、ガスクロマトグラフにて液組成の分析を
行った。水、アンモニア、EDAを除く生成物のポリア
ミン組成を表2−2に示した。次に第一の反応工程にお
いて用いた蒸留装置にて、大気圧下非点250℃以下の
留分(KDA、PIF、AICIA、DKTA。
AMP、amp)と大気圧下沸点250℃以上(TET
A、TEPAおよびより高次ポリエチレンポリアミン)
の留分とに蒸留分離した。後者の沸点250℃以上の高
次ポリアミン混合物について、実施例1と同様に過塩素
酸ソーダ滴定、ガスクロマトグラフ分析、核磁気共鳴ス
ペクトル分析を行い、アミン価および水酸基価の測定を
行った。
その結果を表2−2に示した。
手続補正書 昭和61年 7月17日 特許庁長官 黒 1)明 雄 殿 1事件の表示 昭和61年特、/I願第10765802発明の名称 ポリエチレンポリアミンの製造法 3補正をする者 事件との関係 特許出願人 (連絡先)〒107  東京都港区赤坂1丁目7番7号
(束合ビル)東洋曹達工業株式会社 特r[情報部 電話番号(505)4471 4補正命令の日付 6補正の対象 「明細書の発明の詳細な説明の橢」 7葡正の内容 (り明細書、5頁下から5行 「アンミ」を「アミン」と訂正する。
(2)  同書、4頁11行 「モノエタノール」を「モノエタノールアミン」と訂正
する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a)アンモニアおよび/またはエチレンアミンと
    モノエタノールアミンを、酸性質物質 または、リン含有化合物の存在下に250 〜400℃の温度で反応させる第一の反応 工程、および (b)上記(a)の工程で得られた反応液から沸点23
    0℃(大気圧下)以上のポリアミン混 合物を分離し、このポリアミン混合物とア ンモニアおよび/またはエチレンジアミン とを、酸性質物質または、リン含有化合物 の存在下に、更に反応させる第二の反応工 程、 の二工程からなることを特徴とする分子内に四個以上の
    アミノ基を有するポリエチレンポリアミンの製造法。 2 (a)の工程においてエチレンアミンとアンモニア
    の総和対モノエタノールアミンの重量比が、3:1〜1
    :4である特許請求の範囲第1項記載の反応工程。 3 (b)の工程において沸点230℃(大気圧下)以
    上のポリアミン混合物と、アンモニアおよびエチレンジ
    アミンの総和との供給比が、ポリアミン混合物中の水酸
    基1当量/kgに対しアンモニアおよびエチレンジアミ
    ンの総和が0.1〜50kgである特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の反応工程。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0347154A (ja) * 1989-07-14 1991-02-28 Mitsui Toatsu Chem Inc 非環状のエチレンアミン類の製法
JPH0348643A (ja) * 1989-07-18 1991-03-01 Mitsui Toatsu Chem Inc 非環状のエチレンアミン類の製造方法
JPH0348642A (ja) * 1989-07-17 1991-03-01 Mitsui Toatsu Chem Inc 非環状のエチレンアミン類の製造法
JPH0348644A (ja) * 1989-07-18 1991-03-01 Mitsui Toatsu Chem Inc 非環状のエチレンアミン類の製法

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