JPS62264830A - 放電加工装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、放電加工装置、特に高度な加工精度が得られ
るようにするため、主要構造体の周囲に実質上密閉され
た空間を形成する遮蔽カバーをもうけ、該空間内の温度
を定温に保つことにより。

上記主要構造体が放電エネルギの熱影響や室内温度の変
化などによって変形することを防止するようにした放電
加工装置に関するものである。

〔従来の技術〕

放電加工装置は、第３図に図示されている如く。

ワイヤ電極を用いたワイヤ放電加工装置と２例えばグラ
ファイトなどを加工すべき形状に対応する形状に成形し
た電極を用いた放電加工装置（以下形彫り放電加工装置
と呼び２図示省略されている）とに大別されるが、上記
ワイヤ放電加工装置と形彫り放電加工装置とは、一般に
良く知られている如く、加工原理およびベッド、コラム
等の主要構造体の構成は基本的に同様である。

第３図は従来のワイヤ放電加工装置の基本概略構成図を
示している。図中の符号１はベッド、２はコラム、３は
上部アーム、４は下部アーム、５はワイヤ電極、６は電
極リール、７は巻取リール。

８は上部ガイド、９は下部ガイド、１０はＵＶテーブル
であって図示省略した制御装置により駆動されて上記上
部ガイド８の位置を制御するもの。

１１はＸＹテーブルであって図示省略した制御装置によ
り直交する２方向に駆動されるもの、１２は被加工体、
１３は被加工体支持具を表している。

第３図図示ワイヤ放電加工装置は、上記巻取リール７に
巻取られることにより走行するワイヤ電極５と被加工体
１２との間に１図示省略されている電源から放電エネル
ギを供給することによって放電を発生させ、被加工体１
２に対する放電加工を行うものである。なお、加工部分
には１図示省略されている加工液供給装置により加工液
（例えば蒸溜水）が供給されることは言うまでもない。

上記放電加工においては、上記ＸＹテーブル１１による
被加工体１２の位置制御、および上記ＵＶテーブル１０
によって上部ガイド８の位置制御を例えばＮＣ制御など
の制御手段を用いて行うことにより、所望する形状の加
工が行なわれる。

Ｃ本発明が解決しようとする問題点〕 第３図図示ワイヤ放電加工装置における加工精度は、上
部ガイド８．下部ガイド９および被加工体１２の相対的
な位置関係を如何に制御するかによって決定されると言
っても過言ではない。しかしながら、従来の放電加工装
置例えば第３図図示ワイヤ放電加工装置におけるヘッド
１．コラム２゜上部アーム３．下部アーム４等の主要構
造体は。

鋳造や板金溶接などによって製造されている。従って、
これらの主要構造体は、温度変化による変形（膨張、収
縮）が生じ易い。そのため、上記ＵＶテーブル１０およ
びＸＹテーブル１１の制御が如何に正確に行われたとし
ても、上記主要構造体に変形が生じると、上記上部ガイ
ド８と下部ガイド９との間に相対的な位置ずれが生じる
ため、高度な加工精度が得られなかった。なお、上記主
要構造体の変形発生の原因となる温度変化の発生源とし
ては下記の事項が考えられる。

（ｉ）上記主要構造体が磁性体であるため、放電電流に
よる渦流損失。

（１１）室温の変化。

（ｉｉｉ　）放電エネルギによる加工液の温度上昇。

（ｉｖ）使用されている電気部品から発生される熱。

一般に、放電加工装置は、長時間（例えば数日間）連続
して稼動させることが多い。本願発明者は、従来のワイ
ヤ放電加工装置による放電加工を数日間連続して実施し
、上部アーム、下部アーム。

コラム、加工液および室温の温度測定（第４図図示）を
行うと共に、この間の加工誤差測定を行った。なお、第
４図において２図示矢印ａ　（△−△）は上部アーム、
ｂ（・−・）は下部アーム。

Ｃ（ローロ）はコラム、ｄ（ｘ−ｘ）は加工液。

ｅ（０−０）は室温の夫々の温度変化を示している。そ
して、加工誤差は、Ｘ方向において＋１５〜−２０μｍ
、Ｙ方向において＋５〜−１Ｏμｍという測定値が得ら
れ、当該加工誤差は時間経過に対して不規則的に発生し
ていた。

上記測定結果によれば、装置各部の温度変化が不規則的
であり、従って当該温度変化にもとづいて発生する上記
上部アーム、下部アーム、コラム等の変形も不規則的に
発生し、そのため前述した如く高度な加工精度が得られ
ないという非所望な問題があった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上記の如き問題点を解決することを目的とし
ており、そのため本発明の放電加工装置は、電極と被加
工体が載置される加工テーブルとをそなえ、上記電極と
被加工体との間に放電を発生せしめることにより加工を
行うように構成された放電加工装置において、該放電加
工装置を構成する主要構造体の周囲に実質上密閉された
所定の空間を形成する遮蔽カバーをそなえ、該遮蔽カバ
ーにより形成された空間に気体を導入することにより、
当該空間の温度を定温状態に保つようにしたことを特徴
としている。以下１図面を参照しつつ説明する。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例構成図、第２図は本発明の他
の一実施例構成図を示す。

第１図は本発明が適用されたワイヤ放電加工装置の一実
施例を示し１図中の符号１４は遮蔽カバー、１５は蛇腹
体、１６は導気口を表し、その他の符号は第３図に対応
している。

第１図において、遮蔽カバー１４は、少なくとも主要構
造体に対して実質上密閉された所定の空間を形成するも
のである。なお、遮蔽カバー１４の一部分には、移動す
るＵＶＹテーブルＱおよびＸＹテーブル１１のために蛇
腹体１５がもうけられると共に、複数箇所に導気口１６
および図示省略した排気口がもうけられている。そして
、上記’ｆＬ’６カハー１４によって形成された空間内
を定温。

定湿に保持するため、上記導気口１６から気体が導入さ
れる。なお、当該導気口１６から導入される気体の温度
および湿度は、上記空間内の温度およびンＷ度に対応し
て調整されている。

このように、上記遮蔽カバー１４によって形成されてい
る空間内が定温、定湿に保持されているため、主要構造
体の変形が防止されると共に、上記空間内に存在する金
属部品の防錆効果を図ることも可能となる。

第２図図示実施例は１本発明が適用された形彫り放電加
工装置であり、基本的には第１図図示実施例と同様であ
る。即ち、主要構造体であるベッド１．コラム２．アー
ム２２は周囲に所定の空間が形成されるように遮蔽カバ
ー１４によって覆われている。そして、該遮蔽カバー１
４の複数箇所にもうけられている導気口１６　、　１６
　、−−−−−−−から気体を導入して、上記空間内が
定温、定湿となるようにすることによって、主要構造体
の非所望な変形を防止するように構成されている。なお
１図中の符号２１は加工ヘッド、２２はアームであって
加工ベッド２１を支持するもの、２３は加工電極、２４
は加工電極２３の加工送りを行うスピンドル、２５は加
工槽、２６は加工液を表し、その他の符号は第１図に対
応している。

〔発明の効果〕

以上説明した如く９本発明によれば、主要構造体の周囲
に実質上密閉された空間をもうけ、該空間の温度が定温
に保たれるようにしたため、上記主要構造体が放電エネ
ルギの熱影容や室温の温度変化などによって変形（膨張
２収縮）することを防止することが可能となり、その結
果極めて精度の高い放電加工を行い得る放電加工装置を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例構成図、第２図は本発明の他
の一実施例構成図、第３図は従来の放電加工装置を説明
するための概略構成図、第４図は従来のワイヤ放電加工
装置における温度変化実測図を示す。 図中、１はベッド、２はコラム、３は上部アーム、４は
下部アーム、５はワイヤ電極、８は上部ガイド、９は下
部ガイド、１４は遮蔽カバー、１５は蛇腹体、１６は導
気口、２２はアームを表す。 珊１　ｍ 釦・−□　　　　幌２聾□

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電極と被加工体が載置される加工テーブルとをそなえ、
   上記電極と被加工体との間に放電を発生せしめることに
   より加工を行うように構成された放電加工装置において
   、該放電加工装置を構成する主要構造体の周囲に実質上
   密閉された所定の空間を形成する遮蔽カバーをそなえ、
   該遮蔽カバーにより形成された空間に気体を導入するこ
   とにより、当該空間の温度を定温状態に保つようにした
   ことを特徴とする放電加工装置。