JPS62262945A - りんごの包装材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はりんごの腐敗防止に優れた包装材料に関する。

（従来の技術〕 従来、りんごの貯蔵、運搬、保管に木材、紙、段ボール
、フィルム、プラスチック、発泡プラスデック、布帛、
網などの包装材料が用いられてきた。

そして、これらの包装材料はりんごの流通過程にあける
商品価値の低下を防止する意味で、ある程度の効果を有
している。

しかしながら、これらの包装材料は単に物理的な外圧に
よるりんごの変形、損傷を防止するのみであって、りん
ごそのものの腐敗を防止するものではなく不十分であり
、経済的損失のみならず、食品衛生上の観点からもりん
ごの腐敗防止包装材料の出現が強く望まれている。

りんごは生産量の著しく大きい果実でおり、生産地が限
定されているため、大量に出荷、運１（ｒｌ、保管を行
なう必要がある。包装状態にａ３ける腐敗防止が強く望
まれているが、未だ有効な方法が見出されていない。

（本発明が解決しようとする問題点〕 本発明はり−んごの貯蔵、運搬、保管など流通過程およ
び消費者の手に渡った必との保管に至るまで長期間にわ
たり、りんごの物理的損傷を防止するばかりでなく、腐
敗を防止する効果があり、かつ生鮮度の保持性が良く、
味覚を１０わしめないりんご包装材料であり、食品衛生
上人体無毒の包装材料を工業的に支価に提供することを
目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は次の構成を有する。

分子内にカルボキシル基を２個以上有するオキシカルホ
ン酸化合物と第−鉄塩および／あるいはＬ−アスコルビ
ン酸と第一鉄塩からなる調合剤を配合してなるりんごの
包装材料。

以下本発明について詳しく説明する。

本発明の包装材料は分子内にカルボキシル基を２個以上
有するオキシカルボン酸化合物と第−鉄塩および／ある
いはＬ−アスコルビン酸と第−鉄塩から成る調合剤を配
合させることが必須でおる。

つまり、前記構成とすることにより、りんご自体から発
生する腐敗成分を化学的反応、分解や物理的吸着捕集に
より無害化が可能となり、りんごが長期間腐敗すること
なく、生鮮度の高さ、味覚を損わしめないうれた保護効
果を発揮することを見出したものでおる。

本発明を構成する包装材料に配合される調合剤は、分子
内にカルボキシル基を２個以上有し、かつ水酸基を少な
くとも１個有するオキシカルボン蒙化合物および／必る
いはＬ−アスコルビン酸が必要でおる。該化合物を構成
させたことにより、本発明を構成する調合剤のもう一つ
の成分でおる第−鉄塩の化学的安定性を高めることがで
き、該調合剤の水溶液は長期間第一鉄イオンとして維持
されるほか、後述するように該調合剤を配合したりんご
の包装材料は長期間、空気、光、熱に暴露されても第−
銖イオンの活性状態が維持される。

また、該化合物を構成させたことにより、第一鉄塩との
化学的形成物は水に対する溶解性が高く、各種の形態を
有する包装用基礎素材に配合するのに有効に作用するば
かりでなく、有効成分を高濃度に配合できるなど、本発
明の目的を高める上で有効に作用できるものでおる。

本発明を構成する分子内にカルボキシル基を２個以上イ
１するオキシカルボン酸化合物の具体例としては、酒石
酸、クエン酸、リンゴ酸などを挙げることができ、これ
らの化合物のカルボキシル基の一部がアルカリ金属塩、
またはアンモニウム塩でおってもよい。ざらに、これら
の化合物にＬ−アスコルビン酸を混合あるいは単独で使
用することもできる。該化合物は人体に無害であり、環
境汚染づることもなく、かつ工業的に安価な化合物でお
り、熱に対しても安定であるという利点を有する。

一方、本発明の他の成分を構成する第一鉄塩の具体例と
しては、硫酸第一鉄、ＦｉＡ酸第−銖アンモニウム、塩
化第一鉄、硝酸第一鉄などを挙げることができる。これ
らは単独であっても混合物でおっても良い。要は第−鉄
塩が必要である。第一鉄塔は通常０．０１〜１モル／α
水溶液として調整される。

オキシカルホン酸化合物および／またはＬ−アスコルビ
ン酸の量（△）は第一鉄塩（Ｂ）に対し、（Ａ＞／（Ｂ
）−〇、００３／１〜２／１（−［−ル１モル）、好ま
しくは０．０１／１〜１．５／１（モル１モル）、より
好ましくは０．１／１〜１／１（モル１モル）が効果の
長期持続の点から好ましい。該オキシカルボン酸および
／またはＬ−アスコルビン酸の♀がこの範囲未満では、
本発明の目的を達成できないし、また反対にこの範囲を
越えても目的を達成するには過剰であり、経汎的でない
。

なあ、本発明を構成する調合剤原液に、硫安などのＰ　
Ｈ′、ＡＷｊ剤を添加すると効果を高める上で好ましい
。

このようにして得られた調合剤１京液は原液そのままで
、または数倍〜数百倍に水で希釈して、オガクズ、木材
、紙、段ポール、フィルム、プラスチック、発泡プラス
チック、布帛、網、編地、不織布、セルローススポンジ
、パルプなど天然、人工の多孔材、シート状物の包装用
基礎素材に含浸、塗布、噴霧などの方法で調合し、乾燥
して本発明のりんごの包装材料が得られる。また、該調
合剤原液から有効成分を一旦濃縮乾固などの方法により
粉末体となし、この′粉末体を前記の包装用基礎素材に
練り込んだり、圧縮成型法により混合することにより本
発明のりんごの包装材料を得ることができる。

本発明を構成する調合剤の包装用基礎素材への配合聞は
、包装すべぎりんごの数や包装空間容積の大きざ、包装
方式などにより適宜選択される。

特に限定する必要もないが、通常、包装用基礎素材の重
量に対し、調合剤の乾燥固形分重量として、０．０１〜
５００ｆｆｉｆｆｉ％で必る。この範囲未満では本発明
の効果が十分でないし、この範囲を越えると包装用基礎
素材への固定化が不十分となり好ましくない。

本発明のりんごの包装材′＃１には、仕上げ剤として、
例えば水またはアルコール可溶性ナイロン、その他合成
樹脂などの水またはアル゛コール溶液の含浸、塗布、噴
霧により、包装材料表面に数ミクロンないしＯ０数ミク
ロンの薄い膜をコーティングするのも好ましい実施態様
である。

本発明の包装材料の使用形態は、通常用いられるりんご
箱の全部を形成していても良いし、一部分であっても良
い。また、通常、りんごを積み重ねるのに用いられる故
紙パルプやプラスチックなどから成型された損傷防止用
の中敷き基板の全部または一部分として使用される。さ
らに、りんご箱の内部の天井、壁、底部などに本発明の
包装材料を貼付、固定化するのが使用上の手軽さの点で
良い。

他の使用形態として、例えば本発明の包装材料である紙
類、不織布類、網類、あるいは一般のイ［帛類でりんご
を直接または間接に包み、それを梱包することも効果を
長期間保持される上で有効でおる。

本発明の調合剤はセルロースおるいは親水性の材料に対
し特に優れた付着性を有するが、空孔率の高い材料では
一般に内部まで浸透し、安定に保持される。

本発明の包装材料の必要量は、りんごの種類や大きざ、
保存期間、保存場所の状態などにより適宜選択されるが
、通常、小玉のりんごからスターキング、ジョナゴール
ドクラスの比較的おおだまに至るまで、りんご１個当り
包装材料に配合された第一鉄イオンとして０．０１〜１
０ミリモル、好ましくは０．１〜５ミリモルの包装材料
が本発明の目的を達成する上で必要である。

本発明の包装材料は長期に安定であり、反復有効に使用
されるので経済的である。特に分子内にカルボキシル暴
を２個以上有するオキシカルボン酸化合物と第一鉄塩か
らなる調合剤を用いたものはより光、熱に対して安定性
が大きく優れている。

以下、実施例により詳しく説明する。

（実施例） 実施例１ Ｌ−アスコルビン酸を０．ＯＯ’１モルから２モルまで
種々のモル量を水に溶解し、これらの溶液それぞれに硫
酸第一鉄を１モル加え、攪拌しながら溶解して１Ｑの水
溶液を調合した。

これらの調合剤を東洋濾紙５△１２．５ＱＭ１枚にそれ
ぞれ２ｍｌを添加し自然乾燥した。

乾燥濾紙をティッシュペーパーにはさみ、これをりんご
（ジョナゴールド）に巻いてそれぞれ密閉容器に入れ、
室温下で４０日間放實した。

取り出した時のりんごの状態は第１表のとおりであった
。

第１表 実施例２ し−アルコルビン１０．５モルとクエン１１０゜５モル
を混合使用した以外は、実施例１と同様にして行なった
。その結果、りんごの腐敗は認められなかった。

実施例３ 酒石酸１モルを用いた以外は実施例１と同様にして調合
した。この水溶液を木材パルプ（厚さ０゜５　ｍｍ、面
積１００ｔｆｆｌ＞に含浸させ、乾燥させた。

パルプへの付着ωは、第一鉄イオンとして１０ミリモル
であった。

これを縦２３ｃｍ、横２６ｃｍ、高さ２０ｃｍの段ボ−
ル箱の内側天井に貼布し、箱の中にりんご（スターキン
グ）１０個を入れ４０日間窄温に放置した。同時にブラ
ンクテストとして未処理バルブを入れたものは２５日間
の放置ですへてはげしい腐敗力福１２められたが、本発
明を通用した箱に保管したりんごには全く異常が認めら
れなかった。

実施例４ 硫酸第一多久アンモニウム（Ｔニー／し塩）０．５モル
、クエン１０．５モル、硫安０．５モルからなる１１１
の調合剤（実験番号１）を調合した。また同じ方法て硫
酸筒−銖０．５モル、し−アスコルビン酸０．５モルか
ら７よる調合剤（実験番号２）および、硫酸筒−銖０．
５モルのみの調合剤（実験番号３、比較試料２）をそれ
ぞれ同弓調合した。

これらの調合液をそれぞれ、丸線紙（東洋濾紙の５△−
１２，５ＣＭ）１枚に２ｍｌ添；叫し、日当りの良い部
屋にて空気中で自然乾燥したあと、ざらに２力月問およ
び４力月間放置して第一鉄イオンの安定性を調べた・こ
のときの丸線紙の着色状態とロダンカリによる鉄イオン
の定性分析結束を第２表に示した。

また、２力月および４力月放置（麦の丸線紙１枚をティ
ッシュペーパー２枚の間に挾み、これでりんご（赤玉）
を巻き、ポリ袋に入れ、密閉したあと３週間放置してり
んごの腐敗状態を調べた。比較試料として、何も添加し
ないただの丸線紙についても同じ方法でテストした（比
較試料１）。

３週間経過後のりんごの腐敗状況を第２表に示す。実験
番号２では丸岡紙の空気中放買明間が２力月ではりんご
の腐敗防止効果が認められたが、４力月放置した必との
丸線紙では効果はなく十分でなかった。

実験番号］の場合は、調合剤を添加した丸ＫＷ紙を４力
月放置した必とも同様にりんご防腐に優れた効果を示し
た。

比較試料１および比較試料２の場合はりんごの腐敗防止
効果が認められなかった。

〔発明の効果） 本発明の包装材料は、りんごの生産者から消費者の手に
渡るまでの貯蔵、運搬、保管などの長門間にわたり、り
んごの外圧による物理的損傷を防止するばかりでなく、
腐敗防止に極めて優れた効果を発揮する。また、生鮮度
の保持性が良く、味覚をｎねしめないりんご包装材料で
あり、良品衛生上人体無毒の侵れた包装材料で必る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 分子内にカルボキシル基を２個以上有するオキシカルボ
   ン酸化合物と第一鉄塩および／あるいはＬ−アスコルビ
   ン酸と第一鉄塩からなる調合剤を配合してなるりんごの
   包装材料。