JPS62261575A - 検出ヨ−レ−ト補正装置 - Google Patents

検出ヨ−レ−ト補正装置

Info

Publication number
JPS62261575A
JPS62261575A JP10450486A JP10450486A JPS62261575A JP S62261575 A JPS62261575 A JP S62261575A JP 10450486 A JP10450486 A JP 10450486A JP 10450486 A JP10450486 A JP 10450486A JP S62261575 A JPS62261575 A JP S62261575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yaw rate
zero point
steering angle
wheel steering
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10450486A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Komoda
薦田 紀雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP10450486A priority Critical patent/JPS62261575A/ja
Publication of JPS62261575A publication Critical patent/JPS62261575A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/159Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels characterised by computing methods or stabilisation processes or systems, e.g. responding to yaw rate, lateral wind, load, road condition

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車体の一部に組付けられたヨーレートセンサに
より検出された検出ヨーレートを補正する検出ヨーレー
ト補正装置に関する。
(従来技術〕 従来から、車体の一部に組付けられたヨーレートセンサ
により検出された検出ヨーレートを用いて車両の各種状
態を制御する装置はよく知られており、例えば特開昭5
7−44568号公報にはヨーレートセンサからの信号
に応じて後輪の操舵−状態を制御する装置が示され、ま
た特開昭60−161255号公報にはヨーレートセン
サからの信号に応じて前輪の操舵状態を制御する装置が
示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに、上記従来装置にあっては、いずれの場合も、
ヨーレートセンサによる検出ヨーレートをそのまま車両
の各種状態の制御に利用しているので、ヨーレートセン
サの周囲の温度の変化、同センサに供給される電圧の変
化、同センサ自体の経時変化等の理由により同センサに
よる検出ヨーレートの零点がずれてくると、検出ヨーレ
ートの精度が悪くなって前記各種状態の制御が良好に行
われなくなるという問題があった。
本発明は上記問題に対処するために案出されたもので、
その目的とするところは、上記零点のずれ状態を学習し
た学習補正値に基づきヨーレートセンサにより検出され
た検出ヨーレートを補正することによって、上記各種状
態の制御に利用されるヨーレートの精度を良好に保つよ
うにした検出ヨーレート補正装置を提供しようとするも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる問題を解決して上記目的を達成するために、本発
明の構成上の特徴は、第1図に示すように、車体の一部
に組付けられたヨーレートセンサ1により検出される検
出ヨーレートを補正する検出ヨーレート補正装置であっ
て、前記ヨーレートセンサ1により検出された検出3.
−レートを順次サンプリングするサンプリング手段2と
、検出ヨーレートの零点に対応した基準値を記憶する基
準値記憶手段3と、車両の停止状態又は略停止状態を検
知する車両停止状態検知手段4と、前記車両停止状態検
知手段4により車両の停止状態又は略停止状態が検知さ
れたとき前記サンプリングされた検出ヨーレートの前記
基準値に対するずれ分に対応した値を前記サンプリング
タイミング毎に所定時間累算する累算手段5と、前記基
準値に前記累算結果を加味することにより前記基準値を
更新する基準値更新手段6と、検出ヨーレートに前記。
更新された基準値を加味する補正演算を施して検出ヨー
レートを補正する補正演算手段7とを備えたことにある
〔発明の作用〕
上記のように構成した本発明においては、サンプリング
手段2がヨーレートセンサ1により検出された検出ヨー
レートを順次サンプリングし、車両停止状態検知手段4
によって車両の停止状態又は略停止状態が検知されたと
き、累算手段5が前記サンプリングした検出ヨーレート
と基準値記憶手段3に記憶されていて検出ヨーレートの
零点に対応する基準値とのずれ分を前記サンプリングタ
イミング毎に所定時間累算する。この場合、車両が停止
状態又は略停止状態にあれば、当該車両のヨーレートは
本来零であって、検出ヨーレートの前記零点に対応した
基準値からのずれ分はヨーレートの零点に間する検出誤
差を表すので、前記累算結果は前記所定時間内における
ヨーレートセンサ1の零点に関する検出誤差の発生状態
を学習した検出ヨーレートの零点補正値を示すことにな
る。
そして、基準値更新手段6は基準値記憶手段3に記憶さ
れている前記零点に対応した基準値に、前記零点補正値
を示す累算結果を加味することにより前記基準値を更新
するので、前記基準値は、所定時間毎に修正されて、長
時間に渡りヨーレートセンサ1の零点に関する検出誤差
の発生状態を学習した検出ヨーレートの零点補正値を示
すことになる。このような零点補正値を示す基準値は補
正演算手段7の補正演算に利用されて、補正演算手段7
が検出ヨーレートを前記基準値に基づいて補正した補正
検出ヨーレートを算出する。
〔発明の効果〕
上記作用説明からも理解される通り、本発明によれば、
ヨーレートセンサ1の周囲の温度の変化、同センサ1に
供給される電圧の変化、同センサ1自体の経時変化等の
理由により同センサ1による検出ヨーレートの零点がず
れてきても、この零点のずれの発生状態が学習され、か
つこの学習結果に基づき検出ヨーレートが補正されるの
で、補正された補正検出ヨーレートの精度は常に良好に
保たれる。そして、この補正検出ヨーレートを車両の各
種状態の制御に利用することにより、該制御が良好に行
われるようになる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明すると、第
2図は本発明に係る検出ヨーレート補正装置が適用され
た前後輪操舵車を概略的に示している。この前後輪操舵
車は、左右前輪10a、10bを操舵する前輪操舵装置
20と、左右後輪11a、llbを操舵する後輪操舵装
置30と、後輪操舵装置30を制御する電気制御装置4
0とを備えている。
前輪操舵装置20は、操舵ハンドル21に接続した操舵
軸22の下端に固着されたビニオン22aおよびこのピ
ニオン22aに噛合するラック歯23altfiえたリ
レーロッド23を有し、操舵ハンドル21の回動に応じ
てリレーロッド23がその軸方向に変位するようになっ
ている。このリレーロッド23の変位は同ロッド23の
両端に各々接続された左右タイロッド24a、24bに
伝達され、同変位に基づく左右タイロッド24a、24
bの揺動により左右ナックルアーム25a、25bが回
動されて、左右前輪10a、10bが操舵されるように
なっている。また、操舵軸22の中間部にはパワーステ
アリング用切換え弁26が組付けられ、同切換え弁26
は、操舵軸220回転に応じて、電動モータ27aによ
り駆動される油圧ポンプ27bからの高圧油を、リレー
ロッド23に固着したピストン28aを収納したパワー
シリンダ2−8の一方の油室に供給し、かつ同シリンダ
28の他方の油室からリザーバ27cへの油戻しを許容
する。パワーシリンダ28は前記高圧油の供給によりピ
ストン28a及びリレーロッド23を同ロッド23の軸
方向に変位させて、操舵ハンドル210回動に応じた左
右前輪10a、1obの操舵を助勢する。
後輪操舵装置30は、電気制御装置40により回転が制
御される電動モータ31.同モータ31により回転駆動
される後輪操舵軸32の後端に固着されたピニオン32
a及びこのビニオン32aに噛合するラック歯33aを
備えたリレーロッド33を有し、電動モータ31の回転
に応じてリレーロッド33がその軸方向に変位するよう
になっている。このリレーロッド33の変位は同ロッド
33の両端に各々接続された左右タイロッド34a、3
4bに伝達され、同変位に基づく左右タイロッド34a
、34bの揺動により左右ナックルアーム35a、3.
5bが回動されて、左右後輪11a、llbが操舵され
るようになっている。また、後輪操舵装置30は後輪操
舵軸32の中間部に組付けられたパワーステアリング用
切換え弁36とリレーロッド33に固着したピストン3
7aを収納したパワーシリンダ37とを備えており、同
切換え弁36及び同シリンダ37により、前輪操舵装置
20の場合と同様に、前記電動モータ31の回転による
左右後輪11a、llbの操舵が助勢されるようになっ
ている。なお、切換え弁36には、電動モータ38aに
より駆動されて同切換え弁36に高圧油を供給する油圧
ポンプ38bと、同切換え弁36からの油を溜めるリザ
ーバ38Cが接続されている。
電気制御装置40は前輪操舵角センサ41.車速センサ
42.ヨーレートセンサ43.後輪操舵角センサ44及
びマイクロコンピュータ45を備えている。前輪操舵角
センサ41は操舵軸22に組付けられて同軸22の基準
位置からの回転角を検出する角度センサにより構成され
、検出回転角に対応した前輪操舵角Aを表す前輪操舵角
信号をマイクロコンピュータ45に供給する。この場合
左右前輪10a、10bが直進状態にあるとき前輪操舵
角Aは零として表現され、左右前輪10a。
10bが左方向(又は右方向)に操舵されているとき前
輪操舵角Aは負(又は正)の値として表現されるものと
する。車速センサ42は変速機の出力軸の回転を検出す
る回転センサにより構成され、車速■に比例した周波数
の車速信号をマイクロコンピュータ45に供給する。ヨ
ーレートセンサ43は車体に組付けられて車両のヨーイ
ング角速度を検出する角速度センサにより構成され、検
出角速度に対応したヨーレートYを表すヨーレート、信
号をマイクロコンピュータ45に供給する。後輪操舵角
センサ44は後輪操舵軸32に組付けられて同軸32の
基準位置からの回転角を検出する角度センサにより構成
され、検出回転角に対応した後輪操舵角θrを表す後輪
操舵角信号をマイクロコンピュータ45に供給する。こ
の場合も、前輪操舵角Aと同様、左右後輪11a、ll
bが直進状態にあるとき後輪操舵角θrは零として表現
され、左右後輪11a、llbが左方向(又は右方向)
に操舵されているとき後輪操舵角θrは負(又は正)の
値として表現されるものとする。なお、本件実施例にお
いては、前輪操舵角センサ41及び後輪操舵角センサ4
4を各々操舵軸22及び後輪操舵軸32の中間部に設け
るようにしたが、各センサ41,44を各操舵軸22.
32を延長した先端部(第2図破線部41a、q4a)
に設けるようにしてもよい。また、これらの各センサ4
1.44を直線的変位量を検出する位置センサ41b、
44b(第2図破線)で各々構成するとともに、各リレ
ーロッド23,33の軸方向の変位量を各々検出するこ
とにより、前輪操舵角A及び後輪操舵角θrを検出する
ようにしてもよい。
マイクロコンピュータ45はプログラムメモリ45a、
中央処理装置(以下CPUという)45b、ワーキング
メモリ45C2第1タイマ回路45d、第2タイマ回P
t45e、舵角比テーブル45f及び人出力インターフ
ェース(以下I10という)45gからなり、これらの
各回145a〜45gは各々バス45hに共通に接続さ
れている。
゛プログラムメモリ45aは読出し専用メモリ(ROM
)により構成され、第3図乃至第5図のフローチャート
に各々対応した「初期設定」プログラム、「零点補正値
算出」プログラム及び「後輪操舵制御」プログラムを記
憶している。CPU45bはイグニッションスイッチ(
図示しない)の閉成時に「初期設定」プログラムを実行
するとともに、以降後述する第1及び第2タイマ回路4
5d。
45eからの6第1及び第2割込み信号の到来毎に各々
「零点補正値算出」プログラム及び「後輪操舵制御」プ
ログラムを実行する。ワーキングメモリ45cは書込み
可能メモリ(RAM)により構成され、前記各プログラ
ムの実行に必要な変数及びフラグを表すデータを一時的
に記憶する。これらの変数及びフラグのうち、主なもの
を列挙すると次の通りである。
検出車速V・・・車速センサ42により検出された車両
の走行速度を表す。
検出ヨーレートY・・・ヨーレートセンサ43により検
出された車両のヨーレートを表す。
ヨーレート零点補正値Yo・・・検出ヨーレートYの零
点のずれを補正するための補正値を表す。
補正検出ヨーレートY*・・・検出ヨーレートYをヨー
レート零点補正値YOにより補正した値を表す。
検出ヨーレート零点誤差ΔYO・・・ヨーレート零点補
正値YOを算出するため、検出ヨーレートYが本来零で
あるべきときに検出ヨーレートYの零点からのずれ分の
累積値を表す。
ヨーレート零点補正用サンプル値Ny・・・ヨーレート
零点補正値YOを算出するため、検出ヨーシー14点誤
差ΔYOとして累積された検出ヨーレートYのサンプル
数を表す。
ヨーレート零点補正用タイマ値Ty・・・ヨーレート零
点補正値Yoを算出するため、検出ヨーレート零点誤差
ΔYOの累積を開始してからの経過時間を表す。
ヨーレートセンサ故障検出用フラグWFy・・・ヨーレ
ートセンサ43の故障を検出するため、′1”にて検出
ヨーレートYが異常な値を示している状態を表し、“0
″にて検出ヨーレー)Yが正常な値を示している状態を
表す。
ヨーレートセンサ故障検出用カウント値WTy・・・ヨ
ーレートセンサ43の故障を検出するため、検出ヨーレ
ートYが異常な値を示し始めてからの経過時間を表す。
検出前輪操舵角A・・・前輪操舵角センサ41により検
出された左右前輪10a、10bの操舵角を表す。
前輪操舵角零点補正(luAo・・・検出前輪操舵角A
の零点のずれを補正するための補正値を表す。
補正検出前輪操舵角A*・・・検出前輪操舵角Aを前輪
操舵角零点補正値Aoにより補正した値を表す。
検出前輪操舵角零点誤差ΔAo・・・前輪操舵角零点補
正値Aoを算出するため、検出前輪操舵角Aが本来零で
あるべきときに検出前輪操舵角Aの零点からのずれ分の
累積値を表す。
前輪操舵角零点補正用サンプル値Na・・・前輪操舵角
零点補正値AOを算出するため、検出前輪操舵角零点誤
差ΔAOとして累積された検出前輪操舵角Aのサンプル
数を表す。
前輪操舵角零点補正用タイマ値Ta・・・前輪操舵角零
点補正値AOを算出するため、検出前輪操舵角零点誤差
ΔAOの累積を開始してからの経過時間を表す。
前輪操舵角センサ故障検出用フラグWFa・・・前輪操
舵角センサ41の故障を検出するため、′l”にて検出
後輪操舵角八が異常な値を示している状態を表し、0”
にて検出前輪操舵角Aが正常な値を示している状態を表
す。  。
前輪操舵角センサ故障検出用カウント値WTa・・・前
輪操舵角センサ41の故障を検出するため、検出前輪操
舵角Aが異常な値を示し始めてからの経過時間を表す。
検出後輪操舵角θr・・・後輪操舵角センサ44により
検出された左右後輪11a、11bの操舵角を表す。
目標後輪操舵角01本・・・左右後輪11a。
11bの操舵されるべき操舵角を表す。
故障フラグ0tJTFLG・・・“1”にて前輪操舵角
センサ41又はヨーレートセンサ43の故障状態を表し
、かつ“0”にて前記各センサ41,43の正常状態を
表す。
第1及び第2タイマ回路45d、45eは各々「初期設
定」プログラムの処理により初期設定され、以降、第1
タイマ回路45dは第1所定時間(例えば、約10ミリ
秒)毎に第1割込み信号をCPU45bに出力する。ま
た、第2タイマ回路45eは第2所定時間(例えば、数
10ミリ秒〜数100ミリ秒)毎に第2割込み信号をC
PU45bに出力する。舵角比テーブル45fは読出し
専用メモリ(ROM)により構成され、第6図に示すよ
うな車速■の増加に応じて負から正に除々に変化する特
性の車速対応舵角比Kl(V)を車速■に対するマツプ
の形で記憶している。なお、車速対応舵角比Kl(V)
が負とは左右後輪11a、11bが左右前輪10a、1
0bに対して逆相に操舵制御されることを意味し、かつ
車速対応舵角比Kl(V)が正とは左右後輪11a、l
lbが左右前輪10a、10bに対して同相に操舵され
ることを意味する。l1045gは各センサ41〜44
に接続されており、同センサ41〜44から供給される
各検出信号をCPU45bによるプログラム処理に適し
たディジタル形式の信号に変換して、CPU45b又は
ワーキングメモリ45cにバス46hを介して供給する
。また、11045gはディジタルアナログ変換器(D
/A変換器)を内蔵しており、CPU45bのプログラ
ム処理によって決定された左右後輪11.a、llbの
操舵量すなわち電動モータ31の回転量を表すディジタ
ルデータをアナログ信号に変換して、パワーアンプ46
に供給する。パワーアンプ46は該アナログ信号に基づ
いて電動モータ31を駆動制御する。さらに、l104
5gには運転席近傍に設けられた警告ランプ47が接続
されている。
以下、上記実施例の動作を第3図乃至第5図のフローチ
ャートを用いて説明するが、これらのフローチャートに
対応した各プログラム処理動作について詳細に説明する
前に、各プログラム処理動作を概略的に説明しておく。
イグニッションスイッチ(図示しない)が閉成されると
、CPU45bはステップ100〜103からなる「初
期設定」プログラム(第3図)を実行する。なお、この
「初期設定」プログラムはイグニッションスイッチの閉
成直後に1回だけ実行されるもので、エンジンの停止後
、再びイグニッションスイッチを開成しない限り実行さ
れない。
゛この「初期設定」プログラムの実行により、第1タイ
マ回路45d、45eが初期設定され、以降第1及び第
2タイマ回路45d、45eは第1及び第2所定時間毎
に第1及び第2割込み信号をCPU45bに各々出力し
始める。この第1及び第2割込み信号の到来により、C
PU45bは200番代の付されたステップからなる「
零点補正値算出」プログラム(第4図)及びステップ3
00〜306からなる「後輪操舵制御」プログラム(第
5図)を各々実行する。なお、この場合、第1割込み信
号は第1所定時間(約10ミリ秒)毎に発生されるので
、「零点補正値算出」プログラムは第1所定時間毎に繰
返し実行される。また、第2割込み信号は第2所定時間
(数lOミリ秒秒数数100ミリ毎に発生されるので、
「後輪操舵制御」プログラムは第2所定時間毎に繰返し
実行される。
「零点補正値算出」プログラムは「ヨーレート零点補正
値算出」ルーチン、「ヨーレートセンサ故障検出」ルー
チン、「故障検出処理」ルーチン。
「前輪操舵角零点補正1直算出」ルーチン及び「前輪操
舵角センサ故障検出」ルーチンからなる。「ヨーレート
零点補正値算出」ルニチンは、第4図に示すように、ス
テップ210〜217からなり、CPU45bは、第1
所定時間毎の同ルーチンの繰返し処理により、ヨーレー
ト零点補正値Yoを算出して該値YOをワーキングメモ
リ45cに記憶する。「ヨーレートセンサ故障検出」ル
ーチンはステップ220〜223からなり、CPU45
bは、第1所定時間毎の同ルーチンの繰返し処理により
、ヨーレートセンサ43の故障を検出する。
「故障検出処理」ルーチンはステップ230〜232か
らなり、CPU45bは同ルーチンにて前記「ヨーレー
トセンサ故障検出」ルーチンの故障検出に伴う処理及び
後述する「前輪操舵角センサ故障検出」ルーチンの故障
検出に伴う処理を実行する。「前輪操舵角零点補正値算
出」ルーチンはステップ240〜248からなり、CP
U45bは、第1所定時間毎の同ルーチンの繰返し処理
により、前輪操舵角零点補正値Aoを算出して該値AO
をワーキングメモリ45cに記憶する。「前輪操舵角セ
ンサ故障検出」ルーチンはステップ250〜253から
なり、CPU45bは、第1所定時間毎の同ルーチンの
繰返し処理により、前輪操舵角センサ41の故障を検出
する。
また、第2所定時間毎に繰返し実行される「後輪操舵制
御」プログラム(第5図)においては、CPU45bが
、検出ヨーレートY及び検出前輪操舵角Aを各々前記間
零点補正値Y o r A oに基づき補正し、該補正
した補正検出ヨーレート7本及び補正検出前輪操舵角A
木と゛、舵角比テーブル45fに記憶されている車速対
応舵角比Kl(V)とにより目猟後輪操舵角θr木算出
して、左右後輪11a、llbを同操舵角θr*に制御
する。
次に、上述した各プログラム及び各ルーチンの処理につ
いて詳細に説明する。
(1)「初期設定」プログラムについて上述したように
イグニッションスイッチが閉成されると、CPU45b
はこのプログラムの実行をステップ100から開始し、
ステップ101にてワーキングメモリ45cをクリアす
ることにより全ての変数及びフラグを初期値に設定する
。ステップ101の処理後、CPU45bは、ステップ
102にて第1及び第2タイマ回路45d、45eを動
作可能状態に設定すると同時に、第1タイマ回路45d
を第1所定時間(約lOミリ秒)毎に第1割込み信号を
発生するように設定し9、かつ第2タイマ回路45eを
第2所定時間(数10ミリ秒〜数100ミリ秒)毎に第
2割込み信号を発生するように設定して、ステップ10
3にてこのプログラムの実行を終了する。このステップ
102の設定処理により、第1及び第2タイマ回路45
d。
45eは、以降、第1及び第2所定時間毎にCPU45
bに第1及び第2割込み信号を各々出力する。
(2)「ヨーレート零点補正値算出」ルーチンについて このルーチンは、車両が停止状態又は略停止状態にある
とき当該車両のヨーレートは本来零であることに基づき
、検出ヨーレートYの零点からのずれ分を累算すること
によってヨーレート零点補正値Yoを算出するためのも
ので、第1タイマ回路45dがCPU45bに第1割込
み信号を発生する毎に、CPU45bは、当該車両が停
止状態又は略停止状態にあることを条件に、このルーチ
ンの処理を繰り返し実行してヨーレート零点補正値YO
を算出する。
すなわち、第1割込み信号の到来により、CPU45b
は、第4図のステップ200から「零点補正値算出」プ
ログラムの実行を開始し、ステップ210にて車速セン
サ42からl1045gを介して入力した車速信号に基
づき車速Vを算出し、この算出した検出車速Vの絶対値
IVIと第1所定車速αとを比較する。第1所定車速α
は車両の停止状態又は略停止状態を検出するために約3
キロメートル/時に設定されており、当該車両が停止状
態又は略停止状態にあれば、CPU45bは同ステップ
210にて「YES」すなわち前記絶対値IVIは第1
所定車速α未満であると判定して、プログラムをステッ
プ211に進める。CPU45bは、ステップ211に
て「前軸操舵角零点補正値算出」ルーチンの処理におい
て前輪操舵角零点補正値AOを算出するために利用され
る検出前輪操舵角零点誤差ΔAO1前輪操舵角零点補正
用サンプルIfiNa及び前輪操舵角零点補正用タイマ
値Taを”0”に設定し、ステップ212にてヨーレー
トセンサ43からI / O45g、を介して人力した
ヨーレート信号により表された検出ヨーレートYとヨー
レート零点補正[Yoとの差の絶対値IY−Yolと、
所定ヨーレートγとを比較する。この所定ヨーレートγ
は1度/秒程度の小さな値に設定されており、ヨーレー
トセンサ43が正常に動作していれば、検出ヨーレー)
Yは多少の誤差(検出ヨーレート零点誤差ΔYo)を含
むもののヨーレート零点補正値YOに近似した値となる
ので、CPU45bは同ステップ212にてrYEsJ
すなわち前記絶対値IY−Yolは所定ヨーレート1未
満であると判定してプログラムをステップ213に進め
る。なお、絶対値IY−Yolが所定ヨーレート1以上
であれば、CPU45bは、同ステップ212にてrN
OJすなわち検出ヨーレートYが異常な値を示している
と判定して、プログラムをステップ220に進め、「ヨ
ーレートセンサ故障検出」ルーチンの処理の実行に移る
ステップ212におけるrYEsJとの判定後、CPU
45bは、ステップ213にて、「ヨーレートセンサ故
障検出」ルーチンにおいてヨーレートセンサ43の故障
検出処理のために利用されるヨーレートセンサ故障検出
用フラグWFy及びヨーレートセンサ故障検出用カウン
ト値WTyを各々゛′0”に設定する。次に、CPU4
5bは、ステップ214にて初期値として各々「0」に
設定されていた検出ヨーレート零点誤差ΔYo、ヨーレ
ート零点補正用サンプル値Ny及びヨーレート零点補正
用タイマ値Tyに対して、各々検出ヨーレートYとヨー
レート零点補正値Yoとの差Y−Yo、値「l」及び第
1割込み信号の発生間隔に等しい10ミリ秒程度の所定
時間値Δtを加算することにより、6値ΔYo、Ny、
Tyを各々更新する。この更新により、6値ΔYo、N
y%Tyは各々前記差Y−Yo、「1」、Δtに各々設
定される。ステップ214の処理後、CPU45bはス
テップ215にてヨーレート零点補正用タイマ値Tyと
約5砂径度に予め設定されている所定時間値Tyoとを
比較する。この比較において、前記設定されたタイマ値
Tyは所定時間値Ty。
以上ではないので、CPU45bは「NO」と判定し、
ステップ201にてこの「零点補正値算出」プログラム
の実行を終了する。
この終了後、第1所定時間(約10ミリ秒)が経過する
と、第1タイマ回路45dは再び第1割込み信号をCP
U45bに出力し、CPU45bは上記場合と同様に「
零点補正値算出」プログラムの実行をステップ200か
ら開始する。そして、上記場合のように、車両が停止状
態又は略停止状態にあり、かつ検出ヨーレートYがヨー
レート零点補正値Yoと近似していれば、CPU45b
はステップ210,212にて各々rYEsJと判定し
、ステップ214にて前記検出ヨーレート零点誤差ΔY
oに新たな検出ヨーレー)Yとヨーレ−ト零点補正値Y
oとの差Y−Yoを加算することにより前記零点誤差Δ
Yoを更新し、かつヨーレート零点補正用サンプル値N
V及びヨーレート零点補正用タイマ値Tyに各々値「1
」及び所定時間値Δtを加算することにより、6値NV
、Tyを各々r2J 、2・Δtに更新する。この更新
後、CPU45bは、上記場合と同様に、ステップ21
5にてTy(=2−Δt)<Tyoの関係に基づき「N
O」と判定して、ステップ201にて「零点補正値算出
」プログラムの実行を終了する。
そして、再び第1所定時間(約10ミリ秒)が経過する
と、CPU45bはステップ200から「零点補正値算
出」プログラムの実行を再び開始し、車両及び検出ヨー
レートYの上記状態が変化しない限り、ステップ210
〜215の処理を経て、ステップ201にて同プログラ
ムの実行を終了する。このようにして、第1所定時間毎
にステップ214の処理が繰り返し実行された結果、検
出ヨーレート零点誤差ΔYoは検出ヨーレートYのヨー
レート零点補正値Yoからの誤差を累積した値になり、
一方、ヨーレート零点補正用サンプル値Ny及びヨーレ
ート零点補正用タイマ値Tyは第1所定時間毎に増加す
る。そして、前記繰り返しが500回程度になると、同
タイマ値Tyは所定時間値Tyo (約5秒)以上にな
る。このとき、CPU45bはステップ215の比較に
おいて「YESJと判定し、ステップ21E3にてヨー
レート零点補正値Yoに同零点誤差ΔYoを同サンプル
値Nyで除した値ΔYo/Nyを加算することにより同
零点補正値Yoを更新する。この場合、同サンプル値N
yは同零点誤差ΔYoの累積回数に等しいので、値ΔY
o/Nyは検出ヨーレートYのヨーレート零点補正値Y
oからのずれを約5秒間に渡ってサンプルした平均値と
なり、同零点補正値Yoはこの平均値により修正される
ことになる。ステップ216の処理後、CPU45bは
ステップ217にて、次回のヨーレート零点補正値Yo
の更新の準備のために、検出ヨーレート零点誤差ΔYo
、ヨーレート零点補正用サンプル値Ny及びヨーレート
零点補正用タイマ値Tyを各々「0」に初期設定して、
ステップ201にてこの「零点補正値算出」プログラム
の実行を終了する。また、引き続き車両が停止状態又は
略停止状態にあり、かつ検出ヨーレートYがヨーレート
零点補正値Yoに近似していれば、CPU45bは上記
のようなステップ210〜217からなる「ヨーレート
零点補正値算出」ルーチンを繰り返し実行して、約5秒
毎にヨーレート零点補正値Y。
を更新する。
以上のような説明からも理解できる通り、約lOミリ秒
毎にサンプルリングされた検出ヨーレートYのヨーレー
ト零点補正値Yoからのずれ分は、約5秒間に渡って検
出ヨーレート零点誤差ΔY。
として累積され、この誤差ΔYOは前記累積回数に等し
いサンプルリング値Nyで平均化されるので、値ΔY 
o / N yは1回当りのサンプルリング誤差の影響
が小さくなる。そして、この値ΔY。
/Nyは約5秒毎にヨーレート零点補正値Yoに加算さ
れて同零点補正値Yoが修正されるので、同零点補正値
Yoは長時間に渡ってヨーレートセンサ43による検出
ヨーレートYの零点からのずれを学習したものとなり、
同零点補正値Yoの精度が向上する。
なお、この「ヨーレート零点補正値算出」ルーチンにお
いては、ヨーレート零点補正用タイマ値Tyと所定時間
値Tyoとをステップ215にて比較することにより所
定時間(約5秒間)の検出をするようにしたが、このル
ーチンは約10ミリ秒毎に実行されるので、ヨーレート
零点補正用サンプル値Nyが約500以上になったか否
かをステップ215にて比較することにより、所定時間
(約5秒間)の検出をするようにしてもよい。
(3)「ヨーレートセンサ故障検出」ルーチンについて このルーチンは、車両が停止状態又は略停止状態にある
とき当該車両のヨーレートは本来零であることに基づき
、本来零であるべき検出ヨーレートが一定時間連続して
零点から大きく外れていることを検出することによって
ヨーレートセンサ43の故障を検出するためのもので、
CPU45bは、車両が停止状態又は略停止状態にあり
かつ検出ヨーレー)Yが零点から大きく外れていること
を条件に、このルーチンの処理を繰り返し実行してヨー
レートセンサ43の故障を検出する。
すなわち、第1割込み信号の到来により、CPU45b
はステップ200から「零点補正値算出プログラムの実
行を開始し、上記(2)の場合と同様のステップ210
,211の処理後、ステップ212にてヨーレートセン
サ43からl1045gを介して入力したヨーレート信
号により表された検出ヨーレートYとヨーレート零点補
正値YOとの差の絶対値IY−Yolと、所定ヨーレー
トγとを比較する。この場合、検出ヨーレートYはヨー
レート零点補正値YOから大きく外れているので、同ス
テップ212の比較において、CPU45bはrNOJ
すなわち前記絶対値I Y−Yolが所定ヨーレートγ
(約1度/秒)未満でないと判定してプログラムをステ
ップ220に進める。ステップ220においては、最初
、ヨーレートセンサ故障検出用フラグWFyは上記「初
期設定」プログラムのステップ101(第3図)又は上
記「ヨーレート零点補正値算出」ルーチンのステップ2
13の処理により”0”に設定されているのて、CPU
45bは「NO」すなわち同フラグWFyは”1”でな
いと判定する。この判定後、CPU45bはステップ2
21にて同フラグWFyを”1”に設定するとともに、
ヨーレートセンサ故障検出用カウント値WTyを「1」
に設定し、ステップ223にて該設定された同カウント
値WTyと所定値Pとを比較する。この場合、所定値P
は「50」に予め設定されているので、CPU45bは
同ステップ223にて「NO」すなりち同カウント値W
Tyは所定値P以上ではないと判定し、ステップ217
にて上記(2)の場合と同様な処理をしてステップ20
1にてこの「零点補正値算出」プログラムの実行を終了
する。
この終了後、第1所定時間(約10ミリ秒)が経過する
と、上記(2)の場合と同様に、第1タイマ回路45d
は再び第1割込み信号をCPU45bに出力し、CPU
45bは上記場合と同様に「零点補正値算出」プログラ
ムの実行をステップ200から開始する。そして、上記
場合と同様に依然として、車両が停止状態又は略停止状
態にあり、かつ検出ヨーレー)Yがヨーレート零点補正
値YOから大きく外れていれば、CPU45bはステッ
プ210,212にて各々「YES」、「No」と判定
して、プログラムをステップ220に進める。この場合
、ヨーレートセンサ故障検出用フラグWFyは上記ステ
ップ221の処理により”1″に設定されているので、
CPU45bは同ステップ220にてrYEsJと判定
し、ステップ222にて上記ステップ221の処理によ
り「1」に設定されているヨーレートセンサ故障検出用
カウント値WTyに「1」を加算することによって、同
カウント値WTyを「2」に設定する。このステップ2
22の処理後、CPU45bはステップ223にて、W
TS/ (=2)<P (=50)の関係に基づき、「
NO」と判定し、ステップ217の処理を経て、ステッ
プ201にてこの「零点補正値算出」プログラムの実行
を終了する。
そして、再び第1所定時間(約lOミリ秒)が経過する
と、CPU45bはステップ200から「零点補正値算
出」プログラムの実行を開始し、車両及び検出ヨーレー
トYの上記状態が変化しない限り、ステップ210〜2
12,220,222゜223.217の処理を経て、
ステップ201にて同プログラムの実行を終了する。こ
のようにして、第1所定時間毎にステップ222の処理
が繰り返し実行されて、ヨーレートセンサ故障検出用カ
ウント値WTyは順次rlJずつ増加する。この増加に
より同カウント値WTyが「50」に達すると、CPU
45bはステップ223にて、「YESJすなわち同カ
ウント値WTyが所定値P(=50)以上であってヨー
レートセンサ43が故障していると判定して、プログラ
ムをステップ230〜232からなる「故障検出処理」
ルーチンに進める。
以上のように、車両が停止状態又は略停止状態にあって
、本来零であるべきヨーレートセンサ43による検出ヨ
ーレートYが約0.58間(10ミリ秒×50)継続し
て異常な値を示すと、CPU45bは、ステップ210
,212の処理及びステップ220〜223からなる「
ヨーレートセンサ故障検出」ルーチンの処理の実行によ
り、ヨーレートセンサ43の故障を検出する。これによ
り、車体振動に伴う同センサ43の一時的な振動により
検出ヨーレートYが一瞬異常な値を示した場合には、同
センサ43は故障していると判定されず、同センサ43
の故障検出が正確に行われるようになる。
(4)「故障検出処理ルーチン」についてこのルーチン
はヨーレートセンサ43又は前輪操舵角センサ41の故
障検出に伴う処理を行うためのものであり、CPU45
bは、上記「ヨーレートセンサ故障検出」ルーチンのス
テップ223又は後述する「前輪操舵角センサ故障検出
」ルーチンのステップ253におけるrYEsJとの判
定を条件に、このルーチンの処理を実行する。
すなわち、上記判定後、CPU45bはステップ230
にてl1045gを介して警告ランプ47に点灯制御信
号を出力する。これにより、同ランプ47は点灯し続け
、運転者はヨーレートセンサ43又は前輪操舵角センサ
41の故障を視覚的に認識できろようになる。ステップ
230の処理後、CPU45bはステップ231にて故
障フラグ0UTFLGを”l”に設定し、ステップ23
2にて第1タイマ回路45dを非作動状態に設定制御し
て、ステップ201にて「零点補正値算出」プログラム
の実行を終了する。これにより、第1タイマ回路45d
は以降第1割込み信号を発生しなくなり、この「零点補
正値算出」プログラムは以降実行されなくなる。これは
、ヨーレートセンサ43又は前輪操舵角センサ41が故
障した場合、各センサ43,41の零点補正値を算出し
ても意味がなくなるためである。なお、故障フラグ0U
TFLGは”1”に設定され続ける。
(5)「前軸操舵角零点補正値算出」ルーチンについて このルーチンは、車速■がある程度大きくかつヨーレー
トYが略零にあるとき、すなわち車両が直進走行してい
るとき、当該車両の前輪操舵角は本来零であることに基
づき、検出前輪操舵角Aの零点からのずれ分を算出する
ことによって前輪操舵角零点補正値Aoを算出するため
のもので、CPU45bは、当該車両が略直進走行して
いることを条件に、このルーチンの処理を繰り返し実行
して前輪操舵角零点補正値Aoを算出する。
すなわち、第1割込み信号の到来により、CPU45b
はステップ200から「零点補正値算出プログラムの実
行を開始し、ステップ210にて上記(2)の場合と同
様に検出車速■の絶対値IVlと第1所定車速α(約3
キロメートル/時)とを比較する。この場合、車両は直
進走行状態にあるので、CPU45bは同ステップ21
0にてrNO」すなわち検出車速■の絶対値IVIは所
定車速α未満でないと判定し、ステップ240にて「ヨ
ーレート零点補正値算出」ルーチンの処理においてヨー
レート零点補正値Yoを算出するために利用される検出
ヨーレート零点誤差ΔYo、ヨーレート零点補正用サン
プル値Ny及びヨーレート零点補正用タイマ1iT5/
を′”0゛に設定する。
次に、CPU45bはステップ241にて車速センサ4
2からl1045gを介して人力した車速信号に基づき
車速Vを算出し、この算出した検出車速■の絶対値IV
Iと第2所定車速βとを比較する。第2所定車速βは車
両の走行状態を検出するために約20キロメートル/時
に予め設定されており、当該車両が通常走行状態にあれ
ば、CPU45bは同ステップ241にてrYEs」す
なわち検出車速Vの絶対値IVIは第2所定車速βより
大きいと判定してプログラムをステップ242に進める
。なお、検出車速Vが第1所定車淳α以上でありかつ第
2所定車速β以下であって当該車両が極低速にて走行し
ている場合、CPU45bは同ステップ241にて「N
O」と判定し、ステップ248にて前輪操舵角零点補正
値Aoを算出するために利用される前輪操舵角零点誤差
ΔAO1前輪操舵角零点補正用サンプル値Na及び前輪
操舵角零点補正用カウント値Taを各々「0」に設定し
て、ステップ201にて「零点補正値算出」プログラム
の実行を終了する。
上記ステップ241における「YES」との判定後、C
PU45bは、ステップ242にてヨーレートセンサ4
3からl1045gを介して入力したヨーレート信号に
より表された検出ヨーレートYとヨーレート零点補正[
Yoとの差の絶対値IY−Yolと所定ヨーレートγ(
約1度/秒)とを比較する。この場合、当該車両が直進
状態にあれば、検出ヨーレートYはヨーレート零点補正
値YOに略等しいので、CPU45bは同ステップ24
2にてrYESJすなわち前記絶対値IY−Yolは所
定ヨーレートγより小さいと判定してプログラムをステ
ップ243に進める。なお、当該車両が旋回状態にあっ
て検出ヨーレートがヨーレート零点補正値Yoに近似し
ていない場合、CPU45bは同ステップ242にて「
NO」すなわち前記絶対値IY−Yolが所定ヨーレー
トγより小さくないと判定し、ステップ248の上記処
理を経て、ステップ201にて「零点補正値算出」プロ
グラムの実行を終了する。
上記ステップ242におけるr、Y E S Jとの判
定径、CPU42bはステップ243にて、前輪操舵角
センサ41からl1045gを介して人力した前輪操舵
角信号により表された検出前輪操舵角Aと前輪操舵角零
点補正値Aoとの差の絶対値IA−Aolと、所定操舵
角δとを比較する。この所定操舵角δは操舵ハンドル2
1の2〜5度程度の回転角に対応した小さな値に設定さ
れており、前輪操舵角センサ41が正常に動作していれ
ば、直進走行状態にある検出前輪操舵角Aは多少の誤差
(検出前輪操舵角誤差ΔAo)を含むものの前輪操舵角
零点補正値AOに近似した値となるQで、CPU45b
は同ステップ243にてrYEsJすなわち前記絶対値
IA−Aolは所定操舵角8未満であると判定してプロ
グラムをステップ244に進める。なお、絶対値IA−
Aolが所定操舵角8以上であれば、CPU45bは同
ステップ243にて「NO」すなわち検出前輪操舵角A
が異常な値を示していると判定して、プログラムステッ
プ250に進め、「前輪操舵角センサ故障検出」ルーチ
ンの処理の実行に移る。
ステップ243におけるrYEsJとの判定後、CPU
45bは、ステップ244にて、「前輪操舵角センサ故
障検出」ルーチンにおいて前輪操舵角センサ41の故障
検出処理のために利用される前輪操舵角センサ故障検出
用フラグWFa及び前輪操舵角センサ故障検出用カウン
ト値WTaを各々“O”に設定する0次に、CPU45
bは、ステップ246にて初期値として各々rOJに設
定されていた検出前輪操舵角零点誤差ΔAO1前輪操舵
角零点補正用サンプル値Na及び前輪操舵角零点補正用
タイマ(iTaに対して、各々検出前輪操舵角Aと前輪
操舵角零点補正値Aoとの差入−AO,llIr1J及
び所定時間値Δt(約10ミリ秒)を加算することによ
り、6値ΔAo、Na、Taを各々更新する。この更新
により、6値ΔAo。
Na、Taは各々前記差A−Ao、rlJ、Δtに各々
設定される、ステップ245の処理後、CPU45bは
ステップ246にて前輪操舵角零点補正用タイマ値Ta
と約5Pj程度に予め設定されている所定時間値Tao
とを比較する。この比較において、前記設定されたタイ
マ値Taは所定時閉[Tao以上ではないので、CPU
45bは「NOJと判定し、ステップ201にてこの「
零点補正値算出」プログラムの実行を終了する。
この終了後、第1所定時間(約10ミリ秒)が経過する
と、第1タイマー回路45dは再び第1割込み信号をC
PU45bに出力し、CPU45bは上記場合と同様に
「零点補正値算出」プログラムの実行をステップ200
から開始する。そして、上記場合と同様に、車両が通常
の直進走行状態−あり、かつ検出前輪操舵角Aが前輪操
舵角センサ正(UAoと近似していれば、CPt145
bはステップ210,241,242,243にて順次
「NOJ 、 rYEs」、 rYEs」、 rYES
」と判定し、ステップ245にて前記検出前輪操舵角零
点誤差ΔAoに新たな検出前輪操舵角Aと前輪操舵角零
点補正値Aoとの差A−Aoを加算することにより前記
零点誤差ΔAoを更新し、かつ前輪投舵角零点補正用サ
ンプル値Na及び前輪操舵角零点補正用タイマ値Taに
各々値「1」及び所定時間値Δtを加算することにより
、6値Na。
Taを各々r2J 、2・Δtに更新する。この更新後
、CPU45bは、上記場合と同様に、ステップ246
にてTa(=2・Δt)<Taoの関係に基づきrNO
Jと判定して、ステップ201にて「零点補正値算出」
プログラムの実行を終了する。
そして、再び第1所定時間(約10ミリ秒)が経過する
と、CPU45bはステップ200から「零点補正値算
出」プログラムの実行を開始し、車両及び検出前輪操舵
角への上記状態が変化しない限り、ステップ210,2
40〜246の処理を経て、ステップ201に同プログ
ラムの実行を終了する。このようにして、第1所定時間
毎にステップ245の処理が繰返し実行された結果、検
出前輪操舵角零点誤差ΔAoは検出前輪操舵角Aの前輪
操舵角零点補正値AOからの誤差を累積した値になり、
一方、前輪操舵角零点補正用サンプル1iNa及び前輪
操舵角零点補正用タイマ値Taは第1所定時間毎に増加
する。そして、前記繰返しが500回程度になると、同
タイマ値Taは所定時間値Tao (約5秒)以上にな
る。このとき、CPU45bはステップ246の比較に
おいて「YESJと判定し、ステップ247にて前輪操
舵角零点補正値Aoに、同零点訳差ΔAoを同サンプル
値Naで除した値ΔAo/Naを加算することにより同
零点補正値AOを更新する。この場合同サンプル値Na
は同零点誤差ΔAOの累積回数に等しいので、値ΔAo
/Naは検出前輪操舵角Aの前輪操舵角零点補正値AO
からのずれを約5秒間に渡ってサンプルした平均値とな
り、同零点補正値AOはこの平均値により修正されるこ
とになる。このステップ247の処理後、CPU45b
はステップ248にて、次回の前輪操舵角零点補正値A
oの更新の準備のために検出前輪操舵角零点誤差ΔAo
、前輪操舵角零点補正用サンプル値Na及び前輪操舵角
零点補正用タイマ値Taを各々「0」に初期設定して、
ステップ201にてこの「零点補正値算出」プログラム
の実行を終了する。また、引き続き車両が通常の直進状
態にあり、かつ検出前輪操舵角Aが前輪操舵角零点補正
値Aoに近似していれば、CPU45bは上記のような
ステップ240〜248からなる「前輪操舵角零点補正
値算出」ルーチンを繰返し実行して、約5秒毎に前輪操
舵角零点補正値AOを更新する。
以上のような説明からも理解できる通り、上述の検出ヨ
ーレートの場合と同様、約10ミリ秒毎にサンプリング
された検出前輪操舵角Aの前輪操舵角零点補正値Aoか
らのずれ分は、約5秒間に渡って検出前輪操舵角零点誤
差ΔAOとして累積され、この誤差ΔAOは前記累積回
数に等しいサンプリング値Naて平均化されるので、値
ΔAo/Naは1回当りのサンプリング誤差の影響が小
さくなる。そして、この値ΔA o / N aは約5
秒毎に前輪操舵角零点補正値AOに加算されて同零点補
正値Aoが修正されるので、同零点補正値AOは長時間
に渡って前輪操舵角センサ41による検出前輪操舵角A
の零点のずれを学習したものとなり、同零点補正値Ao
の精度が向上する。
なお、この「前輪操舵角零点補正値算出」ルーチンにお
いては、前輪操舵角零点補正用タイマ値Taと所定時間
値Taoとをステップ246にて比較することにより所
定時間(約5秒間)の検出をするようにしたが、このル
ーチンは約lOミリ秒毎に実行されるので、前輪操舵角
零点補正用サンプル値Naが約500以上になったか否
かをステップ246にて比較することにより、所定時間
(約5秒間)の検出をするようにしてもよい。
(6)「前輪操舵角センサ故障検出」ルーチンについて このルーチンは、車両が通常の直進走行状態にあるとき
、当該車両の前輪操舵角は本来零であることに基づき、
本来零であるべき検出前輪操舵角Aが一定時間連続して
零点から大きく外れていることを検出することによって
前輪操舵角センサ41の故障を検出するためのもので、
CPU45bは、車両が直進走行状態にありかつ検出前
輪操舵角が零点から大きく外れていることを条件に、こ
のルーチンの処理を繰返し実行して前輪操舵角センサ4
1の故障を検出する。
すなわち、第1割込み信号の到来により、CPU45b
はステップ200から「零点補正値算出」プログラムの
実行を開始し、上記(5)の場合と同様のステップ21
0,240〜242の処理後、ステップ243にて前輪
操舵角センサ41からl1045gを介して入力した前
輪操舵角信号により表された検出前輪操舵角Aと前輪操
舵角零点補正値AOとの差の絶対値IA−Aolと、所
定操舵角δとを比較する。この場合、この検出前輪操舵
角Aは前輪操舵角零点補正値AOから大きく外れている
ので、同ステップ243の比較において、CPU4δb
は「No」すなわち前記IA−A。
1が所定操舵角δ(操舵ハンドル21の回転角にして約
2〜5度)未満でないと判定してプログラムステップ2
50に進める。ステップ250においては、最初、前輪
操舵角センサ故障検出用フラグWFaは上記「初期設定
」プログラムのステップ101(第3図)又は上記「前
輪操舵角零点補正値算出」ルーチンのステップ244の
処理により“0”に設定されているので、CPU45b
はrNOJすなわち同フラグWFaは“l”でないと判
定する。この判定後、CPU45bはステップ251に
て同フラグWFaを“1”に設定するとともに、前輪操
舵角センサ故障検出用カウント値WTaを「1」に設定
し、ステップ253にて該設定された同カウント値WT
aと所定値qとを比較する。この場合、所定値qは「5
0」に予め設定されているので、CPU45bは同ステ
ップ253にてrNOJすなわち同カウント1ffi 
W T aは所定値q以上ではないと判定し、ステップ
248にて上記(5)の場合と同様な処理をしてステッ
プ201にてこの「零点補正値算出」プログラムの実行
を終了する。
この終了後、第1所定時間(約10ミリ秒)が経過する
と、上記(5)の場合と同様に、第1タイマ回路45d
は再び第1割込み信号をCPU45bに出力し、CPU
45bは上記場合と同様に「零点補正値算出」プログラ
ムの実行をステップ200から開始する。そして、上記
場合と同様に、依然として、車両が通常の直進走行状態
にあり、かつ検出前輪操舵角Aが前輪操舵角零点補正値
AOから大きく該れていれば、CPU45bはステップ
210,241,242,243にて順次「NOJ 、
rYEs」、rYEs」、rNO」と判定して、プログ
ラムをステップ250に進める。
この場合、前輪操舵角センサ故障検出用フラグWFaは
上記ステップ2151の処理により“1”に設定されて
いるので、CPU45bは同ステップ250にてrYE
sJと判定し、ステップ252にて上記ステップ251
の処理によりrlJに設定されている前輪操舵角センサ
故障検出用カウント値WTaにrlJを加算することに
より同カウント値WTaを「2」に設定する。このステ
ップ252の処理後、CPU45bはステップ253に
て、WTa (=2)<(! (=50)の関係に基づ
き、「NO」と判定し、ステップ248の処理を経て、
ステップ201にてこの「零点補正値算出」プログラム
の実行を終了する。
そして、再び第1所定時間(約10ミリ砂)が経過する
と、CPU45bはステップ200から「零点補正4T
i算出」プログラムの実行を開始し、車両及び検出前輪
操舵角への上記状態が変化しない限り、ステップ210
,240〜243,250゜252.253,248の
処理を経て、ステップ201にて同プログラムの実行を
終了する。このようにして、第1所定時間毎にステップ
252の処理が繰返し実行されて、前輪操舵角センサ故
障検出用カウント値WTaは1111次「1」ずつ増加
する。この増加により同カウント値WTaが「50」に
達すると、CPU45bはステップ253にてrYEs
」すなわち同カウント値WTaが所定値q (=50)
以上であって前輪操舵角センサ41が故障していると判
定して、プログラムをステップ230〜232からなる
「故障検出処理」ルーチンに進める。
以上のように、車両が通常の直進走行状態にあって、本
来零であるべき前輪操舵角センサ41による検出前輪操
舵角Aが約0.5秒間(10ミリ秒X50)継続して異
常な値を示すと、CPU45bは、ステップ210,2
41〜243の処理及びステップ250〜253からな
る「前輪操舵角センサ故障検出」ルーチンの処理の実行
により、前輪操舵角センサ41の故障を検出する。これ
により、車体振動に伴う同センサ41の一時的な振動に
より検出前輪操舵角Aが一瞬異常な値を示した場合には
、同センサ41は故障していると判定されず、同センサ
41の故障検出が正確に行われるようになる。
(7)「後輪操舵制御」プログラムについてこのプログ
ラムは左右後輪11a、llbを操舵制御するためのも
のであり、第2タイマ回路45eがCPU45bに第2
割込み信号を発生する毎に、CPU45bはこのプログ
ラムを繰返し実行して電動モータ31の回転を制御する
ことにより左右後輪11a、llbの操舵を制御する。
すなわち、第2割込み信号の到来により、CPU45b
は第5図のステップ300からこの「後輪操舵制御」プ
ログラムの実行を開始し、ステップ301にて故障フラ
グ0UTFLGが“1″であるか否かを判定する。
最初に、前輪操舵角センサ41及びヨーレートセンサ4
3が故障していない場合について説明する。この場合、
故障フラグ0UTFLGは「初期設定」プログラムのス
テップ101(第3図)の処理により“0”に設定され
たままであり、CPU45bはステップ301にてrN
OJと判定し、ステップ302にてヨーレートセンサ4
3及び前輪操舵角センサ41からl1045gを介して
ヨーレート信号及び前輪操舵角信号を各々人力し、該入
力した各信号により表された検出ヨーレートY及び検出
前輪操舵角Aに、「ヨーレート零点補正値算出」ルーチ
ン及び「前輪操舵角零点補正値算出」ルーチンにて各々
算出した各零点補正値YO2AOを各々加算することに
より、両横出値Y。
Aを零点補正した補正検出ヨーレートY木=Y+YO及
び補正検出前輪操舵角A本=A+Aofi:算出し、ワ
ーキングメモリ45cに記憶しておく。
ステップ302の処理後、CPU45bはステップ30
3にて、まず車速センサ42からl1045gを介して
人力した車速信号に基づき車速■を算出し、この算出し
た検出車速Vに基づき舵角比テーブル45fを参照する
ことにより車速対応舵角比Kl(V)を導出する。次に
、CPU45bは、同ステップ303にて、この車速対
応舵角比Kl(V)、前記記憶した補正検出ヨーレート
7本及び補正検出前輪操舵角A木に基づき、下記(式)
により表された演算処理を実行することにより目標後輪
操舵角θr木を算出する。
θr*=に1 (V)  ・A本生に2−Y*・・・(
式) なお、上記(式)中、K2は定数であり、これにより目
標後輪操舵角Or本は第6図に示すような車速対応舵角
比特性及び車両のヨーシートに応じて決定されるように
なる。
このステップ303の処理後、CPU45bはステップ
304にて後輪操舵角信号を後輪操舵角センサ44から
l104’5gを介して入力し、前記算出した目標後輪
操舵角θr本とこの後輪操舵角信号により表される検出
後輪操舵角θrとの差θr*−θrに対応したディジタ
、ルデータを11045gに出力する。11045gは
該ディジタルデータをアナログ信号に変換してパワーア
ンプ46に供給し、パワーアンプ46が該アナログ信号
に基づき電動モータ31を回転駆動する。この電動モー
タ31の駆動により、後輪操舵軸32が回動し、同軸3
2はパワーシリンダ37により助勢されて左右後輪11
a、llbを目標後輪操舵角θr木に操舵する。上記ス
テップ304の処理後、CPU45bはステップ305
にてこの「後輪操舵制御」プログラムの実行を終了する
。このプログラムの終了後、第2所定時間(数10ミリ
秒〜数lOOミリ砂)が経過して、第2タイマ回路45
eが再び第2割込み信号をCPU45bに出力すると、
CPU45bは上記と同様にステップ300〜305の
処理をして左右後輪11a、11bを操舵制御する。こ
の場合、第2所定時間は後輪操舵装置30の応答性を考
慮して定められており、この「後輪操舵制御」プログラ
ムの第2所定時間毎の繰返し処理により、左右後輪11
a、11bは遅滞なく目凛後輪操舵角θr本に操舵制御
される。
このように、「後輪操舵制御」プログラムにおいては、
検出ヨーレートY及び検出前輪操舵角Aが、ヨーレート
零点補正[Yo及び前輪操舵角零点補正値Aoにより補
正され、これらの補正検出ヨーレー)Y本及び補正検出
前輪操舵角A木により左右後輪11a、llbの操舵角
が制御されるので、ヨーレートセンサ43又は前輪操舵
角センサ41の零点がずれても、左右後輪11a、11
bの操舵制御が正確に行われ車両の走行安定性が良好と
なる。
次に、ヨーレートセンサ43又は前輪操舵角センサ41
が故障して、「故障検出処理」ルーチンのステップ23
1(第4図)の処理により故障フラグ0UTFLGが”
l”に設定されている場合について説明する。この場合
、故障フラグ0UTFLGがty 1”に設定されてい
るので、第2割込み信号がCPU45bに入力されて上
記のようにこの「後輪操舵制御」プログラムが実行され
る毎に、CPU45bはステップ301にてrYEsJ
と判定し、ステップ306の故障処理を実行してステッ
プ305にて同プログラムの実行を終了する。このステ
ップ306の故障処理においては、CPU45bは、左
右後輪i1a、llbを中立位置に復帰させ又は同後輪
11a、llbの操舵角を固定する等、ヨーレートセン
サ43又は前輪操舵角センサ41の故障に伴う左右後輪
11a。
11bの不適正な操舵制御を防止する処理を実行する。
ただし、この故障処理は本発明には直接間係しないので
詳しい説明を省略する。
なお、上記実施例においては、車両の停止状態又は略停
止状態を、検出車速Vの絶対値IVIが第1所定車速α
未満であることを条件にステップ210(第4図)の比
較判断により検出するようにしたが、車両の前記状態を
検出できれば他の手段を用いてもよい0例えば、オート
マチックトランスミッション車においては、変速機のシ
フト位置がパーキング位置にあることを条件に車両の停
止状態又は略停止状態を検出することもできる。
この場合、シフトレバ−がパーキングレンジにあること
を検出するスイッチを設け、前記ステップ210にて前
記車速■に基づく判定の代わりに、該スイッチのオンオ
フ状態の判定を行うとよい。
また、マニュアルトランスミッション車においては、変
速機のシフト位置がニュートラル位置にありかつパーキ
ングブレーキが作動していることを条件に車両の停止状
態又は略停止状態を検出することもてきる。この場合、
シフトレバ−がニュートラル位置にあることを検出する
第1スイツチとパーキングブレーキレバーが引張られて
いることを検出する第2スイツチとを設け、前記ステッ
プ210にて前記車速■に基づく判定の代わりに、前記
第1及び第2スイツチのオンオフ状態の判定を行うとよ
い。
また、上記実施例においてはサンプリングした検出ヨー
レートY及び検出前輪操舵角Aをそのまま用いて、ステ
ップ214,216 (第4図)及びステップ245,
247 (第4図)の処理を各々実行することにより、
検出ヨーレート零点誤差ΔYoの平均誤差ΔYo/Ny
及び検出前輪操舵角零点誤差ΔAOの平均誤差ΔAo/
Naを各々算出するようにしたが、次のようにして各誤
差ΔYo/Ny、ΔAo/Naを求めるようにしてもよ
い、すなわち、順次サンプリングした検出ヨーレー)Y
及び検出前輪操舵角Aを直線で補間し又は2次、3次・
・・等の曲線で補間することにより、検出ヨーレートY
及び検出前輪操舵角Aを各々ヨーレート零点補正値YO
及び前輪操舵角零点補正(IAoに対して変動する時間
関数で表し、これらの関数を時間で積分しかつその積分
値を積分時間で除して、前記各平均誤差ΔYo/Ny、
ΔAo/Naを算出してもよい。これにより、誤差検出
の精度が向上するので、該平均誤差ΔYo/N y−Δ
Ao/Naの検出に要する時間を短縮できる。
また、上記実施例においては、ヨーレートセンサ43及
び前輪操舵角センサ41の故障がステップ223,25
3の処理により一旦検出されると、再び「零点補正値算
出」プログラム(第4図)が実行されないようにしかつ
前記各センサ43,41による左右後輪11a、llb
の操舵制御が行われないようにしたが、さらに前記各セ
ンサ43゜41の故障の回復を検出するプログラムを設
け、前記故障が検出されたとき、該プログラムが実行さ
れるようにして、このプログラムの実行により前記各セ
ンサ43,41の故障の回復が検出された場合には、再
度「零点補正値算出」プログラム(第4図)が実行され
かつ左右後輪11a、11bが前記各センサ43,41
による検出ヨーレートY及び検出前輪操舵角Aによって
制御されるようにしてもよい。
また、上記実施例においては、イグニッションスイッチ
が閉成される毎に「初期設定」プログラム(第3図)が
実行され、ステップ101の処理により全ての変数が初
期設定されるようにしたが、ヨーレート零点補正値Yo
及び前輪操舵角零点補正値Aoに関してはこの初期設定
が実行されないようにして、イグニッションスイッチの
開閉成とは無関係に同値Yo、Aoが保存されるように
してもよい。この場合、ワーキングメモリ45cの一部
を不揮発性メモリ(不揮発性RAM)により構成し、百
零点補正値Yo、Aoはこの不揮発性メモリに記憶され
るようにするとよい。これにより、検出ヨーレートY及
び検出前輪操舵角Aの零点のずれを非常に長時間学習し
た前記両零点補正値Yo、Aoにより、検出ヨーレート
Y及び検出前輪操舵角Aが補正されることになり、該補
正の精度がより向上する。
さらに、上記実施例においては、本発明を左右後輪11
a、llbの操舵制御に適用した例について説明したが
、サスペンション装置、アンチスキッド装置等信の電子
制御にヨーレートセンサ43又は前輪操舵角センサ41
を利用する場合にも本発明は適用される。
【図面の簡単な説明】
第1図は特許請求の範囲に記載した本発明の構成に対応
する図、第2図は本発明の適用された前後輪操舵車の全
体概略図、第3図乃至第5図は第2図のマイクロコンピ
ュータにて実行されるプログラムのフローチャート、及
び第6図は車速対応舵角比の特性を示す図である。 符号の説明 10a、10bφ・◆前輪、lla、11b会−・後輪
、20・・・前輪操舵装置、30・・・後輪操舵装置、
40・・・電気制御装置、41・・・前輪操舵角センサ
、42・・・車速センサ、43・・・ヨーレートセンサ
、45・赤・マイクロコンピュータ。 出願人  トヨタ自動車株式会社 代理人  弁理士 長 谷 照 − (外1名) 第3図 第5図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 車体の一部に組付けられたヨーレートセンサにより検出
    される検出ヨーレートを補正する検出ヨーレート補正装
    置であって、前記ヨーレートセンサにより検出された検
    出ヨーレートを順次サンプリングするサンプリング手段
    と、検出ヨーレートの零点に対応した基準値を記憶する
    基準値記憶手段と、車両の停止状態又は略停止状態を検
    知する車両停止状態検知手段と、前記車両停止状態検知
    手段により車両の停止状態又は略停止状態が検知された
    とき前記サンプリングされた検出ヨーレートの前記基準
    値に対するずれ分に対応した値を前記サンプリングタイ
    ミング毎に所定時間累算する累算手段と、前記基準値に
    前記累算結果を加味することにより前記基準値を更新す
    る基準値更新手段と、検出ヨーレートに前記更新された
    基準値を加味する補正演算を施して検出ヨーレートを補
    正する補正演算手段とを備えたことを特徴とする検出ヨ
    ーレート補正装置。
JP10450486A 1986-05-07 1986-05-07 検出ヨ−レ−ト補正装置 Pending JPS62261575A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10450486A JPS62261575A (ja) 1986-05-07 1986-05-07 検出ヨ−レ−ト補正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10450486A JPS62261575A (ja) 1986-05-07 1986-05-07 検出ヨ−レ−ト補正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62261575A true JPS62261575A (ja) 1987-11-13

Family

ID=14382333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10450486A Pending JPS62261575A (ja) 1986-05-07 1986-05-07 検出ヨ−レ−ト補正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62261575A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0282041A2 (en) * 1987-03-09 1988-09-14 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha A yaw motion control device for a vehicle
EP0563885A2 (en) * 1992-03-31 1993-10-06 Mazda Motor Corporation Rear-wheel steering apparatus for vehicles

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0282041A2 (en) * 1987-03-09 1988-09-14 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha A yaw motion control device for a vehicle
EP0563885A2 (en) * 1992-03-31 1993-10-06 Mazda Motor Corporation Rear-wheel steering apparatus for vehicles
EP0563885A3 (en) * 1992-03-31 1994-05-18 Mazda Motor Rear-wheel steering apparatus for vehicles

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0460582A2 (en) Steering angle detecting apparatus for motor vehicles
WO2017068895A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH05162652A (ja) ステアリングハンドルの中立点推定方法
EP2315690A1 (en) Vehicular steering apparatus and control method thereof
US6523638B1 (en) Steering apparatus for vehicle
JP4696671B2 (ja) 車両制御装置
JPH05185947A (ja) 車両の走行特性制御装置
JPS62261575A (ja) 検出ヨ−レ−ト補正装置
JP2006264617A (ja) 車両用操舵装置
JPS62261576A (ja) 検出前輪操舵角補正装置
JPH044191B2 (ja)
JP3018749B2 (ja) 車両の前輪操舵角検出装置及び後輪転舵制御装置
JPH05201341A (ja) 液圧パワーステアリング用圧力センサの零圧値補正方法
JP5034744B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2661342B2 (ja) 四輪操舵車の後輪操舵制御装置
JP3168758B2 (ja) 検出ヨーレイト補正装置
KR102452643B1 (ko) 전류센서 옵셋 보상 방법
JPH0618256A (ja) 車両の前輪操舵角検出装置
JPH0699833A (ja) 操舵角検出装置
JP2564929B2 (ja) 前後輪操舵車の後輪操舵制御装置
JP3730324B2 (ja) 車両挙動制御装置
JP3480258B2 (ja) 転舵角検出装置
JPH0412216A (ja) 舵角センサのための零点補正装置
JP3250493B2 (ja) 車両の後輪操舵装置
JP2003312503A (ja) 電動パワーステアリング装置