JPS62260855A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPS62260855A
JPS62260855A JP10453786A JP10453786A JPS62260855A JP S62260855 A JPS62260855 A JP S62260855A JP 10453786 A JP10453786 A JP 10453786A JP 10453786 A JP10453786 A JP 10453786A JP S62260855 A JPS62260855 A JP S62260855A
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JP
Japan
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resin
acid
polyphenylene ether
resin composition
weight
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JP10453786A
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English (en)
Inventor
Tadashi Yokozawa
横澤 正
Nobuyuki Hosonuma
細沼 信行
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 ・ 本発明は、流動性、耐油性、耐熱性、及び寸法安定
性の改良された、芳香族ポリフェニレンエーテル系樹脂
を配合してなる熱可塑性樹脂組成物に関するものである
。更に詳しく云えば、本発明は芳香族ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂が本来有する低吸湿性や優れた機械的性質
、電気的性質、寸法安定性などの特長を失わずに、該樹
脂の欠点であるその低い耐油性(耐溶剤性)、流動性及
び耐熱性を改善し、かつ、寸法安定性をより向上させる
ことにより、特にエレクトロニクス分野における材料と
して好適な特性を付与した熱可塑性樹脂組成物に関する
ものである。
〔従来の技術〕
ポリフェニレンエーテル系樹脂は、耐熱性、剛性、電気
特性等に優れた樹脂であり、エンジニアリング・プラス
チックスとして有用な材料であるが、その反面耐油性と
成形加工性が悪いと云う欠点を有しており、その改良が
望まれていた。一方近年、エレクトロニクス産業の発展
に伴い、コネクタなどのプラスチック成形部品をプリン
ト配線基板に装着して使用されるケースが飛躍的に増大
し、この種の用途に適するプラスチックスのニーズも非
常に高まっている。一般にプリント基板に装着して使用
されるプラスチック部品は、耐熱性、耐油性は勿論高度
の寸法安定性、電気特性、剛性などを要するほか、ハン
ダ加工に耐え得るような耐熱性、ハンダ加工後に要求さ
れるフレオン、ハロゲン系などの溶剤による洗浄に耐え
得るような耐油性が必要となって来ている。特に最近は
、部品の小型化、実装密度の高度化、加工速度の高速化
などの要求から、より高いハンダ耐熱性が要望されるケ
ースが多くなっている0例えば、従来のハンダ加工では
、ピンを刺しであるプリント基板の裏側にハンダ付けが
なされているためプラスチック成形品自体が直接ハンダ
温度に加熱されることはなかったが、最近は基板上にク
リーム・ハンダなどを予め付けて置いた後、部品全体を
高温炉に入れ、ハンダを溶かして付ける、所謂リフ口・
ハンダ法が用いられるようになり、この方法においては
、プラスチック成形品自体も260℃を超える温度に数
十秒間以上もさらされるので、極めて高度の耐熱性が要
求されるようになった。又ハンダ付は後の溶剤洗浄工程
においても、洗浄効率を上げるために高温蒸気状態での
洗浄を施すのが主流になりつつあり、耐油性に関する要
求も一段と高くなっている。
このような要求特性を満足し得る素材としては、例えば
ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポ
リエーテルエーテルケトン等のエンジニアリングプラス
チックスが知られている。しかしながら、これらのエン
ジニアリングプラスチックスはコスト的に難点があるた
め多量に使用される工業用材料としては不適当であり、
従って前記要求特性を満足し、かつ、コスト的にも問題
のないプラスチックス素材の開発が要望されていた。
ところで、芳香族ポリフェニレンエーテル樹脂の流動性
、耐熱性、耐油性、寸法安定性の改質のために種々の組
成が提案されている。例えば、ポリフェニレンオキシド
又はポリフェニレンオキシドを含有する重合体に、ポリ
エチレンテレフタレートやポブチレンテレフタレートを
60重量%以下添加して、流動性及び表面外観を改良し
たポリフェニレンオキシド含有樹脂組成物があるが(特
公昭51−21664号公報)、この樹脂組成物は寸法
安定性、耐熱性、剛性などの物性についての改良は不十
分である。又、ポリブチレンテレフタレートと、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂単独又はポリフェニレンエーテル
樹脂及びポリスチレン樹脂とからなる樹脂混合物に強化
充填剤を配合してなる樹脂組成物も提案されているが(
特公昭57−55739号公報)、この樹脂組成物はポ
リブチレンテレフタレートの阻炎性及び非滴下性を改良
するためのものであり、耐熱性、寸法安定性などについ
ては必ずしも十分であるとは言えない。
又、特開昭59−159847号公報では、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂と
からなる熱変形温度が高く、強度や収縮率の異方性の少
ない樹脂組成物が示されている。
更に、特開昭59−174645号公報では、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂
及びスチレン系樹脂とからなる、熱変形温度が高く、強
度や表面平滑性の優れた樹脂組成物が示されている。
しかしながら、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリエス
テル樹脂との相溶性が不十分であり、その結果耐熱性、
剛性、耐油性、寸法安定性等の点で未だ改良レベルが不
十分であると云わざるを得ない。
又特開昭60−258249号公報においては、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ
樹脂と不飽和カルボン酸類を含有してなる樹脂組成物が
示されているが、比較的高価な重合体であるフェノキシ
樹脂を使用しているために、流動性が低下し、結果的に
寸法安定性を含めた物性バランスの改良レベルが不十分
と云わざるを得ない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、このような事情に鑑み、芳香族ポリフ
ェレンエーテル樹脂が本来有する低吸湿性や、優れた機
械的性質、電気的性質、寸法安定性などの特長を失わず
に、該樹脂の欠点である耐油任(耐溶剤性)、流動性及
び耐熱性を著しく改良し、更に寸法安定性をより向上さ
せることにより、特にエレクトロニクス分野において好
適に用いi4るように優れた特性を付与した、芳香族ポ
リフェニレンエーテル樹脂を主体とする熱可塑性樹脂組
成物を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは鋭意研究をかさねた結果、所定の割合の芳
香族ポリフェニレンエーテル系41 脂とポリエチレン
テレフタレート樹脂からなる樹脂組成物に、改質剤とし
て、(al炭素−炭素二重結合又は三重結合及び(b)
カルボン酸基又はエステル基を同時に有する単量体を少
量添加することによる熱可塑性樹脂組成物が前記目的に
適合し得る事を見い出し、この知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
即ち、本発明は、(A)芳香族ポリフェニレンエーテル
系樹脂5〜70重量%とポリエチレンテレフタレート樹
脂95〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部
に対して、(B)(a+炭素−炭素二重結合又は三重結
合及び(blカルボン酸基又はエステル基を同時に有す
る単量体を0.01〜5.0重量部配合してなる流動性
、耐油性、耐熱性、及び寸法安定性の改良された熱可塑
性樹脂組成物に関するものである。
本発明の組成物に用いる芳香族ポリフェニレンエーテル
系樹脂としては、一般式 (式中のR1及びR2は非立体障害性の炭素数1〜4の
アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、水素原子など
であり、これらは同一であっても異なっていてもよい) で示される構成単位、又はこの構成単位と一般式(式中
のR3、R4、R5及び穐は非立体障害性の炭素数1〜
4のアルキル基、アリール基、ハロゲン原子、水素原子
などであり、これらは同一であっても異なっていてもよ
いが、〜及び丸は同時に水素原子ではない) で示される構成単位とからなる単独重合体又は共重合体
、該重合体にスチレンなどをグラフト重合させてなるグ
ラフト共重合体などが挙げられる。
これらの樹脂は、流動性及び衝撃強度のバランスの点か
ら、固有粘度(25℃、クロロホルム中)が0.45〜
0,70の範囲にあるものが好ましい。
前記単独重合体の代表例としては、ポリ (2,6−シ
メチルー1,4−フェニレン)エーテル、ポリ (2−
メチル−6−エチル−1,4−フエニレン)エーテル、
ポリ (216−ダニチル−1,4−フエニレン)エー
テル、ポリ (2−エチル−6−n−プロピル−1,4
−フェニレン)エーテル、ポリ (2,6−ジーn−プ
ロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ (2−
メチル−6−n−7’チル−1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ (2−エチル−6−イソプロビル−1,4
−フエニレン)エーテル、ポリ (2−メチル−6−ク
ロロ−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ (2−メ
チル−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4
−フェニレン)ニーチル等のホモポリマーが挙げられる
又、前記共重合体は、0−クレゾール又は一般式(式中
のR3、R4、R5及び曳は前記と同じ8味をもつ) で示される2、3.6− トリメチルフェノールなどの
アルキル置換フェノールと共重合して得られるポリフェ
ニレンエーテル構造を主体としてなるポリフェニレンエ
ーテル共重合体を包含する。
又、本発明においては、前記したように、該ポリフェニ
レンエーテルにスチレン単独又はスチレンと共重合可能
な単量体をグラフト共重合させたものを用いても良い。
又本発明に云う芳香族ポリフェニレンエーテル系樹脂と
は、上記芳香族ポリフェニレンエーテル系樹脂と均一に
相溶するスチレン系単独重合体及びスチレンを25重量
%以上含有するスチレン系共重合体のブレンド物も含有
されるものである。具体的に芳香族ポリフェニレンエー
テル樹脂とブレンド可能な樹脂組成物は一般式 (式中のRは低級アルキル基又はハロゲン原子、Zは低
級アルキル基、水素原子及びハロゲン原子の中から選ば
れたものであり、pは1〜5の整数である。) で表される芳香族モノビニル単量体の1種又は2種以上
から得られた重合体が挙げられ、このようなものとして
は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトル
エン、ビニルエチルベンゼン、ビニルキシレン、p−メ
チルスチレン、tert−ブチルスチレン、クロルスチ
レンなどの芳香族ビニル単量体の中から選ばれた少なく
ともL種を単独重合又は共重合して得られたゴム変性な
し、ゴム変性重合体等が挙げられる。又必要ならば、他
のビニル単量体、例えばアクリロニトリル、メチルメタ
クリレート、メタクリレートリルなどの中から選ばれた
少なくとも1種と、前記の芳香族モノビニル単量体との
共重合体からなるゴム変性なし、ゴム変性重合体等も含
有される。
又、本発明の組成物において用いられるポリエチレンテ
レフタレート樹脂は、一般式 で示されるものであり、通常市販されている結晶融点が
265℃前後の範囲にあるものであれば特に制限はない
が、衝撃強度の面から固有粘度(25〜30℃、0−ク
ロロフェノール中)が0.2 dl/g以上、特に0.
4 dl/g以上のものが好ましい。
又、添加剤として、中性粘土、2価金属の酸化物、安息
香酸塩、炭酸カルシウム、ガラス粉末等の核剤効果を示
す化合物の添加も可能である。
本発明の組成物において用いられる、(a)炭素−炭素
二重結合又は三重結合及び山)カルボン酸基を同時に有
する単量体の具体例としては、アクリル酸、ブテン酸、
クロトン酸、ビニル酢酸、メタクリル酸、ペンテン酸、
アンゲリカ酸、テブリン酸、2−ペンテン酸、3−ペン
テン酸、α−エチルアクリル酸、β−メチルクロトン酸
、4−ペンテン酸、2−ヘキセン酸、2−メチル−2−
ペンテン酸、3−メチル−2−ペンテン酸、α−エチル
クロトン酸、2,2−ジメチル−3−ブテン酸、2−ヘ
プテン酸、2−オクテン酸、4−デセン酸、9−ウンデ
セン酸、10−ウンデセン酸、4−ドデセン酸、5−ド
デセン酸、4−テトラデセン酸、9−テトラデセン酸、
9−へキサデセン酸、2−オクタデセン酸、9−オクタ
デセン酸、アイコセン酸、トコセン酸、エルカ酸、テト
ラコセン酸、マイコリペンM、2.4−ペンタジェン酸
、2.4−へキサジエン酸、ジアリル酢酸、ゲラニウム
酸、2.4−デカジエン酸、2.4−ドデカジエン酸、
9.12−へキサデカジエン酸、9,12−オクタデカ
ジエン酸、ヘキサデカトリエン酸、リノール酸、リルン
酸、オクタデカトリエン酸、アイコサジエン酸、アイコ
サトリエン酸、アイコサテトラエン酸、リシノール酸、
エレオステアリン酸、オレイン酸、アイコサペンクエン
酸、エルシン酸、ドコサジエン酸、ドコサトリエン酸、
ドコサテトラエン酸、ペンクエン酸、テトラコセン酸、
ヘキサコセン酸、ヘキサコシエン酸、オフタコセン酸、
トラアコンテン酸などの不飽和カルボン酸、或いはこれ
らの不飽和カルボン酸のエステルも使用可能であり、特
にアクリル酸、メタクリル酸が好ましい結果を与える。
本発明においては、流動性、耐油性、寸法安定性を保持
したまま耐熱性、剛性をより向上させるために次の如き
補強剤、例えばガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、アス
ベストなどの繊維状補強剤、クレー、シリカ、タルク、
炭酸カルシウム、ガラスフレーク、マイカ、ガラスピー
ズ、ウオラストナイトなどのフレーク状又は粉末状無機
充填剤などを用いることができる。これらは単独で用い
てもよいし、2種以上組合せて用いてもよい。又、配合
量は樹脂組成物100M量部に対し5重量部未満では、
剛性が十分でなく、又150重量部を超えると加工流動
性及び外観が悪化する。特に好ましい配合量は10〜7
0重量部の範囲である。
本発明の組成物は、芳香族ポリフェニレンエーテル樹脂
5〜70fii%とポリエチレンテレフタレ−ト樹脂9
5〜30重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し
て、(a)炭素−炭素二重結合又は三重結合及び山)カ
ルボン酸基又はエステル基を同時に有する単量体を0.
01〜5.0重量部を配合することを特徴としてなる樹
脂組成物であるが、無機充填剤を配合する組成物におけ
る知見から、芳香族ポリフェニレンエーテル樹脂が5重
量%未満であると、寸法安定性(特にソリ)の改良が不
十分であり、又70重量%を超えると、耐油性、流動性
が低下して好ましくない。(a)炭素−炭素二重結合又
は三重結合及び(blカルボン酸基又はエステル基を同
時に有する単量体は、本発明の組成物において必須の成
分であり、添加量が0.01重量%未満であれば、ポリ
フェニレンエーテル樹脂とポリエレンテレフタレート樹
脂との相溶性が不十分となり、結果として流動性、ソリ
、衝撃強度の低下が発生し好ましくない。又5重量%を
超えて添加すると、耐油性と耐熱性が低下して好ましく
ない。
本発明の組成物には、所望に応じ他の配合剤、例えば衝
撃強度補強剤、難燃剤、可塑剤、滑剤、着色剤、安定剤
等を適宜配合することができる。
前記fi撃強度補強剤としては、熱可塑性エラストマー
が好ましく、例えばスチレン−ブタジェンプロ・ツク共
重合体、水素化スチレンーブタジエンブロソク共fff
合体、エチレン−プロピレンエラストマー、スチレング
ラフトエチレン−プロピレンエラストマー、熱可塑性ポ
リエステルエラストマーなどを用いることができ、その
配合量は該組成物100重量部に対し、1〜20重量部
の範囲で好ましく選ばれる。
又、N燃剤としては、例えば芳香族ハロゲン化合物、ハ
ロゲン化ポリスチレン、ハロゲン化ポリカーボネート及
びこれらと酸化アンチモンとの混合物、元素状赤リン、
リン化合物などが挙げられる。これらの難燃剤は単独で
用いてもよいし、2種以上組合せて用いてもよい。
本発明の組成物は、例えば押出機、ロールミキサー、バ
ンバリーミキサ−、ニーダ−ミキサーなどを用い、溶融
混練する方法によって調製することができる。この場合
、全部の成分を同時に溶融混練してもよいし、予め2種
以上の任意の成分を溶融混練した後、このものと残りの
成分を熔融混練してもよい。最も標準的な調製方法は、
二軸タイプの押出機を用い280〜340℃の温度で熔
融混練する方法である。
〔発明の効果〕
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、芳香族ポリフェニレン
エーテル樹脂が本来有する低吸湿性や、優れた機械的性
質、電気的性質、寸法安定性などの特長を失わずに、該
樹脂の欠点である流動性、耐油性及び耐熱性を著しく改
良し、更に寸法安定性を向上させた、芳香族ポリフェニ
レンエーテル樹脂を主体とする樹脂組成物であり、特に
エレクトロニクス分野において好適に用いられると考え
られる。
〔実施例〕  ゛ 次に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発
明はこれらの例によってなんら制限されるものではない
なお、樹脂組成物の特性は、東芝機械■製115−8O
A射出成形機を使用し、シリンダ一温度300℃、金型
温度80℃において試験片を作成し、次の試験法に従っ
て評価した。
(1)加熱変形温度: ASTM−D648(2)  
曲げ弾性率: ASTM−0790(3)  アイゾツ
トii撃強さ: ASTFI−D256.1 / 4″
厚、ノツチ付 (4)  ハンダ耐R%性: 260℃のシリコンオイ
ル中に試験片を5秒間浸漬後の外観の状態を観察し、次
の判定基準に従い評価した。
O: 殆ど変化なし △: 僅かに変化あり ×: 変化あり (5)耐溶剤性: 1.1.1− トリクロロエタンの
蒸気に試験片を5分間さらした後、外観の状態を観察し
、次の判定基準に従い評価した。
○: 殆ど変化なし △: 僅かに変化あり ×: 変化あり (6)  メルトフローレイト:宝工業製メルトインデ
ックサーMX−101Aを使用し、280 ”C15k
g荷重にて10分間保持後の流出量(glを求めた。値
の大きいほど流動性が良好である。
(7)  ソリ: 縦150mm 、横150mm 、厚さ31の1an+
φピンゲートの金型を使用し、シリンダ一温度3o。
℃、金型温度80℃にて平板を成形し、歪ゲージ計を使
用し、最大のソリ (mad)を測定する。
数値の低い程(ソリが少ない程)寸法安定性が良好であ
ることを示す。
(8)  ガラス転位点: 東洋ホールトウィン社11RHEO−2000、300
0゜336を使用し、Pc 35Hz 、昇温速度 2
℃/minで一100℃〜250℃での損失弾性率を測
定し、その極大値ピークからガラス転位温度’rgを測
定した。
(9)  Tm  (融点)、Tc(結晶化開始温度)
 :パーキン・エルマー社製Model−2を使用し、
昇温(降温)速度10℃/m1nsレンジ5mcal/
秒、チャートスピード10mm/秒、測定範囲24℃〜
330℃で測定した。
実施例1〜5 固有粘度0.62 (25℃、クロロホルム中)のポリ
2.6−シメチルー1.4−フェニレンエーテル樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂(結晶融点265℃、
固有粘度0.4 dl/g ) 、メタクリル酸、アク
リル酸、ガラス繊維チョツプドストランドとして、日東
紡社製471S、ガラスフレークとして、日本板ガラス
社製CEF150A 、臭素化ポリスチレンとして、パ
イロチェック68PIl、三酸化アンチモン、ゴム変性
ポリスチレンとして、旭化成社製スタイロンQl140
5、スチレン−ブタジェンゴムとして、シェル社製クレ
イトンG1650を使用し、第1表に示すような配合割
合で、30φ二軸押出機(ナカタニ機械製AS−30φ
)を使用し、320℃、吐出量5Kg/hrの条件で押
出混練してペレットを作成し、各物理的性質を求めた。
そ結果を第1表に示す。
比較例1〜5 固有粘度0.62 (25℃、クロロホルム中)のポリ
2.6−シメチルー1.4−フェニレンエーテル樹脂、
無水マレイン酸、スチレン−無水マレイン酸共重合体と
して、ARCO社製ダイラーク232、ポリスチレン樹
脂として、旭化成社製スタイロンcpess 、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂(結晶融点265℃、固有粘
度0.4 dl/g ) 、ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂として、東し社製東しPBT1401 X 06
、ガラス繊維チョツプドストランドとして、日東紡社裂
471S、フェノキシ樹脂として、υcc社gMPHH
を使用し、第1表に示すような配合割合で30φ二軸押
出機(ナカタニ機械製AS−30φ)を使用し、320
℃、吐出量5Kg/hrの条件で押出混練してペレット
を作成し、各物理的性質を求めた。そ結果を第1表に示
す。
比較例1は、実施例1に対してポリ2.6−シメチルー
1.4−フェニレンエーテル樹脂の一部をスチレン−無
水マレイン酸樹脂に代え、そして本発明の必須成分であ
るメタクリル酸を添加せしめないために、耐熱性が若干
低下し、ソリが大きく、アイゾツト衝撃強さ、流動性も
不十分となった。
比較例2は、実施例1に対して本発明の必須成分である
メタクリル酸を添加しないために、ソリ、アイゾツト衝
撃強さ、流動性が著しく低下した組成物となった。
比□較例3は実施例1に対して、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂に代えて、ポリブチレンテレフタレート樹脂
を使用し、メタクリル酸を添加しないために、耐ハンダ
耐熱性、ソリ、アイゾッ)fE撃強さ、流動性も著しく
低下した組成物となった。
比較例4は実施例4に対して、メタクリル酸を添加しな
いために、ソリ、アイゾツト衝撃強さ、流動性が著しく
低下した組成物となった。
比較例5は実施例1に対して、メタクリル酸に代えて無
水マレイン酸を使用し、ポリエチレンテレフタレート樹
脂に代えてポリブチレンテレフタレート樹脂を使用し、
フェノキシ樹脂を添加せしめた組成物であるが、耐ハン
ダ耐熱性、熱変形温度が低下し、ソリ、アイゾツト衝撃
強さ、流動性も低下した組成物となった。
又、実施例1と比較例2の樹脂ペレットのガラス転位点
(Tg )を東洋ボールドウィン社fiRHE0−20
00、3000,336を使用して測定すると、実施例
1は90℃、124℃に2つの緩やかなピークが現れ、
比較例2は73℃、100℃、170℃に鋭い3つのピ
ークが現れた。
又、パーキン・ニルマー社製Model−2型によるT
m(融点)、Tc(結晶化開始温度)を測定すると、実
施例1は262℃、265℃に2つの鋭いTmが見られ
、又Tcは226℃であった。一方比較例2は、260
℃に1つの鋭いTmが見られ、又Tcは221℃であっ
た。電子顕微鏡による分散粒子については、実施例1の
方が比較例2よりも遥かに分散粒子径は小さい。以上か
ら本発明実施例1のメタクリル酸がポリフェニレンエー
テル樹脂とポリエチレンテレフタレート樹脂との相溶性
改良効果を示していると言える。
(以下余白)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)芳香族ポリフェニレンエーテル系樹脂5〜
    70重量%とポリエチレンテレフタレート樹脂95〜3
    0重量%とからなる樹脂組成物100重量部に対して、
    (B)(a)炭素−炭素二重結合又は三重結合及び(b
    )カルボン酸基又はエステル基を同時に有する単量体を
    0.01〜5.0重量部配合してなる流動性、耐油性、
    耐熱性、及び寸法安定性の改良された熱可塑性樹脂組成
    物。
JP10453786A 1986-05-07 1986-05-07 熱可塑性樹脂組成物 Pending JPS62260855A (ja)

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JP10453786A JPS62260855A (ja) 1986-05-07 1986-05-07 熱可塑性樹脂組成物

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JP10453786A Pending JPS62260855A (ja) 1986-05-07 1986-05-07 熱可塑性樹脂組成物

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JP (1) JPS62260855A (ja)

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JPS63350A (ja) * 1986-06-19 1988-01-05 Toray Ind Inc 樹脂組成物の製造方法
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