JPS6226014Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は棒状化粧品繰出し容器に係るもので、該
容器内への棒状化粧品の装着および交換が自在に
することを目的とする。

従来、主筒下部をつまみ筒部に形成させると共
に、該つまみ筒部よりも上方主筒部分に縦割溝を
設けておき、その上方主筒部分外面に、内面に螺
溝を有する螺筒を回動可能に嵌合させ、上記上方
主筒部分内には、周壁外面から係合ピンを突出さ
せた棒状化粧品保持筒を、その係合ピンを上記縦
割溝を通つて係合させ、このように構成すること
で、螺筒を持ち、つまみ筒部を正逆両方向に回す
と、棒状化粧品が上下動するように設けた繰出し
容器が知られていた。しかしこのような繰出し容
器は棒状化粧品の交換が困難であり、そのため棒
状化粧品がなくなると、新たな繰出し容器を購入
することとなるものであつた。

本案は棒状化粧品の交換が可能として、繰出し
容器の長期使用が可能としたもので、以下図面に
ついて説明すると、１は主筒である。該主筒の筒
体下部はつまみ筒部１ａとされ、該つまみ筒部よ
りも上方筒体部分１ｂには、縦割溝２，２が設け
てある。

上記上方筒体部分外面には螺筒３が回動可能に
嵌合させてあり、該螺筒内面には、、上記縦割溝
と同数の螺溝４，４が穿設させてある。該螺筒は
外筒３ｂと内筒３ａとで形成させてもよい。

上記上方筒体部分１ｂ内には棒状化粧品用保持
筒５が嵌合させてある。該保持筒の周壁外面から
は係合ピン６，６が突出させてあつて、該係合ピ
ンは上記縦割溝２，２を通つてその先端を螺溝
４，４内に係合させている。

尚既述つまみ筒部と螺筒下半部との外面には化
粧筒７が、つまみ筒部に対して固着させ、螺筒に
対して回動可能に設けてある。

上記構成は、従来公知の構造であり、螺筒部を
持ち、化粧筒７を介してつまみ筒部１ａを正逆両
方向へ回すことで棒状化粧品８が上下動するよう
設けられている。

本案では、第１図、第４図が示すように、主筒
１の上方筒体部分に設けた縦割溝２，２上端か
ら、保持筒押上げのためのつまみ筒部の回動方向
と逆水平方向に横割溝９，９を連続させ、かつ該
横割溝の最奥部から、上方筒体部分上端に開口さ
せて第２縦割溝１０，１０を穿設させた。該第２
縦割溝は、第４図が示すようにその上部を上記横
割溝と同方向に拡大させた巾広部１１，１１に形
成させてもよい。第２縦割溝と横割溝との連続部
には、該割溝部分溝巾を小巾化して係合ピン６，
６通過時の摩擦抵抗を増大させる小突子１２，１
２を付設させておく。又既述螺筒の上端部内面に
位置させて、螺溝４，４上端から、保持筒押上げ
のためのつまみ筒部の回動方向と同方向に、上方
溝壁を有しない横溝１３，１３を連続させて形成
させた。

上記構成において、螺筒３を持ち、化粧筒７を
介してつまみ筒部１ａを、例えば時計回り方向に
回すと保持筒の係合ピンが縦割溝上端まで上り、
横割溝９，９内に入る。該状態から更につまみ筒
部を回すと、係合ピンは一たん小突子１２，１２
により上昇を阻止されるが、強制的につまみ筒部
を回すことで小突子側方を通り抜けて第２縦割溝
１０，１０を上昇する。螺溝上端は横溝１３，１
３に連通させてあるから、係合ピン先端は横溝内
に入ることとなり、該状態で保持筒上部が螺筒上
端よりも上方へ突出するよう設けておく。該状態
で保持筒上部を持ち、上方に引きあげることで保
持筒と共に棒状化粧品を外すことが出来、別の保
持筒付き棒状化粧品に交換することが出来る。該
交換は第３図が示す筒状治具１４を用いて行うこ
とが出来る。該図示例において治具筒部の内面の
一部と保持筒の上部外面とに、互いに噛合わせる
ことの可能な多数の縦割１５ａ，１５ｂ…が設け
てあつて、これ等の噛合わせで治具内に保持筒付
き棒状化粧品が装着できるよう設けてある。上記
交換の際、第３図のように保持筒の係合ピン６，
６を横溝１３，１３内に入れておき、つまみ筒部
を例えば反時計回り方向へ回すと、係合ピンが螺
溝内に押込まれることとなり、すると保持筒は下
降し、係合ピンが小突子側方および横割溝を通過
した後、縦割溝２，２内に入つて棒状化粧品が主
筒内に繰込まれる。

本案は上記構成とするもので、横割溝の最奥部
から主筒上端に開口する第２縦割溝１０，１０を
穿設させ、又螺筒に設けた螺溝上端を、螺筒上端
部内面に設けた上方溝壁を有しない横溝１３，１
３に連続させたから、螺筒に対してつまみ筒部を
回し続けることで保持筒の係合ピンを横溝内にま
で送り込むことが出来、かつ係合ピンが横溝内に
ある状態で保持筒上部は主筒上端よりも上方へ突
出するよう設けたから、棒状化粧品付き保持筒の
交換が容易である。又第２縦割溝と横割溝との連
続部に、該溝巾を小巾化して係合ピン通過時の摩
擦抵抗を増大させる小突子１２，１２を設けたか
ら、棒状化粧品繰出しのためにつまみ筒部を回し
続けるうちに、誤つて保持筒の係合ピンが上記横
溝内に入つて自然に保持筒が外れるようなことが
なく、縦割溝上端を横割溝に連続させ、該横割溝
の最奥部に連続する第２縦割溝と、横割溝との連
続部に上記小突子を設けたから、保持筒の係合ピ
ン６，６が小突子に接してつまみ筒部を回し難く
なつたとき、係合ピンは横割溝９，９内に位置す
ることとなり、よつて該状態で繰出された棒状化
粧品を使用しても、係合ピンが横割溝下縁により
支持されることで、保持筒が、従つて該保持筒に
より下端部を嵌着させた棒状化粧品が下降するこ
とがなく、棒状化粧品使用上便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案繰出し容器の分解斜視図、第２図
はその容器の断面図、第３図は治具を使用して棒
状化粧品を交換する状態での本案容器の半断面
図、第４図は本案容器の主筒を別実施例で示す斜
視図、第５図は本案容器の保持筒が有する係合ピ
ンが横割溝内に位置する状態を展開図で示す説明
図である。 １……主筒、３……螺筒、５……保持筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒体下部をつまみ筒部１ａに形成させ、該つま
   み筒部よりも上方筒体部分１ｂに、縦割溝２，２
   を複数設けた主筒１と、上記つまみ筒部の上方筒
   体部分１ｂ外面に、回動可能に周壁を嵌合させ、
   周壁内面に上記縦割溝と同数の螺溝４，４を穿設
   させた螺筒３と、上記主筒の上方筒体部分内に上
   下動可能に嵌合された周壁部外面から、上記縦割
   溝と同数の係合ピン６，６を突出させ、該係合ピ
   ンをそれぞれ上記縦割溝内を通つて上記各螺溝内
   に係合させた棒状化粧品用保持筒５とからなる棒
   状化粧品繰出し容器において、上記縦割溝上端か
   ら、上記保持筒押上げのためのつまみ筒部の回動
   方向と逆水平方向に横割溝９，９を連続させ、か
   つ該横割溝の最奥部から、主筒上端に開口させて
   第２縦割溝１０，１０を穿設させ、該第２縦割溝
   と横割溝との連続部に、該割溝部分溝巾を小巾化
   して上記係合ピンの通過時の摩擦抵抗を増大させ
   る小突子１２，１２を付設させ、又上記螺筒の上
   端部内面に位置させて、螺溝上端から、保持筒押
   上げのためのつまみ筒部の回動方向と同方向に、
   上方溝壁を有しない横溝１３，１３を連続させて
   形成させ、上記保持筒の係合ピンが横溝内に入つ
   たとき、保持筒上部が主筒上端よりも上方へ突出
   可能に形成させたことを特徴とする棒状化粧品繰
   出し容器。