JPH0335215Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は棒状化粧品繰出し器に係る。

「従来の技術」 この種繰出し容器は、通常下部をつまみ筒部に
形成すると共に該つまみ筒部よりも上方筒部分を
縦割溝付きの嵌合筒部に形成した主筒と、上記嵌
合筒部外面へ回動可能に嵌合させ、かつ内面に螺
溝を有する螺筒と、上記嵌合筒部内に上下動可能
に嵌合させた筒部ないし皿部外面から上記割溝に
挿通させて係合ピンを突出し、該ピン先端を上記
螺溝内に係合させた棒状化粧品用嵌着筒からな
り、上記螺筒を持ち、つまみ筒部を正逆両方向へ
回すことで棒状化粧品が繰出し、又繰込まれるよ
う設けられている。

「考案が解決しようとする課題」 本案は上記のように螺筒に対してつまみ筒部を
回すことなく、容器に設けた指当て板を押下げる
だけで棒状化粧品が繰出しされ、又押上げるだけ
で繰込みできてその操作を極めて簡易かつ迅速に
行えるよう設けたものである。

「課題を解決するための手段」 底壁２外周から、つまみ筒部を介して外筒６を
起立し、該外筒一部に第１割溝４を縦設した第１
筒体と、上記つまみ筒部内面へ回動不能に嵌着さ
せた嵌合筒上端から、上記外筒との間に間隙をお
いて内筒５を起立し、該内筒の左右対向位置に第
２割溝３，３を縦設した第２筒体とで形成した容
器主体１と、上記内筒５と外筒６との間へ回動可
能に嵌合させた筒部の内外面に、正逆反対方向へ
の第１螺溝８と第２螺溝９とを穿設した螺筒７
と、上記内筒５内へ上下動可能に嵌合させた筒部
外面から、第１係合ピン１３，１３を突出して該
ピンを上記第２割溝に挿通させ、かつ該ピン先端
を上記第１螺溝８，８内へ係合させた棒状化粧品
嵌着筒１２と、上記外筒６外面へ当接させた操作
板内面から突出する第２係合ピン１５を、上記第
１割溝に挿通させ、かつ該ピン先端を第２螺溝１
９内へ摺動自在に係合させた指当て板１４とで形
成した。

「作用」 第１図の状態からキヤツプ１６を外し、外筒６
を持ち、指当て板１４を押下げると、第２係合ピ
ン１５が外筒の第１割溝４に挿通させて該ピン先
端を螺筒７外面の第２螺溝９上端内に係合させて
あるため、螺筒７が内外筒５，６に対して正方向
へ回動する。又棒状化粧品嵌着筒１２は、外面か
ら突出する第１係合ピン１３，１３を、内筒５の
第２割溝３に挿通させてそのピン先端を螺筒内面
の第１螺溝８下端に係合させており、かつ螺筒内
外面の二つの第１、第２螺溝８，９は互いに正逆
をなす関係に穿設されているから、上記螺筒７の
正方向回動により、第１係合ピン１３と共に棒状
化粧品嵌着筒１２は内筒１５に対して上昇するこ
ととなる。このようにして嵌着筒に下端部を嵌着
させた棒状化粧品１７は第２図のように繰出さ
れ、又上記とは逆に、指当て板１４を押上げるこ
とで、棒状化粧品は繰込まれる。

「実施例」 本案容器は、容器主体と螺管と棒状化粧品嵌着
筒と指当て板とを有する。

容器主体１は底壁２外周からつまみ筒部を介し
て外筒６を起立し、該外筒一部に第１割溝４を縦
設した第１筒体と、上記つまみ筒部内面へ回動不
能に嵌着させた嵌合筒上端から上記外筒との間に
間隙をおいて内筒５を起立し、該内筒の左右対向
位置に第２割溝３，３を縦設した第２筒体とで形
成している。

上記内外両筒の間には螺管７を回動可能に嵌合
させている。該螺管の内外両面には互いに正逆を
なす関係に大リードの第１、第２螺溝８，９を設
けている。又内外両筒に対する螺管７の抜出しを
防止させるため、内筒上端外周に周設させた突条
１０を螺管７の上端内面に周設させた凹部１１に
係合させている。

上記内筒５内には上下動自在に棒状化粧品嵌着
筒１２を嵌合させている。該嵌着筒はその外面か
ら第１係合ピン１３，１３を突出し、該ピンは内
筒の第２割溝３，３に挿通させてその先端を螺管
７内面の第１螺溝８に係合させている。

指当て板１４は、外筒６外面に当てた操作板内
面から突出させた第２係合ピン１５を外筒の第１
割溝４に挿通させて、そのピン先端を螺筒外面の
第２螺溝９上端部内に係合させている。該指当て
板が、容器主体１から離脱することを防止するた
めには外筒の第１割溝４の内縁に係合凹部を設け
て該係合凹部へ第２係合ピン１５に付設させた係
合部を係合させてもよい。

１６はキヤツプで容器主体外面に嵌合させてい
る。

「考案の効果」 本案は既述作用で述べたように、指当て板を押
下げるだけで棒状化粧品嵌着筒１２を容器主体に
対して上昇させ、又押上げるだけで下降させるこ
とが出来るから、上記嵌着筒に嵌合させた棒状化
粧品１７の繰出し、繰込みを簡易かつ迅速に行う
ことが出来る。又容器主体１を、外筒６を有する
第１筒体と、内筒５を有する第２筒体とで形成
し、第１筒体のつまみ筒部内面へ第２筒体の嵌合
筒を回動不能に嵌着させたから、上記内筒と外筒
との間に螺筒７を回動可能に嵌合させる間隙を形
成することが容易であり、従つて容器主体の形成
が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の拡大断面図、第２図はその
容器の分解斜視図である。 １……容器主体、７……螺管、１２……螺棒状
化粧品嵌着筒、１４……指当て板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底壁２外周から、つまみ筒部を介して外筒６を
   起立し、該外筒一部に第１割溝４を縦設した第１
   筒体と、上記つまみ筒部内面へ回動不能に嵌着さ
   せた嵌合筒上端から、上記外筒との間に間隙をお
   いて内筒５を起立し、該内筒の左右対向位置に第
   ２割溝３，３を縦設した第２筒体とで形成した容
   器主体１と、上記内筒５と外筒６との間へ回動可
   能に嵌合させた筒部の内外面に、正逆反対方向へ
   の第１螺溝８と第２螺溝９とを穿設した螺筒７
   と、上記内筒５内へ上下動可能に嵌合させた筒部
   外面から、第１係合ピン１３，１３を突出して該
   ピンを上記第２割溝に挿通させ、かつ該ピン先端
   を上記第１螺溝８，８内へ係合させた棒状化粧品
   嵌着筒１２と、上記外筒６外面へ当接させた操作
   板内面から突出する第２係合ピン１５を、上記第
   １割溝に挿通させ、かつ該ピン先端を第２螺溝９
   内へ摺動自在に係合させた指当て板１４とで形成
   したことを特徴とする棒状化粧品繰出し容器。