JPS6223379Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は棒状化粧品繰出し容器に係るもので、該
容器内への棒状化粧品の装着および交換が自在に
することを目的とする。

従来、主筒下部をつまみ筒部に形成させると共
に、該つまみ筒部よりも上方主筒部分に縦割溝を
設けておき、その上方主筒部分外面に、内面に螺
溝を有する螺筒を回動可能に嵌合させ、上記上方
主筒部分内には、周壁外面から係合ピンを突出さ
せた棒状化粧品保持筒を、その係合ピンを上記縦
割溝を通つて螺溝に係合させ、このように構成す
ることで、螺筒を持ち、つまみ筒部を正逆両方向
に回すと、棒状化粧品が上下動するよう設けた繰
出し容器が知られていた。しかしこのような繰出
し容器は棒状化粧品の交換が困難であり、そのた
め棒状化粧品がなくなると、新たな繰出し容器を
購入することとなるものであつた。

本案は棒状化粧品の交換が可能として、繰出し
容器の長期使用が可能としたもので、以下図面に
ついて説明すると、１は主筒である。該主筒の筒
体下部はつまみ筒部１ａとされ、該つまみ筒部よ
りも上方筒体部分１ｂには、縦割溝２，２が設け
てある。

上記上方筒体部分外面には螺筒３が回動可能に
嵌合させてあり、該螺筒内面には、上記縦割溝と
同数の螺溝４，４が穿設させてある。

上記上方筒体部分１ｂ内には棒状化粧品用保持
筒５が嵌合させてある。該保持筒の周壁外面から
は係合ピン６，６が突出させてあつて、該係合ピ
ンは上記縦割溝２，２を通してその先端を螺溝
４，４内に係合させている。

尚既述つまみ筒部と螺筒下半部との外面には化
粧筒７が、つまみ筒部に対して固着させ、螺筒に
対して回動可能に設けてある。

上記構成は、従来公知の構造であり、螺筒部を
持ち、化粧筒７を介してつまみ筒部１ａを正逆両
方向へ回すことで棒状化粧品が上下動するよう設
けられている。

本案では上記保持筒５を、内外二重筒で形成さ
せた。外筒８は既述係合ピン６，６を有し、内外
両筒の当接面には、互いに係合して内筒９が上方
へ抜出すことを防止する第１、第２係合手段１
０，１１が設けてある。外筒８下部は内筒９の下
端よりも下方まで垂設させてあつて、該外筒下部
には、該下部を拡開することが可能とする複数の
切込み１２…が設けてある。又内筒上部は外筒上
端よりも上方まで突出させてあり、内筒上端部外
面には係合突条１３が周設させてある。尚内筒上
部外面からは、既述縦割溝２，２内に摺動可能に
係合させた回転防止用突子１４，１４を突出させ
るとよい。

主筒底壁１５の上面からは、短筒１６が起立さ
せてある。該短筒は、外筒８を下限まで下降させ
たとき、第２図が示すように、外筒下部内面が短
筒外面に圧接して拡開され、このため既述第１、
第２係合手段１０，１１の係合が外れるよう設け
たもので、短筒上端外面と外筒下端内縁とはテー
パ状に形成させてあり、外筒が下降したとき、そ
れ等テーパ面が滑動して、切込み１２…が開き、
外筒内に短筒が入るように設けてある。但し短筒
上端部外径を外筒下端部内径よりも小径に、短筒
下部外径を外筒下端部内径よりも大径にしてもよ
い。

上記外筒８と主筒上方筒体部分１ｂとの間、お
よび内筒９に下端部を嵌着させた棒状化粧品１７
と主筒上方筒体部分１ｂとの間には筒状治具１８
挿入用間隙を設ける。

上記構成において、棒状化粧品１７の着脱は次
のようにして行う。棒状化粧品を取外す際は、第
２図が示すように保持筒５を下降させる。すると
既述のように第１、第２係合手段１０，１１が離
れるから、治具１８を棒状化粧品１７と主筒の上
方筒体部分との間に差込む。治具の筒部１９内面
には、内筒９の係合突条１３下面に係合する第２
係合突条２０が周設させてあつて、これ等を係合
させ、そのまゝ治具１８を抜出す。内筒と共に棒
状化粧品を交換した後、第２図のように治具を差
込み、該状態から保持筒を上昇させると、第１、
第２係合手段が係合するから、該係合後治具を引
き上げれば、内筒と棒状化粧品とは容器内に装着
されることとなる。

本案は上記構成とするもので、棒状化粧品用保
持筒の外筒下部を内筒下端よりも下方まで垂下さ
せ、該外筒下部には複数の切込み１２…を設け、
主筒底壁１５からは、上記外筒が下限まで下降し
たとき外筒下部内面に圧接して外筒下部を拡開す
ることが可能な短筒１６を起立させたから、上記
保持筒の第１、第２係合突条１０，１１の係合を
離すことが容易であり、又該状態では外筒に対し
て内筒が上下動可能となるから、治具使用によつ
て内筒と共に棒状化粧品を容易に交換することが
出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の半断面図、第２図は棒状化
粧品交換のために治具を本案容器内に差込みした
状態での半断面図である。 １……主筒、３……螺筒、５……保持筒、８…
…外筒、９……内筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒体下部をつまみ筒部１ａに形成させ、該つま
   み筒部よりも上方筒体部分１ｂに、縦割溝２，２
   を複数設けた主筒１と、上記つまみ筒部の上方筒
   体部分１ｂ外面に、回動可能に周壁を嵌合させ、
   周壁内面に、上記縦割溝と同数の螺溝４，４を穿
   設させた螺筒３と、上記主筒の上方筒体部分内に
   上下動可能に嵌合された周壁部外面から、上記縦
   割溝と同数の係合ピン６，６を突出させ、該係合
   ピンをそれぞれ上記縦割溝内を通つて上記各螺溝
   内に係合させた棒状化粧品用保持筒５とからなる
   棒状化粧品繰出し容器において、上記保持筒を係
   合ピン６，６付きの外筒８と、該外筒内に着脱自
   在に嵌合された棒状化粧品嵌合用内筒９とで形成
   させこれ等内外筒の当接面に互いに係合して内筒
   が上方へ抜出すことを防止する第１、第２係合手
   段１０，１１を設けると共に、外筒下部を内筒下
   端よりも下方にかつ内筒上部を外筒上端よりも上
   方にそれぞれ突出させて、外筒下部には複数の切
   込み１２…を、内筒上部外面には係合突条１３を
   それぞれ設け、主筒底壁の上面からは、上記外筒
   が下限まで下降したとき外筒下部内面に圧接して
   該外筒下部を拡開し上記係合手段を離脱させるこ
   とが可能な短筒１６を起立させ、上記外筒と主筒
   上方筒体部分１６との間、および内筒に下端部を
   嵌着させた棒状化粧品と主筒上方筒体部分との間
   には筒状治具挿入用間隙を形成させてなる棒状化
   粧品繰出し容器。