JPS6225989Y2 - - Google Patents

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JPS6225989Y2
JPS6225989Y2 JP17761183U JP17761183U JPS6225989Y2 JP S6225989 Y2 JPS6225989 Y2 JP S6225989Y2 JP 17761183 U JP17761183 U JP 17761183U JP 17761183 U JP17761183 U JP 17761183U JP S6225989 Y2 JPS6225989 Y2 JP S6225989Y2
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sprocket
pedal
elliptical
crankshaft
crank
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JP17761183U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自転車の動力伝達装置に関し、特
に、クランク軸に楕円スプロケツトを固定すると
共に、このクランク軸と一体のクランクアームに
連接アームを連結し、この連接アームに設けたペ
ダルが、楕円スプロケツトの短径方向と同方向に
長い略楕円形をなす循環軌跡を描くように構成す
ることにより、ペダル踏力が最も大なるときに駆
動輪を大きな力で回転駆動できるようにする。
〔従来技術〕
従来の自転車の動力伝達装置としては、例えば
特開昭57−182579号、米国特許第4193324号公報
に記載されているようなものがある。前者は、先
端にペダルを設けた連接棒の中途部を、クランク
の先端に回動可能に連結すると共に、該連接棒の
基端をフレームに摺動可能に支持する構造となつ
ている。この従来例では、ペダリング時に、連接
棒の先端に設けられたペダルは略楕円形に近似し
た形状の循環軌跡運動を行う。
一方、後者は、互いに平行に設けられ且つ互い
に反対側に1個づつクランクアームが固定された
一対のクランク軸をケーシングで回転可能に支持
すると共に、このケーシングをフレームで回転可
能に支持し、前記クランク軸に各固定されたピニ
オンを、フレームに固定されたリングギヤに噛合
させる構造となつている。この従来例では、ペダ
リング時に、クランク軸は自転しつつリングギヤ
の内側を回転移動し、クランクアームが一回転す
る間にクランク軸も一回公転するため、ペダルは
楕円形の循環軌跡運動を行う。
〔従来技術の問題点〕
このような従来の自転車の動力伝達装置にあつ
ては、前者の場合では、クランク軸に真円の駆動
スプロケツトが固設されていたため、駆動スプロ
ケツトによる従動スプロケツトの駆動トルクがペ
ダリング可能な範囲で不変であり、踏力が増加し
てもトルクの伝達率は変化しないため踏力の伝達
効率があまりよくないという問題があつた。また
後者の場合では、各クランク軸にピニオンを設け
てこのピニオンをフレームに固定されたリングギ
ヤに噛合させ、ペダリング時にクランク軸が自転
しつつ公転するようになつていたため、構造が非
常に複雑になり、高価なものとなるという問題が
あつた。
〔考案の目的〕
この考案は、このような従来の問題点に着目し
てなされたものであり、その目的は、大きな踏力
を出せるときに大きな力で駆動輪を回転駆動する
ことができる自転車の動力伝達装置を提供するこ
とにあり、また、この考案の目的は、ペダルの踏
込み速度の変化を楕円スプロケツトの周速度の変
化で相殺させ、駆動輪を等速回転させてスムース
且つ軽快に走行することができる自転車の動力伝
達装置を提供することにある。
〔考案の構成〕
而して、この考案は、互いに反対側に延びるク
ランクアーム3R,3Lが両端に固定されたクラ
ンク軸2に、前記クランクアーム3R,3Lが延
びる方向と同方向に短径側を向けて楕円スプロケ
ツト6を固定し、前記クランクアーム3R,3L
の各先端にそれぞれ連接アーム4R,4Lの中途
部を回動可能に連結し、各連結アーム4R,4L
の基端をフレーム1により往復直線運動可能に支
持すると共に、該連接アーム4R,4Lの各先端
にそれぞれペダル7R,7Lを設け、各ペダル7
R,7Lが、楕円形に近似した循環軌跡運動をな
すよう構成した自転車の動力伝達装置に係わる。
〔実施例〕
以下、この考案を図示実施例に基づいて説明す
る。
第1図乃至第3図は、この考案の一実施例を示
す図である。
まず、構成を説明すると、第1図に示す1がフ
レーム、2は、フレーム1の下部に回転自在に支
持されたクランク軸であり、このクランク軸2の
両端には、それぞれクランクアーム3R,3Lの
基端を固定している。両クランクアーム3R,3
Lは互いに反対側に延びていて、その先端には、
それぞれ連接アーム4R,4Lの中途部を枢軸5
によつて回動可能に連結している。さらに、クラ
ンク軸2には、クランクアーム3R,3Lが延び
る方向と同方向に短径側を向けて駆動スプロケツ
トである楕円スプロケツト6を固定している。楕
円スプロケツト6は、楕円板の外周にスプロケツ
ト歯が形成されていて、その長さは自転車の大き
さや構造の違い等によつて異なるが、例えば一般
の大人用自転車では、短径側は21cm、長径側は36
cmとする。
前記連接アーム4R,4Lの先端には、それぞ
れペダル7R,7Lを車幅方向外側に突出させて
回動自在に取り付け、また該連接アーム4R,4
Lは後方に延在させ且つその基端はフレーム1の
ロアメンバ10R,10Lに前後方向へ往復直線
運動可能に支持する。すなわち、連接アーム4
R,4Lの基端には、外周に周方向に連続する溝
を設けた滑車8R,8Lをそれぞれ回転自在に取
り付けており、該溝を、各ロアメンバ10R,1
0Lに設けられ且つ車両の前後方向に延びるガイ
ド穴11に係合している。
このロアメンバ10R,10Lのうち、右側ロ
アメンバ10Rは、フレーム1の一部をなすフレ
ーム片10aと、このフレーム片10aに固定さ
れ且つガイド穴11が設けられたガイド片10b
とから構成し、また左側ロアメンバ10Lはフレ
ームの一部をなし且つガイド穴11が設けられた
フレーム片のみから構成している。
また、前記クランクアーム3R,3Lと連接ア
ーム4R,4Lとからなるクランク機構は、ペダ
リング時にペダル7R,7Lが、踏込み側の運動
範囲S1が戻り側の運動範囲S2より大きく且つ
楕円形に近似した循環軌跡運動をなすよう構成す
る。そのため、各アームの長さは、例えば、クラ
ンクアーム3R,3Lの長さAを10cmとし、ペダ
ル7R,7Lから枢軸5までの先端側の長さBは
18cm、枢軸5から滑車8R,8Lまでの基端側の
長さCは22cmとする。これにより、ペダル7R,
7Lは、上下方向の長径側が略36cm、左右方向の
短径側が略20cmで、踏込み側運動範囲が戻り側運
動範囲よりも広い楕円形に近似した形状の、第3
図に示すような循環軌跡Sを描く運動をなす。
第4図は、前記ペダル7R,7Lの循環運動に
おける移動速度と楕円スプロケツト6の周速度と
の関係を示すグラフ図であり、同図において実線
Dがペダル7R,7Lの踏込み速度の変化を示
し、破線Eは楕円スプロケツト6の周速度を示
し、さらに一点鎖線Fはチエーン9の周速度を示
している。このグラフ図から明らかなように、こ
の考案では、ペダル7R,7Lの循環軌跡Sの長
径側と楕円スプロケツト6の長径側とを直交させ
ているため、両者の速度変化が互いに相殺され、
一点鎖線Fで示すようにチエーン9の移動速度は
略等速度となる。
しかしながら、前記クランクアーム3R,3L
及び連接アーム4R,4Lの各長さは、クランク
アーム3R,3Lの長さAを1とすると、連接ア
ーム4R,4Lの先端側の長さBは1.6〜2.0、基
端側の長さCは2.4〜2.0まで、また楕円スプロケ
ツト6の長さは、長径側の長さを1とすると、短
径側の長さは0.5〜0.7とすることができ、この寸
法内において、ペダル7R,7Lは前記循環軌跡
Sを描くことができる。
前記楕円スプロケツト6とチエーン9を介して
連結された従動スプロケツト13には、駆動輪1
2である後輪が一体に固設されており、楕円スプ
ロケツト6の回転により真円の従動スプロケツト
13が回転され、これと一体に後輪12が駆動さ
れる。
なお、図中14は、テンシヨンスプロケツトで
あり、楕円スプロケツト6の回転によるチエーン
9の変位を吸収する。15は前輪である。
次に、作用について説明する。
第1,3図に示すように左側ペダル7Lが上死
点にある状態から同ペダル7Lを踏み込むと、そ
の踏力によつて左側連接アーム4Lがその支持点
を前方へ移動させつつ俯動し、これと同時に左側
クランクアーム3Lが前方に回転する。これによ
り、クランクアーム3R,3L、クランク軸2及
び楕円スプロケツト6が一体に回転し、その動力
がチエーン9を介して従動スプロケツト13に伝
達され、後輪が回転駆動される。
このとき、右側ペダル7Rは下死点にある状態
から徐々に押し上げられ、これにより同側の連設
アーム4Rは、その支持点を後方へと移動させつ
つ抑動して右側クランクアーム3Rを旋回上昇さ
せる。そして、左側ペダル7Lが上死点Ouから
下死点Odに至るまでの踏込み側運動範囲S1を
下降して下死点Odに達すると、右側ペダル7R
は、下死点Odから上死点Ouに至るまでの戻り側
運動範囲S2を上昇して上死点Ouに達する。
以上のサイクルが繰り替えされるペダリングに
より、楕円スプロケツト6が回転駆動されてその
回転トルクがチエーン9及び従動スプロケツト1
3を介して駆動輪12に伝達され、これにより自
転車が走行駆動される。
この場合、ペダル7R,7Lの踏込みが可能な
踏込み側運動範囲S1の前半では、踏込み量の増
加に伴なつて楕円スプロケツト6の径が徐々に大
きくなり、その径は踏込み側運動範囲S1の中間
部Ohにおいて最大となる。そして、中間部Ohを
過ぎると、踏込み量に応じて再び減少する。その
ため、最も大きな踏力を出すことのできる中間部
Ohにおいてチエーン9の引張力が最大となり、
このときに最も強く従動スプロケツト13を回転
駆動することができる。
従つて、最も大きな踏力で駆動輪12を駆動さ
せることができ、踏力を自転車の駆動力として最
も有効に利用することができる。
また、第3,4図に示すように、踏込み側運動
範囲S1の前半では各ペダル7R,7Lの運動速
度は増加するが、これに反して楕円スプロケツト
6の周速度が減少し、一方その後半では各ペダル
7R,7Lの運動速度は減少するが、これとは反
対に楕円スプロケツト6の周速度が増加し、これ
らが互いに相殺されるため、その結果としてチエ
ーン9が略等速度で引張される。
従つて、ペダル7R,7Lの踏込み速度の変化
に対して、これを打ち消すように楕円スプロケツ
ト6が作用するため、従動輪12を略等速度に回
転駆動することができ、自転車の走行安定性を向
上させることができる。しかも、前記循環軌跡運
動を生起させるペダリング動作は、人の駆足運動
における足の移動軌跡に近いものであるため、ペ
ダリング時の運転者の疲労度を軽減させることが
でき、軽快な走行性能を得ることができる。
第5図及び第6図には、この考案の他の実施例
を示す。
この実施例は、運転者の足動による楕円スプロ
ケツト6の回転を手動で補助するようにしたもの
である。そのため、フレーム1のバツクメンバ2
0に揺動レバー21の上端を回動可能に支持する
と共に、その下端い設けた長穴21aに、左側連
接アーム4Lの基端に設けた滑車8Lを摺動自在
に係合させる。そして、揺動レバー21の中途部
に一端を回動可能に支持した連接レバー22の先
端を、車両前方に延在させて作動レバー23の中
途部に回動可能に連結し、この作動レバー23の
下端をフレーム1に回動可能に支持する。さら
に、作動レバー23の上端には取手24を設け、
この取手24を前後動させることにより、作動レ
バー23が車両の前後方向へ揺動するようにす
る。
かくして、取手24を前後動させて作動レバー
23を車両前後方向へ揺動させると、連接レバー
22を介して揺動レバー21が前後方向へ揺動す
る。これにより、連接アーム4Lの基端が車両前
後方向に揺動され、このようにしてペダリング時
の足動を手動操作によつて補助することができ
る。
この実施例では、前記実施例における効果に加
えて、自転車を走行させるための足動操作を運転
者の手動操作で補助できるという興趣に富んだ自
転車を提供することができる。
〔考案の効果〕
以上説明してきたように、この考案では、クラ
ンク軸に楕円スプロケツトを固定すると共に、ペ
ダルが楕円スプロケツトの短径方向と同方向に長
い略楕円形の循環軌跡を描くように構成した。こ
のため、大きな踏力を出せるときに駆動輪を強力
に回転駆動することができ、踏力の有効利用を図
ることができる。しかも、楕円スプロケツトの周
速度の変化をペダルの運動速度の変化で相殺させ
て吸収し、駆動輪を略等速回転させることができ
る。従つて、駆動輪を効率良く且つ軽快に駆動す
ることができ、自転車の走行性能を向上させるこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例を示す正面図、
第2図は、同じく一部を省略した平面図、第3図
は、この考案に係わるクランク機構の説明図、第
4図は、楕円スプロケツトの周速度とペダルの踏
込み速度との関係を示すグラフ図、第5図は、こ
の考案の他の実施例を示す正面図、第6図は、同
じく一部を省略した平面図である。 1……フレーム、2……クランク軸、3R,3
L……クランクアーム、4R,4L……連接アー
ム、6……楕円スプロケツト、7R,7L……ペ
ダル、11……ガイド穴、13……従動スプロケ
ツト、S……ペダルの循環軌跡、S1……踏込み
側運動範囲、S2……戻り側運動範囲。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに反対側に延びるクランクアームが両端に
    固定されたクランク軸に、前記クランクアームが
    延びる方向と同方向に短径側を向けて楕円スプロ
    ケツトを固定し、前記クランクアームの各先端に
    それぞれ連接アームの中途部を回動可能に連結
    し、各連接アームの基端をフレームにより往復運
    動可能に支持すると共に、該連接アームの各先端
    にそれぞれペダルを設け、各ペダルが、楕円形に
    近似した循環軌跡運動をなすよう構成したことを
    特徴とする自転車の動力伝達装置。
JP17761183U 1983-11-17 1983-11-17 自転車の動力伝達装置 Granted JPS6085295U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17761183U JPS6085295U (ja) 1983-11-17 1983-11-17 自転車の動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17761183U JPS6085295U (ja) 1983-11-17 1983-11-17 自転車の動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6085295U JPS6085295U (ja) 1985-06-12
JPS6225989Y2 true JPS6225989Y2 (ja) 1987-07-02

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ID=30385824

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JP17761183U Granted JPS6085295U (ja) 1983-11-17 1983-11-17 自転車の動力伝達装置

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JPS6085295U (ja) 1985-06-12

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