JPS6225924Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用側窓の保護棒に関する。

従来の自動車には第１図に示すように、例えば
ドア１の側面下方に側窓２が設けられ、この側窓
２を保護するために、第１図のＡ−Ａ線に沿つた
断面図を示す第２図に示されるように側窓２の保
護棒４が車輛の内側に配設されていた。しかし、
これまでの側窓２の保護棒４の形状は例えば断面
が円形であつた為、第２図に示すように、運転者
の視点６より側窓２を通しての自動車外部の直接
視界が阻害されるという難点があつた。

本考案の目的は上記のかかる欠点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは側窓に配設
されている保護棒による自動車外部の直接視界の
阻害を改善する自動車用側窓の保護棒を提供する
にある。

本考案の要旨は側窓に配設される保護棒の断面
形状をほぼだ円形とするとともにこの長軸を該保
護棒の中心と運転者の視点とを結ぶ線に略平行に
したことを特徴とする自動車用側窓の保護棒にあ
る。

以下、本考案に基づく一実施例を第３図を参照
して説明する。第３図は第１図のＡ−Ａ線に沿つ
た断面図である。尚、第３図において、第１図、
第２図と同一部分には同一の参照番号を付して説
明する。

第３図において、３は例えば鋼板からなるドア
１の内板、５は同じくドア１の外板、７は内板
３、外板５を例えばプレス成形することによつて
フランジ９を有して好適な形状に限定されるドア
１の開口部である。１０は例えば、自動車外部を
運転室から直接透視することのできるガラスであ
る。１１は内板３、外板５のフランジ９に嵌着さ
れ、開口部７の端縁部に配設されるウエザースト
リツプで、このウエザーストリツプ１１によつ
て、第３図に示すように、ガラス１０をウエザー
ストリツプ１１に収容して、ガラス１０を開口部
７に固定している。このようにして自動車の運転
室のドア下方の側面に側窓２が設けられる。４は
鋼管の断面がほぼだ円形に形成されている適度な
強度を有する保護棒で、この保護棒４は自動車の
運転室の内側にガラス１０からやや離れて、その
断面ほぼだ円形の長軸がこのだ円形の中心と視点
６を結ぶ線と略平行になるようにドア１の図示し
ない部分に固定されている。

以上のように構成される本考案の一実施例で
は、保護棒４の断面形状がほぼだ円形で、その断
面ほぼだ円形の長軸がだ円形の中心と視点６を結
ぶ線と略平行になるように、保護棒４がドア１に
固設されているので、運転者の視点６からの自動
車外部の直接視界が著しく改善されることにな
る。尚、本実施例では、本考案による保護棒を自
動車の運転室のドア下方側面に設けられた側窓の
内側に固設したが、この保護棒は、例えば自動車
の運転室の正面下方の透視窓にも適用でき、また
保護棒の固設場所もそのような窓の内側あるいは
外側に固設でき、その数も複数とすることができ
るのは言うまでもない。

以上説明してきたように本考案によれば、側窓
の保護棒の断面の形状を変えて乗員の視点からの
自動車外部への死角を少なくするように保護棒を
配設したので、従来のように保護棒の断面が円形
であつたために生じていた自動車外部への直接視
界が阻害されることがなく、乗員の自動車外部へ
の直接視界が著しく改善される側窓の保護棒を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はドアに側窓と保護棒が設けられている
説明のための正面図、第２図は従来の側窓と保護
棒の説明のための第１図のＡ−Ａ線に沿つた断面
図第３図は本考案による一実施例の側窓と保護棒
の説明のための第１図のＡ−Ａ線に沿つた断面図
である。 １……ドア、２……側窓、３……ドアの内板、
４……保護棒、５……ドアの外板、６……視点、
７……開口部、９……フランジ、１０……ガラ
ス、１１……ウエザーストリツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側窓に配設される保護棒の断面形状をほぼだ円
   形とするとともに、この長軸を該保護棒の中心と
   運転者の視点とを結ぶ線に略平行にしたことを特
   徴とする自動車用側窓の保護棒。