JPS6225921B2 - - Google Patents

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JPS6225921B2
JPS6225921B2 JP7930481A JP7930481A JPS6225921B2 JP S6225921 B2 JPS6225921 B2 JP S6225921B2 JP 7930481 A JP7930481 A JP 7930481A JP 7930481 A JP7930481 A JP 7930481A JP S6225921 B2 JPS6225921 B2 JP S6225921B2
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JP
Japan
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water level
valve
drain
signal
feed water
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JP7930481A
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English (en)
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JPS57196006A (en
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Tokunori Matsushima
Shozo Nakamura
Tatsuo Imaizumi
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPS57196006A publication Critical patent/JPS57196006A/ja
Publication of JPS6225921B2 publication Critical patent/JPS6225921B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、火力または原子力発電プラントにお
ける給水加熱器のドレン水位制御方法及び装置に
関する。
一般に、火力または原子力発電プラントにおい
ては、プラントの熱効率を高めるために複数個の
給水加熱器を配し、この給水加熱器をもつて蒸気
発生装置に送られる給水を予熱するようにしてい
る。給水加熱器はその熱源をタービンからの抽気
蒸気としており、この抽気蒸気は給水との熱交換
により凝縮してドレンとなり、高圧給水加熱器側
から脱気器あるいは低圧給水加熱器へ排出されて
いる。この高圧給水加熱器では、ドレン逆流など
によるタービン損傷を防止するためや熱交換率低
下を防止するためなどの理由によつて、ドレン水
位を一定とするような制御が行なわれている。
現在考えられている給水加熱器のドレン水位制
御装置を第1図に示す。この図に示されるよう
に、加熱されるべき給水は、給水配管1内を給水
ポンプ2によつて送られるものであるが、この給
水配管1は上流側から順次第1高圧給水加熱器
3、第2高圧給水加熱器4に接続されている。こ
の第1,第2高圧給水加熱器3,4にはそれぞれ
蒸気タービン(図示せず)から蒸気を抽出するた
めの第1,第2抽気管5,6が接続され、給水と
熱交換するための蒸気を第1,第2高圧給水加熱
器3,4に供給するようにしている。この抽気管
5,6はタービンとの位置関係において、給水下
流側に至るにしたがつて高圧蒸気を抽気するよう
にされているため、第1高圧給水加熱器3よりも
その給水上流側の第2高圧給水加熱器4の方が高
圧となつている。このような高圧給水加熱器3,
4では、抽出蒸気は給水との熱交換によつて凝縮
してドレンとなるため、各給水加熱器3,4には
ドレン配管が設けられている。給水下流側の第2
高圧給水加熱器4には、更にその前段高圧給水加
熱器(図示せず)からのドレン配管7が接続さ
れ、前段高圧給水加熱器のドレンと当該第2高圧
給水加熱器4において発生したドレンとが合流し
て、第1高圧給水加熱器3に排出するための主ド
レン配管8が接続されている。一方、最終段の第
1高圧給水加熱器3には前記主ドレン配管8が接
続されるとともに、この第1高圧給水加熱器3で
発生したドレンと前段の第2高圧給水加熱器4で
発生したドレンとの合流ドレンを排出するための
第1ドレン配管9が接続されている。この第1ド
レン配管9は第1高圧給水加熱器3よりも数10m
高位置に配設された脱気器10に接続され、脱気
器10を経てドレンは再度給水用に供されるよう
になつている。
このような系統において、運転が定常の高圧負
荷状態下でなされず、タービン負荷が著しく変動
して低負荷となつた場合には、第1高圧給水加熱
器3から脱気器10にドレン排出ができなくな
り、この結果、第1,第2高圧給水加熱器3,4
でドレン水位が上昇し、前述したような問題が生
じる。したがつて、斯かる装置にはドレン水位を
制御する手段が講じられている。即ち、第1高圧
給水加熱器3のドレン排出能力が低下した場合に
当該給水加熱器3より低位に位置する低圧給水加
熱器11にドレンを排出できるように第1ドレン
配管9から分岐する第2ドレン配管12を設け、
第1,第2ドレン配管9,12にはそれぞれ第
1,第2水位制御弁13,14が配設されてい
る。一方、第2高圧給水加熱器4の主ドレン配管
8には直接脱気器10に接続される副ドレン配管
15が分岐され、主,副ドレン配管8,15には
それぞれ、主水位制御弁16,副水位制御弁17
が配設されている。これらの水位制御弁13,1
4,16,17によつて、低負荷時に第1高圧給
水加熱器3の水位上昇が生じた場合、第2高圧給
水加熱器4の排出ドレンを脱気器10に、また、
第1高圧給水加熱器3の排出ドレンを低圧給水加
熱器11に流出されるようにして、水位の制御を
行なわせている。具体的には、第1高圧給水加熱
器3の水位制御は、この第1高圧給水加熱器3に
設けられた水位検出器18の信号と標準水位
(NWL)の偏差信号を出力する第1水位設定器1
9及びこの偏差信号によつて作動される第1水位
調節器20により第1水位制御弁13を操作し、
あるいは、水位検出器18の信号と高位水位
(HNWL)の偏差信号を出力する第2水位設定器
21及びこの偏差信号によつて作動される第2水
位調節器22により第2水位制御弁14を操作す
ることによつて行なわれる。一方、第2高圧給水
加熱器4の水位制御は、この第2高圧給水加熱器
4に設けられた水位検出器23の信号と標準水位
(NWL)の偏差信号を出力する主水位設定器24
及びこの偏差信号によつて作動される主水位調節
器25により主水位制御弁16を操作し、あるい
は、水位検出器23の信号と高位水位
(HNWL)の偏差信号を出力する副水位設定器2
6及びこの偏差信号によつて作動される副水位調
節器27により副水位制御弁17を操作すること
により行なわれる。
したがつて、タービンの負荷が定格負荷(高負
荷)である場合には、第2高圧給水加熱器4のド
レンG2は、主ドレン配管8を経て第1高圧給水
加熱器3に至り、更に、合流された第1高圧給水
加熱器3からのドレンG1は第1ドレン配管9を
経て脱気器10に至るドレン流路にしたがつて流
出され、各水位は主水位制御弁16及び第1水位
制御弁13によつて標準水位(NWL)となるよ
うに制御される。この際、副水位制御弁17,第
2水位制御弁14は全閉とされている。
他方、低負荷の場合には、第2図に示されるよ
うに、第1高圧給水加熱器3の内部圧力と脱気器
10との差圧Eがこれらの機器の静水頭Fよりも
小さいかまたは略等しくなるため、排出能力が失
なわれる。この場合には、第2高圧給水加熱器4
からの排出ドレンG2は副ドレン配管15を経て
直接脱気器10に流出され、第1高圧給水加熱器
3からの排出ドレンG1は第2ドレン配管12を
経て独立に低位の低圧給水加熱器11に流出され
る。この際の水位は副水位制御弁17,第2水位
制御弁14によつて高位水位(HNWL)を維持
するように制御される。この際には他の水位制御
弁16,13は全閉とされている。
このようなドレン流路の切り替えは、第2図に
示したように、予め定められた一定の負荷Xを境
にして行なわれる。即ち、低負荷から高負荷に移
行するときは、このドレン切替点Xで、主水位調
節器25及び第1水位調節器20からの制御弁強
制閉止信号を過除させ、各水位制御弁16,13
による水位制御操作が行なわれるようにし、他
方、高負荷から低負荷に移行するときは、逆に、
水位調節器25,20から制御弁閉止信号を送
り、各高圧給水加熱器4,3の水位を副水位制御
弁17,第2水位制御弁14により制御されるも
のである。
次に、上記水位制御装置による水位制御特性に
ついて、第3図を用い詳細に説明する。
定格負荷(高負荷)においては、第1高圧給水
加熱器3のドレン水位(曲線B)は第1水位制御
弁13により標準水位(NWL)に制御され、高
位水位(HNWL)に設定された第2水位制御弁
14はその第2水位設定器21と水位検出器18
による実水位検出信号との偏差信号によつて全閉
されている。斯かる状況下から、負荷を徐々に低
下させると(曲線A)、各給水加熱器3,4のド
レン流量が減少するため、第1水位制御弁13の
開度(曲線C)は小さくなるように制御される。
更に、負荷を減少させると、第1水位制御弁13
の前圧がドレンの蒸気圧力より低くなり、第1ド
レン配管9内でドレンが減圧沸騰して弁前フラツ
シユが発生する。この現象により、ドレンは気液
二相流となり、容積流量が増大してしまう。つま
り、同じ弁開度であれば実重量流量が減少する。
この結果、第1高圧給水加熱器3のドレン水位
(曲線B)を標準水位(NWL)に保持するように
開くが(t1)、弁制御用空気信号の遅れや、制御
弁ダイヤフラムの応答遅れのためにドレン水位検
出信号に基づくフイードバツク制御信号のみでは
その水位の上昇を十分に抑えることはできない。
また負荷降下率が大きくなると、この第1水位制
御弁13が全開してもこのドレン水位を標準水位
(NWL)に保持することができずこのドレン水位
は異常上昇する。ところで、このドレン水位が高
位水位(HNWL)を超えると、前記第2ドレン
配管12に設けられた第2水位制御弁14は曲線
Dの如く開き始め、ドレン水位の異常上昇を抑制
する働きをする(t2)。しかしながら、先に述べ
た如く、制御用空気信号及び制御弁ダイヤフラム
の応答遅れや第4図に示すような制御弁操作空気
圧力と弁開度との特性に不感帯領域Hがあるた
め、第2水位制御弁14の応答が悪く、第3図に
おけるt2の時点で大きな水位上昇が生じる。この
現象は負荷降下率が大きい程著しい。このような
状態で、各水位制御弁操作によるドレン切り替え
が開始されると、前記水位制御弁16からのドレ
ン流入量が少なくなるので、前記第1高圧給水加
熱器3のドレン水位は下がつてくるのに加えて、
過渡的に前記第1水位制御弁13の前圧力がその
点のドレンの蒸気圧力よりも高くなり、単相流と
なる。その結果、急激に重量流量が増大するた
め、ドレン排出能力がよくなり、前記ドレン水位
が急激に低下し、従来のフイードバツク水位制御
系のみでは制御できない状態となる。
しかし、各制御弁が全閉の状態がしばらく続く
と、水位は回復し、ドレン切替完了の時点では前
記第2水位制御弁14によつて高位水位
(HNWL)に制御されるが、第3図に示した特性
曲線からも分かるように、前記弁前フラツシユ及
びドレン切替時における制御弁の応答を早くする
ために各調節器の比例ゲインが上げたり、積分時
間を短かくしたりすると、低流量で不安定とな
る。
一般の各給水加熱器においては、ドレン水位が
標準水位(NWL)から数百mm上下すると警報を
発するが、上昇側に変化した場合は、警報水位を
越えてある水位に到達すると、抽気管5,6に設
置されている電動弁28,29をも強制的に全閉
してしまう。これは、各給水加熱器ドレンが逆流
し、蒸気タービンに重大事故が起きるのを防止す
るためである。したがつて、第1高圧給水加熱器
3のドレン水位が異常に上昇すると、電動弁28
が全閉し、熱源が供給されないため、器内圧力は
低下し、益益ドレンの流出ができなくなる。加え
て、第2高圧給水加熱器4のドレンも第1高圧給
水加熱器3へ流入できなくなるので、連鎖的に高
圧給水加熱器のドレン水位は異常上昇することに
なる。
本発明は、上記従来のドレン水位制御技術の問
題点に着目し、ドレン切り替え及び急速負荷変化
の場合においても、高圧給水加熱器のドレン水位
が異常に変動しないように、適格に水位制御弁を
動作させて安定した水位制御を行なうことを目的
とする。
上記目的を達成する本発明の特徴は、タービン
からの抽気蒸気で給水を加熱し、この加熱で凝縮
した抽気蒸気のドレン水位を制御弁で制御する給
水加熱器の水位制御方法において、この制御弁の
弁前部におけるドレンのボイド率とこの制御弁の
弁開度によつて求められる弁前フラツシユによる
不足分弁開度指令を先行信号とし、この先行信号
を前記ドレン水位の検出信号と水位設定値との偏
差信号に基づくフイードバツク制御信号へ付加せ
しめ、この付加された信号で前記制御弁を制御す
る給水加熱器のドレン水位制御方法及びその装置
にある。
以下に本発明に係る給水加熱器のドレン水位制
御方法及び装置につき、第5図以下の図面を参照
して詳細に説明する。なお、前記従来装置と同一
構成部材には同一番号を付して説明を省略する。
第5図に本実施例に係る給水加熱器のドレン水
位制御装置を示す。この図に示されるように、加
熱されるべき給水は、給水配管1内を給水ポンプ
2によつて蒸気発生装置(図示せず)に送られる
が、斯かる給水はまず第1高圧給水加熱器3に供
給されるように構成されている。この第1高圧給
水加熱器3にはタービンから蒸気を抽出する第1
抽気管5が電動弁28を介して接続されるととも
に、前段の第2高圧給水加熱器(図示せず)から
の排出ドレンを流入させる主ドレン配管8が主水
位制御弁16を介して接続されている。また、こ
の第1高圧給水加熱器3には、主ドレン配管8か
ら流入するドレンと、第1抽気管5から流入する
蒸気が第1高圧給水加熱器3内で熱交換により凝
縮して発生したドレンとの合流ドレンを排出する
ための第1ドレン配管9が接続されている。この
第1ドレン配管9は第1高圧給水加熱器3より高
位の脱気器10に第1水位制御弁13(以下N弁
という)を介して接続され、定常状態で排出ドレ
ンを脱気器10に流出し得るものとしている。第
1ドレン配管9には、分岐管としての第2ドレン
配管12が設けられ、この第2ドレン配管12は
第1高圧給水加熱器3より低位の低圧給水加熱器
11に第2水位制御弁(以下X弁という)14を
介して接続されている。
このような装置において、第1高圧給水加熱器
3には水位検出器18が取り付けられている。こ
の水位検出器18は第1高圧給水加熱器3の現水
位を検出してその検出信号を出力するものであ
る。また、第1高圧給水加熱器3のドレン出口部
における第1ドレン配管9にはドレン温度検出器
30,ドレン圧力検出器31が取り付けられてい
る。他方、この第1ドレン配管9のN弁13の弁
前部には、この弁前部におけるドレン圧力を検出
する弁前圧力検出器32が取り付けられている。
また、第1ドレン配管9に配設されたN弁13に
は弁開度検出器33が取り付けられている。斯か
る各検出器18,30〜33はフイードフオワー
ド水位調節器36(以下F・F水位調節器とい
う)に接続され、このF・F水位調節器36は、
各検出器18,30〜33からの検出信号に基づ
き演算された適格な制御信号37及び38を前記
N弁13及び前記X弁14へ電空交換器34及び
35を介して出力するものである。このF・F水
位調節器36の全体構成を第6図に示す。
不足分弁開度演算機構は、前記ドレン温度検出
器30,ドレン圧力検出器31及び弁前圧力検出
器32からの信号により、N弁13の弁前部にお
けるエンタルピを予測演算し、この弁前エンタル
ピと弁前圧力信号に基づくドレン物性質とによつ
て弁前フラツシユ時のボイド率を演算するボイド
率演算器39と、このボイド率演算器39からの
信号Vrによつて制御弁Cv値(弁形状と弁開度か
ら求まる弁流量係数)修正係数Fnを演算する関
数近似演算器40、該関数近似演算器40からの
出力信号Fnと前記弁開度検出器33からのN弁
開度信号41とにより弁前フラツシユによる実流
量低下をおぎなつた必要弁開度を演算する必要弁
開度演算器42と、この必要弁開度演算器42か
らの必要弁開度信号53と、前記N弁制御信号3
7とにより弁前フラツシユに対応し得る不足分弁
開度信号を演算する不足分弁開度先行制御器43
とを有している。
フイードバツク制御信号演算機構は、前記水位
検出器18からの信号と水位設定器44からの信
号との偏差信号を比例,積分し、その出力を前記
X弁14へ制御信号38として伝達するX弁フイ
ードバツク制御器45と、前記水位検出器18か
らの信号と水位設定器46からの信号との偏差信
号を比例,積分演算するN弁フイードバツク制御
器47と、その出力信号に、不足分弁開度先行制
御器43からの信号を加算器48で加算し、前記
N弁13へ制御信号37として伝達する機構とを
有している。
次に、各演算器の構成及び動作を第7図〜第9
図を用いて詳細に説明する。
前記ボイド率演算器39は、第7図に示す如
く、前記ドレン温度検出器30からの温度信号T
Hと前記ドレン圧力検出器31からの圧力信号PH
とによつて、この圧力信号PHをパラメータとす
る温度―エンタルピ線図(TH〜iH線図)から算
出する関数近似法によつて求めるエンタルピ演算
器49と、前記エンタルピ演算器49からの信号
Hと流動遅れ演算器52からのドレン流動遅れ
時間TDとによつて前記N弁13の弁前エンタル
ピを予測演算するエンタルピ予測演算器50と、
このエンタルピ予測演算器50からの信号H1
弁前圧力検出器32からの圧力信号P1によつて前
記N弁前のボイド率を演算するボイド率演算器5
1とにより構成されている。すなわち前記エンタ
ルピ予測演算器50は、前記圧力信号PHが負荷
にほぼ比例することに着目し、さらに、この負荷
が定常状態における前記第1ドレン配管9内のド
レン流速とほぼ比例するものとして取り扱い、前
記ドレン配管9の長さとこのドレン予測流速とに
よつてドレン流動遅れ時間を流動遅れ演算器52
で演算し、このドレン流動遅れ時間tDと前記エ
ンタルピ演算器49から次式を用いて算出するよ
うになつている。
H1=HH・e―tDx ここに、tDはドレン流動遅れ時間である。
前記ボイド率演算器51は、第8図に示す計算
フローに従つて演算するデイジタル演算器から構
成され、y=f(x)の関係が成り立つ各関数近
似計算は曲線近似法によつて求める関数近似演算
器より成る。つまり、第8図において、弁入口エ
ンタルピH1からそのエンタルピに相当する飽和
圧力P1vを求め、この飽和圧力P1vが前記弁前圧
力検出器32による弁前圧力P1よりも小であれば
弁前フラツシユ状態であるため以下の演算を行な
い、そうでなければ、単相流であるためボイド率
r=0とし以下に述べる演算は省略される。弁
前フラツシユ状態と判別されると、検出した弁前
圧力P1に対する飽和水のエンタルピi1と比容積
v1eをそれぞれデータが格納されている関数近似
演算器40によつて求め、これらの値と前記弁入
口エンタルピH1より次の(2)式よりボイド率Vr
演算する。
ここに、フラツシユ率xは次の(3)式によつて求
める。
x=H−i1e/i1g−i1e ……(3) 前記必要弁開度演算器42は、前記N弁開度信
号41からこの開度に相当する弁CV値CVNを算
出する制御弁CV値演算器54と、この演算器5
4で得られた弁CV値信号55と前記ボイド率Vr
に基づき求められた制御弁CV値修正係数Fnとに
よつて次の(4)式からフラツシユが発生した時の必
要CV値CVrを演算する必要CV値演算器56と、
この必要CV値演算器56からの必要CV値信号5
7によつて前記制御弁CV値演算器54とは逆の
演算を行ない必要弁開度信号を算出する逆CV
演算器58とによつて構成されている。
Vr=CVN・(1+2F/1+F) ……(4) 前記不足分弁開度先行制御器43は、前記N弁
制御信号37から実弁開度の応答より早いか又は
遅い信号を作り出す1次遅れ演算器59と、この
演算器59から出力される予測弁開度信号60と
前記必要弁開度演算器42からの出力信号53と
を減算してフラツシユ発生による不足分弁開度を
演算する減算器61と、この減算器61からの出
力信号を調整して最適な先行信号を前記加算器4
8へ出力する先行値ゲイン設定器62とによつて
構成される。
このような本実施例によれば、ドレン水位に基
づく水位制御指令がN弁13及びX弁14へ常に
伝達されて制御作動がなされ、かつ、このフイー
ドバツク制御指令が出力されている制御弁には、
第1高圧給水加熱器3の出口部においてある一定
のエンタルピを有するドレンが、流動遅れをもつ
てN弁13の弁前部に到達しフラツシユ開始又は
フラツシユ開始後のボイド率が増加する以前に、
検出されたボイド率に対応させ容量不足を生じな
いように更に加算制御指令が伝達される。即ち、
負荷減少又はN弁13前の減圧に伴つて発生する
フラツシユ現象を予め第1高圧給水加熱器3の出
口部でとらえ、この出口部でとらえたエンタルピ
とN弁13前で検出した圧力信号によつて演算さ
れたボイド率に対応して制御弁容量不足が生じな
いようにN弁13を流動遅れを加味して先行的に
開き、水位検出遅れ及び制御弁の制御用空気信号
の遅れなどに起因する応答性の悪化を吸収し、弁
前フラツシユが生じても水位を安定に制御し得
る。
さらに、本発明を実施するのに最適な給水加熱
器の水位制御装置の他の実施例について第10図
〜第12図を用いて詳細に説明する。なお、第1
0図〜第12図において、第5図に示した本発明
に係る他の装置と同一構成部材には同一番号を付
して説明をその省略する。第10図において、7
0は水位検出器18及びドレン温度検出器30並
びに弁前圧力検出器32と接続されたフイードフ
オワード水位調節器(以下F・F水位調節器とい
う)で、このF・F水位調節器70は、各検出器
18,30,32からの検出信号に基づき演算さ
れた適格な制御信号71及び72を前記N弁13
及び前記X弁14へ電空変換器34及び35を介
して出力するものである。
このF・F水位調節器70は、第11図に示す
如く、不足分弁開度演算機構を前記ドレン温度検
出器30及び弁前圧力検出器32からの信号によ
り弁前フラツシユ時のボイド率を演算するボイド
率演算器73と、このボイド率演算器73からの
信号Vrによつて制御弁CV値修正係数Fnを演算
する関数近似演算器40と、前記制御信号71か
らN弁13の実開度を模擬する弁開度演算器74
と、前記必要弁開度演算器42と、前記不足分弁
開度先行制御器43とによつて構成した点が第5
図に示した本発明の実施例との相違点である。ま
たこのF・F水位調節器70の構成要素であるフ
イードバツク制御信号演算機構及び先行信号加算
器44は構成動作とも同一であるので説明を省
く。
本実施例は前記ボイド率演算器73において、
前記エンタルピ演算器49における圧力パラメー
タ及びドレン流動遅れ時間をプラントの特性によ
つて予め決定し、その値を固定データとして与え
ることによつて第10図〜第12図に示す如く、
ドレン圧力検出器31及び流動遅れ演算器52を
減らしても前記ボイド率演算器39と同様の動作
及び効果を得ることができる。
さらに、本発明を第13図に示すような制御弁
のバイパス弁80を有する給水加熱器の水位制御
装置に適用した場合の実施例について第13図〜
第15図を用いて説明する。なお、第10図に示
した本発明に係る装置と同一構成部材には同一番
号を付してその説明を省略する。80は水位制御
特性を改善するため第1ドレン配管9にN弁13
をバイパスして設けたバイパス弁であり、このバ
イパス弁80には弁開度検出器81が取り付けら
れている。水位検出器18、ドレン温度検出器3
0、弁前圧力検出器32、弁開度検出器81はフ
イードフオワード水位調節器(以下F・F水位調
節器という)82に接続され、このF・F水位調
節器82は、各検出器18,30,32,81か
らの検出信号に基づき演算された適格な制御信号
83及び84を前記N弁13及びX弁14へ電位
変換器34及び35を介して出力するものであ
る。
このF・F水位調節器82は、第14図に示す
如く、不足分弁開度演算機構を前記ボイド率演算
器73と、前記関数近似演算器40と、前記弁開
度演算器74と、前記不足分弁開度先行制御器4
3と、前記バイパス弁80の弁開度検出器81か
らの信号85によつてこのバイパス弁80の弁C
V値を演算するCV値演算器86と、この演算器8
6からの信号87と前記関数近似演算器40によ
り演算された弁CV値修正係数Fn及び前記弁開度
演算器74からの信号41とにより弁前フラツシ
ユによるN弁13とバイパス弁80を通過する実
重量流量低下を補つた必要弁開度を演算する必要
弁開度演算器88とによつて構成した点が第11
図に示した本発明の実施例との相違点である。こ
のF・F水位調節器82の構成要素であるフイー
ドバツク制御信号演算機構及び先行信号加算器4
4は構成,動作とも同一であるので説明を省く。
前記必要弁開度演算器88は、第15図に示す
如く、前記弁開度演算器74からの信号41によ
りN弁開度に相当する弁CV値CVNを算出する制
御弁CV値演算器54と、この演算器54で得ら
れた弁CV値信号90と前記バイパス弁80のCV
値演算器86からの出力信号87との信号を加算
する加算器91と、この加算器91からの信号9
2(CVO)と前記ボイド率Vrに基づき求められ
た制御弁CV値修正係数Fnとによつて次の(5)式か
らフラツシユが発生した時の不足分CV値DCV
演算する不足分CV値演算器93と、この演算器
93からの出力信号DCVと前記制御弁CV値信号
90とを加算する加算器94と、この加算器94
からの出力信号95によつて前記制御弁CV値演
算器54とは逆の演算を行ない、バイパス弁81
の影響をも考慮した必要弁開度信号96を算出す
る逆CV値演算器97とによつて構成されてい
る。
DCV=CVO・(F/1+F) ……(5) このような本実施例によれば、バイパス弁80
に対する弁前フラツシユの影響をも考慮してN弁
13を先行制御できるのでバイパス弁80を有す
る給水加熱器水位制御装置にも適用可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、ドレン
切り替えや負荷の急速変化に対しても、各水位制
御弁で適格に制御動作され、ドレン水位が異常変
動することなく、安定した水位制御を行なうこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の給水加熱器のドレン水位制御装
置の系統図、第2図は同装置の負荷特性曲線図、
第3図は同装置のドレン水位制御特性図、第4図
は制御弁特性図、第5図は本発明に係る給水加熱
器のドレン水位制御装置の一実施例を示す系統
図、第6図は同装置のフイードフオワード水位調
節器の構成で示すブロツク図、第7図はフイード
フオワード水位調節器におけるボイド率演算器の
構成で示すブロツク線図、第8図はボイド率演算
器におけるボイド率演算内容を示すフローチヤー
ト図、第9図はフイードフオワード水位調節器に
おける必要弁開度演算器及び不足分弁開度先行制
御器の構成で示すブロツク線図、第10図は本発
明の他の実施例に係る給水加熱器のドレン水位制
御装置の系統図、第11図は同装置のフイードフ
オワード水位調節器の構成で示すブロツク線図、
第12図は第11図のフイードフオワード水位調
節器におけるボイド率演算の構成で示すブロツク
線図、第13図は本発明の更に他の実施例に係る
給水加熱器のドレン水位制御装置の系統図、第1
4図は同装置のフイードフオワード水位調節器の
構成で示すブロツク線図、第15図は第14図の
フイードフオワード水位調節器における必要弁開
度演算器の構成で示すブロツク線図である。 1…給水配管、3…第1高圧給水加熱器、5…
抽気管、9…第1ドレン配管、10…脱気器、1
1…低圧給水加熱器、13…第1水位制御弁(N
弁)、14…第2水位制御弁(X弁)、18…ドレ
ン水位検出器、30…ドレン温度検出器、31…
ドレン圧力検出器、32…弁前圧力検出器、3
3,81…弁開度検出器、34,35…電空変換
器、36,70,82…フイードフオワード水位
調節器、39,73…ボイド率演算器、42…必
要弁開度演算器、43…不足分弁開度先行制御
器、45,47…フイードバツク制御器、49…
エンタルピ演算器、52…流動遅れ演算器、5
4,86…弁CV値演算器、56…必要CD値演算
器、58,97…逆CV値演算器、93…不足分
V値演算器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 タービンからの抽気蒸気で給水を加熱し、こ
    の加熱で凝縮した抽気蒸気のドレン水位を制御弁
    で制御する給水加熱器の水位制御方法において、
    この制御弁の弁前部におけるドレンのボイド率と
    この制御弁の弁開度によつて求められる弁前フラ
    ツシユによる不足分弁開度指令を先行信号とし、
    この先行信号を前記ドレン水位の検出信号と水位
    設定値との偏差信号に基づくフイードバツク制御
    信号へ付加せしめ、この付加された信号で前記制
    御弁を制御することを特徴とする給水加熱器のド
    レン水位制御方法。 2 タービンからの抽気蒸気で給水を加熱する給
    水加熱器と、この給水加熱器内で凝縮した抽気蒸
    気のドレン水位を制御する制御弁とよりなる給水
    加熱器の水位制御装置において、制御弁前部にお
    けるドレンの温度と圧力の検出値によつてドレン
    フラツシユ状態を求めるボイド率演算器と、この
    フラツシユ状態から制御弁流量修正係数を求める
    手段と、この制御弁流量修正係数と制御弁の弁開
    度信号とによつて上記フラツシユによる流量低下
    をおぎなつた必要弁開度を求める手段と、この求
    めた必要弁開度信号と制御弁の制御信号とにより
    弁前フラツシユによる不足分弁開度を求める不足
    分弁開度先行制御器と、給水加熱器の水位検出信
    号とあらかじめ設定した水位信号との偏差を演算
    するフイードバツク制御器と、この出力信号に上
    記不足分弁開度先行制御器からの信号を加算する
    加算器と、加算器からの信号を制御信号として上
    記制御弁を制御する手段とより構成したことを特
    徴とする給水加熱器のドレン水位制御装置。
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