JPS62254964A

JPS62254964A - 鋳物の堰折り装置

Info

Publication number: JPS62254964A
Application number: JP10129286A
Authority: JP
Inventors: Tamotsu Tao; 田尾　存; Seishiro Uejima; 植嶋　征四郎
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1986-04-30
Filing date: 1986-04-30
Publication date: 1987-11-06
Anticipated expiration: 2009-09-14
Also published as: JPH0671647B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は鋳物の堰折り装置に関する。

（従来技術）一般に、鋳造によって製品を得る場合、製品部と湯口や
湯道などの鋳造方案部とが一体になった鋳物を主型から
取り出し、砂落としと上記鋳造方案部の切煎し、つまり
堰折りとを行なう必要がある。

かかる堰折り手段として、縦型無枠鋳型を利用して鋳造
した鋳物を鋳型内より取り出してテーブル上で位置決め
し、そして、上記鋳物を掴み爪で掴んで移動させながら
揚り、湯口、湯道等を順次折除していくようにしたもの
はある（例えば、特開昭６０−１１’５３６２号公報参
照）、また、縦型無粋鋳型の端部を破砕して鋳物の堰部
を露出させ、この堰部を保持して鋳物を鋳型から取出す
手段も一般に知られている（例えば、特公昭５８−３７
９１号公報参照）。

（発明の目的）従来の技術の場合、主型（鋳型）から鋳物を取り出して
堰折りをなす場合、この鋳物に鋳物砂が付着していると
鋳物の正確な位置決めができず。

堰折りがましい場合があるとともに、鋳物砂を完全に落
とした場合でも鋳物に寸法誤差があって正確な位置決め
を期し沼く、また、ハンマーで堰折りをした際に鋳物が
位置決めクランプされている関係で衝撃により変形ない
しは破損する問題がある。本発明は、主型から取出した
鋳物に鋳物砂が付着している点を逆に利用して上記の問
題点を解決し、効率のよい堰折りを可能にしようとする
ものである。

（発明の構成）本発明の鋳物の堰折り装置は、主型から取出され鋳物砂
で覆われた鋳物を保持ユニットと、この保持ユニットで
保持された鋳物の湯口部を打撃して堰折りをなすハンマ
ーユニットとを備えている。

上記保持ユニットは、鋳物砂を介して鋳物を挟持する一
対の対向する押え部材を有し、この両押え部材は鋳物に
おける鋳物砂の付着形状に略対応する押え面をもってい
て、支持部材により弾性体を介して支持され、駆動手段
にて相対移動して挟持方向に近接しあるいは離隔するよ
うになっている。

すなわち、この堰折り装置においては、鋳物砂を介して
鋳物を保持し湯口部を打撃して堰折りをなすという方式
により、高い位置精度を要求されることなく鋳物を確実
に保持できるようにしており、そして、上記鋳物砂が打
撃時にくずれることにより、鋳物が受ける衝撃を吸収す
る。

（発明の効果）従って、本発明によれば、鋳物の保持にあたって高い位
置精度を要求されず、また、事前に離落としを行なう必
要がないことから、堰折りにおける作業能率の向上と設
備の簡単化が図れるとともに、鋳物砂が打撃時の衝撃を
吸収するから、鋳物における製品部分の変形ないしは損
傷を防止することができる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。

第１図に示す鋳物の堰折り装置において、１は垂直割面
２ａをもつ無粋鋳型の主型２から鋳物を鋳物砂が付着し
たまま取り出す取出手段、３はこの取出手段１にて取り
出された砂付き鋳物を保持する保持ユニット、４は堰折
りのためハンマーユニットである。保持ユニット３は、
一方の押え部材５，５を備えた可動台６と、この押え部
材５゜５に対する他方の押え部材７，７を備えた固定台
８．８を有する。第２図には１本実施例を適用する４個
取りの砂付き鋳物９が具体的に示されている。すなわち
、同図において、９ａは製品部、９ｂは湯口部、９ｃは
湯道部、９ｄは履口であり、鋳物分は鋳物砂９ｅで覆わ
れている。

まず、取出手段１は、並設された支柱１０，１０に対し
、第３図にも示す如く横杆１１．１２を介して支持され
たガイドレール１３を備える。このガイドレール１３は
、直列に連なった状態で主型２を搬送するコンベヤ１４
の搬送端の上方に延びていて、このガイドレール１３に
フォーク１５が支持され、このフォーク１５に取出し用
シリンダ１６のピストンロッド１６ａが連結されている
。

この場合、フォーク１５は上記鋳物の湯口部９ｂに係合
できるようになっている。

可動台６は、上記取出し用のガイドレール１３と直交す
る走行用レール１７に支持され、また、２つの固定台８
，８は主型搬送用のコンベヤ１４の両側に設けられ、そ
れぞれの４個で１組となった２組の第１と第２の押え部
材５，７を砂付き鋳物９の取出し方向において対向でき
るようになされている。すなおち、可動台６はフロアに
固定した可動用シリンダ１８のピストンロッド１８ａに
連結されていて、その２つの第１押え部材５，５は、可
動台６の左右への移動によりその一方の第１押え部材５
をコンベヤ１４上の主型２に対向せしめるとき他方の第
１押え部材５がコンベヤ１４の片側の固定台８の第２押
え部材７に対向するようになされている。

そして、第１と第２の各押え部材５，７は、それぞれ可
動台６．固定台８上の支持部材１９，２０に支持されて
いる。第１押え部材５の支持部材１９は可動台６に固定
され、第２押え部材７の支持部材２０は固定台８に固定
の挟持用シリンダ２１のピストンロッド２１ａとガイド
ロッド２２に結合されていて、砂付き鋳物９の取出し方
向において進退、つまり、第１押え部材５に対し第４図
に示す如く第２押え部材７が近接しあるいは第１図に示
す如く離隔可能になっている。

また、上記２つの支柱１０．１０には、可動台６の上記
左右への移動に対してこの可動台６の背面の孔（図示省
略）に係合し、その位置決めをなすノツチ２３，２３が
設けられている。また、可動台６の上面には第３図に示
す如く主型２から取出された砂付き鋳物９を第１押え部
材５に対し仮保持するクランプアーム２４およびその駆
動（回動）用シリンダ２５が設けられている。さらに。

可動台６の第１押え部材５の下方位置にはシュート２６
が設けられ、固定台８と可動台６にはシュート２６から
の落下物を他のステーションへ搬送するコンベヤ２７が
設けられている。

上記第１と第２の押え部材５，７は第５図に示す如く砂
付き鋳物９における鋳物砂９ｅの付着形状に略対応する
形状の押え面５ａｔ７ａを有する。

そして、各支持部材１９．２０を貫通せしめた支持ロッ
ド２８が各押え部材５，７の背面に結合されていて、各
押え部材５，７はその背面と支持部材１９．２０との間
に上記支持ロッド２８に巻装したコイルスプリング２９
が介設され、また、支持ロンド２８と支持部材１９．２
０との間には支持ロンド２８．つまりは押え部材５，７
の傾きを許容するラバ一部材３０が設けられている。

ハンマーユニット４は、第６図に示す如く、支柱１０の
前方への突出部に固定されたシリンダ３１を備え、この
シリンダ３１を上下に貫通するピストンロッド３１ａの
上端にｍ３２を、また、下端にハンマー３３をそれぞれ
固定し、スプリング３４で下方へ付勢して構成されてい
る。

さて、堰折りにあたっては、まず、可動台６の一方の第
１押え部材５を主型２に対向せしめた状態で、取出手段
１のフォーク１５を主型２の先端部の鋳物の湯口部９ｂ
に係合させ、取出し泪シリンダ１６の作動により砂付き
鋳物９を主型２から取り出し、上記第１押え部材５に当
接せしめてクランプアーム２４で仮保持をなす。そして
、可動台６を移動させて、砂付き鋳物９を仮保持した第
１押え部材５を片方の固定台８の第２押え部材７に対向
せしめる。このとき、今度は他方の第１押え部材５が主
型２に対向することになる。

しかして、先の一方の押え部材５に対してその対向する
第２押え部材７を近接せしめて砂付き鋳物９を保持する
。その際、砂付き鋳物９に若干の傾きがあったり、鋳物
砂９ｅの付着量に多少があっても、これらは上記スプリ
ング２９とラバ一部材３０にて吸収され、砂付き鋳物９
は両押え部材５．７にて挟持により確実に保持される。

そして。

この保持状態において、第６図に示すハンマーユニット
４におけるシリンダ３１の上下の室の給排気を行なうこ
とにより、ｍ３２とスプリング３４を利用してハンマー
３３を降下せしめ、砂付き鋳物９の湯口部９ｂに打撃を
与える。この打撃により、砂付き鋳物９は順目９ｄが折
れるとともに、鋳物砂９ｅもくずれ、固定台８の第２押
え部材７を第１押え部材５から離隔せしめると、先の砂
付き鋳物９は、製品部９ａと湯口等の不要部とが分離さ
れた状態で鋳物砂９ｅとともにシュート２６を介してコ
ンベヤ２７に脱落する。また、かかる堰折り作業の間に
、主型２から次の砂付き鋳物９を取り出し、この主型２
に対向せしめていた他方の押え部材５に対し仮保持をし
ておくことになる。

従って、上記堰折り装置によれば、鋳物の保持にあたっ
てその正確な位置決めは必要でなく、また、取出した砂
付き鋳物９は傾き等があってもスプリング２９およびラ
バ一部材３０でそれが吸収されるため両押え部材５，７
にて確実に保持される。そして、ハンマー３３による打
撃時には、錘３２とスプリング３４が打撃力を高め、ま
た、鋳物砂９ｅが打撃時の衝撃を吸収し、鋳物の製品部
９ａが変形ないしは損傷することが防止される。

さらに、一方の押え部材で堰折りを行なっている間に他
方の押え部材に砂付き鋳物を仮保持できるから、作業効
率が高くなる。

また１本発明は鋳わくを用いた鋳造による鋳物の堰折り
や、１個取りの場合にも適用できるが、垂直割面の無枠
鋳造での多数個取りの場合、上記実施例の如く効率の良
い堰折りを行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は堰折り装置の平
面図、第２図は押え部材と砂付き鋳物の関係を示す断面
図、第３図は第１図のＡ−Ａ断面図、第４図は堰折り装
置の側面図、第５図は砂付き鋳物の保持状態を示す一部
断面にした側面図。第６図はハンマーユニットを示す一部断面にした側面図
である。２１・・・・・・挟持用シリンダ、２９・・・・・・コ
イルスプリング、３０・・・・・・ラバ一部材。第１図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）主型から取出され鋳物砂で覆われた鋳物を保持す
る保持ユニットと、この保持ユニットで保持された鋳物
の湯口部を打撃して堰折りをなすハンマーユニットとを
備え、上記保持ユニットは、鋳物における鋳物砂の付着
形状に略対応する押え面をもちこの鋳物砂を介して鋳物
を挟持する一対の対向する押え部材と、弾性体を介して
各押え部材を支持する支持部材と、上記両押え部材を相
対的に近接および離隔せしめる駆動手段とを有すること
を特徴とする鋳物の堰折り装置。
（２）鋳物は垂直割面の無枠鋳型で鋳造されてこの無枠
鋳型から取出されたものである特許請求の範囲第１項に
記載の鋳物の堰折り装置。