JPS62253638A - ポリオレフイン系多孔質基材の改質方法 - Google Patents

ポリオレフイン系多孔質基材の改質方法

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JPS62253638A
JPS62253638A JP9699586A JP9699586A JPS62253638A JP S62253638 A JPS62253638 A JP S62253638A JP 9699586 A JP9699586 A JP 9699586A JP 9699586 A JP9699586 A JP 9699586A JP S62253638 A JPS62253638 A JP S62253638A
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graft
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vinyl monomer
polar vinyl
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Yasuo Namita
靖夫 波田
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリオレフィン系多孔質基材の改質方法に関
し、更に詳しくは大きな親水性を具備し、しかもその親
水性の度合を任意かつ大幅に調節できる改質ポリオレフ
ィン系多孔質基材を得ることができる方法に関する。
従来、ポリオレフィン、例えば、ポリエチレンやポリプ
ロピレンは成形加工が容易であり、優れた耐水性、耐薬
品性、電気絶縁性等の性質を有するため広汎な用途があ
る。しかしながら、ポリオレフィンは疎水性であるため
、例えば、これを食品医薬品の分野で水の分離膜として
使用する場合には、これに親水性を与えることが必要に
なる。
このために従来からポリオレフィン成形体の表面に、例
えば、火災処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾ
ン化処理などの種々の処理が行なわれている。又、オゾ
ン化処理後、ポリオレフィン系樹脂の表面に種々のビニ
ルモノマーをグラフト共重合させる方法が知られている
(特開昭34−3237号公報2特開昭48−4383
号公報、特開昭47−8619号公報をそれぞれ参照)
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記の従来技術では、成形体の表面その
ものへの親木性付与という点では、一定程度有効である
が、しかしその形成体が多孔質で41徂ムげ1↓ 九/
l+、匍1戯ム】ず七鴫士ムか帽↓琳を付与することが
困難であり、結局のところ全体の親木性は貧弱となり、
例えば、水の透過膜として使用した場合には、水の透過
量は低位の水準にとどまるという問題が避けえない。
本発明は、上記問題点を解決して、フィルム。
シートなどに用いられるポリオレフィン系多孔質基材の
細孔壁面に極性ビニル七ツマ−をグラフト共重合させる
ことにより、疎水性のポリオレフィン系多孔質基材に親
木性を付与する新規な改質方法の提供を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明のポリオレフィン系多孔質基材の改質方法は、ポ
リオレフィン系多孔質基材の細孔壁面に極性ビニルモノ
マーをグラフト共重合させることを特徴とする。
本発明改質方法の対象となるポリオレフィン系多孔質基
材の材質としては2例えば1ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレンブロビレ
ンコホリマー、 ホ1,1−4−メチル−1−ペンテン
、ポリビニルクロライド。
ポリビニリデンクロライド、ポリビニリデンフルオライ
ド、テトラフルオロエチレンエチレンコポリマーをあげ
ることができる。
ポリオレフィン系多孔質基材としては2平均細孔径が0
.05−以上であることが好ましい。
0.05m未満であると細孔壁面にグラフト共重合しに
くくなるからである。また、処理後の基材を水の透過膜
として用いる場合は、平均細孔径は3μ以下であること
が好ましい、多孔率としては、30〜70%であること
が好ましい。
次に1グラフト共重合させるべき極性ビニルモノマーと
しては、例えば、アクリル酸;アクリル酎メチル、アク
リル酸−2−ヒドロキシエチル。
アクリル酸−N、N−ジメチルアミノエチル等のアクリ
ル酸エステル;アクリルアミド:N−メチルアクリルア
ミド、N、N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
;メタクリル酸;メタクリル癩メチル、メタクリル酸−
2−ヒドロキシエチル等のメタクリル酸エステル;メタ
クリル酸アミド:アクリロニトリル;酢触ビニル;ビニ
ルピリジン;ビニルピロリドン;ビニルイミダゾール;
2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド;アクリロイルモルホリン
;2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
をあげることができる。
本発明で基材細孔壁面に極性ビニルモノマーをグラフト
共重合させる方法としては、液相中、気相中、更には光
増感剤を用いて光照射グラフト共重合させる方法があげ
られる。
先ず、液相中でグラフト共重合する場合には、基材を充
分に濃度の高いオゾン雰囲気下1例えば、オゾン濃度3
0%、20−100℃で数分〜数時間放置した後、取出
して水で洗浄あるいは水で洗浄後にメタノールで洗浄し
、風乾後低温で減圧乾燥することによってグラフト共重
合能を付与するやまた、その他に基材を活性化する方法
として、酸素などのプラズマ処理をする方法もある。
このようにしグラフト共重合能を付与されたポリオレフ
ィン系多孔質基材は、前述の極性ビニル量部からなる混
合液中に20−120℃で、オゾン化処理方法では60
〜100℃、プラズマ処理方法では30〜50℃におい
て15〜480分間好ましくは60〜120分間浸漬し
撹拌しながらグラフト共重会友応を進めれば良い。
ここで用いる溶媒としては、例えば、水、アセトン、エ
タノール、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ベンゼン
、テトラヒドロフランをあげることができる。
また、気相中でグラフト共重合する場合には、前記の方
法でグラフ共重合能が付与されたポリオレフィン系多孔
質基材を前述の極性ビニルモノマー液の上方空間に保持
し、不活性ガス雰囲気下あるいは真空下で20〜120
℃、オゾン化処理法ではF30〜100℃、プラズマ処
理法では30〜50℃で1〜10分間、好ましくは2〜
3分間処理して細孔壁面に極性ビニルモノマーをグラフ
ト共重合させる。
更に、本発明にとって好適な方法は、光増感剤が、この
場合は、光増感剤を濃度が0,01〜2重量%、好まし
くは0.05〜0.5重量%になるように後述の溶媒に
溶解せしめてこの溶液中にポリオレフィン系多孔質基材
を数秒間浸漬させた後、15〜40℃、好ましくは20
〜30℃で1〜60分間、好ましくは10〜30分間乾
燥して光増感剤処理を施す、このとき用いる溶媒として
は、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、エタノー
ル、酢酸エチル、ベンゼンをあげることができる。又、
光増感剤としては、例えば、ベンゾフェノン、アゾビス
インブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、2−アゾビス
プロパン、アゾメタン、アゾビスシクロヘキサンカルボ
ニトリルげることができる。
その後、光増感剤で処理したポリオレフィン系多孔質基
材に光照射グラフト共重合を液相中又は気相中で行なう
.先ず、液相中で光照射グラフト共重合を行なう場合に
は3〜90重量%,好ましくは10〜30重量%の前述
の極性ビニルモノマーの水溶液中にポリオレフィン系多
孔質基材を浸漬して10〜100℃,好ましくは40〜
60°Cにおいて高圧水銀灯による紫外線照射を5〜2
40分間.好ましくは15〜60分間行なう.又、光照
射グラフト共重合を気相中で行なう場合には.ポリオレ
フィン系多孔質基材を前述の極性ビニル七ツマー液の上
方空間に保持し、不活性ガス雰囲気下あるいは真空下で
高圧水銀灯による紫外線照射を5〜300分間,好まし
くは30〜90分間行なう。
最後に、得られたグラフト共重合済みのポリオレフィン
系多孔質基材を前述の極性モノマーを溶解させた溶媒環
流雰囲気下で24時間放置後。
例えば、アクリル酸の場合には熱水の環流下で24時間
放置後洗浄して親水性の付与されたポリオレフィン系多
孔質基材が得られる。
この過程で用いる極性ビニルモノマーの種類や上述した
共重合処理時の各種条件を変化させることにより、得ら
れた処理基材の親水性を任意に調節することができる。
[実施例1 実施例 1〜4 ポリテトラフルオロエチレンから成る平均細孔径0.3
.、多孔率50%.厚み0.5mmの多孔質シートを濃
度1重量%のベンゾフェノンのアセトン溶液に1分間浸
漬させた後、25℃で30分間乾燥した.次いで、得ら
れた多孔質シートを15重量%のアクリル酸水溶液中に
固定し、液温を30℃にした状態で400Wの高圧水銀
灯による紫外線照射(平均波長4 0 0 is)をし
、照射時間すなわち,グラフト共重合反応時間を表のよ
うに変化させて処理した.更に、得られた多孔質シート
を熱水で洗浄した。
次いで,このようにして得られた多孔質シートを隔膜と
してこのシートの上流側に水を,下流側に目盛り付き受
器を配備し,シートの前後の圧力差を6 0 0mgH
gとして水の透過量を測定した.この結果を表に示した
また、シートの表面単位面積当りの増量,すなわち、細
孔内も含めて存在するグラフト共重合体実施例 5〜9 ポリプロピレンから成る平均細孔径Q,2g。
多孔率55%,厚み1.o+s園の多孔質シートを用い
、極性ビニルモノマーとして表に示した化合物を用いて
50℃で処理したことを除いては、実施例1〜4と同様
にしてグラフト共重合を行なった.結果を実施例1〜4
と同様にして表に示した。
実施例10〜16 低密度ポリエチレンから成る平均細孔径0.2μ漕,多
孔率50%.厚み11111の多孔質シートに実施例1
〜4と同様な方法で光増感剤処理を施した後、多孔質シ
ートを表中の極性ビニルモノマー液の上方空間に保持し
2窒素ガス雰囲気下60℃で400Wの紫外線照射(平
均波長4 0 O n+s)の照射時間を表のように変
化させてグラフト共重合を行なった.次に実施例1〜4
と同様に水の透過量を測定した.その結果を表に示した
比較例 1 宋#i例1〜4で田いをゼリ子トラフ117十口工拳レ
ンの多孔質シートそのものについて実施例1〜4と同様
な方法で水の透過量を測定した。その結果を表に示した
比較例 2 実施例1〜4で用いたポリテトラフルオロエチレンの多
孔質シートをオゾン含有! 30 g / m″の雰囲
気中、25℃において5時間オゾン処理した後、実施例
1〜4と同様な方法で水の透過量を測定した。その結果
を表に示した。
比較例 3 実施例1〜4で用いたポリテトラプルオロエチレンの多
孔質シートを25℃において出力50Wでプラズマ処理
した後、実施例1〜4と同様な方法で水の透過量を測定
した。その結果を表に示した。
[発明の効果] 以との説明から明らかなように、ポリオレフィン系多孔
質基材に本発明の方法を適用するとその適用前と比べ基
材は、大幅にその親木性が向上し、しかも親水性の度合
を大幅に調節することが可能となる。したがって1本発
明の方法によって改質されたポリオレフィン系多孔質基
材は、食品、医薬の分野において水の分離用フィルム等
の素材として有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリオレフィン系多孔質基材の細孔壁面に、極性ビ
    ニルモノマーをグラフト共重合させることを特徴とする
    ポリオレフィン系多孔質基材の改質方法。 2、ポリオレフィン系多孔質基材を予め光増感剤で処理
    した後、極性ビニルモノマーを光重合によりグラフト共
    重合させる特許請求の範囲第1項記載のポリオレフィン
    系多孔質基材の改質方法。
JP9699586A 1986-04-28 1986-04-28 ポリオレフイン系多孔質基材の改質方法 Granted JPS62253638A (ja)

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JPH0586978B2 JPH0586978B2 (ja) 1993-12-15

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