JPS62252986A - プリント基板 - Google Patents

プリント基板

Info

Publication number
JPS62252986A
JPS62252986A JP9483786A JP9483786A JPS62252986A JP S62252986 A JPS62252986 A JP S62252986A JP 9483786 A JP9483786 A JP 9483786A JP 9483786 A JP9483786 A JP 9483786A JP S62252986 A JPS62252986 A JP S62252986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
ethylene copolymer
thin
ceramic
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9483786A
Other languages
English (en)
Inventor
前田 正彦
強 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP9483786A priority Critical patent/JPS62252986A/ja
Publication of JPS62252986A publication Critical patent/JPS62252986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 m立且旦±1 本発明は耐熱性が良好であるのみならず、放熱性が良好
であり、かつ熱による寸法安定性がすぐれたセラミック
スを基板とするプリント基板に関する。さらにくわしく
は、(A)セラミックス層、(B)少なくとも(1)(
a)エチレンと(b)エポキシ基を有し、かつ少なくと
も一個の二重結合を有するエポキシ系化合物とのエチレ
ン系共重合体(A)および(2)(a)エチレンと(b
)該エチレン系共重合体(A)中のエポキシ基と300
″Cの温度で20分間加熱させることによってエステル
結合を生じ得る官能基を有するモノマーとのエチレン系
共重合体(B)からなる樹脂層ならびに(C)導電性金
属層が順玲積層されてなり、樹脂層中の沸騰トルエンで
3時間抽出処理後の抽出残査は少なくとも60重量%で
あることを特徴とするプリント基板に関するものであり
、耐熱性が良好であるばかりでなく、放熱性が良好であ
り、かつ熱による寸法安定性がすぐれたセラミックス板
を基板とするプリント基板を提供することを目的とする
ものである。
糺ヱ立韮涛 電子産業の発展にともない、電子部品が小型化し、かつ
高密度をあわせもつセラミックスプリント基板の利用が
盛んになっている。プリント基板として使用されている
セラミックス板は、熱安定性もあり、さらに厚さ方向の
寸法変化が小さい特性を生かして両面にスルホールプリ
ント基板(多層基板)として用いられている。従来、セ
ラミックス板に使われるセラミックス材としてアルミナ
などが用いられている。
従来、セラミックス板に銅箔を積層させることはほとん
ど行なわれていない、その理由として、セラミックス材
および銅のいずれにも接着性が良好な接着剤が存在しな
いことによる。一部でその接着剤としてエポキシ樹脂が
試みられたが、接着性はかならずしも満足すべきではな
いために実用化に致っていない。また、かりにエポキシ
樹脂を使ってセラミックス板と銅箔とを接着したとして
も、両者の熱膨張率の差により、回路が切断することが
予想されるからである。
これらのことから、セラミックスプリント基板を製造す
るには、グリーンシートにタングステン、モリブデン、
マンガンなどの高融点の金属の粉末を主成分とした導体
ペーストとセラミックス(たとえば、アルミナ)の粉末
を主成分とする絶縁ペーストとを交互に印刷および乾燥
した後に金属の酸化を防ぐために弱還元性の雰囲気下で
焼成させて得られる湿式セラミックス多層プリント基板
と焼成されたセラミックス基板に、銀、パラジウム、白
金などの導電性粉末を主成分としたペーストと絶縁物と
してガラス質を用いて印刷、焼付を繰返す乾式セラミッ
クス多層プリント基板とがある。小型化、高密度化にお
いては湿式セラミックス多層配線板は焼結のさいに10
〜20%の熱収縮が発生し、配線の断線などの点におい
て問題がある。
また、放熱性を生かしたものとして、金属板にセラミッ
クスをプラズマ炎溶射、アーク炎溶射炎などを用いて溶
射によって絶縁性基板として用いるプリント基板がある
しかし、このような従来法によって製造されるセラミッ
クス基板は次の様な欠点がある。
セラミックス基板上に繰返して印刷される導体および絶
縁ペースト中の溶剤がグリーンシートを膨張させて寸法
変化をもたらす、すなわち、導体および絶縁ペースト乾
燥時に揮発溶剤によるグリーンシートの体積収縮を引き
起こし、これを繰り返すことによって基板の寸法が変化
する。特に、形式回路によっているいろ変化する欠点が
ある。また、これらの導体の印刷時にカスレ、ごみの付
着による断線、ピンホールの発生が高まり。
スクリーン印刷を用いるときは回路の線の幅に限定があ
り、高密度化を防げている。さらに、プリント回線の形
において凹凸が多く、チップを実装するさいにチップと
の接続の信頼性を低下させているのが現状である。
従来の銅張積層板のエツチング法にかわってプラスチッ
クへのメッキ技術を応用して回路を樹脂板の上に無電解
メッキで直接描くアディティブ法、さらにはこのメッキ
とエツチング法とを併用したサブストラッテイブ法が用
いられるようになった。このアディティブ法が普及して
きた原因は、アディティブ法が多量少品種型の樹脂積層
板のスルホールおよびパターンメッキを同時に形成する
有効な方法に起因するからであり、またここ数年逆パタ
ーンレジストインクなどの性能が向上し、高度のファイ
ンラインが得られるようになった。最近では、紫外線を
直接フォトマスクを通して接着層に混入した光反応触媒
に当てて金属核を析出させ、無電解メッキをかけるレジ
ストレスの方法も開発されている。
しかし、これらのアディティブ法において使われている
従来の紙−フェノール樹脂、ガラス・工ボキシ樹脂、ポ
リイミド系樹脂の基板においてはメッキ膜との接着性が
良くないため、ふくれ、剥離などが生じたり、厚さ方向
の熱膨張率が大きいために熱ストレスが加えられた時、
特に微細パターンのメッキ部にしばしばクラックが発生
したりする。また、多層板の穴あけ加工では、スミアの
発生があり、メッキとの接続を防げたりすることによっ
て接続信頼性を低下させているのが現状である。しかも
、セラミックスを溶射したものに対しては、表面の凹凸
が著るしく、またセラミックス絶縁層がポーラスで、し
かもメッキなどの金属層との接着が不可能であるため、
金属ベース、セラミックス基板、さらにセラミックス溶
射基板には導電性接着剤などによる回路形がなされてい
たにすぎない。これらのことにより、セラミックス溶射
基板に直接メッキ、真空蒸着等によって回路を形成させ
る方法の開発が要望されている。
が  じょう  る、 へ 以上のことから、本発明はこれらの欠点がなく、従来の
セラミックス基板の特徴である絶縁性であり、しかも放
熱性および低熱膨張性を生かしたプリントx板を得るこ
とである。
、J′t  ′   ための−゛よび 本発明にしたがえば、前記F:I題点は、(A)セラミ
ックス層、 (B)少なくとも(1)(a)エチレンと(b)「エポ
キシ基を有し、かつ少なくとも一個の二重結合を有する
炭素数が6〜30個であるエポキシ系化合物」 〔以下
「コモノマー(1)」と云う〕とのエチレン系共重合体
(A)および(2)(a)エチレンと(b)該エチレン
系共重合体(A)中のエポキシ基と 300°Cの温度
で20分間加熱させることによってエステル結合を生じ
得る官能基を有するモノマーとのエチレン系共重合体(
B)からなる樹脂層 ならびに (C)導電性金属層 が順次積層されてなり、セラミックス層の厚さは 10
0人ないし10II1mmであり、樹脂層中のそれぞれ
のエチレン系共重合体中のエチレンの共重合割合は50
〜99.98モル%であり、樹脂層中のいずれかのエチ
レン系共重合体の割合は1〜89重量%であり、かつ沸
騰トルエンで3時間抽出処理後の抽出残炎は少なくとも
60重量%であり、この層の厚さは0.2 g mない
し2.001mmであり、導電性金属層の厚さは100
人ないし500 p、 rsであるプリント基板、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)エチレン系共重合体(A) 本発明において使われるエチレン系共重合体(A)はエ
チレンおよびコモノマー(1)またはこれらと炭素数が
多くとも30個の「不飽和カルボン酸エステルおよび/
またはビニルエステル」 〔以下「コモノマー(2)」
との共重合体である。この共重合体のコモノマー(1)
はエポキシ基を有し、かつ少なくとも一個の二重結合を
有する炭素数が多くとも 6〜30個のエポキシ系化合
物である。このエポキシ系化合物の代表例としては、一
般式が下式〔(I)式ないしくm)式〕で示されるもの
があげられる。
CH2=CR8 \       I C−0−R2−C−(R2(I) R5RO CH2=  C−Re −0−R7−C−CH2(II
I)CI)式ないしくIII)式で示されるモノマーの
代表例としては、ブテンカルボン酸モノグリシジルエス
テル、グリシジルメタアクリレート、グリシジルアクリ
レート、メチルグリシジルアクリレート、メチルグリシ
ジルメタアクリレート、イタコン酸グリシジルエステル
、7.8−エポキシ−1−オクチルメタアクリレート、
イタコン酸メチルグリシジルエステル、7,8−エポキ
シ−l−オクチルビニルエーテル、ビニルグリシジルエ
ーテル、アリルグリシジルエーテルおよびメタリルグリ
シジルエーテルなどがあげられる。
また、コモノマー(2)としては、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、アルコキシア
ルキル(メタ)アクリレートおよびフマル酸ジエチルの
ごとき炭素数が多くとも30個(好適には、10個以下
)の不飽和カルボン酸エステルならびに酢酸ビニルおよ
びプロピオン酸ビニルのごとき炭素数が多くとも30個
のビニルエステルがあげられる。
(B)エチレン系共重合体(B) また、本発明において用いられるエチレン系共重合体(
B)はエチレンおよび前記のエチレン系共重合体(A)
中のエポキシ基と300℃の温度で20分間加熱させる
ことによってエステル結合を生じ得る官能基を有するモ
ノマー〔以下「コモノマー(3)」 と云う〕またはこ
れらと前記コモノマー(2)との共重合体である。
このコモノマー(3)の代表例としては、アクリル酸、
メタクリル酸およびクロトン酸のごとき炭素数が多くと
も25個の不飽和モノカルボン醜ならびにマレイン酸、
フマル酸、テトラヒドロフタル酸、4−メチルシクロへ
午サンー4−エンー1.2−カルボン酸、イタコン酸、
シトラコン酸およびビシクロ(2,2,1)−へブタ−
5−エン−2,3−ジカルボン酸のごとき炭素数が4〜
50個の不飽和ジカルボン酸ならびにこれらの不飽和ジ
カルボン酸の無水物があげられる。
以上のエチレン系共重合体(B)のうち、エチレンと不
飽和ジカルボン酸無水物との共重合体またはこれらと不
飽和ジカルボン酸エステルおよび/もしくはビニルエス
テルとの多元系共重合体を加水分解および/またはアル
コールによる変性させることによってこれらの共重合体
のジカルボン酸無水物単位をジカルボン酸単位またはハ
ーフェステル単位に換えることができる0本発明におい
ては前記共重合体または多元系共重合体の不飽和ジカル
ボン酸無水物単位の一部または全部をジカルボン酸単位
またはハーフェステル単位にかえることによって得られ
るエチレン系共重合体(B)も好んで使用することがで
きる。
加水分解を実施するには、前記エチレン系共重合体(B
)を該共重合体を溶解する有機溶媒(たとえば、トルエ
ン)中で触媒(たとえば、三級アミン)の存在下で80
〜100℃の温度において水と0.5〜IO時間(好ま
しくは、2〜6時間、好適には、 3〜6時間)反応さ
せた後、酸で中和させることによって得ることができる
アルコール変性を実施するには、前記エチレン系共重合
体(B)を後記の、溶液法または混練法によって得るこ
とができる。
溶液法は加水分解の場合と同様に有機溶媒中で前記の触
媒の存在下または不存在下(不存在下では反応が遅い)
で使われるアルコールの還流温度で2分ないし5時間(
望ましくは2分ないし2時間、好適には15分ないし1
時間)反応ぎせる方法である。
一方、混練法は前記エチレン系共重合体(A)100重
量部に対して通常0.01〜1.0重量部(好ましくは
、0.05〜0.5重量部)の第三級アミンおよび該共
重合体中のジカルボン酸単位に対して一般には0.1〜
3.0倍モル(望ましくは、 1.0〜2.0倍モル)
の飽和アルコールをエチレン系共重合体(B)の融点以
上であるが、用いられるアルコールの情意以下において
、通常ゴムおよび合成樹脂の分野において使われている
バンバリーミキサ−1押出機などの混線機を使用して数
分ないし数十分(望ましくは、10分ないし30分)混
練させながら反応する方法である。
以上のアルコールによる変性において使用される飽和ア
ルコールは炭素数は1〜12個の直鎖状または分岐鎖状
の飽和アルコールであり、メチルアルコール、エチルア
ルコール、−級ブチルアルコールがあげられる。
以上の加水分解の場合でも、アルコールによる変性の場
合でも、ジカルボン酸への転化率およびハーフェステル
化率は、いずれも0.5〜100%であり、10.0〜
100%が望ましい。
これらのエチレン系共重合体中のエチレンの共重合割合
は50〜99.98モル%であり、60〜89.8モル
%が好ましく、特に65〜89.0モル%が好適である
。また、コモノマー(1)またはコモ/マー(3)の共
重合割合はそれらの合計量として0.01〜20モル%
であり、 0.1〜20モル%が望ましく、 0.1〜
15モル%が好適である。これらの共重合体中のコモノ
マー(1)の共重合割合がそれらの合計量として0.0
1モル%未満では、後記のセラミックス層および導電性
金属層との密着性がよくない。一方、20モル%を越え
た共重合体を使用しても、本発明の特徴は発現するが、
製造上および経済上好ましくない、さらに、コモノマー
(2)の共重合割合は多くとも30モル%であり、(1
,1〜30モル%が好ましく、特に0.5〜25モル%
が好適である。コモノマー(2)の共重合割合がそれら
の合計量として30モル%を越えた共重合体を用いると
、該共重合体の軟化点が高くなり、流動性が損なわれる
ために望ましくないのみならず、経済上についても好ま
しくない。
本発明のエチレン系多元共重合体は通常500〜300
0Kg/ c m’の高圧下で、40〜300℃の温度
範囲で連鎖移動触媒(たとえば、酸素、有機過酸化物、
アゾ化合物、ジアゾ化合物)の存在化でエチレンおよび
コモノマー(1)もしくはコモノマー(3)またはこれ
らとコモノマー(2)を共重°合させることによって得
られる。この共重合のさいに連鎖移動剤として飽和また
は不飽和の炭化水素(たトエハ、エタン、プロパン、プ
ロピレン)が用いられる。この連鎖移動剤のうち、極め
て少量の不飽和の炭化水素が共重合する。
本発明のエチレン系多元共重合体のメルトフローインデ
ックス(JIS  K7210にしたがい1条件4で測
定、以下r MFRJと云う)は一般には0.001〜
1000 g / 10分であり、0.05〜500g
/10分が好ましく、特に0.1〜500g/lo分が
好適である。MFRが0.01 g 710分未満のこ
れらのエチレン系多元共重合体を用いると、成形性がよ
くない。
これらのエチレン系共重合体の共重合による製造方法に
ついてはよく知られているものである。
また、前記エチレン系共重合体(A)のうち、加水分解
および/アルコールによる変性によって製造する方法に
ついてもよく知られている方法である。
(C)混合物の製造 (1)混合割合 本発明の混合物を製造するにあたり、得られる混合物中
のエチレン系共重合体(A)とエチレン系共重合体(B
)の合計量(総和)に占めるエチレン系共重合体(A)
の混合割合1〜99重量%〔すなわち、エチレン系共重
合体(B)の混合割合96〜1重量%〕であり、 5〜
95重量%が望ましく、とりわけ10〜90重量%が好
適である。エチレン系共重合体(A)とエチレン系共重
合体(B)の合計量中に占めるエチレン系共重合体(A
)の混合割合が1重量%未満でも、99重量%を越える
場合でも、混合物を後記の方法で架橋させるさいに架橋
が不充分であり、たとえば後記のセラミックス層および
導電性金属層との接着がよくない。
(2)混合方法 この混合物を製造するにはエチレン系共重合体(A)と
エチレン系共重合体(B)とを均一に混合させればよい
。混合方法としてはオレフィン系重合体の分野において
一般に行なわれているヘンシェルミキサーのごとき混合
機を使ってドライブレンドしてもよく、バンバリー、押
出機およびロールミルのごとき混合機を用いて溶融混練
させる方法があげられる。このさい、あらかじめトライ
ブレンドし、得られる混合物を溶融混練させることによ
ってより均一な混合物を得ることができる。溶融混線す
るさい、エチレン系共重合体(A)とエチレン系共重合
体(B)とが実質に架橋反応しないことが必要である(
かりに架橋すると、得られる混合物を後記のように成形
加工するさいに成形性が悪くなるばかりでなく、目的と
する成形物の形状や成形物を架橋する場合に耐熱性を低
下させるなどの原因となるために好ましくない)、この
ことから、溶融混練する温度は使われるエチレン系重合
体の種類および粘度にもよるが、室温(20℃)ないし
 150℃が望ましく140℃以下が好適である。
この「実質的に架橋しない」の目安として、「沸騰トル
エン中で3時間抽出処理した後、径が0.1ミクロン以
上である残炎」 (以下「抽出残査」と云う)が一般に
は15重量%以下であることが好ましく、10重量%以
下が好適であり、 5重量%以下が最適である。
この混合物を製造するにあたり、オレフィン系重合体の
分野において一般に使われている酸素、光(紫外線)お
よび熱に対する安定剤、金属劣化防止剤、難燃化剤、電
気的特性改良剤、帯電防止剤、滑剤、加工性改良剤なら
びに粘着性改良剤のごとき添加剤を本発明の架橋物が有
する特性(物性)をそこなわない範囲で添加してもよい
。さらに、第一級ないし第三級モノアミン、P−トルエ
ンスルホン片6アミンおよび第四級アンモニウム塩のご
とき架橋促進剤を添加させることによって前記のごとく
エチレン系共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)
との架橋を一層完結させることができる。添加量はこれ
らのエチレン系共重合体の合計量100重量部に対して
通常多くとも 5.0重量部(好適には0.01〜3.
0重量部)である。さらに、アルミナ、窒化ケイ素のご
とき絶縁性を有するセラミックを添加させることによっ
て絶縁性を改良することも可能である。さらに、無機粉
末状物、ガラス1m雌、ガラスピースなどを充填させる
ことによって本発明の機能を一層向上させることができ
る。
(C)肉薄物の製造 以上のようにして得られる混合物を後記のようにして肉
薄物に製造させる。肉薄物をフィルム状またはシート状
として利用する場合、熱可塑性樹脂の分野において一般
に用いられているT−ダイフィルム、インフレーション
法によるフィルムを製造するさいに広く使用されている
押出機を使ってフィルム状ないしシート状に押出させる
ことによって肉薄物を得ることができる。このさい、押
出温度は250℃以下である。かりに、250°Cを越
えて押出すと、エチレン系共重合体(A)およびエチレ
ン系共重合体(B)とが架橋し、ゲル状物の小塊が発生
することによって均−状の押出成形物が得られない。こ
れらのことから、押出温度は架橋促進剤を添加(配合)
する場合でも添加しない場合でも前記の溶融混練の場合
と同じ温度範囲である。
以上のいずれの場合でも、肉薄物を製造した後、肉薄物
間または肉薄物と引取ロールなどとの接着を防出するた
めに水冷ロールまたは水槽中に急冷させることによって
透明性の良好な肉薄物が得られる。このようにして得ら
れる肉薄物の厚さハ0.2ミクロンないし1000ミク
ロンであり、 0.2ないし500ミクロンが望ましく
、とりわけ0.2ないし200ミクロンが好適である。
前記の混合物および以上の肉薄物はいずれも架橋してい
ないことが重要である。すなわち、「沸騰トルエンで3
時間抽出処理した後、径が0.1ミクロン以上である残
炎」 (以下「抽出残査」と云う)は一般には多くとも
15重量%であり、10重量%以下が好ましく、特に5
重量%以下が好適である。混合物および肉薄物の抽出残
査が15重量%を越えると、混合物および肉薄物を製造
するざいに成形性が低下し、均−状の肉薄物(成形物)
が得られない。
(E)セラミックスおよびその層 本発明において用いられるセラミックス層は焼成して板
状に形成させる方法および金属などの板の表面に薄膜を
形成させる方法によって製造することができる。
薄膜を形成する方法としては、化学反応を利用した化学
蒸着法(CVO) 、物理的手段を利用した膜析出法と
して真空蒸着方法、スパッタリング方法、溶射方法など
がある。これらの方法のうち、真空蒸着方法としては、
通常10’Torr以下の高真空下で物質を蒸着させる
方法であり、抵抗加熱、高周波加熱、電子衝撃、レーザ
ー加熱などによって蒸着される。さらに、溶射方法は一
般に行なわれている方法を適用すればよく、高熱源(た
とえば、プラズマ)を利用して高融点のセラミックスを
溶融させると同時に高速で素材の表面に吹きつけて被覆
させてコーティングさせる方法である。
たとえば1、プラズマ発生のガスにアルゴン、ヘリウム
、水素、窒素などを用いると、炎は約1500°Cの超
高温が得られる。その他の方法として、酸素−アセチレ
ンを用いたフレーム溶射法、アーク溶射法などがあり、
音速前後の高速で粒子が飛び、緻密に前記金属などの板
の表面にセラミックスの被覆膜か得られる。このフレー
ム溶射法では、約2400°Cの温度に達することが可
能であり、またアーク溶射法では約5000°Cの温度
に達することができる。このプラズマでは1、プラズマ
炎が中性炎であるために酸化還元の力が弱く、溶射材料
(セラミックス材)が酸化または還元によって変質する
度合いが小さいので好んで使用することができる。この
方法では、l0KWの小エネルギー溶射ガンから 20
0KWの溶射ガンまで対象物の大きさ、形状にあわせた
ガンを用いることができる。
また、焼結方法としては、出発原料であるセラミックス
の粒径、粒径分布、凝集状態、不純物などの影響、さら
には成形方法、焼結温度、時間、雰囲気などの焼結の条
件によって各種の焼結物が得られる。この焼結方法にも
、反応焼結法、加圧焼結法、(HP法、HIP法)、無
加圧焼結法、ガス圧焼結法などがある。さらに、最近で
は、量産化をはかるために射出成形法が盛んである。こ
の方法はセラミックス粉末と有機バインダーとをあらか
じめ混合し、得られた混合物を射出成形機を用いて一次
成形物をつくり、脱脂工程を経て本焼結工程で製品とす
る方法が一般的である。
前記薄膜を成形する方法および焼結する方法は工業的に
実施されており、広く知られているものである。
セラミックスの種類としては、アルミナ(へ立203)
、窒化ケイ素(Si3 N4) 、 シリカ(Si02
)、窒化チタン(Tie) 、炭化チタン(Tie) 
、酸化ジルコニウム(ジルコニア、Zr02)、 Af
L2 03−5i02系(ムライト磁器)Zr0211
Si02、酸化ヘリウム(Bed) 、酸化マグネシウ
ム(マグネシア、Mg0)、BaTiO3,5iTi0
3、窒化ホウ素(BN)および炭化ホウ素(84G)が
あげられる、これらのセラミックスのうち、アルミナ、
窒化ケイ素が望ましい。とりわけ、アルミナは比較的に
安価であるとともに、耐熱性、熱伝導性、機械的強度、
耐衝撃性、電気絶縁性および化学的耐久性がすぐれてい
るのみならず、加工も容易なために好んで用いることが
できる。
セラミックス基板の厚さは薄膜を形成する方法および焼
成する方法によって異なる。薄膜を形成する方法では、
一般には100A′″ないし0.1+mであり、特に 
1ミクロンないし100ミクロンが好ましい、また、焼
成する方法では、通常50ミクロンないし10+oa+
であり、0.1m腸ないし1.5a+mが望ましい。
本発明のプリント基板を製造するにあたり、後記のセラ
ミックス層および肉薄物をこの順次に置き、後記の加熱
・加圧させることによって肉薄物の混合成分であるエチ
レン系共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)が架
橋しながら接着性がよい積層物が得られる。
(F)加熱・加圧処理 前記のようにして得られる肉薄物は架橋がほとんど進行
していないために通常の肉薄物と同一の挙動を示す、該
肉薄物に耐熱性を付与するために100〜400℃の範
囲で加熱・加圧させることが重要である。加熱温度が1
00〜160℃の範囲では20〜30分、160〜24
0°Cの範囲では10〜20分、240〜400℃の範
囲では0.1〜10分加熱修加圧させることによって前
記の樹脂内で架橋反応(縮合反応)が起り、接着性およ
び耐熱性が著しく向上する。加圧条件としては、一般に
は5Kg/ c m’(ゲージ圧)以上であり、10〜
200 Kg/ c rn’が望ましく、とりわけ10
〜100 Kg/ c rn’が好適である。さらに均
一な接着を得るために特に真空減圧下で微荷重で加圧す
る方法もとられる。
本発明によって得られる肉薄物は100℃以上の温度で
熱圧着性(接着性)を示すために架橋処理と同時にセラ
ミックスまたはセラミックスおよび金属箔と接着を行な
うことによって本発明の効果が一層広がる。すなわち、
エチレン系共重合体(A)とエチレン系共重合体(B)
との混合物が250°C以下の温度で熱可e性を示すが
、該混合物を100°C以上に加熱・加圧処理させるこ
とによって架橋反応され、同時に接着性を示す。
このようにして加熱・加圧された肉薄物の抽出残存は通
常少なくとも80%であり、とりわけ70%以上のもの
が望ましく、事に75%以下が好適である。抽出残存が
60%未満の肉薄物では、耐熱性が低いために好ましく
ない。
この方法で積層物を製造するには、前記未架橋混合物の
肉薄物をセラミック層の面に置き、前記の温度範囲に加
熱・加圧すればよい、保護表面と肉薄物との間に空気な
どを巻き込む場合は熱プレス、熱ロールなどを使って熱
圧着する必要がある。加熱温度が300℃以下でも充分
な接着性を有するものが得られるが、耐熱性を必要とす
る場合では、出来る限り高い温度(通常、200〜30
0℃)において圧着させることが好ましい、必要な耐熱
温度よりも10℃ないし20℃高い温度において加熱圧
着させることによって耐熱性および接着性が良好な肉薄
物を得ることができる。
以上のようにして得られたa層物に導電性金属層を設け
ることによって本発明のプリント基板を製造することが
できる。
(G)導電性金属層 この導電性金属層を得るには、導電性金属箔や金属を蒸
着させる方法、無電解メッキさせる方法および無電解メ
ッキと電解メッキとを併用させる方法があげられる。
(1)導電性金属箔 導電性金属箔の厚さは 1〜400 ミクロンであり、
 3〜50ミクロンのものが望ましく、とりわけ5〜2
5ミクロンのものが好適である。導電性金属箔の種類と
しては、銅、アルミニウムなどの金属および合金を二種
以上をクラッド(張り合わせること)をしたものがあげ
られる。
(2)蒸着 金属を蒸着させる方法としては、一般に用いられている
抵抗加熱、電子線加熱、誘導加熱または熱放射加熱など
の真空加熱蒸着あるいはスパッタリングなどが適用でき
る。用いられる金属蒸着物としては、アルミニウム、金
、銅などの金属ならびにこれらを主成分(50重量%以
上)とする合金などがあげられる。特に微細回路用とし
ては、銅、白金、金がよく用いられ薄膜形成後、エツチ
ングによる回路を形成する場合には、銅、およびアルミ
ニウムならびにこれらを主成分とする合金が好んで使用
される。
蒸着された導体薄膜の厚さは用いられる装置の条件によ
って自由に選択することができるが、通常+00ス(オ
ングストローム)ないし100ミクロンであり、とりわ
け1000スないし20ミクロンが望ましい。
さらに、これらの蒸着の導通面(路)に銅、ニッケル、
金などの金属を電気メ)キをほどこして表面保護、腐食
防止を行なったり、また半田浴を通して導通路の上に半
田をのせることも可能である。
本発明において実施される蒸着によって前記の前記金属
または合金の板およびセラミックス層の表面およびスル
ホール穴の内面に蒸着により、回路を形成するいわゆる
フル・アディティブ法も可能である。一般的には、フル
・アディティブ法で使われる絶縁物材料には、表面に接
着剤を塗布したものが使われているが、本発明の「エチ
レン系共重合体(A)およびエチレン系共重合体(B)
からなる混合物から得られる肉薄物」 (以下rE−E
肉薄物」と云う)は接着剤を使わなくても、蒸着物との
密着性がすぐれている。さらに、一般的な回路形成方法
によって導体回路を形成させることが可能であり、−例
をあげると、E−E肉薄物を規定の寸法に切断して穴あ
けを行なう(パンチング法、ドリル法およびプレス加工
のいずれも可)。ついで、パターン形成はネガパターン
でスクリーン印刷または感光剤で不必要部分をマスクす
る。このマスクされたE−E肉薄物を蒸着することで、
マスクされていない回路部分に規定の厚さの金属蒸着膜
を形成させてパターンを形成する。マスク印刷に長時間
浸漬させるために耐アルカリ性がすぐれていることが必
要条件である。
通常、一般に行なわれているフル・アディティブ法で用
いられる感光剤と接着剤とを兼ねた層を形成し、この層
を感光させることによって回路部分だけ接着および蒸着
膜形成し易い層にすることが行なわれている。しかし、
本発明のプリント配線板では、これらを使用する必要が
なく、直接蒸着全屈膜層がE−E肉薄物の表面に密着性
および接着性が良好に形成されるために量産方式に適し
ているばかりか、通常のエツチングによって欠点(ヒゲ
の発生、パターン切れ)がなく、精密な回路形成が可能
である。蒸着の後に回路保護用腐食防止、さらにはIC
チップのモールドを行なうたメニ金、すす、ハンダなど
をメッキさせることも行なうことが可能である。
本発明のプリント配線板はフル・アディティブ法で行な
われている接着剤印刷法、接着剤写真法および直接法の
いずれも用いることができるが、直接法も行なえるのが
特徴である。
(3)無電解メッキ 一般的に無電解メッキ、すなわち化学メッキとして、ニ
ッケルメッキ、高耐食性亜鉛・ニッケル合金メッキ、銅
メッキなどが知られているが、プリント配線基板用とし
ては処理液の触れるすべての表面に厚さが均一であり、
かつ緻密なメッキ被膜が得られる素材(基板)とメッキ
被膜との間に抜群の接着性、延性をもつものとして硫酸
銅メッキが通常実用化されている。この硫酸銅メッキに
よれば、結晶が微細でレベリング(均一の厚さ)を付与
するとともに、安定した作業性とすぐれた物理特性を有
しているものが得られる。
一般に、硫酸銅メッキは液中に金属銅を供給し、液の電
導性と均一電着性を高めるために硫酸銅および硫酸が使
われる。さらに、塩素イオン(触媒として)および適量
の光沢剤が用いられる。また、レベリングを増進させる
ためにポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン誘導
体を用いることもある。代表的な組成はmlの水溶液中
に5〜40gc7)硫酸銅(CuSOa −5H20)
を添加させ、さらにpH調整剤(緩衝剤)としてたとえ
ば苛性ソーダ(NaOH)、塩化アンモニウム(NH4
CI)などが使われ、また水溶液中での銅の異常析出を
防止するためにたとえばEDTA−2Na (エチレン
ジアミン四酢酸のナトリウム塩)、さらに還元剤として
ホルマリン(HC:HO)が添加される。さらに、これ
らの化学(無電解)メッキの導通面(路)に銅、ニッケ
ル、金などの金属を電気メッキをほどこして表面保護、
腐食防止を行なったり、また半田浴を通して導通路の上
に半田をのせることも可能である。
本発明において実施される化学メッキによって前記の肉
薄物の表面およびスルホール穴の内面に無電解溝メッキ
により1回路を形成するいわゆるフル・アディティブ法
であり、銅箔を張った積層板のようにエツチング工程が
不要であるのが特徴である。一般的には、フル・アディ
ティブ法で使われる絶縁物材料には、メッキ用の触媒が
添加されていたり、また表面に接着剤を塗布したものが
使われているが、本発明のE−E肉薄物はたとえ触媒ま
たは接着剤を使わなくても、無電解銅との密着性がすぐ
れている。さらに、一般的な回路形成方法によって導体
回路を形成させることが可能であり、−例をあげると、
セラミックスが溶射された金属または合金の板の表面に
E−E肉薄物を規定の寸法に切断して穴あけを行なう(
パンチング法、ドリル法およびプレス加工のいずれも可
)、ついで、パターン形成はネガパターンでスクリーン
印刷または感光剤で不必要部分をマスクする、このマス
クされたE−E肉薄物を無電解銅メッキ液に入れ、マス
クされていない回路部分に規定の厚さの銅メッキを析出
させてパターンを形成する。マスク印刷および感光剤は
無電解メッキ液中に長時間浸漬させるために耐アルカリ
性がすぐれていることが必要条件である。
通常、一般に行なわれているフル・アディティブ法で用
いられる感光剤と接着剤とを兼ねた層を形成し、この層
を感光させることによって回路部分だけ接着および無電
解銅メッキの析出し易い層にすることが行なわれている
。しかし、本発明のプリント基板では、これらを使用す
る必要がなく、直接無電解銅メッキ層がE−E肉薄物の
表面に密着性および接着性が良好に形成されるために量
産方式に適しているばかりか、通常のエツチングによっ
て欠点(ヒゲの発生、パターン切れ)がなく、精密な回
路形成が可能である。化学メッキの後に回路保護用腐食
防止、さらにはICチップのモールドを行なうために金
、すす、ハンダなどをメッキさせることも行なうことが
可能である。
本発明のプリント基板を製造するにあたり、前記導電性
金属箔を使用する場合には、下記の二つの方法があげら
れる。
第一の方法としては、前記未架橋混合物の肉薄物を金属
箔とセラミックス板との間に介在させ、前記の温度範囲
に加熱・加圧すればよい。保護表面と肉薄物との間に空
気な゛どを巻き込む場合は熱プレス、熱ロールなどを使
って熱圧着する必要がある。加熱温度が300”C以下
でも充分な接着性を有するものが得られるが、耐熱性を
必要とする場合では、出来る限り高い温度(通常、20
0〜300’C)において圧着させることが好ましい、
必要な耐熱温度よりも10℃ないし20°C高い温度に
おいて加熱圧着させることによって耐熱性および接着性
が良好な肉薄物を得ることができる。
第二の方法としては、多層積層物を製造するさいに一般
に実施されている方法を適用する方法である。
すなわち、前記のようにして得られる肉薄物を各積層物
間に均一にし、120〜250℃において仮接着を行な
い、ついで250℃以上の温度で加熱Φ加圧して仕上げ
る方法である。この方法では。
一層ずつを仮接着させておき、最後にすべてを積層後、
加熱・加圧処理させることによって多層成形が可能であ
る方法を提示している。
また、接着剤層を100ミクロン以下にする場合では、
金属箔に通常熱可塑性樹脂の成形において用いられてい
るラミネート装置を使用して前記エチレン系共重合体(
A)およびエチレン系共重合体(B)の混合物を金属箔
の表面に薄膜を形成させる方法がとられる。
本発明のプリント基板はフル・アディティブ法で行なわ
れている接着剤印刷法、接着剤写真法および直接法のい
ずれも用いることができるが、直接法が行なえるのが最
大の特徴である。
以下、本発明のプリント基板、このプリント基板を製造
するために使った積層物およびプリント基板について図
面をもって説明する。
第1図は本発明の銅箔を用いたプリント基板の代表例の
部分拡大断面図である。また、第2図はこのプリント基
板を製造するために用いた積層物の代表例の部分拡大断
面図である。これらの図において、1はセラミックス層
である。また、2はE−E肉薄物の架橋物である。さら
に、3は導電性金属層(銅箔)である、第2図によって
示されるプリント基板はフルΦアディティブ法のうち、
直接法によって得られたものであるが、それ以外の接着
剤印刷法、接着剤写真法および真空蒸着法のいずれの方
法でも、同時に製造することが可能であることは当然で
ある。
本発明のプリント基板を製造するにはセラミックス層と
導電性金属層との間に一般に使用されている接着剤をさ
らに用いる必要がないために接着剤の塗布工程が省略さ
れるばかりか、接着剤中の揮発物質(たとえば、有機溶
媒)のために加熱時のフクレの発生を生じることがない
。また、肉薄物成形時および加熱圧着時において、熱可
塑性を示す絶縁性接着樹脂層がこれらの高温加熱処理に
よって架橋反応され、架橋した肉薄物となるために耐熱
性が著しく向上するなどの利点を有するものである。
゛よび 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、耐熱性のテストは
得られたフィルムをUL 79B (プリント配線板)
7.1図に示されたテストパターンをもったセラミック
ス層からなる銅張りプリント基板を220 ’Cに保持
された鉛/錫=55/45(重量比)であるハンダ浴お
よび300℃に保持された鉛/錫=90/10(重量比
)であるハンダ浴に180秒浮べて評価した。
なお、実施例において使用した各混合物は下記のように
して製造されたものである。
M、1.が300 g / 10分であるエチレン−ア
クリル酸共重合体(密度 0.954 g / c r
n”、アクリル酸共重合割合 20重量%、以下rEA
A Jと云う)とエチレン−メチルメタクリレート−グ
リシジルメタクリレートの三元共重合体(メチルメタク
リレートの共重合割合 18.6重量%、グリシジルメ
タクリレートの共重合割合 12.7重量%、以下r 
GMAJ と云う」)とからなる混合物〔混合割合50
 : 50 (重量比〕、以下「混合物(■)」と云う
) 、 M、1.が20(l g / 10分であるエ
チレン−メタクリル酸共重合体(′jE度 0.950
 g / c m”、メタクリル酸共重合割合 25重
量%)と上記GMAとの混合物〔混合割合 50 : 
50 (重量比〕、以下「混合物(II)J と云う〕
ならびにに、■、が105g 710分であるエチレン
−メチルメタクリレート−無水マレイン酸の三元共重合
体(メチルメタクリレートの共重合割合 20.5重量
%、無水マレイン酸の共重合割合 3.1重量%)と前
記GNAとの混合物〔混合割合 30 : 70 (重
量比)、以下「混合物(III) J と云う〕を使用
した。なお、これらの混合物はそれぞれの共重合体また
は三元共重合体をヘンシェルミキサーを使って5分間ト
ライブレンドさせることによって製造した。
実施例 1〜3、比較例 1〜3.5 このようにして得られた混合物(Dないし混合物(rI
I)ならびに混合物を製造するために使用したEAAお
よびGMAをそれぞれT−ダイを備えた押出機(径40
mm、ダイス幅30cm、回転数85回転/分)を用い
て第1表にシリンダ一温度が示される条件でフィルム(
厚さ20ミクロン)を成形した。
このようにして得られた各フィルムを250℃および3
00°Cでそれぞれ10分熱プレス機を用いてそれぞれ
20kg/ crn’ (ゲージ圧)で第2図に示され
るように第2表に種類および厚さが示されるセラミック
スの板の表面に積層して積層物を製造した。前記のよう
にして製造したフィルムの性状を第1表に示す。さらに
、第2表に示される接着温度で接着(積層)して積層物
の耐熱テストの結果を第2表に示す、なお、実施例5お
よび6は実施例3で得られたフィルムを接着層に、また
比較例6では通常使われているエポキシ系樹脂(接着剤
)を使用した。なお、第2表の′″ベース基板パの欄に
おいて、A”は低ソーダアルミナ(A文203含有量 
99.9重量%、真密度 3.91g/crrf、平均
粒径 0.6ミクロン)を焼結させることによって得ら
れた厚さが1.OLIlmのアルミナ板を意味し、“B
 ”は炭化ケイ素(α−5iC1真密度 3.22g 
/ c m″、平均粒径 2ミクロン)を焼結させるこ
とによって得られた厚さが0.5m層の炭化ケイ素板を
意味する。また、”C”は窒化ホウ素(BN、密度 2
.27 g / c m’、平均粒径 3.5ミクロン
)を焼結させることによって得られた厚さが1.2mm
のBNN版板意味し、D”は前記Aのアルミナ板の上に
エポキシ系接着剤を接着したものを意味する。
なお、比較例1ないし3では第1表に示されるごとく、
得られるフィルムの表面にゲルが発生し、プリント基板
の製造ができなかった。
このようにして得られた各積層物にスクリーン印刷機を
用いて回路以外のところにマスキングを施した。
得られた積層物を1文の水溶液中に下記の組成の化学メ
ッキ液で72℃でメッキを行ない、シートの両面に約3
0ミクロンの銅メッキ膜を得た。
CuSO4/ 5H2010g EDTA #2Na a2+(2030gHC:HO(
38%)             3mJINaOH
12g メッキ終了後、上記マスキングを洗い落し、水洗し、乾
燥を行なった(第2表の“導電性金属″の欄に「メッキ
」と記す)。
また、同様にして得られた積層物を真空蒸着装置(日本
電子社製、商品名 JEE−4X型)を使って2X 1
0’ トール中で白金を蒸着させ、厚さが1000スの
金属膜を得た(第2表の“導電性金属パの欄に「真空蒸
着」と記す)。
このようにして得られた各プリント基板の耐熱テストを
行なった。それらの結果を第2表に示す。
実施例 4〜6.比較例 4.6 前記のようにして得られた各フィルムを250℃および
320℃でそれぞれ10分熱プレス機を用いてそれぞれ
20Kg/ c tn’ (ゲージ圧)で電解銅箔(厚
さ 17ミクロン)を第1図に示すように第2表に種類
が示されているベース基板とともに積層してプリント基
板を製造した。第2表に示される接着温度で接着(積層
)したプリント配線基板の耐熱テストの結果を第2表に
示す。
(以下余白) 実施例3で得られたフィルムをJIS K−8911に
したがって体積抵抗率、誘電率(I MH,) 、誘電
正接および耐電圧の測定を行なった。
体積抵抗率は1014Ω・cmであり、誘電率は2.8
であった。また、誘電正接は0.02であり、耐電圧は
20KV/mmであった。
以上の結果から本発明の架橋物(混合物の加熱・加圧に
よって得られる肉薄物)は、各種セラミックス焼結板と
の接着性が良好であるのみならず、耐熱性もすぐれてお
り、しかも電気絶縁性が良好であるためにセラミックス
ペースの配線基板用として利用することができることは
明らかである。
灸朋Jと也釆 本発明によって得られるプリント基板は、前記のごとく
耐熱性および放熱性が良好であるばかりでなく、電気絶
縁性の信頼度を著しく向上させ、しかも高温加圧時に架
橋能力と接着性を有するものであり、従来の耐熱性高分
子化学の考え方とは仝(辺な為不初に其づしげ憂岨され
たもの〒ある代表的な効果を示す。
(1)セラミックス板に前記架橋物層が熱接着している
ため、厚さおよび表面が均一な絶縁層が得られる。その
ため、ファインパターンの回路が直接メッキなどの安価
な方法によって画くことができる。
(2)電気的特性(たとえば、絶縁性、耐電圧、誘電正
接性能)および放熱性がすぐれている。
(3)耐熱性が良好であり、250℃以上の温度におい
ても耐え得るのみならず、 100℃以上の温度におい
て加圧させることによって前記の接着剤を使用すること
なく、セラミックス板に良好に接着させることができる
。このためにセラミックスがもっている放熱性を充分発
揮するのみならず、寸法変化が小さい性能を充分活かせ
るために高密度実装に最適である。
以上のごとく、本発明のプリント基板に要求される絶縁
抵抗、誘電率などの電気的特性はもちろんのこと、放熱
性、寸法安定性、耐熱性、耐薬品性、#湿性などが良好
であるばかりか、銅箔。
メッキ、真空蒸着によって基板上に回路が画けるなどの
特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はセラミックス板上に架橋物および銅箔を積層し
た構造を有するプリント基板の代表例の一部分の拡大断
面図である。また、第2図は後記の第1図に示される基
板上に真空蒸着、メッキなどによって回路を画いたプリ
ント基板の代表例の一部の拡大断面図である。 1・・・・・・セラミックス板 2・・・・・・架橋物 3・・・・・・導電性金属層(#1箔、真空蒸着、メッ
キなどによって画かれた回路) 特許出願人  昭和電工株式会社 代 理 人  弁理士 菊地精− 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)セラミックス層、 (B)少なくとも(1)(a)エチレンと(b)エポキ
    シ基を有し、かつ少なくとも一個の二重結合を有する炭
    素数が6〜30個であるエポキシ系化合物とのエチレン
    系共重合体(A)および(2)(a)エチレンと(b)
    該エチレン系共重合体(A)中のエポキシ基と300℃
    の温度で20分間加熱させることによってエステル結合
    を生じ得る官能基を有するモノマーとのエチレン系共重
    合体(B)からなる樹脂層 ならびに (C)導電性金属層 が順次積層されてなり、セラミックス層の厚さは100
    Åないし10mmであり、樹脂層中のそれぞれのエチレ
    ン系共重合体中のエチレンの共重合割合は50〜99.
    98モル%であり、樹脂層中のいずれかのエチレン系共
    重合体の割合は1〜99重量%であり、かつ沸騰トルエ
    ンで3時間抽出処理後の抽出残査は少なくとも60重量
    %であり、この層の厚さは0.2μmないし2.0mm
    であり、導電性金属層の厚さは100Åないし500μ
    mであるプリント基板。
JP9483786A 1986-04-25 1986-04-25 プリント基板 Pending JPS62252986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9483786A JPS62252986A (ja) 1986-04-25 1986-04-25 プリント基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9483786A JPS62252986A (ja) 1986-04-25 1986-04-25 プリント基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62252986A true JPS62252986A (ja) 1987-11-04

Family

ID=14121156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9483786A Pending JPS62252986A (ja) 1986-04-25 1986-04-25 プリント基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62252986A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0234916A (ja) * 1988-03-01 1990-02-05 Texas Instr Inc <Ti> 放射誘導によるパターン付着法
JPH02278788A (ja) * 1989-04-19 1990-11-15 Nippondenso Co Ltd 半導体素子搭載プリント配線基板
WO2018180470A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 Tdk株式会社 樹脂組成物、樹脂シート、樹脂硬化物、樹脂基板、及び積層基板

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0234916A (ja) * 1988-03-01 1990-02-05 Texas Instr Inc <Ti> 放射誘導によるパターン付着法
JPH02278788A (ja) * 1989-04-19 1990-11-15 Nippondenso Co Ltd 半導体素子搭載プリント配線基板
WO2018180470A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 Tdk株式会社 樹脂組成物、樹脂シート、樹脂硬化物、樹脂基板、及び積層基板
JPWO2018180470A1 (ja) * 2017-03-31 2020-02-06 Tdk株式会社 樹脂組成物、樹脂シート、樹脂硬化物、樹脂基板、及び積層基板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4671984A (en) Printed circuit boards
TWI473712B (zh) 佈線板用樹脂組成物,佈線板用樹脂片,複合體,複合體之製造方法及半導體裝置
US20050175824A1 (en) Method for forming multilayer circuit structure and base having multilayer circuit structure
TWI342827B (ja)
JPS63286580A (ja) 表面模様付きのポリイミドフィルムから作製された金属被覆積層製品
JPWO2010087336A1 (ja) 半導体チップの実装方法、該方法を用いて得られた半導体装置及び半導体チップの接続方法、並びに、表面に配線が設けられた立体構造物及びその製法
WO2012160617A1 (ja) 樹脂組成物及び回路基板の製造方法
WO2007097585A1 (en) Double side conductor laminates and its manufacture
JPS62252986A (ja) プリント基板
JP2004221449A (ja) 多層配線基板およびその製造方法
JP4062597B2 (ja) 樹脂付き金属箔および多層プリント回路板
KR100656246B1 (ko) 표면개질된 폴리이미드 필름을 이용한 동박 적층 필름의 제조방법 및 그로 제조된 2층 구조의 동박 적층필름
JPS61167544A (ja) プリント基板
JPS62217698A (ja) 金属ベ−ス多層プリント基板
JPS62262487A (ja) プリント基板
JPS61217236A (ja) プリント基板
JPWO2004086833A1 (ja) プリント配線板、その製造方法及び支持体付き硬化性樹脂成形体
JP5400664B2 (ja) フィルム状成形体及び積層体
JPS62199437A (ja) プリント基板
JPH04267597A (ja) フレキシブルプリント配線板の製造方法
KR100912918B1 (ko) 수지 부착 금속박 및 다층 인쇄 회로판
JPH01295847A (ja) 表面模様付きのポリイミドフイルムから作製された熱的に安定な2層金属被覆積層体製品
JPS60226192A (ja) プリント配線板
JPS61108546A (ja) プリント配線板
JPS62178333A (ja) プリント基板