JPS6225276B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は超小型電子タイマーに用いるプリント
基板と超小型電子タイマーに用いるプリント基板
組立体の製造方法に関するものであつて、絶縁硬
質板１に外形部が略同形のフレキシブルプリント
板２を密着し、折曲部となるスリツト３を絶縁硬
質板１に複数固設けると共にスリツト３に少なく
とも１つの底片ｂと４つの側片a₁，a₂，a₃，a₄と
を形成し、スリツト３の端部に隣り合う片を連結
する捨て枠８を設けて成ることを特徴とする電子
タイマーのプリント基板を特定発明とし、併せて
絶縁硬質板１の適宜位置にスリツト３を、隣り合
う片を連結する捨て枠８がスリツト３の端部に存
在するように削設すると共に絶縁硬質板１にフレ
キシブルプリント板２を密着させて少なくとも１
つの底片ｂと４つの側片a₁，a₂，a₃，a₄とを有す
るプリント基板Ａを形成し、捨て枠８を折つてス
リツト３に沿つてプリント基板Ａを折曲してフレ
キシブルプリント板２が外面となる箱状に形成す
ることを特徴とする電子タイマーのプリント基板
組立体の製造方法を併合発明とするものに係る。

従来の電子タイマーにあつては、第１図に示す
ように端子ベース６上に複数枚のプリント基板４
ａ，４ｂ，４ｃ……を組立て、その中にデジタル
スイツチ５を装着して形成してあつた。しかしか
かる従来例にあつては、多数のプリント基板４
ａ，４ｂ，４ｃ……を必要とし、またプリント基
板４ａ，４ｂ，４ｃ……間を電気的に接続するた
めにリード線やコネクター類が必要であり、さら
に空間有効面積が低下するという欠点があり、さ
らにまたコネクター、リード線で銅箔面有効面積
が低下するものであり、またプリント基板４ａ，
４ｂ，４ｃ……の各々の調整チエツクが必要なた
め工程が増え複雑になるという欠点があり、さら
に製造コストアツプするという欠点があり、また
接続部が多く不良率が高いという欠点があつた。

本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本発明の目的とするところは部品点数が多い
密集度の高い超小型電子タイマーにおいて、リー
ド線、コネクター類を総べてなくし、製造時は一
枚のプリント基板として調整チエツクができ、さ
らに取付用ねじ、ビス等を要しない電子タイマー
のプリント基板と電子タイマーのプリント基板組
立体の製造方法を提供するにある。

以下本発明を実施例により詳述する。２は片面
に銅箔７を貼着せるフレキシブルプリント板であ
つて、第２図、第３図に示すように略外形が同じ
絶縁硬質板１を密着させてプリント基板Ａを形成
してある。この絶縁硬質板１の適所にはスリツト
３を穿孔してあつて、スリツト３の端部には捨て
枠８を有している。プリント基板Ａの４つの側片
a₁，a₂，a₃，a₄のうち適宜の側片a₂，a₄にはデジ
タルスイツチ取付用の凹部９を設けてあり、デジ
タルスイツチ５のスイツチ取付枠１１の両側には
上記凹部９に嵌合し得る凸部１２を設けてある。
しかしてプリント基板Ａの１つの底片ｂに端子ベ
ース６を装着し、凹部９と凸部１２とを嵌合して
デジタルスイツチ５の一側を側片a₄に取付け、捨
て枠８を折り、第４図に示すようにスリツト３を
折曲部としてフレキシブルプリント板２が外にな
るように折曲げて第５図に示すように箱状にし、
デジタルスイツチ５の他側を凹部９と凸部１２と
の嵌合にて取付ける。この際フレキシブルプリン
ト板２を内面側にすると次の欠点がある。フレキ
シブルプリント板２が内面では部品がフレキシブ
ルプリント板２側の面にくるため絶縁硬質板１側
も銅箔が必要となる。フレキシブルプリント板２
と絶縁硬質板１との銅箔の接続が必要であるが、
仮の方法として鳩目、或いはジヤンパー等で短絡
が必要のため両面半田が必要で、工程が複雑とな
り信頼性が低下する。また各片間の接続にフレキ
シブルプリント板２側にも銅箔が必要で低コスト
化が困難であつた。しかし本発明ではフレキシブ
ルプリント板２が外面側であるのでこれらの欠点
がなくなつた。

また第６図、第７図は叙述の他の実施例を示
し、プリント基板Ａの絶縁硬質板１にはIC１
３、リレー１４等のタイマ機能構成部品を設けて
あつて、フレキシブルプリント板２側で半田付け
してある。底片ｂに導電性の鳩目１５を装着して
あり、底片ｂの下面に端子ベース６を装着してピ
ン１６を鳩目１５に装着してある。上記のように
構成すると、高密度実装が可能であり、またリー
ド線を使用しないため電気的ノイズ等による誤動
作を防止できるものである。

さらに第８図、第９図、第１０図、第１１図は
叙述の他の実施例を示す。プリント基板Ａの底片
ｂの両側より絶縁硬質板１のないフレキシブルプ
リント板２のみの連出片１７を第８図実線又は想
像線のように連出してある。第１０図に示すよう
に底片ｂの下面に当接した端子ベース６のピン１
６を導電性の鳩目１５に挿入し、ピン１６の先端
を連出片１７に挿入して第１１図に示すように銅
箔７に半田付けしてある。このようにしてある
と、リード線やコネクターが不要であると共に端
子とフレキシブルプリント板２との接続の信頼性
が向上する。

本発明は叙述の如く構成されているので、捨て
枠を折つて折り曲げる前は一枚の剛体のプリント
基板として扱えると共に捨て枠を折つて折曲げる
だけで箱状に組立てることができるものであつ
て、調整、チエツクが一枚の剛体のプリント基板
として実施できて１回の調整でよいと共に組立に
特別なパーツ、治具数を必要としない上、時間も
要さず低コスト化が可能なものであり、その上、
輸送や取扱いがしやすいものであり、しかも箱状
に組立てたときは絶縁硬質板によりプリント基板
自身で仮固定されるため特別な固定が不要なもの
である。またリード線、コネクター、捻子、ビ
ス、取付枠類が不要なので、接続部がなくて信頼
性が高い上、プリント基板上で高密度な実装がで
きるものであり、しかも銅箔パターンが有効に確
保でき絶縁距離が確保できるものである。さらに
プリント基板組立体を組立てた後は少なくとも４
側片と底片とを有する箱状とすることができるも
のであつて、４つの側片と底片とで各片が動かな
いように規制され、構造的に強固であるという利
点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図は本発明の一
実施例の斜視図、第３図は第２図の断面図、第４
図、第５図は同上の組立てる状態の斜視図、第６
図は同上の他の実施例の斜視図、第７図は第６図
の組立後の斜視図、第８図は同上の他の実施例の
平面図、第９図は第８図の絶縁硬質板の平面図、
第１０図は第８図の端子ベースを取付ける状態の
断面図、第１１図は第８図の組立てる状態の斜視
図であつて、１は絶縁硬質板、２はフレキシブル
プリント板、３はスリツト、８は捨て枠、Ａはプ
リント基板である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 絶縁硬質板に外形部が略同形のフレキシブル
   プリント板を密着し、折曲部となるスリツトを絶
   縁硬質板に複数個設けると共にスリツトにて少な
   くとも１つの底片と４つの側片とを形成し、スリ
   ツトの端部に隣り合う片を連結する捨て枠を設け
   て成ることを特徴とする電子タイマーのプリント
   基板。 ２ 絶縁硬質板の適宜位置にスリツトを、隣合う
   片を連結する捨て枠がスリツトの端部に存在する
   ように削設すると共に絶縁硬質板にフレキシブル
   プリント板を密着させて少なくとも１つの底片と
   ４つの側片とを有するプリント基板を形成し、捨
   て枠を折つてスリツトに沿つてプリント基板を折
   曲してフレキシブルプリント板が外面となる箱状
   に形成することを特徴とする電子タイマーのプリ
   ント基板組立体の製造方法。