JPS62252744A - 芳香族ジカルボン酸の製造方法 - Google Patents

芳香族ジカルボン酸の製造方法

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JPS62252744A
JPS62252744A JP61031962A JP3196286A JPS62252744A JP S62252744 A JPS62252744 A JP S62252744A JP 61031962 A JP61031962 A JP 61031962A JP 3196286 A JP3196286 A JP 3196286A JP S62252744 A JPS62252744 A JP S62252744A
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dicarboxylic acid
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斉藤 義規
Shinichi Araki
荒木 進一
Shigeo Sugita
杉田 恵雄
Naoji Kurata
倉田 直次
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は芳香族ジカルボン酸の製造方法に関する。更に
詳しく述べると本発明は、“K−領域”アレンをタング
ステン化合物及び相間移動触媒の存在下、水不溶性有機
溶媒中で過酸化水素酸化により芳香族ジカルボン酸を高
収率で製造する方法に関する。
〈従来の技術〉 芳香族ジカルボン酸、例えばビフェニル−2,2′−ジ
カルボン酸の製造方法に関しては、フェナントレン又は
フェナントレンの酸化生成物である9゜IO−フェナン
トレンキノンのクロム酸又は重クロム酸塩による液相酸
化法が知られている。その他の方法としては、フェナン
トレンのバナジウム系固体触媒による気相接触酸化法あ
るいは、過マンガン酸塩による酸化、脂肪族有機カルボ
ン酸中での過酸化水素又は有機過酸による酸化、オゾン
酸化等の如き液相酸化法が提案されている。
又、フェナントレン−4,5−ジカルボン酸の製造方法
に関しては、その文献は極めて少なく僅かにピレンのオ
ゾン分解を経て過酸化水素酸化による方法が知られてい
るのみである〔ビュレタンド ソシエテ シミーク ベ
ルジエ(Bu1)etin  desSocietes
 Chimiqves I3e1ges )第72巻、
第289〜290頁、1963年、参照〕。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記のビフェニル−2,2′−ジカルボ
ン酸の製造方法に関しては次のような問題点がある。す
なわち、クロム化合物を酸化剤とする方法では、クロム
化合物を系外へ排出することが公害防止及び環境衛生上
厳しく制限され、従って密閉系での使用かつ作業環境基
準の高度化が要求されるので、莫大な費用を要するのみ
ならず、製品中へのクロム化合物の混入が避けられない
という欠点がある。又、その他の方法も、収率が低い、
酸化剤が高価である、装置の腐食が避けられない等の欠
点を有し、いづれも有力な工業的製法となるに至ってい
ない。
又、上記のフェナントレン−4,5−ジカルボン酸の製
造方法によれば、ピレンをオゾン分解したの苛性ソーダ
−チルコール溶媒中で一20°Cという低温で過酸化水
素酸化することによりフェナントレン−4,5−ジカル
ボン酸が28チという低収率で得られるに過ぎず、従っ
て、該方法は工程の煩雑さと低収率のために実際上工業
化は不可能ともいえる。
本発明者らは、芳香族ジカルボン酸を経済的に有利に製
造しうる方法について鋭意検討した結果、゛に一領域パ
アレンから芳香族ジカルボン酸を高収率で製造しうる方
法を見い出した。
〈問題点を解決するだめの手段〉 すなわち、本発明によれば“K−領域”アレンをタング
ステン化合物及び相間移動触媒もしくはさらに必要に応
じて鉱酸の存在下、水不溶性有機溶媒中で過酸化水素を
用いて液相酸化することによって芳香族ジカルボン酸を
簡単な工程でかつ高収率で製造する方法が提供される。
本発明において使用される“K−領域”アレンは、その
大部分がコールタールから得られる化合物又はその誘導
体である。本発明方法における好ましい出発原料は、フ
ェナントレン、ピレン、ベンゾ〔a〕ピレン、ベンズ〔
a〕アントラセン、ジベンズ〔a%h〕アントラセン、
クリセン及び0−フェナントロリンよりなる■群から選
ばれる一種である。上記の“K−領域”アレンは高純度
のものが望ましいが、経済性を考慮すれば80%以上、
特に90%以上であれば使用可能である。“K −領域
”アレン中の不純物の過酸化水素酸化による酸化生成物
の一部が、得られた芳香族ジカルボン酸中へ混入しても
、必要ならば簡単な精製工程により容易に除去できるか
らである。
本発明において使用されるタングステン化合物としては
、含酸素六価タングステン含有化合物が好ましく、その
例としてはタングステン酸、又はそのアルカリ金属塩(
例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)及びアンモニウ
ム塩が挙げられる。
本発明方法において、特に出発原料としてフェナントレ
ンを用いた場合には、タングステン化合物として、例え
ば、す/タングステン酸、ケイタングステン酸、ヒ素タ
ングステン酸、スズタング如きヘテロポリ酸系のタング
ステン化合物も採用することができる。
これらのタングステン化合物は、反応中に溶解あるいは
一部かけん濁した状態でも使用することができる。タン
グステン化合物の使用量は、“K−領域°゛アレ/17
771モル当ステン原子として0.005〜0.2グラ
ム原子、好ましくは0.01〜0.1グラム原子の範囲
のタングステン化合物である。
それ以下の量では酸化反応が充分に進行せず、それ以上
の量では過酸化水素の分解が激しくなり、過酸化水素の
効率を損うという不利益をもたらす。
本発明において使用される相間移動触媒は、通常相間移
動触媒として知られている第四級アンモニウム塩、第四
級ホスホニウム塩、第四級アルソニウム塩、第三級アミ
ン、第三級ホスフィン及ヒ第三級アルシンよりなる群か
ら選ばれる少なくとも一種である。第四級アンモニウム
塩の例としてハ、トリノチルアルキルアンモニウムハロ
ゲン化物、トリアルキルメチルアンモニウムハロゲン化
物、ピリジニウム化合物等が挙げられる。とりわけアル
キル基の炭素数が8〜18のアルキルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、トリアルキルメチルアンモニウムク
ロライド及びアルキルピリジニウムクロライドが好まし
い。第四級ホスホニウム塩あるいは第四級アルソニウム
塩の例としては、アルキルトリフェニルホスホニウムあ
るいはアルソニウムハロゲン化物が挙げられる。第三級
アミンの例としては、トリアルキルアミン、メチルジア
ルキルアミン等が挙げられる。とりわけアルキル基の炭
素数が4〜18のトリアルキルアミン及びメチルジアル
キルアミンが好ましい。第三級ホスフィンあるいは第三
級アルシンの例としては、トリアルキルホスフィンある
いはアルシン等が挙げられる。相間移動触媒の使用量は
タングステン1グラム原子当たり0.2〜5モル、好ま
しくは0.5〜2モルの範囲である。
“K−領域”アレンの過酸化水素酸化による芳香族ジカ
ルボン酸の製造に際しては、触媒としてタングステン化
合物単独では酸化反応が起らないが、相間移動触媒との
共存によって酸化反応が円滑に進行し、“K−領域”ア
レンは高選択率で芳香族ジカルボン酸へ転化することが
初めて見い出された。
本発明において、触媒としてのタングステン化合物及び
相間移動触媒の存在下、水不溶性有機溶媒中で■(−領
域″アレンを過酸化水素酸化するに際しては反応系内の
酸性度を制御することが酸化反応の進行に重大な影響を
及ぼす。すなわち、鉱酸を共存させて反応を更に酸性領
域で実施すると、゛に一領域′”アレンの芳香族ジカル
ボン酸への転化が促進せしめられ、結果として、使用す
る過酸化水素量を軽減することができる。使用する鉱酸
は硫酸、リン酸及びヒ酸よりなる群から選ばれる少なく
とも一種であり、その使用量はタングステン1グラム原
子当たり0.1〜20モルの範囲である。
水不溶性有機溶媒は、過酸化水素を含む水性相と実質上
不混和性で反応系内において不活性な溶媒であれば良い
。その例として脂肪族、脂環族又は芳香族炭化水素、そ
れらのハロゲン化物、エステル等が挙げられるが、と9
わけ脂肪族又は芳香族炭化水素及びそれらのハロゲン化
物が好ましい。
その使用量は、酸化反応中の撹拌状況、水不溶性有機溶
媒への生成芳香族ジカルボン酸の溶解性及び析出する芳
香族ジカルボン酸の取り出し等を考慮して、“K−領域
”′アレン1重量部当たり05〜10重量部、好ましく
は1〜5重量部の範囲である。
過酸化水素としては、如何なる濃度の過酸化水素水でも
使用可能であるが、濃度が高い程酸化反応の進行がすみ
やかであること、増り扱いあるいは市販品を入手する容
易さを考慮して、20〜90チ濃度の過酸化水素水、好
ましくは40〜70チ濃度の過酸化水素水が使用される
。その使用量は、消費された“K−領域”アレンが高選
択率で芳香族ジカルボン酸へ転化するので化学量論量以
上の過酸化水素量であれば良く、′に一領域”アレン1
モル当たり通常4〜30モル、好ましくは6〜10モル
の範囲である。
反応温度は常温から120℃の範囲で実施可能であるが
、酸化反応の制御、反応時間等を考慮して通常反応温度
は50〜,100℃の範囲から選ばれる。反応時間は通
常1〜20時間とされる。反応系内の圧力は加圧、常圧
あるいは大気圧以下の圧力でも実施可能である。反応の
様式は回分式あるいは連続式のいずれも可能である。
タングステン化合物およびその他の遷移金属の化合物は
、過酸化水素、有機過酸あるいは過酸化物を酸化剤とし
て使用して種々の有機化合物をヒる。しかしながら、こ
の触媒を使用してフエナントレ/、ピレン等の如き“K
−領域”アレンから高選択率かつ高収率で芳香族ジカル
ボン酸を製造しうる方法は未だ見い出されていなかった
。本発明によれば、触媒としてのタングステン化合物を
相間移動触媒と共に使用して水不溶性有機溶媒中で“K
−領域″アレンを過酸化水素酸化することにより初めて
これが可能となったのであり、また、反応系内に鉱酸を
存在させて反応を酸性領域に制御することにより“K−
領域”アレンの芳香族ジカルボン酸への転化を飛躍的に
向上させ、芳香族ジカルボン酸を極めて鹿収車〒徂六シ
論ら劇1的浄効果がもたらされたのである。
原理によって拘束されるものではないが、本発明の方法
においては、触媒の一成分であるタングステン化合物が
過酸化水素の分解により水溶性のタングステン過酸化物
へ転化し、それらを含む水性相と“K−領域”アレンを
含む実質上不混和な不活性有機溶媒である油性相とから
成る不均一相において相関移動触媒の作用によりタング
ステン過酸化物の活性酸素が“K−領域”°アレンの酸
化に供されるために芳香族ジカルボン酸への転化が容易
になるものと推測される。また、反応系内に鉱酸例えば
、硫酸、リン酸又はヒ酸を併存させて反応系を酸性領域
に制御した場合には、過酸化水素の分解が緩やかになり
かつ相間移動触媒の不均一相関内における移動能が高め
られるものと推測される。
〈発明の効果〉 本発明によれば、“K−領域”アレンは過酸化水素酸化
により高選択率で芳香族ジカルボン酸へ転化され、反応
終了後に冷却および濾別という簡単な操作を行なうのみ
で、結果として高収率かつ高純度で芳香族ジカルボン酸
の結晶を得ることができる。更には、必要ならば、得ら
れた結晶中の原料“K−領域°゛アレン不純物に起因す
る酸化生成物を除去するために、該結晶を有機溶媒にけ
ん濁あるいは溶解させてアルカリ水溶液で抽出し、酸析
し、濾別し、乾燥するだけで、はとんど損失なしに99
%以上の高純度芳香族ジカルボン酸を得ることができる
本発明について以下実施例を示し具体的に説明するが、
本発明がこれらのみに限定されないことは勿論である。
ただし、本明細書におけるフェナントレン転化率及ヒビ
フェニル−2,27−ジカルボン酸選択率、又はピレン
転化率及びフェナントレン−4,5−ジカルボン酸選択
率は以下の定義に従うものとする。
ビフェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率(%)=フ
ェナントレンー4,5−ジカルボン酸選択率(%)=実
施例1 90、6 %フェナントレン25.0g、タングステン
酸1.27g、)ソーn−オクチルメチルアンモニウム
クロライド2.05.9’及びモノクロロベンゼン38
.9を温度計、冷却器及び撹拌機付きガラス製300 
ee四ツロ丸底フラスコに仕込み、激しく撹拌しなから
湯浴中で80℃迄昇温した後、60.2チ過酸化水素水
143.4 gをガラス製滴下ロートよ930分かけて
滴下し、6時間維持した。その間、反応溶液のpH値は
0.5以下であった。
反応終了後、内容物を高速液体クロマトグラフィー及び
ガスクロマトグラフィーにより分析して、以下に示す結
果が得られた。
フェナントレン転化率          39.1ビ
フェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   97.
2%実施例2 ) リ−fi−オクチルメチルアンモニウムクロライド
に代えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド1
.34 IIを使用した以外は実施例1におけると同様
に行った。その間、反応溶液のp I−1値は1.1以
下であった。
フェナントレン転化率          31.8%
ビフェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   97
.5%実施例3 トリーローオクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてラウリルピリジニウムクロライド1.44gを使用
した以外は実施例1におけると同様に行った。その間、
反応溶液のpII値は3.5以下であった。
フェナントレン転化率          21.3%
ビフェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   98
.2%実施例4 トリーn−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてトリフェニルメチルアルソニウムイオダイド2.2
8 &を使用した以外は実施例1におけると同様に行っ
た。その間、反応溶液のpH値は6.6以下であった。
フェナントレン転化率          17.8%
ビフェニル−2,2′−ジカルボン酸選41’4   
97.7%実施例5 タングステン酸の使用量を1.59 gに変更し、トリ
ーローオクチルメチルアンモニウムクロライドに代えて
トリーn−オクチルアミン2.25!1を使用した以外
は実施例1におけると同様に行った。
その間、反応溶液のpH値は1.1以下であった。
フェナントレン転化率          73.7%
ビフェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   95
.i実施例6 トリーn−オクチルアミンに代えてN−メチル−ジ−n
−オクチルアミン1.62.9を使用した以外は実施例
5におけると同様に行った。その間、反応溶液のpH値
は1.1以下であった。
フェナントレン転化率          76.2%
ビフェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   96
.0%実施例7 トリーn−オクチルアミンに代えてトリーn−オクチル
ホスフィン2.35.9を使用した以外は実施例5にお
けると同様に行った。その間、反応溶液のpH値は1.
4以下であった。
フェナントレン転化率          65.0%
ビフェニル−2,2′−ジカルボン酸選42’K   
 92.2%実施例8 フェナントレンに代えて92.3 %ピレン25.OI
を使用し、タングステン酸を1.14 g、トリーチ過
酸化水素水を128.7.9と夫々使用量を変更した以
外は実施例1におけると同様に行った。その間、反応溶
液のpnは2.2以下であった。
ピレン転化率         43.2%フェナント
レン−4,5−ジカルボン酸選択率 78.6%実施例
9 ) IJ −n−オクチルメチルアンモニウムクロライ
ドに代えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド
1.20.!7を使用した以外は実施例8におけると同
様に行った。その間、反応溶液のpH値は2.5以下で
あった。
ピレン転化率         35,7%フェナント
レン−4,5−ジカルボン酸選択率  74.2%実施
例10 トリーn−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてラウリルピリジニウムクロライド1.29.9を使
用した以外は実施例8におけると同様に行った。その間
、反応溶液のpH値は3.8以下であった。
ビレ/転化率         26.4%フェナント
レン−4,5−ジカルボン酸選択率  73.0%実施
例11 トリーn−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてトリフェニルメチルアルソニウムイオダイド2.0
5.9を使用した以外は実施例8におけると同様に行っ
た。その間、反応溶液のpH値は6.2以下であった。
ピレン転化率         20,7チフエナント
レンー4,5−ジカルボン酸選択率  71.3%実施
例12 タングステン酸の使用量を1.42Ilに変更し、トリ
ーローオクチルメチルアンモニウムクロライドに代えて
トリーn−オクチルアミン2.02gを使用した以外は
実施例8におけると同様に行った。
その間、反応溶液のpI−I値は1.9以下であった。
ピレン転化率         85.0%フェナント
レン−4,5−ジカルボン酸選択率  74.8%実施
例13 トIJ−n−オクチルアミンに代えてN−メチル−ジ−
n−オクチルアミン1.46gを使用した以外は実施例
12におけると同様に行った。その間、反応溶液のpl
I値は1.8以下であった。
ピレン転化率         83.6%フェナント
レン−4,5−ジカルボン酸選択率  75.1実施例
14 90.6%フェナントレン25.0.9.タングステン
酸1.27.!i’、)ソーn−オクチルメチルアンモ
ニウムクロライド2.05,9,10%リン酸1.2C
C及ヒモノクロロベンゼン38gを温度計、冷却器及び
撹拌機付きガラス製300 cc四ツロ丸底7ラスコに
仕込み、激しく撹拌しなから湯浴中で80℃迄昇温した
後、60.2 %過酸化水素水50.2 gをガラス製
滴下ロートより30分かけて滴下し、6時間維持した。
その間、反応溶液のpH値は0.5以下であった。その
後の操作は実施例1におけると同様に行った。
フェナントレン転化率      99.6%ビフェニ
ル−2,2′−ジカルボン酸選択率   99.1%実
施例15 10%リン酸に代えて60チヒ酸Q、 3 ccを使用
した以外は実施例14におけると同様に行った。
その間、反応溶液のpH値は0.5以下であった。
フェナントレン転化率      98.8%ビフェニ
ル−2,27−ジカルボン酸選択率99.4%実施例1
6 10 % IJ 7酸に代えて30条硫酸8ccを使用
した以外は実施例14におけると同様に行った。その間
、反応溶液のp I−I値は0.5以下であった。
フェナントレン転化率        75.7%ビフ
ェニル−2,2′−ジカルボンWIR択率98.3%実
施例17 トリーn−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド1.3
4 #を使用した以外は実施例14におけると同様に行
った。その間、反応溶液OpH値は0.5以下であった
フェナントレン転化率        97.9%ビフ
ェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   98.6
%実施例18 タングステン酸に代えてタングステン酸ナトリウム・二
水和物1.68.9を使用し、10%リン酸の使用量を
4 ccに変更した以外は実施例14におけると同様に
行った。その間、反応溶液のpH値は0.9以下であっ
た。
フェナントレンE化率         93.2%ビ
フェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   97.
6%実施例19 10%リン酸に代えて30チ硫酸8CCを使用した以外
は実施例18におけると同様に行った。その間、反応溶
液のpH値は1,2以下であった。
フェナントレン転化率         63.2チビ
フェニルー2,2′−ジカルボン酸選択率   97.
8%実施例20 タングステン酸ナトリウムニ水和物に代えてパラタング
ステン酸アンモニウム1.33I!を使用した以外は実
施例18におけると同様に行った。その間、反応溶液の
pH値は0.9以下であった。
フェナントレン転化率        97.5%ビフ
ェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   98.3
%実施例21 タングステン酸の使用量を1.59 Iiに変更し、ト
リーn−オクチルメチルアンモニウムクロライドに代え
てトリーローオクチルアミン2.25 Nを使用し、1
0チリン酸の使用量を1.50eK変更した以外は実施
例14におけると同様に行った。その間、反応溶液のp
 H値は0.8以下であった。
フェナントレン転化率96.1% ビフェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   98
.9%実施例22 トリーローオクチルアミンに代えてN−メチル−ジ−n
−オクチルアミン1.62.9を使用した以外は実施例
21におけると同様に行った。その間、反応溶液のpl
−I値は0.9以下であった。
フェナントレン転化率        98.4チビフ
ェニルー2,2′−ジカルボン酸選択率   98.2
%実施例23 10チリン酸に代えて60%ヒ酸0.4CCを使用した
以外は実施例21におけると同様に行った。
その間、反応溶液のpH値値は1.0以下であった。
フェナントレン転化率        88.8%ビフ
ェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   94.7
%実施例24 10%リン酸に代えて30%硫酸8CCを使用した以外
は実施例21におけると同様に行った。その間、反応溶
液のpH値は0.7以下であった。
フェナントレン転化率        91.2%ビフ
ェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   96.2
%実施例25 タングステン酸に代えてタングステン酸ナトリウム・二
水和物2.09.9を使用した以外は実施例24におけ
ると同様に行った。その間、反応溶液のpH値は0.8
以下であった。
フェナントレン転(IJ         87.9%
ビフェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   94
.6%実施例26 タングステン酸に代えてパラタングステン酸アンモニウ
ム1.60.9を使用し、10%リン酸の使用量を6 
ccに変更した以外は実施例21におけると同様に行っ
た。その間、反応溶液のpH値は1゜5以下であった。
フェナントレン転化率        85.0%ビフ
ェニル−2,2′−ジカルボン酸選択率   95.1
%実施例27 フェナントレンに代えて92.31ビレ725.0yを
使用し、タングステン酸をt14g、トリーn−オクチ
ルメチルアンモニウムクロライドを1849、モノクロ
ロベンゼンを67#、60.2−過酸化水素水を45.
1.9と夫々使用量を変更した以外は実施例16におけ
ると同様に行った。その間、反応溶液のpHは1.4以
下であった。
ピレン転化率          93.0チフエナン
トレン−4,5−ジカルボン酸選択率  70.5%実
施例28 30チ硫酸に代えて60%ヒ酸Q、 3 eeを使用し
た以外は実施例27と同様に行った。その間、反応溶液
のp I−1値は1.4以下であった。
ピレン転化率          98.4%フェナン
トレン−4,5−ジカルボン酸選択率  78.8%実
施例29 30’%硫酸に代えて10 % IJン酸1.1 cc
を使用した以外は実施例27と同様に行った。その間、
反応溶液のpII値は0.7以下であった。
ビレ/転化率          99.2%フェナン
トレン−4,5−ジカルボン酸選択率  81.3%実
施例30 トリーローオクチルメチルアンモニウムクロライドに代
えてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド1.2
0.9を使用した以外は実施例29と同様に行った。そ
の間、反応溶液のp I−I値は2.0以下であった。
ピレン転化率          92.5%フェナン
トレン−4,5−ジカルボン酸選択率  78.9%実
施例31 タングステン酸に代えてタングステン酸ナトリウム・二
水和物1.51gを使用し、10%リン酸の使用量を4
 ccに変更した以外は実施例29と同様に行った。そ
の間、反応溶液のpi−を値は1.9以下であった。
ピレン転化率          92.2チフエナン
トレン−4,5−ジカルボン酸選択率  80.7%実
施例32 タングステン酸に代えてタングステン酸ナトリウム・二
水和物1.51.i?を使用した以外は実施例27と同
様に行った。その間、反応溶液のpH値は2.3以下で
あった。
ピレン転化率          64.1%フェナン
トレン−4,5−ジカルボン酸選択率  73.8%実
施例33 タングステン酸ナトリウム・二水和物に代えてパラタン
グステン酸アンモニウム1.1711を使用した以外は
実施例31と同様に行った。その間、反応溶液のpH値
は1.5以下であった。
ピレン転化率          95.4チフエナン
トレン−4,5−ジカルボン酸選択率  79.5%実
施例34 タングステン酸の使用量を1.42J9に変更し、トリ
ーローオクチルメチルアンモニウムクロライドに代えて
トリーローオクチルアミン2.02.9を使用し、10
チリン酸の使用量を1.4 ccに変更した以外は実施
例29と同様に行った。その間、反応溶液のpH値は1
.5以下であった。
ピレン転化率          97.1チフエナン
トレン−4,5−ジカルボン酸選択率80.61%実施
例35 トリーローオクチルアミンに代えてN−メチル−ジ−n
−オクチルアミン1.46.9を使用し、10%リン酸
に代えて30チ硫酸8ccを使用した以外は実施例34
と同様に行った。その間、反応溶液のpH値は1.6以
下であった。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)“K−領域”アレンを、タングステン化合物及び
    相間移動触媒の存在下、水不溶性有機溶媒中で過酸化水
    素を用いて液相酸化することを特徴とする芳香族ジカル
    ボン酸の製造方法。
  2. (2)“K−領域”アレンがフェナントレン、ピレン、
    ベンゾ〔a〕ピレン、ベンズ〔a〕アントラセン、ジベ
    ンズ〔a、h〕アントラセン、クリセン及びo−フェナ
    ントロリンよりなる群から選ばれる少なくとも一種であ
    る特許請求の範囲(1)記載の方法。
  3. (3)タングステン化合物は、含酸素六価タングステン
    含有化合物であり、“K−領域”アレン1モル当たりタ
    ングステン原子として0.005〜0.2グラム原子の
    範囲で使用されることを特徴とする特許請求の範囲(1
    )記載の方法。
  4. (4)相間移動触媒は、第四級アンモニウム塩、第四級
    ホスホニウム塩、第四級アルソニウム塩、第三級アミン
    、第三級ホスフィン及び第三級アルシンよりなる群から
    選ばれる少なくとも一種であり、タングステン1グラム
    原子当たり0.2〜5モルの範囲で使用されることを特
    徴とする特許請求の範囲(1)記載の方法。
  5. (5)水不溶性有機溶媒は、脂肪族炭化水素、芳香族炭
    化水素又はそれらのハロゲン化炭化水素であり、“K−
    領域”アレン1重量部当たり0.5〜10重量部の範囲
    で使用されることを特徴とする特許請求の範囲(1)記
    載の方法。
  6. (6)芳香族ジカルボン酸がビフェニル−2,2′−ジ
    カルボン酸又はフェナントレン−4,5−ジカルボン酸
    である特許請求の範囲(1)記載の方法。
  7. (7)“K−領域”アレンを鉱酸、タングステン化合物
    及び相間移動触媒の存在下、水不溶性有機溶媒中酸性領
    域で過酸化水素を用いて液相酸化することを特徴とする
    芳香族ジカルボン酸の製造方法。
  8. (8)“K−領域”アレンがフェナントレン、ピレン、
    ベンゾ〔a〕ピレン、ベンズ〔a〕アントラセン、ジベ
    ンズ〔a、h〕アントラセン、クリセン及びo−フェナ
    ントロリンよりなる群から選ばれる少なくとも一種であ
    る特許請求の範囲(7)記載の方法。
  9. (9)タングステン化合物は、タングステン酸、そのナ
    トリウム塩、カリウム塩及びアンモニウム塩よりなる群
    から選ばれる少なくとも一種であり、“K−領域”アレ
    ン1モル当たりタングステン原子として0.005〜0
    .2グラム原子の範囲で使用されることを特徴とする特
    許請求の範囲(7)記載の方法。
  10. (10)相間移動触媒は、第四級アンモニウム塩、第四
    級ホスホニウム塩、第四級アルソニウム塩、第三級アミ
    ン、第三級ホスフィン及び第三級アルシンよりなる群か
    ら選ばれる少なくとも一種であり、タングステン1グラ
    ム原子当たり0.2〜5モルの範囲で使用されることを
    特徴とする特許請求の範囲(7)記載の方法。
  11. (11)水不溶性有機溶媒は、脂肪族炭化水素、芳香族
    炭化水素又はそれらのハロゲン化炭化水素であり、“K
    −領域”アレン1重量部当たり0.5〜10重量部の範
    囲で使用されることを特徴とする特許請求の範囲(7)
    記載の方法。
  12. (12)鉱酸は、硫酸、リン酸及びヒ酸よりなる群から
    選ばれる少なくとも一種であり、タングステン1グラム
    原子当たり0.1〜20モルの範囲で使用されることを
    特徴とする特許請求の範囲(7)記載の方法。
  13. (13)芳香族ジカルボン酸がビフェニル−2,2′−
    ジカルボン酸又はフェナントレン−4,5−ジカルボン
    酸である特許請求の範囲(7)記載の方法。
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