JPS62252366A - 高周波用フエライト材 - Google Patents
高周波用フエライト材Info
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- JPS62252366A JPS62252366A JP61096127A JP9612786A JPS62252366A JP S62252366 A JPS62252366 A JP S62252366A JP 61096127 A JP61096127 A JP 61096127A JP 9612786 A JP9612786 A JP 9612786A JP S62252366 A JPS62252366 A JP S62252366A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、透磁率μが20〜50程度のニッケル−亜鉛
系フェライト材に関し、更に詳しくは、微細な結晶粒中
に粗大粒径の結晶がほぼ均一に点在した結晶集合組織を
有し、外部応力に対して透磁率の変化が少ない特性を有
する高周波用フェライト材に関するものである。
系フェライト材に関し、更に詳しくは、微細な結晶粒中
に粗大粒径の結晶がほぼ均一に点在した結晶集合組織を
有し、外部応力に対して透磁率の変化が少ない特性を有
する高周波用フェライト材に関するものである。
[従来の技術]
ニッケル−亜鉛系フェライト材は、透磁率が低いものの
固有抵抗が高いため渦電流損失が少な(高周波で使用す
るのに適していることは周知の通りである。このような
ニッケル−亜鉛系フェライトコアを用いてコイルやトラ
ンス等を構成する場合には、コアの表面に樹脂被覆を施
す場合が多い、これには、例えばエポキシ系樹脂のよう
な熱硬化性樹脂が用いられている。
固有抵抗が高いため渦電流損失が少な(高周波で使用す
るのに適していることは周知の通りである。このような
ニッケル−亜鉛系フェライトコアを用いてコイルやトラ
ンス等を構成する場合には、コアの表面に樹脂被覆を施
す場合が多い、これには、例えばエポキシ系樹脂のよう
な熱硬化性樹脂が用いられている。
ところが樹脂でフェライトコア表面を被覆すると、熱硬
化の際に樹脂が収縮してフェライトコアに強い応力を与
え、透磁率μが大幅に低下したり、甚だしい場合にはコ
アが破損することが生じる。ニッケル−亜鉛系フェライ
ト材のなかでも特にy1磁率が20〜50程度の材質は
け歪が発生し易く、外部応力に対する磁気特性の変化が
非常に大きい。
化の際に樹脂が収縮してフェライトコアに強い応力を与
え、透磁率μが大幅に低下したり、甚だしい場合にはコ
アが破損することが生じる。ニッケル−亜鉛系フェライ
ト材のなかでも特にy1磁率が20〜50程度の材質は
け歪が発生し易く、外部応力に対する磁気特性の変化が
非常に大きい。
またフェライトコアと被覆した樹脂との熱膨張率が大き
く異なるから、温度が上昇すると応力が解放され、温度
によってインダクタンスが大きく変動する問題もある。
く異なるから、温度が上昇すると応力が解放され、温度
によってインダクタンスが大きく変動する問題もある。
このような外部応力に対する透磁率の低下を防止するた
め、従来技術ではフェライトの焼結を促進し結晶粒を大
きくすること(焼成密度を上げること)が行われていた
。
め、従来技術ではフェライトの焼結を促進し結晶粒を大
きくすること(焼成密度を上げること)が行われていた
。
[発明が解決しようとする問題点]
焼結を促進し結晶粒を大きくすることによって機械的強
度が向上し外部応力に対する透磁率変化を抑制できる効
果が得られるが、それによって固有抵抗が低下し高周波
損失が増大するという問題が生じる。
度が向上し外部応力に対する透磁率変化を抑制できる効
果が得られるが、それによって固有抵抗が低下し高周波
損失が増大するという問題が生じる。
このように従来のニッケル−亜鉛系フェライト材では、
焼結を促進しなければ電気的特性は良好であるものの外
部応力に弱り、逆に焼結を促進すれば外部応力に強くな
るものの電気的特性が低下するという相反する問題があ
り、解決できなかった。
焼結を促進しなければ電気的特性は良好であるものの外
部応力に弱り、逆に焼結を促進すれば外部応力に強くな
るものの電気的特性が低下するという相反する問題があ
り、解決できなかった。
本発明の目的は上記のような従来技術における相反する
問題を解決し、機械的強度が大きく外部応力に対する磁
気特性の変化が少なく、シかも高周波特性の良好なニッ
ケル−亜鉛系フェライト材を提供することにある。
問題を解決し、機械的強度が大きく外部応力に対する磁
気特性の変化が少なく、シかも高周波特性の良好なニッ
ケル−亜鉛系フェライト材を提供することにある。
C問題点を解決するための手段]
上記のような目的を達成することのできる本発明は、粒
度2μm以下の微細な結晶粒中に、その数倍以上の粒度
の粗大結晶粒がほぼ均一に点在する結晶集合m織を有す
るニッケル−亜鉛系の高周波用フェライト材である。
度2μm以下の微細な結晶粒中に、その数倍以上の粒度
の粗大結晶粒がほぼ均一に点在する結晶集合m織を有す
るニッケル−亜鉛系の高周波用フェライト材である。
ここで粗大結晶粒は粒径がほぼ5μm程度であることが
望ましく、また微細な結晶粒と粗大結晶粒との割合は重
量比で6:4〜8:2程度であるのが望ましい。
望ましく、また微細な結晶粒と粗大結晶粒との割合は重
量比で6:4〜8:2程度であるのが望ましい。
このような結晶集合組織は、例えば同じ組成を有するが
粉砕条件の異なる2種類の粉体を所定の割合で混合して
焼成することによって容易に製造することができる。
粉砕条件の異なる2種類の粉体を所定の割合で混合して
焼成することによって容易に製造することができる。
[作用]
フェライト結晶集合&ll織において、微細な結晶粒中
にほぼ均一に点在している粗大結晶粒があたかも構造体
における補強リプのような作用を果たし、機械的強度は
粒径を成長させた時と同様の良好な値を示す、また粗大
結晶粒はその周囲が微細な結晶粒で取り囲まれているか
ら、電磁気的特性に関しては小さな粒径の場合と同様の
i3磁率ならびに高周波損失特性を示す。
にほぼ均一に点在している粗大結晶粒があたかも構造体
における補強リプのような作用を果たし、機械的強度は
粒径を成長させた時と同様の良好な値を示す、また粗大
結晶粒はその周囲が微細な結晶粒で取り囲まれているか
ら、電磁気的特性に関しては小さな粒径の場合と同様の
i3磁率ならびに高周波損失特性を示す。
このようにして本発明にかかるフェライト材は、外部応
力に対して歪が抑制され透磁率変化が少なくなり、機械
的強度の改善がなされる。
力に対して歪が抑制され透磁率変化が少なくなり、機械
的強度の改善がなされる。
また固有抵抗も高く高周波特性も良好なものとなる。
[実施例]
実施例として作成した高周波用フェライト材は、ニッケ
ル−亜鉛系フェライト材において、粒径1〜2μm程度
の微結晶粒中に粒径5μm程度の粗大結晶粒がほぼ均一
に点在し、微結晶粒と粗大結晶粒との割合がほぼ7:3
となっている結晶集合組織を有するものである。
ル−亜鉛系フェライト材において、粒径1〜2μm程度
の微結晶粒中に粒径5μm程度の粗大結晶粒がほぼ均一
に点在し、微結晶粒と粗大結晶粒との割合がほぼ7:3
となっている結晶集合組織を有するものである。
このような高周波用フェライト材は、例えば第1図に示
すような製造工程により作成できる。
すような製造工程により作成できる。
まず所望の組成のニッケル−亜鉛系フェライト材となる
ように原料粉末(酸化鉄、酸化ニッケル、酸化亜鉛等)
を秤量配合し、機械的に混合する。そして混合粉末を通
常焼結温度より低い温度で仮焼成する。仮焼成粉体を重
量比で6:4の割合に分配し、6割を振動ミルで粉砕し
4割をアトマイザ−で粉砕する。粉砕条件を適当に制?
lI″pることにより、振動ミルによる粉砕品は粗密分
布比がほぼ5:5となり、アトマイザ−による粉砕品は
粒径の小さいものとなる。これらを再び混合すると、最
終的に粒径の小さいものがほぼ7割、粒径の大きいもの
が3割となる。このようにして得られた粉体を用いて造
粒し所定の形状に成形した後、焼結する。
ように原料粉末(酸化鉄、酸化ニッケル、酸化亜鉛等)
を秤量配合し、機械的に混合する。そして混合粉末を通
常焼結温度より低い温度で仮焼成する。仮焼成粉体を重
量比で6:4の割合に分配し、6割を振動ミルで粉砕し
4割をアトマイザ−で粉砕する。粉砕条件を適当に制?
lI″pることにより、振動ミルによる粉砕品は粗密分
布比がほぼ5:5となり、アトマイザ−による粉砕品は
粒径の小さいものとなる。これらを再び混合すると、最
終的に粒径の小さいものがほぼ7割、粒径の大きいもの
が3割となる。このようにして得られた粉体を用いて造
粒し所定の形状に成形した後、焼結する。
得られた焼結体を電子顕微鏡により観察すると、前述の
ように微細な結晶粒中に粗大結晶粒がほぼ均一に点在す
る結晶集合&1lVaとなっていることが確認できる。
ように微細な結晶粒中に粗大結晶粒がほぼ均一に点在す
る結晶集合&1lVaとなっていることが確認できる。
本発明品の加圧特性を第2図Aに示す、同図Bは比較の
ため従来品に対して行ったものである。この従来品は全
てアトマイザ−により粉砕した粉体を用いたものであり
、その他の工程は本発明品と全く同じにして作成したも
のである。
ため従来品に対して行ったものである。この従来品は全
てアトマイザ−により粉砕した粉体を用いたものであり
、その他の工程は本発明品と全く同じにして作成したも
のである。
結晶集合&!1mを電子顕微鏡で観察すると、1〜2μ
mの微結晶粒がほぼ95%以上存在し、5μm以上の粗
大結晶粒は殆ど含まれていない結晶集合組織を存するも
のであった。
mの微結晶粒がほぼ95%以上存在し、5μm以上の粗
大結晶粒は殆ど含まれていない結晶集合組織を存するも
のであった。
加圧特性の測定は、それぞれドラムコアを製作し、所定
のコイル巻線を施して、コアに圧力を印加しながらイン
ダクタンスを測定することによって行った。
のコイル巻線を施して、コアに圧力を印加しながらイン
ダクタンスを測定することによって行った。
第2図A、Bを比べれば明らかなように、外部応力に対
するインダクタンスの変化率(ΔL/L)は、本発明品
の方が従来品に比べてはるかに少なくなっていることが
判る。つまり本発明品は従来品よりも機械的強度が大き
く、外部応力に対する磁気特性(インダクタンス)の変
化が小さくなるのである。
するインダクタンスの変化率(ΔL/L)は、本発明品
の方が従来品に比べてはるかに少なくなっていることが
判る。つまり本発明品は従来品よりも機械的強度が大き
く、外部応力に対する磁気特性(インダクタンス)の変
化が小さくなるのである。
また本発明品は焼結温度による特性のばらつきが少なく
、かつ同一焼結温度における特性のばらつきも少ない、
つまり均一な磁気特性のコアを得ることができることが
示されている。
、かつ同一焼結温度における特性のばらつきも少ない、
つまり均一な磁気特性のコアを得ることができることが
示されている。
第3図は周波数に対する無荷重時のQ特性を示している
。従来品の場合、焼結温度が低ければ(1020℃)Q
は高いが、焼結温度が少しでも高くなると(1030℃
)Qが急激に低下する。それに対して本発明品は焼結温
度にょるQの変化が少な(、また高温で焼結した従来品
よりも高いQを得ることができる。
。従来品の場合、焼結温度が低ければ(1020℃)Q
は高いが、焼結温度が少しでも高くなると(1030℃
)Qが急激に低下する。それに対して本発明品は焼結温
度にょるQの変化が少な(、また高温で焼結した従来品
よりも高いQを得ることができる。
このように本発明品は、従来品よりも加圧特性ならびに
周波数−Q特性が改善されていることが判る。
周波数−Q特性が改善されていることが判る。
[発明の効果]
本発明は上記のように、微結晶粒中に粗大結晶粒がほぼ
均一に点在する結晶集合&Iraを有するニッケル−亜
鉛系の高周波用フェライト材であるから、点在する粗大
結晶粒が構造体の補強リブのような作用を果たし、結晶
粒径を成長させた時と同様の優れた機械的強度を呈し、
外部応力に強い性質を発現させることができ、また粗大
結晶粒の周囲を微細な結晶粒が取り囲んでいるから固育
抵抗が低下せず良好な高周波特性を発現させることがで
きる優れた効果がある。
均一に点在する結晶集合&Iraを有するニッケル−亜
鉛系の高周波用フェライト材であるから、点在する粗大
結晶粒が構造体の補強リブのような作用を果たし、結晶
粒径を成長させた時と同様の優れた機械的強度を呈し、
外部応力に強い性質を発現させることができ、また粗大
結晶粒の周囲を微細な結晶粒が取り囲んでいるから固育
抵抗が低下せず良好な高周波特性を発現させることがで
きる優れた効果がある。
従って本発明は小型インダクタンス素子や小型変成器等
、特に表面を樹脂でコーティングしたり樹脂で接着を行
うようなものに応用したとき特に優れた効果がもたらさ
れる。
、特に表面を樹脂でコーティングしたり樹脂で接着を行
うようなものに応用したとき特に優れた効果がもたらさ
れる。
第1図は本発明にかかるフェライト材を製造するに好適
な工程の一例を示す説明図、第2図A、Bはそれぞれ本
発明品と従来品の加圧特性の一例を示す線図、第3図は
周波数−Q特性の一例を示す線図である。 特許出願人 富士電気化学株式会社 代 理 人 茂 見 穣第1図 第 A C本発明品) 圧力(kg) 2図 (従来品) 圧力(k g)
な工程の一例を示す説明図、第2図A、Bはそれぞれ本
発明品と従来品の加圧特性の一例を示す線図、第3図は
周波数−Q特性の一例を示す線図である。 特許出願人 富士電気化学株式会社 代 理 人 茂 見 穣第1図 第 A C本発明品) 圧力(kg) 2図 (従来品) 圧力(k g)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、ニッケル−亜鉛系フェライト材において、粒度2μ
m以下の微結晶粒中に、その数倍以上の粒度の粗大結晶
粒がほぼ均一に点在する結晶集合組織を有することを特
徴とする高周波用フェライト材。 2、粗大結晶粒が粒径5μm以上である特許請求の範囲
第1項記載のフェライト材。 3、微結晶粒と粗大結晶粒の割合が重量比で6:4〜8
:2である特許請求の範囲第1項または第2項記載のフ
ェライト材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61096127A JPS62252366A (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | 高周波用フエライト材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61096127A JPS62252366A (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | 高周波用フエライト材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62252366A true JPS62252366A (ja) | 1987-11-04 |
Family
ID=14156718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61096127A Pending JPS62252366A (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | 高周波用フエライト材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62252366A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02106003A (ja) * | 1988-10-14 | 1990-04-18 | Nippon Ferrite Ltd | 高強度磁性材料の製造方法 |
JPH02278702A (ja) * | 1989-04-19 | 1990-11-15 | Toda Kogyo Corp | ボンド磁心用フェライト粒子粉末及びその製造法 |
-
1986
- 1986-04-25 JP JP61096127A patent/JPS62252366A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02106003A (ja) * | 1988-10-14 | 1990-04-18 | Nippon Ferrite Ltd | 高強度磁性材料の製造方法 |
JPH02278702A (ja) * | 1989-04-19 | 1990-11-15 | Toda Kogyo Corp | ボンド磁心用フェライト粒子粉末及びその製造法 |
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