JPS62251564A

JPS62251564A - 複列式チエ−ン装置

Info

Publication number: JPS62251564A
Application number: JP9184186A
Authority: JP
Inventors: Izumi Yamamoto; 泉山本
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1986-04-21
Filing date: 1986-04-21
Publication date: 1987-11-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、並列掛けされた複数のチェーンによって複
列スプロケット間に動力の授受を行わせる複列式チェー
ン装置に関する。

［従来技術］従来、この種の複列式チェーン装置に使用される複列ス
プロケットは、複数のスプロケットが同軸上に一体に隣
接されていて各スプロケットの隣り合う歯どうし同位相
となっていた。

そして、この複列スプロケットが一対相対峙した状態で
配置され、この一対の複列スプロケットの相対時したス
プロケット間に、チェーンがその隣り合うものどうし同
位相となるように並列掛けされることによって、動力の
授受を行わせる複列式チェーン装置が構成されていた。

［発明が解決しようとする問題点］しかし、上記従来の複列式チェーン装置によると一複列
スプロケットを構成する各スプロケットに並列掛けされ
たチェーン相互のローラどうしが同位相となっていたの
で、その作動時に、複列スプロケットの同位相にある複
数の歯に対して、並　”列したチェーンの同位相にある
複数のローラが同期的に噛合接触することとなって、そ
の噛合打音が同期した分だけ倍加されて騒音が大きくな
るという問題点があった。

この発明は、係る問題点を解決するためになされたもの
で、複列スプロケットの歯に対するチェーンのローラの
同期的噛合接触を回避して噛合打音の倍加による騒音の
増加を防いだ複列式チェーン装置を提供することを目的
とする。

［問題点を解決するための手段］この発明に係る複列式チェーン装置は、相対峙して設置
された一対の複列スプロケットのそれぞれを構成する複
数のスプロケット相互の歯の位相を異ならせ、これら複
数の相対峙したスプロケット相互間にそれらの位相の差
異に合わせてチェーンを掛渡した構成とした。

［作用］複列スプロケットを構成する複数のスプロケット相互の
歯の位相、及びそれに掛渡されるチェーン相互の位相の
ずれが、複列スプロケットの複数の歯に対する並列した
チェーンの複数のローラの同期的な噛合接触を起こさせ
ないように作用する。

［第１実施例］第１図〜第４図、及び第７図に基づいて、この発明の第
１実施例を説明する。

第７図に側面図として示すものは自動二輪車１であり、
この自動二輪車１に以下に説明する複列式チェーン装置
２が装着されている。

複列式チェーン装置２は、車体８中央のエンジン３側に
取付けられた駆動用複列スプロケット５と、車体８後部
の駆動軸４側に取付けられた従動用複列スプロケット６
と、これら複列スプロケット５−６間に相互に位相を異
ならせて並列に掛渡された複数のチェーン７とから構成
されている。

この実施例における複列スプロケット５は一体型のもの
で、第１図（斜視図）、第２図（側面図）及び第３図（
第２図の■−■断面図）に示すように、歯数、大きさ及
び形状を同じくした一対のスプロケット５１．５２が、
それらに掛けられるチェーンどうし干渉し合わないよう
に軸方向に一定間隔隔てた状態で、半ピッチ分だけ歯５
１ａ、５２ａ相互の位相をずらせて形成した構成となっ
ている。そして、その中心部には軸孔５３を有するハブ
５４が一体に設けられている。このハブ５４の軸孔５３
を介して複列スプロケット５がエンジン３側の出力軸３
１（第７図）に固定されている。

また、前記駆動軸４側の複列スプロケット６は、第１図
に対比した符号をかっこ書きして示すように、前記エン
ジン３側のスプロケット５と径の大小の差及び歯数の差
を除けば略同じ構成となっており、その中心部のハブ６
４の軸孔６３を介して駆動軸４の車軸４１（第７図）に
取付けられている。

なお、エンジン３側の複列スプロケット５のハブ５４の
軸孔５３部には、第２図に示すように、スプライン結合
用の溝５５が複数条形成されていて出力軸３１との間に
相対回転が生じないようになっているが、駆動輪４側の
複列スプロケット６のハブ６４の軸孔６３部にはそれが
無い。

そして、これら一対の複列スプロケット５−６間に、相
互に独立した同型のローラチェーン７（第４図に平面図
、第５図に側面図にてそれぞれ示す）が一対相互に位相
を半ピッチ異ならせた状態（ローラチェーン７相互のロ
ーラ７ａの位相を半ピツチずらせた状態）で掛渡されて
いる。

このように構成されているので、一対のローラチェーン
７相互のローラ７ａ、７ａが複列スプロケット５（６）
を構成する一対のスプロケット５１．５２　（６１，６
２）の歯５１ａ、５２ａ　（Ｇｌａ、６２ａ）に同時に
噛合接触することはなく。

従って、噛合打音が倍加されることはない。

［第２実施例］第６図は第２実施例を示すもので、この実施例では、複
列スプロケット５（６）を構成する一対のスプロケット
５１．５２を相互に別体のものとして作った後、一体的
に結合させである。

即ち、一方のスプロケット５２には長い嵌合用のハブ５
４が１、また、他方のスプロケット５１には嵌合孔５１
ｂがそれぞれ設けられている。そして、スプロケット５
１．５２相互の歯５Ｌａ、５２ａの位相が半ピッチ異な
るようにして、前記嵌合用ハブ５４に前記嵌合孔５１ｂ
がスプライン結合または無理嵌めされることにより固定
されてぃる。また、スプロケット５１−５２間にゴムリ
ングスペーサ９を介在させることによって両者間の振動
伝達を緩衝させである。なお、ゴムリングスペーサ９の
代わりに、ゴム焼付をリング状に施してもよい。

この第２実施例のものは複列スプロケット５を構成する
一対のスプロケット５１．５２を歯５１ａ、５２ａが付
いた状態で相互に別体のものとして作った後、両者相互
の歯５１ａ、５２ａの位相を異ならせて結合させである
ので、第１実施例の一体型の複列スプロケット５に位相
を異ならせた歯５１ａ、５２ａを形成するのに比べて、
歯形製作が容易である６なお、上記実施例においては、複列スプロケット５（６
）を構成するスプロケットの数を２つとしたが３つ以上
にし、その３つの歯相互の位相を異ならせた構成として
もよい。

［発明の効果］この発明に係る複列式チェーン装置によれば、動力伝達
系に相対峙して設置された一対の複列スプロケットに複
数のチェーンが並列掛けされてなる複列式チェーン装置
において、前記複列スプロケットを構成する複数のスプ
ロケット相互の歯の位相を異ならせ、その位相の差異に
合わせて複数のチェーンを並列掛けした構成となってい
るので、複数のチェーンのローラが複列スプロケットの
複数の歯に同期的に噛合接触して噛合打音が倍加される
ということはなく、騒音対策上効果的なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図はこの発明の第１実施例を示すもので、
それらのうち、第１図は複列スプロケットの斜視図、第
２図はその側面図、第３図は第２図の■−■線断面図、
第４図は一対のローラチェーンの部分平面図、第５図は
ローラチェーンの正面図、第６図は第２実施例に係る複列スプロケットの縦断側面
図、第７図はこの発明を適用した自動二輪車の側面図である
。２・・・・複列式チェーン装置、５，６・・・・複列ス
プロケット、５１，５２，６１．６２・・・・スプロケ
ット、５１ａ、５２ａ、６１ａ、６２ａ・・・・歯、７
・・・・チェーン。

Claims

【特許請求の範囲】

複数のスプロケットを同軸上に隣接してなる複列スプロ
ケットが動力伝達系に一対相対峙して配置され、それら
複列スプロケットの複数の相対峙したスプロケット相互
間に複数のチェーンが並列掛けされてなる複列式チェー
ン装置において、前記複列スプロケットを構成する複数
のスプロケット相互の歯の位相を異ならせた状態に設け
ると共に、これら複数の相対峙したスプロケット相互間
にそれらの位相の差異に合わせて複数のチェーンを掛渡
してあることを特徴とする複列式チェーン装置。