JPS62251014A - 電解加工及び電解バリ取用電極 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えばディーゼルエンジンの噴射ノズルの様
な細い穴の奥を空洞状に電解加工したり、切削又は穿孔
加工された金属製品に生ずるバリを電解除去するために
用いられる電極に関するものである。

［従来技術］ 一般にこの種の電解加工又は電解パリ環りに用いられる
電極は、第２図に示した構成を有している。同図におい
て、１は導電性の電極であり、該電極の内部は加工液が
流通するために中空状の通路２が設けられ、先端付近に
デユープ状の電極チップ３が取付けられ、該電極チップ
３を介して電解液が流出するように形成されている。そ
して、この電極の外周面には例えばプラスチック等の材
料で形成されたワークガイド部を兼ねた絶縁材４が被着
されている。尚、５はワークピースであり、縦穴６と横
穴７とが穿孔工具により形成され、それらの連通部にバ
リ８が発生している。

この様な構成の電極を使用してワークピース５の加工、
即ちバリ８を除去する場合に、ワークピース５の縦穴６
に電極１と共に絶縁材４を挿入し、電極チップ３を横穴
７に対応させると共にバリ８に近接した状態に位置させ
、電極チップ３とワークピース５とに通電させた状態で
電解液を流通させることによりバリ８を溶解除去するの
である。

［発明が解決しようとする問題点１ 前記従来例における電極は、外周面に取り付けられた絶
縁材がプラスチックで形成されているため、ワークピー
スとの接触及び摺動等によって、摩耗が激しく長期に亘
って使用できないという問照点を有する。又絶縁材料に
軟質材料が使用されるために、寸法精度に限界があり、
精密な寸法の電極が製造できず、ワークピースの縦穴の
内径が小さくなると使用できないという問題点も有する
。

更に、電極に対して絶縁材を被着させる作業が困難であ
ると共に部品点数が多く、コスト高になるという問題点
も有する。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は前記従来例の問題点を解決する具体的手段とし
て、電極本体の周面に絶縁性の表面処理層を施し、被加
工物の加工条件に合わせて前記表面処理層の被膜を剥離
して電極本体の一部を露出させることを特徴とする電解
加工及び電解バリ収用電極を提供するものであり、前記
表面処理層の被膜は超硬質で薄く形成できるので、耐摩
耗性に優れると共に寸法精度良く形成でき、加工孔が小
さくてもそれに対応した細い電極を簡単に製造できるの
である。

［実施例］ 次に、本発明を図示の実施例により更に詳しく説明する
と、１１はアルミ合金などで形成された電極本体であり
、該電極本体はガイド部を兼ねて断面凸状に形成されて
いる。この電極本体１１の内部には電解液が流通する通
路１２が設けられ、該通路は上部、即ち突当たり位置付
近において、横方向に向けた流出口１２ａが設けられて
いる。これ等の通路及び流出口の形状は、被加工物の形
状によって種々に変更されるものである。

この様な電極本体に対して、その外周面に超硬質で且つ
絶縁性の表面処理層１３を施す。この表面処理層は、例
えば酸化アルミニュウム又は酸化チタンなどの絶縁性被
膜で形成され、これ等被膜は低温・高電圧による陽極酸
化処理手段により薄くて超硬質の被膜として形成できる
のである。

この表面処理層１３の形成は、実質的にワークピース５
に当接する部分にだけ施せば足りるが、更に安全性を期
して、電極本体の側面にまで施したほうが良い。この様
に形成された表面処理層１３はワークピース５の加工条
件に合うように、流出口１２ａの外側周辺において被膜
の一部を剥離し、電極木体１１の一部に露出部１１ａを
形成する。

この様に構成された本発明の電極は、従来例と同じ様に
して電解加工装置又は電解パリ取装置に取付けて使用さ
れ、図示したように電極本体１１に加工しようとするワ
ークピース５を被着させるようにして載置し、電極本体
が縦孔６内に嵌まると共に、ワークピース５の加工しよ
うとする部分、即ちバリ８に露出部１１ａ及び流出口１
２ａが対峙して位置し、流路１２を通して流出口１２ａ
から電解液を流出させながら、前記電極本体１１とワー
クピース５とに所定の電流を付与することでバリ８を溶
解除去するのである。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明に係る電解加工及び電解バ
リ収用電極は、電極本体の局面に絶縁性の表面処理層を
施し、被加工物の加工条件に合わせて前記表面処理層の
被膜を剥離して電極本体の一部を露出させた構成として
あり、前記表面処理層が絶縁性で且つ超硬質の被膜材料
で形成されているので、ワークピースとの頻繁な接触又
は摺動現象が生じても、摩耗することがほとんど無く長
期に亘って使用することができるという優れた効果を奏
する。

又、電極本体の外周面に形成された表面処理層は薄い被
膜であるため、電極本体自体を精度良く形成でき、しか
も加工しようとする部分に至る縦孔等が小さくても、そ
れに対応して電極自体を細く形成できるという優れた効
果も奏する。

更に、電極本体に対する表面処理層は、一体に形成され
ているため、別体の絶縁材とか或は電極チップ等が全く
不要であり、部品点数が少なくなると共に、電極の製造
が極めて容易になるという優れた効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る電極の一実施例を示す断面図、第
２図は従来例の電極を示す断面図である。 １１・・・・・・電極本体　　１１ａ・・・・・・露出
部１２・・・・・・流路　　　　１２ａ・・・・・・流
出口１３・・・・・・表面処理層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電極本体の周面に絶縁性の表面処理層を施し、被加工物
   の加工条件に合わせて前記表面処理層の被膜を剥離して
   電極本体の一部を露出させることを特徴とする電解加工
   及び電解バリ取用電極。