JPS62247000A - セツケン廃液の処理方法 - Google Patents

セツケン廃液の処理方法

Info

Publication number
JPS62247000A
JPS62247000A JP9169586A JP9169586A JPS62247000A JP S62247000 A JPS62247000 A JP S62247000A JP 9169586 A JP9169586 A JP 9169586A JP 9169586 A JP9169586 A JP 9169586A JP S62247000 A JPS62247000 A JP S62247000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soap
fatty acids
waste liquid
higher fatty
soap waste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9169586A
Other languages
English (en)
Inventor
丸山 建治
仙田 鉄治
茂 大久保
竹田 昌二
宮越 誠二郎
小野田 晄治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
Original Assignee
Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyoshi Yushi KK, Miyoshi Oil and Fat Co Ltd filed Critical Miyoshi Yushi KK
Priority to JP9169586A priority Critical patent/JPS62247000A/ja
Publication of JPS62247000A publication Critical patent/JPS62247000A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセッケン廃液の処理方法に関する。さらに詳し
くは、高級脂肪酸又は高級脂肪酸と鉱酸とを用いてセッ
ケン廃液を処理することにより、アルカリ、セッケン、
低級脂肪酸等を分離し、不純物の少ないグリセリン甘木
を得る方法である。
〔従来の技術〕
グリセリンは油脂、脂質などの形で動植物界に広く分布
しており、油脂分解又はセッケン製造の際に副生される
廃液を精製、濃縮した粗グリセリンからつくられる。
例えば、ケン化法によるセッケン製造では、油脂にアル
カリ水溶液を加えケン化反応し、ついで食塩又は食塩水
を加えて塩析することによりセッケン層と水層とに分離
し、セッケン層は化粧セッケン、洗濯セッケン、工業用
セッケン等各種セッケンの原料となり、水相はグリセリ
ン、食塩、その他不純物を含みセッケン廃液と呼ばれ粗
製グリセリンの原料となる。
通常、セッケン廃液はグリセリン(5〜20重量%)、
食塩(10〜13重量%)の他にセッケン(0,1〜0
.3重量%)、不ケン化物(1〜2重量%)等を含むア
ルカリ水溶液であり、これから粗製グリセリンを得るに
は不純物、特にセッケン分を除去し精製しなければなら
ない。
セッケン廃液中の不純物としてのセッケン分は粗製グリ
セリンの純度を低下させるだけでなく、粗製グリセリン
を製造する上で、濃縮時に激しく泡が立ち、濃縮が不可
能となる。
このようなセッケン分はアルキル基の炭素数6〜10の
脂肪酸、特に炭素数6〜8の脂肪酸を多量に含む低級脂
肪酸よりなるもので、水溶性が非常に高く、塩析時には
pHが高いため、水相に移行し易く、また溶解したセッ
ケン分は鉱酸で分解し脂肪酸としても水に溶解し易く、
これらの低級脂肪酸を分離することは極めて難しい。
従来、セッケン廃液の処理方法としては、セッケン廃液
を塩酸で中和した後、明ばん又は塩化第2鉄等を加えセ
ッケン分を不溶性の金属セッケンとなし、生成した沈澱
を濾過し除去する方法(石けん製造廃水の処理について
昭和36年9月1日日本油脂工業会刊)等が知られてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来から行なわれているセッケン廃液の
処理方法には、経済性、工程数、運転のし易さなどの点
で種々の問題点があった。例えば明ばんを用いる方法で
は、生成するアルミニウムセッケンがコロイド状となり
、濾過性が悪く、濾過に長時間を要し、濾別後は廃棄さ
れていた。さらに過剰に加えた明ぼんば苛性ソーダを加
えpHを8〜8.5に調整し沈澱を生成させ濾過し、除
去する必要があった。又塩化第2鉄を用いる方法でも、
前者と同様に低級脂肪酸の廃棄、それに伴う廃棄物の処
理を必要とし、処理工程が複雑である等の問題点があっ
た。
本発明は上記の点に着目しなされたもので、セッケン廃
液を処理する方法において、高級脂肪酸又は高級脂肪酸
と鉱酸とを用いてセッケン廃液を処理する方法を提供す
ることを目的とする。
c問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究した結
果、セッケン廃液に高級脂肪酸又は高級脂肪酸と鉱酸と
を添加することによりセッケン廃液を簡単な工程で処理
することができ、不純物を再利用可能な形で分離するこ
とができることを見い出し本発明に至った。
即ち本発明は油脂をケン化、塩析して得られるセッケン
廃液に高級脂肪酸又は高級脂肪酸と鉱酸とを添加した後
、脂肪酸層又は脂肪酸とセッケンの混合層を分離除去す
ることを特徴とするセッケン廃液の処理方法である。
本発明に用いるセッケン廃液は、セッケン製造工程にお
いて、油脂をケン化、塩析した後、セッケン層を分離除
去して水層として得られ、グリセリン5〜20重量%、
食塩、芒硝等の無機塩10〜13重量%、炭素数6〜8
のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸を主成分
とする低級脂肪酸のアルカリ金属塩0.1〜0.2重量
%、その他年ケン化物、苛性ソーダ、苛性カリ等の遊離
アルカリ等を含み、ptnt〜12.5の水溶液である
本発明に用いる高級脂肪酸としては、炭素数1’2〜2
4のアルキル基又は及びアルケニル基を有する脂肪酸で
、天然の動植物生体内に存する、いわゆる動植物性油脂
を原料として得られる。例えば単体脂肪酸としては、ラ
ウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等
が挙げられ、混合脂肪酸として、ヤシ油、パーム核油、
豚脂、牛脂、イワシ脂、サンマ油、サバ油、ナタネ油、
大豆油、米糠油等の油脂およびそれらの硬化油の分解脂
肪酸が挙げられる。
本発明に用いる鉱酸としては、塩酸、硫酸等が挙げられ
る。なかでも塩酸が好ましい。
次に本発明の処理方法について述べれば、まずセッケン
廃液に高級脂肪酸又は高級脂肪酸と鉱酸とを添加する。
この操作によりセッケン廃液中の低級脂肪酸、不ケン化
物等の不純物は高級脂肪酸に吸着しあるいは溶解する。
高級脂肪酸の添加量はセッケン廃液に対し0.5〜10
重量%が好ましく、0.5重量%以下では不純物の除去
性が低下するとともに、加えた高級脂肪酸の分離性が悪
くなる恐れがあり、10重量%以上では経済的でない。
高級脂肪酸又は高級脂肪酸と鉱酸を加えた後のpHは3
〜7が好ましく、pHが7以上では加えた高級脂肪酸の
分離性、不純物の除去性が低下する恐れがある。
高級脂肪酸の添加は、セッケン廃液に高級脂肪酸を直接
加えpH3〜7とするか、又は高級脂肪酸と鉱酸とを併
用してpFI3〜7とすることができるが、後者の方が
加える高級脂肪酸の量が少なくて不純物の除去効果を発
揮し経済的である。高級脂肪酸と鉱酸とを併用する場合
、両者を一緒に加えても又どちらを先に加えても良い。
高級脂肪酸の添加方法としては、セッケン廃液を撹拌し
ながら、これに液状又は水あるいはセッケン廃液に乳化
した状態の高級脂肪酸を加える方法、又はセッケン廃液
を収容した反応槽の下部にノズルを設けここより液状、
乳化状態の高級脂肪酸をセッケン廃液に添加する方法、
さらにラインミキサーを用いてセッケン廃液に高級脂肪
酸を加える方法等が挙げられ、セッケン廃液と高級脂肪
酸とが十分接触する方法であればこれらに限定されない
次に高級脂肪酸とセッケン廃液との混合液を室温〜60
℃で3〜20時間静置した後、上層に分離した高級脂肪
酸層又は高級脂肪酸とセフケンの混合層を除去して、処
理されたセッケン廃液を得る。
分離除去した高級脂肪酸又は高級脂肪酸とセッケンの混
合物は、処理効率が低下するまで再度セッケン廃液の処
理に用いることができ、又その中に吸着し濃縮された低
級脂肪酸は蒸留し回収することができる。
上記のように処理されたセッケン廃液は常法に従い水分
を蒸留し、グリセリン濃度を高めるとともに析出した無
機塩類を濾別して粗製グリセリンを得ることができる。
濃縮時のpHは7〜8.5が好ましい。
以下実施例により本発明を説明する。
〔実施例〕
セッケン廃ン夜の調製 常法に従い脱酸、脱色処理を行なった精製ヤシ油と精製
混合油(牛脂とヤシ油の80 : 20重量比混合油)
各17kgを用い、これに表−1に示すアルカリ水溶液
、及び純水7 kg、食塩1 kgを添加し95〜10
0℃で3時間ケン化反応を行ない、ついで反応混合物に
所定量の食塩及び純水を加え95〜100℃で30分間
混合した後、同温度で18時間静置した。
静置後傾斜法により水層を分取して、セッケン廃液A−
Cを得た。ケン化条件及び得られたセッケン廃液A−C
の組成を表−1に示す。
実施例1 セッケン廃液A 100gに、60°Cに加熱した雑魚
油分解脂肪酸を8〜IO重量%添加し、60℃で10分
間攪拌した後、ついで同温度で3時間静置した後、水相
を分離して処理セッケン廃液を得た。この処理セッケン
廃液の脂肪酸(C6+C11脂肪酸)含量及び起泡性を
求め、その結果を表−2に示す。
表−2 *起泡性の測定:11の四ツロフラスコに処理セッケン
廃液900gを仕込み、80℃、20〜45mmHgで
濃縮を行ない、濃縮時の溶液の状態を観察し、起泡性を
測定した。
比較例1 セッケン廃液A100gを濃塩酸でpH11に調整した
後、この液のp++が4.2となるまで硫酸アルミニウ
ムを添加し、80℃で緩やかに攪拌した後、さらに同温
度で1時間静置した。静置した液の沈澱生成量は少なく
、はとんどコロイド状に懸濁したままであった。この溶
液の濾過性が悪いため、珪藻±0.1重景%を添加し、
東洋濾紙1!15Aで濾過して処理セッケン廃液を得た
。この処理セッケン廃液中の脂肪酸(C6+CI+脂肪
酸)含有量は0.04%でほぼ実施例1と同じ程度に除
去できたが、その除去に濾過工程を必要とし、さらに濾
過残キ滓の処理の必要がある。
実施例2 セッケン廃液8100gを濃塩酸を用いて表−3に示す
ようにpHを調整し、この溶液に60℃に加熱し、溶解
した雑魚油分解脂肪酸0.5〜9重景%を加え、60℃
で15分間攪拌し、3時間静置した。静置後脂肪酸層は
ブロック状となりこれを除去して処理セッケン廃液を得
た。処理セッケン廃液中の脂肪酸含量を測定しその結果
を表−3に示す。
表−3 実施例3 20〜80℃のセッケン廃液82000 gを濃塩酸で
pH5に調整し、この液の中に塗装用スプレーガンを用
いて60℃に加熱溶解した牛脂分解脂肪酸60gを30
秒〜1分でスプレーし、スプレー後1時間放置し、脂肪
酸層を分離して処理セッケン廃液を得た。
この処理セッケン廃液中の脂肪酸量を測定しその結果を
表−4に示す。
表−4 実施例4 セッケン廃液Cと同様に調製した廃液100kgを濃塩
酸水溶液でpH4に調整し、同波(液温80℃)に急速
攪拌下60℃に加熱し溶解した牛脂分解脂肪酸3 kg
を40分間で添加し、30分間攪拌後、室温で20時間
静置した。静置後脂肪酸層を分離し、これを用いて新た
なセッケン廃液を処理した。上記処理操作を合計3回繰
り返した脂肪酸を、減圧下に蒸留し、初留(130〜2
50℃、70〜14mmHg)中に、C6〜C8脂肪酸
を主成分とする低級脂肪酸を450g回収した。1〜3
回目の処理廃液中の脂肪酸含有量を測定しその結果を表
−5に示す。
表−5 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明は、高級脂肪酸又は高級脂肪
酸と鉱酸とを用いて、これをセッケン廃液に添加し、セ
ッケン廃液中の不純物を抽出除去するセッケン廃液の処
理方法であり、本発明の方法によればセッケン廃液中に
溶解している低級脂肪酸あるいは不ケン化物と相溶性の
良い高級脂肪酸を用いる為、これらを容易に抽出し不純
物の少ないグリセリン井水を得ることができるとともに
、従来廃棄物として処理されていた低級脂肪酸を回収す
ることができて経済性に優れ、又本処理方法は懸濁物の
発生が少なく濾過工程を省くことができ、工程が簡略で
操作性に優れる等の効果を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 油脂をケン化、塩析して得られるセッケン廃液に高級脂
    肪酸又は高級脂肪酸と鉱酸とを添加した後、脂肪酸層又
    は脂肪酸とセッケンの混合層を分離除去することを特徴
    とするセッケン廃液の処理方法。
JP9169586A 1986-04-21 1986-04-21 セツケン廃液の処理方法 Pending JPS62247000A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9169586A JPS62247000A (ja) 1986-04-21 1986-04-21 セツケン廃液の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9169586A JPS62247000A (ja) 1986-04-21 1986-04-21 セツケン廃液の処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62247000A true JPS62247000A (ja) 1987-10-28

Family

ID=14033649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9169586A Pending JPS62247000A (ja) 1986-04-21 1986-04-21 セツケン廃液の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62247000A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109665678A (zh) * 2019-02-25 2019-04-23 辽宁拓启环保科技有限公司 一种脂肪酸生产废水处理工艺

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109665678A (zh) * 2019-02-25 2019-04-23 辽宁拓启环保科技有限公司 一种脂肪酸生产废水处理工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0255824B1 (en) A process for the production of refined fish oil concentrate
CN1034587C (zh) 降低植物油中含磷成分含量的方法
EP2114851A1 (en) Process for separating saturated and unsaturated fatty acids
RU2127251C1 (ru) Способ получения сложных эфиров жирных кислот
US6111120A (en) Method of refining oils and fats
JP4374219B2 (ja) 廃油脂のケミカルリサイクル方法
JPH08100191A (ja) 高度不飽和脂肪酸またはそのエステルの精製方法
JP2004307608A (ja) 廃油脂からのディーゼル燃料油の製造方法
US4049685A (en) Process for cleansing spent clay
JPS62247000A (ja) セツケン廃液の処理方法
US5210242A (en) Process for soap splitting using a high temperature treatment
US2729655A (en) Production of sterols
CA1264477A (en) Plant growth promotor from rice bran fatty acid distillation residue and a process for the isolation thereof and the preparation of a composition containing the same
EP0099201B1 (en) Process for refining triglyceride oils
JPS58126827A (ja) 高純度グリセリンの製造法
US1824507A (en) Process for treating glycerine liquors
JPS5951597B2 (ja) 脂肪酸の製造方法
JPH01135735A (ja) グリセリンの回収方法
SU897841A1 (ru) Способ рафинации масел и жиров
SU481594A1 (ru) Способ выделени нафтеновых кислот
JP2004115711A (ja) 廃食用油の精製方法
JPH02214798A (ja) 脱酸方法
JPS60212493A (ja) 油脂または脂肪酸エステルの精製用処理剤の製造方法並びにその処理剤を用いて油脂または脂肪酸エステルを精製する方法
US2210548A (en) Process of purifying edible oils and fats
AU700168B2 (en) Method of refining oils and fats