JPH01135735A - グリセリンの回収方法 - Google Patents

グリセリンの回収方法

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JPH01135735A
JPH01135735A JP29377087A JP29377087A JPH01135735A JP H01135735 A JPH01135735 A JP H01135735A JP 29377087 A JP29377087 A JP 29377087A JP 29377087 A JP29377087 A JP 29377087A JP H01135735 A JPH01135735 A JP H01135735A
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三沢 則夫
Ichiro Suzuki
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富岡 正夫
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Yoshio Hanzawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C産業上の利用分野〕 本発明はグリセリンの回収方法に関する。
さらに詳しくは、グリセリン水溶液を濃縮して得た粗製
グリセリンに多価カルボン酸を加え蒸留することにより
、加熱安定性にすぐれ、医薬品、香粧品の製造に用いる
ことのできるグリセリンを回収する方法に関する。
〔従来の技術〕
グリセリンは油脂、脂質などの形で動植物界に広く分布
しており、油脂を加水分解する際に副生される甘木、あ
るいは油脂からセッケンを製造する際に副生ずるセッケ
ン廃水、油脂をエステル交換する際に副生ずる廃水から
回収することができる。
例えば、セッケン廃水からグリセリンを回収する場合、
セッケン廃水に酸を加え中和し、次いで凝集剤を加え、
凝集し濾過等を行い不純物を除去する精製工程、精製し
たセッケン廃水を?ffi縮して粗製グリセリンを得る
濃縮工程、粗製グリセリンを蒸留してグリセリンを得る
蒸留工程、さらに必要に応じ蒸留したグリセリンに活性
炭及び白土を加え脱色する脱色工程を経てグリセリンを
得ることができる。
しかしながらこの様にして得られるグリセリンは若干の
不純物を含み、加熱すると着色するため医薬品、香粧品
等に用いることができない。耐熱性を低下させる不純物
としては、グリセリンモノエステル、イオン性物質等が
考えられるが一般的に行われる精製工程、濃縮蒸留工程
、脱色工程では除去できない。
この様な不純物を除去し高純度のグリセリンを得る方法
としては、蒸留したグリセリンをイオン交換樹脂で処理
し精製する方法が知られている(油化学28117(1
979)、特開昭58−144333)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、イオン交換樹脂を用いてグリセリンを精
製する方法は、蒸留したグセリンを再度40〜60重量
%濃度の水溶液とし、それをイオン交換樹脂に通し再び
水を蒸発するもので、従って工程数が多く、そのため収
率が低下し、さらに用いたイオン交換樹脂の再生を必要
とし、その上再生液や蒸留廃水の処分に処理費用がかが
る等の多くの問題点があり、経済効果が悪かった。
本発明は上記の問題に着目しなされたもので、グリセリ
ン水溶液からグリセリンを回収する方法において、イオ
ン交換樹脂を用いた方法に比較して、極めて簡単な方法
で、加熱着色性の極めて少い、香粧品や医薬品に用いる
ことのできる耐熱性にすぐれたグリセリンを容易に回収
することのできる方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究した結
果、多価カルボン酸を用いることにより、工程数を増や
すことなく簡単にグリセリン水溶液から耐熱性の良いグ
リセリンを回収することができることを見出し本発明に
至った。
即ち本発明は、グリセリン水溶液を濃縮し、蒸留してグ
リセリンを回収する方法において、グリセリン水溶液を
濃縮して得た粗製グリセリンに対し多価カルボン酸を0
.0005重量%以上加え、蒸留するグリ、セリンの回
収方法である。
、本発明に用いるグリセリン水溶液には、グリセリンを
5〜50重量%含む水溶液で、セッケン製造廃水から常
法により脂肪酸、塩類を除去したグリセリン水溶液、あ
るいは油脂を加水分解して得られる甘木、又は油脂をエ
ステル交換した際に副生ずる廃水から脂肪酸を除去した
グリセリン水溶液等が挙げられる。また粗製グリセリン
は上記グリセリン水溶液をグリセリン濃度が80〜95
重量%に濃縮し、必要に応じ塩類を分離した溶液を言う
例えばセッケン製造廃水から粗製グリセリンを得るには
、セッケン廃水を中和し、硫酸アルミニウム、ポリ塩化
アルミニウム、硫酸第2鉄等を加え、セッケン廃水中の
セッケンその他不純物を不溶化して濾別し、次に濾液を
弱アルカリ性にし濾別することにより過剰に加えたアル
ミニウム、鉄を除去してグリセリン水溶液を得ることが
でき、さらにこれを濃縮し析出する無機塩を分離して粗
製グリセリンを得ることができる。また油脂を加水分解
して得られる甘木から粗製グリセリンを得るには、甘木
を消石灰で中和処理した後濾過して甘木中の脂肪酸を不
溶化除去し、次いで中和し凝集剤を加えて濾過して過剰
に加えた消石灰を濾別してグリセリン水溶液を得ること
ができ、さらにこれを濃縮して粗製グリセリンを得るこ
とができる。グリセリン水溶液の濃縮は一般に知られて
いる蒸発装置により行うことができ、例えばロスコ蒸発
缶、強制循環缶、多重効用蒸発缶等を用いた濃縮が挙げ
られる。
本発明のグリセリンの回収方法は、常法により得られる
上記の様な粗製グリセリンに対し多価カルボン酸を加え
蒸留する。多価カルボン酸の添加量は粗製グリセリンに
対し、0.0005重量%以上、好ましくは0.001
〜0.01重量%の添加量で耐熱性にすぐれた精製グリ
セリンが得られる。多価カルボン酸の添加量が0.00
05重量%に満たないと加熱により着色する耐熱性の低
いグリセリンが得られ、また1重量%以上加えても過剰
に加えることによる効果が期待できず、逆に精製グリセ
リン中に多価カルボン酸が混入する恐れがあり好ましく
ない。
本発明に用いる多価カルボン酸としてはコハク酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマ
ール酸、イタコン酸、トリメリット酸、クエン酸、リン
ゴ酸、アスパラギン酸、アコニット酸、グルタミン酸等
が挙げられる。粗製グリセリンに多価カルボン酸を加え
る方法としては、多価カルボン酸の粉末を粗製グリセリ
ンに添加する方法、多価カルボン酸を粗製グリセリンの
一部に分散し、この分散液を残部の粗製グリセリンに添
加する方法、溶解するに必要な最小量の水に多価カルボ
ン酸を溶解し粗製グリセリンに添加する方法等が挙げら
れ、いずれの方法でも良い。
多価カルボン酸を加えた粗製グリセリンを蒸留しグリセ
リンを得るには、10〜20mmHgの減圧下、150
〜170℃で公知の蒸留装置を用いて行うことができる
。蒸留装置としては例えば水蒸気蒸留装置、精密式蒸留
装置、薄膜式蒸留装置等が挙げられる。
上記の様にして得られるグリセリンは加熱により着色す
る成分を含まないが、それ以外の不純物により着色して
いる場合、蒸留したグリセリンに脱色処理を行うことが
好ましい。脱色処理としては、活性炭や活性白土を用い
た処理等が挙げられ、例えばグリセリンに対し活性炭、
活性白土等を0.05〜5重量%添加し、液晶70〜9
0℃で1〜2時間攪拌した後、活性炭、活性白土等を濾
別して脱色したグリセリンを得ることがきる。
以上の様にして得られるグリセリンは不純物が少なく、
耐熱性の良いものであり、医薬品、香粧品、歯みがき、
食品、その他工業用の用途に用いることができる。
以下実施例により本発明を説明する。
〔実施例〕
・粗製グリセリンの製造 常法に従い脱酸、脱色処理を行った精製牛脂と精製ヤシ
油を重量比にて80 : 20に混合した混合油100
0kgに24%NaOH水溶液620kgを加え、95
〜lOO℃で10時間ケン化反応を行った後、食塩50
kgを添加し塩析を行ってセッケン廃液を得た。得られ
たセッケン廃液に0.1%塩酸水溶液を加えPHIOに
調整し、さらに硫酸アルミニウムを0.17%加えてP
H4,2に調整して攪拌後濾過し、ついで濾液にソーダ
灰を加えPH8,5〜9.0に中和した後濾過して精製
グリセリン水溶液(グリセリン濃度12%)を得た。
次に精製グリセリン水溶液を60wmHgの減圧下12
0〜130℃で濃縮し、析出した塩を分離して粗製グリ
セリン(グリセリン濃度90%、水分2%、不揮発性残
分8%) 100 kgを得た。
実施例1〜7 粗製グリセリンに表−1に示す所定量の多価カルボン酸
を添加し、10〜20mmHgの減圧下150〜180
℃で蒸留し、蒸留して得たグリセリンに活性炭(シラサ
ギA、成田薬品工業−社製)を3%加え、110℃で3
0分間攪拌した後、活性炭を濾別して精製グセリンを得
た。
得られた精製グリセリンのm耐熱性、 色相、臭気を測定しその結果を表−1(実施例1〜7)
に示す。
比較例1 粗製グリセリンを10〜20mHgの減圧下150〜1
80℃で蒸留し、得られた蒸留グリセリンに活性炭(シ
ラサギA、成田薬品工業−社製)3%を加え、110°
Cで30分間撹拌し、濾過して精製グリセリンを得た。
得られた精製グリセリンの性状を実施例と同様に測定し
、その結果を表−1(比較例1)に示す。
比較例2 比較例1で得られた、精製グリセリンに純水を加え50
%濃度の水溶液とし、この水溶液をイオン交換樹脂(ア
ンバーライトERA−900とアンバ−ライトIR−1
20Bとを2:1に混合した樹脂>  100−を充填
した30龍φX 300m5Oカラムに、液i30〜3
5℃、通液速度200mff1/hrで通液した。
得られたイオン交換樹脂処理水溶液を2(lnHgの減
圧下、110〜130℃で水分を蒸発し濃縮して精製グ
リセリンを得た。
得られた精製グリセリンの性状を実施例と同様に測定し
、その結果を表−1(比較例2)に示す。
以上の結果、粗製グリセリンに多価カルボン酸を添加し
て蒸留することにより、色相にすぐれ、かつ加熱しても
着色のない精製グリセリンが得られ、それは従来の蒸留
したグリセリンをイオン交換樹脂に通して精製したもの
に比較して、同等又はそれ以上の耐熱性を有しており、
イオン交換樹脂を使用する工程を必要とせずにすぐれた
性状の精製グリセリンを得ることができたのである。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、グリセリン水溶液からグ
リセリンを回収する方法において、グリセリン水溶液を
濃縮して得た粗製グリセリンに多価カルボン酸を加え蒸
留することによりグリセリンを回収する方法であり、イ
オン交換樹脂で処理し′たと同程度に耐熱性を有するグ
リセリンが得られ、イオン交換樹脂処理に必要な装置、
あるいはそれを用いる複雑な工程を省くことができ、簡
単な操作で安価にグリセリンを回収することができる等
の効果を特徴する 特許出願人  ミヨシ油脂株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. グリセリン水溶液を濃縮し、蒸留してグリセリンを回収
    する方法において、グリセリン水溶液を濃縮して得た粗
    製グリセリンに対し多価カルボン酸を0.0005重量
    %以上加え、蒸留することを特徴とするグリセリンの回
    収方法。
JP29377087A 1987-11-20 1987-11-20 グリセリンの回収方法 Expired - Lifetime JP2514385B2 (ja)

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