JPH02214798A - 脱酸方法 - Google Patents

脱酸方法

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JPH02214798A
JPH02214798A JP3379289A JP3379289A JPH02214798A JP H02214798 A JPH02214798 A JP H02214798A JP 3379289 A JP3379289 A JP 3379289A JP 3379289 A JP3379289 A JP 3379289A JP H02214798 A JPH02214798 A JP H02214798A
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JP
Japan
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solvent
fatty acids
fatty acid
free fatty
alkali
Prior art date
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Pending
Application number
JP3379289A
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English (en)
Inventor
Ron Hashizume
橋爪 論
Yukihisa Tanaka
幸久 田中
Tadashi Funada
船田 正
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP3379289A priority Critical patent/JPH02214798A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、脂肪酸エステル中に混在する遊離脂肪酸を除
去する方法に関するものである。
(従来の技術) 従来の技術では遊離脂肪酸が脂肪酸エステル中にlθ%
程度でも混在すると、それを除去することは困難であっ
た。特にアルカリ塩として除去することは、乳化の発生
などを伴い、不可能であった。
そのため、イオン交換樹脂等を用いたカラム分別法が行
われてきた。しかし、カラム分別法では非常に効率が悪
く、しかも多大の時間と費用を要していた。
(発明が解決しようとする課題) 従来の技術では遊離脂肪酸が5%程度含有されている場
合、これを除去するためにゼニスプロセスなどが利用さ
れている。しかしながら含有量がそれ以上になると、ア
ルカリによる石鹸を作っての除去法は、乳化が起こって
しまうために遊離脂肪酸の除去が不可能になる。その上
、乳化のために脂肪酸エステルがそれ以後の工程で使用
不可能になってしまう。
そこでイオン交換樹脂等を用いたカラム操作による分離
法が行われてきた。しかし、このようなカラム操作では
多大の費用と時間を要し、しかも大量の処理には不向き
であった。
本発明は、これらの問題点を解決するためのもので、脂
肪酸エステル中に混在する遊離脂肪酸を簡便に除去する
ことが可能であり、しかも大量に処理ができる脱酸法を
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、脂肪酸エステル中の遊離脂肪酸をアルカリ水
溶液を用いて除去する際に、溶媒として誘電率1.8〜
75の溶剤を用いて、濃アルカリ溶液を加えて生成した
脂肪酸アルカリ塩を溶剤中で沈澱させ、それを濾過分別
して、乳化させることなく分離させることを特徴とする
即ち、誘電率1.8〜75の溶剤中では濃アルカリの添
加により生成した脂肪酸塩は、溶媒に溶解せずに結晶と
して沈澱するため、乳化させることなく濾過分別が可能
となった。
本発明は脂肪酸エステル中に混在する遊離脂肪酸の除去
を目的としている。本発明に用いる溶媒としては誘電率
1.8〜75の溶剤、好ましくは1.8〜55の溶剤、
例えば、ヘキサン(1,89)、アセトン(21,45
) 、エタノール(25,7)、メタノール(31,2
)、エタノール−水混合液2:lν/ν(46)を用い
る。
誘電率が75を超える溶媒を用いて本脱酸法を行うと、
生成した脂肪酸塩が溶媒に溶解するため乳化を起こし、
濾過分別が不十分となる。誘電率が75以下の溶剤中で
は生成した脂肪酸塩が容易に沈澱を形成するため、脂肪
酸塩の濾過が容易である。
本発明で用いる濃アルカリ水溶液の塩基としては、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ムなどが挙げられるが、特に水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムが望ましい。アルカリの量は遊離脂肪酸の当量
の1.2〜1.5倍量が適している。また濃アルカリ溶
液はアルカリを30重量%以上含む水または水−アルコ
ール溶液であり、40〜80重量%が望ましい。この範
囲外ではアルカリ石鹸の生成速度が遅くなったり、生成
した石鹸がうまく結晶化して沈澱しない場合があり好ま
しくない、溶媒は脱酸する脂肪酸エステルの3〜8倍量
が必要である。
脱酸方法を簡単に述べると、例えば遊離脂肪酸を含む原
料油脂(脂肪酸のグリセリンエステル)に所定量の溶剤
を添加し、ついで所定量の濃アルカリ水溶液を添加、攪
拌し、遊離脂肪酸のアルカリ石鹸を生成、沈澱させる。
これを4〜10℃に冷却して充分沈澱を形成させた後、
アルカリ石鹸を濾過により分離し、濾液から溶媒を1去
すると目的の脂肪酸エステル(油脂)が得られる。
(発明の効果) 本発明は、従来は乳化して分離が不可能であった遊離脂
肪酸を10%以上も大量に含′むような脂肪酸エステル
の脱酸においても応用でき、生成したアルカリ石鹸を沈
澱させて分離可能にした効果的な脱酸方法である。
(実施例) 以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明する。
本発明の実施例では、まず遊離脂肪酸、トリグリセリド
、ジグリセリド、モノグリセリド等を組み合わせてモデ
ル油脂を作る。これを本発明の方法に従って脱酸する。
アセトン溶媒中には遊離脂肪酸以外のものが溶解してお
り、アルカリ石鹸は結晶として沈澱する。溶剤に溶解し
ている成分の脂肪酸組成及び沈澱したアルカリ石鹸を塩
酸で中和した後、遊離脂肪酸の脂肪酸組成をガスクロマ
トグラフィーによって分析する。これらの分析結果が、
あらかじめ分析しておいたトリグリセリド、ジグリセリ
ド、モノグリセリドの混合物および遊離脂肪酸の脂肪酸
組成のそれと一致することにより、脱酸法の有用性が示
される。尚、実施例中の%は重量%を示す。
実施例1 遊離脂肪酸(エクストラオレイン−90、日本油脂■製
、オレイン酸90%)とトリグリセリド(オリーブ油、
和光純薬■製、オレイン酸75%)をそれぞれ5gと6
g混合して酸価105の混合油脂を得、これにさ、らに
アセトン80gを加えて溶解する。
50%の水酸化ナトリウム水溶液を2.5g加えて2時
間激しく攪拌した後、4℃まで冷却してアルカリ石鹸を
充分に沈澱させる。沈澱を濾別して、濾液からアセトン
を蒸去すると4.5gのトリグリセリド(酸価0.5)
が得られる。この両分の脂肪酸組成は原料のオリーブ油
のそれとほぼ一致していた。
実施例2 実施例1と同様の操作を行うが、脂肪酸としてEPA9
0(市販エイコサペンクエン酸エチルエステルより調製
したちの;エイコサペンタエン酸含有率95%)を用い
、オリーブ油とそれぞれ4.5gと5.7g混合して酸
価80の混合油を得、これにヘキサンを50g加えて溶
解し、70%水酸化カリウム溶液(水/メタノール2 
: 3 (v/い)を1.4g加えて1、攪拌、冷却、
濾過を行った後、濾液からヘキサンを蒸去すると5.2
gのトリグリセリド(酸価2)が得られた。トリグリセ
リドの脂肪酸組成をガスクロマトグラフィーで分析する
と、オレイン酸72.6%であり、これはオリーブ油に
含まれるオレイン酸74%とほぼ一致し、エイコサペン
タエン酸1%であった。
さらに沈澱に水を加え、塩酸で中和後、ヘキサンで抽出
した結果、全脂肪酸中のエイコサペンタエン酸の含有率
は93%であった。これはエイコサペンタエン酸がアル
カリ石鹸として沈澱を形成したことを示す。
実施例3 魚油3Qgにオレイン酸35gとリノール酸35gを添
加し、酸価133の油脂を調製した。この油脂にエタノ
ールを600g添加し、これに70%水酸化ナトリウム
溶液(水/エタノール2 : 1 (v/v))を18
g滴下して激しく2時間攪拌した。 10℃まで冷却後
、沈澱を濾別し、濾液からエタノールを蒸去した結果2
3gのグリセリド画分(M価0.8)が得られた。
このグリセリド画分についてガスクロマトグラフィーに
より脂肪酸を分析すると、パルミチン酸16%、オレイ
ン酸13%、エイコサペンクエン酸12%、ドコサヘキ
サエン酸10%であった。
一方、調製油脂を一般法に従い、カラムなどでグリセリ
ド画分を取り出し、ガスクロマトグラフィーで脂肪酸組
成を分析すると、パルミチン酸15%、オレイン酸13
%、エイコサペンクエン酸14%、ドコサヘキサエン酸
9%であり、両者はほぼ一致し、調製油脂のグリセリド
画分はほぼ回収され、脱酸処理が行われたことを証明し
た。
実施例4 実施例3と同様に酸価を133に調製した油脂を用い、
溶剤としてエタノール;水= 2 : L (v/v)
300gを加え、その他については実施例3と同様の操
作を行った。その結果、21gのグリセリド画分(酸価
1.8)が得られた。
実施例5 実施例3と同様に酸価を133に調製した油脂を用い、
溶剤としてメタノール800gを加え、その他について
は実施例3と同様の操作を行った。その結果、25gの
グリセリド画分(酸価2.1)が得られた。
比較例1 実施例3と同様に酸価を133に調製した油脂を用い、
?8剤として水/ホルムアミド1 : 2 (v:v)
(誘電率=102) 500gを加え、その他について
は実施例3と同様の操作を行ったところ、全溶液が乳化
してしまい、脂肪酸のみを沈澱濾別することはできなか
った。
比較例2 実施例3と同様に酸価を133に調整した油脂を用い、
同様の条件を用いたが、溶媒は一切使用しなかった。水
酸化ナトリウム水溶液を添加するやいなや魚油の加水分
解物はゲル状に固化した。
比較例3 実施例3と同様の酸価を133に調製した油脂をゼニス
プロセスを用いて、脱酸処理した。即ち、0.3規定の
水酸化ナトリウム水溶液を満たしたゼニス反応塔の底部
より原料魚油を供給すると、約1〜2mmの直径の粒子
となって水酸化ナトリウム水溶液中を、魚油分解物は上
昇して脱酸されていくが、次第に溶液が白濁し、乳化状
態となり、操作を続けることが不可能となってしまった

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 脂肪酸エステル中の遊離脂肪酸をアルカリを用いて除去
    する際に、誘電率1.8〜75の溶剤を溶媒として用い
    、濃アルカリ溶液を加え、生成した脂肪酸アルカリ塩を
    溶剤中で沈澱させて、それを濾過分別することを特徴と
    する脱酸方法。
JP3379289A 1989-02-15 1989-02-15 脱酸方法 Pending JPH02214798A (ja)

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JP3379289A JPH02214798A (ja) 1989-02-15 1989-02-15 脱酸方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008239658A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Kao Corp 遊離脂肪酸が低減された油脂の製造方法
CN103981026A (zh) * 2014-06-12 2014-08-13 深圳市新宝环保能源科技有限公司 一种降低生物柴油酸值的方法

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