JPH0649480A - 不飽和化合物の分離 - Google Patents

不飽和化合物の分離

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JPH0649480A
JPH0649480A JP5142112A JP14211293A JPH0649480A JP H0649480 A JPH0649480 A JP H0649480A JP 5142112 A JP5142112 A JP 5142112A JP 14211293 A JP14211293 A JP 14211293A JP H0649480 A JPH0649480 A JP H0649480A
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JP5142112A
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John Boden Cloughley
ジョン・ボーデン・クローリー
Hubertus Regtop
ヒューバータス・レグトップ
Ortwin Bode
オルトウイン・ボード
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Scotia Holdings PLC
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SUKOSHIA HOLDINGS PLC
Scotia Holdings PLC
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    • C11C1/007Preparation of fatty acids from fats, fatty oils, or waxes; Refining the fatty acids using organic solvents

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリ不飽和化合物を、それより不飽和度が少
ないかまたは有しない化合物から効率よく分離する。 【構成】 2個、3個またはそれ以上のエチレン系不飽
和を有する化合物であるポリ不飽和化合物とかかる不飽
和がそれより少ないかまたは全く有しない化合物との混
合物を、ポリ不飽和化合物選択性の液体捕捉媒体と接触
させ、該ポリ不飽和化合物を含有する捕捉媒体をポリ不
飽和化合物をとり込む非混和性放出媒体と接触させ、次
にポリ不飽和化合物を放出媒体から通常回収し、そして
捕捉媒体および通常は放出媒体をも再循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不飽和有機化合物の他の
かかる化合物または飽和化合物からの分離に関する。
【0002】
【従来の技術】不飽和化合物の他の化合物からの分離、
または比較的不飽和度の高い化合物のより低度のものか
らの分離は多くの分野、特に脂肪酸を含有する天然産物
にとって重要である。物理的性質がほんのわずかしか異
ならなくて、栄養的性質の相違または一般的生物学的性
質の相違が重要である化合物を分離するのはしばしば困
難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは溶媒系お
よび全体的分離工程の両方による新たな方法を探索し
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、その観点の一
つにおいては、多種類の不飽和化合物を分別する方法に
関する。例をあげればエイコサノイド類、トコフェロー
ル類、トコトリエノール類等である。特に、不飽和脂肪
酸、脂肪族アルコール等のような2個、3個またはそれ
以上の高度なエチレン系不飽和化合物 (ポリ不飽和化合
物) が、選択性液体捕捉媒体を用いることによりエチレ
ン系不飽和がそれより少ないかまたは完全に飽和された
化合物から分離される。不飽和フラクションは捕捉媒体
を非混和性放出媒体と接触させることにより捕捉媒体か
ら抽出され、そしてもし例えば不飽和化合物が主に所望
される産物でない場合は原則としてこの工程が2段階で
ありうるが、通常は次に放出媒体から回収される。捕捉
媒体および通常はまた放出媒体も再循環される。
【0005】本発明は、もう一つの観点においては、捕
捉媒体それ自体およびその製法にも関する。本発明はま
た本方法により得られた分離産物にも関し、それらのう
ち不飽和化合物は通常はより価値のある生成物であろう
しそしてこれまで精製された形態で調製されたことがな
かったという意味においては事実新規生成物でありう
る。しかしながら捕捉媒体により選択されなかったフラ
クションも等しく本方法の生成物である。
【0006】本発明の詳細な適用はポリ不飽和脂肪酸お
よび関連化合物の混合物を分別することである。この方
法は脂肪酸それ自体および塩、アルキルエステル、モノ
グリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、燐脂質お
よびアミドのようなそれらの誘導体、のみならず非共役
二重結合を有する脂肪酸炭素鎖を含有する他の化合物例
えば脂肪酸アルコール類にも好首尾に適用できる。特に
例えば価値あるトリグリセリドであるジリノレオイルモ
ノガンマリノレノイルグリセロール (以下DLMGと略
記する) をトリグリセリド混合物から回収する場合に混
合グリセリドを分別できる。
【0007】捕捉媒体を考察すると、スルホン類特にス
ルホランが異例の性質の組み合せを有する。スルホラ
ン、別名テトラメチレンスルホンまたはテトラヒドロチ
オフェン−1, 1−ジオキサイドは式
【0008】 で表わされ、最も普通に用いられるが、他のスルホンも
使用できそれらをあげれば、3−スルホレン、別名2,
5−ジヒドロチオフェン−1, 1−ジオキサイド
【0009】 および非環式化合物例えばジメチルスルホン
【0010】 ジヨードメチルp−トリルスルホン
【0011】 およびジ− (4−ヒドロキシフェニル) スルホン、別名
ビスフェノールS
【0012】 である。これらのうち、スルホランそれ自体は脂肪油中
の不飽和レベルの富化への使用が広く知られている (Ki
rk Othmer, "Sulpholanes and Sulphones" p.964, 米国
特許第2 360 860(1944) への言及、および Wisniak Br.
Chem. Eng. 15(1) 76 (1970)。このものが本発明方法
で使用するのに好ましい捕捉媒体である。
【0013】本発明は不飽和脂肪酸へのスルホン類の選
択的溶解力を、銀塩および他の "b型" 陽イオンが不飽
和化合物の二重結合と可逆性パイ錯化合物を形成すると
いう知られた能力とはじめて組み合わせるものである。
この2成分系捕捉媒体は、食物工業および医薬工業にと
って好適な高品質および純度の生成物を製造するための
連続的、効率的、適応性のある方法を提供する本発明の
特に価値ある形態の基礎をなすものである。
【0014】硝酸銀のような銀塩はある割合の水の存在
下にスルホラン、例えば3重量%の脱イオン水を含有す
る商業等級スルホラン中に容易に溶解する。しかしなが
ら不飽和化合物とパイ錯化合物を形成する金属のうち、
銀は最もよく知られた唯一のものであるが、必要なパイ
錯化合物形成能を有する不完全電子殻を有する銅、金ま
たは他の金属の使用が排除されるわけではない。硝酸銀
は無水スルホラン中には溶解度が低いが、例えば容量比
95:5のスルホラン:水100ml中の硝酸銀10g の
溶液を得ることができ、そして同様にスルホラン:水
(88:12) 100ml中の硝酸銀20g の溶液を得る
こともできる。
【0015】このように捕捉媒体はスルホラン、水およ
び硝酸銀から特に好適に作られる。スルホランは粘稠
な、高沸点、無毒性、双極性、非プロトン性溶媒で、分
子量および不飽和度の如何に応じ脂肪酸および脂肪酸エ
ステルに選択性を有する。銀は不飽和化合物のクロマト
グラフィー分離に使用されてきている。しかしながら、
銀塩を溶解する一方で飽和化合物の溶解度が低い遊離溶
媒系はこれまで見出されておらず、銀の回収、再使用お
よび再循環に関連する技術上および商業上の要求は満た
されないままであった。
【0016】本方法の好首尾な適用および選択性の度合
いは供給混合物と捕捉媒体との間および捕捉媒体と放出
媒体との間の標的物質の分配係数の如何による。異なる
標的抽出物に好都合な分配比は、例えば好ましい銀含有
スルホラン媒体を作るのに使用される水および銀塩の量
に関し捕捉媒体を調整することにより、および必要とさ
れる可溶化特性および極性度特性を有する適切な放出媒
体を選択することにより得ることができる。
【0017】銀/スルホラン捕捉媒体は、それが2個、
3個またはそれ以上の二重結合を有する脂肪酸をジエ
ン、モノエンまたは飽和化合物である脂肪酸から分離す
るのを可能にするという点で非常に満足できるものであ
る。さらに、同様のレベルの選択度は脂肪酸がはるかに
もっと複雑な異成分性のトリグリセリド形で存在する場
合に得られ、天然の植物種子油、海洋性魚油および真菌
性バイオマス油がかかるトリグリセリドから構成されて
いる。例えば、マツヨイグサ油 (evenig primrose)にお
いては、3個の不飽和のあるガンマリノレン酸部分1個
またはそれ以上を含有するDLMGのような混合トリグ
リセリドが飽和性、モノエン性およびジエン性アシル基
の種々の置き換えを含有するトリグリセリド種を犠牲に
して選択的に濃縮される。
【0018】好ましい分離法の不可欠な部分は標的ポリ
不飽和物質を液体捕捉媒体から抽出するための放出媒体
の使用である。この放出媒体は捕捉媒体との非混和性が
大きくなければならずそしてもちろん標的ポリ不飽和フ
ラクションを溶解させなければならない。このものはま
た標的フラクションから次に容易に分離できるために望
ましくは低沸点をも有しなければならない。ヘキサンの
ような炭化水素溶媒、または石油炭化水素混合物、また
はシクロヘキセンのようなオレフィンがこの方法の多く
の適用に好適であり、分配挙動を操作することにより個
々の抽出性を高めるように選択されうる。例えばヘキサ
ンを用いるポリ不飽和脂肪酸種の抽出は実質的に定量的
でありそしてヘキサンは容易に除去され回収されて再使
用される。スルホラン/銀媒体も過剰のヘキサンから容
易に除去されそして直接再循環するのに好適である。
【0019】スルホランは商業的に入手できかつ費用が
かからないので捕捉媒体の溶液構成分として引用されて
いるが、他のスルホラン誘導体も使用できる。スルホン
と標準的有機試薬例えばアセトン、エタノールおよび酢
酸エチルとの混合物も本方法における捕捉媒体として好
首尾に使用できる。捕捉媒体の塩構成分は必ずしも硝酸
塩である必要はない。他の溶解性塩例えばテトラフルオ
ロホウ酸銀およびトリフルオロ酢酸銀も使用できる。捕
捉媒体はまた不飽和化合物とパイ錯化合物を形成する他
の陽イオンをも包含できる。
【0020】好都合には、好ましい形態における本発明
方法は下記工程を包含するものとして示すことができよ
う。 (A) 分離すべき混合物を多相系中で捕捉媒体と接触さ
せ、そして該混合物から標的ポリ不飽和化合物を捕捉媒
体中に移行させてその中に可逆性パイ−錯化合物を形成
させ; (B) (非ポリ不飽和化合物を含有する) ラフィネート
相と、捕捉媒体および標的ポリ不飽和化合物を含有する
抽出相とを相互に分離し; (C) 捕捉媒体および標的ポリ不飽和化合物を含有する
抽出相を、該抽出相と非混和性であるが標的ポリ不飽和
化合物を取り込む放出媒体と接触させ; (D) 標的ポリ不飽和化合物を含有する放出媒体を捕捉
媒体から分離し、捕捉媒体は再循環させ;そして (E) 放出媒体を回収し、これを再循環させ、ポリ不飽
和産物を得る。
【0021】本方法における単位操作または工程は多く
の標準的溶媒抽出法に通常であり、任意の好都合なやり
方で実施できるが、添付の図1に示す一般的フローダイ
ヤグラムにより本方法を例示することができる。図1
中、分離すべき混合物を供給ライン1から導入しそして
別のライン2から導入された捕捉媒体と接触ゾーン3中
で激しく混合する。好都合には媒体対混合物の比は1:
2〜20:1の間であり、そして接触時間は−80℃〜
90℃の間の温度で20秒〜100分である。この液−
液抽出を実施するのに好適な装置はインピンジングジェ
ットミキサー、攪拌容器、遠心抽出器等を包含でき、そ
して並流または向流系を用いることができる。
【0022】接触ゾーンで混合物と捕捉媒体は上清ラフ
ィネート相と抽出相を生成し、これらは別々にそれぞれ
ライン4および5からとり出される。これら二相の分離
は沈降、デカンテーションまたは遠心分離により行うこ
とができる。ラフィネート相は接触ゾーンにフィードバ
ックされて残存するポリ不飽和化合物を非ポリ不飽和物
から分離するための再分配に使用できる。
【0023】捕捉媒体と錯形成したポリ不飽和フラクシ
ョンを含有する抽出相はライン6を通って移されそして
接触ゾーン8中で放出媒体 (ライン7を介して供給され
る)に対して分配される。この第2の抽出工程および関
連する相分離においても、操作条件は変動させなければ
ならないかも知れないが、前記したと同じ種類の装置を
使用できる。好都合には放出媒体に対する捕捉媒体/ポ
リ不飽和化合物錯体の比は20:1〜1:5でありそし
て接触時間は周囲温度で20秒〜60分である。
【0024】抽出相とラフィネート相をそれぞれライン
9および10から別々にとり出す。この第2の抽出工程
からのラフィネートは捕捉媒体であり何らそれ以上の処
理を必要とすることなく直接工程にフィードバックされ
る、何故ならこの方法は捕捉媒体を飽和させるのに要す
る少量の放出媒体を許容できるからである。低沸点放出
媒体および生成物を含有する抽出相をライン11を経て
溶媒回収系に移行させそこで放出媒体をとり出し、濃縮
しそして回収する。生成物は短路 (short path) 蒸留に
かけて放出媒体の痕跡すべてを除去することができる。
放出媒体を時々ブラインで処理して銀イオンを除去する
ことが必要でありうる。このものは瀘過に続いて遠心分
離での水の除去により塩化銀として容易に回収される。
【0025】
【実施例】下記詳細な分離例により本発明を説明する。
実施例1および2は捕捉媒体の調製に関し、残りは種々
の種類の分離法に関する。 実施例1 硝酸銀 (10g )を水 (5ml) 中に70℃まで加熱しなが
ら溶解させ、そしてスルホラン (95ml) を攪拌下に加
えて硝酸塩が室温で結晶化しない透明な溶液を形成させ
た。この原溶液は大抵の分離に適しておりそして以下の
実施例において変性または交叉汚染することなく20回
以上再使用できる。このものを95SAgと呼ぶ。
【0026】実施例2 酢酸銀 (20g ) を40℃で水12ml中に溶解させそし
てスルホラン (88ml) を攪拌下に加えた。この溶液を
88SAg と呼び、非常に安定である。このものはわずか
の選択性低下および分離性能低下を伴うのみで何回も再
循環できる。
【0027】実施例3 その脂肪酸組成では8.2%のガンマリノレン酸を含有
し、そしてそのトリグリセリドの13.8%がDLMG
の異性体形である精製マツヨイグサ油をとり、その10
g を95SAg(100ml) 中に加えそして総接触時間1分
間はげしく振盪させた。次に5分間かけて2つの異なる
層に分離せしめた。飽和およびモノエン脂肪酸含有トリ
グリセリドからなる上清ラフィネート相をデカンテーシ
ョンした。捕捉媒体中におけるポリ不飽和脂肪酸含有ト
リグリセリドからなるボトム相を次に放出媒体ヘキサン
20mlと接触させて2分間振盪させた。次に2相を10
分間沈降せしめた。油状物を含有する上清抽出相をデカ
ンテーションした。さらにヘキサン20mlを95SAg 相
に加え、この混合物を2分間振盪したのち沈降させて相
分離せしめた。上清ヘキサン抽出液を第1回目の抽出液
と合わせ、そして溶媒回収容器に移しそこでヘキサンを
除去した。残留するマツヨイグサ (2.05g ) は標的
ポリ不飽和脂肪酸であるガンマリノレン酸が2.9倍に
富化されており、すなわちこの生成物は23.8%のガ
ンマリノレン酸を含有しそしてそのトリグリセリドの5
0%をDLMGとして含有した。
【0028】実施例4 未精製サーディン油をエタノール中60℃でナトリウム
エトキサイドとエステル交換することによりその脂肪酸
エチルエステルに変換した。粗製エチルエステルを13
0℃および0.03mm圧での薄膜蒸発により精製してエ
チルエステル類の無色混合物を得た。このもののサンプ
ル (10g ) を88SAg(80ml) と接触させて5分間は
げしく振盪させそして次に20分間沈降せしめた。ラフ
ィネートをデカンテーションしそして捕捉媒体 (40m
l) と再び接触させ、5分間はげしく振盪しそして20
分沈降せしめた。一たん上清ラフィネートをデカンテー
ションして捨て、ボトム層を第1回目の分配分離により
得られたボトム層と合わせた。シクロヘキセン (30m
l) をこの合一した捕捉媒体と接触させ8分間振盪させ
た。続く15分間ののち、二相は完全に分離しており、
上清放出媒体層をデカンテーションした。次に残留ボト
ム層をまたシクロヘキセン2×30mlずつで2回抽出し
た。3回のシクロヘキセン抽出液を溶媒回収容器に移
し、そこで真空下に溶媒を除去して標的ポリ不飽和脂肪
酸が富化されたエチルエステルの混合物 (2.42g )
を得た。エイコサペンタエン酸が14.8%から33.
4%まで濃縮されておりそしてドコサヘキサエン酸が
7.6%から13.8%に濃縮されていた。オメガ−3
ポリ不飽和脂肪酸類の総量は24.8%から52.9%
に増大していた。
【0029】実施例5 アラキドン酸 (15%) を燐脂質およびトリグリセリド
形の両方で含有する真菌モルチエレラ・アルピナ (Mort
ierella alpina) の培養バイオマスから抽出した油 (1
25g ) を5%の酢酸エチルを含有する95SAg 1リッ
トルとはげしく混ぜ合わせた。10分間振盪後二相を3
0分かけて分離せしめそして上清ラフィネート油をデカ
ンテーションして捨てた。下相を放出媒体としてのペト
ロリウムスピリット50mlと接触させ、20分間充分に
混合しそして60分間沈降せしめた。ポリ不飽和富化油
を含有する上清抽出相をデカンテーションしそしてペト
ロリウムスピリットを真空蒸発により除去した。真菌油
生成物は標的4個不飽和アラキドン酸が2.5倍に富化
されていた、すなわちこの油は収率28%w/w でアラキ
ドン酸37.5%を含有していた。
【0030】実施例6 パーム油残留物すなわち精製操作の脱臭工程中にとり出
された物質を低温でアセトンで処理して脂肪酸およびト
リグリセリドの主要割合を結晶フラクションとして瀘過
除去した。瀘液は多量のステロール類、トコフェロール
類およびトコトリエノール類を含有しており、その10
g を95SAg(120g ) と接触させそして5分間はげし
く振盪した。15分間放置して二相を形成させたのち上
方ラフィネート相をデカンテーションした。下相をヘキ
サン250mlと接触させ、10分間振盪しそして20分
間沈降させたのち上方抽出層をデカンテーョンした。こ
れを次に回転式真空蒸発器に移しそこで放出媒体ヘキサ
ンを除去した。生成物 (2.2g ) はフィチル側鎖中に
3個の二重結合を含有する化合物であるトコトリエノー
ル類を60%含有しており、そのうちガンマ種が主であ
った。その上、上記ラフィネートから回収された生成物
はフィチル側鎖に何ら二重結合を含有しない同様の化合
物であるトコフェロール類を50%含有していた。
【0031】
【発明の効果】本発明方法により、2個、3個またはそ
れ以上のエチレン系不飽和を有するポリ不飽和化合物
を、物理的特性はあまり相違しないがより不飽和が少な
いか全く有しない化合物から効率よく分離できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法における一般的な溶媒抽出操作を示
すフローダイヤグラムである。
【符号の説明】
1、2、4、5、6、7、9、10、11 ライン 3、8 接触ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11C 1/08 2115−4H (72)発明者 ヒューバータス・レグトップ オーストラリア、エヌ・エス・ダブリュー 2105、スコットランド・アイランド、ロバ ートソン・ロード、273 (72)発明者 オルトウイン・ボード オーストラリア、エヌ・エス・ダブリュー 2229、カリングバー、ディーン・ストリー ト、4

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個、3個またはそれ以上のエチレン系
    不飽和を有する化合物であるポリ不飽和化合物を、かか
    る不飽和がそれより少ないかまたは全く有しない化合物
    から分離する方法において、それら化合物の混合物をポ
    リ不飽和化合物選択性の液体捕捉媒体と接触させ、該ポ
    リ不飽和化合物を含有する捕捉媒体をポリ不飽和化合物
    をとり込む非混和性放出媒体と接触させ、次にポリ不飽
    和化合物を放出媒体から通常回収し、そして捕捉媒体お
    よび通常は放出媒体をも再循環させることからなる方
    法。
  2. 【請求項2】 前記ポリ不飽和化合物が、植物種子油、
    海洋性魚油または真菌バイオマスからの油としての天然
    に存在するトリグリセリド形であるかまたは脂肪酸また
    は脂肪族アルコールのような誘導形であることからな
    る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記捕捉媒体が、ポリ不飽和化合物とパ
    イ−錯化合物形成性の銀または他の金属イオンを溶液中
    に含有するスルホランまたは他のスルホンであることか
    らなる、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記スルホンが金属イオンの溶解度を高
    めるある割合の水を含有することからなる、請求項3記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の金属イオン含有
    スルホン媒体。
  6. 【請求項6】 2個、3個またはそれ以上のエチレン系
    不飽和を有する化合物をかかる不飽和がそれより少ない
    かまたは全く有しない化合物から分離するための任意の
    方法において使用される、請求項5記載の媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4または6のいずれかに記載
    の方法により、エチレン系不飽和がより少ないかまたは
    全く有しない化合物から分離されたポリ不飽和化合物、
    またはポリ不飽和化合物を含有しないかかる化合物。
JP5142112A 1992-06-16 1993-06-14 不飽和化合物の分離 Pending JPH0649480A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB92127885 1992-06-16
GB929212788A GB9212788D0 (en) 1992-06-16 1992-06-16 Separation of unsaturates

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Publication Number Publication Date
JPH0649480A true JPH0649480A (ja) 1994-02-22

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ID=10717202

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5142112A Pending JPH0649480A (ja) 1992-06-16 1993-06-14 不飽和化合物の分離

Country Status (12)

Country Link
EP (1) EP0576191A3 (ja)
JP (1) JPH0649480A (ja)
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