JPS6224689Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はブラインドシヤツタの自動施錠装置
に関するものである。

ブラインドシヤツタにおける施錠装置として
は、シヤツタのボトムスラツトに鍵錠が設けられ
ており、この錠と対をなすシヤツタ枠の内床面に
埋め込まれた枠部材との間で施錠できるようにし
たものや、電動式シヤツタの場合駆動源を制御す
るスイツチボツクスに施錠が設けられていたり、
スイツチが鍵でないと開閉しないもの等が一般的
なものである。しかしこれらはいずれも施錠、開
錠に当り鍵が必要で施錠に当り面倒な位置にある
場合があつて操作性が悪いと云う欠点があつた。

この考案は上述した欠点を除去するためになさ
れたもので、その目的とするところは、スラツト
間に一定のストロークをもつてスラツト間隔が可
変し得るように連結構成したブラインドシヤツタ
において、スラツトの一つに垂直方向から加えら
れる力に対し傾斜面で水平方向の分力を生じて回
動し、かつ自己復帰する錠杆を設け、前記スラツ
トの上方に連結するスラツトに突起部が前記傾斜
面に当接する閉錠杆を取付けると共にブラインド
シヤツタの閉鎖時、錠杆を取付けたスラツトが位
置するシヤツタガイドレールに前記錠杆の係止部
を形成し、シヤツタの閉鎖に伴ない閉錠杆により
錠杆を回動させて、この錠杆を前記係止部に係止
して施錠するようにしたブラインドシヤツタの施
錠装置を提供するものである。以下この考案を図
に示す一実施例について詳述する。

第１図および第２図に示すように筒状のスラツ
ト本体１１の上方に鉤部材１２を下方に連結部材
１３をそれぞれ形成せしめたスラツト１を、前記
鉤部材１２と他のスラツトの連結部材１３とを係
止して連結したブラインドシヤツタ２と、該ブラ
インドシヤツタの両端を開閉時ガイドするシヤツ
タガイドレール３とからなり、前記スラツトの１
つであるスラツト１ａの筒状のスラツト本体１１
内に固定駒４１を挿着し、固定駒４１の上部に、
回動自在な回動軸４２を貫通し、この回動軸の一
端には上縁に約45゜の傾斜面４５Ａ（第２図、第
４図）を有する錠杆４５を枢着し、他端には固定
駒４１の下部に制止軸４３を設けて、錠杆４５が
常に垂直に起立した位置を保つようにスプリング
４６を装着してある。

また前記スラツト１ａの上部に連結するスラツ
ト１ｂのスラツト本体１１内に杆体４７の端部下
部に前記スラツト本体間の最大間隔ｌ１の1/2か
これよりも若干長く、前記した錠杆４５と略同じ
幅で鉤部材１２の長さかこれよりも若干長い突起
４８を形成せしめた閉錠杆４９をピンで取付け、
シヤツタガイドレール３のスラツト閉鎖時前記ス
ラツト１ａが位置する個所に前記錠杆４５がスプ
リング４６の弾性に抗して回動した時突入できる
凹部等の係止部３１を形成し、全体として施錠装
置４を構成せしめたものである。

この考案の施錠装置は以上のような構成であつ
て、以下この施錠装置によりブラインドシヤツタ
に錠を施す場合と施された錠を開く場合について
述べる。

第１図および第２図は正に施錠寸前か開錠直後
の状態を示すもので、シヤツタブラインド２を閉
めるには図示していないヘツドボツクス内より図
示してないハンドル操作あるいは電動力によりブ
ラインドシヤツタが引降ろされる。従つてスラツ
ト１ａと１ｂとの間はスラツトの自重により鉤部
材１２の鉤１４が連結部材１３の鉤１５に係止し
て垂下してくるため両部長の長さの和の長さｌ１
だけスラツト本体１１間に間隔（最大ストロー
ク）が生じこのため錠杆４５の傾斜面４５Ａと閉
錠杆４９の突起４８は離れてしまうため、錠杆４
５はスプリング４６で垂直状態に位置している。
シヤツタガイドレール３に添つて垂下したブライ
ンドシヤツタ２の図示してないボトムレールが下
枠まで達してからも更にブラインドシヤツタが繰
出されると、第３図および第４図に示すようにス
ラツト本体１ａの鉤部材１２がスラツト本体１ｂ
の連結部材１３内に入込み、各スラツト本体間の
間隔は狭くなり、スラツト本体間が最少間隔l₂と
なると閉錠杆４７の突起４８が第３図、第４図に
示すように錠杆４５の傾斜面４５Ａに当り、該面
４５Ａに真上からの力が加わる。この力は該傾斜
面４５Ａにより水平方向に働く分力を生じ、この
分力により錠杆４５は軸４５を中心にスプリング
４６の弾力に抗して後方に回動し、シヤツタガイ
ドレール３に設けた凹部等の係止部３１内に突入
し自動的に施錠がなされる。

次にブラインドシヤツタがヘツドボツクス内に
引込まれていくと上方のスラツトよりスラツト本
体間隔l₂が徐々にl₁となり、この状態が下方のス
ラツト本体間にも生じ始め、スラツト本体１ａと
スラツト本体１ｂとの間の間隔がl₂よりl₁になる
に従つて閉錠杆４７の突起４８が上昇し、傾斜面
４５Ａから離れるに伴ない錠杆４５はスプリング
４６により前方に回動して垂直に起立し、間隔が
l₁に達する若干手前で錠杆４５は凹部等の係止部
３１より完全に脱出して開錠してから鉤１４，１
５が係合しスラツト本体１ｂの上昇に続いて１ａ
が上昇する。

以上述べたようにこの考案はスラツト間に一定
のストロークをもつてスラツト間隔が可変し得る
ように連結構成したブラインドシヤツタにおい
て、スラツトの一つに垂直方向から加えられる力
に対し傾斜面で水平方向の分力を生じて回動し、
かつ自己復帰する錠杆と、前記スラツトの上方に
連結するスラツトに突起部が前記傾斜面に当接す
る閉錠杆を取付けると共に、ブラインドシヤツタ
の閉鎖時、錠杆を取付けたスラツトが位置するシ
ヤツタガイドレールに前記錠杆の係止部を形成
し、シヤツタの閉鎖に伴ない閉錠杆により錠杆を
回動させて、この錠杆を前記係止部に係止して施
錠するようにしたので、ブラインドシヤツタの上
下動に伴つて閉錠、開錠ができるため、ブライン
ドシヤツタをヘツドボツクス側より上昇させる動
作、すなわち正常なブラインドシヤツタの開放動
作が出来れば特別の鍵がなくてもブラインドシヤ
ツタを開放でき、その構成が簡単である等の効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の一実施例を示すもの
で、第１図は開錠状態の要部の一部切欠立面図、
第２図は第１図のＡ−Ａ線による断面図、第３図
は閉錠状態の要部の一部切欠立面図、第４図は第
３図のＢ−Ｂ断線による断面図である。 １……スラツト、１１……スラツト本体、１２
……鉤部材、１３……連結部材、２……ブライン
ドシヤツタ、３……シヤツタガイドレール、４…
…施錠装置、４１……固定駒、４２……回動軸、
４３……制止軸、４４……溝穴、４５……錠杆、
４５Ａ……傾斜面、４６……スプリング、４７…
…杆体、４８……突起、４９……閉錠杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スラツト間に一定のストロークをもつてスラツ
   ト間隔が可変し得るように連結構成したブライン
   ドシヤツタにおいて、スラツトの一つに垂直方向
   から加えられる力に対し傾斜面で水平方向の分力
   を生じて回動し、かつ自己復帰する錠杆を設け、
   前記スラツトの上方に連結するスラツトに突起部
   が前記傾斜面に当接する閉錠杆を取付けると共
   に、ブラインドシヤツタの閉鎖時、錠杆を取付け
   たスラツトが位置するシヤツタガイドレールに前
   記錠杆の係止部を形成し、シヤツタの閉鎖に伴な
   い閉錠杆により錠杆を回動させて、この錠杆を前
   記係止部に係止して施錠するようにしたことを特
   徴とするブラインドシヤツタの自動施錠装置。