JPS6224527Y2 - - Google Patents

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JPS6224527Y2
JPS6224527Y2 JP8211079U JP8211079U JPS6224527Y2 JP S6224527 Y2 JPS6224527 Y2 JP S6224527Y2 JP 8211079 U JP8211079 U JP 8211079U JP 8211079 U JP8211079 U JP 8211079U JP S6224527 Y2 JPS6224527 Y2 JP S6224527Y2
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JP
Japan
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compression
end surface
wood
film
butt end
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JP8211079U
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English (en)
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JPS56536U (ja
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  • Floor Finish (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は木質素材の考案に係り、木質材におい
て木口の年輪を利用した新しい美観及び趣味性を
具備した素材を提供しようとするものである。
木材は各種建築物や器具類を形成すべき用材と
して古来から広く採用されているものであるが、
従来における木材の用法としてはその繊維方向に
そつて表面形成した部材として利用するのが一般
であり、この繊維方向に交叉した面は成程柱材や
板材の端面として形成されることがあるとしても
斯様な端面(繊維方向交叉面)はこれを露出せ
ず、或いはなるべく見えないように利用すべきも
のとされている。ところが上記したような木材に
おいてその繊維方向に沿つた板面即ち柾目又はそ
れと平行な面による板面は成程鉋かけなどによつ
て平滑面を形成することができるとしても一般的
に一様な外観、体裁のものとなるのが普通であり
木材の有する年輪は単なる直線又はそれに近いも
のとして顕出するに止まり、斯様な木材をその繊
維方向と交叉した面に顕出される円形又はそれに
準ずるような年輪構成を装飾目的その他に利用す
ることができない。
本考案は上記したような実情に鑑み検討を重ね
て考案されたものであつて、木材における繊維方
向交叉面において顕出される特異な天然の年輪構
成を有効に装飾目的に利用せしめ、しかも鉋掛け
の如きを必要としないで好ましい平滑性および吸
水阻止機能を有する各種木質素材を得ることに成
功したものである。即ち本考案によるものの具体
的な実施態様を添附図面に示すものについて説明
すると、第1図に示すように繊維11の方向と交
叉した切断木口端面2において切断された原材片
1において、次の木口端面2を板面とし、しかも
該原材片1を第2図に示すように上記切断木口端
面2から繊維11方向の押圧力Pで加熱圧縮せし
め、しかもこのような圧縮面12に透視性樹脂膜
3を添着させて第3図に示すような構造とした単
位片の複数個を、並列に接合しパネル状としたも
のである。
上記したような加熱圧縮に採用される温度条件
としては適用されるべき原材の材質如何によつて
それなりに異なることとなるが、一般的には80〜
500℃、特に90〜350℃程度とし、発火点に達しな
い範囲で適当な温度を選び、又その圧縮力として
は30〜200Kg/cm2とし、圧縮時間は0.5〜15sec程
度で充分であつて一般的に1mm以上数mm程度の圧
縮代による圧縮をなすものである。このような加
熱圧縮を加えることにより繊維方向において適当
な量の圧縮による肉厚縮小が行われることは第2
図に示す通りであつて、このような肉厚縮小は特
にその表面側で集中的に得られ該部分の組織を緻
密化すると共にそれが上述のような加熱条件下で
行われることによりその後に含湿せしめても殆ん
ど復元することのないものとなる。
樹脂膜3の添着に関しては塗布方式、フイルム
方式の何れかを採用することができ、上記加熱圧
縮に先んじて塗布してもよいが加熱圧縮時にフイ
ルムを敷きその溶融を図りつつ滲透層着せしめ、
或いは加熱圧縮の後に塗布してよい。加熱圧縮前
に塗布する場合には用いられた液状塗料が繊維組
織内によく滲入し好ましいアンカー状態で層着さ
れるメリツトがあるが、それなりに多量の塗料を
必要とする傾向があり、又加熱圧縮後に塗布した
ものにおいては塗料の実質的全量が被覆膜として
利用される有利さがある。勿論これらの樹脂膜3
を形成するための手法は適宜に併用され得るし、
樹脂膜3は本考案においては木口端面の美観を得
ることから透視性のものであることは当然であ
る。
上記したような単位片は第3図に示すように並
列して相互に接合し、パネル材とされるが、斯か
る接合に当つてはその底面にベニヤ板その他の一
般的な合板部体4を接着してよいことは明らかで
あり、それによつて床材その他として利用するに
適した充分な強度を得しめることができる。各単
位片は第5図に示すように接着剤5で側辺を接合
し、又第6図と第7図に示すように側辺に係合突
部6と係合凹部7を形成し、これらの突部6、凹
部7を嵌合させて接合することができ、これに接
着剤を併用することにより特別な合板部体4を裏
打ちせずとも所要の強度を得ることができる。
上記したような本考案によるものの作用につい
て説明すると、一般的に木材における繊維方向と
交叉した切断端面においては木材の導管組織の開
口した面であるだけに吸水性が著しく、このよう
な木口面を露出させて用いることは単にこの吸水
性だけからでも建築材として不適切であり、仮り
に染料などで着色するとすれば際限なく着色料を
吸収する。又斯かる木口端面を平滑に仕上げるこ
とは困難で鉋の如きを用いても常に毛羽立ち、凹
凸が残り、板面のような平滑な仕上げを得ること
ができないものであつて、この点からしても決定
的な不都合を有する。ところが上記のように加熱
圧縮を加えてこの木口端面を緻密化し且つこれに
樹脂膜3を施したものにおいては充分な平滑性が
得られ、しかもその吸水性は充分に縮減されて該
木口端面をそのままに露出させた建築用材として
そのまま利用することが可能となり、即ち接触感
を板面と同様に改質し、雑布の如きを用いた湿潤
清掃によつても殆んど吸水することがなく、又粉
塵などの附着吸収されることのない素材となすこ
とができる。然してこのような木口端面において
はその円弧状をなした年輪8が充分に顕出され、
しかもそれらの年輪8は各単位片毎に夫々異つた
ものとなり、それによつて木口端面特有の天然材
としての美観を充分に形成し得るものであり、又
このような木口はその繊維方向からしても、本質
的に強度が高く、しかもそれが上記のような加熱
圧縮による緻密化と塗布又はフイルムによる樹脂
膜3の添着で一段と強化され、従つて相当に硬い
物体と接触しても殆んど損傷せしめられることが
ない。即ち床材の如きとして使用した場合におい
て摩耗が少なく、又それなりに硬い履物裏面部材
との接触が繰返されても損傷することのない製品
を得ることができ、更に上記のような年輪8の構
成が塗布又はフイルムによる樹脂膜を介し透視さ
れて美しいと共にこの年輪によつて何れの方向に
おいても好ましい滑り止め作用を期待することが
できる。何れにしても従来の建築用材に求めるこ
とのできない天然材としての漸新且つ変化に富ん
だ特異な美観と木口端面によつて得られる特段の
性能を有する各種製品を提供し得るものであり、
しかも単なる加熱圧縮で短時間内に得られ鉋かけ
のような反覆した工数の多い作業を必要としない
ので量産的で工業的に低コストの製品を得ること
ができ、その原材としても従来のように一定の幅
や真直性などが要求されることなく、任意の部材
を用いその木口を集成して多様なパネル状製品を
自在に製造し得る等の作用効果を有しており、実
用上その効果の大きい考案である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施態様を示すものであつて、
第1図は本考案による一例についての原材の斜面
図、第2図はその加熱圧縮関係を示した斜面図、
第3図はこれに樹脂層を施した単位片の部分切欠
斜面図、第4図はこれによりパネル状とした本案
品の斜面図、第5図と第6図はその単位片接合関
係を部分的に拡大して示した平面図と側面図、第
7図はその一つの単位片についての平面図を示す
ものである。 然してこれらの図面において、1は原材片、2
はその木口切断端面、3は透視性樹脂膜、4は合
成部材、5は接着剤、6は係合突部、7は係合凹
部、8は年輪、11は繊維、12は圧縮面を示す
ものである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 原材の繊維方向と交叉した切断面である木口端
    面を板面とすると共に該木口端面を加熱圧縮した
    圧縮面となし、しかもこの圧縮面に塗布又はフイ
    ルムによる透視性樹脂膜を添着させた単位片の複
    数個を並列して接合しパネル状としたことを特徴
    とする木質素材。
JP8211079U 1979-06-18 1979-06-18 Expired JPS6224527Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8211079U JPS6224527Y2 (ja) 1979-06-18 1979-06-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8211079U JPS6224527Y2 (ja) 1979-06-18 1979-06-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56536U JPS56536U (ja) 1981-01-06
JPS6224527Y2 true JPS6224527Y2 (ja) 1987-06-23

Family

ID=29315344

Family Applications (1)

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JP8211079U Expired JPS6224527Y2 (ja) 1979-06-18 1979-06-18

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JP (1) JPS6224527Y2 (ja)

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JPS56536U (ja) 1981-01-06

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