JP3305072B2 - 化粧複合板の製造方法 - Google Patents

化粧複合板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築材料や家具材料
として利用される化粧複合板およびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、使用量が大幅に増大している床用
台板材料として、ラワン合板が大量に使用されている。
これは熱帯雨林地方で生育しているラワン原木が、つい
近年まで若干の波があったとしても他の材料に比べて安
定して、かつ安価に供給されてきたことと密接な関係が
ある。
【0003】しかも、このラワン原木から製造されるラ
ワン合板は、表面の平滑性、湿気に対する寸法安定性、
曲げ強度、加工の容易性、軽量性、耐久性、供給の安定
性、価格の安定性、材色の安定性等どれをとっても優れ
た材料であった。
【0004】ところが、ここ数年の間に地球環境の保護
の声が高まり、ラワン原木の乱伐やその他の理由による
熱帯雨林の急激な減少が世界の非難を浴びるようになっ
てきた。
【0005】そのためラワン合板に代わる材料としてパ
−ティクルボ−ド、MDF(中質繊維板)、針葉樹合板
等の利用が研究されてきたが、いずれもラワン合板に代
わるまでには到っていない。
【0006】例えば、パ−ティクルボ−ドでは、湿気に
対する寸法安定性、曲げ強度、加工の容易性、軽量性等
においてラワン合板に到底及ばなかった。また、最近注
目されているMDFは、表面平滑性においてはラワン合
板よりもはるかに優れているが、価格が高いうえ、湿気
に対する寸法安定性が非常に悪く、ラワン合板の代替材
料としての地位を確保するにはまだまだ不十分であっ
た。また、針葉樹合板はラワン合板の構成と同じである
ため、寸法安定性、曲げ強度、加工の容易性、および、
植林可能なため供給の安定性等に優れており、ラワン合
板に比較的近い材料であるが、大部分の針葉樹は節が多
いことと、表面に硬軟(秋材部と春材部)の差があるこ
と等が相まって平面平滑性が非常に劣り、針葉樹合板表
面に直接化粧紙や化粧合成樹脂シートを接着することが
困難であった。
【0007】上記したように、パ−ティクルボ−ド、M
DF、針葉樹合板等を単独でラワン合板の代わりに使用
することは非常に難しいため、本発明者は上記材料を複
合することを試みた。例えば、針葉樹合板や薄手のパ−
ティクルボ−ド表面にMDFを接着剤を介して熱圧接着
したが、いずれも熱圧後四周が上方に反り、丁度お椀状
になる傾向があった。このようにお椀状に反った複合板
を床板として使用するために表面に化粧を施し、四周に
実加工を施して釘打ちあるいは接着剤で施工すると、突
き合わせ面が盛り上がって段違い状態になったり、その
盛り上がった部分の化粧が摩耗によってすり減り、その
部分だけ基材が露出して非常に見苦しくなる欠点があっ
た。
【0008】熱圧法ではお椀状に反るため、冷圧法で複
合板を製造することが試みられたが、冷圧法に使用する
接着剤は高価であり、しかも針葉樹を冷圧法で接着する
には多量の接着剤を必要とするため、ますます複合板の
価格を高いものにするうえ、接着剤が端部からはみだす
欠点があった。また、冷圧法は生産性の点からみても熱
圧法よりも格段に悪かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ラワン合板
の代替材料として十分な特性をもつとともに、上述した
お椀状に反るという欠点を解消した化粧複合板の製造方
法を提供することを目的とする。
【00010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、化粧紙あるいは化粧合成樹脂シートを
表面に貼着したMDFと広葉樹単板と針葉樹合板とを接
着剤を介して順々に積層し、これを加熱加圧するに際
し、化粧紙あるいは化粧合成樹脂シートを表面に貼着し
たMDFの含水率を広葉樹単板や針葉樹合板の含水率よ
りも低めに設定して、それらの含水率変化に伴う収縮差
を利用することを特徴とする化粧複合板の製造方法に係
る。なお、途中にはさまれている広葉樹単板の繊維方向
は、この広葉樹単板と接する針葉樹合板の表板の繊維方
向と直交させることもできる。さらに、上記化粧複合板
を製造するには、化粧紙あるいは化粧合成樹脂シートを
表面に貼着したMDFと、広葉樹単板と、針葉樹合板と
を接着剤を介して積層して熱圧してもよいが、上記MD
Fと広葉樹単板と複数枚の針葉樹単板とを接着剤を介し
て積層し、一挙に熱圧して化粧複合板を製造するように
してもよい。
【0011】以下、この発明を実施例図を用いて説明す
る。図1および図2はこの発明に係るの化粧複合板の製
造工程をそれぞれ示す斜視図である。1は化粧紙あるい
は化粧合成樹脂シート、2はMDFで、経済的な面から
見ればMDFの厚みは2〜3mm程度が好ましいが、こ
れに限定されるものではない。また、MDFの原料とし
て針葉樹材を用いるもの、広葉樹材を用いるもの、ある
いはそれらを混合して用いるものがあるが、本発明では
いずれの原料を用いてもよい。また、MDFにはメラミ
ンタイプ、フェノールタイプ、尿素タイプ等のMDFが
あるが、床用台板として用いる場合は、耐水、耐熱性に
優れたメラミンタイプあるいはフェノールタイプのMD
Fがよい。もちろん、壁板、天井板等のように耐水性を
それほど必要としない場所に使用する場合は、尿素タイ
プのMDFでよい。この化粧紙あるいは化粧合成樹脂シ
ートを表面に貼着したMDFは予め熱盤や乾燥炉で含水
率が好ましくは3%以下になるように乾燥されている。
上記MDFの含水率が3%を越えていても、上記MDF
の含水率と広葉樹単板や針葉樹合板等の含水率との間に
差があれば、十分この発明の目的を達成することができ
る。しかし、生産性の点からみれば3%以下にする方が
優れている。なぜならば、化粧紙あるいは化粧合成樹脂
シートを表面に貼着したMDFの含水率が3%を越えて
いても、上記MDFの含水率を3%以下、言い換えれば
絶乾状態に近くすることのほうが生産上コントロールし
やすいためである。3は広葉樹単板、4、5および6は
針葉樹単板で、これらの単板は、それぞれ繊維方向が直
交した状態を示しているが、これに限定されたものでは
なく、例えば広葉樹単板3の繊維方向と広葉樹単板と接
する針葉樹単板4の繊維方向が同一方向であってもよ
い。
【0012】針葉樹単板4、5、6は、化粧複合板を製
造するにあたり、図1に示すように予め合板の形態をと
っていてもよいが、図2に示すように化粧紙あるいは化
粧合成樹脂シートを表面に貼着したMDF2と広葉樹単
板3と三枚の針葉樹単板4、5、6とを接着剤を介して
一挙に化粧複合板としてもよい。積層熱圧する際、広葉
樹単板や針葉樹単板の含水率は使用する接着剤によって
も若干の差異があるにしてもほぼ気乾状態が好ましい。
ここで気乾状態とは、地域差もあるが6〜15%を指
す。この含水率もまた気乾状態に限られるものではな
く、化粧紙あるいは化粧合成樹脂シートを表面に貼着し
たMDFの含水率によって上下するものである。しか
し、生産性を考えれば気乾状態が好ましいことは言うま
でもない。また、熱圧条件も温度110℃〜130℃、
圧力6〜10kg/cm2 、時間3〜10分間程度であ
り、従来の合板製造時の熱圧条件と同じか、あるいはそ
れと近似している。
【0013】この発明では、積層する化粧紙あるいは化
粧合成樹脂シートを表面に貼着したMDFの含水率を広
葉樹単板や針葉樹合板の含水率よりも低めに設定してお
くこと、好ましくは3%以下にしておくことが重要であ
る。このようにすることによって製造された化粧複合板
はお椀状に反ることなく、ほぼ平滑な状態か、若干逆お
椀状になる。
【0014】また、化粧紙あるいは化粧合成樹脂シート
を表面に貼着したMDFと針葉樹材との間に広葉樹材を
はさんでおくことも重要である。なぜならば、針葉樹材
の表面にMDFを貼着すると、大部分の針葉樹材の表面
が平滑でないことと、MDFの表面が非常にツルツルし
ているためと思われるが、接着強度があまりないため、
MDFとも針葉樹材ともなじみやすい広葉樹単板を両者
の間にはさんでおく必要がある。また、針葉樹材とMD
Fにまたがって実加工を施した時も、広葉樹材をはさん
でおくと実自体の強度が大きくなる利点もある。
【0015】
【実施例1】厚み2.7mmの針葉樹を原料としたメラ
ミンタイプのMDFの表面に23g/m2 の化粧紙を接
着した化粧紙貼りMDFを、温度120℃の熱盤内で2
5分間乾燥して含水率を2%にした。別に表板として厚
さ1.7mmのラジア−タパイン、心板として厚さ3.
2mmのラジア−タパイン、裏板として厚さ1.7mm
のラジア−タパインを尿素メラミン樹脂接着剤を介して
圧力8kg/cm2 、温度120℃の熱圧条件で4分間
熱圧して含水率12%の針葉樹合板を製造した。上記含
水率に調整した化粧紙貼りMDFと針葉樹合板とを、両
面に尿素メラミン樹脂接着剤を380g/m2 塗布した
厚さ3.2mm、含水率12%のラワン単板(含水率は
接着剤塗布前)を介して積層し、圧力8kg/cm2
温度120℃で7分間熱圧して大きさが945mm×1
840mmの化粧複合板を形成し、これを三分割して所
望の化粧複合板を得た。この化粧複合板の反りを48時
間後に測定したところ、長手方向で4.0mm、幅方向
で1.0mm逆お椀状に反っていたが、全体としてはほ
ぼ平滑なものであった。なお、反りの割合を示す数値
は、化粧複合板を水平面においた時に中央部が凸になっ
ている場合をプラスで示し、長手方向の中央部と水平面
との距離、幅方向の中央部と水平面との距離を測定し
た。
【0016】
【実施例2】厚み2.7mmの針葉樹を原料としたメラ
ミンタイプのMDFの表面に50g/m2 の化粧塩化ビ
ニル樹脂シートを接着した樹脂シート貼りMDFを、温
度80℃の熱盤内で40分間乾燥して含水率を3%にし
た。別に表板として厚さ1.7mmのラジア−タパイ
ン、心板として厚さ3.2mmのラジア−タパイン、裏
板として厚さ1.7mmのラジア−タパインを尿素メラ
ミン樹脂接着剤を介して圧力8kg/cm2 、温度11
0℃の熱圧条件で4分間熱圧して含水率12%の針葉樹
合板を製造した。上記含水率に調整した樹脂シート貼り
MDFと針葉樹合板とを、両面に尿素メラミン樹脂接着
剤を380g/m2 塗布した厚さ3.2mm、含水率1
2%のラワン単板(含水率は接着剤塗布前)を介して積
層し、圧力8kg/cm2 、温度110℃で7分間熱圧
して大きさが945mm×1840mmの化粧複合板を
形成し、これを三分割して所望の化粧複合板を得た。こ
の化粧複合板の反りを48時間後に測定したところ、長
手方向で3.0mm、幅方向で2.0mm逆お椀状に反
っていたが、全体としてはほぼ平滑なものであった。
【0017】
【実施例3】実施例1に用いた含水率12%の針葉樹合
板の代わりに、含水率8%の針葉樹合板を用い、含水率
12%のラワン単板の代わりに、含水率10%のラワン
単板を用いた以外は、実施例1と同様にして所望の化粧
複合板を得た。この化粧複合板の反りを48時間後に測
定したところ、長手方向で3.0mm、幅方向で0.5
mm逆お椀状に反っていたが、全体としてはほぼ平滑な
ものであった。
【0018】
【実施例4】実施例1に用いた含水率12%の針葉樹合
板の代わりに、表板、心板および裏板として、それぞれ
厚さ1.7mm、3.2mm、1.7mm、含水率12
%のラジア−タパインの単板を用い、MDF、ラワン単
板、三枚のラジア−タパイン単板を接着剤を介して積層
し、圧力8kg/cm2 、温度110℃で5分間熱圧し
た以外は、実施例1と同様にして所望の化粧複合板を得
た。この化粧複合板の反りを48時間後に測定したとこ
ろ、長手方向で1.0mm、、幅方向はほとんど0であ
った。
【0019】
【実施例5】実施例1において、化粧紙にプレコート化
粧紙を用い、このプレコート化粧紙貼りMDFを温度1
20℃の熱風乾燥炉で60分間乾燥して含水率を1.0
%にした以外は実施例1と同様にして所望の化粧複合板
を得た。この化粧複合板の48時間後の反りは、長手方
向で4.0mm、幅方向で1.0mmで逆お椀状に反っ
ていたが、全体としてはほぼ平滑なものであった。
【0020】
【実施例6】実施例2において、ラワン単板の繊維方向
を針葉樹合板の表単板の繊維方向と同一方向にした以外
は実施例2と同様にして所望の化粧複合板を得た。この
化粧複合板の48時間後の反りは、長手方向で5.0m
m、幅方向で3.0mmで逆お椀状に反っていたが、全
体としてはほぼ平滑なものであった。
【0021】
【実施例7】実施例2において、ラワン単板の厚みを
2.0mmとした以外は実施例2と同様にして所望の化
粧複合板を得た。この化粧複合板の48時間後の反り
は、長手方向で1.0mm、幅方向で2.0mmで逆お
椀状に反っていたが、全体としてはほぼ平滑なものであ
った。
【0022】
【実施例8】実施例2において、針葉樹合板の単板厚み
構成を表板3.2mm、心板3.2mm、裏板3.2m
mにした以外は実施例2と同様にして所望の化粧複合板
を得た。この化粧複合板の48時間後の反りは、長手方
向で4.0mm、幅方向で2.0mmで逆お椀状に反っ
ていたが、全体としてはほぼ平滑なものであった。
【0023】
【実施例9】実施例2において、MDFの厚みを2.0
mmとした以外は実施例2と同様にして所望の化粧複合
板を得た。この化粧複合板の48時間後の反りは長手方
向で3.0mm、幅方向で0.5mmで逆お椀状に反っ
ていたが、全体としてはほぼ平滑なものであった。
【0024】
【実施例10】実施例1に用いた含水率2%の化粧紙貼
りMDFの代わりに、含水率4%の化粧紙貼りMDFを
用い、含水率12%の針葉樹合板、ラワン単板の代わり
に、含水率11%の針葉樹合板、ラワン単板を用いた以
外は、実施例1と同様にして所望の化粧複合板を得た。
この化粧複合板の反りを48時間後に測定したところ、
長手方向で6.0mm、幅方向で3.0mm逆お椀状に
反っていたが、全体としてはほぼ平滑なものであった。
【0025】
【実施例11】実施例2に用いた含水率2%の樹脂シー
ト貼りMDFの代わりに、含水率6%の樹脂シート貼り
MDFを用い、含水率12%の針葉樹合板、ラワン単板
の代わりに、含水率16%の針葉樹合板、ラワン単板を
用いた以外は、実施例2と同様にして所望の化粧複合板
を得た。この化粧複合板の反りを48時間後に測定した
ところ、長手方向で6.5mm、幅方向で2.0mm逆
お椀状に反っていたが、全体としてはほぼ平滑なもので
あった。
【0026】
【比較例1】実施例1において、化粧紙貼りMDFの含
水率を8%に変えた以外は実施例1と同様にして化粧複
合板を得た。この化粧複合板の反りを48時間後に測定
したところ、長手方向で−14.0mm、幅方向で−
8.0mmで、お椀状に反っていた。なお、中央部が凹
になっている場合、化粧複合板を裏向けにし、長手方向
の中央部と水平面との距離、幅方向の中央部と水平面と
の距離を測定した数値にマイナスを付した。
【0027】
【比較例2】実施例2において、樹脂シート貼りMDF
の含水率を6%に、針葉樹合板、ラワン単板の含水率を
6%に変えた以外は、実施例2と同様にして化粧複合板
を得た。この化粧複合板の反りを48時間後に測定した
ところ、長手方向で−18.0mm、幅方向で−7.0
mmで、お椀状に反っていた。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明は広葉樹単板の
使用量を最小限に抑えることができ、かつ逆お椀状に若
干反っているか、あるいはほぼ平滑なものであって、床
板や壁板として施工しても何等問題が生じない化粧複合
板をえることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る化粧複合板の製造工程を示す斜
視図。
【図2】この発明に係る化粧複合板の他の製造工程を示
す斜視図。
【符号の説明】
1 化粧紙あるいは化粧合成樹脂シート 2 MDF 3 広葉樹単板 4、5、6 針葉樹単板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27D 5/00 B27D 1/04 B32B 21/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧紙を表面に接着した化粧紙貼りMD
    Fと広葉樹単板と針葉樹合板とを接着剤を介して順々に
    積層し、これを加熱加圧するに際し、化粧紙貼りMDF
    の含水率を広葉樹単板や針葉樹合板の含水率よりも低め
    に設定して、それらの含水率変化に伴う収縮差を利用す
    ることを特徴とする化粧複合板の製造方法。
  2. 【請求項2】 化粧紙貼りMDFの含水率を3%以下
    に、広葉樹単板と針葉樹合板の含水率を気乾状態にする
    ことを特徴とする請求項1記載の化粧複合板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 化粧合成樹脂シートを表面に接着した化
    粧合成樹脂シート貼りMDFと広葉樹単板と針葉樹合板
    とを接着剤を介して順々に積層し、これを加熱加圧する
    に際し、化粧合成樹脂シート貼りMDFの含水率を広葉
    樹単板や針葉樹合板の含水率よりも低めに設定して、そ
    れらの含水率変化に伴う収縮差を利用することを特徴と
    する化粧複合板の製造方法。
  4. 【請求項4】 化粧合成樹脂シート貼りMDFの含水率
    を3%以下に、広葉樹単板と針葉樹合板の含水率を気乾
    状態にすることを特徴とする請求項3記載の化粧複合板
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 広葉樹単板の繊維方向を、針葉樹合板の
    表板の繊維方向と直交させた状態で積層することを特徴
    とする請求項1、請求項2、請求項3あるいは請求項4
    記載の化粧複合板の製造方法。
  6. 【請求項6】 化粧紙を表面に接着した化粧紙貼りMD
    Fと広葉樹単板と複数枚の針葉樹単板とを接着剤を介し
    て順々に積層し、これを加熱加圧するに際し、化粧紙貼
    りMDFの含水率を広葉樹単板や針葉樹単板の含水率よ
    りも低めに設定して、それらの含水率変化に伴う収縮差
    を利用することを特徴とする化粧複合板の製造方法。
  7. 【請求項7】 化粧紙貼りMDFの含水率を3%以下
    に、広葉樹単板と針葉樹単板の含水率を気乾状態にする
    ことを特徴とする請求項6記載の化粧複合板の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 化粧合成樹脂シートを表面に接着した化
    粧合成樹脂シート貼りMDFと広葉樹単板と複数枚の針
    葉樹単板とを接着剤を介して順々に積層し、これを加熱
    加圧するに際し、化粧合成樹脂シート貼りMDFの含水
    率を広葉樹単板や針葉樹単板の含水率よりも低めに設定
    して、それらの含水率変化に伴う収縮差を利用すること
    を特徴とする化粧複合板の製造方法。
  9. 【請求項9】 化粧合成樹脂シート貼りMDFの含水率
    を3%以下に、広葉樹単板と針葉樹単板の含水率を気乾
    状態にすることを特徴とする請求項8記載の化粧複合板
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 広葉樹単板の繊維方向を、最上層の針
    葉樹単板の繊維方向と直交させた状態で積層することを
    特徴とする請求項6、請求項7、請求項8あるいは請求
    項9記載の化粧複合板の製造方法。
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JPH09174506A (ja) 木質建築材の製造方法

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