JPS62243681A

JPS62243681A - 抗酸化剤

Info

Publication number: JPS62243681A
Application number: JP61086517A
Authority: JP
Inventors: Hisayuki Komazaki; 駒崎　久幸; Takashi Ikeda; 隆池田; Reiji Miyahara; 令二宮原
Original assignee: Shiseido Co Ltd
Current assignee: Shiseido Co Ltd
Priority date: 1986-04-15
Filing date: 1986-04-15
Publication date: 1987-10-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は食品や化粧品（医薬部外品を含む、以下同じ）
用等に使用して有効な抗酸化剤に関する。

［従来の技術］従来、食品や化粧品には保存性向上のために各種の抗酸
化剤が添加きれているが、ＢＨＡ（ブチルヒドロキシア
ニソール）、ＢＨＴ（ブチルヒドロキシトルエン）等の
合成抗酸化剤は特に安全性の見地からこれらの使用が再
検討されつつある。

このような背景から、天然の抗酸化剤としてのビタミン
Ｅの需要が高まってきているが、その供給源、効果、溶
解性、価格等に問題があり、新しい天然抗酸化剤の開発
が強く要求されている。

［発明が解決しようとする問題点］本発明者らは上記事情にかんがみ、安全性上間層が少な
いと考えられる天然抗酸化剤の研究を重ねたところ、サ
ボンソウ抽出物、ムクロジ抽出物、キラヤ抽出物にビタ
ミンＥと同程度またはそれ以上の抗酸化力があることを
見出した。サボンソウ、ムクロジ、キラヤ抽出物は少量
の低級アルコールに溶かすことによって水、油いずれに
も均一に溶解し得るため、応用範囲もビタミンＥより広
い。

［問題点を解決するための手段］すなわち、本発明は、サボンソウ抽出物、ムクロジ抽出
物およびキラヤ抽出物よりなる群から選ばれた１種また
は２種以上からなる抗酸化剤を提供するものである。

本発明の抗酸化剤である植物抽出物はサボンソウは茎や
葉を、ムクロジは果皮を、キラヤは樹皮を溶媒、例えば
水、低級アルコール、含水低級アルコール、プロピレン
グリコール、１．３−ブチレングリコール、ブタノール
等の極性溶媒またはクロロホルム、ジクロルエタン、四
塩化炭素、酢酸エチルエステル、エーテル等あるいはこ
れらの混合物の有機溶媒で抽出して得た抽出液をそのま
まあるいは濃縮したエキスを用いるか、エキスを吸着法
、例えばイオン交換樹脂を用いて不純物を除去したもの
やポーラスポリマー（例えばアンバーライトＸＡＤ−２
）のカラムにて吸着させた後メタノール士たはエタノー
ルで溶出し、濃縮したエキス等も使用できる。また分配
法、例えばブタノールで抽出した抽出物等も用いられる
。

本発明の抗酸化剤は、水系油系を問わず抗酸化作用の必
要な各種の飲食品、例えば食肉油、乳製品、マーガリン
、ラード、肉製品、缶詰類、魚貝類、インスタント食品
、菓子、清涼飲料水及び各種化粧品、例えばクリーム、
ローション、乳液、ヘアオイル、シャンプー、リンス、
動植物油、石鹸等に添加すると優れた抗酸化力を発揮す
る。

当然のことながら、本発明の抗酸化斉りはビタミンＥ１
甘草抽出物あるいはＢＨＴ、ＢＨＡ等の他の抗酸化剤と
、本発明の効果を損なわない範囲内において併用可能で
ある。

添加量は一般にｏ、ｏｏｔ〜５重量％（乾燥物として）
であり、好ましくは０．００５〜２重景％の量を添加す
ることにより、安全で覆れた抗酸化作用が発揮される。

［実施例］次に本発明をざらに詳細に説明する目的で、実施例とし
て本発明の抗酸化剤の抽出例と効果試験例を示す。

まず、抽出例を示す。

［抽出例１］キラヤのエタノール抽出物キラヤの樹皮粉砕物ＩＫｇに６０％エタノールを２０Ｋ
ｇ加え室温にて１０日間浸漬して抽出し、抽出液を濾過
した後エタノールを濃縮してエキスを乾燥残分として５
０ｇ得た。

［抽出例２］キラヤのクロロホルム抽出物キラヤの樹皮粉砕物ＩＫｇにクロロホルム９Ｋｇを加え
５０℃にて８時間還流して抽出し、抽出液を濾過した後
クロロホルムを濃縮してエキスを乾燥残分として２０ｇ
得た。

［抽出例３］ムクロジのメタノール抽出物ムクロジの果皮粉砕物ＩＫｇにメタノールを１０Ｋｇを
加え室温にて１０日間浸漬して抽出し、抽出液を濾過し
た後メタノールを濃縮してエキスを乾燥残分として９０
ｇ得た。

［抽出例４１ムクロジのクロロホルム抽出物ムクロジの果皮粉砕物ＩＫｇにクロロホルム３０Ｋｇを
加え１５時間還流抽出した後濾過し濾液を濃縮してエキ
スを乾燥残分として３０ｇ得た。

［抽出例５］ムクロジのメタノール抽出物の精製物ムクロジの果皮粉砕物ＩＫｇにメタノールを１０Ｋｇを
加え室温にて１０日間浸漬して抽出し、抽出液を濾過し
た後濾液をアンバーリストＸＡＤＺカラムかけ、カラム
を水洗後メタノールで）容出し溶出１夜を濃縮しエキス
を１０ｇ得た。

次に本発明の抽出物の抗酸化作用を試験例を挙げて説明
する。

［試験例１］キラヤ抽出物の抗酸化作用リノール酸エチル（日本油脂社製）１０ｇに、エタノー
ル０．２ｇに溶かしたキラヤ抽出物（０，（５，２，５
ｍｇ）をそれぞれ加え、５０℃恒温槽に入れ、３日後、
６日後に油化手法に準じて各種試料の過酸化物価（ＰＯ
Ｖ）を測定した。対照としてキラヤ抽出物無添加のリノ
ール酸エチル及びミックストコフェロールについても同
様に操作した。試料Ｎｏ。

２は抽出例１にて、試料Ｎ０８３は抽出例２にて抽出し
たものである。

（以下余白）表−１（以下余白）結果を表−１に示す。

表−１に示す如く、キラヤ抽出物　６０ｐｐｍ添加でビ
タミンＥ　（２００ｐｐｍ）添加とほぼ同程度の抗酸化
作用を示し、以下キラヤ抽出物の濃度を上げれば著しい
抗酸化作用を示す。

［試験例２］ムクロジ抽出物の抗酸化作用ここでは、ムクロジ抽出物のエチルアルコール抽出物に
ついて述べる。

試験例と同様に、リノール酸エチル　１０ｇにエタノー
ル０．２ｇに溶かしたムクロジ抽出物（０，６ｍｇ、２
ｍｇ、５躍ｇ）を溶かして添加し、過酸化物価を測定し
た。

結果を表−２に示す。試料Ｎｏ、２は抽出例３にて、試
料Ｎｏ、３は抽出例４にて抽出したものである。

表−２に示す如く、ムクロジ抽出物ではビタミンＥと同
程度の抗酸化作用が認められた。

［発明の効果］本発明の抗酸化剤を適宜使い分けることにより安全性に
優れ、酸化に対して安定な食品や化粧品等を製造する事
ができる。

（以下余白）表−２ −手も”こネ市正書（自発）昭和６１年５月２相特許庁長官　宇　賀　道　部　殿１、事件の表示　　　　　　　　　　　　　　　　　豆
誼工昭和６１年特許願第８６５１７号２、発明の名称抗酸化剤３、補正をする者事件との関係　　特許出願人明細書の「発明の詳細な説明」の欄５、補正の内容（１）明細書第６頁第１行目〜第２行目「カラムかけ」
とあるを、「カラムにかけ」と補正しまず。

以　　　上

Claims

【特許請求の範囲】

サボンソウ抽出物、ムクロジ抽出物およびキラヤ抽出物
よりなる群から選ばれた１種または２種以上からなる抗
酸化剤。