JPS62242625A - Ks−619−1を含有する血管拡張剤 - Google Patents

Ks−619−1を含有する血管拡張剤

Info

Publication number
JPS62242625A
JPS62242625A JP61085699A JP8569986A JPS62242625A JP S62242625 A JPS62242625 A JP S62242625A JP 61085699 A JP61085699 A JP 61085699A JP 8569986 A JP8569986 A JP 8569986A JP S62242625 A JPS62242625 A JP S62242625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methanol
water
soluble
spectrum
absorption spectrum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61085699A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0564927B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kase
廣 加瀬
Yuzuru Matsuda
譲 松田
Kimikatsu Shirahata
白幡 公勝
Toru Yasuzawa
亨 安澤
Koji Yamada
耕二 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd filed Critical Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority to JP61085699A priority Critical patent/JPS62242625A/ja
Publication of JPS62242625A publication Critical patent/JPS62242625A/ja
Publication of JPH0564927B2 publication Critical patent/JPH0564927B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はストレプトミセス属に属する微生物が産生ずる
新規な化合物であるKS−619−1を含有してなる血
管拡張剤に関する。
従来の技術 有用な新規生理活性物質を提供するという目的のもとに
、天然界より人手した数多(の微生物の生産物について
研究を行った結果、新たに分離した微生物の培養物中に
血管拡張作用を有する生理活性物質が生産される事実を
見い出した。ついで、該培養物から該物質を単離、精製
し、その理化学的性質を調べたところ新規生理活性物質
であることが判明した。以下、該物質をKS−619−
1と称する。
微生物によって製造される血管拡張剤としては、ストレ
プトミセス・オーレオファシェンスの菌株を培養するこ
とによって生産されるW S −1228A及びBが知
られている(.3、Antibiotics 3515
1−156(1982) 、同35 、157〜163
 (1982) :l。
7、−−12.2ベア会−ブト”””   l1ls−
1228A7、−ヘー2.2ぺ、糸−ブトN″N−〇’
  llS−12288発明が解決しようとする問題点 有用な血管拡張剤は常に求められている。
間 点を解゛するための 段 KS−619−1は血管拡張作用を有し動脈を拡張し、
末梢血流を増加させ総括的な血圧を降下させることがで
きる薬物である血管拡張剤として有用である。すなわち
、KS−619−1は高血圧、狭心症、末梢循環不全等
の予防治療もしくは処習のために有用である。すなわち
、本発明は”KS−619−1単独もしくは有効量のK
S−619−1と少なくとも1種の医薬用補助剤を含有
してなる血管拡張剤に関する。
これらの目的のための投与量は目的とする治療効果、投
与方法、治療期間、年齢、体重等によって異なるが、通
常経口もしくは非経口投与(例えば注射、塗布、吸入等
)の場合大人に対し1日あたり0.1〜4mg/kgで
ある。KS−619−1はそのまま投与することもでき
るが、通常錠剤、先刻、粉末剤、粒剤、カプセル剤、坐
剤、注射等の形態で投与する。
常用の製剤上許容される補助剤を本発明の医薬組成物の
ために用いることができる。かかる補助剤は水、ラクト
ース、デキストロース、シニクロース、ソルビトール、
マニトール、クルコース、セルロース、シクロデキスト
リン、タルク、スターチ、メチルセルロース、ゼラチン
、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、安
息香酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ステアリン
酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱物油、
植物油、白色ワセリン、液体パラフィン等を包含し、製
剤の種類によって適当に選択する。本組成物は通常KS
−619−1ヲ0.01〜85重量%含育する。
KS−619−1のマウスにおける急性毒性(LDso
)は300 mg/kg po及び100mg/kg 
ipである。
KS−619−1は新規化合物であり以下の理化学的性
質を有する。
性状:橙色粉末 融点:198〜20′θ℃(分解)。198℃付近から
褐変し始め、明瞭な融点を示さない。
比旋光度: 〔α〕20  はKS−619−1の強い
可視部吸収がナトリウム−D線と重な るため測定できなかった。
溶解性:酢酸に易溶、メタノール、エタノール。
アセトン、酢酸エチル、ブタノールに可溶、クロロホル
ム、水に難溶。
呈色反応:塩化第二鉄、ヨウ素およびアニスアルデヒド
の各反応に陽性。
可視部吸収スペクトル:第1図 λmax(E%)は83%(V/V )メタノール水中
(中性)で470 (339) nm。
0.08N  HCj!−83%(V/V) メタノー
ル水中で450−475 (330) nm。
0.08N  NaOH−83%(V/V) メ9 /
 −外水中で390−410 (250)、 515 
(340) nm紫外部吸収スペクトル:第2図 λmax(E%)は83%メタノール水中(中性)で2
25 (816)、 302 (587)、 317 
(542) nm、0.08N  HCl−83%(V
/V)メタノール水中テ240 (761)、  26
5 (491)、  300 (681)、  345
 (236)nm。
0.08N  NaOH−83%(V/V)メタノール
水中で242 (877)、 298 (540)、 
330 (721) nm赤外部吸収スペクトル(KB
r) 3380、2960.2900.2840.1697.
1664.1618゜1594、1490.1476、
1428.1401.1390.1358゜1340、
1319.1260.1216.1168.1105.
1065゜1029、1021.998.980.92
1.860.823.772゜757、643.592
.575 cm−’マススペクトル: 本el質のマス
スペクトルは次のようなイオンを与える。
457 (M”−17,ベース・ピーク)、 431.
388分子量:474 元素分析=(実測値) H: 3.68. C: 65
.52. N : 0%(計算値)CssH+aOsと
して H: 3.79. C: 65.82゜0 : 30.
38. N : 0% ’ H−NMRスペクトル(400MHz、 DMSO
−d、、δ)12.51 (18,br、s)、 12
.17 (1H、br、s)、 9.08(1H、s)
、 7.15 (1H、d、 J=2.2)、 6.5
8 (1H、d。
J=2.2)、 6.38 (1H、s)、 4.01
 (2H,s)、 ca、2.8(2H、m)、 ca
、2.7 (2B、 m)、 2.14 (3)1. 
S)” C−NMRスペクトi’ (100MHz、 
DMSOJ6、δC)189.4.181.6.172
.3.165.6.164.7.164.4゜157.
8. 142.1. 141.4. 140.5. 1
35.4. 131.40130.0、120.1.1
19.肌 118.3.116.5.112.4゜10
9、108.7.107.7.49.肌29.8.28
.2.20.2以上のデータよりKS−61’9−1は
新規化合物であることが判明した。
次に各種展開剤によるKS−619−10薄層クロマト
グラフィーのRf値を第1表に示す。検出はヨウ素反応
によ鳴行った。
第    1    表 にS−619−1のシリカゲル薄層クロマトグラフィー
薄層:キーゼルゲル60(メルク社、 Art 563
1)展開:室温、上昇法、1時間 次にKS−619−1の製造法について説明する。
KS−619−1はストレプトミセス属に属し、KS−
619−1生産能を有する微生物を培地に培養し、培養
物中にKS−619−1を生成蓄積させ、該培養物から
KS−619−1を採取することによって製造される。
KS−619−1生産性微生物としてはストレプトミセ
ス属に属し、KS−619−1生産能を有するものであ
ればいずれの微生物でも用いることができる。具体的に
好適な例は、ストレプトミセス・カリフォルニカスAT
CC3312株である。該菌株の形態的特徴および生理
的性質はWaksman、 S、A、 and R,I
l!、Curtis (1916)Soil 5cie
nce 1巻 99〜134頁 およびWaksman
、 S、A、and^、T、Henrici (194
111nBreed、RoS、、  B、G、口、uu
rray  and  A、P、Hitchensed
6、) Bergey’s Mannual of Deter
minativeBacteriology 6巻(T
he willicms and wilkinsCo
、、 Baltimore) 929〜980頁に記載
されている。
微生物の培養に際しては放線菌の培養に用いられる通常
の培養方法が適用される。用いられる培地は菌の資化し
うる炭素源、窒素源、無機物等を程よく含有する培地で
あれば天然培地1合成培地いずれでも用いろる。
炭素源としてはグルコース、フラクトース、シュクロー
ス、スタビロース、澱粉、デキストリン、マンノース、
マルトース、糖蜜等の炭水化物、クエン酸、リンゴ酸、
酢酸、フマール酸などの有機酸、メタノール、エタノー
ル等のアルコール、メタン、エタン、プロパン、n−パ
ラフィン等の炭化水素、グルタミン酸等のアミノ酸ある
いはグリセロール等が用いられる。
窒素源としては塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、
硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウム等のアンモニウ
ム塩、アスパラギン酸、グルタミン、シスチン、アラニ
ン等のアミノ酸、尿素、ヘプトン、肉エキス、酵母エキ
ス、乾燥酵母、コーン・スチープ・リカー、大豆粉、綿
実粕、大豆カゼイン、カザミノ酸、ファーマメディア等
が用いられる。
無機物としてはリン酸二水素カリウム、リン酸水素二ナ
トリウム、硫酸マグネシウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガ
ン、硫酸コバルト、硫酸亜鉛、パントテン酸カルシウム
、モリブデン酸アンモニウム、硫酸アルミニウムカリウ
ム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、塩化コバルト、食
塩等が用いられる。
その他必要に応じて培地にビタミン、サイアミン等閑体
の増殖あるいはKS−619−1の生産を促進する物質
を加えることができる。
用いられる微生物が特定の物質を要求する場合は勿論生
育に必要な物を加えることが必要である。
培養は振盪培養法、通気攪拌培養法等により、20〜4
0℃の温度で中性付近のpHで行われる。
3〜15日の培養によってKS−619−1の蓄積が最
大に達し、培養は完了する。
培養物中に、蓄積したKS−619−1を培養液から単
離採取するに際しては、通常の生理活性物質の培養液か
ら採取する方法が適用される。
即ち、濾過、遠心分離等による菌体除去、吸着樹脂、シ
リカゲル、シラナイズドシリカゲル、アルミニウム、セ
ルロース、珪li土、珪Mlマクネシウム、ゲル濾過剤
等を用いるカラムクロマトグラフィーもしくは薄層クロ
マトグラフィーによる活性物質の吸脱着処理等によって
KS−619−1は単離される。
培養液からKS−619−1を単離する1例は次の通り
である。
培養液を濾過もしくは遠心分離することによって菌体を
除去する。得られた濾液もしくは上澄液を吸着樹脂、ダ
イヤイオンHP−10(三菱化成工業■製)で処理して
活性物質を樹脂に吸着する。
ついで、メタノール等の適当な溶剤にて溶出し、溶出液
を減圧濃縮することにより溶剤をとばし水溶液とする。
ついで、この水溶液に水と混和しない溶媒たとえば酢酸
エチル、酢酸ブチル等を添加して抽出する。
抽出液を減圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーをくり返し行うことによって精製する。展開溶媒
としては最初はクロロホルム:メタノール= 9 : 
1 (V/V)を用いて溶出し、次回のクロマトグラフ
ィーの溶媒としてはブタノール:エタノール:クロロホ
ルム二濃アンモニア水=4: 5 : 2 : 2(V
/V)を用いて溶出する。更に3番目のシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーの溶媒としてはクロロホルム:メ
タノール:エタノール:水= 10 : 4 : 4 
: 2 (V/V) ヲ用イテ溶出tル。
KS−619−1を含有する区分を減圧下濃縮し、メタ
ノールを展開溶媒として用いるLH−20(ファルマシ
ア社製)カラムクロマトグラフィーを行う。KS−61
9−1を含む両分を集め減圧下で濃縮し、KS−619
−1の橙色粉末を得る。
上記精製工程中のKS−619−1の検出は、シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー、ついでヨウ素反応により行
った。
以下に実施例、実験例、参考例を示す。
実施例1  錠  剤 10%ヒドロキシプロピルセルロース溶液をKS−61
9−1100g、ラクトース40g1コーンスターチ1
8g及びカルボキシメチルセルロースカルシウムlOg
よりなる混合物に加え、混合物を練合する。練合物をつ
いで1.OITlmの網目を有する押出造粒機で造粒し
、造粒物を60℃で乾燥する。乾燥造粒物を16メツシ
ユの篩で篩分けし、ついでステアリン酸マグネシウムを
加えて錠剤用粒状物を調製する。
ついで常法により直径8IIII11で1錠(170m
g)中KS−619−1を100■を含有する錠剤を調
製する。
実施例2  カプセル剤 10%ヒドロキシプロピルセルロース溶液をKS−61
9−150g、ラクトース80g及びポテトスターチ3
8gよりなる混合物に加え、混合物を練合する。練合物
を実施例1と同様にして造粒し、ステアリン酸マグネシ
ウムを加えたあと、常法により1カプセル(170mg
)あたりKS−619−150■を含有するカプセルを
調製する。
実施例3  ソフトカプセル剤 KS−619−110gを大豆油100gに溶解し、溶
液を常法によってカプセルにみたし、1カプセルあたり
KS−619−110■を含有するソフトカプセルを調
製する。
実験例 KS−619−1の血管拡張作用を摘出血管標本を用い
る収縮抑制実験例で説明する。
1〉表面潅流摘出腸間膜動脈標本 白色雑業ウサギ(雄、2〜3kg)の腹部正中線を切開
し、上陽間膜動脈を腹部大動脈分岐部から約2〜2.5
 csの長さで切り出し、巾3〜4mmのラセン状条片
を作成した。両端を絹糸で結紮し、下端は固定棒、上端
は強力トランスデユーサ−(日本光電製、5B−IT)
につなぎ、初期張力1.5gで懸垂した。標本はペリス
タポンプ(Peristaltic pump) (H
arbard 1210)を用いて、37±1℃に保ち
、95%02.5%CO2ガスを通じた。クレブス・ハ
ンゼライト(にrebs−Henseleit)液〔組
成(g/jり、NaCj76.92.KCj!0.35
.Mg5O*・7H*00.29.CaC1t O,2
H、KH2PO40,16゜N a HCOs 2.1
 、グルコース2.0〕を用いl Q+nl/minの
速度で表面潅流を行った。標本は1〜2時間安定化させ
た後、実験に供した。
血管収縮物質として塩化カリウムを終濃度20mMにな
るように標本の直前に留置したカニユーレから、潅流路
内に注入した。惹起された収縮反応は、張カドランスデ
ューサーを介して等尺性にポリグラフ(日本光電;RM
−45)に記録した。KS−619−1をエタノールに
20mg/mlになるように溶解し、栄養液で適宜希釈
したものを、収縮薬適用の10分前から収縮反応の終了
時まで持続潅流した。
2)実験成績 第    2    表 a) 収縮抑制率は次式により算出した。
第2表に示すようにKS−619−1は濃度依存的にウ
サギ腸間膜動脈の収縮を抑制した。
参考例 種菌として、ストレプトミセス・カリフォルニカスAT
CC3312、第1種培地として、グルコース1.0g
/.3、溶性デンプン1.0g/j!、肉エキス0.3
g/dl、酵母エキス0.5g#I2.バグトドリプト
ン(ディフコ社製)0.5g/d1.炭酸カルシウム0
.2g/d1.、pH7,2〜7.4の組成を有する培
地を用いる。種菌1白金耳を5Qml大型試験管に入れ
た上記種培地14mlに植菌し、30℃で1日間振盪培
養する。
この種培養液4n+1を30 Qml容エルレンマイヤ
ーフラスコに入った4Qn+1の第2種培地に植菌する
。第2種培地の組成は第1種培地の組成と同じである。
第2種培養は30℃で1日間行う。このm培f’液40
mlヲ24! 容バッフル付キエルレンマイヤーフラス
コに入った3 00mlの第3種培地に植菌する。第3
種培地の組成は第1種培地の組成と同じである。第3種
培養は30℃で1日間行う。
この第3種培養液900mlを301容のステンレス製
ジャーファーメンタ−中の主醗酵培地181に植菌する
。主醗酵培地としては、デキストリン3、Og#l!、
ソイビーンミール2.Og#12.コーンスチープリ力
−0,25g/a、 リン酸2カリウム0.05g/a
、硫酸マグネシウム・7水塩0.05g/di、塩化カ
リウム0.03g/#、炭酸カルシウム0.3g#l!
、pH7,8の組成を有するものを用いた。
培養は28℃、3日間通気攪拌下に行う。培養後の培養
液中に0.32μg /mlのKS−619−1が蓄積
する。培養終了後、培養液を遠心分離(15,00Or
pm)する。上澄液361をダイヤイオンHP−10を
充填した21カラムに通塔し、KS′−619−1を吸
着させた後、30%(V/V)メタノール61で洗浄し
、メタノール61で溶出する。
溶出液全てを集めて濃縮して500ffllとし、酢酸
エチル1.51で抽出する。酢酸エチル層を無水硫酸す
l−’Iウムで脱水後、濃縮乾固すると、2.0gの油
状物が得られる。これをクロロホルムを用いて充填した
1 50mlのシリカゲルカラム(ワコーゲル:和光純
薬社製)の上端に供給する。クロロホルム750111
1で洗浄後、クロロホルム:メタノール= 9 : 1
 (V/V) 450ffll(7)溶JIXtllイ
テ溶出する。溶出液全てを集めて減圧下で濃縮乾固する
と122.8mgの油状物質が得られる。この油状物を
ブタノール:エタノール:クロロホルム:濃アンモニア
水=4 : 5 : 2 : 2(V/V)を用いて充
填した1 00mlのシリカゲルカラム(ワコーゲル)
の上端に供給し、展開溶媒として充填溶媒と同一組成の
溶媒を用いて溶出する。溶出画分を7gずつ分取すると
フラクション番号12〜18にKS−619−1が溶出
される。この両分を集め減圧下で濃縮乾固すると約70
.7 a+Hの油状物質が得られる。この油状物をクロ
ロホルム:メタノール:エタノール:水=10:4:4
:2(V/V)を用いて充填した9 0a+1のシリカ
ゲルカラム(ワコーゲル)の上端に供給し、展開溶媒と
して充填溶媒と同一組成の溶媒を用いて溶出する。溶出
画分を7gずつ分取するとフラクション番号2〜22に
KS−619−1が溶出される。この画分を集め減圧下
で濃縮乾固すると約60a+gの油状物質が得られる。
この油状物をR5m1のメタノールに溶解し、メタノー
ルを用いて充填した3 00+111のセファデックス
LH−20(ファルマシア社製)カラムの上端に供給す
る。メタノールを用いて展開を行い5gずつ分取すると
、フラクション番号24〜57にKS−619−1が溶
出される。この両分を集め減圧下濃縮乾固すると9.7
 mgのKS−619−1である橙色粉末が得られる。
なお上記工程中のKS−619−1の検出はシリカゲル
薄層クロマトグラフィー、ついでヨウ素反応により行っ
た。
発明の効果 KS−619−1は血管拡張作用を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はKS−619−1の可視部吸収スペクトルテア
ル。実線ハ0.08N HCj!−33%(V/V)メ
タノール水中、点線は83%(V/V)メタノール水中
(中性)、一点鎖線は0.08N  NaOH−83%
(V/V)メタノール水中で測定した結果を表す。 第2図はKS−619−1の紫外部吸収スペクトルであ
る。各線の意義は上記と同様である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記理化学的性質を有するKS−619−1を含
    有してなる血管拡張剤。 性状:橙色粉末 融点:198〜200℃(分解)。 198℃付近から褐変し始め、明瞭な融点を示さない。 溶解性:酢酸に易溶、メタノール、エタノール、アセト
    ン、酢酸エチル、ブタノールに可溶、クロロホルム、水
    に難溶 呈色反応:塩化第二鉄、ヨウ素およびアニスアルデヒド
    の各反応に陽性 可視部吸収スペクトル:第1図 λmax(E%)は83%(V/V)メタノール水中(
    中性)で470(339)nm、 0.08NHl−83%(V/V)メタノール水中で4
    50−475(330)nm、 0.08N NaOH−83%(V/V)メタノール水
    中で390−410(250)、515(340)nm 紫外部吸収スペクトル:第2図 λmax(E%)は83%メタノール水中(中性)で2
    25(816)、302(587)、317(542)
    nm、0.08NHCl−83%(V/V)メタノール
    水中で240(761)、265(491)、300(
    681)、345(236)nm、0.08N NaO
    H−83%(V/V)メタノール水中で242(877
    )、298(540)、330(721)nm 赤外部吸収スペクトル(KBr) 3380、2960、2900、2840、1697、
    1664、1618、1594、1490、1476、
    1428、1401、1390、1358、1340、
    1319、1260、1216、1268、1105、
    1065、1029、1021、998、980、92
    1、860、823、772、757、643、592
    、575cm^−^1マススペクトル:本物質のマスス
    ペクトルは次のようなイオンを与える。 457(M^+−17、ベース・ピーク)、431、3
    88、 分子量:474 元素分析:(実測値)H:3.68、C:65.52、
    N:0% (計算値)C_2_6H_1_8O_9としてH:3.
    79、C:65.82、 O:30.38、N:0% ^1H−NMRスペクトル(400MHz、DMSO−
    d_6、δ)12.51(1H、br.s)、12.1
    7(1H、br.s)、9.08(1H、s)、7.1
    5(1H、d、J=2.2)、6.58(1H、d、J
    =2.2)、6.38(1H、s)、4.01(2H、
    s)、ca.2.8(2H、m)、ca.2.7(2H
    、m)、2.14(3H、s)^1^3C−NMRスペ
    クトル(100MHz、DMSO−d_6、δc)18
    9.4、181.6、172.3、165.6、164
    .7、164.4、157.8、142.1、141.
    4、140.5、135.4、131.40130.0
    、120.1、119.9、118.3、116.5、
    112.4、109.0、108.7、107.7、4
    9.9、29.8、28.2、20.2 上記の^1^3C−NMR測定条件では25本のシグナ
    ルしか観測されなかったが、KS−619−1のテトラ
    メチル誘導体では205.0ppmにケトンのシグナル
    が観測される。
JP61085699A 1986-04-14 1986-04-14 Ks−619−1を含有する血管拡張剤 Granted JPS62242625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61085699A JPS62242625A (ja) 1986-04-14 1986-04-14 Ks−619−1を含有する血管拡張剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61085699A JPS62242625A (ja) 1986-04-14 1986-04-14 Ks−619−1を含有する血管拡張剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62242625A true JPS62242625A (ja) 1987-10-23
JPH0564927B2 JPH0564927B2 (ja) 1993-09-16

Family

ID=13866073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61085699A Granted JPS62242625A (ja) 1986-04-14 1986-04-14 Ks−619−1を含有する血管拡張剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62242625A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0564927B2 (ja) 1993-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6041489A (ja) 新規生理活性物質k―252
EP0335386B1 (en) Ks-506 compounds and process for the production thereof
JPS62242625A (ja) Ks−619−1を含有する血管拡張剤
US4962125A (en) Novel substance KS-619-1, preparation process and pharmaceutical composition
EP0282322B1 (en) Novel serotonin inhibitors and pharmaceutical compositions containing them, and microbiological processes and organisms for the production thereof
JP2803182B2 (ja) 抗腫瘍性物質be―12233
US4990693A (en) Novel substances KS-504a, KS-504b, KS-504d and KS-504e and process for their preparation
JPH08239379A (ja) 新規物質kr2827誘導体、その製造法および使用
JP2578486B2 (ja) 新規物質ks―502
JPH0259596A (ja) 新規物質、その使用および製造
JPH0367077B2 (ja)
JP3071023B2 (ja) 新規酵素阻害物質ピリジノスタチン及びその製造法
US5223637A (en) KS-506 compounds
JP2607259B2 (ja) 新規物質ks―504類
JPS60199396A (ja) イソフラボン誘導体の製法
JPH0356495A (ja) 新規物質hs―2およびその製造方法
JPS63203695A (ja) 新規物質k818
JPH03216198A (ja) アンスラサイクリン系物質,その製造法および産生菌
JPH04316573A (ja) 新規化合物cf‐24、その使用および製造
JPS6163289A (ja) 新規物質k―259―2
JPH02221292A (ja) 新規物質02―3、その使用および製造
JPH06316595A (ja) 環状ペプチド化合物
JPH021463A (ja) 新規生理活性ks−506化合物およびその製造法
JPS6267095A (ja) 抗生物質am−3603a−3及びその製造方法
JPH03232887A (ja) 新規物質bk97、その使用および製造