JPS62241317A - 樹脂モ−ルド形変圧器の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非晶質磁性合金薄帯からなるノーカット形巻
鉄心を用い九樹脂モールド形変圧器の製造方法に関する
。

〔従来の技術〕

近時変圧器の鉄心においては、鉄心材料として非晶質磁
性合金薄帯を用いることが検討されている。この非晶質
磁性合金薄帯は磁性合金の溶湯を超急冷して製造するも
ので、鉄損が極めて小さく優れた磁気特性を有し鉄心材
料として適している。

しかし、非晶質磁性合金薄帯は低損失である反面、薄く
て脆いことから加工が困難で歪取り用焼鈍後に脆性を生
じるという問題点がある。このために１非晶質磁性合金
薄帯により変圧器鉄心を構成する場合には、鉄心をノー
カット形巻鉄心構造とし、この巻鉄心に巻線を直接巻込
む構成が採用されている。

一方、最近屋内設置の変圧器に樹脂モールド形変圧器が
多用されてきている。この方式の変圧器は合成樹脂を真
空加圧含浸した巻線を鉄心と組合せて構成したもので、
２Ｋｖ／ａ１１１前後の電位傾度に耐え得る絶縁強度を
有し、難燃性とメンテナンスの向上および耐熱性の向上
を図ることができる特徴がある。この特徴を活かして非
晶質磁性合金薄帯の巻鉄心を用い九樹脂モールド形変圧
器を構成することが考えられるが、モールドした巻線に
巻鉄心を組込むとなると、ノーカット形巻鉄心では困ｒ
■で、巻鉄心をワンターンカット形またはＣカット形に
せざるを得ない。このため、非晶質磁性合金Ａ９帯の切
断加工が必要になるばかシか、巻鉄心の巻線への組込み
時に、歪取り焼鈍して脆くなった非晶質磁性合金薄帯を
取り扱わなければならないので、巻鉄心に損傷を生じる
おそれがある。

一方、樹脂モールド形変圧器には巻鉄心に巻線を巻いて
一体く樹脂モールドする構成もある。この方法は巻鉄心
を切断する必要がなく、また焼鈍後に薄帯を堆り扱う必
要がない。しかし、非晶質磁性合金薄帯は応力感受性が
大きく、外力を受けると磁気特性が大きく低下する性質
があるので、樹脂硬化時の収縮力が巻鉄心を構成する非
晶質磁性合金薄帯に作用しないようにしなければならな
い。

従って、この製造方法により樹脂モールド形変圧器を製
作する場合には、樹脂硬化時の収縮力が非晶質磁性合金
薄帯（影響するのを防止するために１従来からｔＸ４図
に示すようＫあらかじめ樹脂ケース２を準備し、この樹
脂ケース２の内部に巻鉄心ｌを挿入するとともに樹脂ケ
ース２に蓋を接着して密封し、その後〈樹脂ケース２に
巻線（図示せず）を巻回して変圧器を構成している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、第４図に示す従来の方法は、樹脂ケース
２のコストが高いという問題点があり、ｔｉ樹脂ケース
２に巻鉄心１を挿入する際の作業性が悪いので、ケース
２と鉄心１この隙間に余裕を必要とするため、輸送時の
振動により巻鉄心！が破損しやすいという問題がある。

本発明は前記事情に基づいてなされたもので、非晶質磁
性合金薄帯の磁気特性を低下させることなく、生産性が
高く且つ機械的にも壓牢な巻鉄心をＷ、ｔた樹脂モール
ド形変圧器の製造方法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段と作用〕本発明の樹脂モ
ールド形変圧器の製造方法は、巻枠の上に非晶質磁性合
金薄帯を巻回して巻鉄心を形成し、この巻鉄心の外周部
を外周枠で固定し、さらに鉄心端面に粉末静電塗装によ
る樹脂被膜を形成して、前記巻枠と外周枠と巻鉄心端面
の樹脂被膜とで巻鉄心を包みこんで密封する鉄心密封体
を構成し、この鉄心密封体の周囲に巻線を巻回し、その
後に巻線に樹脂含浸処理を行なうものである。

この鉄心密封体は、樹脂ケースを用いて構成するよりも
安価に製作できて樹脂含浸ｌ＆理時、巻鉄心への樹脂の
浸入及び樹脂硬化収縮力の作用を防止する。

〔実施例〕

以下本発明を図面で示す実施例について説明する。

第１図及び第２図は本発明の製造方法の一実施例を示し
ている。

先ず＃ｇ１図に示すように非晶質磁性合金薄帯１２を筒
状の巻枠１３の周囲に連続して巻回してノーカット形の
巻鉄心１１を形成する。巻枠１３は金ｇま之は絶縁材料
からなるもので、この巻枠１３は巾が巻鉄心１１の巾よ
プも少くとも１叩以上長いものを用い、巻枠１３の両端
が巻鉄心１１より外側に突出するものとする。

次に、巻鉄心１１の外周側に筒状の外周枠１４を被せる
。外周枠１４は鉄心中と同−巾の例えば金属からなる薄
板を巻鉄心１１の外周に沿って１回巻きつけ、その端部
を完全に接着して筒体を形成したものである。

しかる後に、第２図に示す如く内枠１３および外周枠１
４を設は丸巻鉄心１１の両端に対して静電粉体塗装ａｆ
を用いて静電粉体塗装を行なう。

すなわち、図中１６は静電粉体塗装装置の装置本体、１
７は高電圧発生装置１８に接続した高圧成極、１９は多
孔質板、２０はＪＫ＃軸２１により回転されるマンドレ
ルで、巻鉄心１１はマンドレル２０に取付けられる。そ
して、巻鉄心１１の巻枠１３が導電性を有する金属から
なるものである場合は、マンドレル２０と駆動軸２ノを
通じてアース回路を形成し、また巻枠１３が絶縁性を有
する材料（ガラス成形品等）からなるものである場合は
、外周枠１４の外周部に金属薄板（図示せず）を巻きっ
け、この外周枠１４とマンドレル２０を接続線２２で結
びアース回路を形成する。すなわち、巻枠Ｉ３と外周枠
１４は内側の巻鉄心１１に高圧正電位を与え、後述する
粉体を帯電させるために何れか一方の枠体は導電性を有
する金属を使用する。

そして、装置本体１６の下部よシ空気を供給し、この空
気を高圧電極１７によりイオン化して多孔質板１９に通
して、多孔質板１９上に載せた粉体２３を浮遊させると
ともに、この粉体２３を静電的に帯電させる。帯電され
た粉体２３は装置本体１６上部で霧状となる。一方、巻
鉄心１１はアース回路によりブラス側の高電位となり、
マンドレル２０により回転される。これＫよシ帯電され
た前記粉体２２は巻鉄心１１の両方の端面の全体に夫々
均一に付着するとともに、外周枠１４の表面にも付着す
る。その後、巻鉄心１１を静電粉体塗装装置から取外し
、外周枠１４の表面に付着した余分の粉体２３を刷毛等
でとシ除く。さらに、巻鉄心１１を加熱炉で加熱して巻
鉄心１１の両端面に付着した粉体２３を溶解硬化し、第
１図に示すように巻鉄心１１の両端面に固くて緻密な樹
脂被膜１５．１５を形成する。

この際、巻枠１３は巻鉄心１１の巾より１ＩＩｆｆｉ以
上長くしであるために、巻鉄ｔＬ？１１の端面と巻枠１
３この境界部に樹脂被膜１５．１５が十分付着する。ま
た、外周枠１４と巻鉄心１１の端面この境界部にも、静
電効果により均等の厚さの樹脂被１＆１５．１５が形成
される。これにより第１図に示すように樹脂被ｍｚｓ＋
ｓｓと巻枠１３と外周枠１４が巻鉄心１１の表面全体を
外側から密封して鉄心密封体＾を構成する。

次いで、鉄心密封体Ａの周囲にトロイダル状に巻線２４
を巻回する。

その後に、鉄心否封体Ａに巻回し次巻線２４に対して樹
脂含浸処理を行なう。この樹脂含浸処理は、巻線２４を
巻鉄心ＩＩとともに樹脂槽に入れて、巻１２４にエポキ
シ系樹脂などの合成樹脂を真空加圧含浸し、その後に加
熱し巻線１４に含浸した樹脂を硬化させるものである。

このように巻枠１３と外周枠１４と樹脂被膜１５．１５
とくよシ固くて緻密な鉄心密封体Ａを構成すれば、高価
な樹脂ケースを用いることなく、樹脂含陵時における合
成樹脂の巻鉄心１１への浸透を防止でき、加えて合成樹
脂の硬化収縮力が巻鉄心ｌｔ−構成する非晶質磁性合金
薄帯１２に作用するのを防止できるので、樹脂による非
晶質磁性合金薄帯１２の磁気特性の低下を防止できる。

又、巻鉄心１１の表面が鉄心密封体Ａにより保護され、
しかも樹脂被膜１５，１５が巻鉄心１２の端面、巻枠１
３、外周枠１４に密着して巻鉄心１２を強固に支持して
いるので、変圧器の製造過程の巻線作業或いは組立作業
等の取扱い時に、巻鉄心１１１／Ｃ加わる外力により非
晶質磁性合金薄帯１２が破損したシ、磁気特性が低下す
るのを防止できる。さらに、巻鉄心１１が外気と遮断さ
れるので、非晶質磁性合金薄帯１２に対する防錆効果を
長期にわたシ維持できる。

以上の説明は円形のトロイダル変圧器について述べたが
、第３図に示すように配置用変圧器等で一般に用いられ
る矩形の段付鉄心についても同様に実施できる。すなわ
ち、この巻鉄心３ノは矩形をなす巻枠３３に非晶質磁性
合金薄帯１２を巻回して、その外周部に中間枠３４を被
せ、また中間枠Ｊ４ｉＣ前記薄帯１２よシ広幅の非晶質
磁性合金薄帯１２を巻回し、さらに中間枠３５を介して
非晶質磁性合金薄帯１２を巻回し、最後に外周枠３６を
被せて製作する。

この巻鉄心ＪＪＫ対して静電粉体塗装を行なうことによ
り、巻鉄心１１の各部分の両端面に樹脂被膜１５．１５
を形成し、その外周に巻＃（図示せず）を巻回して樹脂
含浸処理を行なう。静電粉体塗装を行なう九めには、巻
鉄心１１の中間枠３４．３４は何れも金属材料を用いる
必要があシ、この部分よシアース接続を行なえば巻枠３
２及び外周枠３６は敢えて金属を使用する必要はない。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明の樹脂モールド形変圧器の製
造方法によれば、巻枠、外周枠および静電粉体塗装によ
）形成した樹脂被膜とからなる鉄心密封体で巻鉄心を包
囲し、この鉄心密封体の外側に巻線を巻回して巻線に樹
脂含浸処理を行なうので、含浸樹脂の硬化収縮力により
巻鉄心の非晶質磁性合金薄帯を破損させたり、磁気特性
を低下させることを防止できる。しかも、巻鉄心を包囲
するために予じめ高価な樹脂ケースを用意する必要がな
く、また鉄心密封体の形成が容易であるとともに、鉄心
密封体で巻鉄心に振動が生じないように強固に支持して
破損を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

８１！１図および第２図は本発明の製造方法の一実施例
を示し、第１図は巻鉄心と巻線を示す断面図、第２　Ｌ
；！＋は静電粉体塗装工程を示す説明図、第３図（ａ）
（ｂ）は他の実施例の巻鉄心を示す平面図および断面図
、第４図は従来の製造方法において用いる巻鉄心を収容
する樹脂ケースを示す斜視図である。 １ノ・・・巻鉄心、１２・・・非晶質磁性合金薄帯、１
３・・・巻枠、１４・・・外周枠、１５・・・樹脂被膜
、２４・・・巻線、Ａ・・・鉄心密封体。 出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　彦１４クト周Ｊ
卆 貴３１　　　Ｌ４ 第　２　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　筒形の巻枠に非晶質磁性合金薄帯を巻回して巻鉄心を
   形成し、この巻鉄心の外周部に筒形の外周枠を被せる工
   程と、静電粉体塗装により前記巻鉄心の両端面に樹脂被
   膜を形成し、この樹脂被膜と前記巻枠と外周枠とで前記
   巻鉄心を密封する鉄心密封体を形成する工程と、前記鉄
   心密封体の周囲に巻線を巻回する工程と、前記巻線に樹
   脂含浸処理を行なう工程とからなることを特徴とする樹
   脂モールド形変圧器の製造方法。