JPS622404Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は給湯暖房機の凍結防止に関する。

従来の給湯暖房機の構造を第１図〜第３図によ
り説明する。１は熱交換器２を加熱して温水を作
るバーナ、３は該熱交換器２で得た温水と熱交換
し給湯を行なおうとする給湯加熱器、４は熱交換
器２で得た温水を循環させる循環ポンプ、５は該
循環ポンプで搬送される温水回路中に設けられた
放熱器、６は、一端を暖房戻り回路７、一端を給
湯加熱器３とを結ぶバイパス回路８、残る一端を
循環ポンプ４を通して熱交換器２への暖房回路９
と連絡された三方弁である。尚、該三方弁６はバ
イパス回路８側の温水温度を検知して動作するワ
ツクスサーモ弁を有しており、バイパス回路８側
の温度が上がると第２図の如く８−９間の流量を
熱交換器２に必要な最低循環量の確保にとどめ、
残りを全て７−９間の暖房回路へ流す様にし、反
対に、バイパス回路８側の温度が下がると第３図
の如く７−９間の流路を閉じ、８−９間の流路を
開とする様な機構を有している。従つて給湯加熱
器３の給湯栓１３を開くことにより、８側の温度
が低下し、８−９間を開とし、給湯優先を可能と
している。

かかる構成に於て、冬期、外気温が低下した場
合の暖房回路の凍結防止を行なおうとする場合、
循環ポンプ４のみを運転したのでは、循環水とな
るのでバイパス回路８の温度も低下し７−９間は
閉じており、放熱器５側の暖房回路に水を回すこ
とができない状態となつている。即ち、バーナ１
による加熱により７−９間を開とする必要があ
り、循環ポンプ４の運転のみによる凍結防止をは
かることができないため、エネルギーの無駄使い
である。

本考案はかかる欠点を改良したもので、外気温
の低下に対応して暖房回路７−９間を開とさせ、
循環ポンプの運転のみによる凍結防止を可能とし
ようとするものである。

本考案の一実施例を第４図により説明する。第
４図に於いて、１０は三方弁６に組込まれ、外気
温が一定温度以下に下がると通電される様に構成
されたヒーターであり、その他の構成は従来例と
同じである。

かかる構成に於て、外気温が低下するとヒータ
ー１０に通電されるため、三方弁内のワツクスサ
ーモを暖ため、暖房時のバイパス回路８が暖かい
状態と同じ状態を作るため暖房回路７−９間をバ
ーナによる加熱を行なうことなく開状態とするこ
とができる。

本考案の他の実施例を第５図により説明する。
第５図に於て、１１は暖房戻り回路７とポンプへ
の暖房回路９を結ぶ三方弁６に併列に設けられた
短絡回路１２中に設けられた二方弁である。尚、
該二方弁１１は通常は閉状態であり雰囲気温度が
一定温度以下になると開状態となる、例えばワツ
クスサーモ弁等よりなる二方弁である。

かかる構成にあつては、外気温の低下により二
方弁１１を開とし短絡回路１２を用いて三方弁６
の動作とは無関係に暖房回路７−９間を開状態に
することができる。一方、第４図の場合にはヒー
ターを用いたが、第５図の実施例では、ワツクス
サーモを用いるなら、外部より新たな消費エネル
ギーを加える必要がなく、省エネルギー的であ
る。この例からもわかるように、循環ポンプ４の
運転によつてそのモータが発熱し、それによつて
循環水が加熱されるので、循環ポンプの運転のみ
で凍結を防止できるものである。

以上の如く本考案は、外気温が低下した場合
に、給湯加熱器の出口の温度に無関係に、ワツク
スサーモ式三方弁の暖房回路からの戻り口と熱交
換器の上流への温水通路を構成する手段を設けた
ので、バーナ加熱をすることがなく、循環ポンプ
の単独運転のみで暖房回路の凍結防止を可能とす
ることができ、且つ、省エネルギー効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の給湯暖房機の回路構成図、第２
図は暖房運転時の温水の流れを示す図、第３図は
給湯使用時の温水の流れを示す図、第４図は本考
案の一実施例を示す要部回路図、第５図は本考案
の他の実施例を示す要部回路図である。 ３…給湯加熱器、４…循環ポンプ、６…三方
弁、７…暖房戻り回路、９…暖房回路、１０…ヒ
ーター、１１…二方弁、１２…短絡回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 循環ポンプと、バーナを熱源とした熱交換器
   と、前記熱交換器の温水を熱源として給湯水を
   加熱する給湯加熱器と、給湯加熱器の下流であ
   つて熱交換器の上流に位置するワツクスサーモ
   式三方弁とを直列に設け、ワツクスサーモ式三
   方弁は二つの入口を有し、第１の入口が前記の
   とおりに給湯加熱器に接続され、第２の入口が
   放熱器を介して給湯加熱器の出口に接続可能に
   なつており、ワツクスサーモ式三方弁は第１の
   入口を常時開口していて、第１の入口の温水温
   度が所定温度以下の場合第２の入口を閉じ、所
   定温度以上の場合第２の入口を開放するように
   設けた給湯暖房機において、循環ポンプをそれ
   単独で運転可能に設け、該循環ポンプの単独運
   転時に第１の入口の温度に無関係に第２の入口
   から熱交換器の上流への温水通路を構成する手
   段を設けたことを特徴とする給湯暖房機。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項において、前
   記手段は所定温度以下で加熱するヒータであ
   り、ワツクスサーモ式三方弁のワツクスサーモ
   を加熱するように設けたことを特徴とする給暖
   房機。 ３ 実用新案登録請求の範囲第１項において、前
   記手段は所定温度以下で通路を開く二方弁であ
   り、前記第２の入口と熱交換器の上流との間に
   設けたことを特徴とする給湯暖房機。