JPS62240444A - 電子制御燃料噴射式内燃機関の加速時割込増量制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〉 本発明は、電子制御燃料噴射式内燃機関の加速時割込み
増量制御装置に関する。

（従来の技術〉 電子制御燃料噴射式内燃機関としては従来以下のような
ものがある。

即ち、エアフローメータにより検出される吸入空気流ｉ
１Ｑとクランク角センサ等によって検出される機関回転
速度Ｎとから基本燃料噴射量Ｔｐ　（＝ＫＸＱ／Ｎ；に
は定数）を演算すると共に、冷却水温度Ｔｗ等の機関運
転状態に応じた各種補正係数Ｃ０ＥＦと空燃比フィード
バック補正係数αとバッテリ電圧による補正分子ｓとを
演算した後、燃料噴射量Ｔｉ　　（−ＴｐＸＣＯＥＦｘ
α＋Ｔｓ）を演算する。そして、例えばシングルポイン
トインジェクシせンシステム（ＳＰ１方式）では、機関
の〃回転毎に点火信号等に同期して燃料噴射弁に対して
前記燃料噴射１’ｒｉに対応するパルス巾の噴射パルス
信号を出力して機関に燃料を供給する。

ところで、前記各種補正係数Ｃ０ＥＦには加速時増量補
正係数が含まれるものがあるが、噴射パルス（燃料噴射
ｆｉＴｉに対応するパルス）間での加速時には応答性が
悪いため、所謂割込み噴射を行って加速応答性の向上を
図っていた。

具体的には、第６図及び第７図に示すように、吸気絞り
弁の全閉状Ｂ（アイドル位置）でＯＮとなるアイドルス
イッチがＯＮからＯＦＦになったときに、所定パルス巾
の割込み噴射パルス信号を前記燃料噴射量Ｔｉに対応す
る噴射パルス信号に割込ませて出力していた。

（発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、かかる従来の割込み噴射では、機関の加
速をアイドルスイッチのＯＮ・ＯＦＦによって検出して
いたため、加速状態が急加速であるか緩加速であるかの
判別ができなかった。このため、緩加速にマツチングさ
せて割込み噴射パルス信号のパルス巾を決定していた。

これは、急加速時にマツチングさせてパルス巾を大きく
設定する（割込み噴射による燃料噴射量を大きく設定す
る）と、緩加速時に割込み噴射によって空燃比がオーバ
ーリッチ化して排気性状を悪化させる惧れがあるためで
あるが、このように、緩加速時にマツチングさせて割込
み噴射のパルス巾を設定すると、急加速時に割込み噴射
による燃料量が不足し空燃比がオーバーリーン化して失
火が発生する惧れがあるという問題があった。

本発明は上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、
機関加速時に加速の程度を判別できるようにして加速程
度に応じた割込み噴射が行える加速時割込み増量制御装
置を提供することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 そのため本発明では、第１図に示すように、機関の運転
状態を検出する機関運転状態検出手段と、これによって
検出された機関運転状態に基づいて燃料噴射量を設定す
る燃料噴射量設定手段と、設定された燃料噴射量に対応
する噴射パルス信号を間欠的に燃料噴射弁に出力する噴
射パルス信号出力手段と、を備える電子制御燃料噴射式
内燃機関において、吸気絞り弁の開度変化率を検出する
吸気絞り弁開度変化率検出手段と、これによって検出さ
れた吸気絞り弁の開方向の開度変化率が所定値以上のと
きに加速状態であると判定する加速判定手段と、この加
速判定手段による加速状態判定時に少なくとも検出され
た吸気絞り弁の開度変化率に基づいて割込み増量燃料量
を設定する割込み増量燃料量設定手段と、設定された割
込み増量燃料量に対応する割込み噴射パルス信号を加速
状態判定直後に前記燃料噴射弁に出力する割込み噴射パ
ルス信号出力手段と、を設けて加速時割込増量制御装置
を構成した。

（作用〉 かかる構成の加速時割込み増量制御装置によると、吸気
絞り弁の開方向の開度変化率が所定値以上であるときに
機関が加速状態であると判定され、かかる加速状態判定
時に、加速の程度を示す吸気絞り弁の開方向の開度変化
率（急加速時には変化率が太き（、緩加速時には変化率
は小さくなる）を少な（とも条件として設定される割込
み増量燃料量に対応する割込み噴射パルス信号が出力さ
れる。

従って、検出される加速の程度にマツチングさせて割込
み増量燃料量を設定するようにすれば、加速時に空燃比
をオーバーリーン若しくはオーバーリーン化させること
がなく加速性を向上させることができる。

（実施例〉 以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図は本発明に係る加速時割込み増量制御装置を備え
た電子制御燃料噴射式内燃機関の一実施例を示す構成ブ
ロック図である。

この図において、回転速度センサ１の出力である機関回
転速度信号Ｎ、エアフローメータ２の出力である機関の
吸入空気流量信号Ｑ、水温センサ３の出力である機関冷
却水温度信号Ｔｗ及び吸気絞り弁開度センサ７の出力で
ある吸気絞り弁開度αが、入出力装置、記憶装置及び中
央演算装置によって構成されるマイクロコンピュータを
内蔵したコントロールユニット４に入力さし、コントロ
ールユニット４はこれらの信号に基づいて後述するよう
に設定される噴射パルス信号及び割込み噴射パルス信号
を燃料噴射弁５の駆動回路６に出力する。

即ち、コントロールユニット４は、第３図及び第４図の
フローチャートに示すように、燃料噴射量設定手段、噴
射パルス信号出力手段、加速判定手段１割込み増量燃料
量設定手段及び割込み噴射パルス信号出力手段をソフト
ウェア的に備えている。尚、本実施例における機関運転
状態検出手段とは、上記回転速度センサ１．エアフロー
メータ２及び水温センサ３が相当し、前記吸気絞り弁開
度センサ７はコントロールユニット４とによって吸気絞
り弁開度変化率検出手段を構成する。

次に第３図及び第４図にフローチャートに従って作用を
説明する。

まず、燃料噴射量制御ルーチンを第３図のフローチャー
トに基づいて説明すると、ステップ（図では「Ｓ」とし
てあり、以下同様とする）１では回転速度センサ１及び
エアフローメータ２によって検出された機関回転速度Ｎ
及び吸入空気流ＩＱを読み込む。

そして、ステップ２では、これらの値から基本燃料噴射
量に相応する基本パルス’ｒｐ　（＝ＫＸＱ／Ｎ、には
定数）を中央演算装置において演算、する。

ステップ３では、水温センサ３によって検出される水温
Ｔｗ等の各種運転状態から、記憶装置に記憶・設定され
るそれぞれの運転状態に基づく補正係数を検索し、これ
らの補正係数を中央演算装置で演算して得られる各種補
正係数Ｃ０ＥＦ等によって前記基本パルスＴｐを補正し
た燃料噴射パルスＴｉを設定する。

ステップ３で設定された燃料噴射パルスＴｉは、ステッ
プ４において燃料噴射弁５の駆動回路６に出力される。

このようにして駆動回路６に出力される燃料噴射パルス
Ｔｉに対して割込ませて燃料噴射させることにより加速
性を向上させるための割込み噴射制御ルーチンを第４図
のフローチャートに基づいて説明する。

ステップ１０では、吸気絞り弁開度センサ７によって検
出される吸気絞り弁（図示省略）の開度αを読み込む。

ステップ１１では、ステップ１０で読み込んだ開度αと
前回読み込んだ開度αとから開方向の開度変化率Δα（
単位時間当たりの開度変化ｉｔ）を演算する。

ステップ１２では、ステップ１１で演算した変化率Δα
と所定値（正の所定値）とを比較して、変化率Δαが所
定値以上であるときには機関が加速状態であると判定し
、所定値未満であるときには加速状態ではない（定常運
転若しくは減速時）としてそのままリターンさせる。

ステップ１２で機関の加速状態が判定されると、ステッ
プ１３においてこの加速判定が初回であるかを判定する
。これは加速判定直後のみ割込み噴射を行わせるための
ものであり、加速状態において連続して割込み噴射が行
われて空燃比がオーバーリッチ化することを防止するも
のである。このため、連続してステップ１２からステッ
プ１３へ進んだときには、２回目以降はそのままリター
ンさせ、初回のみステップ１４へと進ませる。

ステップ１４では、予め設定・記憶させておいた水温Ｔ
ｗと変化率Δαの３次元マツプから割込み噴射パルスＴ
ａｃｃ　　（割込み噴射パルス巾）を検索する。そして
、ステップ１５において検索した割込み噴射パルスＴａ
ｃｃを前記燃料噴射パルスＴｉに割り込ませて燃料噴射
弁５の駆動回路６に出力して割込み噴射させる。

かかる割込み噴射では、上記のように吸気絞り弁の開度
変化率Δαに基づいて機関の加速状態を検出し、かつ少
なくとも前記変化率Δα（本実施例ではΔαとＴｗをパ
ラメータとしである）に応じて割込み噴射パルス巾が可
変設定されるため、加速の程度に見合った割込み噴射が
なされる。即ち、第５図に示すように、基本的には吸気
絞り弁の開方向の開度変化率Δαが小さい緩加速時（図
中Δα１）のときに比べ、変化率Δαが大きい急加速時
（図中Δα２）のときに、パルス巾の大きな割込み噴射
パルスＴ　ａｃｃが出力されるため、各加速状態にマツ
チングした割込み噴射が行われることになり機関加速性
を向上させることができるものである。

〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によると、吸気絞り弁の開
度変化率を検出するようにしたことにより機関加速状態
を加速の程度を含めて検出でき、検出された加速の程度
に応じて割込み増量燃料量（割込み噴射パルス巾）が設
定されるため、各加速状態にマツチングした割込み増量
がなされて機関の加速性を向上させることができるとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成図、第２図は本発明の一実施例を
示す構成ブロック図、第３図は同上実施例における燃料
噴射制御ルーチンを示すフローチャート、第４図は同上
実施例における割込み噴射制御ルーチンを示すフローチ
ャート、第５図は同上実施例における制御特性を示すタ
イムチャート、第６図は従来例の制御特性を示すタイム
チャート、第７図は従来例の割込み噴射制御を示すフロ
ーチャートである。 １・・・回転速度センサ　　２・・・エアフローメータ
３・・・水温センサ　　４・・・コントロールユニット
５・・・燃料噴射弁　　６・・・駆動回路　　７・・・
吸気絞り弁開度センサ 特許出願人　日本電子機器株式会社 代理人　弁理士　笹　島　　冨二雄 第３図　　　　　　第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 機関の運転状態を検出する機関運転状態検出手段と、検
   出された機関運転状態に基づいて燃料噴射量を設定する
   燃料噴射量設定手段と、設定された燃料噴射量に対応す
   る噴射パルス信号を間欠的に燃料噴射弁に出力する噴射
   パルス信号出力手段と、を備える電子制御燃料噴射式内
   燃機関において、吸気絞り弁の開度変化率を検出する吸
   気絞り弁開度変化率検出手段と、検出された吸気絞り弁
   の開方向の開度変化率が所定値以上のときに加速状態で
   あると判定する加速判定手段と、加速状態判定時に少な
   くとも検出された吸気絞り弁の開度変化率に基づいて割
   込み増量燃料量を設定する割込み増量燃料量設定手段と
   、設定された割込み増量燃料量に対応する割込み噴射パ
   ルス信号を加速状態判定直後に前記燃料噴射弁に出力す
   る割込み噴射パルス信号出力手段と、を設けたことを特
   徴とする電子制御燃料噴射式内燃機関の加速時割込増量
   制御装置。