JPS6224005B2 - - Google Patents

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JPS6224005B2
JPS6224005B2 JP425183A JP425183A JPS6224005B2 JP S6224005 B2 JPS6224005 B2 JP S6224005B2 JP 425183 A JP425183 A JP 425183A JP 425183 A JP425183 A JP 425183A JP S6224005 B2 JPS6224005 B2 JP S6224005B2
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JP
Japan
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carbon dioxide
mhhpa
dioxide gas
curing
Prior art date
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Expired
Application number
JP425183A
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English (en)
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JPS59129224A (ja
Inventor
Tooru Koyama
Shu Sugano
Akio Tadokoro
Shinichi Toyoda
Katsuto Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP425183A priority Critical patent/JPS59129224A/ja
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Publication of JPS6224005B2 publication Critical patent/JPS6224005B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕 本発明は、樹脂組成物に関するものである。 〔従来技術〕 エポキシ樹脂は、耐薬品性、機械特性、耐熱性
および接着性等が優れていることから、塗料、電
気絶縁、土木、建築などの各分野に広く使われ、
最近のプラスチツク材料に対する高性能化の要求
にマツチした樹脂としてますますその応用分野を
拡大し、量的発展をとげつつある。エポキシ樹脂
は、それ単独で使われることはまれで、アミン、
酸無水物などの硬化剤と組合せることにより、そ
の性能がいかんなく発揮する。アミン系の硬化剤
は、毒性が比較的強いことなどから、それらを取
扱う作業者の健康管理に問題が生じ、毒性の低い
酸無水物硬化剤、とくに室温で液状の作業性の良
い酸無水物に目が向けられつつある。 現在、工業的に使われている液状酸無水物硬化
剤としては、イソプレンあるいはピペリレンのと
無水マレイン酸とのデイールスアルダー反応によ
り得られるメチルテトラヒドロ無水フタル酸の二
重結合を異性化することにより得られる液状酸無
水物(例えば、日立化成工業KK製HN−2200、
大日本インキ化学工業KK製エピクロンB−
570)、メチルテトラヒドロ無水フタル酸を水添す
ることによつて得られるメチルヘキサヒドロ無水
フタル酸(例えば、日立化成工業KK製HN−
5500、大日本インキ化学工業KK製エピクロン−
B−650、新日本理化工業KK製リカミツドMH−
700、バイエル社製Harter M.以下MHHPAと略
記する。)、あるいはメチルシクロペンタジエンと
無水マレイン酸とのデイールスアルダー反応によ
つて得られるメチルエンドメチレンテトラヒドロ
無水フタル酸(例えば、日立化成工業KK製無水
メチルハイミツク酸、日本化薬工業KK製カヤハ
ードMCO)などをあげることができる。 特に、このうち液状MHHPAは比較的安価で耐
熱性、電気特性が良好なことから電気、電子部品
の注型、埋込み、デツプコートあるいは絶縁ワニ
スなど、主に電気用として使われている。このよ
うなMHHPAでエポキシ樹脂を硬化することは、
特公昭39−14521号公報、特公昭57−9741号公報
に示されるごとく公知である。 一方、MHHPAは空気中の水分を吸湿して遊離
カルボン酸となり、結晶を析出し、注型、含侵不
良を起こしたり、硬化不良を起こすことがある。
水分を吸湿しても遊離カルボン酸の析出の少ない
ものとして、4−メチルヘキサヒドロ無水フタル
酸()と3−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸
()が7/25〜25/75(重量比)になるような
割合で含まれ、該酸無水物中に4−メチル−Δ
−テトラヒドロ無水フタル酸()が0.1重量%
以下であるMHHPAが特公昭57−9741号公報によ
り公知である。このようなMHHPAとして前述の
HN−5500がある。 ところで、MHHPAを硬化剤とするエポキシ樹
脂組成物は硬化促進剤を配合し、加熱硬化する
と、炭酸ガスを発生する。そのため、該エポキシ
樹脂組成物を含浸ワニスとして使用するとき、加
熱硬化時にワニスが流出したり、ボイド(小さな
空げき)が発生し、電気特性や耐湿性不良を起こ
すことがあつた。そこで、炭酸ガス発生を抑制す
るため、炭酸ガス発生原因を検討した結果、式(1)
によることが分かつた。 次に、式(1)の炭酸ガス発生条件を種々検討した
結果、炭酸ガスの発生量は硬化促進剤の種々と
量、ゲル化温度及び水分量に依存することが分か
つた。 〔発明の目的〕 本発明は上記のような事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは加熱硬化時の炭酸
ガス発生量を抑制し、ワニスの流出やボイドの少
ない電気用絶縁巻線を提供することにある。 〔発明の概要〕 本発明につき概説すれば、(A)エポキシ樹脂、(B)
MHHPM、および(C)、(A)と(B)の総量に対し0.01〜
5.0重量%の水分を含有してなる熱硬化性樹脂組
成物を絶縁層内に含浸し、(A)、(B)と(C)の総量に対
して0.3重量%以上のイミダゾール誘導体存在下
120℃以下の温度でゲル化させたのち、後硬化す
ることを特徴とするものである。 本発明におけるエポキシ樹脂としては例えばビ
スフエノールAのジグリシジルエーテル、ブタジ
エンジエポキサイド、3・4−エポキシシクロヘ
キシルメチル−(3・4−エポキシ)シクロヘキ
サンカルボキシレート、ビニルシクロヘキセンジ
オキサイド、4・4′−ジ(1・2−エポキシエチ
ル)ジフエニルエーテル、4・4′−(1・2−エ
ポキシエチル)ビフエニル、2・2−ビス(3・
4−エポキシシクロヘキシル)プロパン、レゾル
シンのジグリシジルエーテル、フロログルシンの
ジグリシジルエーテル、メチルフロログルシンの
ジグリシジルエーテル、ビス(2・3−エポキシ
シクロペンチル)エーテル、2−(3・4−エポ
キシ)シクロヘキサン−5・5−スピロ(3・4
−エポキシ)−シクロヘキサン−m−ジオキサ
ン、ビス−(3・4−エポキシ−6−メチルシク
ロヘキシル)アジペート、N・N′−m−フエニ
レンビス(4・5−エポキシ−1・2−シクロヘ
キサンジカルボキシイミドなどの2官能のエポキ
シ樹脂、パラアミノフエノールのトリグリシジル
エーテル、ポリアリルグリシジルエーテル、1・
3・5−トリ(1・2−エポキシエチル)ベンゼ
ン、2・2′・4・4′−テトラグリシドキシベンゾ
フエノン、テトラグリシドキシテトラフエニルエ
タン、フエノールホルムアルデヒドノボラツクの
ポリグリシジルエーテル、グリセリンのトリグリ
シジルエーテル、トリメチロールプロパンのトリ
グリシジルエーテルなどの3官能以上のエポキシ
樹脂が用いられる。 上記エポキシ樹脂のうちでは、特にビスフエノ
ールAのジグリシジルエーテルが有用である。ま
た、MHHPAとしては前述のHN−5500、エピク
ロンB−650、リカシツドMH−700、Harter M
などがある。このうち、HN−5500が吸湿しても
遊離カルボン酸に変化する量が少ないうえ、結晶
析出も少なく、熱変形温度も高いため好ましい。 さらに、イミダゾール誘導体としては、2−メ
チルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2
−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイ
ミダゾール、2−メチル−4−エチルイミダゾー
ル、1−ブチルイミダゾール、1−プロピル−2
−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチ
ルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチル
イミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシ
ルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フエニ
ルイミダゾール、1−(4・6−ジアミノ−s−
トリアジニル−2−エチル)−2−ウンデシルイ
ミダゾール、1−(4・6−ジアミノ−s−トリ
アジニル−2−エチル)−2−メチルイミダゾー
ルなどのイミダゾール誘導体が有用である。又、
上記イミダゾール誘導体のトリメリツト酸などの
塩や、オクタン酸亜鉛との付加物なども有用であ
る。上記触媒の配合量は、エポキシ樹脂と
MHHPAとの総量に対して、硬化時の炭酸ガス発
生量を少なくするために0.3重量%以上必要であ
る。とくに1.0〜3.0重量%の範囲が良い。該触媒
の配合方法は、必ずしもエポキシ樹脂とMHHPA
とから成る熱硬化性樹脂組成物に配合しなくと
も、例えば絶縁基材にあらかじめ付着させておい
ても良い。 又、本発明における水分はワニスに後から添加
しなくとも、例えばMHHPAに吸湿したものでも
良い。水分量が0.01重量%以下になると炭酸ガス
の発生量は多くなる傾向にある。水分量が多いと
炭酸ガス発生量は少なくなるが、5.0重量%以上
になると遊離酸の量が多くなり硬化不良を起こす
傾向になる。 〔発明の実施例〕 次に、本発明の実施例を示して具体的に説明す
る。例中に用いたMHHPAとエポキシ樹脂は下記
の通りである。 DER−332:ダウケミカル社製ビスフエノールA
のジグリシジルエーテル、当量174 HN−5500:日立化成工業KK製MHHPA 実施例1〜9、比較例1〜4 DER−332 47.6重量部、HN−5500、52.4重量
部、水0.1重量部および表1に記載のアミン、イ
ミダゾール系硬化触媒をそれぞれ硬化し、よく撹
拌した。得られた熱硬化性樹脂組成物を120℃/
1時間+160℃/4時間加熱して硬化物を得た。
硬化過程に発生する炭酸ガス量を測定し、表1に
示した。
【表】
【表】 なお、炭酸ガスの測定は大倉電気KK製
701FPSSC1型熱分解ガスクロマトグラフを用い
て行なつた。すなわち、ワニスを収納した内径2
mm、深さ8mmの石英ガラスサンプル瓶を電気炉内
に静置し、2〜3秒で所定温度±2℃に保つた。
次に所定時間毎にサンプルから発生するガスをガ
スクロマトグラフに送り込み、活性炭に充填した
150℃の分離カラムに通し、炭酸ガスを分離し
た。その後、炭酸ガスをメタン還元し、FID検出
器で固定、定量した。 表1から分かるようにイミダゾール誘導体を
0.3重量部以上配合した実施例は炭酸ガス発生量
は少ない。 実施例 10 DER−332 50重量部、HN−5500 50重量部、
水0.5重量部及び1−(4・6−ジアミノ−s−ト
リアジニル−2−エチル)−2−ウンデシルイミ
ダゾール1重量部を配合して、室温0.5mmHg以下
で2時間脱泡して熱硬化性樹脂組成物を作成し
た。 一方、導体上にガラスクロステープ(日東紡
製、0.13mm厚、25mm巾)をハーフラツプで1回、
そのうえにNOMXE−410テープ(25mm巾)をハ
ーフラツプで3回、さらにその上に上記ガラスク
ロステープをハーフラツプで1回巻回し、これを
80℃、0.5mmHg下に3時間保持したのち、上記熱
硬化性樹脂組成物を含浸させたのち、120℃/1
時間+160℃/4時間加熱硬化して電機用絶縁巻
線を得た。このものの電気特性を表2に示す。
〔発明の効果〕
上記の結果が示すように本発明によつて、レジ
ンの流出およびボイドの少ない絶縁層を形成する
ことができ、絶縁特性の点で信頼性の高い電機用
絶縁巻線を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エポキシ樹脂、メチルヘキサヒドロ無水フタ
    ル酸、エポキシ樹脂及びメチルヘキサヒドロ無水
    フタル酸の総量に対して0.01〜5.0重量%の水、
    並びにエポキシ樹脂、メチルヘキサヒドロ無水フ
    タル酸、エポキシ樹脂及びメチルヘキサヘドロ無
    水フタル酸の総量に対して0.3重量%以上のイミ
    ダゾール誘導体からなることを特徴とする樹脂組
    成物。
JP425183A 1983-01-17 1983-01-17 樹脂組成物 Granted JPS59129224A (ja)

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JP425183A JPS59129224A (ja) 1983-01-17 1983-01-17 樹脂組成物

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JP425183A JPS59129224A (ja) 1983-01-17 1983-01-17 樹脂組成物

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JPS59129224A JPS59129224A (ja) 1984-07-25
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