JPS62236674A

JPS62236674A - ブラスト装置

Info

Publication number: JPS62236674A
Application number: JP7870986A
Authority: JP
Inventors: Eikichi Yamaharu; 栄吉山春; Yoshiaki Nishimoto; 西本　好明
Original assignee: YAMAKI KOGYO KK
Current assignee: YAMAKI KOGYO KK
Priority date: 1986-04-04
Filing date: 1986-04-04
Publication date: 1987-10-16
Also published as: JPH0545391B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】

この発明は、硬質の粒子などでできた研掃材を高速空気
流に乗せてノズルから噴射し、これを対象物にあてて研
掃（ブラスティング）するブラスト装置に関し、研掃材
がよりスムースに高速空気流に混入しうるように改良し
て、研掃作業性および作業効率を高めたものに関する。

【従来の技術】

ブラスティング処理は、■対象物の各所で平均的な研削
効果が得られる、■脱脂や酸洗処理のような廃液公害が
生じない、■無方向研削なので応力集中を避けることが
できる、■素材の研削量が少なく、材料が無駄にならな
い、等の種々の利点から、金属素材表面のスケール除去
、下地形成あるいはパリ取りに多く用いられ、さらには
、比較的簡易に硬質の材料を研削することがでることか
ら、石材彫刻、木材彫刻、ガラス表面への梨地形成等の
美術工芸の一手段としても応用されている。ブラスト装置のうちの、空気流を利用したものは、比較
的高圧の圧縮空気と研掃材とをノズル内で混合して噴射
するものが一般的である。この方式の装置は、圧縮空気
の運動量を主として利用してｇｒ掃材を加速するように
していることから、空気の密度および流速を高めるため
に大出力のコンプレッサを必要とする。しかしながら、この方式の装置は、圧力ホース内、およ
び、ノズルにおける研掃材混入部での損失が大きく、コ
ンプレッサの出力の割には研掃能力をそれほど高めるこ
とができない問題がある。このような問題を解決し、低圧ブロアを空気供給源とし
ても比較的高い研掃能力を達成できるブラスト装置が、
特開昭６０−１４１４７５号公報に示されている。この
従来の低圧式ブラスト装置の構造を本廓の第４図に示す
。この従来例は、比較的大径の低圧空気供給管ａの先端部
に、先端部に向かうにつれコーン状に絞られた絞り部ｆ
を介して比較的小径の出口管すにつながる内腔Ｃを有す
るノズルｄを接続し、ノズルｄの内腔の絞り部ｆに、出
口管すを向く研掃材搬送管ｅの出口を開口させて構成さ
れている。

【発明が解決しようとする問題点】

ところが、上記公報に示さた従来例では、ノズルｄ内に
おける上記絞り部ｆに研掃材搬送管ｅを開口させている
ことから、次のような問題が発生する。すなわち、第一に、低圧空気供給管ａが大径であっても
、ノズルの先端出口管すが小径に絞られているため、結
局、十分な空気流量を得ることができず、しかも出口管
すでの損失抵抗が非常に大きくなってブロアが過負荷状
態となり、ブロアないし空気供給管ａが過熱する。第二に、絞り部ｒによってノズル内の静圧が上昇させら
れるため、研掃材搬送管ｅから十分な研掃材が吸い出さ
れず、むしろ、研掃材搬送管ｅの軸方向の位置調整を誤
まると、上記のように上昇した静圧が研掃材をその搬送
管ｅ内に押し込み・研掃材が搬送管ｅから排出されない
状態が現出する。このような状態となると、ブラスト処
理が不可能となるばかりか、研掃材搬送管ｅ内が研掃材
でつまり、なお一層この状態の解除が困難となる。そして、ノズルｄに対する上記研掃材搬送管ｅの軸方向
の位置は外部から視認できないので、その位置を適切に
調整するのは非常に困難である。この発明は、以上のような事情のもとで考え出されたも
ので、上記従来例の装置よりなお一層効率がよく、しか
もブロアが過負荷状態となることはなく、十分な研掃材
をスムースかつ連続的に高速大流量の空気流とともにノ
ズルから噴射することができるブラスト装置を提供する
ことをその課題とする。

【問題を解決するための手段】

上記の問題を解決するため、この発明では、次の技術的
手段を講じている。すなわち、ノズル本体の内部に、基部が空気供給管につ
ながり、先端が開放する略一連の比較的大径としたノズ
ル孔を設け、このノズル孔の軸方向中間部の内周に、研
掃材供給管につながる研掃材供給口を環状に設けている
。

【作用】

ノズル本体のノズル孔は、その基部から出口まで略一連
とされているので、内部抵抗が少なく、空気は、その基
部から出口まで低抵抗で高速に流れうる。しかも、この
ノズル孔の先端は外気に開放しているので、このことと
上記のようにノズル孔内を高速で流れる空気流により、
ノズル孔内壁の静圧は確実に負圧となる。そして、この
ように確実に負圧となるノズル孔の内壁に研掃材供給口
が開口しているので、研掃材は、上記負圧により確実に
ノズル孔内に吸引され、ここを流れる高速空気流に混入
される。しかも、この研掃材供給口は、ノズル孔内壁の
全周にわたって環状に開口しているので、十分な量の研
掃材が十分型はんされた状態で高速空気流に混入される
。しかも、上記研掃材は、空気流の運動量によって加速さ
れるのではなく、ノズル孔の内壁に発生する静圧に引か
れてあらかじめ加速された状態で空気流に混入されるの
で、空気流の運動エネルギが減殺されることはなく、研
掃材混じりの空気を高速のままノズル孔開口から噴射す
ることができる。

【効果】

以上の結果、本発明のブラスト装置によれば、ノズルに
おいて低抵抗で空気が噴射されることから、ブロアなど
の空気供給手段に過負荷がかかることはなく、長時間の
連続運転が可能である。また、構造上、研掃材供給口は、ノズル孔における確実
に負圧となる部位に開口しているので、従来のように研
掃材搬送管の微調整が全（不要で、しかも、十分な量の
研掃材が空気流のエネルギをそれほど減殺することなく
かつ十分攪はんされた状態で空気流に混入される。この
ことから、ｇｆ掃材がスムースに吸い出されずに研掃材
搬送管がつまるという従来例の問題も解決され、振動、
脈動なども発生しない。以上の総合的効果として、本発明によれば、空気供給手
段の出力ロスを非常に少なくして、十分なマの研掃材ま
じりの高速空気流を噴射することができるので、エネル
ギ効率および作業効率の面で従来にくらべて非常に優れ
たものとなる。また、研掃材の脈動などもなるなるので
、作業性も非常によいものとなる。

【実施例の説明】

以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る。第１図は、本発明のプラスト装置の一例の全体構成を示
す。１１は、研掃材供給装置としてのホッパを示し、これに
貯留された研掃材Ｓは、可撓性ホースなどの研掃材供給
管１２を介して後記するノズル１３に供給されるように
なっている。なお、本例では、供給管１２内での研掃材
Ｓの流れを良くするために、ホッパ１１のシュート下の
容器１４内に低圧空気を送入する手段１５が設けられて
いる。一方１６は、空気供給手段としてのブロアを示し
、このブロア１６で発生させられた空気流れは、比較的
大径の可撓性ホースなどの空気供給管１７を介してノズ
ル１３に送られるようになっている。第２図および第３図に、本発明の特徴部分を備えたノズ
ル１３の詳細を示す。本発明によるノズル１３は、基部が上記空気供給管１７
につながり、先端が開放する略一連の比較的大径とした
ノズル孔１８を設け、このノズル孔１８の軸方向中間部
の内周に、上記研掃材供給管１２につながる研掃材供給
口１９を環状に開けて構成される。本例では、このノズル１３を、組付けおよびメインテナ
ンスの便宜のため、前後別体に形成した２部材を連結す
るようにして構成している。すなわち、前部材１３ａは、全体としてパイプ状の形態
をもち、一定向径のノズル孔前部１８ａと、このノズル
孔前部１８ａの後端から後方にテーパ状に拡径するテー
パ拡径部２０と、この拡径部２０の最大径部から後方に
ほぼ一定内径でのびる大径部２１とが連続する内孔２２
をもっており、上記大径部２１には上記研掃材供給管１
２が連結された曲がり管２４が連通接続されるとともに
その後方部には雌ねじ２３が形成される。 −前後部材１３ｂは、全体として、上記前部材１３ａの
大径部２１内に一定のすきま２５を介して挿入しうる前
方小径部２６と、前部材１３ａのノズル孔前部１８ａと
同等かもしくはやや小径のノズル孔後部１８ｂをもつパ
イプ状の形態をもっており、後端部の内径および外径は
、拡径している。そして前方小径部２６の外周には、上
記前部材１８ａの雌ねじ２３に螺合する雄ねじ２７が形
成される。そしてこの後部材１３ｂは、その先端部開口
縁２８が前部材１３ａのノズル孔前部１８ａの１＆端２
９に対して所定のすきまをおいて後方に位置するように
して、前部材１３ａの大径部２■内に挿入かつ螺合され
る。また、この後部材１３ｂの先端部開口縁２８の外周
には、前部材１３ａのテーパ拡径部２０と対応するよう
にテーパ状に削成されている。そうして、この後部材１
３ｂの後端部には、空気供給管１７が接続される。以上の結果、ノズル１３内には、その後端から先端まで
、はぼ同様の内径で一連に延びるノズル孔１８が形成さ
れるとともに、このノズル孔１８の中間部において、前
部材１３ａのノズル孔前部１８ａの後端２９と、後部材
１３ｂの先端開口縁２８との間に形成される環状スリッ
ト状の研掃材供給口１９が形成される。そしてこの研掃
材供給孔１９は、前部材１３ａの大径部２１と後部材１
３ｂの前方小径部２６とで形成される環状すきま２５お
よび曲がり管２４を介して研掃材供給管１２に連通して
いる。以上の構成において、ブロア１６で空気流を発生させる
と、この空気流は比較的大径の空気供給９ｆ１７を経た
後、やや縮径させられたノズル孔１８を高速で通過する
。たとえば、１０馬力、ゲージ圧０．５　ｋｇｆ　／ｃＪ
、流！４，４ｎ？／毎分のブロアを使用すると、ノズル
孔内径を９■−とした場合、これを５本用いてもそれぞ
れ約２２０ｍ／毎秒の十分なノズル内空気流速を得るこ
とができる。ノズル孔１８は、はぼ同一内径で直線状に
延びているので、ノズル内の損失抵抗も殆どない。そして、このような高速空気流が通過する直管状のノズ
ル孔１８の内周に環状の研掃材供給孔１９が開口してい
ることと、ノズル孔１８の先端が外気に開放されている
ことから、研掃材供給口１９が開口するノズル内壁は確
実に負圧となっており、この負圧により、研掃材供給管
１２によってノズル１３まで運ばれてきた研掃材Ｓが効
率的に上記高速空気流に吸い出され、かつこれに混入さ
れる。しかも、この研掃材供給口１９は、ノズル口１８
の内周全周に環状に開口しているので、十分な研掃材Ｓ
が、十分攪はんされながら高速空気流に混入され、その
結果、ノズル１３の出口からは、大きな流れの断面をも
ち、十分な研掃材を含んだ空気がきわめて高速で噴射さ
れる。このように本発明のブラスト装置は、比較的低出力のブ
ロアを使用しても、十分な流速の空気流を得ることがで
き、しかも、研掃材を空気流の運動がで加速するのでは
なく、ノズル孔内静圧によりあらかじめ加速した状態で
空気流に混入されるので、研掃材混入に伴なうエネルギ
吸収も最小限となる。このようなことから、省エネルギ、高出力であり、作業
効率および作業性をともに向上させたブラスト装置が達
成される。もちろん、この発明の範囲は上述した実施例に限定され
ず、各部の形状は種々設計変更可能である。たとえば、
実施例では、研掃材供給口を、環状スリット状に形成し
ているが、丸孔を環状にならべて開けてもよい。また、
空気供給手段としては、低圧ブロアに限定されず、十分
な空気流量を達成できればコンプレッサを用いてもよい
。さらに、研掃材およびブラスティング処理の用途も問
われない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のブラスト装置の全体構成図、第２図は
ノズルの断面図、第３図は第２図の■−■線断面図、第
４図は従来例の断面図である。１２・・・研掃材供給管、１３・・・ノズル本体、１７
・・・空気供給管、１８・・・ノズル孔、１９・・・研
掃材供給口。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ノズル本体の内部に、基部が空気供給管につなが
り、先端が開放する略一連の比較的大径としたノズル孔
を設け、このノズル孔の軸方向中間部の内周に、研掃材
供給管につながる研掃材供給口を環状に開けたことを特
徴とする、ブラスト装置。