JPS6223649Y2

JPS6223649Y2 -

Info

Publication number: JPS6223649Y2
Application number: JP1981117709U
Authority: JP
Priority date: 1981-08-10
Filing date: 1981-08-10
Publication date: 1987-06-16
Also published as: JPS5823745U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はミラー駆動部防水構造に係り、さらに
詳しくは、駆動モーターによつてミラーの角度を
変更し得るようにした車輌用アウトサイドミラー
において、駆動モーター等の駆動機構を収納した
ケースに水が浸入するのを防止すべくなした防水
構造の改良に関するものである。

第１図は従来のミラー駆動部防水構造を備えた
車輌用アウトサイドミラーを示している。１は駆
動モーター等の駆動機構を収納したケースで、該
ケース１の前部には自在継手２を介してミラーハ
ウジング４を傾動可能に支持している。ミラーハ
ウジング４の前面にはミラー３を嵌合させて、ミ
ラー３とミラーハウジング４とによりミラー体を
構成している。

また、前記ケース１の前部には進退杆５を軸方
向に進退できるように２個（図では１個だけを示
す）挿通させ、その各進退杆５の先端を球継手６
を介して前記ミラーハウジング４に連結させてい
る。このアウトサイドミラーは、各進退杆５を駆
動機構によつて進退させせることによりミラーハ
ウジング４が自在継手２を中心として傾動し、こ
れによつてミラー３の角度を遠隔操作によつて変
更できるようになつている。

また、ケース１とミラーハウジング４との間に
は、ケース１内に水が浸入するのを防ぐ為にゴム
等からなる防水部材９を設け、該防水部材９によ
つてミラー駆動部防水構造をなしている。即ち、
防水部材９は、その一端をケース１における進退
杆用挿通部の周囲に形成した取付体７に嵌合さ
せ、他端をミラーハウジング４における球継手６
用受座の周囲に形成した取付体８に嵌合させて、
雨水等が進退杆挿通部１ａからケース１内に浸入
しないようにしている。

ところで、上記に示す従来のミラー駆動部防水
構造は、防水部材９を夫々の進退杆５の数に対応
させて用いているので、防水部材９を２個用いな
ければならず、そのため、防水部材９の取付作業
を二度繰り返して行なう必要があるので、組付工
数がかさむ問題がある。

また、ケースの全周をとり囲むように防水部材
を取付け、その防水部材の他端をミラーハウジン
グの背面に固定するようにした防水構造も知られ
ている（特開昭56−1901号公報参照）が、この場
合はミラーの傾動時に防水部材による負荷が掛つ
て円滑な傾動を行ない難いという問題があり、こ
のため、一般には第１図に示すような防水構造が
採用されている。

本考案は、上記の如き従来技術の問題点を改善
し、組付工数を削減すると共に、確実な防水を行
なうことができるミラー駆動部の防水構造を提供
せんとするものである。

以下、本考案の一実施例を第２図乃至第９図に
より説明する。第２図乃至第９図において、第１
図と同一符号は第１図とそれぞれ同じものもしく
は相当するものを示している。

本考案によるミラー駆動部防水構造は、第２図
及び第３図に示すように、双方の進退杆５を挿通
させる防水部材９を一体に形成し、該防水部材９
をケース１に形成した取付体１０に取付けたもの
である。

具体的に述べると、前記防水部材９は、第４図
乃至第７図に示すように、２つの中空状キヤツプ
部９ａ，９ａと、該各キヤツプ部を一体に連結す
る連結部９ｂとを有してゴム材によつて成形され
ている。前記防水部材９のケースに向かう一方の
全面に開口部９ｃを設け、他方の各キヤツプ部９
ａの頂部に進退杆の挿通孔９ｄを夫々設け、該挿
通孔９ｄに進退杆５を保持させるようになつてい
る。また、防水部材９の開口部９ｃの周縁には肉
厚部９ｅを設けている。

前記取付体１０には、前記肉厚部９ｅを嵌合す
ることにより防水部材９を取付けている。この取
付体１０は、第８図乃び第９図に示すように、２
つの進退杆５を取り囲んでケース１の前面に形成
されている。そして、取付体１０の端縁には、自
在継手２を構成する球座２ａがわを除いてフラン
ジ部１０ａを一体に形成し、該フランジ部１０ａ
に前記肉厚部９ｅを係止するようになつている。
また取付体１０には進退杆用挿通孔１０ｂを夫々
形成し、各挿通孔に進退杆５の基部５ａを挿通さ
せている。

本考案によるミラー駆動部防水構造は、上記の
如く構成されているので、防水部材９を組付ける
には、各進退杆５を防水部材９の開口部９ｃがわ
から挿通孔９ｄに通し、肉厚部９ｃを取付体１０
に嵌合させることにより組付けることができる。
これにより、単一の防水部材９を組付けるだけで
２つの進退杆の部分の防水を行なうことができ
る。また、本考案においては、取付体のフランジ
部１０ａに防水部材の肉厚部９ｅを係止させてい
るので、組付性が良好になると共に、防水部材９
が進退杆５の進退動作によつて取付体１０から外
れるような外力を受けても、取付体１０に対して
確実に保持され、進退杆用挿通孔１０ｂからケー
ス１内に水が浸入するのを確実に防止することが
できる。さらに、本考案においては、２つの進退
杆の部分のみを防水部材で覆うので、ミラーの傾
動動作には何等の悪影響も与れることがない。

以上述べたように、本考案によれば、２つの進
退杆の部分を覆う防水部材を一体に成形したの
で、組付工数を削減することができ、かつ、防水
部材の肉厚部をケース側のフランジ部に係止して
いるので、組付けが容易で、ケースに水が浸入す
るのを確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のミラー駆動部防水構造を適用し
た車輌用アウトサイドミラーを示す破断側面図、
第２図は本考案によるミラー駆動部防水構造を適
用した車輌用アウトサイドミラーを示す一部破断
側面図、第３図は第２図の矢視図、第４図は防
水部材を示す一部破断正面図、第５図，第６図，
第７図は夫々同じく平面図、底面図、側面図、第
８図はケースを示す正面図、第９図は第８図の
矢視線による要部の図である。１……ケース、３……ミラー、４……ミラーハ
ウジング、５……進退杆、９……防水部材、１０
……取付体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

駆動機構を収納したケースに２つの進退杆をそ
れぞれ進退可能に挿通させ、該各進退杆の先端を
ケースに傾動可能に支持したミラー体と連結させ
たミラーにおいて、前記双方の進退杆をとり囲む
中空状キヤツプ部とその各キヤツプ部を連結する
連結部とを有する防水部材を一体に成形すると共
に、その防水部材のケース側に向う開口部の周縁
に肉厚部を形成し、他方、ケースに各進退杆をと
り囲む取付体を形成すると共に、その端縁にフラ
ンジ部を形成し、前記取付体のフランジ部に前記
防水部材の肉厚部を係止させて２つの進退杆を一
体をなす防水部材で覆つたことを特徴とするミラ
ー駆動部防水構造。