JP2002067801A - 車両用ミラー駆動装置 - Google Patents
車両用ミラー駆動装置Info
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Abstract
きる車両用ミラー駆動装置を提供する。 【解決手段】 ヘリカルギア5を回転させることによ
り、ロッド11が回転しながら出没するため、従来のよ
うにロッドの球状先端部12に突起を形成する必要がな
い。そのため、ロッドの製造が容易で、製造したロッド
の取り扱いも容易である。
Description
ベースの角度を変化させるロッドの出没構造を改良した
車両用ミラー駆動装置に関するものである。
ラーでは、ハウジングのピボット軸に中央部が傾動自在
に支持されたホルダベースの球状ソケット部に、ハウジ
ングから出没するロッドの球状先端部を嵌合させること
により、ホルダベースに固定されたミラーの角度を変化
させるようになっている。ハウジングの開口には、リン
グ状のパッキンが設けられ、ロッドは、このパッキンに
対して摺動しながら出没することにより水密性が保たれ
ている(類似技術として、特開2000−118304
号公報参照)。
けられたヘリカルギアの内部に挿入され、ロッドの基端
部に形成した外向きの爪部を、ヘリカルギアの内面に形
成した内ネジに螺合させ、ヘリカルギアをモータにより
回転させることにより、ロッドをハウジングの開口から
出没させている。ロッドのヘリカルギアに対する相対回
転を確保するために、ロッドの球状先端部には突起が形
成され、その突起を球状ソケット部の内面に形成した溝
に係合させることで、ロッドの回転を阻止している。
うな従来の技術にあっては、小さいロッドの球状先端部
に形成した突起を、ホルダベースの球状ソケット部に形
成した溝に係合させて、ロッドのヘリカルギアに対する
回転を阻止する構造のため、ロッドに対する負荷が大き
くなった場合に、突起が破損するおそれがある。また、
小さなロッドの先端に突起を形成するため、ロッド自体
の製造も困難で、製造後の部品としてのロッドも、突起
の破損に気を付けながら取り扱う必要があるため、取り
扱い性の面においても不利である。更に、ロッドが回転
せずに出没だけする動きは、ロッドとパッキンとの間の
摩擦係数が大きく、例えばロッドを長期間使用しないで
パッキンの内面と密着しまった場合などには、ロッドを
出没させる際の初期負荷が大きく、ロッドの爪部やヘリ
カルギアの一部に大きな力が加わって、その部分を破損
させるおそれがある。そこで、ロッドを回転させながら
出没させる構造の提案が待たれている。
してなされたものであり、ロッドを回転させながら出没
させることができる車両用ミラー駆動装置を提供するも
のである。
ハウジング本体とハウジング蓋でハウジングを形成する
と共に、ハウジング蓋の中央に形成されたピボット軸
に、ミラーを固定したホルダベースの中央に形成された
軸受部を傾動自在に嵌合させて支持し、ハウジングのピ
ボット軸とは異なる位置に出没自在なロッドを設け、該
ロッドの先端部をホルダベースのソケット部に回転且つ
傾動自在に嵌合させて、該ロッドを出没させることによ
り、ホルダベースの角度を変化させる車両用ミラー駆動
装置であって、前記ハウジング本体の底面部に内面に内
ネジを有する円筒形状のガイド筒を形成し、該ガイド筒
内にヘリカルギアに形成された複数のスリットを側面に
有する有底の内筒を挿入し、且つ該ヘリカルギアの内筒
内にロッドを挿入し、ロッドの基端部に形成した外向き
の爪部を内筒のスリットから外側へ突出させてガイド筒
の内ネジに螺合させると共に、ヘリカルギアの外部に形
成された外ネジにモータのウォームギアを係合させてヘ
リカルギアをロッドごと正逆方向へ回転自在にした。
本体に内ネジが形成されたガイド筒を形成し、そのガイ
ド筒の内部にヘリカルギアとロッドを挿入し、該ロッド
をヘリカルギアと一緒に回転する構造にすると共に、ロ
ッドの爪部をガイド筒の内ネジに螺合させたため、ヘリ
カルギアを回転させることにより、ロッドが回転しなが
ら出没する。従って、従来のようにロッドの先端部に突
起を形成する必要がないため、ロッドの製造が容易で、
製造したロッドの取り扱いも容易である。
成した開口にリング状のゴム製パッキンを設け、該パッ
キンを出没するロッドの側面に密着させて水密性を確保
した。
転しながら出没するため、水密性を確保するためのパッ
キンがロッドの側面に密着しても、パッキンのとの間の
摩擦抵抗が小さく、ロッドの爪部やヘリカルギアの一部
に大きな負荷が加わらず、それらの変形を未然に防ぐこ
とができる。
図面に基づいて説明する。
ミラー駆動装置としては、ドアミラー、フェンダーミラ
ー、ルームミラーなどがあるが、この実施形態では右側
のドアに取付けられるドアミラーの場合を例にして説明
する。
示す後面図と断面図であり、図3及び図4は、その分解
斜視図である。まず最初に、この図1〜4に基づいて、
この駆動装置の基本的な構造と性能を説明する。
が形成されている。ハウジング3は、略密閉化され、内
部にモータ4やヘリカルギア5等の駆動機構部品が収納
されている。ハウジング蓋2の表面中央には、先端が球
状のピボット軸6が立設され、このピボット軸6の先端
に、ホルダベース7の中央に形成された軸受部8が回転
自在に嵌め込まれている。ホルダベース7には、ミラー
9(図2)が取付けられ、このミラー9ごとホルダベー
ス7は、ピボット軸6を中心にして、任意の方向へ傾動
することができる。
横位置及び真下位置には、それぞれ開口10が形成され
ている。これらの開口10からは、それぞれロッド11
が突出している。このロッド11は、互いに独立して出
没自在で、その球状先端部12を、ホルダベース7の対
応位置に形成された球状ソケット部13に回転自在に嵌
合させている。
とにより、ホルダベース7(ミラー9)の角度を上下方
向で変化させることができ、真横のロッド11を出没さ
せることにより、ホルダベース7(ミラー9)の角度を
左右方向で変化させることができる。従って、運転者
は、自身の身長や視線方向により、ミラー9の角度を最
適に調整することができる。
及び作用を説明する。
〜図15) ハウジング本体1の底面部24における前記開口10に
対応する位置には、内面に内ネジ25が形成された2つ
のガイド筒26が形成されている。ガイド筒26の底面
中央には、軸ピン27が形成されている。また、ガイド
筒26の先端に相当する部分の側面には、一段薄く形成
された段差部28(図10)が形成され、そこに潤滑剤
Rが注入されている。
の出没ストロークをかせぐために、ハウジング本体1の
底面部24における一般面よりも外側に位置しており、
底面部24は、外側に凹設された状態で、ガイド筒26
の基端部に接続されている。すなわち、底面部24は、
ガイド筒26の側面に突き当て状態で接続するのではな
く、わざわざ外側へ湾曲した状態で、ガイド筒26の基
端部に接続されている。従って、ハウジング本体1を樹
脂で一体成形する際に、ガイド筒26の側面には何も結
合されないため、その内ネジ25に樹脂成形上のヒケが
発生せず、内ネジ25が完全な状態で得られる。
つのガイド筒26の間には、2個のモータ4が同じ向き
で固定されている。モータ4は、それぞれ正逆方向に回
転自在なウォームギア29を有している。このウォーム
ギア29は、後述するヘリカルギア5の外ネジ30と係
合している。
グ本体1におけるガイド筒26の間の空間に同じ向きで
配置したため、ガイド筒26の間の、本来、デッドスペ
ースとなる部分を、モータ4の配置用のスペースとして
有効利用することができるため、ハウジング3の内部に
ガイド筒26を形成した構造でありながら、ハウジング
3のサイズ及び厚さのコンパクト化を図ることができ
る。
ことにより、ハウジング3の形状を、2つのガイド筒2
6を結ぶ辺を最も広い幅にした概略三角形状にすること
ができ、1つの構造の駆動装置を左右のドアミラー兼用
として使用することができる。
から挿入される。ヘリカルギア5は、底部を有する内筒
31の先端から折り返し部32を介して外筒33を形成
した形状で、外筒33の外面には、全周にわたって外ネ
ジ30が形成されている。この外ネジ30は、前述のよ
うに、2つのモータ4のウォームギア29と係合してい
る。外筒33の内径は、ガイド筒26の外径に相応して
おり、ヘリカルギア5は、ガイド筒26内においてガタ
つかない。内筒31の外径は、ガイド筒26の内径より
も小さく、内筒31とガイド筒26の内ネジ25とは接
触しない。
ット24が、4箇所に形成されている。スリット34の
間における内筒31の内面には、底面から所定長さのリ
ブ35(図9)がそれぞれ形成されている。内筒31の
底部には、前記軸ピン27が挿通する軸孔36が形成さ
れている。内筒31の底部とガイド筒26の底面とは、
互いに接触しない。ヘリカルギア5自体は、その折り返
し部32が、ガイド筒26の先端面により支持されてい
る。また、軸ピン27と軸孔36とは、ヘリカルギア5
の回転軸を出すために接触している。ヘリカルギア5と
ガイド筒26とは、接触面積が小さいため、回転抵抗が
小さく、モータ4の出力ロスが少なく、回転する際に摩
擦音も生じない。更に、ガイド筒26の先端に段差部2
8が形成され、そこに潤滑剤Rが注入されていること
も、ヘリカルギア5の回転抵抗の軽減に寄与している。
すなわち、本来、大きな面積で接触し合う部分であるガ
イド筒26の表面とヘリカルギア5の外筒33が、間に
潤滑剤Rを介在した状態になるため、両者間の回転抵抗
は著しく低下する。
のが、ロッド11である。ロッド11は、球状先端部1
2以外の部分は円筒形状になっており、その基端部37
には4本のスリット38が形成されている。このスリッ
ト38には、前記ヘリカルギア5の内面に形成したリブ
35が差し込まれるが、リブ35よりもスリット38の
方が短く形成されている。従って、スリット38の端部
が、リブ35の端末の上に乗った状態となり、ロッド1
1の基端部37とヘリカルギア5の底面との間には、僅
かな隙間S1(図8)が確保され、両者は互いに接触し
ない。
との間にも、僅かな隙間S2(図8)が確保され、両者
は互いに接触しない。ロッド11の先端部側は、リング
状でゴム製のパッキン39を介して開口10から突出し
ており、開口10の水密性が保たれている。そして、ロ
ッド11の側面がこのパッキン39の内面と摺動するこ
とにより、ロッド11の姿勢が保たれる。
38の間には、4つの爪部40が外向きに形成されてい
る。この爪部40の先端は、ガイド筒26の内ネジ25
に対応して若干斜めに形成されている。そして、このロ
ッド11の内部には、4つの爪部40を外側へ付勢する
スプリング41が嵌装されている。ロッド11の基端部
37は、外側へ曲折した部分42を有するクランク形状
となっており、そこに爪部40が形成されている。クラ
ンク形状の基端部37は、ヘリカルギア5のスリット3
4の間に位置し、爪部40だけがヘリカルギア5の側面
よりも外側へ突出する。従って、ロッド11の基端部3
7は、回転方向でヘリカルギア5のスリット34以外の
部分と係合するため、ヘリカルギア5を回転させると、
その内部でロッド11も一緒に回転する。ロッド11の
爪部40は、ガイド筒26の内ネジ25に螺合するた
め、ヘリカルギア5を正逆方向へ回転させることによ
り、ロッド11は、回転しながらガイド筒26内で出没
方向へ移動する。
7が、外側へ曲折した部分42(図12)を有するクラ
ンク形状をしているため、この外側へ曲折した部分42
により、爪部40が上下に撓み易くなっている。爪部4
0に対する異なった負荷の発生を、なるべく少なくする
ため、ロッド11の爪部40を、前述のようにガイド筒
26の内ネジ25に対応して斜め形成しているものの、
ロッド11の先端部側は、パッキン39により押さえら
れて傾かないため、爪部40をガイド筒26の内ネジ2
5に沿って回転させる間に、各爪部40に対して出没方
向で少しでも異なった負荷が生じると、その負荷は、ダ
イレクトに爪部40に加わることになる。しかし、この
ように爪部40に負荷が加わっても、その負荷を前述の
外側へ曲折した部分42が撓むことにより吸収できるた
め、爪部40の変形・破損を防止できる。また、ロッド
11の基端部37のうち、外側へ曲折した部分42以外
の出没方向に沿った部分には、ヘリカルギア5との回転
方向における当たり面を大きく確保する機能があり、ヘ
リカルギア5の回転力をロッド11に確実に伝えること
ができる。
がら出没方向へ移動するため、単にロッド11を回転せ
ずに出没させる場合に比べて、ロッド11とパッキン3
9との間の摩擦が小さくなり、ロッド11の出没がスム
ーズになる。また、ロッド11自体を回転させる方式の
ため、ロッド11の出没性能を阻害する要因はなく、そ
の作動信頼性が高い。また、ロッド11の球状先端部1
2に従来のような小さな突起を形成する必要がないた
め、ロッド11自体の製造も容易で、ロッド11の部品
としての取り扱いも容易になる。
ルダベース7の球状ソケット部13の内面との摺動にし
ても、球状先端部12の側面における回転軸を中心にし
た最大径部分に、所定の幅の面取り部43(図14)が
形成されているため、球状先端部12の表面で最も球状
ソケット部13と擦れ合う部分を切除した状態になり、
球状先端部12の摺動抵抗が軽減する。この面取り部4
3は、断面で直線状が好ましく、直線状よりも凹んだ状
態にすると、球面との境界にシャープなエッジが生じ、
その程度によっては、球状先端部12の傾動に支障をき
たすことなる。但し、多少凹んだ状態の面取り部43し
ても問題ない。面取り部43の形成により、球状ソケッ
ト部13の内面との間には、空間が形成されるため、そ
の空間に潤滑剤Rを注入しておけば、そこに潤滑剤Rを
保持しておくことができ、球状先端部12の摺動抵抗が
更に軽減する。
移動すると、ロッド11のスリット37以外の部分が、
スプリング41に抗して内側へ撓み、爪部40が内ネジ
25に対して空回りする。従って、モータ4は、回転し
ても、ロッド11のそれ以上の移動は、防止される。こ
のように爪部40が内側へ撓むことにより空回りするた
め、爪部40が変形したり破損したりすることはなく、
空回り音も小さくて済む。特に、この実施形態では、ロ
ッド11が没方向の限界位置まで移動した際に、ロッド
11のスリット38の端部がヘリカルギア5の内筒31
の内側に形成した内向きのリブ35の上部に当接するた
め、それ以上の移動が規制されて、そこで空回りするこ
とになるが、前述のように、スリット38の長さの方が
短く、ロッド11の底部とヘリカルギア5の底面との間
には、僅かな隙間S1(図8)が確保され、両者は、互
いに接触することがないため、ロッド11がヘリカルギ
ア5の底面に近い位置で空回りしても、ロッド11の底
部は、ヘリカルギア5の底面に当たらない。従って、ロ
ッド11の空回り時における回転抵抗を小さくすること
ができると共に、空回り音も小さくすることができる。
装置自体の構造及び性能の理解を助けるために、駆動装
置における各部分の構造を説明する。
6、図7) ホルダベース7は、ハウジング蓋2に形成されたピボッ
ト軸6を受け入れる軸受部8を中心として、その周囲に
軸受部8へ対面する側面を有するリング体44を有して
いる。リング体44の四方には、リング体44の側面を
更にハウジング蓋2側へ延ばした延長部45が形成さ
れ、その部分に開口46が形成されると共に、その開口
46の周囲にフランジ47が形成されている。
1を嵌合させる球状ソケット部13に対応する位置に
は、一対の弾性片からなる概略断面V字形で且つ所定の
高さを有する弾性部48が一体的に形成されている。こ
の弾性部48は、一対の弾性片を横方向に弾性変形させ
ることができる。弾性部48の両側にもそれぞれ別の開
口49が形成されている。
ット軸6に相応する球状内面を有すると共に、根本部分
はピボット軸6の最大径よりも小さな径で開口してい
る。この軸受部8の根本には、4本のスリット50(図
3)が縦に形成され、軸受部8の根本を強制的に押し広
げることができる。また、軸受部8の周辺には、4つの
爪部55が上向き状態で形成されている。
ット軸6の四方には、所定間隔で離間した一対の位置規
制体51が4組形成されている。そして、ホルダベース
7の軸受部8をピボット軸6に圧入した後、一対の位置
規制体51を対応する弾性部48の両側にある開口49
内へ挿入する。すると、概略断面V字形の弾性部48
が、それぞれ一対の位置規制体51の間に位置して、ホ
ルダベース7のピボット軸6を中心とした回転方向での
移動が、ホルダベース7は、ピボット軸6を中心とした
傾動だけが可能となる。
せた後に、軸受部8に対して2つの板バネ52を十字に
合わせて取付ける。板バネ52には、それぞれ軸受部8
の根本の外径に相当する内径の円孔53が形成されてお
り、この円孔53を軸受部8に上側から取付ける。軸受
部8に板バネ52の円孔53を通すことにより、軸受部
8の根本の広がりが規制され、軸受部8内に嵌合したピ
ボット軸6が、軸受部8から外れるのを防止する。ま
た、板バネ52自体も軸受部8の周囲に形成された爪部
55に係合し、軸受部8からの外れが防止される。この
板バネ52は、2枚を十字にして用いたが、予め十字状
のものを用意しても良い。
フランジ47を乗り越えるべく山形に曲折しており、そ
の両端部には、リング体44の延長部45に対して弾接
する返り部54が形成されている。従って、リング体4
4は、板バネ52の返り部54により常に放射方向へ押
された状態となるため、ホルダベース7全体に板バネ5
2のテンションが作用し、ホルダベース7の振動を防止
する。従って、ホルダベース7に固定されたミラー9が
振動せず、ミラー9の視認性が向上する。
ベース7をピボット軸6を中心に、上下方向又は左右方
向で「シーソー」のように傾動させると、対向する2つ
の弾性部48のうち、一方の弾性部48は、全体が位置
規制体51の間に深く入り込み、他方は、位置規制体5
1の間に一部だけが浅く入った状態となる。位置規制体
51の間に深く入った弾性部48は、前述のように、弾
性部48の一対の弾性片がそれぞれ位置規制体51に弾
接するため、ホルダベース7のピボット軸6を中心とし
た回転方向でのガタつきが防止され、この点において
も、ホルダベース7に固定したミラー9の視認性が向上
する。位置規制体51の間に深く入った方とは反対側の
弾性部48も、図7に示すように、位置規制体51の間
から完全に抜け出るのではなく、一部が位置規制体51
とオーバラップしているため、ホルダベース7を逆側に
傾動する際に、その弾性部48を位置規制体51の間へ
確実に導くことができる。
5、図16) ハウジング本体1及びハウジング蓋2の周縁には、それ
ぞれ二重壁状の外側防水壁14、15と、内側防水壁1
6、17が、互いに対向状態で形成されている。そし
て、ハウジング本体1とハウジング蓋2を組付けた状態
で、外側防水壁14、15同士及び内側防水壁16、1
7同士の側面が密着する。この密着状態は、ハウジング
本体1に形成された3つのフック18が、ハウジング蓋
2に形成された突起19に係合することにより維持され
る。
6、17同士を密着させることにより、両者間にハウジ
ング3の周縁に略沿った排水流路20が形成される。そ
して、この排水流路20内のハウジング本体1におい
て、車体への組付け状態で下端部となる位置に水抜孔2
1が形成されている。尚、ピボット軸6からの角度が9
0°相違した位置には、別の水抜孔21が形成されてい
る。この別の水抜孔21は、このハウジング本体1を左
側のドアミラーとして使用する場合に利用されるもので
ある。
ら左側へ水平に延びたボックス状の区画室22が形成さ
れている。そして、この区画室22の水抜孔21に対向
する底壁には、水抜孔21に対して左側へオフセットし
た位置に排水孔23が形成されている。
の排水流路20が形成されているため、高圧の洗車水が
外側防水壁14、15同士の合わせ部から万一侵入した
ような場合でも、その内側に内側防水壁16、17があ
るため、ハウジング本体1の中心部へは入り込まない。
侵入した水は、排水流路20を通って、下端部の水抜孔
21に導かれ、水抜孔21から区画室22の排水孔23
を経て外部へ排水される。また、水抜孔21と排水孔2
3が連通しているため、温度変化に伴うハウジング3内
の空気の膨張・収縮によって生じる呼吸作用も確保でき
る。
て排水孔23からハウジング3の内部へ侵入しようとす
る水に対しては、区画室22の側壁が水抜孔21の周り
を取り囲むことなるため、この側壁が水抜孔21へ侵入
しようとする水に対して防護壁となり、防水性能が向上
する。また、区画室22の底壁に形成された排水孔23
が水抜孔21に対してオフセットしているため、排水孔
23から水が真っ直ぐに侵入してきても、その水は水抜
孔21以外の部分に当たり元に戻されるため、ハウジン
グ3への侵入が防止され、防水性能が更に向上する。
3が水抜孔21に対してハウジング本体1の周縁に沿っ
た方向(水平方向)でオフセットしているため、区画室
22の向きもハウジング本体1の周縁に沿った横長状態
で形成することができ、区画室22を形成するために、
ハウジング本体1を大型化する必要がなく、ハウジング
3のコンパクト化を図ることができる。
ネジが形成されたガイド筒を形成し、そのガイド筒の内
部にヘリカルギアとロッドを挿入し、該ロッドをヘリカ
ルギアと一緒に回転する構造にすると共に、ロッドの爪
部をガイド筒の内ネジに螺合させたため、ヘリカルギア
を回転させることにより、ロッドが回転しながら出没す
る。従って、従来のようにロッドの球状先端部に突起を
形成する必要がないため、ロッドの製造が容易で、製造
したロッドの取り扱いも容易である。
示す分解斜視図。
示す分解斜視図。
を示す拡大断面図。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 ハウジング本体とハウジング蓋でハウジ
ングを形成すると共に、ハウジング蓋の中央に形成され
たピボット軸に、ミラーを固定したホルダベースの中央
に形成された軸受部を傾動自在に嵌合させて支持し、ハ
ウジングのピボット軸とは異なる位置に出没自在なロッ
ドを設け、該ロッドの先端部をホルダベースのソケット
部に回転且つ傾動自在に嵌合させて、該ロッドを出没さ
せることにより、ホルダベースの角度を変化させる車両
用ミラー駆動装置であって、 前記ハウジング本体の底面部に、内面に内ネジを有する
円筒形状のガイド筒を形成し、該ガイド筒内にヘリカル
ギアに形成された複数のスリットを側面に有する有底の
内筒を挿入し、且つ該ヘリカルギアの内筒内にロッドを
挿入し、ロッドの基端部に形成した外向きの爪部を内筒
のスリットから外側へ突出させてガイド筒の内ネジに螺
合させると共に、ヘリカルギアの外部に形成された外ネ
ジにモータのウォームギアを係合させてヘリカルギアを
ロッドごと正逆方向へ回転自在にしたことを特徴とする
車両用ミラー駆動装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用ミラー駆動装置で
あって、 ハウジング蓋に形成した開口に、リング状のゴム製パッ
キンを設け、該パッキンを出没するロッドの側面に密着
させて水密性を確保したことを特徴とする車両用ミラー
駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000264245A JP4110720B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 車両用ミラー駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000264245A JP4110720B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 車両用ミラー駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002067801A true JP2002067801A (ja) | 2002-03-08 |
JP4110720B2 JP4110720B2 (ja) | 2008-07-02 |
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ID=18751690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4110720B2 (ja) |
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