JPS62235327A - 耐熱性芳香族ポリエステル及びその製法 - Google Patents

耐熱性芳香族ポリエステル及びその製法

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JPS62235327A
JPS62235327A JP7819186A JP7819186A JPS62235327A JP S62235327 A JPS62235327 A JP S62235327A JP 7819186 A JP7819186 A JP 7819186A JP 7819186 A JP7819186 A JP 7819186A JP S62235327 A JPS62235327 A JP S62235327A
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JP7819186A
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Takao Kawaki
川木 隆雄
Makoto Kobayashi
真 小林
Eiji Ukita
英治 浮田
Noriaki Honda
本田 典昭
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱性に優れた新規な芳香族ポリエステル及び
その製法に関する。
〔従来の技術〕
芳香族ジカルボン酸と2価のフェノール類とからなる芳
香族ポリエステル、例えばテレフタル成文はイソフタル
酸及び2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンから誘導されるものは、機械的及び熱的性質に優れ既
に市販されているが、ガラス転移点(Tg)が189℃
であり、空気中での熱分解が380℃から開始するため
、非常に高い耐熱性やI燃性が必要とされる分野に応用
することは困難であった。
又、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
に代えてビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンを用
いた芳香族ポリエステルは高いガラス転移点を有するが
、加工性が極めて低く、成形が困難である。
上記の欠点を改良するため、2.2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン及びビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホンの両者を2価のフェノール類として用い
て重合体を合成する方法が特公昭47−37692号や
特開昭57−180631号に提案されている。この芳
香族ポリエステルは機械的性質と熱的性質とに優れてい
るが、溶融粘度が高く、流動性と加工性が悪くなり、成
形に高温を要するので、樹脂が熱劣化され、又精密成形
品の成形が困難である。
そこで、この芳香族ポリエステルの流動性を向上させる
ために、例えば特開昭60−90252号や特開昭60
−147467号に提案されているように、別種のポリ
マーを混合する方法があるが、この方法では、流動成形
性は改良されるものの、芳香族ポリエステルが本来有し
ている他の機械的性質や熱変形温度、透明性が大きく低
下する。
一方、特公昭47−39598号には、スルホンオリゴ
マーと酸ジハラ・イドより成る線状ポリエステルを製造
する方法が提案され、熱及び加水分解に対して改善され
た安定性と有機溶剤に対する高度の溶解性を有するもの
が得られる旨記載されている。しかし、この有機溶剤に
対する高度の溶解性は、エンシリアリングプラスチック
用途にはむしろ欠点となる。尚、この特公昭47−39
598号には「場合により低分子の芳香族ジヒドロキシ
化合物と反応せしめ」と記載されているものの、実施例
に具体的に示されていないことから、有i溶剤に対する
高度の溶解性を有するポリエステルのみを開示している
ものと解される。
又、特開昭52−68292号には、スルホンオリゴマ
ー及び数種の低分子の芳香族ジヒドロキシ化合物、例え
ば2.2−ビス(ジヒドロキシフェニル)プロパンとよ
り成るボリアリレートスルホンについての記載があるが
、得られた重合体のガラス転移点が190℃と低いため
に、耐熱性において満足し得るものではない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、芳香族ポリエステルの優れた耐熱性、ガ
ラス転移温度及び耐有機溶剤性を犠牲にすることなく、
更に熱安定性と流動性に優れた重合体を見出すべく鋭意
検討した結果、特定構造の芳香族ポリエステルが、諸要
求を満たし、しかも工業的にも得やすく有利であること
を見出し、本発明に到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち本発明は、一般式(1)で表される単位(以下単位
(1)と記す)、一般式〔■〕で表される単位(以下単
位[11)と記す)及び一般式〔■〕で表される単位(
以下単位〔III〕と記す)から構成される芳香族ポリ
エステル及びその製法に存する。
(yl ■SOz %  及び (z) % C(C1
1山()、42ヒ(わ−、(さ、又は■ であって(y
lと(Zlとが(yI / ((yl + (Zl) 
= 0.1−1なる関係を満足する比率で存在し、nは
平均繰り返し数を示す2〜15の統計的数であり、式(
1)、〔■〕及び(Ir[)中のベンゼン核に結合した
2つのカルボニル基は互いにメタ叉はパラ位にある。)
単位〔I〕、単位(n)及び単位(II)の構成比率は
、各々0〜90重量%、5〜90重量%及び5〜s01
!1%であり、好ましくは各々5〜80重量%、10〜
80重量%及び10〜500〜50重量。各々の構成単
位は、重合体連鎖上ではランダムに存在してもブロック
に存在しても良い。
本発明の芳香族ポリエステルは、力学的強度や成形性を
保持するために、オルトクロロフェノール5重量部とパ
ラクロロフェノール5重量部との混合溶剤中、濃度1.
0g7dl、温度25℃の条件で測定した対数粘度が0
.3〜3. Oa/gであることが必要である。
尚、対数粘度は、j! −(tl/lt)  (但し、
tlはポリマー溶液の、t2は溶剤のみの流れ時間であ
る)で示される。
本発明の芳香族ポリエステルの製造法には特に制限はな
いが、(a)ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン
、(b) 2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、(cl  1m式(IV)で表されるスルホン
オリゴマー及び(d)イソ又はテレフタロイルクロリド
をモル比((al++b++tc)) /(d)= 0
.95〜1゜05の条件下に、イソ又はテレフタロイル
クロ911モル当たり1.9〜3.0モルの(e)三級
アミン又は水酸化アルカリの存在下に重合させる方法が
適当である。
++o4x−o%soz■o )χ−OH(■)(式中
のX及びnは、一般式(I[[)の場合と同じものを示
す) −IQ式(IV )で表されるスルホンオリゴマーは、
公知の方法、例えば英国特許第1286873号に示さ
れているように、2価のフェノールの2アルカリ塩と4
.4′−ジハロゲン化ジフェニルスルホンより無水及び
極性溶剤の存在下で反応させる方法や、その改良法、即
ち、1〜2アルカリ塩を用いる方法により製造すること
が出来る。
スルホンオリゴマーの平均繰り返し数を示すn値は2価
のフェノールのアルカリ塩と4.4′−ジハロゲン化ジ
フェニルスルホンとのモル比4:3:2〜16:15に
選択することにより2〜15の範囲内に調整することが
出来る。
ここで2価のフェノールの内の式(TIE)中のXで表
される構造部分の(y)に対応するものとしては、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホンを、fZ)に対応
するものとしては、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、4.4’−ジヒドロキシジフェニル、
ヒドロキノン、レゾルシンなどを挙げることができ、後
者の内では、特に2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンが好ましい。
一方、4,4j−ジハロゲン化ジフェニルスルホンとし
ては、t、4′−ジクロロジフェニルスルホンが好まし
い。
又、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンに代えて
、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド又はビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシドを用いてオリ
ゴマーを製造した後、該オリゴマーを酸性下に過酸化物
で酸化してスルフィド結合又はスルホキシド結合をスル
ホン結合に変化させる、酸化スルホン化法を用いても良
い。
オリゴマー中に於いては、Xで表される部分は前記の如
<(y)と(Z)とが(y) / ((yl + (z
l) = 0.1〜1の比率で混在していることが必要
であり、この比率が0.1未満では、オリゴマーの2次
転移温度が低下するため、重合体のガラス転移点が低下
する。
fd)のイソ又はテレフタル酸クロリドは単独又は混合
して用いることができる。
(01の水酸化アルカリとしては水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムを、三級アミンとしてはトリメチルアミン
、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、1−リブチ
ルアミン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン、ピリ
ジンを例示することが出来、特にトリエチルアミンが好
ましい。
重合体の合成反応は、有機溶剤の存在下に行われる。有
機溶剤としては、前記原料(al〜(d)の溶解性が高
く、且つ不活性のものが好適で、特にハロゲン化炭化水
素、例えばジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロ
ロエタンが好適に用いられる。
原料の使用比率は、(d)のイソ又はテレフタイルクロ
リドのモル量に対する((a) + (b) + (C
) ) 、即し末端に2つの水酸基を有する単量体のモ
ル量の和の比が0.95〜1.05の範囲内であり、且
つ(d+のモル量に対する(Q)の三級アミン又は水酸
化アルカリのモル量の比が1.9〜3.0の範囲内であ
ることが、高分子量の重合体を得る為に必要である。
(al、(bl及びfC)の各々の使用比率は、得られ
る重合体に於ける単位(I)、(I[)及び(II[)
の重量比率が、各々、0〜90重量%、5〜90重量%
及び5〜60fflffi%となるように調整する。
尚、単位(1)は(a)のビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホンに由来するが、0重量%以上、好ましくは
5重量%以上存在することにより、重合体の耐熱性と耐
溶剤性を与えるが、余り多いと重合体の加工流動性が悪
くなるので、90重量%以下、好ましくは80重量%以
下とする。
単位(II)は(blの2.2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンに由来し、5重層%以上、好ましく
は10重量%以上存在することにより、重合体の加工流
動性と経済性に寄与するが、高いガラス転移点と耐酸化
安定性を維持する為に、90重重景以下、好ましくは8
0i1堵%以下とする。
単位(II[)は(C1のスルホンオリゴマーに由来す
るもので、5重量%以上、好ましくは10重計%以上存
在することにより、重合体の熔融粘度低下と熱安定性の
向上に寄与するが、良好な耐溶剤性を維持する為に、6
0重重景以下、好ましくは50重量%以下とする。
本発明の重合方法では、公知の溶液重合法又は界面重合
法の何れかを採用する。
重合に際しては、安定な末@基を形成させ、分子量の調
整を行う目的で、1価フェノール類、1価アルコール類
、叉は水酸基を末端に持っ1価のオリゴマーを共存させ
ることが出来、斯かる1価フェノール類としては、フェ
ノール、0−フェニルフェノール、p−フェニルフェノ
ール、β−ナフトール、m−クミルフェノール、p−ク
ミルフェノール、p−t−ブチルフェノール、2.6−
シメチルフエノール、2.3.6−1−リメチルフェノ
ール、2,4.6−)リメチルフェノール、2−ヒドロ
キシベンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、
4−クロロ−4′−ヒドロキシジフェニルスルホン、0
−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2.
6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノール等を挙げる
ことが出来る。
又、重合時には触媒として、公知の4級アンモニウム塩
、4級ホスホニウム塩、3級アミン等を用いることが出
来、特に4級アンモニウム塩が好ましい。具体的には、
テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラメチルアン
モニウムプロミド、テトラエチルアンモニウムクロリド
、テトラエチルアンモニウムプロミド、テ1−ラーn−
ブチルアンモニウムクロリド、テトラ−n−ブチルアン
モニウムプロミド、ベンジルトリメチルアンモニウムク
ロリド、ペンジルトリメチルアンモニウムブロミド、七
チルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチ
ルアンモニウムプロミド、ドデシルトリメチルアンモニ
ウムクロリド、n−デシルトリメチルアンモニウムプロ
ミド、n−オクチルトリメチルアンモニウムプロミド、
ペンサルコニウムクロリド、トリフェニルメチルホスホ
ニウムクロリド、トリフェニルメチルホスホニウムイオ
ディド、セチルトリーn−ブチルホスホニウムクロリド
等である。
本発明の芳香族ポリエステルは、安定剤として、亜りん
酸化合物、トリアゾール化合物、スズ化合物、ビスフェ
ノールの低級ポリエステルti、=i硫黄化合物、ギ酸
塩、多価フェノール類、ベンゾフェノン類等を加えるこ
とが出来、必要に応じてりん酸エステル、亜りん酸エス
テル、フタル酸エステル、ステアリン酸エステル、ビス
フェノールのエステル類、スルホンオリゴマー類を加え
、溶融粘度を更に低下させることが出来る。これらの具
体的な化合物としては、亜りん酸、亜りん酸ジエチル、
亜りん酸トリエチル、亜りん酸ジフェニル、亜りん酸ト
リクレジル、亜りん酸トリオクチル、亜りん酸トリデシ
ル、2(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2 (2′−ヒドロキシ−5′−エ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、ピロガロール、亜
ニチオン酸ナトリウム、有機スズメルカプト化合物、り
ん酸トリクレジル、りん酸トリフェニル、りん酸トリエ
チル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジノリル、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ビスフ
ェノール2分子とコハク酸、アジピン酸若しくはセバシ
ン酸各1分子とのエステル、4.4′−ジクロロジフェ
ニルスルポンとビスフェノール類とから合成される平均
重合度3〜15のスルホンオリゴマー等が挙げられる。
本発明の芳香族ポリエステルは、単独でも成形材料等と
して使用可能であるが、必要に応じて、ガラス繊維、炭
素粉、アラミド繊維、フッ素樹脂、チタン酸カリウム粉
等の充填剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、加水分解安定
剤、難燃剤等の周知の常用添加剤と混合することが出来
る。又既存のエンジニアプラスチック類、例えばポリエ
ステル類やポリスルホン類と混合し、流動性を向上させ
たり、力学的物性を向上させることも出来る。
〔作用および発明の効果〕
本発明の芳香族ポリエステルは、優れた耐熱性(熱安定
性)、高い可使用温度(ガラス転位点)、耐有機溶剤性
及び良好な流動性(成形加工性)を有するが、これらの
特性は特殊なスルホンオリゴマ一単位を導入したことに
より発現されたものと考えられ、従来の技術からは予想
し得ないことである。
而して本発明の芳香族ポリエステルはフィルムシートや
精密微細成形品、透明キャスティングフィルム等の原料
として、広範な分野に用いることが出来る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、更に詳細に説明する。
尚、重合体のfIiffl開始及び5%減量温度はTG
分析により測定し、ガラス転移点は示差走査熱量計(D
SC)分析により求めた。又、流動点とは、コーカ(K
oKa)弐フローテスター(ノズル径0.5鶴X長さ1
.0 mm、圧力100 kg/c+++”)を用い、
Q値が10” 3cc/secとなる見掛は溶融粘度1
.03 X 10’ボエズの温度を意味するもので、値
が低い程、重合体の溶融粘度が低く、流動性又は加工性
が良好となる。
参考例1 (スルホンオリゴマーの製造−1) 滴下ロート、攪拌器、温度計及びディーンスタルクトラ
ップを備えた内容積11の反応フラスコに2.2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン28.54g(0
,125モル)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
フィド27.28g(0,125モル)、ジメチルスル
ホキシド150g及びクロロベンゼン450gを仕込み
、窒素で置換した。
70℃に加熱後、49.3重量%の水酸化ナトリウム水
溶液40.50g (0,499モル)を加え、温度を
110℃から150℃まで3時間を要して昇温しでクロ
ロベンゼンと水との共沸物を留去し、続いて4.4′−
ジクロロジフェニルスルホン63.82(0,222モ
ル)を加え、更に160℃で2時間攪拌し反応を行わせ
た。
反応混合物を50℃に冷却し、塩酸10rn!を含む水
41に攪拌しながら加え、沈澱濾過した後型に水41で
2回洗浄した後、150℃で2日間乾燥した。
かくして、次式の構造(プロトンNMR及び■Rスペク
トルで611認)を有し、融点域176〜179℃のオ
リゴマー(白色固形物)103.2g(収率99.8%
)を得た。
(但し、式中Rは−S−結合及び−C(CHz)z−結
合であり、その存在比率は1:lである。)このオリゴ
マー50.0 gをクロロホルム500gに溶解し、そ
れに29℃にて40%過酢酸の酢酸液34.4 g (
0,181モル)を徐々に添加し、更に室温にて1.5
時間攪拌した。得られた溶液をメタノール3.51、水
0.5jl!及びリン酸10nrlからなる液中に攪拌
しがら添加し、沈澱した白色固形物を濾過・分離した。
更に、固形物を水41で2回洗浄した後、150℃で1
日間乾燥した。
かくして、次式の構造(プロトンNMR及び■Rスペク
トルで確認)を有し、融点域205〜209℃のオリゴ
マー(白色固形物)48.6g(収率93.8%)を得
た。(以下これをスルホンオリゴマー■と言う) (但し、式中のXは■SO,g■ン 及び■C(C1l
s)z!  であって、その存在比率はl:1である。
) 参考例2〜4 (スルホンオリゴマーの製造−2〜4)2.2−ビス(
4−ヒドロキシフェニル)プロパンに代えて、等モルの
4.4′−ジヒドロキシジフェニル、レゾルシン又はヒ
ドロキノンを使用した以外は参考例1と同様の操作を行
い、スルホンオリゴマー■とは式中のXの構造・組合せ
が異なる3種のスルホンオリゴマー(以下これらをスル
ホンオリゴマー■、■及び■と言う)を得た。
スルホンオリゴマー■ 式中のXは()so、■ 及び4Σ斤(心−であって、
その存在比率は1:1であり、融点域は222〜227
℃である。
スルホンオリゴマー■ 式中のXは■5O2e  及び可迂であっって、その存
在比率はl:1であり、融点域は199〜203℃であ
る。
スルホンオリゴマー■ 式中のXは■SO□■ 及び0であっ って、その存在比率はl:1であり、融点域は209〜
213℃である。
実施例1 攪拌機、温度計を備えた内容積200Tn1の反応フラ
スコ内を窒素置換し、そこに参考例1で得られたスルホ
ンオリゴマー■2.13g (0,55ミリモル)、2
.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン6.3
3g(28ミリモル)、ビス(4−1ドロキシフエニル
)スルホン6.53g(26ミリモル)、分子量調整剤
としての0−フェニルフェノール0.462g(2,7
ミリモル)、ジクロロメタン119m7及びトリエチル
アミン11.32g(112ミリモル)を入れ、攪拌溶
解した後、15℃に冷却した。
激しく攪拌しているこの溶液に、イソフタル酸ジクロリ
ドとテレフタル酸ジクロリドとの1:1混合物11.3
0g(56ミリモル)をジクロロメタン30rnlに溶
解した溶液を15〜20℃で徐々に滴下し、更に2時間
攪拌した。
その後、反応混合物を、炭酸ナトリウム水、リン酸水及
び純水で順次洗浄した後、ジクロロメタン510m/に
溶かし、アセトン300rrLlとメタノール1.31
との混合液に加えて、析出した重合体を濾過水洗の後、
150℃にて1日間乾燥した。
得られた重合体18.6g(収率82.1%)は、単位
(1)中のXが■so2!  及び()−C(Clh)
 2■ であって、その存在比率が1=1であり、且つ
単位〔■〕、単位〔■〕及び単位c面〕を、各々45重
量%、45ffi量%及び10重量%含むものであり、
次の分析値と物性を有していた。
分析値 元素分析値 C=70.72%(計算値70.84%)H= 3.7
3%(計算値3.85%)   ゛IRスペクトル 1735cm−’ : −Co−結合 1315cr’、1145cm−’ : −S Oz−
結合1210cm−’、1060cm−’ : −0−
結合プロトンNMRスペクトル 1.64ppm:スルホンオリゴマーに由来するC(C
H3)!プロトン 1.71ppm:2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンに由来するC (CH3) 27’ロトン 7.25ppm:プロピル基に隣接する芳香核プロトン 7、55ppm 、8.02ppm :スルホン基に隣
接する芳香核プロトン 8.23ppm:テレフタル酸エステルの芳香核プロト
ン 8、37ppm 、 8.72ppm  :イソフタル
酸エステルの芳香核プロトン これらの面積比 1711.2:1B、2:17.7:7.5ニア、5(
計算値1 : 11.16 : 16.21 :17.
73: 7.48 : 7.48) 対数粘度 0.56 熱物性 :IJi量開始温度 412℃ 5%減量温度 453℃ ガラス転移点 212℃ 流動点 299℃ 比較例1 スルホンオリゴマーを使用しない以外は、実施例1と同
様にして、車位置〕、単位C11)及び単位(1)の重
量含有比率が50:50:Oの重合体を得た。
この重合体の物性は次の如くであった。
対数粘度 0.65 :6Ji量開始温度 412℃ 5%減量温度 453℃ ガラス転移点 218℃ 流動点 316℃ 実施例2〜5 実施例1と同様にして、単位〔I〕、単位〔■〕及び単
位〔石〕の重量含有比率が、35:357300)重合
体(実施例2)、25:25:50の重合体(実施例3
)、5:80:15の重合体(実施例4)及びO: 5
0 : 50の重合体(実施例5)を得た。
これらの重合体の物性は第1表の如くであった。
第1表 実施例6〜8 使用するスルホンオリゴマーの種類を、スルホンオリゴ
マー■(実施例6)、スルホンオリゴマー■又はスルホ
ンオリゴマー■に代え、且つ原料の使用比率を変えた以
外は実施例1と同様にして、単位〔■〕、単位(II)
及び単位(I[I)の重量含有比率が何れも、35:3
5:30の3種の重合体を得た。
これらの重合体の物性は第2表の如くであった。
第2表 特許出願人 三菱瓦斯化学株式会社 代理人 弁理士 小 堀 貞 文 手 舵l ネm LE でゴ 昭和61年7月7日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式〔 I 〕で表される単位0〜90重量%、
    一般式〔II〕で表される単位5〜90重量%及び一般式
    〔III〕で表される単位5〜60重量%から構成され、
    オルトクロロフェノール5重量部とパラクロロフェノー
    ル5重量部との混合溶剤中、濃度1.0g/dl、温度
    25℃の条件で測定した対数粘度が0.3〜3.0dl
    /gである耐熱性芳香族ポリエステル ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 (式〔III〕中、Xは (y)▲数式、化学式、表等があります▼及び(z)▲
    数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、又は▲数式、化学式、表等がありま
    す▼であって (y)と(z)とが(y)/((y)+(z))=0.
    1〜1なる関係を満足する比率で存在し、nは平均繰り
    返し数を示す2〜15の統計的数であり、式〔 I 〕、
    〔II〕及び〔III〕中のベンゼン核に結合した2つのカ
    ルボニル基は互いにメタ叉はパラ位にある。)(2)一
    般式〔III〕中のXが ▲数式、化学式、表等があります▼及び▲数式、化学式
    、表等があります▼ である特許請求の範囲第(1)項記載の耐熱性芳香族ポ
    リエステル (3)一般式〔 I 〕で表される単位5〜80重量%、
    一般式〔II〕で表される単位10〜80重量%及び一般
    式〔III〕で表される単位10〜50重量%で構成され
    る特許請求の範囲第(2)項記載の耐熱性芳香族ポリエ
    ステル (4)(a)ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン
    、(b)2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
    パン、(c)一般式〔IV〕で表されるスルホンオリゴマ
    ー及び(d)イソ又はテレフタロイルクロリドをモル比
    〔(a)+(b)+(c)〕/(d)=0.95〜1.
    05の条件下に、イソ又はテレフタロイルクロリド1モ
    ル当たり1.9〜3.0モルの(e)三級アミン又は水
    酸化アルカリの存在下に重合させることを特徴とする耐
    熱性芳香族ポリエステルの製法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔IV〕 (式中のX及びnは、一般式〔III〕の場合と同じもの
    を示す) (5)一般式〔IV〕におけるXが ▲数式、化学式、表等があります▼及び▲数式、化学式
    、表等があります▼ である特許請求の範囲第(4)項記載の耐熱性芳香族ポ
    リエステルの製法 (6)(e)としてトリエチルアミンを使用する特許請
    求の範囲第(4)項記載の耐熱性芳香族ポリエステルの
    製法
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