JPS62215626A - 芳香族ポリエステル及びその製法 - Google Patents

芳香族ポリエステル及びその製法

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JPS62215626A
JPS62215626A JP5154086A JP5154086A JPS62215626A JP S62215626 A JPS62215626 A JP S62215626A JP 5154086 A JP5154086 A JP 5154086A JP 5154086 A JP5154086 A JP 5154086A JP S62215626 A JPS62215626 A JP S62215626A
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JP5154086A
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Takao Kawaki
川木 隆雄
Makoto Kobayashi
真 小林
Eiji Ukita
英治 浮田
Noriaki Honda
本田 典昭
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱性に優れた新規な芳香族ポリエステル及び
その製法に関する。
〔従来の技術〕
芳香族ジカルボン酸と2価のフェノール類からなる芳香
族ポリエステル、例えばテレフタル酸又はイソフタル酸
及び2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
から誘導されるものは、機械的及び熱的性質に優れ、既
に市販されている。しかし、ガラス転移点(Tg)が1
89℃であり、空気中での熱分解が380℃から開始す
るため、非常に高い耐熱性や難燃性が必要とされる分野
に応用することは困難であった。
又、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
に代えてビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンを用
いた芳香族ポリエステルは高いガラス転移点を有するが
、加工性が極めて低く、成形が困難である。
上記の欠点を改良するため、2.2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン及びビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホンの両者を2価のフェノール類として用い
て重合体を合成する方法が特公昭47−37692号や
特開昭57−180631号に提案されている。この芳
香族ポリエステルは機械的性質と熱的性質に優れている
が、溶融粘度が高く、流動性と加工性が悪くなり、成形
に高温を要するので、樹脂が熱劣化され、又精密成形品
の成形が困難である。
そこで、この芳香族ポリエステルの流動性を向上させる
ために、例えば特開昭60−90252号や特開昭60
−147467号に提案されているように、別種のポリ
マーを混合する方法があるが、この方法では、流動成形
性は改良されるものの、芳香族ポリエステルが本来有し
ている他の機械的性質や熱変形温度、透明性が大きく低
下する。
一方、特公昭47−39598号には、スルホンオリゴ
マーと酸シバライドより成る線状ポリエステルを製造す
る方法が提案さ・れ、熱及び加水分解に対して改善され
た安定性と有機溶剤に対する高度の溶解性を有するもの
が得られる旨記載されている。しかし、この有機溶剤に
対する高度の溶解性は、エンシリアリングプラスチック
用途にはむしろ欠点となる。尚、この特公昭47−39
598号には「場合により低分子の芳香族ジヒドロキシ
化合物と反応せしめ」と記載されているものの、実施例
に具体的に示されていないことから、有機溶剤に対する
高度の溶解性を有するポリエステルのみを開示している
ものと解される。
又、特開昭52−68292には、スルホンオリゴマー
及び数種の低分子の芳香族ジヒドロキシ化合物、例えば
2.2−ビス(ジヒドロキシフェニル)プロパンとより
成るボリアリレートスルホンについての記載があるが、
得られた重合体のガラス転移点が190℃と低いために
、耐熱性において満足し得るものではない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、芳香族ポリエステルの優れた耐熱性、ガ
ラス転移温度及び耐有機溶剤性を犠牲にすることなく、
更に熱安定性と流動性に優れた重合体を見出すべ(鋭意
検討した結果、特定構造の芳香族ポリエステルが、諸要
求を満たし、しかも工業的にも得やすく有利であること
を見出し、本発明に到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち本発明は、−a式〔I〕で表される単位(以下単位
CI)と記す)、一般式(II)で表される単位(以下
単位(n)と記す)及び一般式〔■〕で表される単位(
以下単位(III)と記す)から構成される芳香族ポリ
エステル及びその製法に存する。
O O (式(III)中、Xは同−又は異なって■C(c)l
i)ze、■S<EOl()()を示し、nは平均繰り
返し数を示す2〜15の統計約数であり、式(1)、(
II)及び(I[I)中のベンゼン核に結合した2つの
カルボニル基は互いにメタ叉はパラ位にある。) 単位〔■〕、単位(IF)及び単位(II)の構成比率
は、各々10〜80重量%、10〜80重量%及び5〜
60重量%であり、好ましくは各々15〜75重量%、
15〜75重量%及び10〜50重量%である。各々の
構成単位は、重合体連鎖上ではランダムに存在してもブ
ロックに存在しても良い。
本発明の芳香族ポリエステルは、力学的強度や成形性を
保持するために、オルトクロロフェノール5重量部とパ
ラクロロフェノール5重量部との混合溶剤中、濃度1.
0g/d1、温度25℃の条件で測定した対数粘度が0
.3〜3.047gであることが必要である。
尚、対数粘度は、l 、(t+/lz)  (但し、t
lはポリマー溶液の、t2は溶剤のみの流れ時間である
)で示される。
本発明の芳香族ポリエステルの製造法には特に制限はな
いが、(a)ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン
、(b12.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、(C)一般式〔IV〕で表されるスルホンオリゴ
マー及び(d)イソ又はテレフタロイルクロリドをモル
比〔(a)+(b)+(c)) /(d)〜0.95〜
1゜05の条件下に、イソ又はテレフタロイルクロ91
1モル当たり1.9〜3.0モルの(el三級アミン又
は水酸化アルカリの存在下に重合させる方法が適当であ
る。
HO%X−0eS04羽0 +x−oH(■)(式中の
X及びnは、一般式〔III〕の場合と同じものを示す
) 一般式(I’/)で表されるスルホンオリゴマーは、公
知の方法、例えば英国特許第1286873号に示され
ているように、2価のフェノールの2アルカリ塩と4.
4′−ジハロゲン化ジフェニルスルホンより無水及び極
性溶剤の存在下で反応させる方法や、その改良法、即ち
、1〜2アルカリ塩を用いる方法により製造することが
出来る。
スルホンオリゴマーの平均繰り返し数を示すn値は2価
のフェノールのアルカリ塩と4.4′−ジハロゲン化ジ
フェニルスルホンとのモル比を3:2〜16:15に選
択することにより2〜15の範囲内に調整することが出
来る。
ここで2価のフェノールとしては、2.2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルフィド、ジヒドロキシジフェニル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)エーテル、ヒドロキノン、レゾルシンな
どが挙げられ、これらは単独でも二種以上の混合物とし
て使用できる。特に2.2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
フィド、4.t−ジヒドロキシジフェニル、ヒドロキノ
ン及びレゾルシンが好ましい。
一方、4.4ニージハロゲン化ジフエニルスルポンとし
ては、4.4′−ジクロロジフェニルスルホンが好まし
い。
(d)のイソ又はテレフタル酸クロリドは単独又は混合
して用いることができる。
(elの水酸化アルカリとしては水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムを、三級アミンとしてはトリメチルアミン
、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチル
アミン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン、ピリジ
ンを例示することが出来、特に水酸化ナトリウム及びト
リエチルアミンが好ましい。
重合体の合成反応は、有機溶剤の存在下に行われる。有
機溶剤としては、前記原料(a)〜(dlの溶解性が高
く、且つ不活性のものが好適で、特にハロゲン化炭化水
素、例えばジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロ
ロエタンが好適に用いられる。
原料の使用比率は、(d)のイソ又はテレフタイルクロ
リドのモル量に対する〔(a) + (b) + (C
)) 、即ち末端に2つの水酸基を有する単量体のモル
量の和の比か0.95〜1.05の範囲内であり、且つ
(dlのモル量に対する(e)の三級アミン又は水酸化
アルカリのモル量の比が1.9〜3.0の範囲内である
ことが、高分子量の重合体を得る為に必要である。
(a)、(b)及び(C)の各々の使用比率は、得られ
る重合体に於ける単位(1)、(II)及び(III)
の重量比率が、各々、10〜80重量%、10〜80重
量%及び5〜60重量%となるように調整する。
尚、単位(I)は(a)のビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホンに由来するが、10重量%以上、好ましく
は15重量%以上存在することにより、重合体の耐熱性
と耐溶剤性を与えるが、余り多いと重合体の加工流動性
が悪くなるので、80重量%以下、好ましくは75重量
%以下とする。
単位(n)は−)の2.2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンに由来し、10重量%以上、好ましくは
15重量%以上存在することにより、重合体の加工流動
性と経済性に寄与するが、高いガラス転移点と耐酸化安
定性を維持する為に、80重量%以下、好ましくは75
重量%以下とする。
単位(III)は(c)のスルホンオリゴマーに由来す
るもので、5重量%以上、好ましくは10重量%以上存
在することにより、重合体の溶融粘度低下と熱安定性の
向上に寄与するが、良好な耐溶剤性を維持する為に、6
0重量%以下、好ましくは50重量%以下とする。
本発明の重合方法では、公知の溶液重合法又は界面重合
法の何れかを採用する。
重合に際しては、安定な末端基を形成させ、分子量の調
整を行う目的で、1価フェノール類、1価アルコール類
、叉は水酸基を末端に持つ1価のオリゴマーを共存させ
ることが出来、斯かる1価フェノール類としては、フェ
ノール、O−フェニルフェノール、p−フェニルフェノ
ール、β−ナフトール、m−クミルフェノール、p−ク
ミルフェノール、p−t−ブチルフェノール、2.6−
シメチルフエノール、2.3.6− )リメチルフェノ
ール、2.4.6−トリメチルフエノール、2−ヒドロ
キシベンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、
4−クロロ−イーヒドロキシジフェニルスルホン、0−
クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2.6
−ジーt−ブチル−4−メチルフェノール等を挙げるこ
とが出来る。
又、重合時には触媒として、公知の4級アンモニウム塩
、4級ホスホニウム塩、3級アミン等を用いることが出
来、特に4級アンモニウム塩が好ましい。具体的には、
テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラメチルアン
モニウムプロミド、テトラエチルアンモニウムクロリド
、テトラエチルアンモニウムプロミド、テトラ−n−ブ
チルアンモニウムクロリド、テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムプロミド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロ
リド、ベンジルトリメチルアンモニウムプロミド、セチ
ルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチル
アンモニウムプロミド、ドデシルトリメチルアンモニウ
ムクロリド、n−デシルトリメチルアンモニウムプロミ
ド、n−オクチルトリメチルアンモニウムプロミド、ペ
ンサルコニウムクロリド、トリフェニルメチルホスホニ
ウムクロリド、トリフェニルメチルホスホニウムイオデ
ィド、セチルトリーn−ブチルホスホニウムクロリド等
である。
本発明の芳香族ポリエステルは、安定剤として、亜りん
酸化合物、トリアゾール化合物、スズ化合物、ビスフェ
ノールの低級ポリエステル類、無機硫黄化合物、ギ酸塩
、多価フェノール類、ベンゾフェノン類等を加えること
が出来、必要に応じてりん酸エステル、亜りん酸エステ
ル、フタル酸エステル、ステアリン酸エステル、ビスフ
ェノールのエステル類、スルホンオリゴマー類を加え、
溶融粘度を更に低下させることが出来る。これらの具体
的な化合物としては、亜りん酸、亜りん酸ジエチル、亜
りん酸トリエチル、亜りん酸ジフェニル、亜りん酸トリ
クレジル、亜りん酸トリオクチル、亜リン酸)リゾシル
、2 (2’−ヒドロキシ−5′〜メチルフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2 (2′−ヒドロキシ−57−ニ
チルフエニル)ベンゾトリアゾール、ピロガロール、亜
二チオン酸ナトリウム、有機スズメルカプト化合物、り
ん酸トリクレジル、りん酸トリフェニル、りん酸トリエ
チル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジノリル、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ビスフ
ェノール2分子とコハク酸、アジピン酸若しくはセバシ
ン酸各1分子とのエステル、4.t−ジクロロジフェニ
ルスルホンとビスフェノール類とから合成される平均重
合度3〜15のスルホンオリゴマー等が挙げられる。
本発明の芳香族ポリエステルは、単独でも成形材料等と
して使用可能であるが、必要に応じて、ガラス繊維、炭
素粉、アラミド繊維、フッ素樹脂、チタン酸カリウム粉
等の充填剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、加水分解安定
剤、難燃剤等の周知の常用添加剤と混合することが出来
る。又既存のエンジニアプラス千ツク類、例えばポリエ
ステル類やポリスルホン類と混合し、流動性を向上させ
たり、力学的物性を向上させることも出来る。
〔作用および発明の効果〕
本発明の芳香族ポリエステルは、優れた耐熱性(熱安定
性)、高い可使用温度(ガラス転位点)、耐有機溶剤性
及び良好な流動性(成形加工性)を有する。これは、本
発明に特定した単位の重合体組成に於いて可能となった
ものであり、従来の技術からは予想し得ないことである
而して本発明の芳香族ポリエステルはフィルムシートや
精密微細成形品、透明キャスティングフィルム等の原料
として、広範な分野に用いることが出来る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、更に詳細に説明する。
尚、重合体の減量開始及び5%減量温度はTG分析によ
り測定し、ガラス転移点は示差走査熱量計(DSC)分
析により求めた。又、流動点とは、ニーカ(にoKa)
式フローテスター(ノズル径0.5in X長さ1.O
n、圧力100 kg/cm”)を用い、QIIIv4
<1n−”rr/ersrQ デこス 目HLt士う6
Hk*kWF1 AQ v 1nSボエズの温度を意味
するもので、値が低い程、重合体の溶融粘度が低く、流
動性又は加工性が良好となる。
参考例1 (スルホンオリゴマーの製造−1) 滴下ロート、攪拌器、温度計及びディーンスタルクトラ
ップを備えた内容積31の反応フラスコニ2.2− ヒ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン361.6g 
(1,584モル)、ジメチルスルホキシド920 g
、クロロベンゼン1520gを仕込み、窒素で置換した
70℃に加熱後、48.9重量%の水酸化ナトリウム水
溶液251.5 g <3.07モル)を加え、温度を
110℃から150℃まで10時間を要して昇温しでク
ロロベンゼンと水との共沸物を留去し、続いて4.4′
−ジクロロジフェニルスルホン404゜3g(1,40
8モル)を加え、更に150〜160℃で16時間攪拌
し反応を行わせた。
反応?n合物を50℃J、7冷+l”I+、−有酸ζI
I +j尤秦む水15/に攪拌しながら加え、沈澱濾過
した後更に水151で2回洗浄した後、真空下130℃
で1日間乾燥した。
かくして、次式の構造を有する白色のスルホンオリゴマ
ー(以下オリゴマー■と記す)634g(収率97.0
%)を得た。
このオリゴマーのプロトンNMRフベクトルにり得た平
均繰り返し単位nは8.1であり、原料使用比率からの
計算値8.0と一致した。又、融点は176〜180℃
であった。
参考例2 (スルホンオリゴマーの製造−2) 参考例1と同様の方法で、次式のスルホンオリゴマー(
以下オリゴマー〇と記す)を合成した。
しt13                     
     CHコ124〜L31’Cであった。
参考例3 (スルホンオリゴマーの製造−5) 2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィドとをモル比l
:1で用い、参考例1と同様の方法で、次式のスルホン
オリゴマー(以下オリゴマー■と記す)を合成した。
(但し、Rは−S−又は−〇(CFIs)z−で、その
存在比率はl:1である。) このオリゴマーは融点域176〜179℃であった。
参考例4 (スルホンオリゴマーの製造−4) 2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンと4
.4′−ジヒドロキシジフェニルとをモル比2:1で用
い、参考例1と同様の方法で、次式のスルホンオリゴマ
ー(以下オリゴマー■と記す)を合成した。
(但し、Qは一〇(c)h)z−又は直接接合で、その
存在比率は2:1である。) このオリゴマーは融点域186〜192℃であった。
参考例5 (スルホンオリゴマーの製造−3) 2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとヒ
ドロキノンとをモル比2:1で用い、参考例1と同様の
方法で、次式のスルホンオリゴマー(以下オリゴマー■
と記す)を合成した。
lo−(−T−0■−8O□0O−OhT−OH8,0 (但し、Tは←D−C(CII+) z(jのト又は舎
で、その存在比率は2:1である。) このオリゴマーは融点域169〜176℃であった。
実施例1 攪拌機、温度針を備えた内容積200WIIの反応フラ
スコ内を窒素置換し、そこに参考例1で得られたオリゴ
マー■2.12g(0,56ミリモル)、2.2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2.51g(11
ミリモル)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン
10.37g(41ミリモル)、分子量調節剤としての
0−フェニルフェノール0.271 g (1,6ミリ
モル)、ジクロロメタン118−及びトリエチルアミン
11.25g(111ミリモル)を入れ、攪拌溶解した
後、15℃に冷却した。
激しく攪拌しているこの溶液中に、テレフタロイルクロ
リドとイソフタロイルクロリドとの1:1の混合物11
.23g(55ミリモル)をジクロロメタン30rII
Iに溶解した溶液を15〜20℃で徐々に滴下し、更に
2時間攪拌した。
その後、反応混合物を、炭酸ナトリウム水、りん成木及
び純水で順次洗浄した後、ジクロロメタン510rrL
lに溶かし、アセトン300rrLl、メタノール13
00m7の混合液中に加えて、析出した重合体を濾過水
洗の後、150℃で1日乾燥した。
得られた重合体19.7g(収率87.8%)は、単位
〔■〕、単位(II)及び単位(111〕を、各々72
重量%、18重量%及び10重量%含むものであり、次
の分析値と物性を有していた。
立板1 元素分析値 C=67.61%(計算値67.51%)H=3.45
%(計算値3.32%) TRスペクトル 1735c+n−’ : −CO−結合1320cn+
−’、 1150cn+−’ : −5ot−結合12
40cm−’、1060cm−’ : −0−結合プロ
トンNMRスペクトル 1.64ppm:スルホンオリゴマーに由来するC(C
Hs)zプロトン 1.7 lppm  : 2.2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパンに由来するC(CH3)zフ゛ロ
トン 7.26ppm:プロビル基に隣接する芳香核プロトン 7.56ppm 、 8.03ppm  :スルホン基
に隣接する芳香核プロトン 8.25ppm:テレフタル酸エステJしの芳香)亥フ
ロトン 8.38991@ 、8.73ppm  :イソフタル
酸エステルの芳香核プロトン これらの面積比 1:2.2:4.112.6:3.6;3.6(計算値
1:2.17:4.22:12.60:3.643.6
4) 対数粘度 0.59 愁皇塩 減量開始温度 400℃ 5%減量温度 437℃ ガラス転移点 216℃ 流動点 287℃ 遣脛ニ ジメチルホルムアミド、1.1.2.2−テトラクロロ
エタンに可溶、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロ
ロベンゼンに不溶。
比較例1 スルホンオリゴマーを使用しない以外は、実施例1と同
様にして、単位〔I〕、単位(II)及び単位[1[[
)の重量含有比率が50:50:Oの重合体を得た。
この重合体の物性は次の如くであった。
対数粘度 0.54 fJJi量開始温度 409℃ 5%減量温度 449℃ ガラス転移点 218℃ 流動点 302℃ 実施例2及び比較例2 実施例1と同様にして、単位〔I〕、単位〔II〕及び
単位(III)の重量含有比率が、18ニア2:10の
重合体(実施例2)及び20780 : 0の重合体(
比較例2)を得た。
これらの重合体の物性は次の如くであった。
実施例3及び比較例3 実施例工と同様にして、単位〔■〕、単位〔II〕及び
単位〔■〕の重量含有比率が、25:25:50の重合
体(実施例3)及び0:50:50の重合体(比較例3
)を得た。
これらの重合体の物性は次の如くであった。
実施例4 攪拌機、温度計を備えた内容積300m7の反応フラス
コ内に参考例2で得られたオリゴマー〇2゜78g(2
,5ミリモル)、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン2.28g(10ミリモル)、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルホン1.89g(7,5ミリ
モル)、水酸化ナトリウム2゜03g(48ミリモル)
、亜ニチオン酸ナトリウム86mg(0,5ミリモル)
、トリメチルベンジルアンモニウムクロリド0.145
g(0,75ミリモル)、水70rnl、ジクロロメタ
ン10mjを加え攪拌溶解した。
これにテレフタロイルクロリドとイソフタロイルクロリ
ドとの1:1の混合物4.06g(20ミリモル)をジ
クロロメタン65rILlに溶解した?8iを一度に加
え、30℃にて2時間攪拌した。
その後、反応混合物に、1規定塩酸25−を加え、攪拌
後静置し、有機層を分離、濾過した後メタノールとアセ
トンとのl:l混合液600m7に加え、析出した重合
体を濾過・水洗の後、150℃で10時間乾燥した。
得られた粉末状重合体8.1g(収率85%)は、単位
〔工〕、単位(n)及び単位(II[)を、各々30重
量%、37重量%及び33重量%含むものであり、次の
物性を有していた。
対数粘度 0.36 減量開始温度 407℃ 5%減量温度 444℃ ガラス転移点 211℃ 流動点 259℃ 実施例5〜7 スルホンオリゴマーとしてオリゴマー■(実施例5)、
オリゴマー■(実施例6)又はオリゴマー〇(実施例7
)を使用した以外は、実施例1と同様にして単位〔■〕
、単位(II)及び単位〔■〕の重量含有比率が、何れ
も72:1B:10の3種の重合体を得た。
これらの重合体の物性は次の如くであった。
特許出願人 三菱瓦斯化学株式会社 代理人 弁理士 小 堀 貞 文 手続十甫正書(自発) 昭和61年4月7日

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式〔 I 〕で表される単位10〜80重量%
    、一般式〔II〕で表される単位10〜80重量%及び一
    般式〔III〕で表される単位5〜60重量%から構成さ
    れ、オルトクロロフェノール5重量部とパラクロロフェ
    ノール5重量部との混合溶剤中、濃度1.0g/dl、
    温度25℃の条件で測定した対数粘度が0.3〜30d
    l/gである芳香族ポリエステル ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 (式〔III〕中、Xは同一又は異なって ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    、又は▲数式、化学式、表等があります▼ を示し、nは平均繰り返し数を示す2〜15の統計的数
    であり、式〔 I 〕、〔II〕及び〔III〕中のベンゼン核
    に結合した2つのカルボニル基は互いにメタ叉はパラ位
    にある。)
  2. (2)一般式〔III〕中のXが ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼、又は▲数式、化学
    式、表等があります▼ である特許請求の範囲第(1)項記載の芳香族ポリエス
    テル
  3. (3)一般式〔 I 〕で表される単位15〜75重量%
    、一般式〔II〕で表される単位15〜75重量%及び一
    般式〔III〕で表される単位10〜50重量%で構成さ
    れる特許請求の範囲第(2)項記載の芳香族ポリエステ
  4. (4)(a)ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン
    、(b)2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
    パン、(c)一般式〔IV〕で表されるスルホンオリゴマ
    ー及び(d)イソ又はテレフタロイルクロリドをモル比
    〔(a)+(b)+(c)〕/(d)=0.95〜1.
    05の条件下に、イソ又はテレフタロイルクロリド1モ
    ル当たり1.9〜3.0モルの(e)三級アミン又は水
    酸化アルカリの存在下に重合させることを特徴とする芳
    香族ポリエステルの製法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔IV〕 (式中のX及びnは、一般式〔III〕の場合と同じもの
    を示す)
  5. (5)一般式〔IV〕におけるXが ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼、又は▲数式、化学
    式、表等があります▼ である特許請求の範囲第(4)項記載の芳香族ポリエス
    テルの製法
  6. (6)(e)としてトリエチルアミン又は水酸化ナトリ
    ウムを使用する特許請求の範囲第(4)項記載の芳香族
    ポリエステルの製法
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5854340A (en) * 1997-09-10 1998-12-29 The Dow Chemical Company Blended aromatic and diether condensation polymerization reflux solvent

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