JPS62233456A - 内燃機関用ピストン - Google Patents
内燃機関用ピストンInfo
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- JPS62233456A JPS62233456A JP7601486A JP7601486A JPS62233456A JP S62233456 A JPS62233456 A JP S62233456A JP 7601486 A JP7601486 A JP 7601486A JP 7601486 A JP7601486 A JP 7601486A JP S62233456 A JPS62233456 A JP S62233456A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J9/00—Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction
- F16J9/12—Details
- F16J9/22—Rings for preventing wear of grooves or like seatings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J1/00—Pistons; Trunk pistons; Plungers
- F16J1/001—One-piece pistons
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2201/00—Metals
- F05C2201/02—Light metals
- F05C2201/021—Aluminium
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
に産業上の利用分野刃
本発明は内燃機関用ピストンに係り、特に所要の部分に
強化材料を複合して強化するようにしたピストンに関す
る。 て発明の概要】 本発明は、ピストンを強化するための強化材料を含有す
る溶加材を用い、この溶加材によって所要の部分に肉盛
り溶接を施して複合強化部を形成するようにしたちので
ある。
強化材料を複合して強化するようにしたピストンに関す
る。 て発明の概要】 本発明は、ピストンを強化するための強化材料を含有す
る溶加材を用い、この溶加材によって所要の部分に肉盛
り溶接を施して複合強化部を形成するようにしたちので
ある。
内燃機関用ピストンはシリンダ内に摺動可能に配され、
シリンダの出力を運tiJエネルギに変換すりる役割を
果している。従って極めて重要なエンジン部品を構成し
ており、大きな機械的あるいは熱的な負荷を受けること
になる。従って特にそのトップリング溝の部分やあるい
は燃焼空のエツジの部分が上記の負荷によって損(口さ
れ易くなる。 このような11(1を防止するために、高い負荷を受け
る部分を局部的に複合強化する方法がとられている。 ピストンを部分的に複合強化する方法としては、複合強
化部に相当する形状の繊維成形体を用意し、これを鋳型
内に配置し、この状態において溶湯を注入するとともに
高圧に保ち、上記繊維成形体中に溶湯を注入するように
していた。あるいはまたあらかじめ複合材料を作ってお
き、これを鋳包んでピストンに結合するようにしていた
。さらにはまた複合材を別体に構成しておき、電子ビー
ム溶接等の方法によってピストン本体に接合する方法が
とられていた。 に発明が解決しようとする問題点】 しかしながら上記第1の高圧鋳造による方法は、重力v
I迄による方法に比べて鋳造設備が高価になる欠点があ
る。すなわち高圧に耐えるように鋳型を丈夫にしなけれ
ばならないばかりでなく、溶湯を加圧下で注入固化する
ための設備が必要となり、コストが高くなる。またピス
トンを軽」化するためには余肉を少なくする必要がある
。そこで鋳造ピストンでは自由にアンダーカットを設け
るようにしている。しかし高圧鋳造の場合には、アンダ
ーカット部を形成するために鋳型を分割すると、高圧に
加圧された溶湯が鋳型の隙間に侵入し、このために分割
された鋳型が扱(プなくなる。従って高圧鋳造の場合に
はアンダーカットを設けることができず、ピストンの重
量が重くなる欠点がある。 つぎに第2の方法である複合材を鋳包む方法は、これを
表面が酸化され易いアルミニウム合金製のピストンに応
用すると、複合材料の表面に酸化膜が生じ、完全に複合
材をピストン母材に接合することができない。また注入
された溶湯が鋳包み材に熱を奪われ、湯境を生じて完全
な接合がむずかしくなる。従って技術的な困難が伴うこ
とになり、現状においてはまだ実用化されていない。 また第3の方法である複合材を電子ビーム溶接によって
接合する方法では、溶接装置が高価になる欠点がある。 また真空中で溶接を行なわなければならないが、真空に
するのに長い時間を要し、このために工程のサイクルタ
イムが長くなる。このことによってコストが上昇し、実
用化が困難になっている。 本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、内燃機関用ピストンの所要部分を複合強化するとと
もに、上記のような従来技術の欠点をすべて解消するこ
とを目的とするものである。
シリンダの出力を運tiJエネルギに変換すりる役割を
果している。従って極めて重要なエンジン部品を構成し
ており、大きな機械的あるいは熱的な負荷を受けること
になる。従って特にそのトップリング溝の部分やあるい
は燃焼空のエツジの部分が上記の負荷によって損(口さ
れ易くなる。 このような11(1を防止するために、高い負荷を受け
る部分を局部的に複合強化する方法がとられている。 ピストンを部分的に複合強化する方法としては、複合強
化部に相当する形状の繊維成形体を用意し、これを鋳型
内に配置し、この状態において溶湯を注入するとともに
高圧に保ち、上記繊維成形体中に溶湯を注入するように
していた。あるいはまたあらかじめ複合材料を作ってお
き、これを鋳包んでピストンに結合するようにしていた
。さらにはまた複合材を別体に構成しておき、電子ビー
ム溶接等の方法によってピストン本体に接合する方法が
とられていた。 に発明が解決しようとする問題点】 しかしながら上記第1の高圧鋳造による方法は、重力v
I迄による方法に比べて鋳造設備が高価になる欠点があ
る。すなわち高圧に耐えるように鋳型を丈夫にしなけれ
ばならないばかりでなく、溶湯を加圧下で注入固化する
ための設備が必要となり、コストが高くなる。またピス
トンを軽」化するためには余肉を少なくする必要がある
。そこで鋳造ピストンでは自由にアンダーカットを設け
るようにしている。しかし高圧鋳造の場合には、アンダ
ーカット部を形成するために鋳型を分割すると、高圧に
加圧された溶湯が鋳型の隙間に侵入し、このために分割
された鋳型が扱(プなくなる。従って高圧鋳造の場合に
はアンダーカットを設けることができず、ピストンの重
量が重くなる欠点がある。 つぎに第2の方法である複合材を鋳包む方法は、これを
表面が酸化され易いアルミニウム合金製のピストンに応
用すると、複合材料の表面に酸化膜が生じ、完全に複合
材をピストン母材に接合することができない。また注入
された溶湯が鋳包み材に熱を奪われ、湯境を生じて完全
な接合がむずかしくなる。従って技術的な困難が伴うこ
とになり、現状においてはまだ実用化されていない。 また第3の方法である複合材を電子ビーム溶接によって
接合する方法では、溶接装置が高価になる欠点がある。 また真空中で溶接を行なわなければならないが、真空に
するのに長い時間を要し、このために工程のサイクルタ
イムが長くなる。このことによってコストが上昇し、実
用化が困難になっている。 本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、内燃機関用ピストンの所要部分を複合強化するとと
もに、上記のような従来技術の欠点をすべて解消するこ
とを目的とするものである。
従って本発明によれば、内燃機関用のピストンの所要の
部位を、強化材料を含有する溶加材によって肉盛り溶接
して複合強化することが可能になる。そしてピストン本
体を鋳造、鍛造等の必要に応じた任意の方法で製造する
ことが可能になるとともに、その後に強化部の目的に応
じた複合材料を自由に選択して肉盛り溶接して強化する
ことが可能になる。 K実施例】 以下本発明を図示の実施例によって説明する。 まず第1の実施例を第1図につき稈明する。本実施例に
係る内燃1関用ビス1〜ン10はアルミニウム合金を重
力鋳造して製造されるようになっており、はぼ円柱状の
形状をなすとともに、その外周側には3つのリング満1
1.12.13が形成されている。また下面に開放され
た凹部内にはビンボス14が形成されるとともに、この
ビンボス14にはビン穴15が形成されるようになって
いる。 さらにこのビス1ヘン10は割り型を用いて重力鋳造さ
れており、ビンボス14の上部およびスカート部の下端
にそれぞれリブ16.17を形成するようにしている。 そしてリブ16の間およびリブ17の上側はアンダーカ
ットの凹部18.19になっており、これによってピス
トン10の軽口化を達成している。 このようなピストン10のトップリング溝11の部分を
局部的に強化するために、つぎのようにして溶加材を製
造した。すなわち強化材料として平均繊維径3111M
、AI 20395%、Si 025%の組成のアルミ
ナ繊維を用意し、このアルミナ繊維を減圧ろ過酸形して
カサ密度が0.15+)/Cl113の成形体を用意し
た。このアルミナSRiltの成形体を溶湯鍛造用の鋳
型にセットし、アルミニウム合金(JISA09B)の
760℃の溶湯を注入するとともに、1000kg/a
/の圧力下で固化してアルミナ繊維強化複合材ビレット
を製造した。この複合材を加熱装置を有する押出し別に
セットし、約580’Cに加熱しながら複合材の一部を
溶し、固液共存の状態として押出し、線径が3.2皿の
複合材からなる溶加材を得た。 これに対してアルミニウム合金LIIS AC8A)
を重力鋳造して製造したピストン本体には、そのトップ
リング溝11と対応する部分に開先20を形成し、20
0℃に余熱した。そして上記溶加材を用いてTIG溶接
によって溶加材を溶融し、肉盛り部21を形成した。こ
のTrG溶接の条件は、溶接電流を200Aとし、保護
ガスとしてアルゴンを用い、溶接速度を48CI11/
分とした。そしてこのようにして形成された肉盛り部2
1を機械加工して第1図に示づトップリング溝11を形
成している。 このようなピストン10の評価を行なうための比較例と
して、第2図に示すような内燃機関用ピストン1を用意
した。このピストン1はそのトップリング溝2の部分を
複合強化するためにアルミナ繊維成形体3を用いるよう
にしている。この成形体は溶加材の強化複合用の繊維成
形体と同一組成で同一密度に構成されており、この成形
体3を金型内に配置するとともに、高圧鋳造によって成
形体3をピストン1のトップリング溝2の部分に複合強
化している。 そしてこの比較例のピストン1と本実施例のピストン1
0とをそれぞれ出カフ2馬力、排気伊2゜4ぶのディー
ゼルエンジンに組込んで501間の耐久テストを実施し
、トップリング溝の上下面の摩耗とピストンリングの上
下面の摩耗について測定した。これらの結果は第3図お
よび第4図に示されている。これらの結果から明らかな
ように、本実施例に係るピストン10においては、トッ
プリング溝の摩耗がやや改善されるとともに、ピストン
リングの摩耗屋が従来のものに比べてかなり低減される
ことが判明した。 つぎに本発明の第2の実施例を第5図につき説明する。 この第2の実施例に係る内燃機関用ピストン10もアル
ミニウム合金によって重力鋳造されるとともに、その上
部に形成された四部から成る燃焼室26の部分を肉盛り
溶接によって複合強化するようにしている。すなわちピ
ストン10の頂面、特に直接噴射式ディーゼルエンジン
のピストン10の頂部の燃焼室26の口縁部は局部的に
加熱されるとともに、燃焼サイクルごとに繰返し機械的
応力が加わるために、亀裂が生じ、この亀裂によってピ
ストンの寿命を決定することが多い。 本実施例ではこの部分を肉盛り溶接して複合強化してい
る。 ここで用いられている溶加材は、99.7%の純アルミ
ニウムガスアトマイズ粉末に線径が0゜5〜1μmの炭
化珪素ウィスカを体積比で20%となるように混合し、
あらかじめ2トン/ cdの圧力で押出し用ビレットを
成形した後、上記押出し装置に入れて650°Cの温度
下で押出して線径3.2mmの溶加材を製造した。この
溶加材を用いて、燃焼室26の開口縁部の部分に肉盛り
溶接を施して肉盛り部21を形成した。 このようなピストン10を高周波加熱試M装置で熱衝撃
テストを行なうとともに、肉盛り部21の耐熱亀裂性を
従来のピストンと比較した。ここで比較例として用いて
たピストンは、燃焼室の口縁部を体積比20%の炭化珪
素ウィスカの成形体で高圧鋳造によって複合強化したピ
ストンである。 この試験の結果は第6図に示されており、従来の高圧&
4造による強化ピストンに比べてすぐれた結果が得られ
ている。 本実施例に係るピストン10の複合部から小片を切出し
、母材を溶解除去した後に炭化珪素ウィスカを取出し、
電子顕微鏡で131察した結果、本発明による複合部で
は、炭化珪素の表面が平滑になっていた。これに対して
比較例の高圧鋳造により複合強化されたピストンにおい
ては、複合部から取出されたウィスカの表面にアルミニ
ウム合金との反応物が存在していた。この反応物が熱亀
裂の原因になると推定されるが、本実施例においては、
このような反応物が存在しないために、良好な結果が得
られたものと考えられる。
部位を、強化材料を含有する溶加材によって肉盛り溶接
して複合強化することが可能になる。そしてピストン本
体を鋳造、鍛造等の必要に応じた任意の方法で製造する
ことが可能になるとともに、その後に強化部の目的に応
じた複合材料を自由に選択して肉盛り溶接して強化する
ことが可能になる。 K実施例】 以下本発明を図示の実施例によって説明する。 まず第1の実施例を第1図につき稈明する。本実施例に
係る内燃1関用ビス1〜ン10はアルミニウム合金を重
力鋳造して製造されるようになっており、はぼ円柱状の
形状をなすとともに、その外周側には3つのリング満1
1.12.13が形成されている。また下面に開放され
た凹部内にはビンボス14が形成されるとともに、この
ビンボス14にはビン穴15が形成されるようになって
いる。 さらにこのビス1ヘン10は割り型を用いて重力鋳造さ
れており、ビンボス14の上部およびスカート部の下端
にそれぞれリブ16.17を形成するようにしている。 そしてリブ16の間およびリブ17の上側はアンダーカ
ットの凹部18.19になっており、これによってピス
トン10の軽口化を達成している。 このようなピストン10のトップリング溝11の部分を
局部的に強化するために、つぎのようにして溶加材を製
造した。すなわち強化材料として平均繊維径3111M
、AI 20395%、Si 025%の組成のアルミ
ナ繊維を用意し、このアルミナ繊維を減圧ろ過酸形して
カサ密度が0.15+)/Cl113の成形体を用意し
た。このアルミナSRiltの成形体を溶湯鍛造用の鋳
型にセットし、アルミニウム合金(JISA09B)の
760℃の溶湯を注入するとともに、1000kg/a
/の圧力下で固化してアルミナ繊維強化複合材ビレット
を製造した。この複合材を加熱装置を有する押出し別に
セットし、約580’Cに加熱しながら複合材の一部を
溶し、固液共存の状態として押出し、線径が3.2皿の
複合材からなる溶加材を得た。 これに対してアルミニウム合金LIIS AC8A)
を重力鋳造して製造したピストン本体には、そのトップ
リング溝11と対応する部分に開先20を形成し、20
0℃に余熱した。そして上記溶加材を用いてTIG溶接
によって溶加材を溶融し、肉盛り部21を形成した。こ
のTrG溶接の条件は、溶接電流を200Aとし、保護
ガスとしてアルゴンを用い、溶接速度を48CI11/
分とした。そしてこのようにして形成された肉盛り部2
1を機械加工して第1図に示づトップリング溝11を形
成している。 このようなピストン10の評価を行なうための比較例と
して、第2図に示すような内燃機関用ピストン1を用意
した。このピストン1はそのトップリング溝2の部分を
複合強化するためにアルミナ繊維成形体3を用いるよう
にしている。この成形体は溶加材の強化複合用の繊維成
形体と同一組成で同一密度に構成されており、この成形
体3を金型内に配置するとともに、高圧鋳造によって成
形体3をピストン1のトップリング溝2の部分に複合強
化している。 そしてこの比較例のピストン1と本実施例のピストン1
0とをそれぞれ出カフ2馬力、排気伊2゜4ぶのディー
ゼルエンジンに組込んで501間の耐久テストを実施し
、トップリング溝の上下面の摩耗とピストンリングの上
下面の摩耗について測定した。これらの結果は第3図お
よび第4図に示されている。これらの結果から明らかな
ように、本実施例に係るピストン10においては、トッ
プリング溝の摩耗がやや改善されるとともに、ピストン
リングの摩耗屋が従来のものに比べてかなり低減される
ことが判明した。 つぎに本発明の第2の実施例を第5図につき説明する。 この第2の実施例に係る内燃機関用ピストン10もアル
ミニウム合金によって重力鋳造されるとともに、その上
部に形成された四部から成る燃焼室26の部分を肉盛り
溶接によって複合強化するようにしている。すなわちピ
ストン10の頂面、特に直接噴射式ディーゼルエンジン
のピストン10の頂部の燃焼室26の口縁部は局部的に
加熱されるとともに、燃焼サイクルごとに繰返し機械的
応力が加わるために、亀裂が生じ、この亀裂によってピ
ストンの寿命を決定することが多い。 本実施例ではこの部分を肉盛り溶接して複合強化してい
る。 ここで用いられている溶加材は、99.7%の純アルミ
ニウムガスアトマイズ粉末に線径が0゜5〜1μmの炭
化珪素ウィスカを体積比で20%となるように混合し、
あらかじめ2トン/ cdの圧力で押出し用ビレットを
成形した後、上記押出し装置に入れて650°Cの温度
下で押出して線径3.2mmの溶加材を製造した。この
溶加材を用いて、燃焼室26の開口縁部の部分に肉盛り
溶接を施して肉盛り部21を形成した。 このようなピストン10を高周波加熱試M装置で熱衝撃
テストを行なうとともに、肉盛り部21の耐熱亀裂性を
従来のピストンと比較した。ここで比較例として用いて
たピストンは、燃焼室の口縁部を体積比20%の炭化珪
素ウィスカの成形体で高圧鋳造によって複合強化したピ
ストンである。 この試験の結果は第6図に示されており、従来の高圧&
4造による強化ピストンに比べてすぐれた結果が得られ
ている。 本実施例に係るピストン10の複合部から小片を切出し
、母材を溶解除去した後に炭化珪素ウィスカを取出し、
電子顕微鏡で131察した結果、本発明による複合部で
は、炭化珪素の表面が平滑になっていた。これに対して
比較例の高圧鋳造により複合強化されたピストンにおい
ては、複合部から取出されたウィスカの表面にアルミニ
ウム合金との反応物が存在していた。この反応物が熱亀
裂の原因になると推定されるが、本実施例においては、
このような反応物が存在しないために、良好な結果が得
られたものと考えられる。
以上本発明を2つの実施例につき述べたが、本実施例は
上記2つの実施例によって限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて各種の変更が可能である。例えば
本発明の複合強化材料としては、炭化珪素、アルミナ繊
維、窒化珪素等のセラミック繊維、あるいはそれらの粉
末が使用可能である。またボロン、チタン等の高融点合
金も使用可能である。さらに溶化材の母材としては、ピ
ストン本体を構成する金属あるいは合金以外の金属また
は合金が自由に使用できる。また複合材の製造方法とし
ては、溶湯鍛造、ポットプレス、焼結のいずれもが使用
可能である。あるいはまた連続鋳造法によってもよい。 高圧鋳造法によると繊維と母材とが反応することがあり
、第2の実施例のように粉末と強化材とを混合プレス後
押出す方法も採用することが可能になり、本発明の価値
をさらに高めることになる。また肉盛り溶接はTIG溶
接以外にガス溶接、MIG溶接等どのような肉盛り方法
でもよい。また補強部位としては、上記実施例のものに
限定されることなく、例えば第7図に示すように、負荷
の高いピン穴上部に発生する亀裂防止のためビン穴15
の内側の上部のエツジの部分に補強を行なってもよい。
上記2つの実施例によって限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて各種の変更が可能である。例えば
本発明の複合強化材料としては、炭化珪素、アルミナ繊
維、窒化珪素等のセラミック繊維、あるいはそれらの粉
末が使用可能である。またボロン、チタン等の高融点合
金も使用可能である。さらに溶化材の母材としては、ピ
ストン本体を構成する金属あるいは合金以外の金属また
は合金が自由に使用できる。また複合材の製造方法とし
ては、溶湯鍛造、ポットプレス、焼結のいずれもが使用
可能である。あるいはまた連続鋳造法によってもよい。 高圧鋳造法によると繊維と母材とが反応することがあり
、第2の実施例のように粉末と強化材とを混合プレス後
押出す方法も採用することが可能になり、本発明の価値
をさらに高めることになる。また肉盛り溶接はTIG溶
接以外にガス溶接、MIG溶接等どのような肉盛り方法
でもよい。また補強部位としては、上記実施例のものに
限定されることなく、例えば第7図に示すように、負荷
の高いピン穴上部に発生する亀裂防止のためビン穴15
の内側の上部のエツジの部分に補強を行なってもよい。
【発明の効果】
以上のように本発明は、強化材料を含有する溶化材を用
い、この溶化材によって所要の部分に肉盛り溶接を施し
て複合強化部を形成するようにしたものである。従って
本発明によれば、ピストンを製造した後に所要の部分を
複合強化することが可能になり、これによってピストン
の製造方法が限定されることがなくなり、例えば重力鋳
造によって&i還されたピストンの複合強化をも容易に
行なうことが可能になる。また肉盛り溶接によって複合
強化を行なうようにしているために、複合強化のコスト
を低減することが可能になる。
い、この溶化材によって所要の部分に肉盛り溶接を施し
て複合強化部を形成するようにしたものである。従って
本発明によれば、ピストンを製造した後に所要の部分を
複合強化することが可能になり、これによってピストン
の製造方法が限定されることがなくなり、例えば重力鋳
造によって&i還されたピストンの複合強化をも容易に
行なうことが可能になる。また肉盛り溶接によって複合
強化を行なうようにしているために、複合強化のコスト
を低減することが可能になる。
第1図は本発明の第1の実施例に係る内燃機関用ピスト
ンを示す縦断面図、第2図は比較例のピストンの縦断面
図、第3図および第4図は摩耗試験の結果を示すグラフ
、第5図は第2の実施例に係る内燃機関用ピストンの縦
断面図、第6図は熱亀裂試験の結果を示すグラフ、第7
図は変形例に係る内燃機関用ピストンの縦断面図である
。 なお図面に用いた符号において、 10・・・内燃機関用ピストン 11・・・トップリング溝 20・・・開先 21・・・溶接による肉盛り部 26・・・燃焼室(凹部) である。
ンを示す縦断面図、第2図は比較例のピストンの縦断面
図、第3図および第4図は摩耗試験の結果を示すグラフ
、第5図は第2の実施例に係る内燃機関用ピストンの縦
断面図、第6図は熱亀裂試験の結果を示すグラフ、第7
図は変形例に係る内燃機関用ピストンの縦断面図である
。 なお図面に用いた符号において、 10・・・内燃機関用ピストン 11・・・トップリング溝 20・・・開先 21・・・溶接による肉盛り部 26・・・燃焼室(凹部) である。
Claims (1)
- 所要の部分に強化材料を複合して強化するようにしたピ
ストンにおいて、前記強化材料を含有する溶加材を用い
、この溶加材によつて前記所要の部分に肉盛り溶接を施
して複合強化部を形成するようにしたことを特徴とする
内燃機関用ピストン。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7601486A JPS62233456A (ja) | 1986-04-01 | 1986-04-01 | 内燃機関用ピストン |
DE8787302787T DE3774913D1 (de) | 1986-04-01 | 1987-03-31 | Brennkraftmaschinenkolben und verfahren zu dessen verstaerkung. |
EP19870302787 EP0240308B1 (en) | 1986-04-01 | 1987-03-31 | Piston for internal combustion engine and method for reinforcing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7601486A JPS62233456A (ja) | 1986-04-01 | 1986-04-01 | 内燃機関用ピストン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62233456A true JPS62233456A (ja) | 1987-10-13 |
Family
ID=13592964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7601486A Pending JPS62233456A (ja) | 1986-04-01 | 1986-04-01 | 内燃機関用ピストン |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0240308B1 (ja) |
JP (1) | JPS62233456A (ja) |
DE (1) | DE3774913D1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005042857A1 (de) | 2005-09-08 | 2007-03-22 | Ks Kolbenschmidt Gmbh | Kolben für eine Brennkraftmaschine |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3014771A (en) * | 1958-05-21 | 1961-12-26 | Alco Products Inc | Pistons |
JPS504330A (ja) * | 1973-05-16 | 1975-01-17 | ||
US4233490A (en) * | 1979-06-20 | 1980-11-11 | Shalai Alexandr N | Method of reinforcing aluminium alloy piston ring groove |
JPS61252855A (ja) * | 1985-05-01 | 1986-11-10 | Toyota Motor Corp | ピストン及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3339867A1 (de) * | 1982-12-16 | 1985-05-15 | Kolbenschmidt AG, 7107 Neckarsulm | Verfahren zur herstellung verschleissfester oberflaechen der ringnuten von aus aluminiumlegierungen bestehenden kolben fuer brennkraftmaschinen |
JPS59218342A (ja) * | 1983-05-26 | 1984-12-08 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関用繊維強化軽合金ピストン |
-
1986
- 1986-04-01 JP JP7601486A patent/JPS62233456A/ja active Pending
-
1987
- 1987-03-31 EP EP19870302787 patent/EP0240308B1/en not_active Expired
- 1987-03-31 DE DE8787302787T patent/DE3774913D1/de not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3014771A (en) * | 1958-05-21 | 1961-12-26 | Alco Products Inc | Pistons |
JPS504330A (ja) * | 1973-05-16 | 1975-01-17 | ||
US4233490A (en) * | 1979-06-20 | 1980-11-11 | Shalai Alexandr N | Method of reinforcing aluminium alloy piston ring groove |
JPS61252855A (ja) * | 1985-05-01 | 1986-11-10 | Toyota Motor Corp | ピストン及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0240308A3 (en) | 1988-12-07 |
EP0240308A2 (en) | 1987-10-07 |
EP0240308B1 (en) | 1991-12-04 |
DE3774913D1 (de) | 1992-01-16 |
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